JP2007160200A - 厨芥処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】厨芥処理室の排出口にバルブを設けることなく、厨芥処理室内を漬け置き洗浄することができる厨芥処理装置を提供する。
【解決手段】本発明は、厨芥を粉砕して洗浄水と共に排水管に排出する厨芥処理装置(1)であって、厨芥投入口(2)が上方に形成された厨芥処理室(8)と、この厨芥処理室内に配置され、厨芥を粉砕する粉砕手段(22、24)と、厨芥処理室の下部に設けられ、粉砕手段によって粉砕された厨芥を厨芥処理室から排出する厨芥排出部(14)と、この厨芥排出部に連通するように設けられ、厨芥を粉砕する際においては下方に向けて凸形を形成し、厨芥処理室内を清掃する際においては、厨芥処理室内に洗浄水を滞留させるために、上方に向けて凸形を形成することができるように、回転可能な屈曲管によって構成された排水トラップ管路(16)と、を有することを特徴としている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、厨芥を粉砕して洗浄水と共に排水管に排出する厨芥処理装置(1)であって、厨芥投入口(2)が上方に形成された厨芥処理室(8)と、この厨芥処理室内に配置され、厨芥を粉砕する粉砕手段(22、24)と、厨芥処理室の下部に設けられ、粉砕手段によって粉砕された厨芥を厨芥処理室から排出する厨芥排出部(14)と、この厨芥排出部に連通するように設けられ、厨芥を粉砕する際においては下方に向けて凸形を形成し、厨芥処理室内を清掃する際においては、厨芥処理室内に洗浄水を滞留させるために、上方に向けて凸形を形成することができるように、回転可能な屈曲管によって構成された排水トラップ管路(16)と、を有することを特徴としている。
【選択図】図1
Description
本発明は、厨芥処理装置に関し、特に、厨芥を粉砕し、粉砕された厨芥を洗浄水と共に排水管に排出する厨芥処理装置に関する。
特開2001−224976号公報(特許文献1)には、厨芥処理室内に投入された厨芥を粉砕しながら、洗浄水と共に排出する厨芥処理装置が記載されている。この厨芥処理装置では、厨芥処理室内に配置された回転板に取付けられた移動刃及び厨芥処理室の内壁に取付けられた固定刃によって厨芥が粉砕され、処理室内に流入される洗浄水と共に排水管に排出される。一般に、このようなタイプの厨芥処理装置では、粉砕された厨芥が厨芥処理室の内壁等に付着することが避けられず、厨芥処理室の内壁や、厨芥を粉砕するための刃を定期的に清掃する必要が生じる。
一方、特開昭62−262716号公報(特許文献2)には厨芥処理機(厨芥処理装置)が記載されている。この厨芥処理機では、投入された厨芥を水切りし、水分を取り除かれた厨芥は厨芥収納箱に溜められ、厨芥から流れ落ちた水分は厨芥処理室の排出口から排出される。また、この厨芥処理機は、厨芥処理室の排出口にバルブが設けられており、厨芥処理室内を清掃する際には厨芥処理室内に洗浄水を貯留させ、厨芥処理室内を漬け置き洗浄できるように構成されている。
しかしながら、特開2001−224976号公報に記載されたタイプの厨芥処理装置では、厨芥処理室の入口が狭く、また、固定刃、移動刃等の形状が複雑であるため、これらをブラシ等によって清掃することは、非常に時間のかかる作業となる。特に、回転板の裏側の清掃は非常に困難である。
また、特開昭62−262716号公報に記載された厨芥処理機では、厨芥処理室内を漬け置き洗浄することができるので、厨芥処理室内は比較的簡単に清掃することができるが、厨芥処理室の排出口にバルブを設ける必要がある。しかしながら、厨芥処理室の排出口にバルブを設ける場合には、このバルブを閉鎖した状態で必要以上の洗浄水が厨芥処理室に流入した際に、余剰の洗浄水を逃がすためのオーバーフロー構造が必須となる。従って、排出口にバルブを設けることにより、オーバーフロー構造が必要になり、厨芥処理装置が複雑になるという問題がある。
さらに、厨芥処理装置にオーバーフロー構造を設けると、洗浄水を逃がすためオーバーフロー管路に汚れが付着し、オーバーフロー管路の詰まりや、悪臭の原因となるという問題がある。
また、厨芥処理室内の漬け置き洗浄は、漬け置き時間が長いほど効果的であるが、シンクの排水口が厨芥投入口を兼ねる一般的な厨芥処理装置では、厨芥処理室の排出口のバルブを閉鎖して漬け置き洗浄を行うと、その間、シンクが全く使用できなくなるという問題がある。
従って、本発明は、厨芥処理室の排出口にバルブを設けることなく、厨芥処理室内を漬け置き洗浄することができる厨芥処理装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、漬け置き洗浄時においてもシンクを使用することができる厨芥処理装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、漬け置き洗浄時においてもシンクを使用することができる厨芥処理装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、厨芥を粉砕し、粉砕された厨芥を洗浄水と共に排水管に排出する厨芥処理装置であって、厨芥を投入する厨芥投入口が上方に形成された厨芥処理室と、この厨芥処理室内に配置され、厨芥投入口から投入された厨芥を粉砕する粉砕手段と、厨芥処理室の下部に設けられ、粉砕手段によって粉砕された厨芥を厨芥処理室から排出する厨芥排出部と、この厨芥排出部に連通するように設けられ、厨芥を粉砕する際においては下方に向けて凸形を形成し、厨芥処理室内を清掃する際においては、厨芥処理室内に洗浄水を滞留させるために、上方に向けて凸形を形成することができるように、回転可能な屈曲管によって構成された排水トラップ管路と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、厨芥処理室内に厨芥を投入し、粉砕手段によって厨芥を粉砕する際には、排水トラップ管路は、下方に向けて凸形を形成するように位置決めされる。この状態では、厨芥処理室内で粉砕された厨芥及び洗浄水は、厨芥排出部から排水トラップ管路を通って排水管に排出される。一方、厨芥処理室内を漬け置き清掃するために、厨芥処理室内に洗浄水を滞留させる場合には、排水トラップ管路は、上方に向けて凸形を形成するように回転される。この状態では、回転された排水トラップ管路の頂点付近の水位まで、厨芥処理室内に洗浄水を滞留させることができる。
