JP2007159639A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保留回数表示器242と特別図柄表示器244と普通図柄表示器250を裏樋80の上部裏樋140に設け、遊技盤30と上部裏樋140との間に上意匠板180を介在した。このため、保留回数表示器242と特別図柄表示器244と普通図柄表示器250の全てを交換することなく上意匠板180を交換することで複数の機種相互間の意匠の違いに対応することができるので、保留回数表示器242と特別図柄表示器244と普通図柄表示器250の全てを裏樋80と共に別の機種に兼用することができる。
【選択図】図16
Description
請求項1記載のパチンコ遊技機は1)遊技盤〜9)装飾部材を備えたことを特徴とするものである。
1)遊技盤は透光性を有するものであり、図2の符号30は透光性を有する透明な遊技盤の一例である。
2)可変入賞口装置は遊技球が入賞可能な開放状態および遊技球が入賞不能な閉鎖状態に相互に切換わることが可能なものである。この可変入賞口装置は遊技盤に設けられたものであり、図2の特別電動入賞装置54は可変入賞口装置の一例である。
3)始動口装置は遊技球が入賞可能な通常状態および遊技球が通常状態に比べて容易に入賞可能な特別状態に相互に切換わることが可能なものである。この始動口装置は遊技盤に設けられたものであり、図2の電動始動装置48は始動口装置の一例である。この電動始動装置48は2枚の羽根板51を有するものであり、2枚の羽根板51が開いた拡大状態になることに基づいて特別状態になり、2枚の羽根板51が垂直な縮小状態になることに基づいて通常状態になる。
4)特別図柄表示器は可変入賞口装置を開放状態にする大当りおよび可変入賞口装置を開放状態にしない外れを識別するための特別図柄が表示される表示画面を有するものであり、遊技情報表示器に相当する。図16の符号244は特別図柄表示器の一例であり、図16の符号245は特別図柄表示器244の表示画面を示している。
5)普通図柄表示器は始動口装置を特別状態にする当りおよび始動口装置を特別状態にしない外れを識別するための普通図柄が表示される表示画面を有するものであり、遊技情報表示器に相当する。図16の符号250は普通図柄表示器の一例であり、図16の符号251は普通図柄表示器250の表示画面を示している。
6)装飾図柄表示器は大当りが発生するか否かを視覚的に演出する図柄遊技の映像が表示される表示画面を有するものであり、遊技盤の後方に設けられている。図3の符号220は装飾図柄表示器の一例であり、図3の符号221は装飾図柄表示器220の表示画面を示している。この表示画面221には装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示する映像が図柄遊技の映像として表示される。
7)保留回数表示器は図柄遊技の保留回数を表示するものであり、遊技情報表示器に相当する。図4の符号242は保留回数表示器の一例である。この保留回数表示器242は複数の保留LED243の集合体を称するものであり、保留LED243の点灯個数で保留回数を表示する。
8)枠部材は遊技盤と装飾図柄表示器との間に設けられたものである。この枠部材は装飾図柄表示器の表示画面を取囲む枠状をなすものであり、枠部材には特別図柄表示器と普通図柄表示器と保留回数表示器の少なくとも一つが9)装飾部材の後面に対向するように設けられている。図3の裏樋80は枠部材の一例であり、図3の裏樋80には特別図柄表示器244と普通図柄表示器250と保留回数表示器242の全てが設けられている。
9)装飾部材は枠部材と遊技盤との間に設けられたものであり、装飾部材には特別図柄表示器の表示内容と普通図柄表示器の表示内容と保留回数表示器の表示内容の少なくとも一つを遊技盤を通して視覚的に認識可能な状態にする窓部および窓部の周囲に配置されて窓部を装飾する装飾部が設けられている。このため、特別図柄表示器を交換することなく装飾部材を交換することで複数の機種相互間の意匠の違いに対応したり、普通図柄表示器を交換することなく装飾部材を交換することで複数の機種相互間の意匠の違いに対応したり、保留回数表示器を交換することなく装飾部材を交換することで複数の機種相互間の意匠の違いに対応することができるので、特別図柄表示器と普通図柄表示器と保留回数表示器の少なくとも一つを枠部材と共に別の機種に兼用することができる。図16の上意匠板180は装飾部材の一例であり、図16の上意匠板180には特別図柄表示器244の表示内容を遊技盤30を通して視覚的に認識可能な状態にする特図表示窓部186と普通図柄表示器250の表示内容を遊技盤30を通して視覚的に認識可能な状態にする普通図表示窓部187と保留回数表示器242の表示内容を遊技盤30を通して視覚的に認識可能な状態にする保留回数表示窓部189(図13参照)の全てが設けられ、特図表示窓部186を装飾する装飾部186aと普通図表示窓部187を装飾する装飾部187aと保留回数表示窓部189を装飾する複数の装飾部188aの全てが設けられている。
