JP4832062B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、前面側に遊技球が流下する遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に対して着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機に関する。
従来の遊技機は、遊技領域を形成する遊技盤と該遊技盤を取り付ける前面枠(本体枠)とが設けられている。前面枠には遊技盤を着脱自在に装着する遊技盤装着部が形成され、遊技盤を新たなものに交換可能に構成されている。そして、遊技盤を装着部に装着する場合には遊技領域が前面側に臨むように遊技盤が装着されていることとなるが、遊技盤には電気機器(液晶表示装置など)が配設されていて、該電気機器は遊技盤の裏面に取り付けられたり或いは貫通して取り付けられたりすることから遊技盤に取り付けられた状態では電気的機器が後方側に突出するようになっている。近年では、遊技盤に配設される電気機器、特に液晶表示装置の大型化に伴い、遊技盤の後方側の広範囲に電気機器が突出するようになっている。
従来の遊技機においては、液晶表示装置などの画像表示装置が遊技盤に取り付けられていることから、遊技盤の交換毎に比較的高価な画像表示装置も同時に交換しなければならず、非常に無駄の多い構成であった。そこで、画像表示装置を前面枠側に配設するようにして遊技盤の交換の際に画像表示装置をそのまま前面枠に残せるようにした遊技機も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−131329号公報
しかしながら、従来の遊技機においては、遊技盤後方の近い距離に画像表示装置が配設されていることから、表示画像に奥行き感が無く、表示画像が見づらくなるといった課題がある。また、表示画像が外光に影響されてしまう虞もある。
また、遊技盤の裏面に演出装置を設けることが困難であり、表示画像に関わる興趣の高い演出を行うことができないといった問題がある。
本発明の課題は、前面側に遊技球が流下する遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に対して着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機において、外光による表示画像への影響を防止するとともに、表示画像にかかわる興趣の高い演出を行えるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、前面側に遊技球が流下する遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に対して着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機において、
前記前面枠における前記遊技盤の後方位置であって該遊技盤と所定間隔を設けた状態で前記表示ゲームを表示する表示ユニットを配設するとともに、前記遊技盤を透明合成樹脂で形成することで、該遊技盤を透して前記表示ゲームを遊技機前方から視認可能に構成し、
前記遊技盤と前記表示ユニットの間の空間部に前記表示ゲームの演出を行う演出装置として前記空間部を発光装飾する発光部材を備え、
前記遊技盤には、前記発光部材の前後幅以上の前後幅を有し、前記表示領域を形成するための半透明の表示領域区画壁が後方側に突設して設けられ、
前記前面枠に電磁誘導により前記演出用の電力を供給するための送電用コイル部材を配設する一方、前記遊技盤に受電用コイル部材を配設して、無線により前記前面枠側から前記遊技盤側へ電力を供給するようにしたことを特徴とする。
ここで、「所定間隔」とは、少なくとも演出装置を配設可能な間隔のことである。
また、「演出装置」とは、例えば、表示ゲームの内容に合わせて発光する発光部材や動作を行う可動式の演出部材などで、遊技の興趣を向上させる装置のことである。
また、「発光部材」とは、例えば、ランプやLEDである。
請求項1に記載の発明によれば、前面枠における遊技盤の後方位置であって該遊技盤と所定間隔を設けた状態で表示ゲームを表示する表示ユニットを配設するとともに、遊技盤を透明合成樹脂で形成することで、該遊技盤を透して表示ゲームを遊技機前方から視認可能に構成したので、遊技盤を交換する場合でも、表示ユニットは交換する必要がないので、表示ユニットを新たな遊技盤でも使用できるといった効果を奏する。また、遊技機の入れ替え時に遊技機全体を交換する場合でも、表示ユニットは遊技盤と別構成であるので、表示ユニットを簡単に取り外せることから、表示ユニットを再利用する際にも効果的である。
また、表示ユニットは遊技盤から所定距離後方に配設されることとなるので、表示ユニットと遊技者との距離を確保でき、表示画像に奥行き感を出すことができるとともに表示が見やすくなり、興趣の高い画像を表示することができる。さらに、外光も効率よく遮断でき画像表示への影響を防止できる。
また、遊技盤と表示ユニットの間の空間部に表示ゲームの演出を行う演出装置を備えたので、遊技盤と表示ユニットの間の空間部を利用して効率よく表示ゲームの演出を行うことができ、表示ユニットの興趣性を向上させることができる。
また、請求項に記載の発明によれば、遊技盤には表示領域を形成するための表示領域区画壁が後方側に突設して設けられているので、遊技盤の後方に(所定間隔離れて)表示ユニットが配設されても確実に表示領域を区画することができる。
また、表示ユニットを後方に配設することにより、遊技盤と表示ユニットとの空間部の側部から遊技盤の後方側の遊技者に見せたくない部位が見えてしまう虞が生じるが、これを隠すことが可能となる。
また、遊技盤と表示ユニットの間の空間部に、演出装置として空間部を発光装飾する発光部材を備えたので、遊技盤と表示ユニットの間の空間部を利用して効率よく発光部材を配設することが可能となり、演出効果を高めることが可能となる。なお、発光させる場合は、表示画像が見づらくならないようにすることが望ましい。例えば、画像を映さないときや、画像をぼかすときに発光するようにしたり、光があたる角度を表示画像が見づらくならないような角度にしたりする。
また、請求項に記載の発明によれば、前面枠に電力を供給するための送電用コイル部材を配設する一方、遊技盤に受電用コイル部材を配設し、無線(電磁誘導)により電力を供給するようにしたので、前面枠側から遊技盤へのリード線が不要となり、配線処理上非常に効果的である。
すなわち、遊技盤が透明であるので、前面枠側からリード線を延ばした場合に前方側から見えてしまう虞があるが、これを防止できるので遊技機の装飾性を高めることができるとともに、演出装置の配設位置の自由度が高まる。また、遊技盤の着脱時に、演出装置にかかわる配線の着脱作業を行う必要がなく作業の効率が向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記空間部における前記表示ユニットの画面前方位置に、独立的に動作を行う可動演出部材が動作可能な動作用棚を設け、
前記前面枠に電磁誘導により前記可動演出部材用の電力を供給するための送電用コイル部材を配設する一方、該可動演出部材に受電用コイル部材を配設して、無線により前記前面枠側から前記可動演出部材に電力を供給するようにしたことを特徴とする。
ここで、「独立的に動作を行う」とは、可動演出部材が動作用棚にリンクなどで接続された状態で動作するのではなく、例えば、可動演出部材が動作用棚上で自走可能な構成となっていることである。
請求項に記載の発明によれば、空間部における表示ユニットの画面前方位置に、可動演出部材が動作可能な動作用棚を設け、電磁誘導により可動演出部材に電力を供給するようにしたので、空間部を利用して可動演出部材を設けることが可能となり、この可動演出部材により画像表示面の前方で表示ゲームを効果的に演出することが可能となる。
また、可動演出部材用の電力もリード線無しで供給することが可能となり、配線処理上非常に効果的である。特に遊技盤が透明であるので、前面枠側からリード線を延ばした場合に前方側から見えてしまう虞があるが、これを防止できるので遊技機の装飾性を高めることができるとともに、演出装置の配設位置の自由度が高まる。
本発明によれば、前面枠における遊技盤の後方位置であって該遊技盤と所定間隔を設けた状態で表示ゲームを表示する表示ユニットを配設するとともに、遊技盤を透明合成樹脂で形成することで、該遊技盤を透して表示ゲームを遊技機前方から視認可能に構成したので、表示ユニットが遊技盤ではなく前面枠側に設けられることとなり、表示ユニットを新たな遊技盤でも使用できる。また、遊技機の入れ替え時に遊技機全体を交換する場合でも、表示ユニットは遊技盤と別構成であるので、簡単に表示ユニットを再利用できる。
また、表示ユニットは遊技盤から所定距離後方に配設されることとなるので、表示画像に奥行き感を出すことができ、表示が見やすく興趣の高い画像を表示することができる。さらに、外光も効率よく遮断でき画像表示への影響を防止できる。
また、遊技盤と表示ユニットの間の空間部に表示ゲームの演出を行う演出装置を備えたので、遊技盤と表示ユニットの間の空間部を利用して効率よく表示ゲームの演出を行うことができ、表示ユニットの興趣性を向上させることができる。
また、遊技盤には表示領域を形成するための表示領域区画壁が後方側に突設して設けられているので、遊技盤の後方に(所定間隔離れて)表示ユニットが配設されても確実に表示領域を区画することができる。
また、表示ユニットを後方に配設することにより、遊技盤と表示ユニットとの空間部の側部から遊技盤の後方側の遊技者に見せたくない部位が見えてしまう虞が生じるが、これを隠すことが可能となる。
また、遊技盤と表示ユニットの間の空間部に、演出装置として空間部を発光装飾する発光部材を備えたので、遊技盤と表示ユニットの間の空間部を利用して効率よく発光部材を配設することが可能となり、演出効果を高めることが可能となる。なお、発光させる場合は、表示画像が見づらくならないようにすることが望ましい。例えば、画像を映さないときや、画像をぼかすときに発光するようにしたり、光があたる角度を表示画像が見づらくならないような角度にしたりする。
また、前面枠に電力を供給するための送電用コイル部材を配設する一方、遊技盤に受電用コイル部材を配設し、無線(電磁誘導)により電力を供給するようにしたので、前面枠側から遊技盤へのリード線が不要となり、配線処理上非常に効果的である。
すなわち、遊技盤が透明であるので、前面枠側からリード線を延ばした場合に前方側から見えてしまう虞があるが、これを防止できるので遊技機の装飾性を高めることができるとともに、演出装置の配設位置の自由度が高まる。また、遊技盤の着脱時に、演出装置にかかわる配線の着脱作業を行う必要がなく作業の効率が向上する。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図10を用いて説明を行う。
図1,2には機枠110を有する遊技機100全体の背面側を示した。
図1に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の裏面側から見て右側の側部には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。なお、矩形枠状の機枠110は、裏面側から見て左側の一辺が金属製とされ、その他の辺は木製となっている。これによって、裏面側から見て左側の一辺においては、強度を保ったまま厚みを薄くでき、後述するように大型の表示ユニット173を備える裏機構枠160の配設を可能としている。
図2に示すように、前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、前面枠本体130の裏面側に回動可能に軸支され、表示ユニット173を備える裏機構枠160とを有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に後述する遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うように前記クリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記クリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2(図3に図示)に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域3(図3に図示)とされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域3の前側を開放可能となっている。
クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域3となる間隔を開けて二重のガラス板が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域3の部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板が固定されて遊技領域3を視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置57(図10に図示)としてのランプやLEDなどが設けられている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。