このように構成された本発明によれば、厨芥処理室の排出口にバルブを設けることなく、厨芥処理室内に洗浄水を滞留させ、厨芥処理室内を漬け置き洗浄することができる。また、このように構成された本発明によれば、漬け置き洗浄中に厨芥処理室内に洗浄水が流入したとしても、洗浄水は回転された排水トラップ管路を通って流出するので、厨芥処理装置がシンクに設置されている場合において、漬け置き洗浄中にもシンクを使用することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、排水トラップ管路を回転させる排水トラップ管路駆動手段と、厨芥処理室内を清掃する際に、排水トラップ管路が上方に向けて凸形を形成するように排水トラップ管路駆動手段を作動させる制御手段と、を有する。
このように構成された本発明においては、厨芥処理室内を清掃する際に、制御手段は排水トラップ管路駆動手段を作動させ、上方に向けて凸形を形成するように排水トラップ管路を回転させる。
このように構成された本発明によれば、排水トラップ管路を適切な時期に回転させることができる。
このように構成された本発明によれば、排水トラップ管路を適切な時期に回転させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、厨芥処理室内を清掃する際に、制御手段からの信号に基づいて、厨芥処理室内に洗浄水を供給する給水手段を有する。
このように構成された本発明においては、厨芥処理室内を清掃する際に、制御手段は給水手段を作動させ、厨芥処理室内に洗浄水を供給する。
このように構成された本発明によれば、適切な時期に、適切な量、洗浄水を厨芥処理室内に供給することができる。
このように構成された本発明においては、厨芥処理室内を清掃する際に、制御手段は給水手段を作動させ、厨芥処理室内に洗浄水を供給する。
このように構成された本発明によれば、適切な時期に、適切な量、洗浄水を厨芥処理室内に供給することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、厨芥処理室内を清掃する際に使用される清掃用蓋体を有し、制御手段は、清掃用蓋体が厨芥投入口に装着されると、排水トラップ管路駆動手段を作動させる。
このように構成された本発明によれば、厨芥処理室内を清掃しようとする際に、厨芥処理装置を誤って粉砕モードで起動させてしまうことを防止することができる。また、厨芥投入口に装着される清掃用蓋体によって厨芥処理装置が起動されるので、厨芥処理室内に手を入れた状態で厨芥処理装置が起動されるのを防止することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、厨芥投入口に装着する操作用蓋体を有し、この操作用蓋体を厨芥投入口に装着した状態で第1の操作を行うと厨芥の粉砕処理が実行され、第2の操作を行うと、制御手段が排水トラップ管路駆動手段を作動させる。
このように構成された本発明によれば、単一の操作用蓋体の操作によって、厨芥の粉砕、及び厨芥処理室内の清掃を起動させることができる。また、厨芥投入口に装着される操作用蓋体によって厨芥処理装置が起動されるので、厨芥処理室内に手を入れた状態で厨芥処理装置が起動されるのを防止することができる。
本発明の厨芥処理装置によれば、厨芥処理室の排出口にバルブを設けることなく、厨芥処理室内を漬け置き洗浄することができる。
また、本発明の厨芥処理装置によれば、漬け置き洗浄時においてもシンクを使用することができる。
また、本発明の厨芥処理装置によれば、漬け置き洗浄時においてもシンクを使用することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
まず、図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態による厨芥処理装置を説明する。図1は本発明の実施形態による厨芥処理装置を流し台のシンクに設置した様子を示す概略断面図である。また、図2は、本実施形態による厨芥処理装置の排水トラップ管路を、上方に向けて凸形を形成するように回転させた状態を示す概略断面図である。
まず、図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態による厨芥処理装置を説明する。図1は本発明の実施形態による厨芥処理装置を流し台のシンクに設置した様子を示す概略断面図である。また、図2は、本実施形態による厨芥処理装置の排水トラップ管路を、上方に向けて凸形を形成するように回転させた状態を示す概略断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態による厨芥処理装置1は、厨芥を投入する厨芥投入口2が、流し台(図示せず)のシンク4の底面に開口するように設置される。また、シンク4の近傍には水栓6が設けられており、厨芥処理装置1によって厨芥を粉砕する際、及び清掃する際に、この水栓6から洗浄水が供給される。
さらに、本実施形態の厨芥処理装置1は、厨芥投入口2を上方に形成した厨芥処理室8と、この厨芥処理室8の中に配置された回転板10と、この回転板10を回転駆動する駆動手段であるモーター12と、厨芥処理室8下部の、回転板10よりも下方に設けられ、粉砕された厨芥を厨芥処理室8から排出する厨芥排出部14と、を有する。また、厨芥処理装置1は、厨芥排出部14の下流に設けられた排水トラップ管路16と、厨芥処理室8内に洗浄水を供給する給水手段である給水弁18と、モーター12、排水トラップ管路16及び給水弁18を制御する制御手段であるコントローラ20と、を有する。さらに、排水トラップ管路16の下流側の端部には、排水トラップ管路16を回転させるための排水トラップ管路回転機構16aが設けられている。