<請求項2記載のパチンコ遊技機の説明>
請求項2記載のパチンコ遊技機は、枠部材に枠部材の強度を高めるリブを設けたものである。この枠部材はリブが設けられた面が遊技盤の後面に対向するように遊技盤に接合されており、枠部材はリブが設けられた面とは反対側の一面が後方へ指向している。このため、製造段階で遊技盤を枠部材の接合状態で搬送するときに枠部材の平滑な一面を搬送ローラで搬送することができるので、遊技盤をリブの凹凸に影響されることなく安定した姿勢で製造設備に搬送することが可能になる。しかも、遊技盤の後面が搬送ローラに直接的に擦れることがなくなるので、遊技盤の後面に傷が付くことを防止できる。これに加えてリブの視覚的な認識度を装飾部材によって抑えることができるので、リブの影響で見栄えが低下することを防止できる。さらに、枠部材の前面領域をリブによって区画することで特別図柄表示器が収納される収納領域または普通図柄表示器が収納される収納領域を形成することができるので、特別図柄表示器または普通図柄表示器を収納領域内に収納することで枠部材に対して簡単に位置決めすることが可能になる。図7の符号91と図8の符号121と図9の符号131と図10の符号141はいずれもリブの一例である。これらリブ91〜141は全て裏樋80の前面に設けられたものであり、裏樋80の後面は突部が存在しない平滑面から構成されている。
<請求項3記載のパチンコ遊技機の説明>
請求項3記載のパチンコ遊技機は、特別図柄表示器を収納することが可能な複数の収納部または普通図柄表示器を収納することが可能な複数の収納部または保留回数表示器を収納することが可能な複数の収納部を枠部材に設けたものである。このため、特別図柄表示器を複数の収納部内に選択的に収納することで特別図柄表示器の枠部材に対する配置を変更したり、または、普通図柄表示器を複数の収納部内に選択的に収納することで普通図柄表示器の枠部材に対する配置を変更したり、または、保留回数表示器を複数の収納部内に選択的に収納することで保留回数表示器の枠部材に対する配置を変更することができるので、枠部材を交換することなく特別図柄表示器の配置または普通図柄表示器の配置または保留回数表示器の配置を複数の機種相互間の意匠の違いに合せて変更することができる。図10の表示器収納部154〜156は特別図柄表示器244が選択的に収納される収納部の一例である。この特別図柄表示器244は普通図柄表示器250と同一のLED表示器から構成されたものであり、表示器収納部154〜156は普通図柄表示器250が選択的に収納される収納部を兼用している。
外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものであり、図1に示すように、前後面が開口する四角筒状をなしている。この外枠1には合成樹脂製の内枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この内枠2は外枠1の前端面に接触する閉鎖状態および外枠1の前端面から前方に離間する開放状態に相互に回動操作されるものであり、図1は内枠2を閉鎖状態で示している。この内枠2は、図2に示すように、前後面が開口する四角筒状をなすものであり、内枠2の下端部にはレール台3が形成され、内枠2の内部にはレール台3の上方に位置して遊技盤収納部4が形成されている。レール台3は発射レールが固定されるものであり、遊技盤収納部4は内枠2の内部空間のうちレール台3の残余部分を称する。
1.遊技盤30の詳細構成
遊技盤30は前後方向の厚さ寸法が「10mm」の透明な合成樹脂(例えばポリカーボネートあるいはアクリルあるいはアクリルにゴムを混ぜた材質)の板からなるものである。この遊技盤30の前面には、図4に示すように、金属板製の外レール31が固定されている。この外レール31は遊技盤30の前面に対して垂直な円弧状をなすものであり、外レール31の後端部には、図6に示すように、複数の釘孔32が形成されている。これら各釘孔32内には釘部材に相当するレール釘33の頭部が装着されている。これら各レール釘33は細長な板材を釘孔32内に挿入して曲げ重ねることから構成されたものであり、外レール31は各レール釘33の先端部を遊技盤30に圧入することから固定されている。これら各レール釘33の長さ寸法は遊技盤30の厚さ寸法に比べて大きな「18mm」に設定されており、各レール釘33の先端部は遊技盤30を前方から後方に貫通して遊技盤30の後方に突出している。
