JP2007125752A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜して配置されている記録ヘッドを有する液体噴射装置の記録ヘッドのクリーニング過程において、キャップ本体を大気開放しつつキャップ本体内の液体を吸引しても、ノズルのインクメニスカスを破壊することを防止することができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】クリーニング手段は、液体噴射ヘッド5のノズルを封止するためのキャップ本体と、キャップ本体21内に配置され、液体を吸収する吸収材22と、キャップ本体下部21L側のキャップ本体底部21Aからキャップ本体21内部に連通する液体吸引手段と、キャップ本体上部21U側のキャップ本体底部21Aからキャップ本体21内部に連通する大気開放手段と、を有し、吸収材22は、ノズルに面しない部分であって、キャップ本体21内において生じる気泡を集中させる気泡集中部22Aを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、傾斜して配置されている液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に関する。
メディアに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドからメディアに対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルからメディアに対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
図10は、従来のインクジェット式記録装置の一例を示す図である。図10のインクジェット式記録装置は、ヘッド(記録ヘッド)1050が傾いて配置されている。A3サイズ等大判の記録用紙に印刷するためには、大きな記録ヘッドが必要であるから、スペースの節約のために、このような傾斜ヘッドが必要とされる。
このヘッド1050のクリーニングのために、以下の構成を有する。
まず、ヘッド1050のノズルを封止して、インクを吸引するためのキャップ1060は、ヘッド1050のノズルプレート面を傾けた状態で封止する構造になっている。
キャップ1060の中には吸収材1025が収容されている。キャップ1060は、その上部に大気導入口1080、その下部にインク吸引口1001を有している。このインク吸引口1001は、吸引ポンプに対して接続されている。
一方、ノズルプレート面1000には、複数のノズル1020が形成されている。各ノズル1020には、リザーバ1026を通じてインクカートリッジ(図示せず)側からインク1070が供給されるようになっている。
キャップ1060がノズル1020を封止した状態で、図示しない吸引ポンプが作動すると、この吸引開始とともにキャップ1060内の圧力が低下して、各ノズル1020からはキャップ1060内にインクが吸引される。
各ノズル1020からのインク吸引が終了すると、キャップ1060を記録ヘッドから離す前にキャップ1060内のインクを排出するために、大気導入口1080を開放し、空気を導入しつつ、キャップ1060内のインクを吸引する。このとき、空気とインクが混じり合って、気泡Pが発生する。この気泡Pが、ノズル1020のインクメニスカスを破壊する場合がある。なお、本明細書において、メニスカスと表現するときは、インクメニスカスを意味する。
これに対して、キャップ本体に直接に大気導入口を設けることにより、キャップ部材内に導入する空気の量を少なくし、しかも、大気導入口がノズルに面しないようにすることによって大気流によるメニスカス破壊を防止する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平11−70675号公報(図4等)
しかし、記録ヘッドのクリーニングの過程においてキャップ本体内に空気を導入する以上、特許文献1の技術を使用しても気泡は生じるから、ノズルのメニスカス破壊が生じる場合があるという問題がある。