また、厨芥処理室8の中間部の内壁面には固定刃22が取付けられている。さらに、回転板10の上面には、2つのスイングハンマー24がシャフト24aを中心に回転可能に取付けられている。本実施形態において、固定刃22及びスイングハンマー24は、粉砕手段を構成する。
厨芥処理室8は、上方に円形の厨芥投入口2が開口した概ね円錐台状に形成されている。また、厨芥投入口2は、シンク4の排水口を兼ねており、シンク4内の水は厨芥投入口2から厨芥処理室8に入り、厨芥排出部14、排水トラップ管路16を介して排水管28に排水されるように構成されている。
また、回転板10は、厨芥処理室8の中間部に水平に支持された金属製の円板である。さらに、回転板10は、その中心がモーター12の回転軸12aにネジ止めされており、モーター12によって回転駆動される。また、回転板10には、それを直角に貫通するように、2本のシャフト24aが取付けられている。シャフト24aは、回転板10の上面側において、金属製のスイングハンマー24を回転可能に支持している。スイングハンマー24は、概ね直方体のブロック状であり、一端にシャフト24aが通されている。また、スイングハンマー24の底面は平面であり、先端に向かって厚さが厚くなり、先端は回転板10の周縁とほぼ同一曲率の円弧状に形成されている。また、スイングハンマー24の長さは、スイングハンマー24が、回転板10の半径方向外方に向けられたとき、その先端が回転板10の周縁とほぼ一致するように設定されている。
また、厨芥処理室8の中間部の内壁には、回転板10を取り囲むように、金属製の固定刃22が取付けられている。固定刃22には、円周方向に等間隔に多数の切り抜き部(図示せず)が形成されている。厨芥は、固定刃22の各切り抜き部(図示せず)のエッジと、スイングハンマー24の間に押し込まれることにより、厨芥処理室8内で粉砕される。
排水トラップ管路16は、厨芥排出部14と排水管28を連通させる回転可能な屈曲管によって構成されている。本実施形態においては、排水トラップ管路16は概ねU字形に屈曲されているが、排水トラップ管路を屈曲させる形状は、V字形、ヘアピン形等、排水管28を封水することができる任意の形状にすることができる。本実施形態においては、排水トラップ管路16に接続された排水管28は、排水トラップ管路16との接続部から下方に延びており、図1に示すように、排水トラップ管路16及び排水管28によって形成される管路は、概ねS字形となる。また、排水トラップ管路16に接続される排水管28は、概ね水平方向に延びるように構成されていても良い。
給水弁18は、図1に示すように、水道管30に接続されており、開放されると、水栓6の吐水口6aを介して洗浄水(水道水)が吐水されるように構成されている。なお、水栓6の通常使用時においては、水栓6の操作部6bを操作することにより吐水口6aから水道水が吐水される。即ち、給水弁18を介した吐水は、水栓6の通常使用時における吐水とは別系統であり、給水弁18が開放されると、操作部6bの操作とは無関係に吐水口6aから洗浄水が吐水されるように構成されている。
コントローラ20は、磁気検出素子32の検出信号に基づいてモーター12、排水トラップ管路16及び給水弁18を作動させ、厨芥処理装置1の粉砕モード又は清掃モードの運転を実行するように構成されている。さらに、コントローラ20には、所定の場合に鳴動され、使用者に警告を発する警告手段であるブザー34が接続されている。また、コントローラ20は、厨芥処理室8内の厨芥の有無を判定する厨芥判定手段20aを内蔵している。コントローラ20は、具体的には、マイクロプロセッサ、メモリ及びそれに記憶されたプログラム(以上図示せず)等により構成される。コントローラ20による制御の詳細は後述する。
次に、図3乃至図5を参照して、排水トラップ管路16の排水トラップ管路回転機構16aを説明する。図3は、本実施形態による厨芥処理装置1の排水トラップ管路16の部分を拡大して示す正面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿って切断した断面図である。また、図5は、排水トラップ管路16と排水管28の間に取付けられた回転可能継手の断面図である。
図3及び図4に示すように、排水トラップ管路16の下流端には、排水トラップ管路回転機構16aが設けられている。この排水トラップ管路回転機構16aは、排水トラップ管路駆動手段であるトラップ管路回転用モーター36と、その出力軸に取付けられた小歯車38と、この小歯車38と噛み合うように、排水トラップ管路16の下流端の周囲に形成された大歯車40と、を有する。また、排水トラップ管路16と厨芥排出部14の接続部、及び排水トラップ管路16と排水管28の接続部には、これらを回転可能に接続する回転可能継手42が夫々取付けられている。さらに、トラップ管路回転用モーター36は、コントローラ20からの信号により、排水トラップ管路16を、軸線Aを中心に所定角度回転させるように構成されている。
図5に示すように、回転可能継手42は、管路を着脱可能に接続するカプラと同様の構造を備えている。即ち、回転可能継手42は、排水トラップ管路16に取付けられた内側継手部材44と、排水管28に取付けられ、内側継手部材44を回転可能に受入れる外側継手部材46と、外側継手部材46の外側に軸線方向に摺動可能に取付けられた摺動スリーブ48と、を有する。さらに、回転可能継手42は、摺動スリーブ48を外側継手部材46の端部に向かって付勢するスプリング50と、内側継手部材44と摺動スリーブ48の間に配置されたC形リング52と、内側継手部材44と外側継手部材46の間の水密性を確保するためのOリング54と、を有する。