発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネルとその下の下部パネルとからなる。開閉パネルは、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置60(図10に図示)に遊技球を送る上皿を有している。この上皿の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン59(図10に図示)が設けられている。また、開閉パネルの下側の下部パネルには、上皿に収容しきれない遊技球を収容する下皿及び灰皿と、遊技領域3に向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域3に遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル、音声を出力するスピーカ58(図10に図示)などが設けられている。
また、前面枠本体130の裏面側であって、遊技盤1が嵌め込まれた開口部の上端部から中央より少し下側にわたる部分には、前面枠本体130の裏面側を覆うように裏機構枠160が配置されている。
裏機構枠160の前面の左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在とされ、裏機構枠160を開くことにより、遊技盤1の裏面側の上部を開放可能となっている。なお、裏機構枠160と前面枠本体130の連結部分は着脱自在であって、前面枠本体130、裏機構枠160はそれぞれユニット単位で交換やメンテナンスが可能となっている。
その他、前面枠本体130には、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
図3,4に示すように、前面枠本体130の開口部に嵌め込まれる遊技盤1は、遊技盤本体10と、遊技盤本体10の裏面側に配される遊技盤裏面構成部材11とを備える。なお、図3では、遊技盤1の裏面側に配される後述の表示ユニット173も併せて図示している。
遊技盤本体10は透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやアクリル)からなり、前面には、略円形に配されたガイドレール2で囲まれた遊技領域3を有し、この遊技領域3内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。また、遊技盤1の前面であってガイドレール2で囲まれた遊技領域3の外側には、不透明な材質からなる遊技盤前面構成部材12が取り付けられ、遊技領域3以外から遊技機100の内部が見えないようになっている。
遊技領域3内には、図示しないが、普図始動ゲート、この普図始動ゲートを遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器が設けられている。また、普通変動入賞装置9と、この普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器、特図の変動表示ゲームを表示する特図変動表示器(特図)、特別変動入賞装置4、遊技盤装飾装置54(図10に図示)、一般入賞口5,5、風車と呼ばれる打球方向変換部材、多数の障害釘、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口7などが設けられている。また、遊技盤本体10には、入賞口など設けるための開口13が形成されている。
また、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームは、遊技領域3内に設けられた特図変動表示器(たとえば、7セグからなる)で実行され、ここで実行される特図の変動表示ゲームに対応する表示ゲームを表示ユニット173の画像表示面171に表示するようになっている。この特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームの表示領域は、後述するように、遊技盤1を構成する遊技盤裏面構成部材11に形成された表示領域区画壁16によって区画された領域であって、透明な材質からなる遊技盤本体10を通して、その裏面側に配された表示ユニット173の画像表示面171を視認可能な領域となっている。
なお、遊技機100に特図変動表示器を備えずに、表示ユニット173のみで特図の変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
普図始動ゲート内には、該普図始動ゲートを通過した遊技球を検出するためのゲートセンサが設けられている。そして、遊技領域3内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート内を通過すると、図示しない普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。なお、表示ユニット173表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良い。この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材9a,9aが所定時間(例えば、0.5秒間)後述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた始動口センサ50(図10に図示)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
また、遊技盤裏面構成部材11は、透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやABS)からなるベース盤14を有し、このベース盤14の略中央部には、遊技盤本体10に形成された遊技領域3の大部分と重なるように開口部15が形成されている。また、ベース盤14の裏面側には、開口部15の周縁に沿って後方に突出する表示領域区画壁16が形成されており、これによって前後方向に沿った筒状の空間が形成されている。この表示領域区画壁16は、遊技盤1の後方に配される後述する表示ユニット173の画像表示面171に近接するように配される(当接はしない)ようになっており、特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームなどの表示領域を区画するものである。すなわち、表示ユニット173の画像表示面171のうち、開口部15の周縁に沿って形成された表示領域区画壁16で囲まれた領域が遊技盤1の前面側から視認可能となる。よって、遊技領域3の大部分に表示ユニット173の画像が表示されることとなる。
なお、後述するように画像表示面171の面積は、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広いので、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15から露出する領域に所定の画像が表示されるように演出制御装置33によって制御されている。また、表示領域区画壁16の上半部および左右側部は、表示領域区画壁16を通して遊技機100の内部が透けて見えない程度の半透明とされており、下半部は着色されて不透明とされ、遊技機100の内部(例えば、変動入賞装置の駆動源や配線)が見えないようになっている。
ベース盤14の裏面には、左右の端部に隣接する位置に、後方へ突出する押圧部17,17,…が上下に形成されている。この押圧部17,17,…は、遊技盤1の裏面側に配される表示ユニット173の前面(表示ユニット173の外枠をなす表示ユニットケース174の前面)に、その後端部が当接するようになっている。また、押圧部17,17,…は、所定の前後幅を有しており、押圧部17,17,…が表示ユニット173の前面に当接することで、遊技盤1と表示ユニット173は所定の間隔をおいて配され、両者の間に空間部8が形成されるようになっている。なお、押圧部17,17,…の前後幅は、上述した表示領域区画壁16の前後幅よりも若干広くされており、押圧部17,17,…が表示ユニット173の前面に当接することで、表示領域区画壁16が画像表示面171に近接した位置に配されるようになっている。
このように、遊技盤1に対して表示ユニット173が所定の間隔をおいて遊技機100の奥側に配されるので、表示ユニット173と遊技者との距離を確保でき、奥行き感を出すことができるとともに、大型の表示ユニット173を用いた場合でも、遊技者にとって見やすい構成とすることができる。また、遊技盤側から入り込む外光によって画像表示面171における表示が見にくくなることを防止できる。
また、押圧部17,17,…はベース盤14に形成された基部17aと、基部17aの後端部にねじによって取り付けられた摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなる押圧部材17bとを有している。さらに、ベース盤14の裏面側から見て右側に位置する押圧部17,17の押圧部材17bには、上下方向に沿った軸を中心に回動可能なローラ20が、外側に位置する角部に取り付けられている。
表示ユニット173の前面に当接する押圧部材17b,17b,…がこのような構成を有することで、押圧部材17b,17b,…が表示ユニット173の前面に当接し、押圧した状態で、容易に適切な位置に移動することができるようになっている。なお、この押圧部17,17,…による表示ユニット173の押圧については後述する。
そして、遊技領域3内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、特図変動表示器において特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。また、画像表示面171にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームを実行可能となっている。なお、この表示ゲームは、画像表示面171において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、特図変動表示器の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示面171の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。
特別変動入賞装置4は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉4aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉は、ソレノイド(大入賞口SOL53、図10に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するための大入賞口用センサ(カウントセンサ51、図10に図示)が配設されている。
また、遊技領域3に設けられた各一般入賞口5,5には、一般入賞口5,5に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ52(図10に図示)が配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域3内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口5,5、始動入賞口(普通変動入賞装置9)、大入賞口(特別変動入賞装置4)等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球としての遊技球が後述の排出発射制御装置34(排出発射制御基板)の制御により排出装置190によって上皿に排出される(払い出される)ようになっている。
図4,5,10に示すように、遊技盤裏面構成部材11におけるベース盤14の裏面に形成された表示領域区画壁16のうち、上側に位置する表示領域区画壁16の外周面には、大当り予告やリーチ状態において発光による演出を行う演出装置70が取り付けられている。この演出装置70は、矩形板状をした基板71に、発光部材としてのLED72,72,…、表示ユニット173に設けられた1次コイルとしての送電用コイル部材173aから電力を受け取る2次コイルとしての受電用コイル部材73、演出装置内の各装置に電力を供給する電源回路74、後述の演出制御装置33からの遊技状態コマンドを受信するための受信部75、LEDの制御を行うワンチップマイコン76などが取り付けられている。
発光部材としてのLED72,72,…は、基板71の表示領域区画壁16と対向するように配される面に複数突設されており、半透明とされた表示領域区画壁16を透して遊技盤1と表示ユニット173の間の空間部8を照らし、発光による装飾を行えるようになっている。なお、演出装置70は、基板71が取付部材77,77を介して表示領域区画壁16の外周面に取り付けられるようになっていて、その分だけ表示領域区画壁16の外周面から離れて取り付けられている。この取付部材77,77の幅は、LED72,72,…が基板71から突出する幅よりも広くされており、基板71の複数のLED72,72,…が突設された面を表示領域区画壁16に対向して配設できるようになっている。すなわち、取付部材77,77は基板71と表示領域区画壁16とのスペーサをなす。
以上のことから、遊技盤1には、表示領域を形成するための表示領域区画壁16が後方側に突設して設けられ、表示領域区画壁16に、演出装置70として空間部8を発光装飾する発光部材(LED72,72,…)を備えたこととなる。
