JP4753687B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、前面枠に対して遊技盤を着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機に関する。
従来の遊技機は、遊技領域を形成する遊技盤と該遊技盤を取り付ける前面枠(本体枠)とが設けられている。前面枠には遊技盤を着脱自在に装着する遊技盤装着部が形成され、遊技盤を新たなものに交換可能に構成されている。そして、遊技盤を装着部に装着する場合には遊技領域が前面側に臨むように遊技盤が装着されていることとなるが、遊技盤には電気機器(液晶表示装置など)が配設されていて、該電気機器は遊技盤の裏面に取り付けられたり或いは貫通して取り付けられたりすることから遊技盤に取り付けられた状態では後方側に突出するようになっている。近年では、遊技盤に配設される電気機器、特に液晶表示装置の大型化に伴い、遊技盤の後方側の広範囲に電気機器が突出するようになっている。
一方、前面枠の裏面側には、島設備から供給される遊技球を一時的に貯留する貯留タンクが設けられている。該貯留タンクの下流側には導出流路が設けられ、貯留タンクに貯留された遊技球は導出流路を流下して整列されながら遊技機裏面の一側方部(前面枠の軸着側)に導かれるようになっている。前面枠の一側方部には垂直方向に誘導流路が形成されているが、この誘導流路の上流端部は前記導出流路の下流端部と接続されていて、導出流路を流下した遊技球は前面枠の側端部近辺で垂直方向に流下方向を変更することとなっている。そして前記誘導流路の途中には排出装置が設けられ、この排出装置により所定数ずつ遊技球が排出されるようになっている。すなわち、前面枠の裏面においては、遊技盤の後方位置に対応する部位に開口部が形成されて、上記遊技球の排出機構部は、この開口部を避けるように配設されるようになっている。そして、遊技盤から後方側に突出する電気機器は該開口部に挿入されて後方側に臨むようになっている。
従来の遊技機においては、液晶表示装置などの画像表示装置が遊技盤に取り付けられていることから、遊技盤の交換毎に比較的高価な画像表示装置も同時に交換しなければならず、非常に無駄の多い構成であった。そこで、画像表示装置を前面枠側に配設するようにして遊技盤の交換の際に画像表示装置をそのまま前面枠に残せるようにした遊技機も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−131329号公報
しかしながら、従来の遊技機の場合、画像表示装置は前面枠に固定されて取り付けられる構成であったため種々の遊技盤を装着することに対して問題が発生することがあった。すなわち、遊技盤はその種類により後方側へ突出する部材の突出量が変化する場合があるが、画像表示装置の配置位置、特に前後方向の位置が固定されてしまうと、後方側への突出量が大きい遊技盤の場合ではその後端部が画像表示装置に干渉して装着することができなくなってしまうし、後方側への突出量が小さい遊技盤の場合では遊技盤と画像表示装置との間に余分な空間ができてしまう。さらには、最初に設定された画像表示装置の位置に合わせて遊技盤を設計する場合には、遊技盤の開発範囲を狭めてしまう。
そこで、種々の遊技盤を装着可能に表示ユニットを固定しないで前後動可能に設けることが考えられるが、表示ユニットを固定しないと、例えば、遊技機の輸送中に表示ユニットが振動で周りの部材に衝突して故障してしまったり、或いは、遊技店の設置後に遊技機が振動(設置後の振動としては、排出装置からの振動や、遊技者の台叩き等が考えられる)して、やはり表示ユニットに不具合が生じたり、表示ユニットの設置位置が適正位置からずれてしまったりする等の問題が生じる。
本発明の課題は、前面枠に対して遊技盤を着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機において、振動により表示ユニットに不具合などが生じることを防止することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、前面枠に対して遊技盤を着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機において、
前記前面枠における前記遊技盤の後方位置に、前記表示ゲームを表示する表示ユニットを配設するように構成し、
前記前面枠に、前記表示ユニットを前後動可能に案内する案内部を設けるとともに該表示ユニットを前方側に付勢する付勢部材を設けて、前記遊技盤の後端部が表示ユニットを押圧することで前記表示ユニットが案内部で案内されて後方側に移動するように構成し、
前記前面枠に配設された表示ユニットが振動により左右及び/又は上下に移動するのを防止するために当該表示ユニットを固定する固定部材を設けるようにしたことを特徴とする。
ここで、「遊技盤」は、合成樹脂製であっても良いし木製であっても良い。そして、「表示領域」とは、例えば、透明合成樹脂製の遊技盤における一部および全部の領域や、木製の遊技盤に形成された開口部の領域である。
また、「案内部」は、前面枠の主部をなす前面枠本体に設けられても良いし、前面枠の裏面に配設される部材である裏機構枠に設けられても良い。
また、「遊技盤の後端部」とは、例えば、遊技盤の本体の後方突出部や、遊技盤の本体に取り付けられる部材の後方突出部の後端部である。
また、前面枠への遊技盤の着脱は、前面枠の前方側から行うものでも良いし、後方側から行うものでも良い。
請求項1に記載の発明によれば、前面枠に、表示ユニットを前後動可能に案内する案内部を設けたので、表示ユニットが前後動可能となり、後方側への突出量の異なる種々の遊技盤でも装着が可能となる。
また、表示ユニットを前方側に付勢する付勢部材を設けて、遊技盤の後端部が表示ユニットを押圧することで表示ユニットが案内部で案内されて後方側に移動するように構成したので、遊技盤の後端部よりも表示ユニットが後方側に移動して、表示ユニットと遊技盤の後端部との間に余分な隙間を形成してしまうことを防止できる。すなわち、遊技盤の後端部が常に表示ユニットに密着する適正な前後位置に配されるようになる。
また、表示ユニットが振動により左右及び/又は上下に移動するのを防止するために当該表示ユニットを固定する固定部材を設けたので、前後動可能な表示ユニットにおける振動による不具合の発生を防止できる。例えば、遊技機の輸送中に、表示ユニットが振動により周りの部材に衝突して故障することを防止できる。また、遊技店に設置後に固定することも可能であり、遊技店に設置後に発生する振動により、表示ユニットに不具合が生じたり表示ユニットの設置位置がずれてしまったりすることを防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記固定部材を前記表示ユニットの固定状態と非固定状態とに外部操作により変換する変換手段を設けるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、固定部材を表示ユニットの固定状態と非固定状態とに外部操作により変換する変換手段を設けたので、必要に応じて固定部材の状態を変換することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、前記前面枠の裏面側に、前記表示ユニットを収納する前方開放状の収納部を形成した裏機構枠を配設し、
前記収納部の左右両側部に各々前記案内部を形成する一方、前記表示ユニットの左右両側部に各々前記被案内部を備え、
前記固定部材は、前記案内部において前後動する前記表示ユニットの被案内部に対して、少なくとも下方に押圧することで該表示ユニットを固定するようにしたことを特徴とする。
ここで、「固定部材」は、表示ユニットの左右両側部にも受けられた被案内部の各々を下方に押圧するように左右の両方に設けても良いし、何れか一方のみに設けても良い。
また、少なくとも下方に押圧すれば左右方向への移動も防止できるが、別途左右方向への移動を防止するような構成を設けても良い。
請求項3に記載の発明によれば、前面枠の裏面側に、表示ユニットを収納する前方開放状の収納部を形成した裏機構枠を配設し、収納部の左右両側部に各々案内部を形成したので、前面枠に直接案内部を形成するよりも、前後動を容易に行える形状のものにできるとともに前後動するための前後幅も十分に確保することが可能となる。
また、収納部の左右両側部に各々案内部を形成する一方、表示ユニットの左右両側部に各々被案内部を備えるようにしたので、大型で重量の大きい表示ユニットでも何ら問題なく前後動させることが可能となる。
さらに、固定部材は、案内部において前後動する表示ユニットの被案内部に対して、少なくとも下方に押圧することで該表示ユニットを固定するようにしたので、表示ユニットの被案内部の下面と案内部の底面が押圧接触して、表示ユニットを効率よく簡単に固定することが可能となる。すなわち、少なくとも下方に押圧すれば左右の移動も防止でき、別途左右の移動を防止する構成を備えなくても良いので、構成を簡単にすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機であって、前記固定部材は、前記案内部の上方に配設されて、前記表示ユニットの被案内部を下方に押圧する押圧部と、該被案内部が外側に移動することを規制する規制部とを有し、
前記変換手段は、前記固定状態への変換に伴い前記固定部材を下方側に移動させる変換部材から構成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、固定部材は、案内部の上方に配設されて、表示ユニットの被案内部を下方に押圧する押圧部と、該被案内部が外側に移動することを規制する規制部とを有し、変換手段は、固定状態への変換に伴い固定部材を下方側に移動(押圧)させる変換部材から構成したので、表示ユニットが上下及び左右に移動することを確実に防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機であって、前記固定部材は、前記案内部の外側後方から当該案内部の内側上面と前記被案内部の上面の間に挿入可能であって、先端方向および前記表示ユニットの中央方向にかけて肉薄の板状部材から構成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、固定部材は、案内部の外側後方から当該案内部の内側上面と被案内部の上面の間に挿入可能であって、先端方向および表示ユニットの中央方向にかけて肉薄の板状部材から構成したので、板状部材の挿入に伴い板状部材が圧入される状態となって表示ユニットを下方に押圧する力が発生することとなる。したがって表示ユニットが上下及び左右に移動することを確実に防止できるとともに、簡単な構成で固定部材による表示ユニットの固定状態と、非固定状態との変換をすることが可能となる。
本発明によれば、前面枠に、表示ユニットを前後動可能に案内する案内部を設けたので、表示ユニットが前後動可能となり、後方側への突出量の異なる種々の遊技盤でも装着が可能となる。
また、表示ユニットを前方側に付勢する付勢部材を設けて、遊技盤の後端部が表示ユニットを押圧することで表示ユニットが案内部で案内されて後方側に移動するように構成したので、遊技盤の後端部よりも表示ユニットが後方側に移動して、表示ユニットと遊技盤の後端部との間に余分な隙間を形成してしまうことを防止できる。すなわち、遊技盤の後端部が常に表示ユニットに密着する適正な前後位置に配されるようになる。
また、表示ユニットが振動により左右及び/又は上下に移動するのを防止するために当該表示ユニットを固定する固定部材を設けたので、前後動可能な表示ユニットにおける振動による不具合の発生を防止できる。例えば、遊技機の輸送中に、表示ユニットが振動により周りの部材に衝突して故障することを防止できる。また、遊技店に設置後に固定することも可能であり、遊技店に設置後に発生する振動により、表示ユニットに不具合が生じたり表示ユニットの設置位置がずれてしまったりすることを防止できる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図12を用いて説明を行う。
図1,2には機枠110を有する遊技機100全体の背面側を示し、図3には機枠110から取り外された前面枠120を示した。
図1に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の裏面側から見て右側の側部には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。なお、矩形枠状の機枠110は、裏面側から見て左側の一辺が金属製とされ、その他の辺は木製となっている。これによって、裏面側から見て左側の一辺においては、強度を保ったまま厚みを薄くでき、後述するように大型の表示ユニット173を備える裏機構枠160の配設を可能としている。
図3に示すように、前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、前面枠本体130の裏面側に回動可能に軸支され、表示ユニット173を備える裏機構枠160とを有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に後述する遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うように前記クリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記クリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール(図示略)に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域(図示略)とされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域の前側を開放可能となっている。
クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域となる間隔を開けて二重のガラス板が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域の部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板が固定されて遊技領域を視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置57(図12に図示)としてのランプやLEDなどが設けられている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。