図5に示すように、円筒状の内側継手部材44の外周部には、C形リング52を受入れるための溝44aが形成されている。一方、円筒状の外側継手部材46の、溝44aに対応する位置には、C形リング52を受入れるためのスリット46aが形成されている。図5に示す、内側継手部材44と外側継手部材46が連結された状態では、C形リング52は、溝44aとスリット46aに跨るように位置するため、外側継手部材46の内側継手部材44からの抜けが阻止されている。
一方、外側継手部材46の外側には、摺動スリーブ48が、摺動自在に被せられており、この摺動スリーブ48は、スプリング50によって、外側継手部材46の先端部に向けて付勢されている。このスプリング50の付勢力に抗して、摺動スリーブ48を外側継手部材46の基端部に向けて摺動させると、摺動スリーブ48の内側に位置していたC形リング52が、摺動スリーブ48の外に露出される。C形リング52が摺動スリーブ48の外に露出されると、C形リング52は、その弾性により拡径され、内側継手部材44の溝44aの外に移動する。これにより、内側継手部材44とC形リング52の係合が解除され、外側継手部材46を内側継手部材44から取外すことが可能になる。
また、外側継手部材46と内側継手部材44を結合させる場合には、スプリング50の付勢力に抗して摺動スリーブ48を外側継手部材46の基端部に位置するように摺動させた状態で、内側継手部材44を外側継手部材46の中に挿入する。次に、摺動スリーブ48をスプリング50の付勢力により先端部に向けて摺動させると、C形リング52が摺動スリーブ48に押圧されて弾性変形し、C形リング52の径が縮小する。これにより、C形リング52が内側継手部材44の溝44aの中に移動し、外側継手部材46の内側継手部材44からの抜けが阻止される。なお、ここでは、排水トラップ管路16と排水管28を連結する回転可能継手42を説明したが、排水トラップ管路16と厨芥排出部14を連結する回転可能継手42の構造も同一である。
次に、図6乃至8を参照して、厨芥処理装置1の厨芥投入口2に装着される操作用蓋体である蓋体56を説明する。図6は、本実施形態の厨芥処理装置の厨芥投入口に装着される蓋体の斜視図である。また、図7は蓋体を装着する厨芥投入口を拡大して示す斜視図であり、図8は厨芥投入口に蓋体を装着した状態を示す断面図である。
図6及び図8に示すように、蓋体56は、ドーナツ板状の上板部58と、この上板部58から下方に延びる円筒状の下筒部60と、この下筒部60の内側に、同心円状に形成された内側筒部62によって形成されている。上板部58の中央には、漏斗状の円錐面58aが形成されており、この円錐面58aの底部には、第1流入口58cが形成されている。また、円錐面58aの両側に橋渡しをするように、円錐面58aの半径方向に延びる把持部58bが形成されている。
また、下筒部60の上端の円周上には、等間隔に6つの第2流入口60aが形成されている(図6には3つのみ図示)。さらに、2つの傾斜溝60bが、下筒部60の下端から斜め上方に延びるように対称の位置に形成されている(図6には1つのみ図示)。これら傾斜溝60bは、下筒部60の下端からほぼ鉛直方向に延びる鉛直溝部60cと、この鉛直溝部60cの上端から斜め上方に延びる傾斜溝部60dと、この傾斜溝部60dの先端からほぼ水平方向に延びる水平溝部60eから形成されている。さらに、下筒部60の円周上の2箇所には、厨芥処理装置1を起動させるための磁石64が埋め込まれている。
また、内側筒部62は、下筒部60の内側に同心円状に形成されており、その下端は、内側筒部62から半径方向外方に延びる環状の環状底面62bによって下筒部60の内側側面に連結されている。この下筒部60、内側筒部62、及び環状底面62bによって囲まれた空間には、粒状のぬめり取り用の薬剤66が入れられる。さらに、内側筒部62の下側の約1/2の領域には、洗浄水に溶解したぬめり取り用の薬剤66を拡散させるための多数の薬剤拡散孔62aが形成されている。
さらに、図7に示すように、蓋体56が装着される厨芥投入口2は、厨芥処理室8の上端と連通する筒状部2aと、この筒状部2aの上端から外方に延びるフランジ部2bとを有する。厨芥処理装置1がシンク4に取付けられた状態では、フランジ部2bの上面のみが外部に露出し、他の部分はシンク4の底面の下側に位置するように配置される。また、筒状部2aの内側面には、円柱状の2つの突起2cが設けられている(1つのみ図示)。この突起2cは蓋体56の傾斜溝60bに受入れられるように構成されている。さらに、筒状部2aの外側面には、蓋体56の下筒部60に取付けられた起動操作用の磁石64の磁気を検知するための磁気検出素子32が取付けられている。
なお、厨芥処理装置1の非使用時には、図8に示すように、蓋体56は、その上板部58が厨芥投入口2のフランジ部2bよりも上方に位置する第1の位置に配置される。この状態では、水栓6から吐水された水道水は、主に、蓋体56の第2流入口60aから下筒部60の内部に流入し、ぬめり取り用の薬剤66を溶解して薬剤拡散孔62aから流出する。ぬめり取り用の薬剤66が溶解した水道水が厨芥処理室8内に流入することにより、厨芥処理室8内での雑菌の繁殖が防止される。
次に、図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態による厨芥処理装置1の作用を説明する。図9は、排水トラップ管路16の回転の態様を示す側面図である。
まず、図1を参照して、本実施形態による厨芥処理装置1の粉砕モードにおける作用を説明する。なお、厨芥処理装置1の粉砕モード運転時、及び非使用時には、排水トラップ管路16は、図1に示す下方に向けて凸形を形成する状態にされている。
厨芥処理装置1を粉砕モードで起動させ、厨芥を粉砕するには、まず、蓋体56を厨芥投入口2から取り外し、処理すべき厨芥を厨芥投入口2から厨芥処理室8内に投入する。投入された厨芥は、回転板10の上に載せられる。