2.裏樋80の詳細構成
裏樋80は、図2に示すように、遊技盤30の後面に接合されたものであり、枠部材および第1の枠部材に相当する。この裏樋80は、図3に示すように、下部裏樋90と左部裏樋120と右部裏樋130と上部裏樋140の4部材を四角枠状に組合せることから構成されたものであり、下部裏樋90〜上部裏樋140の4部材は同一の不透明な合成樹脂を材料に形成されている。以下、下部裏樋90〜上部裏樋140について説明する。
2−1.下部裏樋90について
下部裏樋90は下横部に相当するものであり、図7に示すように、前後方向の厚さ寸法が一定な板状をなしている。この下部裏樋90の前面には線状をなす複数のリブ91が形成されている。これらリブ91は下部裏樋90を平面状に保持する補強機能を有するものであり、下部裏樋90の後面は突状のリブが存在しない平滑面から構成されている。
2−2.左部裏樋120について
左部裏樋120は左縦部に相当するものであり、前後方向の厚さ寸法が一定な板状をなしている。この左部裏樋120の前面には、図8に示すように、線状をなす複数のリブ121が形成されている。これらリブ121は左部裏樋120を平板状に保持する補強機能を有するものであり、左部裏樋120の後面は突状のリブが存在しない平滑面から構成されている。
2−3.右部裏樋130について
右部裏樋130は右縦部に相当するものであり、前後方向の厚さ寸法が一定な板状をなしている。この右部裏樋130の前面には、図9に示すように、線状をなす複数のリブ131が形成されている。これらリブ131は右部裏樋130を平板状に保持する補強機能を有するものであり、右部裏樋130の後面は突状のリブが存在しない平滑面から構成されている。
2−4.上部裏樋140について
上部裏樋140は上横部に相当するものであり、前後方向の厚さ寸法が一定な板状をなしている。この上部裏樋140の前面には、図10に示すように、線状をなす複数のリブ141が形成されている。これらリブ141は上部裏樋140を平板状に保持するものであり、上部裏樋140の後面は突状のリブが存在しない平滑面から構成されている。
3.液晶ステー160の詳細構成
液晶ステー160は第2の枠部材に相当するものであり、透明な合成樹脂を材料に形成されている。この液晶ステー160は、図11に示すように、下横部に相当する下部ステー161と左縦部に相当する左部ステー162と右縦部に相当する右部ステー163と上横部に相当する上部ステー164を有している。これら下部ステー161と左部ステー162と右部ステー163と上部ステー164の全ては相互に別個に形成されたものであり、いずれも断面コ字状をなしている。これら下部ステー161と左部ステー162と右部ステー163と上部ステー164は相互に溶着されることで四角枠状に接合されたものであり、下部ステー161と左部ステー162と右部ステー163と上部ステー164の下部ステー161と左部ステー162と右部ステー163と上部ステー164のそれぞれには2個のネジ挿入孔165が形成されている。
3.下意匠板170の詳細構成
下意匠板170は無色透明な合成樹脂を材料に形成されたものである。この下意匠板170は下部裏樋90の意匠板収納部92内に収納されたものであり、遊技盤30と下部裏樋90との間に配置されている。この下意匠板170の前面には有色不透明な絵柄が印刷されており、下意匠板170の絵柄は前方から遊技盤30を通して視覚的に認識可能にされている。即ち、下意匠板170は遊技盤30のうち電動始動装置48と特別電動入賞装置54と左入賞装置58と右入賞装置59が装着された下部領域を装飾するものである。
4.上意匠板180の説明
上意匠板180は装飾部材に相当するものである。この上意匠板180は遊技盤30と上部裏樋140との間に配置されたものであり、無色透明な合成樹脂を材料に形成されている。この上意匠板180の前面には有色不透明な絵柄が印刷されており、上意匠板180の絵柄は前方から遊技盤30を通して視覚的に認識可能にされている。この上意匠板180には、図13に示すように、3個のネジ挿入孔181が形成されている。これら各ネジ挿入孔181内には、図3に示すように、前方からネジ182が挿入されており、上意匠板180は各ネジ182を上部裏樋140のボス部148内に螺合することで上部裏樋140に固定されている。
