JP2007160080A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化され、洗浄能力が高く、かつ、洗浄水を再利用することができる洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄装置は、被洗浄物が洗浄水で洗浄される洗浄槽1と、洗浄槽1の底面および側面を囲むように設けられた外槽2とを備えている。外槽2内には、洗浄槽1において洗浄のために使用された後の汚物を含む洗浄水4が貯留される。外槽2内の汚物を含む洗浄水4は、微細気泡発生機構8およびオゾン発生機構3によって浄化された後、ポンプ5によって、配管6および弁9を介して、再利用水4として、洗浄槽1に戻される。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細気泡を用いて被洗浄物を洗浄する洗浄装置に関するものである。
近年、環境問題に対する認識が高まっている。そのため、洗浄装置の分野においても、排水の浄化および節水を考慮して製造された洗浄装置が、たとえば、特開2001−286698号公報において、提案されている。この洗浄装置においては、洗浄槽とは別に、配管経路の途中に、排水貯留容器および浄水機構(電解機構またはオゾン発生機構)が設けられている。また、浄水機構によって、洗浄槽から排出された洗浄水またはすすぎ水が、浄化され、再利用されている。
また、特開平5−253380号公報および特開平11−137882公報には、オゾン発生機構を用いて汚物を含む洗浄水が浄化され、その浄化水が外部に排出される洗浄装置が開示されている。
また、特開平2−49698号公報および特開平6−82151号公報には、人体に有害となるオゾンを吸着、或いは分解し除去する装置が開示されている。また、第2875751号公報には、ポンプによってオゾンを洗濯槽内の洗浄水中へ吸引する洗濯装置が開示されている。
特開2001−286698号公報 特開平5−253380号公報 特開平11−137882号公報 特開平2−49698号公報 特開平6−82151号公報 特許第2875751号公報
上記特開平5−253380号公報に開示されている洗浄装置によれば、洗浄水に混入される気泡の径が大きい。そのため、洗浄水中に溶存するオゾンの量が少ない。したがって、オゾンによる殺菌、洗浄、および漂白の効果が、洗浄水中で効率的には発揮されない。また、洗浄装置においては、微細気泡が破壊するときに非常に大きな流体力が発生するマイクロジェット効果を洗浄のために用いることは不可能である。したがって、洗浄装置の洗浄能力はあまり高くない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、その一の目的は、洗浄能力が高い洗浄装置を提供することである。
上述した特開2001−286698号公報に開示されている洗浄装置によれば、排水貯留容器および浄化機構を洗浄槽とは別に配管経路の途中に設ける必要があるため、洗浄装置を小型化することが困難である。したがって、本発明の他の目的は、小型化された洗浄装置を提供することである。
さらに、特開平11−137882公報に開示されている洗浄装置によれば、洗浄水の再利用がなされていない。したがって、本発明のさらに他の目的は、洗浄水を再利用し得る洗浄装置を提供することである。
また、特開平2−49698号公報に開示されている装置においては、乾燥空気を循環する循環経路内にオゾン発生器とオゾンを分解するフィルターとが設けられ、かつ該循環経路は大気と連通した排出口を含んでいる。この装置においては、フィルターはオゾンを分解するためのものであり、循環経路内すべてのオゾンがフィルタによって分解される。しかしながら、この装置によれば、大量のオゾンを常に処理しているため、フィルターの消耗が激しく、その寿命が短い。そのため、フィルターの機能が低下した場合には、オゾンはフィルタによって除去されずに、排出口から大気中に放出されてしまう。したがって、人体に影響が及ぼされてしまう。
また、特開平6−82151号公報では、オゾン分解触媒およびオゾン分解電極からなる二つのオゾン除外装置によってオゾンが大気中に放出されることを防止する技術が開示されている。この装置も、前述の装置と同様に、発生したオゾンすべてを分解する装置である。そのため、大量のオゾンの分解に起因した装置の劣化によって、オゾン除外装置が処理できないオゾンが発生したときには、オゾンが大気中に放出されてしまう。その結果、人体に影響が及ぼされる。したがって、本発明の別の目的は、オゾンが漏れるおそれがある部分にオゾンの漏れを防止する処理を施し、効率的かつ長寿命なオゾン処理を行なうことのできる洗浄装置を提供することである。
また、特許第2875751号公報に開示されている洗浄装置においては、使用しているポンプの吸水側の流路における負圧を利用して洗浄水中に大気が吸い込まれる技術が開示されている。
しかしながら、洗濯機など洗浄装置では、ポンプより上側の洗浄水(洗浄槽、貯留槽)が吸水されるため、ポンプの給水側の流路において洗浄水中に大気を吸い込むためには、自給式ポンプと呼ばれる特殊なポンプを使用する必要がある。したがって、本発明のまた別の目的は、このような特殊なポンプを用いなくても洗浄水中に大気を吸い込むことができる洗浄装置を提供することである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、以下の手段で解決することができる。
洗浄装置は、被洗浄物が収容されるとともに洗浄水が貯留される洗浄槽と、洗浄水中に微細気泡を発生させることができる微細気泡発生機構とを備えている。
微細気泡発生機構は、断面積が徐々に小さくなり、洗浄水が流れ込む縮流部と、縮流部に連続し、気体を吸入するための吸入管が接続された細管部と、縮流部に連続し、断面積が徐々に大きくなる拡大部とを含み、洗浄槽内の洗浄水を縮流部から導入することによって、吸入管から導入される気体と洗浄水とを細管部で混合するとともに、拡大部で気体を分断させることによって、その微細気泡を生成して、その微細気泡を洗浄槽内の洗浄水中に吐出する。
この構成によれば、効率よく大量に微細気泡を発生させることが可能となる。この大量の微細気泡によって被洗浄物の表面に付着した汚れを吸着することが可能となるので、洗浄効果が向上する。
また、洗浄装置は、洗浄槽とは別に、洗浄水を一時的に貯留するための貯留槽を備えていれば、洗浄槽の汚水を貯留槽に導くことができる。この場合、貯留槽中に微細気泡発生機構が設置されていれば、汚水中の汚物が微細気泡に吸着する。それにより、汚物は、微細気泡とともに浮力によって水面まで浮上する。その結果、汚水が浄化される。これによれば、汚水を浄化しながら、被洗浄物を洗浄することが可能となるので、洗浄効果を向上させることができる。また、微細気泡発生機構内では、油分も微細化されるため、油分の被洗浄物への再付着の防止が図れるので、これによっても洗浄効果が向上する。
また、気泡サイズが60μm以下の微細気泡であることが望ましい。これは、細管部へ吸入される気体の体積が同一であれば、少量の大きな気泡を生成するよりも、多量の微細気泡を生成する(半径の3乗に比例して気泡個数は増加する)ことのほうが、気泡全体の表面の表面積が格段に大きくなり、吸着量が増大するためである。また、気泡が破裂する場合、自身が破裂したときに生じる大きな流体力によって被洗浄物に付着している汚物を除去する効果が発揮される。この微細気泡の破裂したときに大きな流体力が生じる現象は、マイクロジェットと呼ばれる。
また、水流の変化等による局所的な圧力の上昇したとき、あるいは、微細気泡が被洗浄物に強く接触する等によって破裂したとき、微細気泡にマイクロジェットと呼ばれる強烈な噴流が発生し、これによっても洗浄効果が向上する。
また、微細気泡発生機構における拡大部の終端の断面積が縮流部の始端の断面積より小さければ、微細気泡発生機構の周辺の洗浄水を撹拌することが可能となり、効率よく気泡内の気体を溶解させることができる。