次に、蓋体56を厨芥投入口2に装着する。まず、図8に示すように、蓋体56が厨芥投入口2に装着され、厨芥投入口2の突起2cが蓋体56の鉛直溝部60cに受入れられた状態では、蓋体56の上板部58が、厨芥投入口2のフランジ部2bよりも高くなる第1の位置となる。次いで、使用者が、第1の操作として、蓋体56の把持部58bを摘んで蓋体56を回動させると突起2cが傾斜溝部60dに沿って摺動し、蓋体56が下降して、上板部58とフランジ部2bが同一平面上に位置する第2の位置となる。この状態では、水栓6から吐水される洗浄水は、第1流入口58cを通って厨芥処理室8内に流入する。このため、厨芥処理装置1の運転時には、ぬめり取り用の薬剤66は、殆ど溶解されない。
使用者の第1の操作によって、蓋体56が回動され、突起2cが水平溝部60eの終端まで達すると、蓋体56の下筒部60に取付けられた磁石64の一方と厨芥投入口2の筒状部2aに取付けられた磁気検出素子32の位置が整合し、磁石64の磁気が磁気検出素子32によって検出される。なお、磁石64は下筒部60の2箇所に取付けられているので、蓋体56を何れの向きで厨芥投入口2に装着した場合でも、何れか一方の磁石64が磁気検出素子32と整合し、磁気検出素子32は磁気を検知することができる。
磁気検出素子32が磁気を検出すると、コントローラ20は、厨芥処理装置1を厨芥処理モードで起動させる。即ち、コントローラ20は、まず、給水弁18に信号を送ってこれを開放させ、洗浄水を厨芥処理室8内に供給する。次いで、コントローラ20は、モーター12に信号を送って、これを起動させ、回転板10を回転させる。
このように、本実施形態の厨芥処理装置1では、蓋体56の操作によってモーター12が起動されるため、使用者が厨芥処理室8内に手を入れた状態でモーター12が回転されることはない。回転板10が回転されると、回転板10上の厨芥は、固定刃22とスイングハンマー24の間で粉砕され、粉砕された厨芥は、洗浄水と共に回転板10の下側に落ちる。回転板10の下に落ちた厨芥は、洗浄水と共に厨芥排出部14を通って厨芥処理室8から流出し、排水トラップ管路16を通って排水管28へ排出される。モーター12が所定時間回転され、厨芥処理室8内の厨芥が粉砕されると、コントローラ20は、モーター12を停止させる。次いで、コントローラ20は、給水弁18を閉鎖させて、水栓6からの吐水を停止させ、1回の粉砕モードの運転が終了する。
次に、図1乃至図9を参照して、本実施形態による厨芥処理装置1の清掃モードにおける作用を説明する。
厨芥処理装置1を清掃モードで起動させるには、使用者は、第2の操作として、蓋体56を厨芥投入口2に嵌め込みながら、蓋体をダブルクリックの要領で素早く二回回動させる。コントローラ20は、磁気検出素子32の検出信号に基づいて蓋体がそのように操作されたことを検知する。
厨芥処理装置1を清掃モードで起動させるには、使用者は、第2の操作として、蓋体56を厨芥投入口2に嵌め込みながら、蓋体をダブルクリックの要領で素早く二回回動させる。コントローラ20は、磁気検出素子32の検出信号に基づいて蓋体がそのように操作されたことを検知する。
清掃モードの起動操作が検知されると、まず、コントローラ20は、モーター12を低速で回転させる。コントローラ20に内蔵された厨芥判定手段20aは、この際モーター12に作用している負荷を検出し、厨芥処理室8内に厨芥が投入されているか否かを判定する。具体的には、厨芥判定手段20aはモーター12のコイル(図示せず)に流れる電流を検知し、コイルに所定値以上の電流が流れているか否かによってモーター12の負荷を検出する。コイルに所定値以上の電流が流れている場合には、厨芥判定手段20aは厨芥処理室8内に厨芥が投入されていると判定する。厨芥処理室8内に厨芥が投入されていると判定されると、コントローラ20は、警告手段であるブザー34を鳴動させて使用者に警告を発すると共に、上述した粉砕モードによる運転を開始させ、粉砕モードの運転終了後、清掃モードの運転を開始させる。これにより、厨芥処理室8内に厨芥が投入された状態で清掃モードの運転が実行されるのを防止する。一方、コイルに流れる電流が所定値未満の場合には、厨芥判定手段20aは厨芥処理室8内に厨芥は無いと判定し、コントローラ20は、そのまま清掃モードによる運転を起動させる。
清掃モードが起動されると、コントローラ20は、まず、給水弁18に信号を送り、これを開放させて、厨芥処理室8内に洗浄水を流入させる。次いで、コントローラ20は、排水トラップ管路回転機構16aのトラップ管路回転用モーター36に信号を送って、これを作動させる。トラップ管路回転用モーター36は、軸線Aを中心に、図9の矢印D1の方向に排水トラップ管路16を回転させ、排水トラップ管路16を、図9に想像線で示す位置まで移動させる。即ち、排水トラップ管路16は、図2に示すように、上方に向けて凸形を形成する位置まで回転される。このように、排水トラップ管路16は、厨芥処理室8内に洗浄水を供給しながら回転されるので、回転させることにより排水トラップ管路16内に溜まっていた洗浄水(封水)が排水管28に排水されても、流入する洗浄水により封水が維持され、下水からの悪臭が厨芥投入口2へ逆流することがない。使用者は、清掃モードによる運転開始後、厨芥処理装置清掃用の液体洗剤を厨芥投入口2から投入する。
コントローラ20は、給水弁18を約15秒間開放させ厨芥処理室8内に洗浄水を流入させた後、給水弁18を閉鎖して給水を停止させる。これにより、厨芥処理室8内には、回転された排水トラップ管路16の上端の水位Lまで、洗浄水が滞留される。なお、所定量以上の洗浄水が供給された場合には、余分な洗浄水は排水トラップ管路16を通って排水管28に排水されるため、厨芥処理室8内の水位は水位Lに規制される。次いで、コントローラ20は、モーター12を、約3秒間正回転させ、約3秒間間隔を空けて約3秒間逆回転させる。さらに、コントローラ20は、モーター12を同様に間欠的に正回転、逆回転させる。