そこで本発明は上記課題を解消し、傾斜して配置されている記録ヘッドを有する液体噴射装置の記録ヘッドのクリーニング過程において、キャップ本体を大気開放しつつキャップ本体内の液体を吸引しても、ノズルのインクメニスカスを破壊することを防止することができる液体噴射装置を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明にあっては、傾斜して配置されている液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドから液体を排出してクリーニングするクリーニング手段を有する液体噴射装置であって、前記クリーニング手段は、前記液体噴射ヘッドのノズルを封止するためのキャップ本体と、前記キャップ本体内に配置され、前記液体を吸収する吸収材と、前記キャップ本体下部側の前記キャップ本体底部から前記キャップ本体内部に連通する液体吸引手段と、前記キャップ本体上部側の前記キャップ本体底部から前記キャップ本体内部に連通する大気開放手段と、を有し、前記吸収材は、前記ノズルに面しない部分であって、前記キャップ本体内において生じる気泡を集中させる気泡集中部を有することを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
本発明の構成によれば、前記吸収材は、前記気泡集中部を有する。
このため、前記液体噴射ヘッドのクリーニング過程において必然的に発生する気泡を前記気泡集中部に集中させることができる。
そして、前記気泡集中部は、前記ノズルに面しない部分に設けられているから、前記気泡集中部に集中した気泡が前記ノズルに達することはなく、前記ノズルのインクメニスカスを破壊することはない。
これにより、傾斜して配置されている記録ヘッドを有する液体噴射装置の記録ヘッドのクリーニング過程において、キャップ本体を大気開放しつつキャップ本体内の液体を吸引しても、ノズルのインクメニスカスを破壊することを防止することができる。
本発明では、前記気泡集中部は、前記液体吸引手段で吸引することができない気泡を集中させるように構成されていることが望ましい。
このような構成によれば、前記液体吸引手段で吸引することができる気泡は前記液体吸引手段によって吸引されて前記キャップ本体から排出されるから前記ノズルのメニスカスを破壊することはない。また、前記液体吸引手段で吸引することができない気泡は前記気泡集中部に集中し、前記ノズルに達することはないから前記ノズルのメニスカスを破壊することはない。
本発明では、前記吸収材は、前記キャップ本体上部との間に空間を設けるように配置されており、前記気泡集中部は、前記吸収材の前記キャップ本体上部側に面する部分であることが望ましい。
このような構成によれば、前記吸収材の前記キャップ本体上部側に面する部分である前記気泡集中部に気泡を集中させることによって、気泡が前記ノズルのメニスカスを破壊することを防止することができる。
本発明では、前記吸収材は、前記キャップ本体内の前記キャップ本体上部側を除く略半分の体積を占めるように配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、前記キャップ本体上部側には前記吸収材が配置されないから、前記吸収材の表面であって、前記キャップ本体上部側の面を前記気泡集中部とすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態を示している。
図1に示す液体噴射装置10は、たとえばいわゆるインクジェット式の大判プリンタ(Large−Format Printer)であり、インクジェット式記録装置である。液体噴射装置10は、液体噴射装置の一例である。
この液体噴射装置10は、本体部1、支持部2、巻取り装置3、キャリッジ4、記録ヘッド5、プラテン6、吸着用ファン7、送りローラ8,9、操作パネル10A、そして制御部100を有している。記録ヘッド5は、液体噴射ヘッドの一例である。
本体部1の中には、キャリッジ4、プラテン6、送りローラ8,9および吸着用ファン7が収容されている。キャリッジ4は記録ヘッド5を固定している。キャリッジ4および記録ヘッド5は、水平線A−A線に対して傾斜角θだけ傾斜して配置されている。この傾斜角θは、たとえば60度である。キャリッジ4は、記録ヘッド5とともに図1の紙面垂直方向、すなわち主走査方向Tに沿って走査が可能である。記録ヘッド5はノズルプレート60を有していて、このノズルプレート60のノズルプレート面61は、プラテン6に対面している。プラテン6は、やはり傾斜角θで傾斜して配置されている。
記録紙Mは、ロール体12となって、本体部1の上に着脱可能に保持されている。ロール体12の記録紙Mは、送りローラ8,9の間を通りプラテン6とノズルプレート面61の間を通りそして巻取り装置3により巻き取られるようになっている。
記録紙Mは、送りローラ8,9によりE方向に送られて巻取り装置3により巻き取られる。たとえば送りローラ8はモータ8Aにより回転され、巻取り装置3はモータ3Aにより回転される。
記録紙Mが記録ヘッド5とプラテン6の間を通過する際に、キャリッジ4が主走査方向Tに沿って走査することで、記録紙Mに対して描画もしくは印刷することができる。制御部100は、記録ヘッド5の圧電振動子に駆動電圧を供給してノズルからの液体の液体吐出動作の制御と、モータ8A,3Aの制御を行う。また制御部100がモータ7Aの制御を行うことにより、吸着用ファン7が回転する。吸着用ファン7が回転することで、記録紙Mをプラテン6に吸着することができる。