また、微細気泡のサイズが40μm以下であれば、吸入気体がより細かく分断されるため、気泡数が増加し、全気泡の表面積が上記に比べて増加する。そのため、汚物の吸着量が増大し、洗浄効果の増大を図ることが可能となる。さらに、気泡径が小さくなると気泡内部の圧力が上昇するため、気泡が破裂した時のマイクロジェット効果も増大し、これによっても洗浄効果が増大する。
また、微細気泡発生機構を機能させるか否かを制御する制御ユニットをさらに備え、制御ユニットが目的に応じて微細気泡を発生させるタイミングを制御することが望ましい。これによれば、既存の洗浄工程における気泡の吸着効果とマイクロジェット効果を利用した被洗浄物からの汚物除去をより効率的に行なうことができる。
例えば、微細気泡を発生させるタイミングは、洗浄水に洗剤を混入させて被洗浄物を洗浄する期間、或いは洗浄水に洗剤を混入させずに被洗浄物を水洗いする期間であり、洗浄中の洗浄水に微細気泡を混入させることとすれば、洗浄槽へ市水を導入している時や、洗浄槽から洗浄水を排出している時には微細気泡発生機構が停止しているため、無駄なエネルギー消費することがない。
また、例えば、洗浄水を一時的に貯留する貯留槽を備える場合においては、微細気泡を発生するタイミングは、洗浄水に洗剤を混入させて被洗浄物を洗浄した水を貯留槽に貯留した後、或いは洗浄水に洗剤を混入させずに被洗浄物を水洗いした水を貯留槽に貯留した後のタイミングである。これによれば、貯留槽中の洗浄水に微細気泡を混入させることによって、貯留槽の水を気泡の吸着効果を利用して浄化することが可能となり、この水を再利用することが可能となる。
微細気泡発生機構に供給される洗浄水の流量を制御するための制御弁をさらに備えることによって、発生する気泡の量および大きさを調整することが可能となる。
吸入管から導入される気体がオゾンを含んでいれば、気泡の吸着効果とオゾンの有機物分解効果との両作用を生じさせることが可能となり、さらには、気泡の破裂によって洗浄水の中にオゾンガスを溶解させる作用を生じさせることが可能となる。つまり、これら三種の作用を利用することが可能となるため、浄化作用を促進することができる。
オゾンが、酸素から生成される場合には、空気からオゾンを生成する場合に比較して、高濃度のオゾンを生成できるため、上記オゾンの効果をより早期に発揮することができる。
酸素を水の電気分解を利用して生成すれば、洗浄水の電気分解によって酸素を発生させることが可能となるため、酸素ボンベが不要となるため、酸素ボンベの交換等の維持管理のための作業なしに、酸素を生成することができる。
電気分解に利用する水が、洗剤を混入した水であると、洗剤中にNaOHが混入されているため、水道水などの真水に比べて電気分解しやすくなり、酸素発生量を増加させることができ、オゾンの発生量を増加させることができる。
本発明の他の局面の洗浄装置は、被洗浄物が収容されるとともに、洗浄水が貯留される洗浄槽と、洗浄槽とは別に、洗浄水を一時的に貯留するための貯留槽と、洗浄槽と貯留槽とを連通させる配管と、オゾンを発生させるオゾン発生機構と、オゾンを吸入して、洗浄水内部にオゾンを含む微細気泡を混入させるための微細気泡発生機構とを備え、オゾンを含む微細気泡によって貯留槽中の洗浄水を浄化し、この浄化水を洗浄槽に戻して再利用することが可能な洗浄装置であって、洗浄水の浄化が終了して所定時間経過した後、洗浄水を洗浄槽に戻す構成を有している。この構成によって、一度使用した洗浄水を再生した後、洗浄槽に戻すことが可能となるため、洗浄槽で再び浄化した洗浄水を使用することが可能となる。
洗浄装置が洗浄水の浄化の終了を検知するための浄化度検知手段を備えていれば、浄化の度合いを検知することが可能なり、浄化の度合いによって、その水を使用したり、使用できなくしたりすることができる。
洗浄装置が浄化度検知手段により浄化の終了が検知された場合に、浄化の終了をユーザーに放置するための報知器を備えていれば、ユーザーは、浄化されたことを認識してその洗浄水を使用することができるため、安心して洗浄装置を利用することができる。
洗浄装置が洗浄水中、あるいは貯留槽中の空間オゾン濃度を検知するオゾン検知手段と、オゾン濃度が所定値以下になった場合に前述の所定時間が経過した旨の判定をする制御ユニットとを備えていれば、人体に有害であるオゾンの大気放出を抑制することが可能となる。
洗浄装置がオゾン発生機構を制御する制御ユニットをさらに備え、制御ユニットが貯留槽内に浄化済みの洗浄水が存在する間、オゾン発生機構によるオゾン発生動作を停止させれば、無駄にオゾン発生装置を使用することがないため、省エネルギー化を図ることができる。
洗浄装置が貯留槽に貯留された洗浄水を次の洗浄工程において使用するか否かの選択をユーザーが行なうための操作スイッチを備えていれば、ユーザーの都合によって浄化した水の、使用および不使用のいずれかを選択できるため、ユーザーの利便性が向上する。
浄化を行なうための洗浄水が、最終のすすぎが終了した後の水であれば、これを浄化することによって、効率的に浄化水を生成することが可能となる。
微細気泡発生機構において、オゾンを吸入するための吸気空間内にオゾンが充満していることを検知してから微細気泡発生機構を駆動させると、高濃度のオゾン気泡を生成できるので効率的に水を浄化することが可能となる。
本発明のさらに他の局面の洗浄装置は、被洗浄物が収容されるとともに、洗浄水が貯留される洗浄槽と、洗浄槽とは別に、洗浄水を一時的に貯留するための貯留槽と、貯留槽中の前記洗浄水を浄化し得るようにオゾンを発生させるオゾン発生機構とを備え、貯留槽は、洗浄槽の底面および側面を囲むように設けられた外槽である。これによって、オゾンによって洗浄水を浄化するための洗浄槽を洗浄装置内のスペースを有効に利用して形成することができる。
例えば、その外槽は、その底部に洗浄水を貯留するための凹部を有し、凹部は、洗浄槽を回転させるためのモータの側方の空間に位置すれば、オゾンによって洗浄水を浄化するための洗浄槽の大きさを洗浄装置内のスペースを有効に利用して大きくすることができる。
オゾン発生機構を、外槽と洗浄槽との間の空間に設ければ、洗浄装置全体の大きさを変えることなく洗浄装置を作製できるとともに、外槽および洗浄槽の殺菌ができるので、カビの繁殖を抑止できる。
オゾン発生機構が、外槽と洗浄槽との間の空間より小さな密閉空間を構成するケース内に配置され、オゾン発生機構によって生成され、ケース内に存在するオゾンが、微細機構発生機構に導かれることによって、人体に有害なオゾンが大気に放出されることを抑制することができる。
洗浄槽と外槽との間に存在する空間は、該空間内に存在するオゾンが外部へ漏れ出さない程度の実質的な密閉空間であることでも、人体に有害なオゾンが大気に放出されることを抑制することができる。
本発明の別の局面の洗浄装置は、実質的な密閉空間内に配置され、被洗浄物あるいは洗浄水の浄化を行なうためのオゾンを発生させるオゾン発生機構と、オゾン発生機構と大気とを連通させる実質的な密閉空間の隙間と、実質的な密閉空間内のオゾン発生機構から隙間に至るまでの経路に、オゾンを除外し得るように設けられたオゾン除外機構とを備えている。この構成によれば、オゾンの大気放出を抑制することができる。
外槽内に複数のフィンが設けられ、そのフィンにオゾン除外機構が設置されていれば、オゾン除外機構に接するオゾンの量を増加させることが可能となるため、処理能力を向上させることが可能となり、短時間の処理ができることによって、オゾンの大気放出を抑止することができる。
例えば、オゾン除外機構が、ゼオライト、活性炭、ヒータ、および触媒のいずれか1つによって構成されていれば、オゾン除外機構を機能させることができる。
さらに、オゾン除外機構が、ゼオライト、活性炭、ヒータ、および触媒のいずれか2以上によって構成されていれば、処理能力が向上し、短時間の処理ができることによって、オゾンの大気放出を抑止することができる。
オゾン除外機構が光触媒で構成され、該光触媒に対向する位置に光源を設置されていれば、オゾン除外装置の再生が可能となる。
また、光源がLED光源であれば、光源を設置しやすくでき、比較的コンパクトにオゾン除外機構を形成でき、他の光源(蛍光灯、紫外線ランプ等)に比べて省エネルギー化を図ることができる。