発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネルとその下の下部パネルとからなる。開閉パネルは、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置60(図12に図示)に遊技球を送る上皿を有している。この上皿の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン59(図12に図示)が設けられている。また、開閉パネルの下側の下部パネルには、上皿に収容しきれない遊技球を収容する下皿及び灰皿と、遊技領域に向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域に遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル151、音声を出力するスピーカ58(図12に図示)などが設けられている。
また、前面枠本体130の裏面側であって、遊技盤1が嵌め込まれた開口部の上端部から中央より少し下側にわたる部分には、前面枠本体130の裏面側を覆うように裏機構枠160が配置されている。
図3に示すように、裏機構枠160の前面の左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在とされ、裏機構枠160を開くことにより、遊技盤1の裏面側の上部を開放可能となっている。なお、裏機構枠160と前面枠本体130の連結部分は着脱自在であって、前面枠本体130、裏機構枠160はそれぞれユニット単位で交換やメンテナンスが可能となっている。
その他、前面枠本体130には、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
図4に示すように、前面枠本体130の開口部に嵌め込まれる遊技盤1は、遊技盤本体10と、遊技盤本体10の裏面側に配される遊技盤裏面構成部材11とを備える。
遊技盤本体10は透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやアクリル)からなり、前面には、略円形に配されたガイドレールで囲まれた遊技領域を有し、この遊技領域内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。また、遊技盤1の前面であってガイドレールで囲まれた遊技領域の外側には、不透明な材質からなる遊技盤前面構成部材12が取り付けられ、遊技領域以外から遊技機100の内部が見えないようになっている。
遊技領域内には、図示しないが、普図始動ゲート、この普図始動ゲートを遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器が設けられている。また、普通変動入賞装置と、この普通変動入賞装置に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器、特図の変動表示ゲームを表示する特図変動表示器(特図)、特別変動入賞装置、遊技盤装飾装置54(図12に図示)、一般入賞口、風車と呼ばれる打球方向変換部材、多数の障害釘などが設けられている。また、遊技盤本体10には、入賞口など設けるための開口13が形成されている。
また、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームは、遊技領域内に設けられた特図変動表示器(たとえば、7セグからなる)で実行され、ここで実行される特図の変動表示ゲームに対応する表示ゲームを表示ユニット173の画像表示面171に表示するようになっている。この特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームの表示領域は、後述するように、遊技盤1を構成する遊技盤裏面構成部材11に形成された表示領域区画壁16によって区画された領域であって、透明な材質からなる遊技盤本体10を通して、その裏面側に配された表示ユニット173の画像表示面171を視認可能な領域となっている。
なお、遊技機100に特図変動表示器を備えずに、表示ユニット173のみで特図の変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
普図始動ゲート内には、該普図始動ゲートを通過した遊技球を検出するためのゲートセンサが設けられている。そして、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート内を通過すると、図示しない普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。なお、表示ユニット173表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良い。この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)後述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置は左右一対の開閉部材を具備し、この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
この普通変動入賞装置は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置の内部(入賞領域)に備えられた始動口センサ50(図12に図示)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
遊技盤裏面構成部材11は、透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやABS)からなるベース盤14を有し、このベース盤14の略中央部には、遊技盤本体10に形成された遊技領域の大部分と重なるように開口部15が形成されている。また、ベース盤14の裏面側には、開口部15の周縁に沿って後方に突出する表示領域区画壁16が形成されており、これによって前後方向に沿った筒状の空間が形成されている。この表示領域区画壁16は、遊技盤1の後方に配される後述する表示ユニット173の画像表示面171に近接するように配される(当接はしない)ようになっており、特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームなどの表示領域を区画するものである。すなわち、表示ユニット173の画像表示面171のうち、開口部15の周縁に沿って形成された表示領域区画壁16で囲まれた領域が遊技盤1の前面側から視認可能となる。よって、遊技領域の大部分に表示ユニット173の画像が表示されることとなる。
なお、後述するように画像表示面171の面積は、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広いので、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15から露出する領域に所定の画像が表示されるように演出制御装置33によって制御されている。また、表示領域区画壁16の上半部および左右側部は、表示領域区画壁16を通して遊技機100の内部が透けて見えない程度の半透明とされており、下半部は着色されて不透明とされ、遊技機100の内部(例えば、変動入賞装置の駆動源や配線)が見えないようになっている。
ベース盤14の裏面には、左右の端部に隣接する位置に、後方へ突出する押圧部17,17,…が上下に形成されている。この押圧部17,17,…は、後述する表示ユニット173の前面(表示ユニット173の外枠をなす表示ユニットケース174の前面)に当接するものであって、ベース盤14に形成された基部17aと、基部17aの後端部に取り付けられた押圧部材17bとを備える。
押圧部材17bは、摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなり、基部17aに対してねじによって取り付けられている。また、ベース盤14の裏面側から見て右側に位置する押圧部17,17の押圧部材17bには、上下方向に沿った軸を中心に回動可能なローラ20が、外側に位置する角部に取り付けられている。表示ユニット173の前面に当接する押圧部材17b,17b,…がこのような構成を有することで、押圧部材17b,17b,…が表示ユニット173の前面に当接し、押圧した状態で、容易に適切な位置に移動することができるようになっている。なお、この押圧部17,17,…による表示ユニット173の押圧については後述する。
そして、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置へ進入して始動条件が成立することに基づき、特図変動表示器において特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。また、画像表示面171にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームを実行可能となっている。なお、この表示ゲームは、画像表示面171において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、特図変動表示器の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示面171の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。
特別変動入賞装置は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉によって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉は、ソレノイド(大入賞口SOL53、図12に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するための大入賞口用センサ(カウントセンサ51、図12に図示)が配設されている。
また、遊技領域に設けられた各一般入賞口には、一般入賞口に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ52(図12に図示)が配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口、始動入賞口(普通変動入賞装置)、大入賞口(特別変動入賞装置)等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球としての遊技球が後述の排出発射制御装置34(排出発射制御基板)の制御により排出装置190によって上皿に排出される(払い出される)ようになっている。
遊技盤裏面構成部材11の裏面側であって、開口部15の下側には、普通変動入賞装置、大入賞口、一般入賞口などに入賞した遊技球を流下させる入賞球流路や、中継基板などを備えた取り付けベース40が設けられている。また、この取り付けベース40の裏面側から見て左側の端部には、上下方向に沿って延在する回動軸41,41が形成されており、後述する演出データ装置32を収納したボックス32aに形成された軸受け32g,32gに嵌合することで、ボックス32aが左右方向に扉状に回動可能に軸支されるようになっている。
さらに、演出データ装置32を収納したボックス32aの裏面側には、左右方向に沿って延在する回動軸を備える支持部32h,32hが形成されており、後述する遊技制御装置30を収納したボックス30aに形成された軸受け(図示略)に嵌合することで、ボックス30aが上下方向に回動可能に軸支されるようになっている。また、遊技制御装置30を収納したボックス30aを軸支する支持部32h,32hの近傍には、ボックス30aが演出データ装置32を収納したボックス32aの裏面に沿って配された状態、すなわちボックス30aが起立した状態を保持する保持部材32iが設けられている。
また、図1から4,12に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30(主制御基板、主制御回路)、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出データ装置32(演出ROM基板、第1制御回路)、演出制御装置33(演出制御基板、第2制御回路)、排出装置190による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置60による遊技球の発射の制御を行う排出発射制御装置34(排出発射制御基板、排出発射制御回路)、電力を供給する電源供給装置37(電源基板、電源回路)を備えている。
遊技制御装置30は、図12に示すようにCPU30b、RAM30c、ROM30d等を有する遊技用マイクロコンピュータを備えるとともに、図示しない入出力インタフェース、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(発振器)等により構成されている。
CPU30bは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。
RAM30cは、普通変動入賞装置内に設けられた始動口センサ50のオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU30bの作業領域等を備えている。
ROM30dには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図の変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特図の変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェースには、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、普通変動入賞装置の始動口センサ50、大入賞口のカウントセンサ51、一般入賞口の一般入賞口センサ52などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU30bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、普通変動入賞装置や特別変動入賞装置の駆動手段としての各種開閉ソレノイド(例えば、大入賞口SOL53)、演出制御装置33、賞球の排出や遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34などに出力されている。