図2は、図1に示す液体噴射装置10を示しているが、キャリッジ4と記録ヘッド5が、主走査方向Tに沿って移動して、プラテン6の対面位置から外れてインク吸引装置20に対面した状態を示している。このインク吸引装置20によって記録ヘッド5のノズルからインクを排出してクリーニングを行う。すなわち、インク吸引装置20は、クリーニング手段の一例である。インク吸引装置20は、本体部1内に収容されている。このインク吸引装置20は、記録紙Mの描画もしくは印刷領域外にあるホームポジションGに配置されている。
図1と図2に示すキャリッジ4は、ガイドレール4A,4Aにより主走査方向Tに走査することができる。
図2に示すようにホームポジションGにあるインク吸引装置20は、キャッピングシステムまたはキャッピング手段とも呼ぶことができる。ホームポジションGに位置決めされた記録ヘッド5のノズルプレート面61は、インク吸引装置20のキャップ本体21に対面する。このキャップ本体21は、キャップ本体の一例である。ノズルプレート面61はノズル面の一例である。
図2のインク吸引装置20は、記録ヘッド5のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、インク吸引装置20を構成する一構成要素である。インクは液体の一例である。
図3はノズルプレート面61の形状例等を示す図である。
図3に示すようにインク吸引装置20の横には、ワイピング部材400Wが設けられている。このワイピング部材400Wは、記録ヘッド5のノズルプレート面61の吸引を行った後に、ノズルプレート面61に付着したインクを払拭する。
各ノズル開口列54は、同じ種類のインクもしくは異なる種類のインクを噴射する。異なるインクの種類とは、見かけ上の色の違いにとどまらず、インクの構成成分の種類や比率が異なることを意味する。各ノズル開口列54は、たとえば数10から数1000のノズル55から構成されている。ノズル55は、ノズルの一例である。
図3に示すように、各ノズル開口列54は、主走査方向Tに沿って間隔をおいて平行に形成されておりたとえば8列形成されている。各ノズル開口列の長手方向はU方向である。
図4は、図1に示す液体噴射装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御部100は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図4に示す液体噴射装置10は、制御部100の他に、インク吸引装置20、インクカートリッジ50、記録ヘッド5、キャリッジ4、モータ3A,8A,7A,119Mを含んでいる。
なお、図2において紙面垂直方向は主走査方向Tであり、X方向と同じ方向である。Y方向は図2において左右方向であり水平方向である。Z方向は上下方向である。X方向,Y方向,Z方向は互いに直交している。
図5は、図2に示したインク吸引装置20を示している。
図5に示すインク吸引装置20は、キャップ本体21、チューブ72、吸引ポンプ19、大気開放バルブ605および廃液タンク99を有している。キャップ本体21は、ノズルプレート面61に対面しており、キャップ本体21はノズルプレート面61の各ノズルを封止することができるものである。
図6は、図5のインク吸引装置20および記録ヘッド5の構造例をより詳しく説明している。
各インクカートリッジ50は、8つのノズル開口列に対応して接続されているが、たとえば各インクカートリッジ50は記録ヘッド5からは離れた位置に配置されている。すなわち、液体噴射装置10はいわゆるオフキャリッジ形のインクジェットプリンタである。
図5と図6では、インク吸引装置20のキャップ本体21は、ノズルプレート面61から離れた待機状態を示している。これに対して図7は、キャップ本体21がノズルプレート面61を封止している状態を示している。
図6に示すように、インク吸引装置20のキャップ本体21は、金属あるいはプラスチックにより作られており、底部21Aと4つの側面部21Bを有している。キャップ本体21の上部には、開口部21Cが形成されている。この開口部21Cの大きさは、ノズルプレート面61の大きさよりやや小さくなっていて、図7に示すようにノズルプレート面61の全てのノズル55を囲うようにして封止することができる。
キャップ本体21内には、吸収材22が配置されている。吸収材22は、キャップ本体21内に吸引されたインクを吸収するための構成である。吸収材22は、インクを吸収できる材質であれば良く、たとえば発泡プラスチックであるポリビニルアルコール(PVA)を原料としたスポンジなどを用いることができる。