また、オゾン除外機構を外槽の内面に固定すれば、配線も外槽の内面に固定することが可能となり、オゾン除外機構に関連した部品の設置状態を安定させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態の洗浄装置を説明する。
(実施の形態1)
図1を用いて、本発明の実施の形態1の洗浄装置を説明する。図1に示すように、本実施の形態の洗浄装置は、被洗浄物が洗浄水で洗浄される洗浄槽1と、洗浄槽1の底面および側面を囲むように設けられた外槽2とを備えている。
また、洗浄槽1および外槽2の外側には、洗浄槽1および外槽2を内装するように、筐体12が設けられている。筐体12の内側であって、外槽2の外側には、洗浄槽1を回転させるモータ13が設けられている。洗浄槽1には、外槽2の底部を貫通する回転軸23が接続されている。モータ13の回転は、回転軸23を介して洗浄槽1に伝達される。
また、外槽2内には、洗浄槽1において洗浄のために使用された後の汚物を含む洗浄水4が貯留される。ただし、外槽2内の汚物を含む洗浄水4は、後述する微細気泡発生機構8およびオゾン発生機構3によって浄化された後、ポンプ5によって、配管6を介して、再利用水(洗浄水)4として、洗浄槽1に戻される。
また、配管6には、弁9が設けられている。また、外槽2とポンプ5とは、配管4000を介して連通している。配管4000には、弁5000が設けられている。また、弁9の近傍の位置で、配管6に配管10が接続されている。そのため、弁9が閉じられているときには、弁5000および弁7が開かれていれば、ポンプ5が送り出した洗浄水4は、配管6および配管10を介して微細気泡発生機構8に送り込まれる。
なお、ポンプ5の駆動量、ならびに、弁7、9、3000、5000、および7000のそれぞれの開放量は、すべて、制御ユニット500によって制御される。したがって、制御ユニット500は、弁7および9を制御して、外槽2から洗浄槽1へ戻される再利用水4の量を調節することが可能であるとともに、洗浄水4内に吐出される微細気泡の量を調節することが可能である。
制御ユニット500は、一般に用いられるマイクロコンピュータ等のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、タイマー、入力ポートおよび出力ポートを備えたものである。したがって、制御ユニット500は、後述するオゾンセンサー14および操作スイッチパネル1000等から送信されてきた信号を受けた場合、タイマーの計時状態、ROMに記憶されているプログラム、およびRAMに記憶されている一時記憶情報等に従って、モータ13、ポンプ5、弁7、9、3000、5000、および7000、ならびに、後述する実施の形態で説明されるシャッター17および18等へ信号を出力して、それらを制御することができるものである。
また、オゾン発生機構3は、洗浄槽1と外槽2との間に形成された空間70に設けられている。洗浄槽1と外槽2との間の隙間60から空間70へ空気が流れ込む。ただし、隙間60は、非常に微小であり、また、オゾンは、空気よりも重い。そのため、オゾンは、隙間60を介して空間70から外部へ漏れ出すことはない。つまり、空間70は、オゾンにとっては、実質的な密閉空間になっている。したがって、オゾンは、空間70内に留まっている。
一般には、オゾンは、酸素と窒素の混合物である空気に高電圧をかけることによって、空気中の酸素から生成される。一方、オゾンを酸素ボンベなどに入っている純度の高い酸素から生成すれば、オゾン発生量は、その濃度に比例して増加する。したがって、本実施の形態の洗浄装置においては、図示しない純度の高い酸素が酸素ボンベからオゾン発生機構3に導入されるとともに、酸素に高電圧を印加しても発火しない状態であることを検知するセンサーがオゾン発生機構3に設けられている。これによれば、より安全に、しかも、より効率的にオゾンを生成することができる。
また、上記酸素を得る他の方法として、水の電気分解によって、正極の表面上に酸素を発生させ、負極の表面上に水素を発生させる方法が用いられてもよい。具体的には、図示しない貯水槽(たとえば、外槽2)内に正極および負極が配置され、正極と負極との間に直流電圧が印加されて、水が電気分解されてもよい。それによって、酸素と水素とが生成され、そのうちの酸素がオゾン発生機構3に導入されることによってオゾンが生成されてもよい。このように、水の電気分解による酸素を用いてオゾンを生成すれば、酸素ボンベを用いる必要がないため、ボンベの交換のための作業を行なうことなく、オゾンを生成することが可能となる。
また、上記の電気分解される水として、洗剤の混入した水が用いられる場合には、水道水が用いられる場合に比べて、水中のキャリア(正イオン、負イオン)が多いため、効率的に多量の酸素を発生することが可能となる。これにより多量のオゾンが生成されるので、有機物の分解を促進できるとともに、洗浄効果および浄化効果を向上させることが可能となる。
また、微細気泡発生機構8には、気体吸入管11が設けられている。この気体吸入管11を介して、空間70内に充満しているオゾンが微細気泡発生機構8に吸入される。また、外槽2の底面には、洗浄水4中のオゾンの溶解量またはオゾン濃度を測定することができるオゾンセンサー14が設けられている。オゾンセンサー14は、洗浄水4中のオゾンの溶解量または濃度の情報を制御ユニット500に送信する。これにより、制御ユニット500は、洗浄水4中にオゾンがなくなっていることを認識することが可能である。
また、通常の洗浄装置に必要なパルセータ(図示せず)、排水管600、排水用の弁7000、およびクラッチ(図示せず)等のその他の構成要素が、筐体12内に配置されている。排水管6000は、外槽2内の洗浄水4を外部へ排出するためのものであり、排水管6000に設けられた排水用の弁7000の開閉によって、外槽2から洗浄装置の外部へ洗浄水4を排出するか否かが切り替えられる。なお、弁7000の開閉は、制御ユニット500からの制御信号に基づいて行なわれる。
オゾン水を洗浄に用いることも可能であるが、オゾン濃度が高くなると、人体に有害であることと、被洗浄物の劣化を招くという課題もあり、ここでは、まず、洗剤を混入した水中に、オゾンガスを含まない微細気泡を混入させるによって、被洗浄物を洗浄する場合について述べる。
この場合、微細気泡の内部は空気(あるいは水蒸気)であり、この微細気泡自体を利用して洗浄水の浄化や被洗浄物の洗浄を行なうことができる。
すなわち、洗浄が実行されているときには、モータ13によって、図示されていないパルセータが駆動されて、洗浄槽1内で被洗浄物が洗浄される。また、制御ユニット500が、ポンプ5を駆動して、弁9および弁7の開放量を調整することによって、外槽2内に貯留された洗浄水4(再生が実行された後の洗浄水4は、再利用水4と呼ばれる)は、ポンプ5内に吸引され、配管6を通って、弁9および弁7のそれぞれに位置まで到る。このとき、弁9が開かれており、弁7が閉じられていれば、再利用水4は、弁9を通過して、洗浄槽1内に到る。
一方、弁7が開放されており、弁9が閉じられていれば、洗浄水4は、弁7を通って、微細気泡発生機構8に至る。このとき、微細気泡発生機構8内で生じる負圧によって、微細気泡発生機構8内では、空気を内包する微細気泡が生成される。
その後、空気を含む微細気泡と洗浄水4との気液混合体が、微細気泡発生機構8の吐出管80から外槽2内に貯留されている洗浄水4へ向かって噴出される。洗浄水4とともに噴出された微細気泡は、その径が60μm以下である。
なお、本明細書においては、60μm以下の径を有する気泡は、「微細気泡」と呼ばれる。一般に、同一体積で気泡を発生させる場合、それを大きな気泡として少量生成するよりも、微細気泡として数多く生成するほうが全気泡表面の表面積が格段に大きくなる。また、気泡表面は、吸着効果を有しているため、この表面積が大きいほど、被洗浄物表面に付着した油分、或いは洗浄水中の油分などの汚物を、気泡はより多く吸着させることができる。また、気泡が破裂する場合、自身が破裂したときに生じる大きな流体力によって被洗浄物に付着している汚物を除去する効果も得られる。この微細気泡の破裂したときに大きな流体力が生じる現象は、マイクロジェットと呼ばれる。
