JP2007160713A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体吸引時の気泡を迅速に処理することができ、かつ、大気開放時に気泡が発生することを防止することができる液体噴射装置のクリーニング方法を提供すること。
【解決手段】液体噴射装置10が、キャップ本体21によって、ノズルを封止するノズル封止ステップと、液体吸引手段19によって、ノズルから液体を吸引する液体吸引ステップと、液体吸引手段19の駆動を停止する吸引停止ステップと、キャップ本体21が水平面に対して傾斜した状態においてキャップ本体21によるノズルの封止を解除し、キャップ本体21から液体吸引ステップにおいて吸引した液体及び発生した気泡を液体気泡受け手段94に対して排出する液体気泡排出ステップと、前記液体気泡排出ステップの完了後において前記キャップ本体内部に残存した前記液体及び前記気泡を、前記液体吸引手段によって吸引する残存液体気泡吸引ステップを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に関する。
メディアに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドからメディアに対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置がある。このインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルからメディアに対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
図12は、従来のインクジェット式記録装置の一例を示す図である。図12のインクジェット式記録装置は、ヘッド(記録ヘッド)1050が傾いて配置されている。A3サイズ等大判の記録用紙に印刷するためには、大きな記録ヘッドが必要であるから、スペースの節約のために、このような傾斜ヘッドが必要とされる。
このヘッド1050のクリーニングのために、以下の構成を有する。
まず、ヘッド1050のノズルを封止して、インクを吸引するためのキャップ1060は、ヘッド1050のノズルプレート面を傾けた状態で封止する構造になっている。
キャップ1060の中には吸収材1025が収容されている。キャップ1060は、その上部に大気導入口1080、その下部にインク吸引口1001を有している。このインク吸引口1001は、ポンプに対して接続されている。
一方、ノズルプレート面1000には、複数のノズル1020が形成されている。各ノズル1020には、リザーバ1026を通じてインクカートリッジ(図示せず)側からインク1070が供給されるようになっている。
キャップ1060がノズル1020を封止した状態で、図示しないポンプが作動すると、この吸引開始とともにキャップ1060内の圧力が低下して、各ノズル1020からはキャップ1060内にインクが吸引される。
このとき、キャップ1060内の空気と、キャップ1060内に吸引されたインクが混じり合って、気泡Pが発生する。
各ノズル1020からのインク吸引が終了すると、キャップ1060を記録ヘッドから離す前にキャップ1060内のインクを排出するために、大気導入口1080を開放し、空気を導入しつつ、キャップ1060内のインクを吸引する。このときもまた、空気とインクが混じり合って、新たな気泡Pが発生する。
この気泡Pが、ノズル1020のインクメニスカスを破壊する場合がある。なお、本明細書において、メニスカスと表現するときは、インクメニスカスを意味する。
これに対して、キャップ本体に直接に大気導入口を設けることにより、キャップ部材内に導入する空気の量を少なくし、しかも、大気導入口がノズルに面しないようにすることによって、大気導入口開放時の大気流によるメニスカス破壊を防止する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平11−70675号公報(図4等)
しかし、上述の技術では、インク吸引時の気泡Pを迅速に処理することはできず、また、大気開放時に気泡Pが発生することも防止することができない場合があるという問題がある。
そこで本発明は上記課題を解消し、液体吸引時の気泡を迅速に処理することができ、かつ、大気開放時に気泡が発生することを防止することができる液体噴射装置のクリーニング方法を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明にあっては、液体噴射ヘッドのノズルを封止するためのキャップ本体と、前記キャップ本体内部に連通する液体吸引手段と、を有するクリーニング手段を備える液体噴射装置が、前記キャップ本体によって、前記ノズルを封止するノズル封止ステップと、前記液体噴射装置が、前記液体吸引手段によって、前記ノズルから前記液体を吸引する液体吸引ステップと、前記液体噴射装置が、前記液体吸引手段の駆動を停止する吸引停止ステップと、前記液体噴射装置が、前記キャップ本体が水平面に対して傾斜した状態において前記キャップ本体による前記ノズルの封止を解除し、前記キャップ本体から前記液体吸引ステップにおいて吸引した前記液体及び発生した気泡を液体気泡受け手段に対して排出する液体気泡排出ステップと、前記液体噴射装置が、前記液体気泡排出ステップの完了後に前記キャップ本体内部に残存した前記液体及び前記気泡を、前記液体吸引手段によって吸引する残存液体気泡吸引ステップと、を有することを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法により、達成される。