演出データ装置32は、演出の制御内容を記憶した制御ROM32c、画像や映像データが記憶されたキャラクタROM32b、音データが記憶された音声データROM32dを備えている。なお、この演出データ装置32に備えられた各種ROMの記憶内容は、遊技機の機種に依存するものである。
また、演出データ装置32は、遊技制御装置30から出力される制御信号(各種コマンドなど)を中継して演出制御装置33に送信するようになっている。なお、遊技制御装置30と演出制御装置33との間の通信において、演出データ装置32は単に信号を通過させるのみ(スルー接続)となっている。
さらに、演出データ装置32は、盤装飾ランプ・LED、装飾用役物(ソレノイド)などの遊技盤装飾装置54を駆動する盤装飾ドライバ32eを備えており、演出制御装置33が遊技制御装置30から受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)この盤装飾ドライバ32eを制御し、盤装飾を行うようになっている。
また、この演出データ装置32と直接接続された演出制御装置33は、制御装置としてのCPU33b、RAM33cや、表示ユニット173(液晶表示パネル175)における表示を制御する画像用メモリとしてのRAMや、グラフィックプロセッサとしてのVDP33d(video display processor)、画像や映像データが記憶されたサブ画像ROM33eなどを含むビデオ回路、音の出力を制御する音声LSI33f、音量を調節する音声ボリューム33gを備えている。
また、前面枠120に設けられたランプ、LEDなどの前面枠120を装飾する枠装飾装置57を駆動する枠装飾ドライバ33hを備えている。さらに、表示ユニット173の液晶表示パネル175における表示状態を調節するための、輝度調節器33i、コントラスト調節器33j、表示位置調節器33kが備えられている。
演出制御装置33は図示しない入出力インタフェースを有し、この入出力インタフェースにはローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、遊技制御装置30、演出データ装置32、遊技機の前面(例えば、上皿の周囲)に設けられた遊技者が操作可能な演出用ボタン59などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU33bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU33bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、演出データ装置32、液晶表示パネル175のバックライト56、枠装飾装置57(枠装飾ドライバ33hを介して)などに出力されている。なお、CPU33bから出力される制御信号のうち、画像の制御に関する制御信号は、CPU33bからVDP33dに出力され、VDP33dから該制御信号に基づく画像データが液晶表示器55に出力される。また、音声の制御に関する制御信号は、CPU33bから音声LSI33fに出力され、音声LSI33fから該制御信号に基づく音声データがスピーカ58に出力される。
そして、演出制御装置33は、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)、枠装飾装置57による枠装飾の制御、表示ユニット173に備えられる液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)の制御、スピーカ58による音の出力の制御を行う。さらに、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)演出データ装置32に備えられた盤装飾ドライバ32eを介して遊技盤装飾装置54の制御を行う。
排出発射制御装置34は、CPU、RAM、ROM等を有するマイクロコンピュータを有し、遊技制御装置30からの制御信号(賞球コマンド)や、球貸機(図示略)からの制御信号(球貸しコマンド)に基づいて所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出装置190から排出させる制御を行う。また、発射装置60による遊技球の発射制御を行う。
そして、上述の各制御基板や、遊技機100に備えられた各装置には、電源供給装置37(電源回路、電源基板)から電力が供給されるようになっている。なお、演出データ装置32への電源供給は演出制御装置33を介して行われるようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU30bでは、普通変動入賞装置に備えられた始動口センサ50からの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図の大当たり判定用乱数値を抽出してROM30dに記憶されている判定値と比較し、特図の変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号を、演出データ装置32を介して演出制御装置33に出力する。演出制御装置33とこれに接続した演出データ装置32では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、表示ユニット173の液晶表示パネル175で特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームを表示する処理や、スピーカ58からの音の出力、ランプ、LED、装飾用役物などの遊技盤装飾装置54を制御する処理、ランプ、LEDなどの枠装飾装置57を制御する処理を行う。そして、遊技制御装置30のCPU30bは、特図の変動表示ゲームが大当たりであった場合に、特別遊技状態を発生し、大入賞口SOL53により特別変動入賞装置を動作する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、普図始動ゲートに設けられたゲートセンサからの遊技球の検出信号の入力に基づき、上述と同様に普図の変動表示ゲームの当たり外れを判定するとともに演出データ装置32を介して演出制御装置33に制御信号を出力し、普図変動表示器に普図変動表示ゲームを表示させる。そして、遊技制御装置30のCPU30bは、普図の変動表示ゲームが当たりであった場合に、普通変動入賞装置を動作する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、各種入賞口に設けられたセンサ(始動口センサ50、カウントセンサ51、一般入賞口センサ52)から入力される遊技球の検出信号に基づき排出発射制御装置34に制御信号を出力する。排出発射制御装置34は、制御信号の入力に基づき排出装置190を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。また、排出発射制御装置34は、操作ハンドル151の操作に基づく入力および操作ハンドル151に設けられた図示しないタッチセンサからの入力に基づき、発射装置60を制御して遊技球が遊技領域に発射されるようにする。
すなわち、以上のことから主制御回路をなす遊技制御装置30は、遊技の進行を制御する遊技制御装置をなし、第1制御回路をなす演出データ装置32と第2制御回路をなす演出制御装置33とが遊技機100における種々の演出を制御する演出制御装置をなす。
そして、これらの各基板は以下のように遊技機に取り付けられている。
図4に示すように、画像表示面171における表示データなど、機種に依存するデータが記憶された演出データ装置32は、ボックス32aに収納された状態で、遊技盤1の裏面側下方部に設けられた取り付けベース40の裏面側であって、後述する裏機構枠160の下縁からその下側に取り付けられている。このボックス32aの裏面側には、演出制御装置33と接続するためのコネクタ部32f、遊技制御装置30と接続するため(遊技制御装置30と演出制御装置33との間の中継のため)や、遊技盤装飾装置54と接続するためのコネクタ部32jが設けられている。さらに、ボックス32aの裏面側には、ボックス30aに収納された遊技を制御する遊技制御装置30が取り付けられるようになっている。すなわち、ボックス32aの裏面は遊技制御装置30を取り付けるための台座をなす。また、ボックス32aに隣設して、遊技機外部の装置(管理装置)と接続するための盤用外部出力端子206が設けられている。
また、図1,2に示すように、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33は、ボックス33aに収納された状態で前面枠本体130の裏面側に取り付けられた後述の裏機構枠160に取り付けられている。なお、図6に示すように、ボックス33aの前側の下部には、コネクタ部33mが、裏機構枠160の下縁から下方に突出するように設けられ、演出データ装置32のコネクタ部32fと接続することが可能となっており、これによって両者が直接接続されるようになっている。
また、図1,2に示すように、排出装置190による賞球の排出、発射装置60による遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34、遊技機100内の各装置に電力を供給する電源回路としての電源供給装置37は、それぞれボックス34a、37aに収納された状態で、前面枠本体130の裏面側の遊技盤1より下側となる位置に取り付けられている。
すなわち、機種に依存する演出データ装置32、遊技制御装置30は遊技盤1に取り付けられ、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33や排出発射制御装置34、電源供給装置37は前面枠本体130もしくは裏機構枠160に取り付けられている。よって、遊技盤1を変更することにより機種に依存する装置(基板)のみが交換され、遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
図1から3、5から8に示すように、裏機構枠160は、裏機構枠本体161と、画像を表示する表示ユニット173を案内するためのガイド部162とを有し、表示ユニット173の他、表示ユニット173を制御する演出制御装置33、賞球などを排出する排出装置190と排出装置190に遊技球を供給する貯留タンク192が設けられている。
上述したように、裏機構枠160の前から見て左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されており、図1に示すように、前面枠本体130に形成されて遊技盤1が嵌め込まれる開口部の上側略半分を裏面側から覆って遊技盤1の裏面に臨む状態から、図3に示すように、後方に扉状に回動して遊技盤1の裏面側を開放する状態との間で回動可能となっている。すなわち、裏機構枠160に表示ユニット173が配設されることで、表示ユニット173は該裏機構枠160を介して前面枠120側に配設された状態で遊技盤1の後方位置に配設されることとなる。なお、裏機構枠160が、遊技盤1が嵌め込まれる開口部の上側略半分を裏面側から覆った状態においては、遊技盤裏面における演出データ装置32が配設される部位を除く遊技盤裏面側の上方部を覆うようになっている。そして、裏機構枠本体161において遊技盤1と平行に配され、遊技盤1の裏面側を覆うように配される部分が後面部161aとなる。
図7に示すように、裏機構枠本体161は所定の厚みを有し、この裏機構枠本体161の前後面に種々の機構体が取り付けられている。裏機構枠本体161の前面には、表示ユニット173を前側に付勢する表示ユニット付勢手段をなす付勢部材としての圧縮コイルばね182を収納する付勢部材収納部181や、裏機構枠本体161を補強するための補強リブ164が形成されている。また、後述するように裏機構枠本体161の後面部161aの背面には、演出制御装置配設部165や接続用凹部183、流路形成凹部184、排出装置配設凹部185などの前方に窪んで後方に開口した凹部が形成されており、裏機構枠本体161の前面の一部はこれら凹部の裏面によって形成されている。また、裏機構枠本体161の前面の周囲には、上下の一部を除いて前側に延出する周囲壁187が形成されており、裏機構枠本体161の前面側は全体が凹部となっている。
なお、裏機構枠本体161の上部には、後述する貯留タンク載置部188が形成されており、この部分には周囲壁187が形成されていない。また、裏機構枠本体161の前面であって上部には、上端部から上下方向に所定幅離れた位置に、周囲壁187と平行に左右方向に延在する隔壁189が形成されており、裏機構枠本体161の前面側に形成された凹部の上下幅が狭められている。
また、この隔壁189は、裏機構枠本体161の左右端部に沿って形成された周囲壁187から所定幅おいた位置で上下方向に沿って上方へ延在するように直角に屈折している。すなわち、裏機構枠本体161の前面であって上部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する下側に開口した溝状の凹部169a,169aが形成されている。この所定の左右幅とは、後述する表示ユニット173の上部に形成された被案内部18の左右幅より若干広い幅であり、この部分が被案内部18を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。
また、上述した溝状の凹部169a,169aと上下に対向するように、裏機構枠本体161の前面であって下部には、左右の周囲壁187に隣接して、所定の左右幅を有する上側に開口した溝状の凹部169a,169aが形成されている。この溝状の凹部169a,169aの所定の左右幅は、後述する表示ユニット173の下部に形成された被案内部18の左右幅より若干広い幅であり、この部分も被案内部18を前後方向に案内する案内部169の一部をなす。
裏機構枠本体161の上部に形成された左右の案内部169,169の一部をなす溝状の凹部169a,169aの内部にはそれぞれ、上下に移動することでここに収容される表示ユニット173の被案内部18を下方に押圧し、表示ユニット173の前後動を規制するための固定部材210が設けられている。なお、左右の案内部169,169に設けられた固定部材210,210は互いに左右対称の構成を有しており、以下の説明では、裏機構枠本体161の前面側から見て左上部に形成された案内部169に設けられた固定部材210について主に説明し、右上部に形成された案内部169に設けられた固定部材210については説明および図示を省略する。