洗浄槽1において洗浄のために使用された後の洗浄水4を、この吸着効果を利用して浄化することができ、これによって再利用水を生成できる。なお、前述の一連の工程は、被洗浄物の洗浄のために繰り返される。
また、一般に、大きな径を有する気泡は、自身の浮力が大きいため、自身の浮力によって浮上してしまうが、一方、微細気泡は、自身の浮力が小さいため、浮上せずに洗浄水4中に留まる。そのため、微細気泡は、大きな径を有する気泡よりも寿命が長い。したがって、洗浄水4内には、多量の微細気泡が存在している。なお、制御ユニット500は、弁7を閉じ、弁9を開いて、かつ、ポンプ5を駆動させて、微細気泡が混入された洗浄水4を洗浄槽1に戻す制御を実行することができる。
マイクロジェットとは、より厳密には、微小空間で数百〜数千m/sの速さで流体を移動させる現象をいう。このマイクロジェットが発生する位置の近傍においては、汚物は極めて大きな流体力によって除去される。また、マイクロジェットは、微細気泡が、被洗浄物の近傍の位置に到達し、被洗浄物の微細繊維に触れて破裂するときにも生じる。
なお、微細気泡のサイズは40μm以下である場合には、洗浄水4が通常使用されるもの(風呂の残水等の42℃以下の温度)であれば、その温度がいかなるものであっても、前述のマイクロジェット効果が発揮される。
一方、オゾンを用いた被洗浄物の洗浄の場合には、オゾンが大気中に漏れ出さないように、上記洗浄装置にオゾン除外機構を設けることによって、オゾンガスを含んだ気泡を用いた洗浄をすることができる。この場合、上記効果の他にオゾンによる有機物分解の効果が得られる。
上記のような本実施の形態の洗浄装置によれば、マイクロジェットに起因する流体力を利用して、洗浄力を向上させることが可能になる。ただし、前述のようなマイクロジェトは、ポンプ5が空回りすると発生しない。したがって、本実施の形態の洗浄装置においては、ポンプ5の空回りを防止するために、洗浄槽1と外槽2とに連通し、洗浄槽1から外槽2へ使用後の洗浄水4を導く配管2000に弁3000が設けられており、その弁3000の開放量が制御ユニット500によって制御される。
これによれば、洗浄時に、制御ユニット500は、外槽2内の洗浄水4の量を制御することができる。したがって、外槽2内の洗浄水4の量が少なくなり過ぎないように制御ユニット500が前述の弁3000を制御すれば、ポンプ5の空回りを防止することができ、より確実に上記マイクロジェットによる効果を得ることが可能となる。
なお、図1中、配管2000および弁3000は洗浄槽1の底面の中心から所定の距離だけ離れて設置されているが、これは上記概念を説明するために、便宜上設置しているにすぎない。したがって、配管2000および弁3000の配置は、前述の配置に限定されない。
以上においては、再利用水を生成しながら洗浄を行なう洗浄装置の説明がなされた。
次に、洗浄しながら再利用水を生成するのではなく、再利用水を生成した後に、それを再利用する洗浄装置の微細気泡発生機構8およびオゾン発生機構3の動作を説明する。
通常、家庭用の洗濯機のような洗浄装置は、洗浄工程、第1排水工程、第1脱水工程、第1のすすぎ工程、第2排水工程、第2脱水工程、第2のすすぎ工程、第3排水工程、および第3脱水工程からなる一連の各種工程を経て被洗浄物の洗濯を完了する。なお、被洗浄物としてのいわゆる洗濯物が少ない場合には、洗濯を完了するまでの時間を短縮するため、前述の一連の各種工程のうちの第2のすすぎ工程、第3排水工程および第3脱水工程が省略される場合もある。
図1は、最終すすぎ工程が完了し、最後の脱水工程が行なわれる直前の状態、すなわち、再利用水4が生成されるときの状態、再利用水4が外槽2に貯留された状態、または、外槽2に貯留された再利用水4が洗浄槽1に送られている状態を示している。前述の各状態において動作する構成要素は異なっているため、各状態における各構成要素の動作を説明する。
まず、再利用水が生成されるときの各構成要素の動作状態を説明する。
最終すすぎ工程が終了した後、制御ユニット500が洗浄槽1と外槽2とを連通する配管2000に設けられた弁3000を開く。それにより、洗浄槽1内の洗浄水4が外槽2へ導かれる。このとき、図示されていない排水用の弁7000は閉じられているため、最終すすぎ工程終了後の洗浄水4が外槽2に貯留される。その後、後述のようにこの洗浄水4が浄化されて、再利用水4が生成される。このとき、微細気泡発生機構8は水面より下側に位置するが、その水面がオゾン発生機構3に至らない程度の高さまで、再利用水4が外槽2に貯留される。
次に、オゾンを利用した洗浄水の浄化工程について説明する。微細気泡による油分吸着能力を利用して、洗浄水を浄化することも可能であるが、オゾンを利用することでさらに効果的な浄化が可能になる。この洗浄水4が外槽2に貯留された状態で、制御ユニット500は、オゾン発生機構3を駆動させる。
オゾン発生機構3が駆動された後、数分が経過すると、外槽2と洗浄槽1との間に形成された空間70がオゾンガスで満たされる。この数分の経過は、制御ユニット500内のタイマーによって計時される。つまり、制御ユニット500は、オゾン発生機構3を駆動させると同時に、タイマーによる計時を開始し、オゾンガスが空間70に充満された状態をタイマーの所定時間の計時の終了によって把握している。
したがって、制御ユニット500は、空間70にオゾンガスが充満している状態を検知し、その後、外槽2とポンプ5とを連通する配管4000に設置された弁5000を開き、配管6に設置された弁9を閉じ、配管10に設置された弁7を開くとともに、ポンプ5を駆動させる。これらの制御は、制御ユニット500からそれぞれのアクチュエータに送信される制御信号によって実行される。
ポンプ5が駆動されると、外槽2内に貯留された洗浄水4が、ポンプ5内に吸引され、ポンプ5内で加圧され、配管6内へ送り込まれる。配管6内に吐出された洗浄水4は、弁9が閉じられ、弁7が開かれているため、配管10を介して、微細気泡発生機構8内に導かれる。
微細気泡発生機構8は、ベンチュリー型の微細気泡発生機構であり、ベンチュリー管内の細管部に負圧が生じる。この負圧が生じる部位は、気体吸入管11を介して、洗浄槽1、外槽2、および再利用水4の表面によって囲まれた空間70に連通している。前述の空間70には、オゾンガスが充満している。
そのため、空間70から気体吸入管11を介してオゾンガスが微細気泡発生機構8内に吸い込まれ、微細気泡内にオゾンガスが混入する。オゾンガスが混入している微細気泡(径が60μm以下)は、洗浄水4とともに、吐出管80から洗浄水4内に吐出される。外槽2内に戻った洗浄水4は、再び、ポンプ5に吸引される。
一方、微細気泡発生機構8から吐出された微細気泡は極めて小さいため、その浮力は極めて小さい。そのため、数分間、微細気泡は、洗浄水4中に漂うことができる。また、微細気泡は、極めて小さいために、その表面張力が大きい。そのため、微細気泡においては、表面張力が内圧よりも大きくなるという自己加圧現象が発生する。すなわち、微細気泡においては、その径がさらに小さくなるように表面張力が作用する。したがって、微細気泡においては、その内圧が除々に上昇する。最終的には、微細気泡が破裂する。その結果、微細気泡に内包されていたオゾンガスが洗浄水4中に溶解する。
一般に、ガスの圧力とそのガスが溶解しようとする液体の圧力との差が大きいほど、ガスの溶解量は大きくなる。したがって、微細気泡が洗浄水4中に滞在している時間が長くなればなるほど、その自己加圧現象の発生頻度が高くなり、オゾンガスが洗浄水4中に溶解する量が多くなる。前述のような微細気泡の自己加圧効果を利用して、外槽2内に貯留された最終すすぎ工程において使用された洗浄水4が、効率的に、再利用水4に変換される。
また、再利用水4が外槽2内に貯留されているときには、制御ユニット500は、オゾン発生機構3およびポンプ5を停止させる。このとき、微細気泡発生機構8による微細気泡の発生は行なわれない。そのため、再利用水4が外槽2内で放置される。この状態が5分以上継続されると、再利用水4内に含まれるオゾンガスが分解される。その結果、再利用水4は、次の洗浄工程において利用可能な状態、すなわち、人体に悪影響を与えない状態になる。