本発明の構成によれば、前記液体気泡排出ステップにおいて、前記液体噴射装置が、前記キャップ本体から前記液体吸引ステップにおいて吸引した前記液体及び発生した気泡を液体気泡受け手段に対して排出することができる。
これは、前記液体吸引ステップにおいて吸引した前記液体及び発生した気泡を、前記キャップ本体内部から吸引して排出するのではなくて、前記キャップ本体から前記液体気泡受け手段に対して、流し落とすことを意味する。
すなわち、前記キャップ本体による前記ノズルの封止を解除する前に前記キャップ本体を大気開放しつつ、前記液体吸引ステップにおいて吸引した前記液体及び発生した気泡を、前記キャップ本体内部から吸引して排出するのではない。
このため、液体吸引時の気泡を迅速に処理することができる。
また、前記ノズルの封止を解除する前に前記キャップ本体を大気開放することはないから、大気開放時に気泡が発生することはない。
しかも、前記残存液体気泡吸引ステップにおいて吸引するのは、前記液体気泡排出ステップの完了後において前記キャップ本体内部に残存した前記液体及び前記気泡だけであるから、吸引する前記液体及び前記気泡の量が少ない。このため、前記残存液体気泡吸引ステップを迅速に完了することができる。
本発明では、前記液体気泡排出ステップにおける前記キャップ本体の傾斜角度は、30度乃至90度であることが望ましい。
このような構成によれば、前記キャップ本体から前記液体及び前記気泡を確実に排出することができる。
本発明では、前記液体吸引手段は、前記液体気泡排出ステップの完了後に前記液体及び前記気泡が残存する前記キャップ本体内部の位置において、前記キャップ本体内部に連通していることが望ましい。
このような構成によれば、前記液体吸引手段は、前記液体気泡排出ステップの完了後に前記キャップ本体内部に残存する前記液体及び前記気泡を確実に排出することができる。
本発明では、前記液体噴射ヘッドの前記ノズルは水平面に対して平行に配置されており、前記キャップ本体が、前記液体気泡排出ステップにおいて水平面に対して傾斜した状態になることが望ましい。
このような構成によれば、前記液体噴射ヘッド自体は水平面に対して傾斜を有していない場合であっても、液体吸引時の気泡を迅速に処理することができ、かつ、大気開放時に気泡が発生することを防止することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態を示している。
図1に示す液体噴射装置10は、たとえばいわゆるインクジェット式の大判プリンタ(Large−Format Printer)であり、インクジェット式記録装置である。液体噴射装置10は、液体噴射装置の一例である。
この液体噴射装置10は、本体部1、支持部2、巻取り装置3、キャリッジ4、記録ヘッド5、プラテン6、吸着用ファン7、送りローラ8,9、操作パネル11、そして制御部100を有している。記録ヘッド5は、液体噴射ヘッドの一例である。
本体部1の中には、キャリッジ4、プラテン6、送りローラ8,9および吸着用ファン7が収容されている。キャリッジ4は記録ヘッド5を固定している。キャリッジ4および記録ヘッド5は、水平線A−A線に対して傾斜角θだけ傾斜して配置されている。この傾斜角θは、たとえば60度である。キャリッジ4は、記録ヘッド5とともに図1の紙面垂直方向、すなわち主走査方向Tに沿って走査が可能である。記録ヘッド5はノズルプレート60を有していて、このノズルプレート60のノズルプレート面61は、プラテン6に対面している。プラテン6は、やはり傾斜角θで傾斜して配置されている。
なお、傾斜角θは、本実施の形態とは異なり、30度乃至90度の任意の角度であってもよい。
記録紙Mは、ロール体12となって、本体部1の上に着脱可能に保持されている。ロール体12の記録紙Mは、送りローラ8,9の間を通りプラテン6とノズルプレート面61の間を通りそして巻取り装置3により巻き取られるようになっている。
記録紙Mは、送りローラ8,9によりE方向に送られて巻取り装置3により巻き取られる。たとえば送りローラ8はモータ8Aにより回転され、巻取り装置3はモータ3Aにより回転される。
記録紙Mが記録ヘッド5とプラテン6の間を通過する際に、キャリッジ4が主走査方向Tに沿って走査することで、記録紙Mに対して描画もしくは印刷することができる。制御部100は、記録ヘッド5の圧電振動子に駆動電圧を供給してノズルからの液体の液体吐出動作の制御と、モータ8A,3Aの制御を行う。また制御部100がモータ7Aの制御を行うことにより、吸着用ファン7が回転する。吸着用ファン7が回転することで、記録紙Mをプラテン6に吸着することができる。