吸収材22は、キャップ本体中央部21M及びキャップ本体下部21L側にのみ配置されている。すなわち、吸収材22は、キャップ本体21内のキャップ本体上部21U側を除く略半分の体積を有するように配置されている。これは、後述のように、記録ヘッド5のクリーニング過程において、吸引ポンプ19で吸引することができない気泡P1を集中させるように構成されていることを意味する。
言い換えると、吸収材22はキャップ本体上部21Uとの間に空間Sを設けるように配置されている。このような構成によって、吸収材22は、ノズルプレート面61と面しない表面22Aと、ノズルプレート面61に面する表面22Bを有する。
吸収材22の表面22Aは、後述のように、クリーニング時に発生する気泡を集中させる機能を有し、気泡集中部の一例である。
図7に示すように、キャップ本体21は、キャップ本体下部21L側のキャップ本体底部21Aからキャップ本体21内部に連通する吸引口92を有している。吸引口92は、底部21Aの幅方向(図7における紙面垂直方向)に関してほぼ中心位置において、底部21Aから突出して設けられている。吸引口92には、接続パイプ82が接続されている。接続パイプ82は、吸引ポンプ19と連通するチューブ72の一端部に対して着脱可能に接続されている。このため、吸引口92とチューブ72は接続パイプ82を介して接続されている。チューブ72は、たとえばフレキシブルなプラスチック製のチューブを用いることができる。
吸引ポンプ19、チューブ72及び吸引口92は、液体吸引手段の一例である。
図7に示すように、キャップ本体21には、キャップ本体上部21U側のキャップ本体底部21Aからキャップ本体21内部に連通する大気開放口91が配置されている。
大気開放口91は、大気開放バルブ605に接続されていて、キャップ本体21によるノズルプレート面61の封止解除の前に、この大気開放バルブ605を開けつつ吸引ポンプ19を駆動することで、キャップ本体21内のインクを廃排出することができる。上述の大気開放口91及び大気開放バルブ605は、大気開放手段の一例である。
図6に示す操作部250は、キャップ本体21を、図6に示す離した状態から図7に示すように封止した状態になるようにJ方向に直線往復動作させるような機構部である。操作部250は、たとえば送りねじとモータおよびナットの組み合わせを用いることにより、キャップ本体21を、図6に示すようにノズルプレート面61から離したり、図7に示すようにノズルプレート面61に対して密着させることができる。
次に、上述した液体噴射装置10における液体吸引装置20による吸引動作(クリーニング動作)方法の一例について、主に図8及び図9を使用して説明する。
図8は、液体噴射装置の10の動作例を示す概略フローチャートである。
図9は、キャップ本体21がノズルプレート面61を封止しながら記録ヘッド5内のインクを吸引している状態の模式図である。
まず、液体噴射装置10は、キャップ本体21を閉鎖する(図8のステップST1)。ステップST1においては、図6に示すように、キャップ本体21がノズルプレート面61から離れた状態から、図7に示すようにキャップ本体21がノズルプレート面61に密着する。この場合に、キャップ本体21は弾性変形可能な密着部材29を有していることから、この密着部材29はノズルプレート面61の各ノズル55を封止することができる。この時には大気開放バルブ605は閉じている。
続いて、液体噴射装置10は、吸引ポンプ19を駆動し、各ノズル55からインクを吸引する(ステップST2)。吸引ポンプ19を作動すると、各ノズル55からはインクがキャップ本体21内に吸引される。そして、吸引ポンプ19は、チューブ72を通じて、吸引口92からキャップ本体21内のインクを吸引して排出させることができる。
続いて、液体噴射装置10は、大気開放バルブ605を開放する(ステップST3)。ステップST3においては、各ノズル55からではなくて、キャップ本体21内に残留したインクをすべて排出する。このとき、大気開放口91から空気が導入され、その空気がキャップ本体21内の吸収材22の繊維間のインクや、表面22A及び22Bのインクと交じり合うことによって気泡P1及びP2が発生する。
吸収材22の表面22Aは空間Sが位置するキャップ本体上部21U側に位置するから、吸収材22における気泡は、吸収材22の表面22Aに集中する。
このため、吸収材22Aの気泡P1は、吸収材22のノズルプレート面61に面する表面22Bや内部に生じる気泡P2よりも多い。このように、吸収材22の表面22Aは、キャップ本体内において生じる気泡を集中させる機能を有する。