図10,11に示すように、裏機構枠本体161の前面側から見て左上部に形成された案内部169の一部をなす溝状の凹部169aの内部には、上下に移動することでここに収容される表示ユニット173の被案内部18を下方に押圧し、表示ユニット173の前後動を規制するための固定部材210が設けられている。この固定部材210は、溝状の凹部169aにちょうど収まる前後左右幅を有する板状の部材であって、溝状の凹部169a内において被案内部18の上側となる位置に、上側の周囲壁187と平行な状態で上下動可能に収容されている。
この固定部材210の下側の面であって裏機構枠本体161の中心側に配される部分には、被案内部18を下方に押圧する部分である押圧部211が形成されている。この押圧部211は、固定部材210における裏機構枠本体161の中心側に配される端部から、被案内部18の左右幅と略等しい幅の範囲に形成された水平な面で、この押圧部211に被案内部18の上面が接した状態となる。また、固定部材210の下側の面であって、押圧部211に隣接して裏機構枠本体161の側面側に配される部分には、被案内部18を裏機構枠本体161の中心側へ案内する、すなわち押圧部211へ案内するための規制部212が形成されている。この規制部212は、押圧部211側に向かって上る傾斜面とされており、被案内部18がこの規制部212に当接した状態で固定部材210が下方に移動することで、被案内部18が傾斜に沿って押圧部211側に案内されるようになっている。
固定部材210の上側の面には接続部213が形成されており、ここに固定部材210を支持するリンク部材215が接続され、固定部材210が上下動可能な状態で支持されている。リンク部材215は、固定部材210が配される溝状の凹部169a内における後面部161aの前面に、前後方向に沿って突出するように形成された円柱状のボス217と、ボス217の周面から半径方向に沿って延出するように形成されたリンク部216を備える。
ボス217は、固定部材210が配設された位置よりも上側であって、接続部213が位置する溝状の凹部169aにおける左右方向の中心よりも裏機構枠本体161の中心側に寄った位置に形成されている。この円柱状のボス217は、前後方向に沿った軸を中心に回動可能となっている。
そして、ボス217の周面から延出するリンク部216が、ボス217よりも裏機構枠本体161の側端側に位置する固定部材210の接続部213に接続している。この固定部材210の接続部213には前後方向に延在する回動軸214とこの回動軸214を支持する支持部213aが上部に設けられており、リンク部216の先端に形成された挿入穴(図示略)に回動軸214を挿入することで両者が連結されるようになっている。なお、リンク部216の先端に形成された挿入穴は、リンク部216の延在方向に沿った長穴とされている。
また、固定部材210の接続部213の上部に形成された支持部213aの上面および回動軸214の周面は曲面形状となっており、ここに後述する変換部材222が当接し、固定部材210が下方に押圧されるようになっている。すなわち、支持部213aの上部および回動軸214の上方に位置する周面が被押圧部をなす。
また、ボス217には図示しない付勢手段(例えば、ねじりコイルばね)が設けられており、ボス217は前面側から見て時計回り方向へ回動するように付勢されている。これにより、ボス217よりも裏機構枠本体161の側端側に位置する固定部材210の接続部213に接続するリンク部216は、上方に回動するように付勢されることとなり、これに伴い、固定部材210が上方向に引き上げられることとなる。すなわち、固定部材210やリンク部材215に外部から力が加わっていない場合、固定部材210は上方向に移動し、溝状の凹部169aの内壁に形成された上方位置規制部218の下面に当接した状態となる。
また、図9,11に示すように、固定部材210に形成された接続部213の上方に位置し、溝状の凹部169aの上面をなす周囲壁187には、上方に貫通する挿入口219が形成されている。そして、この挿入口219に隣接して周囲壁187の外側の面には、固定部材210による被案内部18の固定状態と非固定状態とを変換する変換手段220が設けられている。
変換手段220は、周囲壁187に一端部が回動可能に取り付けられた矩形板状の本体部221と、本体部221に取り付けられた直方体状の変換部材222とを備える。本体部221は一端部に回動軸(図示略)を備え、この回動軸が上側の周囲壁187の外周面に形成された回動受け部223,223によって前後方向に沿うように支持されている。この回動軸を支持する回動受け部223,223は、挿入口219よりも裏機構枠本体161の中心側にあって、かつ、ここに軸着された本体部221によって挿入口219を覆うことができるような位置に形成されている。これにより、本体部221は、上側の周囲壁187と略平行となり挿入口219を覆う位置(固定位置)から、裏機構枠本体161の中心側へ180度反転した位置(非固定位置)との間で回動可能に保持される。
また、上側の周囲壁187の外周面には、回動受け部223,223から本体部221の左右方向に沿った幅(長さ方向の幅)だけ離れた位置に、本体部221を固定位置もしくは非固定位置に固定する変換手段固定部材224、係止部225が設けられている。
変換手段固定部材224は、挿入口219を覆う固定位置に本体部221を固定するものであって、上側の周囲壁187の外周面に垂直に植設された軸部224aと、該軸部224aの先端に回動可能に取り付けられた固定部224bとを備えている。この固定部224bは、挿入口219を覆う固定位置に配された本体部221の上面に当接可能な状態と、本体部221の上面から退避した状態とに変換できるようになっており、これにより本体部221の固定と解除を行えるようになっている。
係止部225は、挿入口219を覆う位置から裏機構枠本体161の中心側へ180度反転した非固定位置に本体部221を固定するものであって、上側の周囲壁187の外周面に対して垂直に形成された係止部本体225aと、該係止部本体225aにおける裏機構枠本体161の側面側、すなわち本体部221が配される側に突出する係止爪225bとを備える。係止部本体225aは弾性変形可能な材質からなり、この係止部本体225aに形成される係止爪225bは、上側の周囲壁187の外周面から本体部221の厚みの分だけ離れた位置に形成されている。この係止爪225bは、本体部221を受け入れる側となる上側が滑らかな斜面に形成され、本体部221の上面に係合する下側は水平面に形成されている。
この係止部225に本体部221を上方から押し込むと、本体部221の先端部が係止爪225bの斜面に沿って移動することに伴い、係止部本体225aが本体部221から離れる方向の力を受けて弾性変形する。そして、本体部221が係止爪225bの斜面を越えると、係止部本体225aが自身の弾性力によって元に戻り、係止爪225bの下側が本体部221の上面に係合して本体部221が非固定位置に固定される。また、非固定位置から本体部221を移動させる際には、係止部本体225aを本体部221から離す方向に操作して係止爪225bによる係合を解除し、本体部221を回動させる。
そして、このように回動可能に支持された本体部221の一側面であって挿入口219と対向する部分には変換部材222が取り付けられており、挿入口219を覆う固定位置に本体部221を配設した際に、この変換部材222が挿入口219に挿入されるようになっている。この変換部材222は、挿入口219に挿入可能な大きさの直方体形状の弾性体(ゴム等)からなり、挿入口219に挿入されて固定部材210の接続部213の上面に形成された支持部213aおよび回動軸214に当接し、下方に押圧するようになっている。なお、これら固定部材210および変換手段による表示ユニット173の前後動の規制に関しては後に説明する。
以上のことから、固定部材210は、案内部169の上方に配設されて、表示ユニット173の被案内部18を下方に押圧する押圧部211と、該被案内部18が外側に移動することを規制する規制部212とを有し、変換手段220は、固定状態への変換に伴い固定部材210を下方側に移動させる変換部材222から構成したこととなる。
付勢部材収納部181は、表示ユニット付勢手段としての圧縮コイルばね182の外径と略同じ内径を有する円筒形の凹部で、裏機構枠本体161の左右方向の中心に沿って上下に2つ設けられている。この付勢部材収納部181に収容される圧縮コイルばね182の前側の端部には、表示ユニット173の裏面に当接する押圧部材186が取り付けられている。この押圧部材186は、圧縮コイルばね182の内径と略等しい径を有する円柱状の挿入部186aと、挿入部186aの一端部に形成され、挿入部186aより大きい径を有する円形板状の当接部186bからなり、挿入部186aを圧縮コイルばね182に挿入することで、当接部186bが前側に配され、表示ユニット173の裏面に当接するようになっている。
また、裏機構枠本体161の前面には、付勢部材収納部181が存在する部分と、裏面側に凹部が形成された部分を除いて補強リブ164が格子状に形成されている。なお、付勢部材収納部181および補強リブ164の前端部と、凹部の裏面となる部分は、それぞれ同じ前後位置、すなわち、同一平面上に存在する。
また、裏機構枠本体161の前側には、図6,7に示すように、それぞれコ字状のガイド部162,162が左右の側面を前側に延長するように取り付けられている。
裏機構枠160の前面側から見て左側に設けられたガイド部162には、上下に軸受け部162a,162aが形成されており、前面枠本体130の裏面側に設けられた上下方向に延在する回動軸(図示略)を軸受け部162a,162aに回動可能に嵌合することで、裏機構枠160が前面枠本体130に対して回動可能に軸支されるようになっている。また、裏機構枠160の前面側から見て右側に設けられたガイド部162には、上下にねじ穴162d,162dが形成されており、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に配した状態(裏機構枠160を閉じた状態)で、ねじ穴162d,162dにねじを挿通し、前面枠本体130に形成された図示しないねじ止め部に螺合することで裏機構枠160が固定されるようになっている。
また、後面部161aおよび周囲壁187、ガイド部162,162によって形成される、所定の奥行きを有するとともに前面側(遊技盤1の裏面に臨む側)に開口した略矩形凹室形状の空間(少なくとも背面と左右側面とを囲まれた空間)が、表示ユニット173を収納する表示ユニット収納部168となる。すなわち、ガイド部162,162は裏機構枠本体161における後面部161aの左右端部の各々に設けられ、周囲壁187とともに表示ユニット収納部168の側面部をなす。
ガイド部162,162は、周囲壁187の前端部分に接続されるが、その周囲壁187は、前端部分が一回り外側に位置するように段状に形成されており、この段状になった部分にガイド部162,162がちょうど嵌め込まれるようになっている。すなわち、この段状の部分は、ガイド部162,162の後端部が挿入される挿入部187aをなし、ガイド部162,162は周囲壁187より内側に配される。また、ガイド部162,162の外側の側面であって後端部には、外側に突出する係止片162b,162b,…が上下、中央の3個所に形成されている。そして、周囲壁187の前端部分に形成された挿入部187aには、ガイド部162,162を挿入した際に係止片162b,162b,…と対向する位置に、係止片162b,162b,…が係合可能な凹部である係合部187b,187b,…が形成されており、両者が係合をするとともにガイド部162,162の上部と下部を裏機構枠本体161にねじ止めすることでガイド部162,162が裏機構枠本体161に固定されるようになっている。なお、ガイド部162,162を裏機構枠本体161に取り付ける際には、表示ユニット173を裏機構枠本体161の前面側に配した状態で取り付ける。これにより、表示ユニット173が、後面部161aおよび周囲壁187、ガイド部162,162によって形成される表示ユニット収納部168に収納された状態で裏機構枠160に取り付けられる。
このようなガイド部162,162は、左右の周囲壁187,187から裏機構枠本体161の中央側へ向かう所定範囲と、裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…および隔壁189で囲まれた領域の前側を覆うように取り付けられる。そして、裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…と対向するように配される部分には、裏機構枠本体161に形成された溝状の凹部169a,169a,…と同じ形状をした溝状の凹部169b,169b,…が形成されている。この溝状の凹部169b,169b,…は、ガイド部162,162の後端部から前後幅の略半分の位置まで形成されている。
そして、ガイド部162,162を裏機構枠本体161に取り付けることによって、溝状の凹部169b,169b,…が裏機構枠本体161の上下に形成された溝状の凹部169a,169a,…と連続する。これにより、上下にそれぞれ対向するように、ガイド部162,162から裏機構枠本体161にかけて前後方向に沿って延在する溝状の凹部である案内部169が形成される。すなわち、裏機構枠本体161とその前側に配されたガイド部162,162により形成される表示ユニット収納部168における上下の内側面の左右に、表示ユニット173の上下の側部にそれぞれ設けられるとともに、前記上下の側部の左端部及び右端部の合わせて4カ所から外側(上側もしくは下側)に突出する後述の被案内部18,18,…を前後に移動自在に案内する概略溝状の案内部169,169,…が設けられることとなる。
また、案内部169,169,…の一部をなす溝状の凹部169b,169b,…が、ガイド部162,162の前後幅の略半分の位置まで形成されているのにあわせて、ガイド部162,162の裏機構枠本体161の側面に沿って配される部分における後半部分においては、周囲壁187のみを前側に延長するように形成されている。すなわち、表示ユニット収納部168の内側に位置する壁面および内部に形成された補強リブ162cは、前半部分にのみ形成され、後半部分には形成されていない。これによって、この範囲においては、裏機構枠本体161の前面側の凹部を狭めることなく前側に延長するようになっている。したがって、表示ユニット173を収納する表示ユニット収納部168は、後面部161aの前面からガイド部162,162の前後方向の略中央までの前後幅を有することとなる。なお、案内部169,169,…の前後端部は、角部が曲面となるようにされている。この曲面の形状は、後述する表示ユニット173の被案内部18の形状に合わせて形成されている。また、表示ユニット収納部168の前端に位置することとなる補強リブ162cの後端部も同様に曲面に形成されている。