このように、液体洗剤が混合された洗浄水に浸けられた状態で回転板10を間欠的に回転させることにより、洗浄水の流れの渦が発生し、これが、洗剤を泡立て、汚れを取り除くための外力として作用する。さらに、厨芥処理室8内に高濃度で滞留する洗剤と回転板10によって生起される渦の相乗効果により、形状が複雑なため清掃が困難な回転板10や固定刃22、スイングハンマー24に固着したバイオフィルム等の汚れが確実に除去される。さらに、コントローラ20は、排水トラップ管路16を回転させ、厨芥処理室8内に洗浄水を滞留させた状態を所定時間維持し、厨芥処理室8内を漬け置き洗浄する。本実施形態においては、約5時間漬け置き洗浄を行っている。好ましくは、漬け置き洗浄時間は3乃至9時間である。
所定時間漬け置き洗浄を行った後、コントローラ20は、トラップ管路回転用モーター36に信号を送って、排水トラップ管路16を図9の矢印D2に示すように回転させ、図1に示す状態に復帰させる。これにより、厨芥処理室8室内に滞留していた洗浄水は、排水トラップ管路16を通って排水管28に流出し始める。また、コントローラ20は、給水弁18に信号を送り、厨芥処理室8内に洗浄水を供給する。さらに、コントローラ20は、モーター12を、約3秒間正回転させ、約3秒間間隔を空けて約3秒間逆回転させる。これにより、漬け置き洗浄により剥がれ落ちた汚れが混入した洗浄水は、厨芥処理室8から排水トラップ管路16を通って排水管28に排出されると共に、給水弁18を介して新たに流入する洗浄水によって、厨芥処理室8がすすぎ洗いされる。
次いで、コントローラ20は、約10秒間洗浄水を供給した後、給水弁18に信号を送り、これを閉鎖させて、1回の清掃モードの運転が終了する。なお、本実施形態では、清掃モード運転においても、モーター12の正回転時、逆回転時とも、回転板10は、約2000rpmの回転数で回転される。
本発明の実施形態の厨芥処理装置によれば、厨芥処理室の排出口にバルブを設けることなく、排水トラップ管路を回転させることによって、厨芥処理室内に洗浄水を滞留させ、厨芥処理室内を漬け置き洗浄することができる。
また、本実施形態の厨芥処理装置によれば、漬け置き洗浄中に厨芥処理室内に洗浄水が流入したとしても、洗浄水は回転された排水トラップ管路を通って流出するので、漬け置き洗浄中にもシンクを使用することができる。
さらに、本実施形態の厨芥処理装置によれば、コントローラがトラップ管路回転用モーターを作動させて排水トラップ管路を回転させるので、排水トラップ管路を適切な時期に回転させることができる。
また、本実施形態の厨芥処理装置によれば、コントローラが給水弁を開放させて厨芥処理室内に洗浄水を供給するので、適切な時期に、適切な量、洗浄水を厨芥処理室内に供給することができる。
さらに、本実施形態の厨芥処理装置によれば、蓋体を厨芥投入口に装着した状態で第1の操作を行うと粉砕モード運転が起動され、第2の操作を行うと清掃モード運転が起動されるので、単一の蓋体で厨芥処理装置を起動させることができる。
また、本実施形態の厨芥処理装置によれば、厨芥投入口に装着される蓋体によって厨芥処理装置が起動されるので、厨芥処理室内に手を入れた状態で厨芥処理装置が起動されるのを防止することができる。
また、上述した実施形態においては、排水トラップ管路16は、水平な軸線Aを中心に回転されていたが、変形例として、排水トラップ管路が、傾斜した軸線を中心に回転されるように構成することもできる。即ち、図10及び図11に示すように、排水管28を厨芥排出部14よりも低い位置に配置し、この間を傾斜した軸線A1を中心に回転可能な排水トラップ管路100によって接続しても良い。この場合にも、厨芥処理装置1の非使用時及び粉砕モード運転時においては、図10に示すように排水トラップ管路100が下方に向けて凸形になるように位置決めする。また、厨芥処理装置1の清掃モード運転時においては、図11に示すように排水トラップ管路100を上方に向けて凸形になるように回転させて、厨芥処理室8内に水位L1まで洗浄水を滞留させる。
さらに、上述した実施形態においては、排水トラップ管路16は、図9に示したように、360゜回転されていたが、排水トラップ管路16が180゜の回転範囲を往復するように構成することもできる。即ち、トラップ管路回転用モーターとして、正転及び逆転が可能なタイプのモーターを使用し、図12に示すように、排水トラップ管路16を矢印D3に示す方向に回転させて洗浄水を滞留させた後、排水時には、排水トラップ管路16を矢印D4に示す方向に回転させて、排水トラップ管路16を元の位置に復帰させる。このように回転させることにより、排水トラップ管路16の両側に排水トラップ管路16を回転させるためのスペースを確保する必要がなくなり、排水トラップ管路16の片側のスペースを空けるだけで排水トラップ管路16を回転させることが可能になる。
或いは、図13に示すように、排水トラップ管路16の両側に、トラップ管路回転用モーター102、104を設けておき、これらのトラップ管路回転用モーターを順次回転させることにより、図12に示した排水トラップ管路16の回転を実現することもできる。即ち、図13に示すように、排水トラップ管路16の両側に、正回転のみ可能な、2つのトラップ管路回転用モーター102、104を向かい合わせて配置する。まず、排水トラップ管路16を、図12の矢印D3に示す方向に回転させる場合には、トラップ管路回転用モーター102のみを回転させる。次に、排水トラップ管路16を、図12の矢印D4に示す方向に回転させる場合には、トラップ管路回転用モーター104のみを回転させる。これにより、正回転のみ可能な2つのモーターにより、排水トラップ管路16を往復回転させることができる。