図2は、図1に示す液体噴射装置10を示しているが、キャリッジ4と記録ヘッド5が、主走査方向Tに沿って移動して、プラテン6の対面位置から外れてインク吸引装置20に対面した状態を示している。このインク吸引装置20によって記録ヘッド5のノズルからインクを排出してクリーニングを行う。すなわち、インク吸引装置20は、クリーニング手段の一例である。インク吸引装置20は、本体部1内に収容されている。このインク吸引装置20は、記録紙Mの描画もしくは印刷領域外にあるホームポジションGに配置されている。
図1と図2に示すキャリッジ4は、ガイドレール4A,4Aにより主走査方向Tに走査することができる。
図2に示すようにホームポジションGにあるインク吸引装置20は、キャッピングシステムまたはキャッピング手段とも呼ぶことができる。ホームポジションGに位置決めされた記録ヘッド5のノズルプレート面61は、インク吸引装置20のキャップ本体21に対面する。このキャップ本体21は、ノズルを封止するためのキャップ本体の一例である。
図2のインク吸引装置20は、記録ヘッド5のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。このポンプ19はキャップ本体21内部に連通している。ポンプ19は液体吸引手段の一例である。
図3はノズルプレート面61の形状例等を示す図である。
図3に示すようにインク吸引装置20の横には、ワイピング部材400Wが設けられている。このワイピング部材400Wは、記録ヘッド5のノズルプレート面61の吸引を行った後に、ノズルプレート面61に付着したインクを払拭する。
各ノズル開口列54は、同じ種類のインクもしくは異なる種類のインクを噴射する。異なるインクの種類とは、見かけ上の色の違いにとどまらず、インクの構成成分の種類や比率が異なることを意味する。各ノズル開口列54は、たとえば数10から数1000のノズル55から構成されている。ノズル55は、ノズルの一例である。
図3に示すように、各ノズル開口列54は、主走査方向Tに沿って間隔をおいて平行に形成されておりたとえば8列形成されている。各ノズル開口列の長手方向はU方向である。
図4は、図1に示す液体噴射装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御部100は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図4に示す液体噴射装置10は、制御部100の他に、インク吸引装置20、インクカートリッジ50、記録ヘッド5、キャリッジ4、モータ3A,8A,7A,119Mを含んでいる。
なお、図2において紙面垂直方向は主走査方向Tであり、X方向と同じ方向である。Y方向は図2において左右方向であり水平方向である。Z方向は上下方向である。X方向,Y方向,Z方向は互いに直交している。
図5は、図2に示したインク吸引装置20を示している。
図5に示すインク吸引装置20は、キャップ本体21、チューブ72、ポンプ19、インク受けタンク94、廃液タンク99を有している。キャップ本体21は、ノズルプレート面61に対面しており、キャップ本体21はノズルプレート面61の各ノズルを封止することができるものである。
図6、図7及び図8は、図5のインク吸引装置20および記録ヘッド5の構造例をより詳しく説明している。
本実施の形態においては、各インクカートリッジ50は記録ヘッド5からは離れた位置に配置されている。すなわち、液体噴射装置10はいわゆるオフキャリッジ形のインクジェットプリンタである。
ポンプ19のチューブ72は、接続パイプ82によって、吸入口92と接続されている。
図6では、インク吸引装置20のキャップ本体21が、ノズルプレート面61を封止して、ポンプ19によってインクを吸引している状態を示している。図7及び図8では、キャップ本体21が、ノズルプレート面61から離れた開放状態を示している。
キャップ本体21内には、吸収材22が配置されている。吸収材22は、キャップ本体21内に吸引されたインクを吸収するための構成である。吸収材22は、インクを吸収できる材質であれば良く、たとえば発泡プラスチックであるポリビニルアルコール(PVA)を原料としたスポンジなどを用いることができる。
操作部250は、キャップ本体21を、図6に示す封止状態から図7及び図8に示す開放状態になるようにJ方向に直線往復動作させるような機構部である。操作部250は、たとえば送りねじとモータおよびナットの組み合わせを用いることにより、キャップ本体21を、図6に示すようにノズルプレート面61に密着させたり、図7及び図8に示すようにノズルプレート面61から離すことができる。
図6乃至図8に示すように、インク吸引装置20は、インク受けタンク94を有している。
また、キャップ本体21は水平面Hに対して、60度傾斜している。キャップ本体21の傾斜角は、記録ヘッド5の傾斜角に対応している。