基板71のLED72,72,…が取り付けられた面とは反対側の面であって、遊技盤1の後端部側に配される端部には、受電用コイル部材73が設けられている。この受電用コイル部材73は、表示ユニット173に設けられた送電用コイル部材173aとによって、電磁誘導により非接触で演出用の電力を演出装置70に供給するための電力供給手段を形成するものである。
受電用コイル部材73の配設位置は、遊技盤1の裏面側に形成された押圧部17,17,…のうち、上側の押圧部17,17と同じ上下位置であって、遊技盤1を前面枠120に取り付けて遊技盤1の裏面側に表示ユニット173が配された状態において、表示ユニット173の上側のフレーム部分と対向する位置となっている。そして、表示ユニット173の上側のフレーム部分であって、この受電用コイル部材73と対向する部分に送電用コイル部材173aが設けられている。
表示ユニット173に設けられた送電用コイル部材173aには、電源供給装置37から交流電流(AC24V)が供給されており、これによって、対向するように配された演出装置70の受電用コイル部材73に誘導電流が発生する。受電用コイル部材73に発生した誘導電流は、同じく基板71に設けられた電源回路74に入力され、演出装置70内の各装置の駆動に適するように調整される。
以上のことから、前面枠120に電磁誘導により演出用の電力を供給するための送電用コイル部材173aを配設する一方、遊技盤1に受電用コイル部材73を配設して、無線により前面枠120側から遊技盤1側へ電力を供給するようにしたこととなる。
電源回路74は、受電用コイル部材73に発生した誘導電流を、基板71に設けられた各装置の駆動に適するように調整するための整流回路、IC電源生成回路、LED駆動電源生成回路などを有している。そして、これらの回路によって、交流の直流への変換や電圧の調整などが行われ、演出装置70内の各装置に供給されるようになっている。
また、基板71における上述の受電用コイル部材73が設けられた面であって、遊技盤1の後端部側に配される端部には、受電用コイル部材73と並ぶように受信部75が設けられている。この受信部75は、表示ユニット173に設けられた送信部173bとによって、赤外線により非接触で通信を行う通信手段を形成するものである。この受信部75が配された位置も、遊技盤1の裏面側に形成された押圧部17,17,…のうち、上側の押圧部17,17と同じ上下位置であって、遊技盤1を前面枠120に取り付けて遊技盤1の裏面側に表示ユニット173が配された状態において、表示ユニット173の上側のフレーム部分と対向する位置となっている。そして、表示ユニット173の上側のフレーム部分であって、この受信部75と対向する部分に送信部173bが設けられている。表示ユニット173に設けられた送信部173bは、演出制御装置33に接続しており、演出制御装置33から出力される遊技状態コマンドが、送信部173b、受信部75からなる通信手段を介して演出装置70に入力されるようになっている。なお、遊技状態コマンドには、例えば、特図変動表示ゲームに関する情報として、大当り予告に関する情報や、リーチに関する情報などが含まれている。
ワンチップマイコン76は、CPU、ROM、RAM等を備えており、発光部材としてのLED72,72,…を制御するものである。このワンチップマイコン76には、上述した通信手段の受信部75が接続され、演出制御装置33から出力された遊技状態コマンドが入力するようになっている。そして、この遊技状態コマンドに基づきLED72,72,…の点灯、点滅の制御を行い、大当りの予告やリーチ状態における演出が行われる。
以上のことから、前面側に遊技球が流下する遊技領域3が形成された遊技盤1を前面枠120に対して着脱自在に装着し、該遊技盤1に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機100において、前面枠120における遊技盤1の後方位置であって該遊技盤1と所定間隔を設けた状態で表示ゲームを表示する表示ユニット173を配設するとともに、遊技盤1を透明合成樹脂で形成することで、該遊技盤1を透して表示ゲームを遊技機前方から視認可能に構成し、遊技盤1と表示ユニット173の間の空間部8に表示ゲームの演出を行う演出装置70を備えたこととなる。
遊技盤裏面構成部材11の裏面側であって、開口部15の下側には、普通変動入賞装置9、大入賞口、一般入賞口5,5などに入賞した遊技球を流下させる入賞球流路や、中継基板などを備えた取り付けベース40が設けられている。また、この取り付けベース40の裏面側から見て左側の端部には、上下方向に沿って延在する回動軸41,41が形成されており、後述する演出データ装置32を収納したボックス32aに形成された軸受け32g,32gに嵌合することで、ボックス32aが左右方向に扉状に回動可能に軸支されるようになっている。
さらに、演出データ装置32を収納したボックス32aの裏面側には、左右方向に沿って延在する回動軸を備える支持部32h,32hが形成されており、後述する遊技制御装置30を収納したボックス30aに形成された軸受け(図示略)に嵌合することで、ボックス30aが上下方向に回動可能に軸支されるようになっている。また、遊技制御装置30を収納したボックス30aを軸支する支持部32h,32hの近傍には、ボックス30aが演出データ装置32を収納したボックス32aの裏面に沿って配された状態、すなわちボックス30aが起立した状態を保持する保持部材32iが設けられている。
また、図1,2,4,10に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30(主制御基板、主制御回路)、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出データ装置32(演出ROM基板、第1制御回路)、演出制御装置33(演出制御基板、第2制御回路)、排出装置190による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置60による遊技球の発射の制御を行う排出発射制御装置34(排出発射制御基板、排出発射制御回路)、電力を供給する電源供給装置37(電源基板、電源回路)を備えている。
遊技制御装置30は、図10に示すようにCPU30b、RAM30c、ROM30d等を有する遊技用マイクロコンピュータを備えるとともに、図示しない入出力インタフェース、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(発振器)等により構成されている。
CPU30bは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。
RAM30cは、普通変動入賞装置内に設けられた始動口センサ50のオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU30bの作業領域等を備えている。
ROM30dには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図の変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特図の変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェースには、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、普通変動入賞装置9の始動口センサ50、大入賞口のカウントセンサ51、一般入賞口5,5の一般入賞口センサ52などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU30bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特別変動入賞装置4の駆動手段としての各種開閉ソレノイド(例えば、大入賞口SOL53)、演出制御装置33、賞球の排出や遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34などに出力されている。
演出データ装置32は、演出の制御内容を記憶した制御ROM32c、画像や映像データが記憶されたキャラクタROM32b、音データが記憶された音声データROM32dを備えている。なお、この演出データ装置32に備えられた各種ROMの記憶内容は、遊技機の機種に依存するものである。
また、演出データ装置32は、遊技制御装置30から出力される制御信号(各種コマンドなど)を中継して演出制御装置33に送信するようになっている。なお、遊技制御装置30と演出制御装置33との間の通信において、演出データ装置32は単に信号を通過させるのみ(スルー接続)となっている。
また、演出データ装置32には、盤装飾ランプ・LED、装飾用役物(ソレノイド)などの遊技盤装飾装置54を駆動する盤装飾ドライバ35を備えたドライバ基板が接続されており、演出制御装置33が遊技制御装置30から受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)この盤装飾ドライバ35を制御し、盤装飾を行うようになっている。
また、この演出データ装置32と直接接続された演出制御装置33は、制御装置としてのCPU33b、RAM33cや、表示ユニット173(液晶表示パネル175)における表示を制御する画像用メモリとしてのRAMや、グラフィックプロセッサとしてのVDP33d(video display processor)、画像や映像データが記憶されたサブ画像ROM33eなどを含むビデオ回路、音の出力を制御する音声LSI33f、音量を調節する音声ボリューム33gを備えている。
また、前面枠120に設けられたランプ、LEDなどの前面枠120を装飾する枠装飾装置57を駆動する枠装飾ドライバ33hを備えている。さらに、表示ユニット173の液晶表示パネル175における表示状態を調節するための、輝度調節器33i、コントラスト調節器33j、表示位置調節器33kが備えられている。
演出制御装置33は図示しない入出力インタフェースを有し、この入出力インタフェースにはローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、遊技制御装置30、演出データ装置32、遊技機の前面(例えば、上皿の周囲)に設けられた遊技者が操作可能な演出用ボタン59などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU33bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU33bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、演出データ装置32、液晶表示パネル175のバックライト56、枠装飾装置57(枠装飾ドライバ33hを介して)、演出装置70と通信を行うための送信部173bなどに出力されている。なお、CPU33bから出力される制御信号のうち、画像の制御に関する制御信号は、CPU33bからVDP33dに出力され、VDP33dから該制御信号に基づく画像データが液晶表示器55に出力される。また、音声の制御に関する制御信号は、CPU33bから音声LSI33fに出力され、音声LSI33fから該制御信号に基づく音声データがスピーカ58に出力される。
そして、演出制御装置33は、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)、枠装飾装置57による枠装飾の制御、表示ユニット173に備えられる液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)の制御、スピーカ58による音の出力の制御、演出装置70による演出の制御(遊技状態コマンドの演出装置70への出力)を行う。さらに、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)演出データ装置32に接続されたドライバ基板の盤装飾ドライバ35を介して遊技盤装飾装置54の制御を行う。
排出発射制御装置34は、CPU、RAM、ROM等を有するマイクロコンピュータを有し、遊技制御装置30からの制御信号(賞球コマンド)や、球貸機(図示略)からの制御信号(球貸しコマンド)に基づいて所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出装置190から排出させる制御を行う。また、発射装置60による遊技球の発射制御を行う。