また、上述した実施形態においては、排水トラップ管路16の一端が、トラップ管路回転用モーターによって駆動されていたが、変形例として、排水トラップ管路16を、両端で回転駆動しても良い。即ち、図14に示すように、両側に出力軸が突出したトラップ管路回転用モーター106を使用し、その両端に小歯車108及び112を夫々取付けておく。さらに、これらの小歯車108、112と係合するように、排水トラップ管路16の両端に大歯車110及び114を形成しておく。これにより、排水トラップ管路16が両端で回転駆動されるので、排水トラップ管路16に大きな捩り力が作用することがない。また、この変形例では、トラップ管路回転用モーター106は、正回転及び逆回転が可能なタイプとする。
さらに、上述した実施形態では、清掃モード運転時において、排水トラップ管路16を約180゜回転させ、鉛直上方に向けて凸形を形成するように排水トラップ管路16を移動させていたが、回転させる角度は180゜以外でも良い。例えば、図15に示すように、排水トラップ管路16を回転させる角度を、約150゜にすることができる。この場合には、トラップ管路回転用モーターを、正回転が可能であり、出力軸の位置を保持するブレーキを備えたモーターとすることができる。この構成では、清掃モード運転が起動されたとき、トラップ管路回転用モーターにより排水トラップ管路16を約150゜矢印D5の方向に回転させ、その位置でブレーキを作動させて出力軸の位置を保持する。次いで、漬け置き洗浄終了後、ブレーキを解除すると、排水トラップ管路16は、その自重により矢印D6の方向に回転され、元の位置に復帰する。この変形例によれば、正回転のみ可能なトラップ管路回転用モーターを使用して、排水トラップ管路16を往復回転させることができる。
或いは、排水トラップ管路16を矢印D5の方向に約150゜回転させた後、さらに排水トラップ管路16を矢印D5の方向に回転させ、360゜回転させることにより排水トラップ管路16を元の位置に復帰させるように構成することもできる。また、正回転及び逆回転可能なトラップ管路回転用モーターを使用し、排水トラップ管路16を矢印D5の方向に約150゜回転させた後、矢印D6の方向に回転させて排水トラップ管路16を元の位置に復帰させるように構成することもできる。
さらに、清掃モード運転時において排水トラップ管路16を回転させる角度を変更することにより、清掃モード運転時における厨芥処理室内の水位を適宜設定することができる。なお、本明細書において、排水トラップ管路が上方に向けて凸形を形成するとは、排水トラップ管路の中心線B(図15)が、水平線F(図15)よりも上方に位置することを意味し、排水トラップ管路が下方に向けて凸形を形成するとは、排水トラップ管路の中心線B(図15)が、水平線F(図15)よりも下方に位置することを意味するものとする。好ましくは、排水トラップ管路が上方に向けて凸形を形成するように、その中心線Bを鉛直下方に対して120゜乃至240゜の範囲で回転させ、さらに好ましくは、中心線Bを鉛直下方に対して135゜乃至225゜の範囲で回転させる。
また、上述した実施形態においては、回転可能継手42は、カプラと同様の構造を備えていたが、変形例として、図16に示すように、回転可能継手をクイックファスナと同様の構成にすることができる。本変形例の回転可能継手68は、円筒状の内側継手部材70と、この内側継手部材70の先端部を受入れる円筒状の外側継手部材72と、これらの嵌合部に配置されるOリング74と、内側継手部材70が外側継手部材72から抜けるのを防止する環状の止輪76と、を有する。内側継手部材70の直径が細くなった先端部70aは、外側継手部材72の先端の受入部72aに挿入されている。また、外側継手部材72の受入部72aには、環状の溝72bが形成されており、この溝72bにOリング74を配置して、受入部72aに先端部70aを嵌め込むことによって、内側継手部材70と外側継手部材72の間の水密性が確保される。また、外側継手部材72の先端にはフランジ部72cが、先端部70aの基端にはフランジ部70bが、夫々形成されている。内側継手部材70の先端部70aが、外側継手部材72の受入部72aに挿入されると、フランジ部72cとフランジ部70bは当接される。止輪76は、コの字形断面を有するリングであり、フランジ部72c及びフランジ部70bを包み込むように配置されて、内側継手部材70が外側継手部材72から脱落するのを防止している。
さらに、上述した実施形態においては、排水トラップ管路は、トラップ管路回転用モーターによって回転されているが、変形例として、排水トラップ管路を使用者が手動で回転させるように構成することもできる。
また、上述した実施形態においては、コントローラが給水弁を開放させることによって、厨芥処理室内に洗浄水を供給していたが、変形例として、使用者が手動で水栓を操作して洗浄水を供給するように構成することもできる。
さらに、上述した実施形態においては、蓋体を一回回動させる第1の操作によって粉砕モード運転が起動され、蓋体を二回回動させる第2の操作によって清掃モード運転が起動されていたが、変形例として、他の操作によって各モードの運転が起動されるように構成することもできる。例えば、蓋体を右回りに回動させる第1の操作により粉砕モード運転が起動され、蓋体を左回りに回動させる第2の操作により清掃モード運転が起動されるように構成することもできる。
或いは、蓋体として、粉砕モード運転を起動させるための粉砕用蓋体、及び清掃モード運転を起動させるための清掃用蓋体を用意しておき、各蓋体を厨芥投入口に装着することにより、各モードの運転が起動されるように構成することもできる。この場合には、例えば、粉砕用蓋体、清掃用蓋体の夫々異なる位置に磁石を埋め込み、厨芥投入口の、各用蓋体の磁石に対応する位置に夫々磁気検出素子を配置しておくことによって、どちらの蓋体が装着されたかを識別することができる。このように、各モードに専用の蓋体を設けることによって、厨芥処理室内を清掃しようとする際に、厨芥処理装置を誤って粉砕モードで起動させてしまうことを防止することができる。
或いは、シンク4の近傍に設けられた専用のスイッチ(図示せず)等により、厨芥処理装置の各モードの運転が起動されるように構成することもできる。
1 本発明の実施形態による厨芥処理装置