以上のように形成される表示ユニット収納部168には、画像表示面171が前側(開口した側)となるように表示ユニット173が配設されるようになっている。このとき、表示ユニット173に設けられた被案内部18,18,…は、溝状の凹部となった案内部169,169,…内に収容された状態となる。そして、図1に示すように、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に臨むように配することで、遊技盤1の裏面側に表示ユニット173の画像表示面171が臨むようになる。なお、裏機構枠160が遊技盤1の裏面に臨む状態にあるとき、表示ユニット173は遊技盤裏面構成部材11のベース盤14の裏面から後方側へ隔離した位置に配されるようになっている。
また、この表示ユニット収納部168の上下幅および左右幅は、表示ユニット173の上下幅および左右幅よりも大きくなっており、表示ユニット173の周囲に空間があいた状態とされる。これによって、表示ユニット173の前後方向への移動が容易になるとともに、表示ユニット173が表示ユニット収納部168内で僅かに傾斜した状態(遊技盤1の左右方向と非平行状態)になることも可能となる。なお、溝状の凹部となった案内部169,169,…内に被案内部18,18,…が収納された状態となっているので、表示ユニット173が非平行状態になっても被案内部18,18,…が案内部169,169,…から脱落することがない。
また、表示ユニット173は、後述するように、バネ等の弾性部材からなる表示ユニット付勢手段により前方側に向かって付勢された状態となっているが、裏機構枠160を開放した状態あるいは、遊技盤1を前面枠120から取り外した状態では、ガイド部162の前半部分であって、裏機構枠本体161の前面側を覆う部分に表示ユニット173の被案内部18の前端部が当接した状態となる。すなわち、この表示ユニット173の裏機構枠160に対する前後位置が、表示ユニット173の前後方向の移動範囲における最も前側の位置である。なお、遊技盤1が装着されて裏機構枠160を閉じた状態においては、遊技盤裏面構成部材11の裏面に設けられて後方に突出する押圧部17,17,…が、上述した表示ユニット173の前後方向の移動範囲における最も前側の位置より後方に位置するようになっている。よって、押圧部17の後端部にある押圧部材17bが表示ユニット173の前面に密着できるようになっている。
図8に示すように、裏機構枠160の後面部161aの背面(裏面)には、前方に窪んで後方に開口した略矩形状の凹部である演出制御装置配設部165が形成され、演出制御装置33を収容したボックス33aが配設されている。また、後面部161aの背面であって、演出制御装置配設部165が形成された部分には、演出制御装置配設部165の前面側に形成された表示ユニット収納部168に連通する配線用開口165aが形成されており、この配線用開口165aを通して液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)と演出制御装置33とが配線によって接続されるようになっている。
演出制御装置33を収容したボックス33aの上下幅は、演出制御装置配設部165の上下幅よりも広く、演出制御装置配設部165にこのボックス33aを収容すると、ボックス33aの下部が演出制御装置配設部165の下方に延出するようになっている。そして、図7に示すように、ボックス33aの前面側であって本体部の下縁の下方に延出する部分からは、演出制御装置33に設けられたコネクタ部33mがボックス33aの外側に露出している。
また、上述したように、遊技盤1の裏面には演出データ装置32が取り付けられており、この演出データ装置32の裏面であって、演出制御装置33が取り付けられた演出制御装置配設部165の下方に位置する部分には、コネクタ部32fが設けられている。そして、この演出データ装置32のコネクタ部32fと演出制御装置33のコネクタ部33mは、互いに対向するように配されている。
すなわち、図1に示すように、遊技盤1が前面枠本体130に取り付けられ、かつ、裏機構枠160が遊技盤1の裏面側に配された状態では、演出制御装置33を収容したボックス33aを演出制御装置配設部165に収容される状態にすると、演出データ装置32のコネクタ部32fと演出制御装置33のコネクタ部33mが連結し、演出データ装置32と演出制御装置33が直接接続できるようになっている。また、ボックス32aの下側部分の裏面には、遊技制御装置30を収納したボックス30aの一部が配されるようになっており、この部分はその厚みの分だけ薄く形成されている。
また、図5,8に示すように、後面部161aの背面であって、裏機構枠160の裏面側から見て、演出制御装置配設部165の右側には、演出制御装置33と他の装置等を接続する配線を収納する接続用凹部183が形成されている。この接続用凹部183は上下に延在するように形成されており、上側の左右に、演出制御装置配設部165、排出装置配設凹部185に連通する上部連通部183a,183bを備え、下部に裏機構枠160の下方に連通する下部連通部183cを備える。また、接続用凹部183の内部であってその上部には、遊技機外部の装置(管理装置など)との通信を行うための枠用外部出力端子205aを備える外部端子基板205を取り付ける取付部183dや、中継基板203を取り付けるための取付部183eが形成されている。
この接続用凹部183の上半部は、カバー部材204によって覆われるようになっているが、カバー部材204の上部には開口部204aが形成されており、カバー部材204を取り付けた状態で、外部端子基板205の枠用外部出力端子205aが裏機構枠160の裏面側に露出するようになっている。また、接続用凹部183の下半部は、遊技制御装置30を収納したボックス30aによって覆われるようになっている。このボックス30aによって覆われる部分は、後面部161aの厚みがボックス30aの厚みの分だけ薄くされており、これに合わせて上述したように演出制御装置33を収納したボックス32aの厚みも、下部が薄くされている。すなわち、後面部161aの背面の下部および上述した演出制御装置33を収納したボックス32aの下側部分には、遊技制御装置30を収納したボックス30aが収納される凹部が形成されている。このように配線を接続用凹部183内に収納し、接続用凹部183の開口部分をカバー部材204およびボックス30aで覆って閉鎖することにより、配線が露出してばらけてしまうことを防止することができる。
裏機構枠本体161の上面には、下方に窪んだ凹部である貯留タンク載置部188が形成されており、ここに遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、排出装置190に供給する貯留タンク192が取り付けられるようになっている。
貯留タンク192は、略矩形箱状の部材であって、その長さ方向が裏機構枠本体161の左右方向に沿うとともに、上側に開口するように裏機構枠本体161の上面に取り付けられている。この貯留タンク192は、遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、排出装置190に供給するものである。この貯留タンク192の裏機構枠本体161の左右方向に沿った幅は、貯留タンク載置部188の左右方向に沿った幅に等しい。また、貯留タンク192の裏機構枠本体161の前後方向に沿った幅は、裏機構枠160の前後幅より若干狭いが、貯留タンク載置部188の前後幅より広くなっている。そして、貯留タンク192は貯留タンク載置部188の前後に突出するように載置されており、前側においては表示ユニット収納部168の上面の一部をなし、後側においては、流路形成凹部184の上面の一部をなしている。
貯留タンク192の底面は、裏機構枠本体161の後方に向かって下るとともに、裏機構枠本体161の裏面側から見て左方向に下る傾斜を有しており、この傾斜下流側に位置する貯留タンク192の底面には、貯留タンク192内の遊技球を外部に排出する排出口として遊技球が通過可能な開口(図示略)が形成されている。そして、後面部161aの背面には、この開口に連通する遊技球流路を形成するための流路形成凹部184が形成されている。
流路形成凹部184は後面部161aの背面であって、裏機構枠160の裏面側から見て上側および右側の端部に隣接した位置に形成されている。このうち上側の流路形成凹部184は右側に向かって下る傾斜を有する導出流路形成部材載置部194を有し、ここに導出流路形成部材195が取り付けられ、導出流路201が形成されるようになっている。
また、右側の流路形成凹部184は、その上下方向の略中央に流路形成凹部184に連通する排出装置配設凹部185が形成されており、ここに排出装置190が取り付けられるようになっている。この排出装置配設凹部185は、裏機構枠160の中央方向に延在するように形成され、その中央側の端部の一部が接続用凹部183に上部連通部183bを通じて連通している。そして、この排出装置配設凹部185を境にして、右側の流路形成凹部184の上部には、誘導流路形成部材196が取り付けられ、導出流路201に連通するとともに排出装置190に接続する誘導流路202が形成されるようになっている。また、排出装置配設凹部185を境にして、右側の流路形成凹部184の下部には、流路構成部材197が取り付けられ、排出装置190から排出された遊技球を下方に流下案内する下部流路198が形成されるようになっている。さらに、この流路構成部材197によって、誘導流路形成部材196に形成された上部球抜き流路に接続する下部球抜き流路199が形成されるようになっている。
すなわち、後面部161aの前面は表示ユニット173の裏面と対向し、後面部161aの背面に形成された各凹部(流路形成凹部184、排出装置配設凹部185)には排出装置190や遊技球流路(導出流路201、誘導流路202、下部流路198)が取り付けられていることから、遊技球流路および排出装置190は表示ユニット173の後方側で遊技機100の前後方向に重合するように配設されていることとなる。
後面部161aの背面における上側の端部には、流路形成凹部184を形成したことにより後方に突出する段部が形成され、この段部の上面が、遊技球の流路を形成する導出流路形成部材195を取り付ける導出流路形成部材載置部194とされている。導出流路形成部材載置部194をなす段部の上面は、その前後幅(段部の後方に突出する幅)が遊技球の直径の2倍よりも広いものとされ、貯留タンク192の排出口が形成された位置から後述の誘導流路202にかけて、右側に下る傾斜を有するように形成されている。
この導出流路形成部材載置部194に取り付けられる導出流路形成部材195は、導出流路形成部材載置部194をなす段部の上面と略同じ大きさの底板195aと、底板195aに対し垂直に接続した背面板195bとからなるL字型の板状の部材である。底板上には、前後方向の中央に、傾斜方向に沿った仕切壁195cが形成されていて、これにより、遊技球の直径の2倍より広い前後幅を有する底板195aの上面が二分され、二条の導出流路201が形成されるようになっている。なお、導出流路201には、遊技球が上下に数段重なって流下するが、仕切壁195cの高さは遊技球の直径程度とされ、底板195a上を流下する遊技球のみが確実に二条に並ぶようにされている。
そして導出流路形成部材195は、底板195aが導出流路形成部材載置部194上に配され、かつ、背面板195bが導出流路形成部材載置部194の後端部側に配されるように取り付けられる。これによって、図2に示すように、背面板195bは段部下方の後面部161aの背面と略同一面を形成するようになる。また、背面板195bの上下幅は、段部の上面から裏機構枠本体161の上面に取り付けられた貯留タンク192の下端までの幅とされ、段部の後端部と略同じ位置まで後方に突出する貯留タンク192に背面板195bの上端部を固定できるようになっている。
すなわち、導出流路形成部材195の底板195aが貯留タンク192の排出口から誘導流路202に至る導出流路201の底面をなすとともに、背面板195bと段部上方の後面部161aの背面が導出流路201の側面をなす。また、裏機構枠本体161の上部に設けられた貯留タンク192が導出流路201の上面をなし、貯留タンク192の後端部に背面板195bの上端部が固定されることで、後面部161aの背面に筒状の導出流路201が形成されることとなる。
裏機構枠本体161の裏面側から見て右側の流路形成凹部184に取り付けられた誘導流路形成部材196は、その内部に導出流路201に連通するとともに排出装置190に接続する誘導流路202が形成されている。この誘導流路形成部材196は、後面部161aの背面における上側に形成された流路形成凹部184と右側に形成された流路形成凹部184の接続部分、すなわち、裏機構枠本体161の裏面側から見て右上の角部に沿って配されるL字形の部材であり、流路形成凹部184に形成されたボス184a,184a(図8に図示)が挿入されることで取り付けられている。また、誘導流路形成部材196の内部には、前後二列にかつ上下一段で遊技球を流下させる誘導流路202が形成されている。
このL字形をした誘導流路形成部材196の一端部であって、上側の流路形成凹部184に配される部分には、上述の導出流路201に連通し、誘導流路202の入口をなす流入口196aが形成されている。この流入口196aは、導出流路201に連続する前後二条の流路を有し、上部には、導出流路201の下流側における上端部から流入口196aの上部にかけて下る傾斜を有する板状の案内部材196bが設けられている。この案内部材196bは、導出流路201内で上下に数段重なって流下する遊技球を押さえるとともに、流入口196aに向かって上下一段になるように案内するものである。なお、板状の案内部材196bは、積み重なった状態の遊技球同士が噛み合ってブリッジを形成することを防止するため、下流側の端部が回動可能に軸着されているとともに上流側の端部におもり196hが取り付けられて上下に揺動可能に構成されている。
そして、誘導流路形成部材196内には、誘導流路202の底面をなす底板196cが上下に3段形成されている。最も上側の底板196cは流入口196aに連続し、流入口196aから流入した遊技球を、裏機構枠本体161の裏面側から見て右側に流下案内するように右側に傾斜し、その下側に配される底板196cは逆に右から左へ傾斜し、さらにその下側に配される底板196cは、最も上側の底板196cと同じく左から右へと傾斜している。また、各底板196cは、図示しないが前後に並んだ二条の流路を有しており、このような底板196cによって、左右に折り返しながら下方へ延在する誘導流路202が形成され、流入口196aから流入した遊技球が左右に折り返しながら下流側へ案内されるようになっている。なお、各底板196cは、遊技球が一段で流下するような間隔で配されている。そして、このように形成された誘導流路202は、誘導流路形成部材196の下端部に形成された排出口196dが排出装置190の流入口190aに接続するようになっている。