5.裏樋カバー190の説明
裏樋カバー190には、図14に示すように、2個のネジ挿入孔191が形成されている。これら各ネジ挿入孔191内には、図3に示すように、後方からネジ192が挿入されており、裏樋カバー190は各ネジ192を下部裏樋90のボス部109内に螺合することで下部裏樋90の後面に固定されている。この裏樋カバー190には、図14に示すように、2個のネジ挿入孔193が形成されている。これら各ネジ挿入孔193内には、図3に示すように、後方からネジ194が挿入されており、裏樋カバー190は各ネジ194を下部裏樋90のボス部100内を通して遊技盤30の後面に螺合することで下部裏樋90と共に遊技盤30の後面に固定されている。
6.表示器ケース200の説明
表示器ケース200は、図15に示すように、下板部201と左板部202と右板部203と上板部204と後板部205を有する矩形皿状をなすものであり、下板部201と左板部202と右板部203と上板部204と後板部205の間には空間状の表示器収納部206が形成されている。この表示器ケース200は金属板を材料に形成されたものであり、左板部202および右板部203のそれぞれには2個のネジ挿入孔207が形成されている。
7.装飾図柄表示器220の説明
装飾図柄表示器220は表示器ケース200の表示器収納部206内に収納されたものであり、図3に示すように、20インチのカラー液晶画面221および液晶画面221を保持する矩形状の画面フレーム222を有している。この画面フレーム222は液晶ステー160と表示器ケース200の後板部205との間で挟持されており、液晶ステー160に接触状態で配置されている。この画面フレーム222の左側面には表示器ケース200の左板部202の各ネジ挿入孔207を通してネジが螺合され、画面フレーム222の右側面には表示器ケース200の右板部203の各ネジ挿入孔207を通してネジが螺合されており、装飾図柄表示器200は4本のネジを介して表示器ケース200に固定されている。
8.表示基板ボックス230の詳細構成
表示基板ボックス230は、図5に示すように、表示器ケース200の後板部205に固定されたものである。この表示基板ボックス230の内部にはプリント配線基板が収納されており、プリント配線基板には表示制御回路が搭載されている。この表示制御回路はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、装飾図柄表示器220の液晶画面221に装飾図柄遊技の映像を表示する。
9.遊技情報表示器240の詳細構成
上部裏樋140の後面には、図16に示すように、プリント配線基板からなる表示基板241が固定されている。この表示基板241と上部裏樋140との間には複数のスペーサ256が介在されており、表示基板241と上部裏樋140との間には隙間が形成されている。この表示基板241の前面には、図4に示すように、保留回数表示器242が搭載されている。この保留回数表示器242は4個の保留LED243から構成されたものであり、各保留LED243は、図16に示すように、上部裏樋140のLED挿入孔157内に挿入されることに基づいて上意匠板180の保留表示窓188の後方に配置され、保留表示窓188の周囲の装飾部188aによって装飾されている。即ち、4個の保留LED243のそれぞれは前方から透明な遊技盤30および上意匠板180の保留表示窓188を通して視覚的に認識可能にされたものであり、4個のLED挿入孔157は保留回数表示器242が収納される収納部153(図10参照)を構成するものである。
10.遊技盤ユニット30の装着状態について
遊技盤ユニット30は窓枠16の開放状態で前方から内枠2の遊技盤収納部4内に収納されたものである。この遊技盤ユニット30の収納状態では裏樋80の左下厚さ調整部106と右下厚さ調整部107と左上厚さ調整部149と右上厚さ調整部150のそれぞれが内枠2の支え部5によって後方から支えられており、各ストッパ6が遊技盤30に前方から重なるロック状態に回動操作されたときには左下厚さ調整部106が遊技盤30と共に前方のストッパ6と後方の支え部5との間で挟持され、右下厚さ調整部107が遊技盤30と共に前方のストッパ6と後方の支え部5との間で挟持され、左上厚さ調整部149が遊技盤30と共に前方のストッパ6と後方の支え部5との間で挟持され、右上厚さ調整部150が遊技盤30と共に前方のストッパ6と後方の支え部5との間で挟持される。即ち、遊技盤ユニット30は4隅部が支え部5およびストッパ6間でそれぞれに挟持されることで内枠2に固定されている。