そして、上述の各制御基板や、遊技機100に備えられた各装置には、電源供給装置37(電源回路、電源基板)から電力が供給されるようになっている。なお、演出データ装置32への電源供給は演出制御装置33を介して行われるようになっている。また、演出装置70への電源供給は、送電用コイル部材173a、受電用コイル部材73からなる電源供給手段を用い、無線(電磁誘導)で行われるようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU30bでは、普通変動入賞装置9に備えられた始動口センサ50からの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図の大当たり判定用乱数値を抽出してROM30dに記憶されている判定値と比較し、特図の変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号を、演出データ装置32を介して演出制御装置33に出力する。演出制御装置33とこれに接続した演出データ装置32では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、表示ユニット173の液晶表示パネル175で特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームを表示する処理や、スピーカ58からの音の出力、ランプ、LED、装飾用役物などの遊技盤装飾装置54を制御する処理、ランプ、LEDなどの枠装飾装置57を制御する処理、演出装置70を制御する(遊技状態コマンドを出力する)処理を行う。そして、遊技制御装置30のCPU30bは、特図の変動表示ゲームが大当たりであった場合に、特別遊技状態を発生し、大入賞口SOL53により特別変動入賞装置4を動作する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、各種入賞口に設けられたセンサ(始動口センサ50、カウントセンサ51、一般入賞口センサ52)から入力される遊技球の検出信号に基づき排出発射制御装置34に制御信号を出力する。排出発射制御装置34は、制御信号の入力に基づき排出装置190を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。また、排出発射制御装置34は、操作ハンドルの操作に基づく入力および操作ハンドルに設けられた図示しないタッチセンサからの入力に基づき、発射装置60を制御して遊技球が遊技領域3に発射されるようにする。
すなわち、以上のことから主制御回路をなす遊技制御装置30は、遊技の進行を制御する遊技制御装置をなし、第1制御回路をなす演出データ装置32と第2制御回路をなす演出制御装置33とが遊技機100における種々の演出を制御する演出制御装置をなす。
そして、これらの各基板は以下のように遊技機に取り付けられている。
図1,4に示すように、画像表示面171における表示データなど、機種に依存するデータが記憶された演出データ装置32は、ボックス32aに収納された状態で、遊技盤1の裏面側下方部に設けられた取り付けベース40の裏面側であって、後述する裏機構枠160の下縁からその下側に取り付けられている。このボックス32aの裏面側には、演出制御装置33と接続するためのコネクタ部32f、遊技制御装置30と接続するため(遊技制御装置30と演出制御装置33との間の中継のため)や、遊技盤装飾装置54と接続するためのコネクタ部32jが設けられている。さらに、ボックス32aの裏面側には、ボックス30aに収納された遊技を制御する遊技制御装置30が取り付けられるようになっている。すなわち、ボックス32aの裏面は遊技制御装置30を取り付けるための台座をなす。また、ボックス32aに隣設して、遊技機外部の装置(管理装置)と接続するための盤用外部出力端子206が設けられている。
また、図1,2に示すように、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33は、ボックス33aに収納された状態で前面枠本体130の裏面側に取り付けられた後述の裏機構枠160に取り付けられている。なお、図6に示すように、ボックス33aの前側の下部には、コネクタ部33mが、裏機構枠160の下縁から下方に突出するように設けられ、演出データ装置32のコネクタ部32fと接続することが可能となっており、これによって両者が直接接続されるようになっている。
また、図1,2に示すように、排出装置190による賞球の排出、発射装置60による遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34、遊技機100内の各装置に電力を供給する電源回路としての電源供給装置37は、それぞれボックス34a、37aに収納された状態で、前面枠本体130の裏面側の遊技盤1より下側となる位置に取り付けられている。
すなわち、機種に依存する演出データ装置32、遊技制御装置30は遊技盤1に取り付けられ、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33や排出発射制御装置34、電源供給装置37は前面枠本体130もしくは裏機構枠160に取り付けられている。よって、遊技盤1を変更することにより機種に依存する装置(基板)のみが交換され、遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
図1,2および図6から9に示すように、裏機構枠160は、裏機構枠本体161と、画像を表示する表示ユニット173を案内するためのガイド部162とを有し、表示ユニット173の他、表示ユニット173を制御する演出制御装置33、賞球などを排出する排出装置190と排出装置190に遊技球を供給する貯留タンク192が設けられている。
上述したように、裏機構枠160の前から見て左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されており、図1に示すように、前面枠本体130に形成されて遊技盤1が嵌め込まれる開口部の上側略半分を裏面側から覆って遊技盤1の裏面に臨む状態から、後方に扉状に回動して遊技盤1の裏面側を開放する状態との間で回動可能となっている。すなわち、裏機構枠160に表示ユニット173が配設されることで、表示ユニット173は該裏機構枠160を介して前面枠120側に配設された状態で遊技盤1の後方位置に配設されることとなる。なお、裏機構枠160が、遊技盤1が嵌め込まれる開口部の上側略半分を裏面側から覆った状態においては、遊技盤裏面における演出データ装置32が配設される部位を除く遊技盤裏面側の上方部を覆うようになっている。そして、裏機構枠本体161において遊技盤1と平行に配され、遊技盤1の裏面側を覆うように配される部分が後面部161aとなる。
図7に示すように、裏機構枠本体161は所定の厚みを有し、この裏機構枠本体161の前後面に種々の機構体が取り付けられている。裏機構枠本体161の前面には、表示ユニット173を前側に付勢する表示ユニット付勢手段をなす付勢部材としての圧縮コイルばね182を収納する付勢部材収納部181や、裏機構枠本体161を補強するための補強リブ164が形成されている。また、後述するように裏機構枠本体161の後面部161aの背面には、演出制御装置配設部165や接続用凹部183、流路形成凹部184、排出装置配設凹部185などの前方に窪んで後方に開口した凹部が形成されており、裏機構枠本体161の前面の一部はこれら凹部の裏面によって形成されている。また、裏機構枠本体161の前面の周囲には、上下の一部を除いて前側に延出する周囲壁187が形成されており、裏機構枠本体161の前面側は全体が凹部となっている。
なお、裏機構枠本体161の上部には、後述する貯留タンク載置部188が形成されており、この部分には周囲壁187が形成されていない。また、裏機構枠本体161の前面であって上部には、上端部から上下方向に所定幅離れた位置に、周囲壁187と平行に左右方向に延在する隔壁189が形成されており、裏機構枠本体161の前面側に形成された凹部の上下幅が狭められている。
また、この隔壁189は、裏機構枠本体161の左右端部に沿って形成された周囲壁187から所定幅おいた位置で上下方向に沿って上方へ延在するように直角に屈折している。すなわち、裏機構枠本体161の前面であって上部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する下側に開口した溝状の凹部169a,169aが形成されている。この所定の左右幅とは、後述する表示ユニット173の上部に形成された被案内部18の左右幅より若干広い幅であり、この部分が被案内部18を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。
また、上述した溝状の凹部169a,169aと上下に対向するように、裏機構枠本体161の前面であって下部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する上側に開口した溝状の凹部169a,169aが形成されている。この溝状の凹部169a,169aの所定の左右幅は、後述する表示ユニット173の下部に形成された被案内部18の左右幅より若干広い幅であり、この部分も被案内部18を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。
付勢部材収納部181は、表示ユニット付勢手段としての圧縮コイルばね182の外径と略同じ内径を有する円筒形の凹部で、裏機構枠本体161の左右方向の中心に沿って上下に2つ設けられている。この付勢部材収納部181に収容される圧縮コイルばね182の前側の端部には、表示ユニット173の裏面に当接する押圧部材186が取り付けられている。この押圧部材186は、圧縮コイルばね182の内径と略等しい径を有する円柱状の挿入部186aと、挿入部186aの一端部に形成され、挿入部186aより大きい径を有する円形板状の当接部186bからなり、挿入部186aを圧縮コイルばね182に挿入することで、当接部186bが前側に配され、表示ユニット173の裏面に当接するようになっている。
また、裏機構枠本体161の前面には、付勢部材収納部181が存在する部分と、裏面側に凹部が形成された部分を除いて補強リブ164が格子状に形成されている。なお、付勢部材収納部181および補強リブ164の前端部と、凹部の裏面となる部分は、それぞれ同じ前後位置、すなわち、同一平面上に存在する。
また、裏機構枠本体161の前側には、図6,7に示すように、それぞれコ字状のガイド部162,162が左右の側面を前側に延長するように取り付けられている。
裏機構枠160の前面側から見て左側に設けられたガイド部162には、上下に軸受け部162a,162aが形成されており、前面枠本体130の裏面側に設けられた上下方向に延在する回動軸(図示略)を軸受け部162a,162aに回動可能に嵌合することで、裏機構枠160が前面枠本体130に対して回動可能に軸支されるようになっている。また、裏機構枠160の前面側から見て右側に設けられたガイド部162には、上下にねじ穴162d,162dが形成されており、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に配した状態(裏機構枠160を閉じた状態)で、ねじ穴162d,162dにねじを挿通し、前面枠本体130に形成された図示しないねじ止め部に螺合することで裏機構枠160が固定されるようになっている。
また、後面部161aおよび周囲壁187、ガイド部162,162によって形成される、所定の奥行きを有するとともに前面側(遊技盤1の裏面に臨む側)に開口した略矩形凹室形状の空間(少なくとも背面と左右側面とを囲まれた空間)が、表示ユニット173を収納する表示ユニット収納部168となる。すなわち、ガイド部162,162は裏機構枠本体161における後面部161aの左右端部の各々に設けられ、周囲壁187とともに表示ユニット収納部168の側面部をなす。
ガイド部162,162は、周囲壁187の前端部分に接続されるが、その周囲壁187は、前端部分が一回り外側に位置するように段状に形成されており、この段状になった部分にガイド部162,162がちょうど嵌め込まれるようになっている。すなわち、この段状の部分は、ガイド部162,162の後端部が挿入される挿入部187aをなし、ガイド部162,162は周囲壁187より内側に配される。また、ガイド部162,162の外側の側面であって後端部には、外側に突出する係止片162b,162b,…が上下、中央の3個所に形成されている。そして、周囲壁187の前端部分に形成された挿入部187aには、ガイド部162,162を挿入した際に係止片162b,162b,…と対向する位置に、係止片162b,162b,…が係合可能な凹部である係合部187b,187b,…が形成されており、両者が係合をするとともにガイド部162,162の上部と下部を裏機構枠本体161にねじ止めすることでガイド部162,162が裏機構枠本体161に固定されるようになっている。なお、ガイド部162,162を裏機構枠本体161に取り付ける際には、表示ユニット173を裏機構枠本体161の前面側に配した状態で取り付ける。これにより、表示ユニット173が、後面部161aおよび周囲壁187、ガイド部162,162によって形成される表示ユニット収納部168に収納された状態で裏機構枠160に取り付けられる。
このようなガイド部162,162は、左右の周囲壁187,187から裏機構枠本体161の中央側へ向かう所定範囲と、裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…および隔壁189で囲まれた領域の前側を覆うように取り付けられる。そして、裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…と対向するように配される部分には、裏機構枠本体161に形成された溝状の凹部169a,169a,…と同じ形状をした溝状の凹部(図示略)が形成されている。この溝状の凹部は、ガイド部162,162の後端部から前後幅の略半分の位置まで形成されている。