2 厨芥投入口
2a 筒状部
2b フランジ部
2c 突起
4 シンク
6 水栓
6a 吐水口
6b 操作部
8 厨芥処理室
10 回転板
12 モーター
14 厨芥排出部
16 排水トラップ管路
16a 排水トラップ管路回転機構
18 給水弁
20 コントローラ
20a 厨芥判定手段
22 固定刃
24 スイングハンマー
24a シャフト
28 排水管
30 水道管
32 磁気検出素子
34 ブザー
36 トラップ管路回転用モーター
38 小歯車
40 大歯車
42 回転可能継手
44 内側継手部材
44a 溝
46 外側継手部材
48 摺動スリーブ
50 スプリング
52 C形リング
54 Oリング
56 蓋体
58 上板部
58a 円錐面
58b 把持部
58c 第1流入口
60 下筒部
60a 第2流入口
60b 傾斜溝
60c 鉛直溝部
60d 傾斜溝部
60e 水平溝部
62 内側筒部
62a 薬剤拡散孔
64 磁石
66 ぬめり取り用の薬剤
68 回転可能継手
70 内側継手部材
70a 先端部
70b フランジ部
72 外側継手部材
72a 受入部
72b 溝
72c フランジ部
74 Oリング
76 止輪
100 排水トラップ管路
102 トラップ管路回転用モーター
104 トラップ管路回転用モーター
106 トラップ管路回転用モーター
108 小歯車
110 大歯車
112 小歯車
114 大歯車
2 厨芥投入口
2a 筒状部
2b フランジ部
2c 突起
4 シンク
6 水栓
6a 吐水口
6b 操作部
8 厨芥処理室
10 回転板
12 モーター
14 厨芥排出部
16 排水トラップ管路
16a 排水トラップ管路回転機構
18 給水弁
20 コントローラ
20a 厨芥判定手段
22 固定刃
24 スイングハンマー
24a シャフト
28 排水管
30 水道管
32 磁気検出素子
34 ブザー
36 トラップ管路回転用モーター
38 小歯車
40 大歯車
42 回転可能継手
44 内側継手部材
44a 溝
46 外側継手部材
48 摺動スリーブ
50 スプリング
52 C形リング
54 Oリング
56 蓋体
58 上板部
58a 円錐面
58b 把持部
58c 第1流入口
60 下筒部
60a 第2流入口
60b 傾斜溝
60c 鉛直溝部
60d 傾斜溝部
60e 水平溝部
62 内側筒部
62a 薬剤拡散孔
64 磁石
66 ぬめり取り用の薬剤
68 回転可能継手
70 内側継手部材
70a 先端部
70b フランジ部
72 外側継手部材
72a 受入部
72b 溝
72c フランジ部
74 Oリング
76 止輪
100 排水トラップ管路
102 トラップ管路回転用モーター
104 トラップ管路回転用モーター
106 トラップ管路回転用モーター
108 小歯車
110 大歯車
112 小歯車
114 大歯車
Claims (5)
- 厨芥を粉砕し、粉砕された厨芥を洗浄水と共に排水管に排出する厨芥処理装置であって、
厨芥を投入する厨芥投入口が上方に形成された厨芥処理室と、
この厨芥処理室内に配置され、上記厨芥投入口から投入された厨芥を粉砕する粉砕手段と、
上記厨芥処理室の下部に設けられ、上記粉砕手段によって粉砕された厨芥を上記厨芥処理室から排出する厨芥排出部と、
この厨芥排出部に連通するように設けられ、厨芥を粉砕する際においては下方に向けて凸形を形成し、上記厨芥処理室内を清掃する際においては、上記厨芥処理室内に洗浄水を滞留させるために、上方に向けて凸形を形成することができるように、回転可能な屈曲管によって構成された排水トラップ管路と、
を有することを特徴とする厨芥処理装置。 - さらに、上記排水トラップ管路を回転させる排水トラップ管路駆動手段と、上記厨芥処理室内を清掃する際に、上記排水トラップ管路が上方に向けて凸形を形成するように排水トラップ管路駆動手段を作動させる制御手段と、を有する請求項1記載の厨芥処理装置。
- さらに、上記厨芥処理室内を清掃する際に、上記制御手段からの信号に基づいて、上記厨芥処理室内に洗浄水を供給する給水手段を有する請求項2記載の厨芥処理装置。
- さらに、上記厨芥処理室内を清掃する際に使用される清掃用蓋体を有し、上記制御手段は、上記清掃用蓋体が上記厨芥投入口に装着されると、上記排水トラップ管路駆動手段を作動させる請求項2又は3記載の厨芥処理装置。
- さらに、上記厨芥投入口に装着する操作用蓋体を有し、この操作用蓋体を上記厨芥投入口に装着した状態で第1の操作を行うと厨芥の粉砕処理が実行され、第2の操作を行うと、上記制御手段が上記排水トラップ管路駆動手段を作動させる請求項2又は3記載の厨芥処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005359161A JP2007160200A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 厨芥処理装置 |
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---|---|---|---|
JP2005359161A JP2007160200A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 厨芥処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=38243706
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---|---|---|---|
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- 2005-12-13 JP JP2005359161A patent/JP2007160200A/ja active Pending
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