次に、制御ユニット500は、外槽2に貯留された再利用水4を洗浄槽1に送るときには、オゾン発生機構3を停止し、配管10に設けられた弁7を閉じ、配管6に設けられた弁9を開く。この状態で、制御ユニット500は、弁5000および弁9を開き、ポンプ5を駆動する。それによって、外槽2に貯留された再利用水4が、ポンプ5に吸引され、配管6内を流れる。このときに、再利用水4は、微細気泡発生機構8には流れ込まずに、弁9を介して、洗浄槽1に吐出される。
また、このようにして洗浄槽1に送られた前述の再利用水4は、次の洗浄工程において用いられることが好ましい。すなわち、洗剤が洗浄水4に混入された状態で被洗浄物を洗浄する洗浄工程、および、洗剤を用いずに洗浄水のみで被洗浄物を水洗いするすすぎ工程において利用され得るものである。したがって、制御ユニット500は、洗剤を用いる洗浄工程および洗剤を用いないすすぎ工程のうちの少なくともいずれか一方の工程において、前述の再利用水4を洗浄槽1へ送り込む制御を実行することが可能に設定されている。
なお、洗浄工程に用いられた再利用水4あるいは通常の水道水は、浄化して再利用せずに、洗浄工程が終了した後に、制御ユニット500が弁3000および7000を開く制御を実行することにより、洗浄槽1、配管2000、外槽2、および排水管6000を介して、洗浄装置の外部へ排出されることが好ましい。
なぜなら、多数の洗浄工程において用いられた上記洗浄水4は汚物を多く含んでいるため、オゾンによって分解され得ない無機物およびその他のゴミなどが、浄化後の再利用水中に多量に残存する可能性があるためである。
なお、洗浄工程の終了は、制御ユニット500内のプログラムが一連の工程を実行しているときに、タイマーによって所定の洗浄工程の時間が計時されたことによって、検出される。したがって、制御ユニット500は、内蔵されたターマーが洗浄工程の開始から終わりまでの時間を計時したことによって、洗浄工程が終了したことを認識する。
また、洗浄工程後のすすぎ工程においては、新鮮な洗浄水が、図示されていない水道管および蛇口を介して洗浄槽1内へ供給される。なお、この作業は、ユーザーによる蛇口の操作等によって行なわれる。したがって、無機物およびその他のゴミ等が、再利用水4中に蓄積されることがない。そのため、常に洗浄工程において適切な再利用水4を洗浄槽1内へ供給することが可能になる。
次に、上記した再利用水4が5分以上放置される理由を説明する。上述のように、浄化が完了した直後の再利用水4は、多量のオゾンを含んでいる。オゾンは、漂白作用および殺菌作用を有している。
しかしながら、その漂白作用および殺菌作用は、オゾンの大きな活性化エネルギーを利用しているため、たとえば、ゴムまたは有機物等を含む洗濯物がオゾンの大きな活性化エネルギーに起因して劣化するという、いわゆる洗濯物の傷みが生じる。この問題を回避するために、被洗浄物が、ゴムおよび有機物を含んでいない洗濯物に限定されれば、オゾンを多量に含む再利用水4を洗浄工程に用いることは可能である。だだし、洗浄装置のユーザーは、不便な使用方法を採用せざる得なくなる。
一方、活性化エネルギーが高いオゾンは、極めて短い時間で分解される。したがって、再利用水4が、数分間、放置されれば、オゾンが自然に分解される。したがって、オゾンによる浄化処理が終了した後、再利用水4を5分間以上放置することによって、再利用水4中のオゾンの自然分解を進行させることが望ましい。
これにより、有機物繊維およびゴムなどが劣化することが防止される。そのため、本実施の形態の洗浄装置においては、制御ユニット500は、ポンプ5およびオゾン発生機構3の駆動を停止させたと同時に、タイマーによる計時を開始し、タイマーが所定時間の計時が終了したときに、洗浄水4中のオゾンが分解されたことを認識するように設定されている。
また、再利用水中のゴミの残存等の問題がないならば、環境汚染および節水を考慮すると、洗濯のためのすべての工程において、再利用水4を用いることが好ましい。しかしながら、各工程終了直後に、十分な再利用水4を洗浄槽1に供給することは困難である。再利用水4を洗浄工程の直後の脱水工程直後、またはすすぎ工程の直後の脱水工程直後に洗浄槽1に供給できなければ、全工程のために要する時間が長くなってしまう場合がある。
したがって、再利用水4ではなく、従来通り、通常の水道水を用いて、一連の洗浄のための一部の工程を行なうことができれば、連続して一連の洗浄のための全工程を実行することができるため、ユーザーの好みまたは状況に応じて、従来の洗浄か、または、再生水を用いた洗浄かを選択できるようにすればユーザーの利便性が向上する。
また、本実施の形態の洗浄装置においては、外槽2の底面にオゾンセンサー14が設置されている。また、制御ユニット500は、オゾンセンサー14から受ける検出信号を用いて、所定のオゾン濃度まで低下したことを検出することが可能である。それにより、制御ユニット500は、洗浄水4が浄化され、再利用水4の生成が完了したことを検知することができる。つまり、制御ユニット500は、オゾンセンサー14から送信されてきた信号に基づいて、オゾンが分解されて洗浄水4中のオゾン濃度が人体に悪影響を与えない程度まで低下したことを検出することができる。
ただし、制御ユニット500は、オゾン発生機構3およびポンプ5の駆動を停止させると同時に、内蔵されたタイマーに計時を開始させているため、タイマーによって、所定時間、たとえば、5分が計時されたときに、洗浄水4中のオゾンの溶解量または濃度が所望の値まで低下したことを認識するものであってもよい。
また、制御ユニット500は、前述の制御によって、洗浄水4中のオゾン濃度が所望の値まで低下したときに、筐体12上の操作スイッチパネル1000等に設けられた報知器に、再利用水4が使用可能な状態なっていることを報知させるための信号を送る。その信号を受けた報知器(たとえば、発光ダイオード)は、点灯によって、ユーザーに対して、再利用水4の生成が完了したことを報知することができる。これによれば、洗浄装置の利便性が向上する。
また、制御ユニット500が、洗浄水4中のオゾン濃度が所定値以下になっていること、または、オゾン発生機構3の停止から所定時間が経過したこと、つまり、洗浄水4の浄化が完了したことを認識した場合に、弁9および5000を開き、弁7を閉じ、ポンプ5を駆動させる制御を実行すれば、より安全な再利用水4が洗浄槽1に供給される制御を自動的に行なうことが可能になる。
また、図1においては、オゾン発生機構3が設置されている位置は、洗浄槽1と外槽2で形成された空間70内の位置である。外槽2と洗浄槽1との間には、洗浄槽1がモータ13によって回転するために、微小な隙間60があるが、前述の空間70は実質的に密閉状態になっている。したがって、オゾン発生機構3において発生したオゾンガスが、前述の空間70を満たすこととなる。オゾンガスは、上記のように、殺菌作用および消毒作用を発揮するため、この空間70内にオゾン発生機構3が設置されると、外槽2の内側の表面および洗浄槽1の外側の表面は、再利用水4を生成するときには必ず殺菌および消毒されることになる。
また、本実施の形態の洗浄装置においては、洗浄槽1は、側壁および底板に貫通孔を有している槽であっても、前述の貫通孔を有していない槽であっても、前述の微細気泡発生機構による効果を得ることは可能である。しがしながら、貫通孔を有している洗浄槽1が用いられる場合には、オゾン発生機構3で発生したオゾンが貫通孔を通って洗浄槽1内に拡散されてしまう。そのため、オゾンを効率的に洗浄水4内に溶解させることができない。
これに対して、本実施の形態の洗浄装置のように、洗浄槽1が貫通孔を有していない槽である場合には、つまり、空間70が洗浄槽1と外槽2とによって囲まれた実質的な密閉空間であれば、オゾン発生機構3によって生成されたオゾンは、貫通孔が無いために、貫通孔から漏れることがない。そのため、空間70の上部に設けられている大気と通じる連通路または隙間の近傍の空間までオゾンを満たすことができるため、空間70内にオゾンは滞留しやすくなる、言い換えれば、洗浄槽1内に拡散してしまうことがない。したがって、効率的に、オゾンを洗浄水4内に溶解させることができる。