表面22Bや吸収材22内部は吸引口92に近接しているから、気泡P2は、吸引ポンプ19による負圧によって吸引することによって、キャップ本体21から排出することができる。ところが、表面22Aは、吸引口92から比較的離間しているから、吸引ポンプ19による負圧によっては、キャップ本体21から気泡P1を排出することができず、表面22Aに残存する場合がある。
ここで、表面22Aに気泡P1が残存したとしても、表面22Aはノズルプレート面61に面していないからノズルに接することはない。このため、気泡P1がノズル55のインクメニスカスを破壊することはない。
続いて、液体噴射装置10は、キャップ本体21を開放する(ステップS4)。
続いて、液体噴射装置10は、ワイピングを行う(ステップST5)。
以上で説明したように、吸収材22は、キャップ本体上部21U側には配置されていない。このため、吸収材22の表面であってノズルプレート面61に面しない表面である表面22Aを構成することができ、表面22Aに記録ヘッド30のクリーニング過程において必然的に発生する気泡P1を集中させることができる。
そして、表面22Aは、ノズルプレート面61に面しない表面に設けられているから、表面22Aに集中した気泡がノズルに達することはなく、ノズルのインクメニスカスを破壊することはない。
また、吸収材22の表面22Bや吸収材22の内部に生じる気泡P2は、吸引ポンプ19において吸引することができるから、ノズルのインクメニスカスを破壊することはない。
これにより、傾斜して配置されている記録ヘッドを有する液体噴射装置において、記録ヘッドからのインク吸引後にキャップ本体を大気開放しても、ノズルのインクメニスカスを破壊することを防止することができる。
本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態であるインクジェット式記録装置を示す側面図である。 図1のインクジェット式記録装置のホームポジション側の構造を示す図である。 ノズルプレート面の形状例等を示す図である。 インクジェット式記録装置の電気的な接続例を示すブロック図である。 キャップ本体がノズルプレート面から離れた状態を示す図である。 キャップ本体などの詳しい構造例を示す図である。 キャップ本体がノズルプレート面を封止した状態を示す図である。 クリーニング動作の一例を示す概略フローチャートである。 キャップ本体がノズルプレート面を封止した状態を示す図である。 従来のキャップによる吸引動作例を示す図である。
符号の説明
5・・・記録ヘッド、10・・・液体噴射装置、19・・・吸引ポンプ、20・・・インク吸引装置、22・・・吸収材、22A,22B・・・表面、55・・・ノズル、61・・・ノズルプレート面、72・・・チューブ、82・・・接続パイプ、91・・・大気開放口、92・・・吸引口、605・・・大気開放バルブ

Claims (4)

  1. 傾斜して配置されている液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドから液体を排出してクリーニングするクリーニング手段を有する液体噴射装置であって、
    前記クリーニング手段は、
    前記液体噴射ヘッドのノズルを封止するためのキャップ本体と、
    前記キャップ本体内に配置され、前記液体を吸収する吸収材と、
    前記キャップ本体下部側の前記キャップ本体底部から前記キャップ本体内部に連通する液体吸引手段と、
    前記キャップ本体上部側の前記キャップ本体底部から前記キャップ本体内部に連通する大気開放手段と、
    を有し、
    前記吸収材は、
    前記ノズルに面しない部分であって、前記キャップ本体内において生じる気泡を集中させる気泡集中部を有することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記気泡集中部は、前記液体吸引手段で吸引することができない気泡を集中させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記吸収材は、前記キャップ本体上部との間に空間を設けるように配置されており、
    前記気泡集中部は、前記吸収材の前記キャップ本体上部側に面する部分であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の液体噴射装置。
  4. 前記吸収材は、前記キャップ本体内の前記キャップ本体上部側を除く略半分の体積を占めるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体噴射装置。
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