11.遊技機能の説明
11−1.普通図柄遊技機能
普通図柄表示器250の表示画面251には普通図柄が可変停止状態で表示されており、遊技球が普通図柄始動ゲート73内を通過したときには普通図柄が可変停止状態から可変状態になり、可変状態から可変停止状態になる。この可変状態とは普通図柄を「外れの態様(×)」および「当りの態様(○)」で交互に切換え表示するものであり、普通図柄が可変停止状態で当りの態様になったときには当り遊技が開始され、普通図柄が外れの態様になったときには当り遊技が開始されない。この当り遊技は電動始動装置48の両羽根板51を拡大状態に操作し、電動始動装置48の下特別図柄始動口50を遊技球が入賞可能な開放状態に切換えることで電動始動装置48を遊技球が通常状態に比べて容易に入賞することが可能な特別状態にするものであり、両羽根板51は下特別図柄始動口50の開放時間が上限値に達するまで拡大状態に保持される。
11−2.特別図柄遊技機能
特別図柄表示器244の表示画面245には特別図柄が可変停止状態で表示されており、遊技球が電動始動装置48の上特別図柄始動口49内および下特別図柄始動口50内のいずれかに入賞したときには特別図柄が可変停止状態から可変状態になり、可変状態から可変停止状態になる。この可変状態とは特別図柄を「外れの態様(―)」→「通常大当りの態様(3)」→「特別大当りの態様(7)」→「外れの態様(―)」・・・の順序で循環的に切換え表示するものであり、特別図柄が可変停止状態で通常大当りの態様および特別大当りの態様のいずれかになったときには大当り遊技が開始され、特別図柄が外れの態様になったときには大当り遊技が開始されない。この大当り遊技は特別電動入賞装置54の扉55を開放し、特別電動入賞装置54の特別入賞口内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、扉55は特別入賞口内に上限値「10個」の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値「30sec」に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この扉55の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数「15回」だけ繰返される。
11−3.装飾図柄遊技機能
装飾図柄表示器220の液晶画面221には装飾図柄の左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が変動停止状態で表示されており、遊技球が電動始動装置48の上特別図柄始動口49内および下特別図柄始動口50内のいずれかに入賞したときには3列の図柄要素が変動停止状態から変動状態になり、変動状態から変動停止状態になる。この変動状態とは縦一列に並ぶ「1」〜「8」の8種の図柄要素を縦方向に表示範囲が移動するようにスクロール表示するものであり、各列の図柄要素は上から下へ移動しながら「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」…の順序で循環的に変化する。この装飾図柄を変動停止状態から変動状態を経て変動停止状態で順に表示する変動表示の映像は大当りが発生するか否かを視覚的に演出する図柄遊技の映像に相当するものである。
11−4.保留機能
装飾図柄遊技を即座に開始することができない装飾図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が上特別図柄始動口49内または下特別図柄始動口50内に入賞したときには装飾図柄遊技が保留される。この装飾図柄遊技の保留回数には上限値「4」が設定されており、保留回数が上限値「4」に到達した状態で遊技球が上特別図柄始動口49内または下特別図柄始動口50内に入賞したときには装飾図柄遊技が保留されない。保留回数表示器242は装飾図柄遊技の保留回数を表示するものであり、保留回数が「1」であるときには1個の保留LED243が点灯し、保留回数が「2」であるときには2個の保留LED243が点灯し、保留回数が「3」であるときには3個の保留LED243が点灯し、保留回数が「4」であるときには4個の保留LED243が点灯する。
11−5.確率変動機能