なお、再利用水4を使用するか否かは、ユーザーの操作スイッチパネル1000の操作によって選択可能である。つまり、ユーザーが操作スイッチパネル1000の所定のスイッチを押せば、操作スイッチパネル1000から制御ユニット500へ信号が送信され、制御ユニット500が、ポンプ5を駆動させるための信号および弁9を開くための信号をそれぞれへ送信する。一方、ユーザーが操作スイッチパネル1000の所定のスイッチを押さなければ、ポンプ5が駆動され、弁9が開かれることはない。
(実施の形態2)
次に、図2を用いて、本発明の実施の形態2の洗浄装置を説明する。
本実施の形態の洗浄装置は、実施の形態1の洗浄装置とほぼ同様の構造を有している。したがって、本実施の形態の洗浄装置においては、実施の形態1の洗浄装置と同様の構造および機能を有する部位には、実施の形態1の洗浄装置と同一の符号が付されている。なお、本実施の形態の洗浄装置の動作は、実施の形態1の洗浄装置の動作と基本的に同様である。
以下においては、本実施の形態の洗浄装置と実施の形態1の洗浄装置との相違点のみが説明される。
本実施の形態の洗浄装置と実施の形態1の洗浄装置との相違点は、外槽2の底部に凹部2aが設けられている点、および、オゾン発生機構3が外槽2と洗浄槽1との間の空間70より小さい閉空間15aを構成するケース15内に設けられている点、および、気体吸入管11がケース15を貫通して閉空間15aと微細気泡発生機構8とを連通させている点である。
より具体的には、外槽2は、その底部に洗浄水4を貯留する凹部2aを有し、凹部2aは、モータ13の側方の空間であって、回転軸23が貫通する外槽2の底部と筐体12の底部との間の高さ位置に設けられている。
通常、洗浄装置の外槽2の底板の下側面と、外槽2を囲むように設けられた筐体12の底面、または地面との間には、前述の特開平11−137882号公報に示されるように、比較的広い空間は、いわゆるデッドゾーンとして存在する。
したがって、本実施の形態の洗浄装置のように、外槽2内で再利用水4を生成する場合には、凹部2aは有効に活用され得る。すなわち、再利用水4が次の洗浄工程において使用される場合には、脱水工程において、再利用水4が洗浄槽1の底板の下面に接しないことが必要になる。脱水工程において、再利用水4が洗浄槽1の底板に接すると、洗浄槽1の回転するときに、再利用水4が抵抗になり、脱水のために必要な洗浄槽1の回転速度が得られないために、十分な脱水がなされないという問題が生じる。
この問題を解決するために、本実施の形態の洗浄装置においては、外槽2の底部に凹部2aが設けられ、従来技術の洗浄装置においてデットゾーンであった空間が有効に利用され、外槽2の容量が大きくなっている。したがって、容量が増加した分、外槽2内の水位は低くなる。そのため、洗浄槽1の底部が再利用水4に接することが防止される。その結果、洗浄装置の外形を大きくすることなく、脱水工程において必要な洗浄槽1の回転速度を得ることができ、かつ、再利用水4を有効に用いることができる洗浄装置が実現される。
また、凹部2aは外槽2内で他の部位に比較して最も低い位置に存在するため、凹部2aが最初に洗浄水4よって満たされる。したがって、この凹部2a内に微細気泡発生機構8が配置されれば、微細気泡発生機構8は、確実に、水面より下側に位置し、洗浄水4の水面より上に位置することがない。そのため、微細気泡を洗浄水4中に確実に吐出することができる。
また、図2の洗浄装置においては、外槽2内のオゾン発生機構3が外槽2より小さい閉空間15a内に設置されている。これによれば、オゾン発生機構3で発生したオゾンガスが閉空間15a内に滞留し、高濃度のオゾンが生成される。また、閉空間15aには微細気泡発生機構8の気体吸入管11が接続されているため、高濃度なオゾンは、微細気泡発生機構8によって、気体吸入管11を介して、吸引され、洗浄水4中に吐出される。したがって、オゾンは高い効率で洗浄水4中に溶解し、再利用水4が高い効率で生成される。
(実施の形態3)
次に、図3を用いて、本発明の実施の形態3の洗浄装置を説明する。
本実施の形態の洗浄装置は、実施の形態2の洗浄装置とほぼ同様の構造を有している。したがって、本実施の形態の洗浄装置においては、実施の形態1および2の洗浄装置と同様の構造および機能を有する部位には、実施の形態1および2の洗浄装置と同一の符号が付されている。なお、本実施の形態の洗浄装置の動作は、実施の形態1の洗浄装置の動作と基本的に同様である。
以下においては、本実施の形態の洗浄装置と実施の形態2の洗浄装置との相違点のみが説明される。
本実施の形態の洗浄装置と実施の形態2の洗浄装置との相違点は、外槽2の凹部2aの上側に蓋16が設けられている点、および、空間70と閉空間15aとを連通させる開口を閉じるシャッター17が設けられている点である。
また、図3に示すように、凹部2aには、蓋16が設けられている。また、蓋16には、開閉式のシャッター18が設置されている。それにより、凹部2aに再利用水4が貯留されるときには、シャッター18が開かれ、洗浄槽1から排出された最終すすぎ水が外槽2の凹部2aに貯留される。凹部2aに貯留された洗浄水4は、実施の形態1および2において説明された原理と同様の原理により、再利用水4に生まれ変わる。
再利用水4が生成されるときには、蓋16のシャッター18が閉じられる。このように、蓋16およびシャッター18が設けられているため、人体に有害なオゾンガスの漏洩を防止することができる。
また、ケース15内の外槽2より小さい閉空間15aにオゾン発生機構3が設置されている。また、ケース15にはシャッター17が設けられている。シャッター17は、閉空間15aと空間70とを連通させる状態になることが可能であるとともに、閉空間15aと空間70とを分離する状態になることも可能である。そのため、再利用水4が生成されるときに、シャッター17が閉じられる。一方、洗浄槽1の外側の表面および外槽2の内側の表面が消毒される場合には、シャッター17が開かれる。
これらのシャッター17および18の開閉のための制御は、制御ユニット500からシャッター17および18に送信される信号によって行なわれる。
また、操作スイッチパネル1000には、シャッター17および18の開閉を行なうための操作スイッチが設けられている。したがって、ユーザーが操作スイッチを操作して、制御ユニット500にシャッター17および18の開閉状態を指定する信号が送信されれば、制御ユニット500は、シャッター17および18の開閉を制御することができる。
このような構成によれば、目的に応じたオゾンガスの使用が可能になる。すなわち、外槽2より小さい閉空間15aが設けられている場合においては、再利用水4がなくても、シャッター17および18の開閉を制御することによって、洗浄槽1と外槽2で構成される空間70オゾンを満たすことが可能となり、洗浄槽1の外側の表面と外槽2の内側の表面とが殺菌および消毒される。
(実施の形態4)
次に、図4を用いて、前述の実施の形態1〜3の洗浄装置に用いられる微細気泡発生機構8の詳細構造を説明する。
図4に示すように、前述の各実施の形態の洗浄装置に用いられる微細気泡発生機構8は、ベンチュリー型の微細気泡発生機構である。つまり、縮流部8a、細管部8b、および拡大部8cがこの順番で連続している。なお、図4においては、洗浄水の流れが矢印150で示されている。
図4において、矢印150で示すように、洗浄水が、除々に断面積が小さくなる縮流部8aに供給される。このとき縮流部8aはその断面積が徐々に小さくなるため、洗浄水は除々に流速が増加する。一方、ベルヌイの定理によれば、洗浄水の静圧は除々に低減する。
したがって、最も断面積の小さい細管部8bに至った洗浄水4は、静圧が最も低い状態になる。より具体的には、洗浄水4は、大気圧よりも低い状態になる。また、気体吸入管11が細管部8bに接続されており、気体吸入管11から細管部8bへオゾンガスが導かれる。それにより、細管部8bに導かれたオゾンガスは、洗浄水とともに、比較的大きな気泡として、拡大部8cに噴出される。拡大部8cは、徐々に断面積が大きくなっているため、洗浄水の静圧は大きくなる。