また、誘導流路形成部材196の最も上側の底板196cによって形成された流路の途中には、上部に半端センサ196eが設けられている。この半端センサ196eは、基本的には、貯留タンク192および導出流路201内の遊技球の残量が1回に払い出される遊技球数のうちの最大数より少なくなった場合に、1回の排出数に満たない半端な数の遊技球が払い出されるのを防止するものである。また、半端センサ196eは、貯留タンク192に遊技球が無いのに、排出装置190が作動するのを防止すものである。そして、半端センサ196eは遊技球を非接触で検出する近接センサなど、遊技球を検出するセンサで構成され、半端センサ196eから遊技球を検出する信号が途絶えた場合(遊技球を検出していないことを示す信号が出力された場合)に、排出発射制御装置34が、島設備側から遊技球が補給されて、半端センサ196eから遊技球を検出していることを示す信号が入力するまで、遊技球の排出を停止する制御を行う。
また、最も上側の底板196cの下流側端部であって誘導流路202の折り返し部分には、遊技球が流下する流路を球抜き流路と誘導流路202とに切り替える切替部材196fが設けられている。この切替部材196fは、常時、遊技球を下段の誘導流路202に案内するようになっているが、球抜きの際に、この切替部材196fを外部から操作することによって、遊技球が誘導流路202に隣接して形成された上部球抜き流路196gへ案内するように切り替えることができる。なお、上部球抜き流路196gは、後述する流路構成部材197に形成された下部球抜き流路199とで球抜き流路を形成するものであって、貯留タンク192および導出流路201内の遊技球を遊技機100の外部(島設備の回収樋)に抜き取るためのものである。
排出装置190は、裏機構枠本体161の裏面側から見て、右側の流路形成凹部184における上下方向の略中央に形成された排出装置配設凹部185に、ここに形成されたフック185a(図8に図示)で係止されることにより取り付けられている。この排出装置190は略直方体状であって、上部に遊技球を受け入れる流入口190aを、下部に遊技球を排出する排出口190bを備えている。また、内部には、外周に遊技球を受け入れ可能な複数の球受け凹部190c,190c,…を有するスプロケット190d、このスプロケット190dを回転駆動する駆動源190e(例えばステッピングモータ)、配線の中継基板190fを備えている。
排出装置190を排出装置配設凹部185に配設した状態では、流入口190aに誘導流路形成部材196の排出口196dが接続し、誘導流路202を流下した遊技球が排出装置190内に流入するようになっている。また、駆動源190eは排出装置配設凹部185において、流路形成凹部184より裏機構枠160の中央側に延在した部分に配されるようになっており、この部分が駆動源配設部185bとなる。このように、駆動源190eが裏機構枠160の中央側に配されることで、排出装置190が後面部161aの背面において左右方向に延在するようになり、後方への厚みを少なくできるようになっている。
誘導流路202から排出装置190内に流入した遊技球は、排出装置190内の排出流路190iを通ってスプロケット190dの上部に至り、スプロケット190dの外周に形成された球受け凹部190cに1つずつ保持される。スプロケット190dは駆動源190eによって所定角度ずつ回転するようになっており、これに伴って球受け凹部190cに保持された遊技球も下方へ移動し、球受け凹部190cで保持できない角度まで回転すると、遊技球がスプロケット190dの下方に形成された排出流路190iに流入するようになっている。
なお、排出装置190にも誘導流路202と同様に前後に並んだ二条の流路が設けられており、これに対応してスプロケット190dは前後に2つ設けられている。ただし、前後のスプロケット190dは、1つの駆動源190eにより一緒に回転するようになっており、球受け凹部190cの位置を周方向に沿って互いにずれた位置に設ける(位相をずらして設ける)ことで、所定角度回転するごとに前後の流路から交互に遊技球が下方に流下するようになっている。すなわち、遊技球流路からの遊技球を一個宛排出可能に構成されている。また、スプロケット190dより下流側の流路は一条の流路とされている。
スプロケット190dの下方に形成された流路に流入した遊技球は、排出球センサ190gによって検出された後、排出装置190の下方に形成された排出口190bから排出される。この排出口190bには、流路構成部材197に形成された下部流路198の流入口が接続しており、排出口190bから排出された遊技球は下部流路198に流入し、さらに下方へ流下案内される。
また、排出装置190には、配線を中継する中継基板190fが設けられており、この中継基板190fのコネクタ190hは、接続用凹部183と排出装置配設凹部185が連通する上部連通部183bに面する排出装置190の側面に露出している。そして、このコネクタ190hに接続された配線は、上部連通部183bから接続用凹部183を通って下部連通部183cに至り、排出発射制御装置34に接続されるようになっており、排出発射制御装置34が遊技制御装置30の制御の下で排出装置190を制御できるようになっている。
排出装置配設凹部185を境にして、右側の流路形成凹部184の下部には流路構成部材197が取り付けられて、排出装置190から排出された遊技球を下方に流下案内する下部流路198が形成されている。この下部流路198は、その流入口が排出装置190の排出口190bに接続しており、ここから流入した遊技球は下部流路198に沿って下方に案内される。そして、下部流路198の下端部の排出口は遊技機前面側の上皿に連通する流路に接続しており、これによって排出装置190から排出された所定数の遊技球が、発射操作ユニット150の前面に形成された上皿に払い出されるようになっている。
また、この流路構成部材197は、排出装置190を介さずに誘導流路202から遊技機の外部に遊技球を排出する球抜き流路の一部をなす下部球抜き流路199も形成している。この下部球抜き流路199は、誘導流路形成部材196の下端部に設けられた上部球抜き流路196gの排出口に接続し、排出装置190の側方を通って下方に延在するように形成されており、その下端部の排出口は遊技機100の外部(島設備の回収樋)に連通する流路に接続するようになっている。
以上のような構成によって、図示しない島設備の供給装置から供給され、貯留タンク192に貯留された遊技球は、貯留タンク192底面の傾斜によって裏機構枠160の裏面側に位置する排出口に誘導される。排出口から排出された遊技球は、裏機構枠160の裏面側に形成された導出流路201を流下して誘導流路202を経て排出装置190に至る。そして、排出装置190が動作することによって、下部流路198を経て発射操作ユニット150の前面に形成された上皿に排出される。なお、貯留タンク192の排出口から排出装置190に至る流路内には、常に遊技球が待機している状態となっており、排出装置190によって流路内の遊技球が排出されることに伴って貯留タンク192から流路に遊技球が流入するようになっている。なお、後面部161aの背面に配される上述した各種部材は、その裏面が略同一面をなすような前後幅に形成されている。
表示ユニット173は、図6,7に示すように、前面側が開口した矩形箱状(額縁状)に形成された表示ユニットケース174と、この矩形箱状の表示ユニットケース174に収容された液晶表示パネル(液晶表示器55、バックライト56を含む)とを有する。そして、表示ユニットケース174の前面側から液晶表示パネル175の画像表示面171を有する前面が露出している。
表示ユニットケース174は金属製であって、上述した裏機構枠160の案内部169,169,…に案内される被案内部18,18,…を有し、裏機構枠160の表示ユニット収納部168内において前後動自在に配される。被案内部18,18,…は表示ユニットケース174の上下の側部であって、左端部及び右端部の合わせて4ヶ所から側部に対して垂直に外側に突出するように設けられている。この被案内部18,18,…は、摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなる被案内部材18aを、表示ユニットケース174の上下部(上下面の左右両端)に固定することで形成されている。また、表示ユニット173の下面に設けられた被案内部18,18は、その下部に滑動体として左右方向に沿った回転軸を有するローラ(図示略)を備えており、このローラが案内部169,169の底面に接するようになっている。
このような構成によって、案内部169に対して摩擦係数が低い材質からなる被案内部18もしくは回転可能なローラが当接することとなり、被案内部18と案内部169との間の摩擦抵抗が軽減され、表示ユニット173を円滑に前後方向に移動することができるようになる。
以上のことから、前面枠120の裏面側に、表示ユニット173を収納する前方開放状の収納部(表示ユニット収納部168)を形成した裏機構枠160を配設し、収納部の左右両側部に各々案内部169,169を形成する一方、表示ユニット173の左右両側部に各々被案内部18,18を備えるようにしたこととなる。
表示ユニットケース174の裏面には、表示ユニットケース174に収納される液晶表示パネル175と、裏機構枠160の裏面側に配される演出制御装置33とを接続する配線を通すための、前後に貫通した図示しない配線用開口が形成されている。この配線用開口は、液晶表示パネル175の裏面側に設けられたコネクタ部の位置に対応して形成されており、液晶表示パネル175を表示ユニットケース174に収納すると、この配線用開口からコネクタ部が露出するようになっている。なお、この配線用開口が形成された位置は、表示ユニット173を表示ユニット収納部168に収納した際に、後面部161aに形成された配線用開口165aと対応する位置でもある。
液晶表示パネル175は、矩形板状であって表示ユニットケース174にちょうど収まる大きさとなっている。この液晶表示パネル175は、液晶表示器55とバックライト56などから構成され、液晶表示器55の画像表示面171が、前側に臨むように配されている。
液晶表示器55の画像表示面171の面積は、前面枠本体130に形成された開口部に嵌め込まれた遊技盤1の下側の一部を除く大部分を裏面側から覆うことができる面積となっており、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広いものである。すなわち、画像表示面171の面積が、少なくとも遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広く、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15の大きさが変化してもそれに対応できるようになっている。このように、液晶表示器55の画像表示面171が遊技盤1の裏面側を幅広く覆うようにすることで、遊技盤1を交換して遊技機100の遊技内容を変更する場合に、多種の遊技盤1に対応できるようになっている。
また、液晶表示器55は、画像表示面171の面積が遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15よりも広いので、遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15から露出する領域に所定の画像が表示されるように演出制御装置33によって制御されている。この画像表示領域を決定する遊技盤1の遊技盤裏面構成部材11に形成された開口部15の大きさや位置に関する初期情報や、変動表示ゲームの画像に関する情報は演出データ装置32に記憶されているが、演出データ装置32は遊技盤1に取り付けられており、遊技盤1と一緒に演出データ装置32も交換される。よって、遊技盤1の交換に伴い、例えば、これまでの遊技盤に対応した画像表示領域から、新たな遊技盤1に対応した画像表示領域に変更できるようになっている。
以上のような構成によって、液晶表示器55を備えた表示ユニット173は、裏機構枠160に前後移動可能に保持されることとなる。
次に、表示ユニット173の前後位置調整について説明する。表示ユニット173の位置調整は、例えば、裏機構枠160を閉めた状態で遊技盤1を前面枠120にその前面側から取り付ける場合、もしくは、メンテナンスなどのために前面枠本体130に遊技盤1が取り付けられた状態で裏機構枠160を開放した状態から閉鎖した状態とする場合に行われる。
ここでは、一例として、裏機構枠160を閉鎖した状態で遊技盤1を前面枠120に取り付ける場合における表示ユニット173の位置調整について説明する。なお、すでに開口部から古い遊技盤1が取り外されており、裏機構枠160は、前面枠本体130の裏面側に表示ユニット173が臨む状態(閉鎖した状態)とされているものとする。また、遊技盤1の裏面側にある演出データ装置32の裏面側に取り付けられた遊技制御装置30を収納したボックス30aは、後方に回動し水平な状態となっているものとする。
前面枠本体130の開口部の前面側から見て左側、すなわち、裏機構枠160が軸着された側には、遊技盤1の一側部を係止する係止部材(図示略)が設けられていて、遊技盤1を開口部に取り付ける際には、まず、開口部に対してその前側から、遊技盤1の一側部をこの係止部材に係止させるように斜めに挿入する。そして、係止部材によって係止された側を軸として、遊技盤1を遊技機100の後方側へ回動させながら開口部に嵌め込む。
ここで、裏機構枠160に保持されている表示ユニット173は、表示ユニット収納部168内で前後移動可能に、かつ、表示ユニット付勢手段としての圧縮コイルばね182によって前方向に付勢された状態で収納されており、裏機構枠160を開放した状態では、被案内部18の前面が案内部169の前端を形成するガイド部162に接する位置に配される。
上述のように遊技盤1を後方側に回動させる過程において、遊技盤1の後方に突出する押圧部17,17,…は、その後端部に取り付けられた押圧部材17b,17b,…が表示ユニット173の前面における周縁をなす表示ユニットケース174に当接する。そして、遊技盤1を開口部に嵌め込むために、さらに後方側に回動させるのに伴い、表示ユニット173は、表示ユニット付勢手段としての圧縮コイルばね182の付勢力に抗して後方向へ押し込まれることとなる。