そして、ガイド部162,162を裏機構枠本体161に取り付けることによって、溝状の凹部が裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…と連続する。これにより、上下にそれぞれ対向するように、ガイド部162,162から裏機構枠本体161にかけて前後方向に沿って延在する溝状の凹部である案内部169が形成される。すなわち、裏機構枠本体161とその前側に配されたガイド部162,162により形成される表示ユニット収納部168における上下の内側面の左右に、表示ユニット173の上下の側部にそれぞれ設けられるとともに、前記上下の側部の左端部及び右端部の合わせて4カ所から外側(上側もしくは下側)に突出する後述の被案内部18,18,…を前後に移動自在に案内する概略溝状の案内部169,169,…が設けられることとなる。
また、案内部169,169,…の一部をなす溝状の凹部が、ガイド部162,162の前後幅の略半分の位置まで形成されているのにあわせて、ガイド部162,162の裏機構枠本体161の側面に沿って配される部分における後半部分においては、周囲壁187のみを前側に延長するように形成されている。すなわち、表示ユニット収納部168の内側に位置する壁面および内部に形成された補強リブ162cは、前半部分にのみ形成され、後半部分には形成されていない。これによって、この範囲においては、裏機構枠本体161の前面側の凹部を狭めることなく前側に延長するようになっている。したがって、表示ユニット173を収納する表示ユニット収納部168は、後面部161aの前面からガイド部162,162の前後方向の略中央までの前後幅を有することとなる。なお、案内部169,169,…の前後端部は、角部が曲面となるようにされている。この曲面の形状は、後述する表示ユニット173の被案内部18の形状に合わせて形成されている。また、表示ユニット収納部168の前端に位置することとなる補強リブ162cの後端部も同様に曲面に形成されている。
以上のように形成される表示ユニット収納部168には、画像表示面171が前側(開口した側)となるように表示ユニット173が配設されるようになっている。このとき、表示ユニット173に設けられた被案内部18,18,…は、溝状の凹部となった案内部169,169,…内に収容された状態となる。そして、図1に示すように、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に臨むように配することで、遊技盤1の裏面側に表示ユニット173の画像表示面171が臨むようになる。なお、裏機構枠160が遊技盤1の裏面に臨む状態にあるとき、表示ユニット173は遊技盤裏面構成部材11のベース盤14の裏面から押圧部17,17,…の突出幅の分だけ後方側へ隔離した位置に配されるようになっている。
また、この表示ユニット収納部168の上下幅および左右幅は、表示ユニット173の上下幅および左右幅よりも大きくなっており、表示ユニット173の周囲に空間があいた状態とされる。これによって、表示ユニット173の前後方向への移動が容易になるとともに、表示ユニット173が表示ユニット収納部168内で僅かに傾斜した状態(遊技盤1の左右方向と非平行状態)になることも可能となる。なお、溝状の凹部となった案内部169,169,…内に被案内部18,18,…が収納された状態となっているので、表示ユニット173が非平行状態になっても被案内部18,18,…が案内部169,169,…から脱落することがない。
また、表示ユニット173は、後述するように、バネ等の弾性部材からなる表示ユニット付勢手段により前方側に向かって付勢された状態となっているが、裏機構枠160を開放した状態あるいは、遊技盤1を前面枠120から取り外した状態では、ガイド部162の前半部分であって、裏機構枠本体161の前面側を覆う部分に表示ユニット173の被案内部18の前端部が当接した状態となる。すなわち、この表示ユニット173の裏機構枠160に対する前後位置が、表示ユニット173の前後方向の移動範囲における最も前側の位置である。なお、遊技盤1が装着されて裏機構枠160を閉じた状態においては、遊技盤裏面構成部材11の裏面に設けられて後方に突出する押圧部17,17,…が、上述した表示ユニット173の前後方向の移動範囲における最も前側の位置より後方に位置するようになっている。よって、押圧部17の後端部にある押圧部材17bが表示ユニット173の前面に密着できるようになっている。
図9に示すように、裏機構枠160の後面部161aの背面(裏面)には、前方に窪んで後方に開口した略矩形状の凹部である演出制御装置配設部165が形成され、演出制御装置33を収容したボックス33aが配設されている。また、後面部161aの背面であって、演出制御装置配設部165が形成された部分には、演出制御装置配設部165の前面側に形成された表示ユニット収納部168に連通する配線用開口165aが形成されており、この配線用開口165aを通して液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)と演出制御装置33とが配線によって接続されるようになっている。また、表示ユニット173に設けられた送電用コイル部材173aに、電源供給装置34からの電力を供給する配線もこの配線用開口165aを通じて配されている。
演出制御装置33を収容したボックス33aの上下幅は、演出制御装置配設部165の上下幅よりも広く、演出制御装置配設部165にこのボックス33aを収容すると、ボックス33aの下部が演出制御装置配設部165の下方に延出するようになっている。そして、図7に示すように、ボックス33aの前面側であって本体部の下縁の下方に延出する部分からは、演出制御装置33に設けられたコネクタ部33mがボックス33aの外側に露出している。
また、上述したように、遊技盤1の裏面には演出データ装置32が取り付けられており、この演出データ装置32の裏面であって、演出制御装置33が取り付けられた演出制御装置配設部165の下方に位置する部分には、コネクタ部32fが設けられている。そして、この演出データ装置32のコネクタ部32fと演出制御装置33のコネクタ部33mは、互いに対向するように配されている。
すなわち、図1に示すように、遊技盤1が前面枠本体130に取り付けられ、かつ、裏機構枠160が遊技盤1の裏面側に配された状態では、演出制御装置33を収容したボックス33aを演出制御装置配設部165に収容される状態にすると、演出データ装置32のコネクタ部32fと演出制御装置33のコネクタ部33mが連結し、演出データ装置32と演出制御装置33が直接接続できるようになっている。また、ボックス32aの下側部分の裏面には、遊技制御装置30を収納したボックス30aの一部が配されるようになっており、この部分はその厚みの分だけ薄く形成されている。
また、図8,9に示すように、後面部161aの背面であって、裏機構枠160の裏面側から見て、演出制御装置配設部165の右側には、演出制御装置33と他の装置等を接続する配線を収納する接続用凹部183が形成されている。この接続用凹部183は上下に延在するように形成されており、上側の左右に、演出制御装置配設部165、排出装置配設凹部185に連通する上部連通部183a,183bを備え、下部に裏機構枠160の下方に連通する下部連通部183cを備える。また、接続用凹部183の内部であってその上部には、遊技機外部の装置(管理装置など)との通信を行うための枠用外部出力端子205aを備える外部端子基板205を取り付ける取付部183dや、中継基板203を取り付けるための取付部183eが形成されている。
この接続用凹部183の上半部は、カバー部材204によって覆われるようになっているが、カバー部材204の上部には開口部204aが形成されており、カバー部材204を取り付けた状態で、外部端子基板205の枠用外部出力端子205aが裏機構枠160の裏面側に露出するようになっている。また、接続用凹部183の下半部は、遊技制御装置30を収納したボックス30aによって覆われるようになっている。このボックス30aによって覆われる部分は、後面部161aの厚みがボックス30aの厚みの分だけ薄くされており、これに合わせて上述したように演出制御装置33を収納したボックス32aの厚みも、下部が薄くされている。すなわち、後面部161aの背面の下部および上述した演出制御装置33を収納したボックス32aの下側部分には、遊技制御装置30を収納したボックス30aが収納される凹部が形成されている。このように配線を接続用凹部183内に収納し、接続用凹部183の開口部分をカバー部材204およびボックス30aで覆って閉鎖することにより、配線が露出してばらけてしまうことを防止することができる。
裏機構枠本体161の上面には、下方に窪んだ凹部である貯留タンク載置部188が形成されており、ここに遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、排出装置190に供給する貯留タンク192が取り付けられるようになっている。
貯留タンク192は、略矩形箱状の部材であって、その長さ方向が裏機構枠本体161の左右方向に沿うとともに、上側に開口するように裏機構枠本体161の上面に取り付けられている。この貯留タンク192は、遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、排出装置190に供給するものである。この貯留タンク192の裏機構枠本体161の左右方向に沿った幅は、貯留タンク載置部188の左右方向に沿った幅に等しい。また、貯留タンク192の裏機構枠本体161の前後方向に沿った幅は、裏機構枠160の前後幅より若干狭いが、貯留タンク載置部188の前後幅より広くなっている。そして、貯留タンク192は貯留タンク載置部188の前後に突出するように載置されており、前側においては表示ユニット収納部168の上面の一部をなし、後側においては、流路形成凹部184の上面の一部をなしている。
貯留タンク192の底面は、裏機構枠本体161の後方に向かって下るとともに、裏機構枠本体161の裏面側から見て左方向に下る傾斜を有しており、この傾斜下流側に位置する貯留タンク192の底面には、貯留タンク192内の遊技球を外部に排出する排出口として遊技球が通過可能な開口(図示略)が形成されている。そして、後面部161aの背面には、この開口に連通する遊技球流路を形成するための流路形成凹部184が形成されている。
流路形成凹部184は後面部161aの背面であって、裏機構枠160の裏面側から見て上側および右側の端部に隣接した位置に形成されている。このうち上側の流路形成凹部184は右側に向かって下る傾斜を有する導出流路形成部材載置部194を有し、ここに導出流路形成部材195が取り付けられ、導出流路201が形成されるようになっている。
また、右側の流路形成凹部184は、その上下方向の略中央に流路形成凹部184に連通する排出装置配設凹部185が形成されており、ここに排出装置190が取り付けられるようになっている。この排出装置配設凹部185は、裏機構枠160の中央方向に延在するように形成され、その中央側の端部の一部が接続用凹部183に上部連通部183bを通じて連通している。そして、この排出装置配設凹部185を境にして、右側の流路形成凹部184の上部には、誘導流路形成部材196が取り付けられ、導出流路201に連通するとともに排出装置190に接続する誘導流路202が形成されるようになっている。また、排出装置配設凹部185を境にして、右側の流路形成凹部184の下部には、流路構成部材197が取り付けられ、排出装置190から排出された遊技球を下方に流下案内する下部流路198が形成されるようになっている。さらに、この流路構成部材197によって、誘導流路形成部材196に形成された上部球抜き流路に接続する下部球抜き流路199が形成されるようになっている。
すなわち、後面部161aの前面は表示ユニット173の裏面と対向し、後面部161aの背面に形成された各凹部(流路形成凹部184、排出装置配設凹部185)には排出装置190や遊技球流路(導出流路201、誘導流路202、下部流路198)が取り付けられていることから、遊技球流路および排出装置190は表示ユニット173の後方側で遊技機100の前後方向に重合するように配設されていることとなる。
後面部161aの背面における上側の端部には、流路形成凹部184を形成したことにより後方に突出する段部が形成され、この段部の上面が、遊技球の流路を形成する導出流路形成部材195を取り付ける導出流路形成部材載置部194とされている。導出流路形成部材載置部194をなす段部の上面は、その前後幅(段部の後方に突出する幅)が遊技球の直径の2倍よりも広いものとされ、貯留タンク192の排出口が形成された位置から後述の誘導流路202にかけて、右側に下る傾斜を有するように形成されている。
この導出流路形成部材載置部194に取り付けられる導出流路形成部材195は、導出流路形成部材載置部194をなす段部の上面と略同じ大きさの底板195aと、底板195aに対し垂直に接続した背面板195bとからなるL字型の板状の部材である。底板上には、前後方向の中央に、傾斜方向に沿った仕切壁195cが形成されていて、これにより、遊技球の直径の2倍より広い前後幅を有する底板195aの上面が二分され、二条の導出流路201が形成されるようになっている。なお、導出流路201には、遊技球が上下に数段重なって流下するが、仕切壁195cの高さは遊技球の直径程度とされ、底板195a上を流下する遊技球のみが確実に二条に並ぶようにされている。
そして導出流路形成部材195は、底板195aが導出流路形成部材載置部194上に配され、かつ、背面板195bが導出流路形成部材載置部194の後端部側に配されるように取り付けられる。これによって、図2に示すように、背面板195bは段部下方の後面部161aの背面と略同一面を形成するようになる。また、背面板195bの上下幅は、段部の上面から裏機構枠本体161の上面に取り付けられた貯留タンク192の下端までの幅とされ、段部の後端部と略同じ位置まで後方に突出する貯留タンク192に背面板195bの上端部を固定できるようになっている。