このとき、静圧が大きくなると、気泡径は大きくなるが、拡大部8cにおいては、噴流に起因した乱流が生じている。この乱流内には通常せん断流れが生じる。このとき、比較的径の大きな気泡は、せん断流れによって、分断され、微細気泡400に変化する。この微細気泡400を含む洗浄水4が、噴流として、吐出管80から外槽2内の洗浄水4へ吐出される。
このとき、拡大部8cの終端の断面積が縮流部8aの始端の断面積と同一かまたはそれ以下であれば、略一定の流速で洗浄水4をベンチュリー管の中心軸の方向に沿って噴出することができる。つまり、ベンチュリー管において、導出口が導入口よりも小さければ、洗浄水4の圧力がベンチュリー管内で高められるため、吐出管80に流れ込む洗浄水4の圧力を配管10からベンチュリー管に流れ込む洗浄水4の圧力よりも高くすることができる。その結果、洗浄水4中により高い圧力を有する洗浄水4が吐出される。
なお、図4中の細管部8bは、ある程度の長さを有しているように描かれているが、その長さは、描画上の簡便のために決定されている。したがって、上記説明の気体導入効果が発揮されるのであれば、細管部8bの長さはいかなるものであってもよい。
一方、微細気泡発生機構として、旋回流型のものも提案されている。旋回流型の微細気泡発生機構が用いられる場合には、微細気泡を含む洗浄水が、旋回流が形成する円形の接線方向に噴出される。旋回流型の微細気泡発生機構によっては、洗浄水を攪拌するように微細気泡を含む洗浄水を吐出することが困難であるが、ベンチュリー型の微細気泡発生機構8が採用されれば、比較的簡単に再利用水4を攪拌することができる。そのため、再利用水4内においてオゾンを均一に分散させることが可能になる。その結果、効率的に再利用水4を生成することができる。
(実施の形態5)
次に、図5を用いて、本発明の実施の形態5の洗浄装置を説明する。
本実施の形態の洗浄装置は、実施の形態1の洗浄装置とほぼ同様の構造を有している。したがって、以下においては、本実施の形態の洗浄装置と実施の形態1の洗浄装置との相違点のみが説明され、互いの共通の構造の説明は繰り返さない。
本実施の形態の洗浄装置と実施の形態1の洗浄装置との相違点は、図5に示されるように、外槽2と洗浄槽1とで形成される空間70の大気と連通する部位の近傍にオゾン除外機構510が設けられている点である。このオゾン除外機構510は、人体に有害なオゾンが大気中に放出されることを抑制または抑止するものであり、オゾン発生機構3が動作している間、もしくは停止した後の所定期間(5分以上)、オゾン除外機構510の稼動状態が継続している。
より具体的には、前述の実施の形態において説明された制御ユニット500が、オゾン除外機構510の制御を行なう。具体的には、オゾン発生機構3を停止する信号をオゾン発生機構3に出力した後、タイマーが所定期間を計時したときに、オゾン発生除外機構510を停止する信号をオゾン除外機構3へ出力する。
これによって、オゾンが大気中に放出されることを抑制または抑止することかできる。オゾン除外機構510は、図5中の外槽2の上側プレート部の内側面にビスまたは接着剤などで固定されており、望ましくは、円周形状を有する上側プレート部の内側面の全周にわたって設置されている。したがって、オゾンが、図5における空間70に充満し、オゾン除外機構510に至ると、そのオゾン除外機構510の作用によって、オゾンを化学的に変化させ、人体に無害な物質にすることができる。
図6は、図5において円で囲まれたオゾン除外機構510が設置されている部位の拡大図である。図6において、複数のフィン511が外槽2の上側プレート部から下方へ延びるように設置され、そのフィン511の主表面に沿ってオゾン除外機構510が設置されている。このようにすると、オゾン除外機構510とオゾンとが接する表面の面積を増加させることが可能となり、オゾン処理能力を向上させることができる。図6において、オゾン除外機構510は、ゼオライト、活性炭、ヒータ、および光触媒を含む触媒の内いずれか1つによって構成され、フィン511に塗布されるか、または、接着剤もしくはビスなどによって固定されている。
ゼオライトおよび活性炭は、オゾンを吸着する機能を有し、それらに吸着されたオゾンは時間の経過とともに自然に分解される。ヒータは、温度が高いほどオゾンの活性力が高いことを利用してオゾンを分解するものであり、具体的には、ヒータの熱で周囲の空気中の酸素等とオゾンとの化学反応を促進させ、オゾンを分解するものである。
また、光触媒は、触媒の作用を利用してオゾンの反応を促進させることによってオゾンを除外することができる。図6では、フィン511の一方の主表面にのみオゾン除外機構510が設置されているが、オゾン除外機構510とオゾンとの接触面積を増加させるために、フィン511の両主表面にオゾン除外機構510が設置されてもよい。
図7は、ゼオライト、活性炭、ヒータ、および光触媒を含む触媒のうちのいずれか2つのものが、除外機構510及び512として、フィン511に塗布されるか、または、フィン511に接着剤もしくはビスなどによって固定されている。このようにすることによって、同時に二種の除外能力を併用することができるので、処理能力が向上し、オゾンの大気放出を抑止することができる。また、ゼオライトもしくは活性炭とヒータとを組み合わせることによって、オゾン除外時でないときにヒータを用いて、ゼオライトもしくは活性炭をヒータの熱で乾燥させ再生することも可能となる。
また、図8に示されるように、オゾン除外機構が光触媒513で構成され、フィン511に該光触媒513が設置されていてもよい。この場合、光触媒513に対向する位置に光源520が設置され、光源520の光がオゾン除外機構の全面に照射される。また、空間70に充満しているオゾン521が大気中に流出することを抑制するために、フィン511および光触媒513は、洗浄槽1の上端部よりも低い位置まで到達するように配置されている。
このような構成によれば、オゾンの流出を抑制することが可能となるとともに、光源520をオゾン除外時ならびにオゾン除外機構を再生する時に光源520からオゾン除外機構としての光触媒513に向かって光を照射することで、オゾンの除外を行なうことができ、かつ、オゾン除外機構の再生も行なうことが可能となる。
また、この光源520がLED(Light Emitting Diode)光源であれば、蛍光灯または紫外線灯等のガラスを有する蛍光管を用いずに、光源520を設置することができる。したがって、線光源ではなく、点光源が用いられ得る。そのため、光源520を設置しやすくでき、かつ、光源520をコンパクトにすることができる。また、LED光源は消費電力が小さいため、洗浄装置の省エネルギー化を図ることができる。
なお、図5〜図8においては、外槽2と洗濯槽1との連通路の近傍(隙間60の近傍)の外槽2側の空間にオゾン除外機構が設けられているが、オゾン除外機構は、洗浄槽1と洗浄装置との連通空間の近傍の洗浄装置側の空間に設けられていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の洗浄装置を示す断面模式図である。 実施の形態2の洗浄装置を示す断面模式図である。 実施の形態3の洗浄装置を示す断面模式図である。 各実施の形態の洗浄装置の微細気泡発生機構として用いられるベンチュリー型の気泡発生機構の断面模式図である。 実施の形態5の洗浄装置を示す断面模式図である。 実施の形態5のオゾン除外機構の概略の拡大図である。 他の例のオゾン除外機構の概略の拡大図である。 他の例のオゾン除外機構の概略の拡大図である。
符号の説明
1 洗浄槽、2 外槽、2a 凹部、3 オゾン発生機構、4 洗浄水(再利用水)、5 ポンプ、6,10,2000,4000,6000 配管、7,9,3000,5000,7000 弁、8 微細気泡発生機構、8a 縮流部、8b 細管部、8c 拡大部、11 気体吸入管、12 外槽、13 モータ、14 オゾンセンサー、15 ケース、15a 閉空間、23 回転軸、80 吐出管、500 制御ユニット、1000 操作スイッチパネル、510 オゾン除外機構、511 フィン、512 オゾン除外機構、513 光触媒、520 光源(LED含む)。

Claims (33)

  1. 被洗浄物が収容されるとともに洗浄水が貯留される洗浄槽と、
    前記洗浄水中に微細気泡を発生させることができる微細気泡発生機構とを備え、