ここで、遊技盤1は、係止部材によって係止された一側部を軸として回動するので、
遊技盤裏面構成部材11の裏面に設けられた押圧部17,17,…のうち、裏面側から見て右側、すなわち遊技盤1の回動軸に近い側に設けられた押圧部17,17が先に表示ユニット173の前面に当接する。より詳しくは、遊技盤1の回動軸に近い側にある押圧部17の後端部に取り付けられた押圧部材17bに設けられたローラ20が、表示ユニット173の前面における周縁をなす表示ユニットケース174に当接する。表示ユニット173は、表示ユニット収納部168内で若干傾斜した状態(表示ユニット173が裏機構枠160の左右方向と非平行状態)となることが可能であり、押圧部17(ローラ20)が当接した側が、より後方向に押し込まれるように傾斜した状態で移動する。
遊技盤1を回動させる過程において、遊技盤1の回動軸に近い側に設けられた押圧部17は、表示ユニット173の前面にローラ20が当接した状態で、表示ユニット173を後方へ押圧しつつ、左右方向に沿って移動することとなる。この際、ローラ20が回転することにより、円滑に移動することが可能となっている。
また、遊技盤1は回動させることで徐々に遊技機100の左右方向に沿うようになるが、この過程において、ローラ20以外に押圧部材17bも表示ユニット173の前面に当接し、表示ユニット173を後方へ押圧しつつ、左右方向に沿って移動することとなる。この際、押圧部材17bが摩擦係数の低い材質からなることから円滑に移動することが可能となっている。
また、遊技盤1を回動させる過程において、表示ユニット173は表示ユニット収納部168内で後方へ移動することとなるが、この表示ユニット173は、上述したように上下側面に設けられた被案内部18,18,…が、表示ユニット収納部168に形成された案内部169,169,…に案内されることで前後方向に沿って移動可能となっている。そして、この被案内部18,18,…が、摩擦係数の低い材質からなる被案内部材18aによって形成されており、案内部169,169,…の内壁に接する左右方向外側が曲面形状に形成されていることと、表示ユニット173の下部側面に設けられた被案内部18,18の下面にローラが設けられていることから、円滑に前後移動することが可能となっている。
遊技盤1が完全に開口部に嵌め込まれた状態では、遊技機100の左右方向に平行な状態となる。また、表示ユニット173の傾斜も、遊技盤1を回動させることで徐々に遊技機100の左右方向に沿うようになる。このように、遊技盤1が完全に開口部に嵌め込まれた状態では、表示ユニット173の前面が押圧部17の後端部に設けられた押圧部材17bに面接触する。各押圧部17の後端部に設けられた押圧部材17bの後端面は、同じ前後位置となっており、表示ユニット173は遊技盤1と平行に配される。
また、表示ユニット173は、表示ユニット付勢手段(圧縮コイルばね182)によって前側に付勢されているので、前面が押圧部17の後端部に設けられた押圧部材17bに密着した状態で保持される。すなわち、このときの表示ユニット173の前後位置が遊技機100の使用時における前後位置となる。また、表示領域区画壁16の後方突出量は、押圧部17の後方突出量よりも少なく、表示ユニット173の前面に当接はしないが、近接した位置に配されるようになる。
遊技盤1を後方に回動させることで、遊技盤1の裏面に取り付けられた演出データ装置32のコネクタ部32fと、裏機構枠160の下方に延出した演出制御装置33のコネクタ部33mが接続され、演出データ装置32と演出制御装置33が直接接続される。また、演出データ装置32の裏面側に取り付けられた遊技制御装置30は、裏機構枠160の下方をくぐり、裏機構枠160の裏面側に至る。
遊技盤1を開口部に嵌め込んだ状態としたら、開口部の前面側から見て右側に設けられた固定部材(図示略)によって遊技盤1を固定する。さらに、裏機構枠160の上側にある周囲壁187の外周面の左右に設けられた変換手段220を操作して固定部材210により表示ユニット173を固定する(裏機構枠160の前面側から見て右側の変換手段220、固定部材210は図示略)。
変換手段220は、上述のように遊技盤1を取り付ける際においては、図11(a)に示すように、非固定位置にあって係止部225によって固定された状態とされている。これによって、固定部材210は、リンク部材215のボス217に設けられた付勢部材の付勢力によって上方向に付勢されて上方位置規制部218に当接した状態となり、表示ユニット173の被案内部18の上面から上方に離れた状態となっている。すなわち、表示ユニット173の前後動が可能な非固定状態となっている。
表示ユニット173の固定を行う際には、まず、係止部本体225aを本体部221から離れる方向に弾性変形させて係止爪225bによる固定を解除し、挿入口219を覆う位置に本体部221を回動させる。これによって、本体部221に設けられた変換部材222が挿入口219から周囲壁187の内側に挿入され、固定部材210の接続部213の上部に形成された支持部213aおよび回動軸214に当接する。支持部213aの変換部材222と当接する上面および回動軸214の周面は曲面形状となっており、平面形状とした場合に比べ、本体部221に固定されて回動して下方に移動する変換部材222からの力を効率よく(均等に)受けることができるようになっている。そして、さらに本体部221を回動させ、固定部材210をリンク部材215のボス217に設けられた付勢部材の付勢力に抗して下方向へ移動させる。
固定部材210を下方へ移動させることにより、固定部材210の下面が表示ユニット173の被案内部18の上部に当接するようになる。このとき、表示ユニット173の被案内部18が、案内部169内において裏機構枠本体161の側面側(前面側から見て左側)に位置していた場合は、まず、固定部材210の下面に形成された規制部212に当接する。上述したように規制部212は、押圧部211側に向かって上る傾斜面とされており、被案内部18がこの規制部212に当接した状態で固定部材210を下方に移動することで、被案内部18が傾斜に沿って押圧部211側に案内されるようになっている。
押圧部211は被案内部18の左右幅と略等しい左右幅を有しており、ここに案内された被案内部18は、左右方向へほとんど移動できない状態となる。すなわち、被案内部18が規制部212によって押圧部211に案内されることで、表示ユニット173の左右方向への移動が規制されることとなる。さらに、固定部材210の押圧部211が被案内部18の上面を下方に押圧することで、表示ユニット173が下方向に押し付けられることとなり、表示ユニット173の上下、前後動が規制されることとなる。
ここで、変換部材222の厚み(本体部221からの突出幅)は、固定部材210の押圧部211を被案内部18の上面に当接させるのに十分な厚みよりも厚く、押圧部211に被案内部18が当接した状態からさらに本体部221を回動させることで、本体部221が変換手段固定部材224によって固定可能となる。すなわち、弾性体からなる変換部材222が弾性変形した状態で固定されることとなり、確実に表示ユニット173を下方向へ押圧できるようになっている。
変換手段220によって固定部材210を押し下げ、表示ユニット173が固定された状態となったら、変換手段固定部材224の固定部224bを本体部221の上面に当接する状態として本体部221を固定する。これによって表示ユニット173が前後、左右、上下方向への移動を規制された固定状態で保持され、振動によって表示ユニット173が表示ユニット収納部168の内壁に衝突することを防止できる。このように、変換手段220を備えることによって、表示ユニット173の固定状態と非固定状態とを簡単に変換することができる。
以上のことから、固定部材210を表示ユニット173の固定状態と非固定状態とに外部操作により変換する変換手段220を設けたこととなる。
また、固定部材210は、案内部169において前後動する表示ユニット173の被案内部18に対して、少なくとも下方に押圧することで該表示ユニット173を固定するようにしたこととなる。
また、後方に回動した状態の遊技制御装置30を前方向に回動させて起立した状態とし、裏機構枠160の裏面側下部に形成された凹部に収納する。このとき、遊技制御装置30を前方側に押圧するので、遊技制御装置30の前方に位置する演出制御装置33と演出データ装置32の接続部(コネクタ部33mとコネクタ部32fの接続部)も同時に押圧され、両者の接続が補助される(接続が完全でない場合などはこの動作で押し込まれる)。そして、保持部材32iによって遊技制御装置30が起立した状態を保持するようにする。さらに、各種配線などを接続して遊技盤1の取付が完了する。
なお、本実施形態の遊技機100では、裏機構枠160を開閉可能としたが、前面枠120に遊技盤1を前側から取り付ける構成の場合は、開閉できない裏機構枠160であってもよい。ただし、前面枠本体130に対しては着脱自在な構成とする。
また、裏機構枠160を別途設けずに、前面枠本体130の裏面側に案内部169,169,…を形成するようにしても良い。
また、本実施形態の遊技機100では、前面枠120に遊技盤1を前側から取り付ける構成としたが、遊技盤1を前面枠120に後側から取り付ける(或いはサイドからスライド挿入する)構成としても良い。この場合は、前面枠120に遊技盤1を装着した後に裏機構枠160を閉鎖することとなり、この際に表示ユニット173の位置調整が行われることとなる。また、本実施形態のように遊技盤1を前側から取り付ける構成であっても、メンテナンス等の場合に裏機構枠160を開放した場合は、再び裏機構枠160を閉鎖する際に表示ユニット173の位置調整が行われることとなる。
このように、前面枠本体130に遊技盤1が取り付けられた状態で裏機構枠160を開放した状態から閉鎖した状態とする場合でも、遊技盤1と裏機構枠160は、相対的に上述の場合と略同じ動作をすることとなり、上述と同様に表示ユニット173の位置調整がなされる。
すなわち、遊技盤1を前面枠120に取り付けることにより、遊技盤1の裏面が裏機構枠160に備えられた表示ユニット173の前面に臨む状態となる場合や、前面枠120に取り付けられた遊技盤1の裏面側を開放した状態から閉鎖した状態にする場合のように、表示ユニット173が遊技盤1の後方に位置づけられる際に、表示ユニット173の位置調整がなされる。
また、被案内部材(上下)18a,18a,…の外側にもローラを横向きに設け、被案内部18,18,…が案内部169,169,…の外側壁に接触した場合にローラで転がるようにしても良い。
以上のことから、前面枠120に対して遊技盤1を着脱自在に装着し、該遊技盤1に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機100において、前面枠120における遊技盤1の後方位置に、表示ゲームを表示する表示ユニット173を配設するように構成し、前面枠120に(裏機構枠160)、表示ユニット173を前後動可能に案内する案内部169,169,…を設けるとともに該表示ユニット173を前方側に付勢する付勢部材(圧縮コイルばね182)を設けて、遊技盤1の後端部(押圧部17,17,…)が表示ユニット173を押圧することで表示ユニット173が案内部169,169で案内されて後方側に移動するように構成し、前面枠120に配設された表示ユニット173が振動により左右及び/又は上下に移動するのを防止するために当該表示ユニット173を固定する固定部材210を設けるようにしたこととなる。
なお、本実施形態においては、固定部材210を裏機構枠160の裏機構枠本体161に配設するようにしているが、ガイド部162の方に配設するようにしてもよい。例えば、前面枠120から遊技盤1を取り外した状態で輸送する場合には、表示ユニット173が付勢手段に押されて前方側に移動した状態となっているが、固定部材210をガイド部162の方、すなわち案内部169の前方よりに配設することで、前方に移動した表示ユニット173を固定可能となる。さらには、固定部材210を裏機構枠本体161とガイド部162との両方に設けても良いし、変換手段220の本体部221を着脱自在に構成するとともに回動受け部223を裏機構枠本体161とガイド部162の両方に設け、変換手段220の本体部を選択的に回動受け部223に取り付けることで、表示ユニット173が前後に移動しても両方固定できるようにしても良い。また、固定部材210を前方に延在させて表示ユニット173が前方に移動しても押圧できるようにしても良い。
また、固定部材210に規制部212と押圧部211を形成し、表示ユニット173の左右方向への移動を規制するとともに、上下、前後方向への移動を規制するようにしたが、下方への押圧力で左右方向への移動も規制できることから、固定部材210は表示ユニット173を下方に押圧する機能のみ備えるものとして、表示ユニット173の上下方向への移動のみを規制するものとしても良い。また、固定部材210を、表示ユニット173を下方に押圧する機能のみ備えるものとした場合には、別途左右の移動を規制する構成を設けても良い。また、固定部材210は表示ユニット173を一側方に押圧する機能を有するものとし、表示ユニット173の左右方向への移動のみを規制するものとしても良い。
また、固定部材210は、裏機構枠本体161の両側の案内部169に設けるようにしたが、右上あるいは左上の何れか一方のみの案内部169に設けても良い。なおこの場合は、規制部212を押圧部211の左右両側に備えることが望ましい。
以上のような遊技機100は、前面枠120に対して遊技盤1を着脱自在に装着し、該遊技盤1に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機100において、前面枠120における遊技盤1の後方位置に、表示ゲームを表示する表示ユニット173を配設するように構成し、前面枠120に(裏機構枠160)、表示ユニット173を前後動可能に案内する案内部169,169,…を設けるとともに該表示ユニット173を前方側に付勢する付勢部材(圧縮コイルばね182)を設けて、遊技盤1の後端部(押圧部17,17,…)が表示ユニット173を押圧することで表示ユニット173が案内部169,169で案内されて後方側に移動するように構成し、前面枠120に配設された表示ユニット173が振動により左右及び/又は上下に移動するのを防止するために当該表示ユニット173を固定する固定部材210を設けるようにしている。