すなわち、導出流路形成部材195の底板195aが貯留タンク192の排出口から誘導流路202に至る導出流路201の底面をなすとともに、背面板195bと段部上方の後面部161aの背面が導出流路201の側面をなす。また、裏機構枠本体161の上部に設けられた貯留タンク192が導出流路201の上面をなし、貯留タンク192の後端部に背面板195bの上端部が固定されることで、後面部161aの背面に筒状の導出流路201が形成されることとなる。
裏機構枠本体161の裏面側から見て右側の流路形成凹部184に取り付けられた誘導流路形成部材196は、その内部に導出流路201に連通するとともに排出装置190に接続する誘導流路202が形成されている。この誘導流路形成部材196は、後面部161aの背面における上側に形成された流路形成凹部184と右側に形成された流路形成凹部184の接続部分、すなわち、裏機構枠本体161の裏面側から見て右上の角部に沿って配されるL字形の部材であり、流路形成凹部184に形成されたボス184a,184a(図9に図示)が挿入されることで取り付けられている。また、誘導流路形成部材196の内部には、前後二列にかつ上下一段で遊技球を流下させる誘導流路202が形成されている。
このL字形をした誘導流路形成部材196の一端部であって、上側の流路形成凹部184に配される部分には、上述の導出流路201に連通し、誘導流路202の入口をなす流入口196aが形成されている。この流入口196aは、導出流路201に連続する前後二条の流路を有し、上部には、導出流路201の下流側における上端部から流入口196aの上部にかけて下る傾斜を有する板状の案内部材196bが設けられている。この案内部材196bは、導出流路201内で上下に数段重なって流下する遊技球を押さえるとともに、流入口196aに向かって上下一段になるように案内するものである。なお、板状の案内部材196bは、積み重なった状態の遊技球同士が噛み合ってブリッジを形成することを防止するため、下流側の端部が回動可能に軸着されているとともに上流側の端部におもり196hが取り付けられて上下に揺動可能に構成されている。
そして、誘導流路形成部材196内には、誘導流路202の底面をなす底板196cが上下に3段形成されている。最も上側の底板196cは流入口196aに連続し、流入口196aから流入した遊技球を、裏機構枠本体161の裏面側から見て右側に流下案内するように右側に傾斜し、その下側に配される底板196cは逆に右から左へ傾斜し、さらにその下側に配される底板196cは、最も上側の底板196cと同じく左から右へと傾斜している。また、各底板196cは、図示しないが前後に並んだ二条の流路を有しており、このような底板196cによって、左右に折り返しながら下方へ延在する誘導流路202が形成され、流入口196aから流入した遊技球が左右に折り返しながら下流側へ案内されるようになっている。なお、各底板196cは、遊技球が一段で流下するような間隔で配されている。そして、このように形成された誘導流路202は、誘導流路形成部材196の下端部に形成された排出口196dが排出装置190の流入口190aに接続するようになっている。
また、誘導流路形成部材196の最も上側の底板196cによって形成された流路の途中には、上部に半端センサ196eが設けられている。この半端センサ196eは、基本的には、貯留タンク192および導出流路201内の遊技球の残量が1回に払い出される遊技球数のうちの最大数より少なくなった場合に、1回の排出数に満たない半端な数の遊技球が払い出されるのを防止するものである。また、半端センサ196eは、貯留タンク192に遊技球が無いのに、排出装置190が作動するのを防止すものである。そして、半端センサ196eは遊技球を非接触で検出する近接センサなど、遊技球を検出するセンサで構成され、半端センサ196eから遊技球を検出する信号が途絶えた場合(遊技球を検出していないことを示す信号が出力された場合)に、排出発射制御装置34が、島設備側から遊技球が補給されて、半端センサ196eから遊技球を検出していることを示す信号が入力するまで、遊技球の排出を停止する制御を行う。
また、最も上側の底板196cの下流側端部であって誘導流路202の折り返し部分には、遊技球が流下する流路を球抜き流路と誘導流路202とに切り替える切替部材196fが設けられている。この切替部材196fは、常時、遊技球を下段の誘導流路202に案内するようになっているが、球抜きの際に、この切替部材196fを外部から操作することによって、遊技球が誘導流路202に隣接して形成された上部球抜き流路196gへ案内するように切り替えることができる。なお、上部球抜き流路196gは、後述する流路構成部材197に形成された下部球抜き流路199とで球抜き流路を形成するものであって、貯留タンク192および導出流路201内の遊技球を遊技機100の外部(島設備の回収樋)に抜き取るためのものである。
排出装置190は、裏機構枠本体161の裏面側から見て、右側の流路形成凹部184における上下方向の略中央に形成された排出装置配設凹部185に、ここに形成されたフック185a(図9に図示)で係止されることにより取り付けられている。この排出装置190は略直方体状であって、上部に遊技球を受け入れる流入口190aを、下部に遊技球を排出する排出口190bを備えている。また、内部には、外周に遊技球を受け入れ可能な複数の球受け凹部190c,190c,…を有するスプロケット190d、このスプロケット190dを回転駆動する駆動源190e(例えばステッピングモータ)、配線の中継基板190fを備えている。
排出装置190を排出装置配設凹部185に配設した状態では、流入口190aに誘導流路形成部材196の排出口196dが接続し、誘導流路202を流下した遊技球が排出装置190内に流入するようになっている。また、駆動源190eは排出装置配設凹部185において、流路形成凹部184より裏機構枠160の中央側に延在した部分に配されるようになっており、この部分が駆動源配設部185bとなる。このように、駆動源190eが裏機構枠160の中央側に配されることで、排出装置190が後面部161aの背面において左右方向に延在するようになり、後方への厚みを少なくできるようになっている。
誘導流路202から排出装置190内に流入した遊技球は、排出装置190内の排出流路190iを通ってスプロケット190dの上部に至り、スプロケット190dの外周に形成された球受け凹部190cに1つずつ保持される。スプロケット190dは駆動源190eによって所定角度ずつ回転するようになっており、これに伴って球受け凹部190cに保持された遊技球も下方へ移動し、球受け凹部190cで保持できない角度まで回転すると、遊技球がスプロケット190dの下方に形成された排出流路190iに流入するようになっている。
なお、排出装置190にも誘導流路202と同様に前後に並んだ二条の流路が設けられており、これに対応してスプロケット190dは前後に2つ設けられている。ただし、前後のスプロケット190dは、1つの駆動源190eにより一緒に回転するようになっており、球受け凹部190cの位置を周方向に沿って互いにずれた位置に設ける(位相をずらして設ける)ことで、所定角度回転するごとに前後の流路から交互に遊技球が下方に流下するようになっている。すなわち、遊技球流路からの遊技球を一個宛排出可能に構成されている。また、スプロケット190dより下流側の流路は一条の流路とされている。
スプロケット190dの下方に形成された流路に流入した遊技球は、排出球センサ190gによって検出された後、排出装置190の下方に形成された排出口190bから排出される。この排出口190bには、流路構成部材197に形成された下部流路198の流入口が接続しており、排出口190bから排出された遊技球は下部流路198に流入し、さらに下方へ流下案内される。
また、排出装置190には、配線を中継する中継基板190fが設けられており、この中継基板190fのコネクタ190hは、接続用凹部183と排出装置配設凹部185が連通する上部連通部183bに面する排出装置190の側面に露出している。そして、このコネクタ190hに接続された配線は、上部連通部183bから接続用凹部183を通って下部連通部183cに至り、排出発射制御装置34に接続されるようになっており、排出発射制御装置34が遊技制御装置30の制御の下で排出装置190を制御できるようになっている。
排出装置配設凹部185を境にして、右側の流路形成凹部184の下部には流路構成部材197が取り付けられて、排出装置190から排出された遊技球を下方に流下案内する下部流路198が形成されている。この下部流路198は、その流入口が排出装置190の排出口190bに接続しており、ここから流入した遊技球は下部流路198に沿って下方に案内される。そして、下部流路198の下端部の排出口は遊技機前面側の上皿に連通する流路に接続しており、これによって排出装置190から排出された所定数の遊技球が、発射操作ユニット150の前面に形成された上皿に払い出されるようになっている。
また、この流路構成部材197は、排出装置190を介さずに誘導流路202から遊技機の外部に遊技球を排出する球抜き流路の一部をなす下部球抜き流路199も形成している。この下部球抜き流路199は、誘導流路形成部材196の下端部に設けられた上部球抜き流路196gの排出口に接続し、排出装置190の側方を通って下方に延在するように形成されており、その下端部の排出口は遊技機100の外部(島設備の回収樋)に連通する流路に接続するようになっている。
以上のような構成によって、図示しない島設備の供給装置から供給され、貯留タンク192に貯留された遊技球は、貯留タンク192底面の傾斜によって裏機構枠160の裏面側に位置する排出口に誘導される。排出口から排出された遊技球は、裏機構枠160の裏面側に形成された導出流路201を流下して誘導流路202を経て排出装置190に至る。そして、排出装置190が動作することによって、下部流路198を経て発射操作ユニット150の前面に形成された上皿に排出される。なお、貯留タンク192の排出口から排出装置190に至る流路内には、常に遊技球が待機している状態となっており、排出装置190によって流路内の遊技球が排出されることに伴って貯留タンク192から流路に遊技球が流入するようになっている。なお、後面部161aの背面に配される上述した各種部材は、その裏面が略同一面をなすような前後幅に形成されている。
表示ユニット173は、図6,7に示すように、前面側が開口した矩形箱状(額縁状)に形成された表示ユニットケース174と、この矩形箱状の表示ユニットケース174に収容された液晶表示パネル(液晶表示器55、バックライト56を含む)とを有する。そして、表示ユニットケース174の前面側から液晶表示パネル175の画像表示面171を有する前面が露出している。
表示ユニットケース174は、上述した裏機構枠160の案内部169,169,…に案内される被案内部18,18,…を有し、裏機構枠160の表示ユニット収納部168内において前後動自在に配される。被案内部18,18,…は表示ユニットケース174の上下の側部であって、左端部及び右端部の合わせて4ヶ所から側部に対して垂直に外側に突出するように設けられている。この被案内部18,18,…は、摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなる被案内部材18aを、表示ユニットケース174の上下部(上下面の左右両端)に固定することで形成されている。また、表示ユニット173の下面に設けられた被案内部18,18は、その下部に滑動体として左右方向に沿った回転軸を有するローラ(図示略)を備えており、このローラが案内部169,169の底面に接するようになっている。
このような構成によって、案内部169に対して摩擦係数が低い材質からなる被案内部18もしくは回転可能なローラが当接することとなり、被案内部18と案内部169との間の摩擦抵抗が軽減され、表示ユニット173を円滑に前後方向に移動することができるようになる。
表示ユニットケース174の裏面には、表示ユニットケース174に収納される液晶表示パネル175と、裏機構枠160の裏面側に配される演出制御装置33とを接続する配線を通すための、前後に貫通した図示しない配線用開口が形成されている。この配線用開口は、液晶表示パネル175の裏面側に設けられたコネクタ部の位置に対応して形成されており、液晶表示パネル175を表示ユニットケース174に収納すると、この配線用開口からコネクタ部が露出するようになっている。なお、この配線用開口が形成された位置は、表示ユニット173を表示ユニット収納部168に収納した際に、後面部161aに形成された配線用開口165aと対応する位置でもある。
また、表示ユニットケース174の内部であって、液晶表示パネル175の上側に位置するフレーム部分のうち、遊技盤1の裏面側に配された上述の演出装置70に設けられた受電用コイル部材73と対向する部分には、図5に示すように、電力を供給するための送電用コイル部材173aが配されている。さらに、同じ個所には、演出装置70に設けられた受信部75と赤外線により通信を行うための送信部173b(図10に図示)が配されている。