    前記微細気泡発生機構は、
    断面積が徐々に小さくなり、前記洗浄水が流れ込む縮流部と、
    前記縮流部に連続し、気体を吸入するための吸入管が接続された細管部と、
    前記細管部に連続し、断面積が徐々に大きくなる拡大部とを含み、
    前記洗浄槽内の前記洗浄水を前記縮流部から導入することによって、前記吸入管から導入される気体と前記洗浄水とを前記細管部で混合させるとともに、前記拡大部で気体を分断させることによって微細気泡を生成して、該微細気泡を前記洗浄槽内の前記洗浄水中に吐出することを特徴とする、洗浄装置。
  2. 前記洗浄槽とは別に、前記洗浄水を一時的に貯留するための貯留槽を備えている、請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記貯留槽に貯留された洗浄水を前記微細気泡発生機構に導入し、前記貯留槽中の洗浄水に微細気泡を混入させることを特徴とする、請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記微細気泡が混入された後の前記貯留槽中の洗浄水を前記洗浄槽に導入することを特徴とする、請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 前記微細気泡発生機構における前記拡大部の終端の断面積が、前記縮流部の始端の断面積よりも小さいことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄装置。
  6. 前記微細気泡の直径は60μm以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄装置。
  7. 前記気泡の直径は40μm以下であることを特徴とする、請求項6に記載の洗浄装置。
  8. 前記微細気泡発生機構を機能させるか否かを制御する制御ユニットをさらに備え、
    前記制御ユニットは、目的に応じて微細気泡を発生させるタイミングを制御することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄装置。
  9. 前記微細気泡発生機構に供給される洗浄水の流量を制御するための制御弁をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄装置。
  10. 前記吸入管から導入される気体がオゾンを含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の洗浄装置。
  11. 前記オゾンが酸素から生成されることを特徴とする、請求項10に記載の洗浄装置。
  12. 前記酸素が水を電気分解することによって生成されることを特徴とする、請求項11に記載の洗浄装置。
  13. 前記電気分解に使用する水は、洗剤が混入された水であることを特徴とする、請求項12に記載の洗浄装置。
  14. 被洗浄物が収容されるとともに、洗浄水が貯留される洗浄槽と、
    前記洗浄槽とは別に、前記洗浄水を一時的に貯留するための貯留槽と、
    前記洗浄槽と前記貯留槽とを連通させる配管と、
    オゾンを発生させるオゾン発生機構と、
    前記オゾンを吸入して、前記洗浄水内部にオゾンを含む微細気泡を混入させるための微細気泡発生機構とを備え、
    前記オゾンを含む微細気泡によって前記貯留槽中の洗浄水を浄化し、この浄化水を洗浄槽に戻して再利用することが可能な洗浄装置であって、
    前記洗浄水の浄化が終了して所定時間が経過した後、前記浄化水を前記洗浄槽に戻すことを特徴とする、洗浄装置。
  15. 前記洗浄水の浄化の終了を検知するための浄化度検知手段を備えることを特徴とする、請求項14に記載の洗浄装置。
  16. 前記浄化度検知手段により浄化の終了が検知された場合に、浄化の終了をユーザーに報知するための報知器を備えることを特徴とする、請求項15に記載の洗浄装置。
  17. 前記浄化水中、あるいは前記貯留槽中の空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出手段と、
    前記オゾン濃度が所定値以下になった場合に前記所定時間が経過した旨の判定をする制御ユニットとを備えることを特徴とする、請求項14に記載の洗浄装置。
  18. 前記オゾン発生機構を制御する制御ユニットを備え、
    前記制御ユニットは、前記貯留槽内に浄化済みの浄化水が存在する間、前記オゾン発生機構によるオゾン発生動作を停止させることを特徴とする、請求項14に記載の洗浄装置。
  19. 前記貯留槽に貯留された前記浄化水を次の洗浄工程において使用するか否かの選択をユーザーが行なうための操作スイッチを備えることを特徴とする、請求項14に記載の洗浄装置。
  20. 前記浄化を行なうための洗浄水は、最終のすすぎ工程が終了した後の水であることを特徴とする、請求項14に記載の洗浄装置。
  21. 前記微細気泡発生機構において、前記オゾンを吸入するための空間内にオゾンが充満していることを検知してから微細気泡発生機構を駆動させることを特徴とする、請求項14に記載の洗浄装置。
  22. 被洗浄物が収容されるとともに、洗浄水が貯留される洗浄槽と、
    前記洗浄槽とは別に、前記洗浄水を一時的に貯留するための貯留槽と、
    前記貯留槽中の前記洗浄水を浄化し得るようにオゾンを発生させるオゾン発生機構とを備え、
    前記貯留槽は、前記洗浄槽の底面および側面を囲むように設けられた外槽であることを特徴とする、洗浄装置。
  23. 前記外槽は、その底部に前記洗浄水を貯留するための凹部を有し、
    前記凹部は、前記洗浄槽を回転させるためのモータの側方の空間に位置することを特徴とする、請求項22に記載の洗浄装置。
  24. 前記オゾン発生機構が、前記外槽と前記洗浄槽との間の空間に設けられたことを特徴とする、請求項22に記載の洗浄装置。
  25. 前記オゾン発生機構が、前記外槽と前記洗浄槽との間の空間より小さな密閉空間を構成するケース内に配置され、
    前記オゾン発生機構によって生成され、前記ケース内に存在するオゾンが、前記微細気泡発生機構に導かれることを特徴とする、請求項24に記載の洗浄装置。
  26. 前記洗浄槽と前記外槽との間に存在する空間は、該空間内に存在するオゾンが外部へ漏れ出さない程度の実質的な密閉空間であることを特徴とする、請求項22に記載の洗浄装置。
  27. 実質的な密閉空間内に配置され、被洗浄物あるいは洗浄水の浄化を行なうためのオゾンを発生させるオゾン発生機構と、
    前記オゾン発生機構と大気とを連通させる前記実質的な密閉空間の隙間と、
    前記実質的な密閉空間内の前記オゾン発生機構から前記隙間に至るまでの経路に、前記オゾンを除外し得るように設けられたオゾン除外機構とを備えたことを特徴とする、洗浄装置。
  28. 前記オゾン除外機構は、前記密閉空間内に設けられた複数のフィンにより構成されていることを特徴とする、請求項27に記載の洗浄装置。
  29. 前記オゾン除外機構は、ゼオライト、活性炭、ヒータ、および触媒のいずれか1つによって構成されたことを特徴とする、請求項27または28に記載の洗浄装置。
  30. 前記オゾン除外機構は、ゼオライト、活性炭、ヒータ、および触媒のいずれか2つ以上によって構成されていることを特徴とする、請求項27または28に記載の洗浄装置。
  31. 前記オゾン除外機構は、光触媒と、該光触媒に対向する位置に設けられた光源とによって構成されたことを特徴とする、請求項29または30に記載の洗浄装置。
  32. 前記光源がLED(Light Emitting Diode)光源であることを特徴とする、請求項31に記載の洗浄装置。
  33. 被洗浄物が収容されるとともに、洗浄水が貯留される洗浄槽と、
    前記洗浄槽の底面および側面を囲むように設けられた外槽とを備え、
    前記オゾン除外機構を前記洗浄槽と外槽との間の空間の外槽側に固定したことを特徴とする、請求項27に記載の洗浄装置。
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