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードである。この確率変動モードは特別図柄が特別大当りの態様で停止表示されることに基づいて有効化されるものであり、特別図柄が通常大当りの態様で停止表示されることに基づいて無効化される。この確率変動モードの有効状態では当りの判定確率が確率変動モードの無効状態に比べて高められ、電動始動装置48の両羽根板51の拡大時間が確率変動モードの無効状態に比べて延長されており、確率変動モードの無効状態に比べて多数個の遊技球が電動始動装置48の下特別図柄始動口50内に入賞可能になる。
保留回数表示器242と特別図柄表示器244と普通図柄表示器250を裏樋80の上部裏樋140に設け、遊技盤30と上部裏樋140との間に上意匠板180を介在した。このため、保留回数表示器242と特別図柄表示器244と普通図柄表示器250の全てを交換することなく上意匠板180を交換することで複数の機種相互間の意匠の違いに対応することができるので、保留回数表示器242と特別図柄表示器244と普通図柄表示器250の全てを裏樋80と共に別の機種に兼用することができる。
上記実施例1においては、上部裏樋140に特別図柄表示器244が収納可能な専用の収納部を複数形成し、上部裏樋140に普通図柄表示器250が収納可能な専用の収納部を複数形成しても良い。
上記実施例1においては、左部裏樋120の前面および右部裏樋130の前面に装飾を施しても良い。
上記実施例1においては、左下厚さ調整部106と右下厚さ調整部107と左上厚さ調整部149と右上厚さ調整部150のうちの一箇所または2箇所または3箇所を遊技盤30と共に支え部5およびストッパ6間で挟持しても良い。
上記実施例1においては、レール釘33の突出部分が挿入されるボス部101とボス部102とボス部126とボス部127とボス部136とボス部151を有底状に形成しても良い。この場合、レール釘33の先端部がボス部101等の底板によって覆われるので、作業者がレール釘33の先端部に注意する必要が全くなくなる。しかも、裏樋80の剛性が高まるので、裏樋80の歪みを抑制する効果が高まる。
Claims (3)
- 透光性の遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な開放状態および遊技球が入賞不能な閉鎖状態に相互に切換わることが可能な可変入賞口装置と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な通常状態および遊技球が通常状態に比べて容易に入賞可能な特別状態に相互に切換わることが可能な始動口装置と、
前記可変入賞口装置を開放状態にする大当りおよび前記可変入賞口装置を開放状態にしない外れを識別するための特別図柄が表示される表示画面を有する特別図柄表示器と、
前記始動口装置を特別状態にする当りおよび前記始動口装置を特別状態にしない外れを識別するための普通図柄が表示される表示画面を有する普通図柄表示器と、
前記遊技盤の後方に設けられ、前記大当りが発生するか否かを視覚的に演出する図柄遊技の映像が表示される表示画面を有する装飾図柄表示器と、
前記図柄遊技の保留回数を表示する保留回数表示器と、
前記遊技盤と前記装飾図柄表示器との間に設けられ、前記装飾図柄表示器の表示画面を取囲む枠状の枠部材と、
前記枠部材と前記遊技盤との間に設けられた装飾部材とを備え、
前記特別図柄表示器と前記普通図柄表示器と前記保留回数表示器の少なくとも一つは、前記装飾部材の後面に対向するように前記枠部材に設けられ、
前記装飾部材には、前記特別図柄表示器の表示内容と前記普通図柄表示器の表示内容と前記保留回数表示器の表示内容の少なくとも一つを前記遊技盤を通して視覚的に認識可能な状態にする窓部が設けられ、
前記装飾部材には、前記窓部の周囲に位置して前記窓部を装飾する装飾部が設けられていることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記枠部材には、前記枠部材の強度を高めるリブが設けられ、
前記枠部材は、前記リブが設けられた面が前記遊技盤の後面に対向するように前記遊技盤に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。 - 前記枠部材には、前記特別図柄表示器を収納することが可能な複数の収納部または前記普通図柄表示器を収納することが可能な複数の収納部または前記保留回数表示器を収納することが可能な複数の収納部が設けられていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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