液晶表示パネル175は、矩形板状であって表示ユニットケース174にちょうど収まる大きさとなっている。この液晶表示パネル175は、液晶表示器55とバックライト56などから構成され、液晶表示器55の画像表示面171が、前側に臨むように配されている。
液晶表示器55の画像表示面171の面積は、前面枠本体130に形成された開口部に嵌め込まれた遊技盤1の下側の一部を除く大部分を裏面側から覆うことができる面積となっており、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広いものである。すなわち、画像表示面171の面積が、少なくとも遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広く、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15の大きさが変化してもそれに対応できるようになっている。このように、液晶表示器55の画像表示面171が遊技盤1の裏面側を幅広く覆うようにすることで、遊技盤1を交換して遊技機100の遊技内容を変更する場合に、多種の遊技盤1に対応できるようになっている。
また、液晶表示器55は、画像表示面171の面積が遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広いので、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15から露出する領域に所定の画像が表示されるように演出制御装置33によって制御されている。この画像表示領域を決定する遊技盤1の遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15の大きさや位置に関する初期情報や、変動表示ゲームの画像に関する情報は演出データ装置32に記憶されているが、演出データ装置32は遊技盤1に取り付けられており、遊技盤1と一緒に演出データ装置32も交換される。よって、遊技盤1の交換に伴い、例えば、これまでの遊技盤に対応した画像表示領域から、新たな遊技盤1に対応した画像表示領域に変更できるようになっている。
以上のような構成によって、液晶表示器55を備えた表示ユニット173は、裏機構枠160に前後移動可能に保持されることとなる。
次に、表示ユニット173の前後位置調整について説明する。表示ユニット173の位置調整は、例えば、裏機構枠160を閉めた状態で遊技盤1を前面枠120にその前面側から取り付ける場合、もしくは、メンテナンスなどのために前面枠本体130に遊技盤1が取り付けられた状態で裏機構枠160を開放した状態から閉鎖した状態とする場合に行われる。
ここでは、一例として、裏機構枠160を閉鎖した状態で遊技盤1を前面枠120に取り付ける場合における表示ユニット173の位置調整について説明する。なお、すでに開口部から古い遊技盤1が取り外されており、裏機構枠160は、前面枠本体130の裏面側に表示ユニット173が臨む状態(閉鎖した状態)とされているものとする。また、遊技盤1の裏面側にある演出データ装置32の裏面側に取り付けられた遊技制御装置30を収納したボックス30aは、後方に回動し水平な状態となっているものとする。
前面枠本体130の開口部の前面側から見て左側、すなわち、裏機構枠160が軸着された側には、遊技盤1の一側部を係止する係止部材(図示略)が設けられていて、遊技盤1を開口部に取り付ける際には、まず、開口部に対してその前側から、遊技盤1の一側部に設けられた被係止部1aをこの係止部材に係止させるように斜めに挿入する。そして、係止部材によって係止された側を軸として、遊技盤1を遊技機100の後方側へ回動させながら開口部に嵌め込む。
ここで、裏機構枠160に保持されている表示ユニット173は、表示ユニット収納部168内で前後移動可能に、かつ、表示ユニット付勢手段としての圧縮コイルばね182によって前方向に付勢された状態で収納されており、裏機構枠160を開放した状態では、被案内部18の前面が案内部169の前端を形成するガイド部162に接する位置に配される。
上述のように遊技盤1を後方側に回動させる過程において、遊技盤1の後方に突出する押圧部17,17,…は、その後端部に取り付けられた押圧部材17b,17b,…が表示ユニット173の前面における周縁をなす表示ユニットケース174に当接する。そして、遊技盤1を開口部に嵌め込むために、さらに後方側に回動させるのに伴い、表示ユニット173は、表示ユニット付勢手段としての圧縮コイルばね182の付勢力に抗して後方向へ押し込まれることとなる。
ここで、遊技盤1は、係止部材によって係止された一側部を軸として回動するので、
遊技盤裏面構成部材11の裏面に設けられた押圧部17,17,…のうち、裏面側から見て右側、すなわち遊技盤1の回動軸に近い側に設けられた押圧部17,17が先に表示ユニット173の前面に当接する。より詳しくは、遊技盤1の回動軸に近い側にある押圧部17の後端部に取り付けられた押圧部材17bに設けられたローラ20が、表示ユニット173の前面における周縁をなす表示ユニットケース174に当接する。表示ユニット173は、表示ユニット収納部168内で若干傾斜した状態(表示ユニット173が裏機構枠160の左右方向と非平行状態)となることが可能であり、押圧部17(ローラ20)が当接した側が、より後方向に押し込まれるように傾斜した状態で移動する。
遊技盤1を回動させる過程において、遊技盤1の回動軸に近い側に設けられた押圧部17は、表示ユニット173の前面にローラ20が当接した状態で、表示ユニット173を後方へ押圧しつつ、左右方向に沿って移動することとなる。この際、ローラ20が回転することにより、円滑に移動することが可能となっている。
また、遊技盤1は回動させることで徐々に遊技機100の左右方向に沿うようになるが、この過程において、ローラ20以外に押圧部材17bも表示ユニット173の前面に当接し、表示ユニット173を後方へ押圧しつつ、左右方向に沿って移動することとなる。この際、押圧部材17bが摩擦係数の低い材質からなることから円滑に移動することが可能となっている。
また、遊技盤1を回動させる過程において、表示ユニット173は表示ユニット収納部168内で後方へ移動することとなるが、この表示ユニット173は、上述したように上下側面に設けられた被案内部18,18,…が、表示ユニット収納部168に形成された案内部169,169,…に案内されることで前後方向に沿って移動可能となっている。そして、この被案内部18,18,…が、摩擦係数の低い材質からなる被案内部材18aによって形成されており、案内部169,169,…の内壁に接する左右方向外側が曲面形状に形成されていることと、表示ユニット173の下部側面に設けられた被案内部18,18の下面にローラが設けられていることから、円滑に前後移動することが可能となっている。また、表示ユニット173は、表示ユニット付勢手段(圧縮コイルばね182)によって前側に付勢されているので、前面が押圧部17の後端部に設けられた押圧部材17bに密着し、遊技盤1と所定の間隔を維持したまま後方へ押圧されることとなる。
遊技盤1が完全に開口部に嵌め込まれた状態では、遊技機100の左右方向に平行な状態となる。また、表示ユニット173の傾斜も、遊技盤1を回動させることで徐々に遊技機100の左右方向に沿うようになる。このように、遊技盤1が完全に開口部に嵌め込まれた状態では、表示ユニット173の前面が押圧部17の後端部に設けられた押圧部材17bに面接触する。各押圧部17の後端部に設けられた押圧部材17bの後端面は、同じ前後位置となっており、表示ユニット173は遊技盤1と平行に配される。
また、表示ユニット173は、表示ユニット付勢手段(圧縮コイルばね182)によって前側に付勢され、前面が押圧部17の後端部に設けられた押圧部材17bに密着し、遊技盤1と所定の間隔を維持した状態で保持される。すなわち、遊技盤1と表示ユニット173の間には所定間隔を有する空間部8が形成された状態となる。また、このときの表示ユニット173の前後位置が遊技機100の使用時における前後位置となる。なお、表示領域区画壁16の後方突出量は、押圧部17の後方突出量よりも少なく、表示ユニット173の前面に当接はしないが、近接した位置に配されるようになる。さらに、上側の表示領域区画壁16に設けられた演出装置70の受電用コイル部材73と、表示ユニット173に設けられた送電用コイル部材173aが対向するように配され、電磁誘導により電力を供給可能な状態となる(図5に図示)。また、赤外線により通信を行う演出装置70の受信部75、表示ユニット173の送信部173bも同様に対向するように配され、通信が可能な状態となる。
遊技盤1を後方に回動させることで、遊技盤1の裏面に取り付けられた演出データ装置32のコネクタ部32fと、裏機構枠160の下方に延出した演出制御装置33のコネクタ部33mが接続され、演出データ装置32と演出制御装置33が直接接続される。また、演出データ装置32の裏面側に取り付けられた遊技制御装置30は、裏機構枠160の下方をくぐり、裏機構枠160の裏面側に至る。
遊技盤1を開口部に嵌め込んだ状態としたら、開口部の前面側から見て右側に設けられた固定部材(図示略)を被固定部1bに係合させ遊技盤1を固定する。
また、後方に回動した状態の遊技制御装置30を前方向に回動させて起立した状態とし、裏機構枠160の裏面側下部に形成された凹部に収納する。このとき、遊技制御装置30を前方側に押圧するので、遊技制御装置30の前方に位置する演出制御装置33と演出データ装置32の接続部(コネクタ部33mとコネクタ部32fの接続部)も同時に押圧され、両者の接続が補助される(接続が完全でない場合などはこの動作で押し込まれる)。そして、保持部材32iによって遊技制御装置30が起立した状態を保持するようにする。さらに、各種配線などを接続して遊技盤1の取付が完了する。
なお、本実施形態の遊技機100では、裏機構枠160を開閉可能としたが、前面枠120に遊技盤1を前側から取り付ける構成の場合は、開閉できない裏機構枠160であってもよい。ただし、前面枠本体130に対しては着脱自在な構成とする。
また、裏機構枠160を別途設けずに、前面枠本体130の裏面側に案内部169,169,…を形成するようにしても良い。
また、本実施形態の遊技機100では、前面枠120に遊技盤1を前側から取り付ける構成としたが、遊技盤1を前面枠120に後側から取り付ける(或いはサイドからスライド挿入する)構成としても良い。この場合は、前面枠120に遊技盤1を装着した後に裏機構枠160を閉鎖することとなり、この際に表示ユニット173の位置調整が行われることとなる。また、本実施形態のように遊技盤1を前側から取り付ける構成であっても、メンテナンス等の場合に裏機構枠160を開放した場合は、再び裏機構枠160を閉鎖する際に表示ユニット173の位置調整が行われることとなる。
このように、前面枠本体130に遊技盤1が取り付けられた状態で裏機構枠160を開放した状態から閉鎖した状態とする場合でも、遊技盤1と裏機構枠160は、相対的に上述の場合と略同じ動作をすることとなり、上述と同様に表示ユニット173の位置調整がなされる。
すなわち、遊技盤1を前面枠120に取り付けることにより、遊技盤1の裏面が裏機構枠160に備えられた表示ユニット173の前面に臨む状態となる場合や、前面枠120に取り付けられた遊技盤1の裏面側を開放した状態から閉鎖した状態にする場合のように、表示ユニット173が遊技盤1の後方に位置づけられる際に、表示ユニット173の位置調整がなされる。
また、被案内部材(上下)18a,18a,…の外側にもローラを横向きに設け、被案内部18,18,…が案内部169,169,…の外側壁に接触した場合にローラで転がるようにしても良い。
また、上述の実施形態においては、1次コイルとしての送電用コイル部材173aを表示ユニット173の表示ユニットケース174に設けるようにして、遊技盤1の後方側から電力を供給するようにしているが、送電用コイル部材173aは、遊技盤1に電力を供給できる位置であれば前面枠120のどこに設けてもよく、例えば、裏機構枠160の表示ユニット収納部168の内側の側壁(ガイド部162の内側)に設けて、左右方向の外側から電力を供給するようにしても良い。このようにすれば、磁力の表示画面への影響を少なくすることができる。なお、赤外線を用いて通信を行う通信手段の送信部173bも表示ユニット収納部168の側壁に設けることが望ましい。
また、演出装置70への電力の供給は電磁誘導(無線)によるものに限られず、演出装置70と前面枠120とがリード線による接続や、接点の接触により接続され、電力が供給されるようにしても良い。
また、送電用コイル部材173aに供給される交流の周波数を変調できるような構成とし、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用して、受電用コイル部材73に対して電力の他に情報も送信できるような構成としても良い。このような構成にした場合は、赤外線を用いて通信を行う受信部75、送信部173bを設けなくても良い。
以上のような遊技機100は、前面側に遊技球が流下する遊技領域3が形成された遊技盤1を前面枠120に対して着脱自在に装着し、該遊技盤1に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機100であって、前面枠120における遊技盤1の後方位置であって該遊技盤1と所定間隔を設けた状態で表示ゲームを表示する表示ユニット173を配設するとともに、遊技盤1を透明合成樹脂で形成することで、該遊技盤1を透して表示ゲームを遊技機前方から視認可能に構成し、遊技盤1と表示ユニット173の間の空間部8に表示ゲームの演出を行う演出装置70を備えている。