図6に示すように、封止状態においてポンプ19を駆動すると、ノズル開口55から排出されたインクSと、キャップ本体21内部に存在した空気が交じり合って泡Qが生じる。このため、キャップ本体21内部には、インクSと泡Qが存在することになる。泡Qは、気泡の一例である。
そして、図6の状態でポンプ19の駆動を停止し、図7に示すように、キャップ本21を開放状態にすると、インクS及び泡Qは、キャップ本体21内部からインク受けタンク94に排出される。言い換えると、泡QがインクSとともに、キャップ本体21内部から排出される。
キャップ本体21内部から、さらに、インクS及び泡Qが排出されると、図8に示すように、キャップ本体21内部には、インクS及び泡Qがわずかに残存する状態になる。図8の状態で残存するインクS及び泡Qの量は、キャップ本体21の傾斜角によって規定される。
本実施の形態とは異なり、傾斜角θを90度に設定すれば、図8の状態では、インクS及び泡Qは、ほとんど残存しない。
図8の状態で、ポンプ19を駆動することによって、キャップ本体21内部に残存したインクS及び泡Qを廃液タンク99内部に排出することができる。図8に示すように、ポンプ19はチューブ72及び吸引口92を介して、キャップ本体21の傾斜によってインクS及び泡Qを排出する処理をした後にインクS及び泡Qが残存するキャップ本体21内部の位置において、キャップ本体21内部に連通している。
次に、上述した液体噴射装置10における液体吸引装置20による吸引動作(クリーニング動作)方法の一例について、主に図9を使用して説明する。
図9は、液体噴射装置の10の動作例を示す概略フローチャートである。
まず、液体噴射装置10は、キャップ本体21を閉鎖する(図9のステップST1)。ステップST1においては、図5に示すように、キャップ本体21がノズルプレート面61から離れた状態から、図6に示すようにキャップ本体21がノズルプレート面61に密着する。この場合に、キャップ本体21は弾性変形可能な密着部材29を有していることから、この密着部材29はノズルプレート面61の各ノズル55を封止することができる。このステップST1は、ノズル封止ステップの一例である。
続いて、液体噴射装置10は、ポンプ19を駆動し、各ノズル55からインクを吸引する(ステップST2)。ポンプ19を作動すると、各ノズル55からはインクがキャップ本体21内に吸引される。そして、ポンプ19は、チューブ72を通じて、吸引口92からキャップ本体21内のインクを吸引して排出させることができる。
ステップST2が終了した時点で、キャップ本体21内部は、インクS及び泡Qが存在する状態となっている。
このステップST2は、液体吸引ステップの一例である。
続いて、液体噴射装置10は、ポンプ19の駆動を停止する(ステップST3)。このステップST3は、吸引停止ステップの一例である。
続いて、液体噴射装置10は、図7に示すように、キャップ本体21を開放する(ステップST4)。ステップST4においては、キャップ本体21が水平面Hに対して傾斜しているため、キャップ本体21内のインクS及び泡Qをインク受けタンク94に排出することができる。このステップST4は、液体気泡排出ステップの一例である。
続いて、液体噴射装置10は、図8に示すようにキャップ本体21内に残存したインクS及び泡Qを、ポンプ19を駆動することによって吸引する(ステップST5)。このステップST5は、残存液体気泡吸引ステップの一例である。
続いて、液体噴射装置10は、ノズルプレート面61のワイピングを行う(ステップST6)。
以上で説明したように、ステップST4において、液体噴射装置10が、キャップ本体21からステップST2において吸引したインクS及び発生した泡Qをインク受けタンク94に対して排出することができる。
これは、ステップST2において吸引したインクS及び発生した泡Qを、キャップ本体21内部から吸引して排出するのではなくて、キャップ本体21からインク受けタンク94に対して、流し落とすことを意味する。
すなわち、キャップ本体21によるノズル55の封止を解除する前にキャップ本体21を大気開放しつつ、ステップST2において吸引したインクS及び発生した泡Qを、キャップ本体21内部から吸引して排出するのではない。
このため、インク吸引時の気泡を迅速に処理することができる。
また、ノズル55の封止を解除する前にキャップ本体21を大気開放することはないから、大気開放時に気泡が発生することはない。
しかも、ステップST5において吸引するのは、ステップST4の完了後においてキャップ本体21内部に残存したインクS及び泡Qだけであるから、吸引するインクS及び泡Qの量が少ない。このため、ステップST5を迅速に完了することができる。これは、ポンプ19の駆動時間を短くすることができることを意味する。
また、ステップST4におけるキャップ本体21の傾斜角度が60度であるから、その傾斜によって、キャップ本体21からインクS及び泡Qを確実に排出することができる。