したがって、前面枠120における遊技盤1の後方位置であって該遊技盤1と所定間隔を設けた状態で表示ゲームを表示する表示ユニット173を配設するとともに、遊技盤1を透明合成樹脂で形成することで、該遊技盤1を透して表示ゲームを遊技機前方から視認可能に構成したので、遊技盤1を交換する場合でも、表示ユニット173は交換する必要がないので、表示ユニット173を新たな遊技盤1でも使用できるといった効果を奏する。また、遊技機100の入れ替え時に遊技機全体を交換する場合でも、表示ユニット173は遊技盤1と別構成であるので、表示ユニット173を簡単に取り外せることから、表示ユニット173を再利用する際にも効果的である。
また、表示ユニット173は遊技盤1から所定距離後方に配設されることとなるので、表示ユニット173と遊技者との距離を確保でき、表示画像に奥行き感を出すことができるとともに表示が見やすくなり、興趣の高い画像を表示することができる。さらに、外光も効率よく遮断でき画像表示への影響を防止できる。
また、遊技盤1と表示ユニット173の間の空間部8に表示ゲームの演出を行う演出装置70を備えたので、遊技盤1と表示ユニット173の間の空間部8を利用して効率よく表示ゲームの演出を行うことができ、表示ユニット173の興趣性を向上させることができる。
また、遊技盤1には、表示領域を形成するための表示領域区画壁16が後方側に突設して設けられ、表示領域区画壁16に、演出装置70として空間部8を発光装飾する発光部材(LED72,72,…)を備えている。
したがって、遊技盤1には表示領域を形成するための表示領域区画壁16が後方側に突設して設けられているので、遊技盤1の後方に(所定間隔離れて)表示ユニット173が配設されても確実に表示領域を区画することができる。
また、表示ユニット173を後方に配設することにより、遊技盤1と表示ユニット173との空間部8の側部から遊技盤1の後方側の遊技者に見せたくない部位が見えてしまう虞が生じるが、これを隠すことが可能となる。
また、この表示領域区画壁16に、演出装置70として空間部8を発光装飾する発光部材を備えたので、表示領域区画壁16を利用して効率よく発光部材を配設することが可能となり、演出効果を高めることが可能となる。なお、発光させる場合は、表示画像が見づらくならないようにすることが望ましい。例えば、画像を映さないときや、画像をぼかすときに発光するようにしたり、光があたる角度を表示画像が見づらくならないような角度にしたりする。
また、前面枠120に電磁誘導により演出用の電力を供給するための送電用コイル部材173aを配設する一方、遊技盤1に受電用コイル部材73を配設して、無線により前面枠120側から遊技盤1側へ電力を供給するようにしている。
したがって、前面枠120に電力を供給するための送電用コイル部材173aを配設する一方、遊技盤1に受電用コイル部材73を配設し、無線(電磁誘導)により電力を供給するようにしたので、前面枠120側から遊技盤1へのリード線が不要となり、配線処理上非常に効果的である。
すなわち、遊技盤1が透明であるので、前面枠120側からリード線を延ばした場合に前方側から見えてしまう虞があるが、これを防止できるので遊技機100の装飾性を高めることができるとともに、演出装置70の配設位置の自由度が高まる。また、遊技盤1の着脱時に、演出装置70にかかわる配線の着脱作業を行う必要がなく作業の効率が向上する。
次に、図11を参照して、上述した遊技機の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例の遊技機は、遊技盤1と表示ユニット173との間の空間部8に、大当り予告やリーチ状態における演出を行う演出装置80として可動演出部材81を備えている。この可動演出部材81は電車を模したものであって、空間部8内に設けられた動作用棚82に配されたレール82a上を左右方向に走行可能とされている。なお、可動演出部材81の車輪は、動作用棚82に設けられたレール82aから外れないようになっており、振動等が加わっても脱線しないようにされている。
動作用棚82は、表示領域区画壁16が普通変動入賞装置9の駆動手段を覆った部分の上側の位置にあって、矩形板状の棚板を左右の表示領域区画壁16の間に架け渡すように水平に配したものである。この動作用棚82の遊技盤1の前面側から見て左側の端部は、遊技盤1の左端部の近傍であって、ちょうど一般入賞口形成部材5aの裏面側に位置しており、遊技盤1の前面側からは見えないようになっている。そして、この動作用棚82の左端部が、可動演出部材81が演出を行っていないときに待機する待機部となっている。
すなわち、可動演出部材81は、通常時は遊技者から見えないか、一部のみが見える状態で待機部に待機していて、演出時には右方向に動作して遊技者から見えるような位置に現れるようになっている。
電車を模した可動演出部材81の内部には、上述の演出装置70と同様に、電力を電磁誘導により受け取る受電用コイル部材73および赤外線を用いた通信手段の受信部75、可動演出部材81内の各装置に電力を供給する電源回路74、制御装置としてのワンチップマイコン76が備えられている。さらに、この可動演出部材81には、駆動源としてのモータ(図示略)、電力を蓄えるためのバッテリ83、位置検出センサ85が備えられている。そして、可動演出部材81の内部には、前面側から見て左から順に受電用コイル部材73、受信部75、バッテリ83、電源回路74やモータ、ワンチップマイコン76などを備える駆動制御手段84、位置検出センサ85が配されている。
上述したように、可動演出部材81は、演出を行わないときは動作用棚82の左端部に設けられた待機部で待機するようになっており、受電用コイル部材73が動作用棚82の左端部に位置するようになっている。そして、受電用コイル部材73に対して電力を供給する送電用コイル部材173aは、表示ユニット173の前面側から見て左側のフレーム部分であって、動作用棚82の左端部に設けられた待機部と対向する位置もしくは近接する位置に設けられている。すなわち、可動演出部材81が待機部で待機している状態では、受電用コイル部材73と送電用コイル部材173aが近接した位置に配されることとなり、電磁誘導(無線)により電力を供給可能な状態となる。
表示ユニット173に設けられた送電用コイル部材173aには、電源供給装置37から交流電流(AC24V)が供給されており、これによって、対向するように配された演出装置70の受電用コイル部材73に誘導電流が発生する。この受電用コイル部材73に発生した誘導電流は、駆動制御手段84内の電源回路74を介してバッテリに送られ、バッテリ83が充電されるようになっている。可動演出部材81の各装置には、バッテリ83から電源回路を介して電力が供給されるようになっており、可動演出部材81が待機部を離れても問題なく動作することができる。
また、受信部75は、表示ユニット173に設けられた送信部173bとによって赤外線により非接触で通信を行えるようになっており、演出制御装置33から出力される遊技状態コマンドが、送信部173b、受信部75からなる通信手段を介して可動演出部材81に入力されるようになっている。
受信部75にて受信した遊技状態コマンドは、駆動制御手段84内のワンチップマイコン76に入力される。遊技状態コマンドには可動演出部材81の動作態様の情報や動作タイミングの情報などが含まれており、ワンチップマイコン76は、この遊技状態コマンドに基づきモータを制御し、可動演出部材81をレール82aに沿って走行させる。レール82a上を走行する可動演出部材81の位置は、位置検出センサ85によって検出できるようになっている。
位置検出センサ85は、発光部と受光部が所定の間隔をおいて対向するように配された光センサであって、発光部と受光部との間に障害物がない場合は発光部からの光が受光部で検出されてセンサがONとなり、障害物がある場合は発光部からの光が遮られて受光部で検出できずセンサがOFFとなるものである。すなわち、発光部と受光部との間における障害物の有無を検出することができ、この検出信号は、ワンチップマイコン76に入力されるようになっている。
そして、このような位置検出センサ85によって検出可能な障害物として、遮光板82b、82b、82bが、動作用棚82に配されたレール82aの間であって左右および中央に設けられている。この位置検出センサ85と遮光板82b、82b、82bによって、可動演出部材81が動作用棚82の左端(待機位置)、右端、中央の各位置に達したことを検出できるようになっている。これにより、可動演出部材81を動作用棚82の中央まで走行させて戻す動作や、右端部まで走行させて戻す演出など多様な動作を行うことができ、例えば、可動演出部材81の動作範囲、動作態様によって大当りの可能性や予告の信頼度を報知することもできる。
なお、遮光板82bの配設位置や配設数はこれに限られるものではない。ただし、可動演出部材81は、充電や情報の受信のために、演出の終了後には必ず待機部に戻る必要があり、少なくとも左端部には遮光板82bを設け、待機部に戻ったことを位置検出センサ85で検出できるようにすることが望ましい。
また、演出装置80の構成も上述したものに限られるものではない。特に電源の供給や情報の送信を無線で行えるようにしたので、その配置や動作の自由度が高まり、様々な演出装置を配設することができる。
以上のような遊技機100は、空間部8における表示ユニット173の画面(画像表示面171)前方位置に、独立的に動作を行う可動演出部材81が動作可能な動作用棚82を設け、前面枠120に電磁誘導により可動演出部材81用の電力を供給するための送電用コイル部材173aを配設する一方、該可動演出部材81に受電用コイル部材73を配設して、無線により前面枠120側から可動演出部材81に電力を供給するようにしている。
したがって、空間部8における表示ユニット173の画面前方位置に、可動演出部材81が動作可能な動作用棚82を設け、電磁誘導により可動演出部材81に電力を供給するようにしたので、空間部8を利用して可動演出部材81を設けることが可能となり、この可動演出部材81により画像表示面171の前方で表示ゲームを効果的に演出することが可能となる。
また、可動演出部材81用の電力もリード線無しで供給することが可能となり、配線処理上非常に効果的である。特に遊技盤1が透明であるので、前面枠120側からリード線を延ばした場合に前方側から見えてしまう虞があるが、これを防止できるので遊技機100の装飾性を高めることができるとともに、演出装置80の配設位置の自由度が高まる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の背面図である。 遊技機の裏面側を示す斜視図である。 遊技盤の押圧部が表示ユニットに当接した状態を示す斜視図である。 遊技盤の裏面側を示す斜視図である。 演出装置と表示ユニットの電力供給手段が設けられた部分の断面図である。 裏機構枠の前面側を示す斜視図である。 裏機構枠の前面側を示す分解斜視図である。 裏機構枠の裏面側を示す図であって、排出装置および流路構成部材の後面側のカバーを取り外した図である。 裏機構枠の裏面側を示す分解斜視図である。 遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 変形例における遊技盤の裏面側を示す斜視図である。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
8 空間部
16 表示領域区画壁
70 演出装置
72 LED(発光部材)
73 受電用コイル部材(2次コイル)
81 可動演出部材
82 動作用棚
100 遊技機
120 前面枠
173 表示ユニット
173a 送電用コイル部材(1次コイル)

Claims (2)

  1. 前面側に遊技球が流下する遊技領域が形成された遊技盤を前面枠に対して着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機において、
    前記前面枠における前記遊技盤の後方位置であって該遊技盤と所定間隔を設けた状態で前記表示ゲームを表示する表示ユニットを配設するとともに、前記遊技盤を透明合成樹脂で形成することで、該遊技盤を透して前記表示ゲームを遊技機前方から視認可能に構成し、
    前記遊技盤と前記表示ユニットの間の空間部に前記表示ゲームの演出を行う演出装置として前記空間部を発光装飾する発光部材を備え、
    前記遊技盤には、前記発光部材の前後幅以上の前後幅を有し、前記表示領域を形成するための半透明の表示領域区画壁が後方側に突設して設けられ、
    前記前面枠に電磁誘導により前記演出用の電力を供給するための送電用コイル部材を配設する一方、前記遊技盤に受電用コイル部材を配設して、無線により前記前面枠側から前記遊技盤側へ電力を供給するようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記空間部における前記表示ユニットの画面前方位置に、独立的に動作を行う可動演出部材が動作可能な動作用棚を設け、
    前記前面枠に電磁誘導により前記可動演出部材用の電力を供給するための送電用コイル部材を配設する一方、該可動演出部材に受電用コイル部材を配設して、無線により前記前面枠側から前記可動演出部材に電力を供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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