さらに、ポンプ19は、ステップST4の完了後にインクS及び泡Qが残存するキャップ本体21内部の位置において、キャップ本体21内部に連通しているから、ポンプ19は、ステップST4の後にキャップ本体21内部に残存するインクS及び泡Qを確実に排出することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の液体噴射装置10A(図1参照)について説明する。第2の実施形態の液体噴射装置10Aの構成は、上記第1の実施形態の液体噴射装置10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図10及び図11は、液体噴射装置10Aのインク吸引装置20A等を示す概略図である。
図10及び図11に示すように、記録ヘッド5は水平面に対して平行に配置されている。
そして、図10に示すように、封止状態においては、キャップ本体21はノズルプレート面61と平行な状態で密着している。
キャップ本体21は、支持部95及び回転軸96に接続されており、操作部250によって、矢印K方向に回転動作が可能になっている。
そして、封止状態においてインクを吸引した後に、キャップ本体21を開放状態にするときには、キャップ本体21は回転軸96を中心にして回転し、図11に示すように、水平面に対して60度傾斜した状態になる。
これにより、ステップST2(図9参照)のインク吸引によって吸引したインクS及び発生した泡Qをインク受けタンク94に排出することができる。
本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態であるインクジェット式記録装置を示す側面図である。 図1のインクジェット式記録装置のホームポジション側の構造を示す図である。 ノズルプレート面の形状例等を示す図である。 インクジェット式記録装置の電気的な接続例を示すブロック図である。 キャップ本体がノズルプレート面から離れた状態を示す図である。 キャップ本体などの詳しい構造例を示す図である。 キャップ本体などの詳しい構造例を示す図である。 キャップ本体などの詳しい構造例を示す図である クリーニング動作の一例を示す概略フローチャートである。 インク吸引装置等を示す概略図である。 インク吸引装置等を示す概略図である。 従来のキャップによる吸引動作例を示す図である。
符号の説明
5・・・記録ヘッド、10,10A・・・液体噴射装置、19・・・ポンプ、20,20A・・・インク吸引装置、22・・・吸収材、55・・・ノズル、61・・・ノズルプレート面、72・・・チューブ、82・・・接続パイプ、92・・・吸引口、94・・・インク受けタンク、99・・・廃液タンク

Claims (4)

  1. 液体噴射ヘッドのノズルを封止するためのキャップ本体と、前記キャップ本体内部に連通する液体吸引手段と、を有するクリーニング手段を備える液体噴射装置が、前記キャップ本体によって、前記ノズルを封止するノズル封止ステップと、
    前記液体噴射装置が、前記液体吸引手段によって、前記ノズルから前記液体を吸引する液体吸引ステップと、
    前記液体噴射装置が、前記液体吸引手段の駆動を停止する吸引停止ステップと、
    前記液体噴射装置が、前記キャップ本体が水平面に対して傾斜した状態において前記キャップ本体による前記ノズルの封止を解除し、前記キャップ本体から前記液体吸引ステップにおいて吸引した前記液体及び発生した気泡を液体気泡受け手段に対して排出する 液体気泡排出ステップと、
    前記液体噴射装置が、前記液体気泡排出ステップの完了後に前記キャップ本体内部に残存した前記液体及び前記気泡を、前記液体吸引手段によって吸引する残存液体気泡吸引ステップと、
    を有することを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。
  2. 前記液体気泡排出ステップにおける前記キャップ本体の傾斜角度は、30度乃至90度であることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置のクリーニング方法。
  3. 前記液体吸引手段は、前記液体気泡排出ステップの完了後に前記液体及び前記気泡が残存する前記キャップ本体内部の位置において、前記キャップ本体内部に連通していることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の液体噴射装置のクリーニング方法。
  4. 前記液体噴射ヘッドの前記ノズルは水平面に対して平行に配置されており、
    前記キャップ本体が、前記液体気泡排出ステップにおいて水平面に対して傾斜した状態になることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体噴射装置のクリーニング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014073673A (ja) * 2012-09-11 2014-04-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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