したがって、前面枠120に、表示ユニット173を前後動可能に案内する案内部169,169,…を設けたので、表示ユニット173が前後動可能となり、後方側への突出量の異なる種々の遊技盤1でも装着が可能となる。
また、表示ユニット173を前方側に付勢する付勢部材を設けて、遊技盤1の後端部が表示ユニット173を押圧することで表示ユニット173が案内部169,169,…で案内されて後方側に移動するように構成したので、遊技盤1の後端部よりも表示ユニット173が後方側に移動して、表示ユニット173と遊技盤1の後端部との間に余分な隙間を形成してしまうことを防止できる。すなわち、遊技盤1の後端部が常に表示ユニット173に密着する適正な前後位置に配されるようになる。
また、表示ユニット173が振動により左右及び/又は上下に移動するのを防止するために当該表示ユニット173を固定する固定部材210を設けたので、前後動可能な表示ユニット173における振動による不具合の発生を防止できる。例えば、遊技機100の輸送中に、表示ユニット173が振動により周りの部材に衝突して故障することを防止でき、さらには、遊技機100を横向きあるいは逆さまに積み上げて輸送しても問題が生じない。また、遊技店に設置後に固定することも可能であり、遊技店に設置後に発生する振動により、表示ユニット173に不具合が生じたり表示ユニット173の設置位置がずれてしまったりすることを防止できる。
また、固定部材210を表示ユニット173の固定状態と非固定状態とに外部操作により変換する変換手段220を設けるようにしている。
したがって、固定部材210を表示ユニット173の固定状態と非固定状態とに外部操作により変換する変換手段220を設けたので、必要に応じて固定部材210の状態を変換することができる。
また、前面枠120の裏面側に、表示ユニット173を収納する前方開放状の収納部(表示ユニット収納部168)を形成した裏機構枠160を配設し、収納部の左右両側部に各々案内部169,169,…を形成する一方、表示ユニット173の左右両側部に各々被案内部18,18,…を備え、固定部材210は、案内部169,169,…において前後動する表示ユニット173の被案内部18,18,…に対して、少なくとも下方に押圧することで該表示ユニット173を固定するようにしている。
したがって、前面枠120の裏面側に、表示ユニット173を収納する前方開放状の収納部を形成した裏機構枠160を配設し、収納部の左右両側部に各々案内部169,169,…を形成したので、前面枠120に直接案内部169,169,…を形成するよりも、前後動を容易に行える形状のものにできるとともに前後動するための前後幅も十分に確保することが可能となる。
また、収納部の左右両側部に各々案内部169,169,…を形成する一方、表示ユニット173の左右両側部に各々被案内部18,18,…を備えるようにしたので、大型で重量の大きい表示ユニット173でも何ら問題なく前後動させることが可能となる。
さらに、固定部材210は、案内部169,169,…において前後動する表示ユニット173の被案内部18,18,…に対して、少なくとも下方に押圧することで該表示ユニット173を固定するようにしたので表示ユニット173の被案内部18,18の下面と案内部169,169の底面が押圧接触して、表示ユニット173を効率よく簡単に固定することが可能となる。すなわち、少なくとも下方に押圧すれば左右の移動も防止でき、別途左右の移動を防止する構成を備えなくても良いので、構成を簡単にすることができる。
また、固定部材210は、案内部169,169,…の上方に配設されて、表示ユニット173の被案内部18,18,…を下方に押圧する押圧部211と、該被案内部18,18,…が外側に移動することを規制する規制部212とを有し、変換手段220は、固定状態への変換に伴い固定部材210を下方側に移動させる変換部材222から構成している。
したがって、固定部材210は、案内部169,169,…の上方に配設されて、表示ユニット173の被案内部18,18,…を下方に押圧する押圧部211と、該被案内部18,18,…が外側に移動することを規制する規制部212とを有し、変換手段220は、固定状態への変換に伴い固定部材210を下方側に移動(押圧)させる変換部材222から構成したので、表示ユニット173が上下及び左右(特に外側)に移動することを確実に防止できる。
次に図13を参照して、表示ユニット173を固定する固定部材210および変換手段220の第一の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述の遊技機100と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例の遊技機では、上述した固定部材210、変換手段220の代わりに両者が一体となった固定部材230を備えている。図13(a)に示すように、裏機構枠160における後面部161aには、裏機構枠160の前面側から見て左上部にある案内部169に連通する挿入口231が形成されている。この挿入口231の位置は、図13(b)に示すように、被案内部18の上面と案内部169の内側上面(天井となる面)の間にある空間の位置に対応して形成されており、この挿入口231を通して裏機構枠160の裏面側から固定部材230をこの空間に挿入できるようになっている。
固定部材230は、上述の空間に挿入される挿入部232と、固定部材230を裏機構枠160の裏面側に取り付けるための取付部233とを有し、板状の挿入部232と取付部233が互いに直角に接続したL字形となっている。取付部233において、挿入部232が接続した端部と対向する端部には、両端に回動軸234,234が形成されていて、この回動軸234,234が裏機構枠160の裏面であって挿入口231の下方に形成された軸受部235,235に支持されることで、固定部材230が上下方向に回動可能に支持されるようになっている。
この軸受部235,235が形成された位置は、取付部233の上下幅の分だけ挿入口231の下方に離れた位置であって、図13(b)に示すように、固定部材230を上方に回動させることで、挿入部232が挿入口231から挿入されるようになっている。また、軸受部235に形成された回動軸234を挿通する穴236は、上下方向に延在する長穴となっていて、固定部材230が若干上下動できるようになっており、固定部材230の挿入動作時にその回動の中心をずらすことが可能となっていて容易かつ確実に挿入部232を挿入できるようにされている。
挿入部232は、案内部169の内側上面と被案内部18の上面との間に挿入可能な板状の部材であって、先端方向および裏機構枠本体161の中央方向にかけて肉薄となっている。よって、挿入口231に裏機構枠160の裏面側から挿入することで、図13(b)に示すように、被案内部18が下方向に押圧されるとともに、図13(c)に示すように、裏機構枠160の外側への移動が規制される。これによって表示ユニット173の前後、左右、上下方向への移動が規制されるようになる。
以上のことから、固定部材230は、案内部169,169,…の外側後方から当該案内部169,169,…の内側上面と被案内部18,18,…の上面の間に挿入可能であって、先端方向および表示ユニット173の中央方向にかけて肉薄の板状部材から構成したこととなる。
したがって、固定部材230は、案内部169,169,…の外側後方から当該案内部169,169,…の内側上面と被案内部18,18,…の上面の間に挿入可能であって、先端方向および表示ユニット173の中央方向にかけて肉薄の板状部材(挿入部232)から構成したので、板状部材の挿入に伴い板状部材が圧入される状態となって表示ユニット173を下方に押圧する力が発生することとなる。したがって表示ユニット173が上下及び左右に移動することを確実に防止できるとともに、簡単な構成で固定部材230による表示ユニット173の固定状態と、非固定状態との変換をすることが可能となる。
なお、固定部材230は裏機構枠160に取り付けられているとしたが、着脱可能な別部材としても良く、例えば、未使用時には鎖などで裏機構枠160にぶら下げておくようにしても良い。また、固定部材230は裏機構枠160の左右両側に設けるようにしているが、左右のいずれか一方に設けるようにしても良い。
次に図14を参照して、表示ユニット173を固定する固定部材210および変換手段220の第二の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述の遊技機100と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例の遊技機では、上述した固定部材210、変換手段220を設ける代わりに、表示ユニット173を後方へ押圧する押圧部17,17,…に同様の機能を持たせている。
図14(a)、(b)に示すように、表示ユニット173の上部に突出する被案内部18,18は、表示ユニット173の中心側が矩形状にされ、前後方向に沿った平面部237が形成されている。また、被案内部18,18の前後幅は、表示ユニット173の前後幅よりも広くなっており、被案内部18,18が表示ユニット173の前面側に突出するように形成されている。そして、表示ユニット173の上側を押圧する二つの押圧部17,17は、その後部に取り付けられた押圧部材17b,17bに、表示ユニット173の上面に当接する上部当接部238と、被案内部18の平面部237に当接する側方当接部239とが形成されている。この上部当接部238は、押圧部材17bの上部の一部を後方に延出することで形成されている。そして、この上部当接部238の側面であって、表示ユニット173の側方側に位置する側面によって側方当接部239が形成されている。
上述したように、遊技盤1を前面枠120に取り付けることによって、押圧部17,17,…の押圧部材17b,17b,…が表示ユニット173の前面に当接し、後方へ押圧するようになる。この際に、表示ユニット173の上側を押圧する押圧部材17b,17bは、その後端面が表示ユニット173の前面に接するとともに、被案内部18に隣接した表示ユニット173の上面に上部当接部238が当接し、さらに、上部当接部238の側面に形成された側方当接部239が、被案内部18の平面部237に当接する。
このように表示ユニット173の上面に上部当接部238が当接することで、表示ユニット173の上下方向の移動が規制され、被案内部18における表示ユニット173の中心側に形成された平面部237に側方当接部239が当接することで、表示ユニット173の左右方向の移動が規制される。このような構成を備えることにより、遊技盤1を取り付ければ別途作業をすることなく表示ユニット173の移動を規制することができ、作業の効率が向上するようになる。
なお、本発明の遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の背面図である。 遊技機の裏面側を示す斜視図である。 裏機構枠を開放した前面枠の裏面側を示す斜視図である。 遊技盤の裏面側を示す斜視図である。 裏機構枠の裏面側を示す図であって、排出装置および流路構成部材の後面側のカバーを取り外した図である。 裏機構枠の前面側を示す斜視図である。 裏機構枠の前面側を示す分解斜視図である。 裏機構枠の裏面側を示す分解斜視図である。 裏機構枠の裏面側を示す斜視図であって、変換手段が取り付けられた部分を示す図である。 裏機構枠本体の前面における左上部とガイド部を示す斜視図である。 裏機構枠本体の前面側における左上部を示す図であって、(a)変換手段が非固定状態である状態を示す図、(b)変換手段が固定状態である状態を示す図である。 遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 固定部材および変換手段の第一の変形例を示す図であって、(a)裏機構枠の裏面側における固定部材が取り付けられた部分を示す斜視図、(b)固定部材によって固定された状態を示す側部断面図、(c)固定部材によって固定された状態を示す正面図である。 固定部材および変換手段の第二の変形例を示す図であって、遊技盤が前面枠に取り付けられた状態を示す斜視図であり、(a)表示ユニットの前面側から見て右上部を示す図、(b)表示ユニットの前面側から見て左上部を示す図である。
符号の説明
1 遊技盤
17 押圧部(後端部)
18 被案内部
100 遊技機
120 前面枠
130 前面枠本体
160 裏機構枠
161 裏機構枠本体
162 ガイド部(側面部)
168 表示ユニット収納部(収納部)
169 案内部
173 表示ユニット
182 圧縮コイルばね(付勢部材)
210 固定部材
211 押圧部
212 規制部
220 変換手段
222 変換部材
230 固定部材
232 挿入部(板状部材)

Claims (5)

  1. 前面枠に対して遊技盤を着脱自在に装着し、該遊技盤に設定された表示領域において表示ゲームを行うように構成された遊技機において、
    前記前面枠における前記遊技盤の後方位置に、前記表示ゲームを表示する表示ユニットを配設するように構成し、
    前記前面枠に、前記表示ユニットを前後動可能に案内する案内部を設けるとともに該表示ユニットを前方側に付勢する付勢部材を設けて、前記遊技盤の後端部が表示ユニットを押圧することで前記表示ユニットが案内部で案内されて後方側に移動するように構成し、
    前記前面枠に配設された表示ユニットが振動により左右及び/又は上下に移動するのを防止するために当該表示ユニットを固定する固定部材を設けるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記固定部材を前記表示ユニットの固定状態と非固定状態とに外部操作により変換する変換手段を設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記前面枠の裏面側に、前記表示ユニットを収納する前方開放状の収納部を形成した裏機構枠を配設し、
    前記収納部の左右両側部に各々前記案内部を形成する一方、前記表示ユニットの左右両側部に各々前記被案内部を備え、
    前記固定部材は、前記案内部において前後動する前記表示ユニットの被案内部に対して、少なくとも下方に押圧することで該表示ユニットを固定するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記固定部材は、前記案内部の上方に配設されて、前記表示ユニットの被案内部を下方に押圧する押圧部と、該被案内部が外側に移動することを規制する規制部とを有し、
    前記変換手段は、前記固定状態への変換に伴い前記固定部材を下方側に移動させる変換部材から構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記固定部材は、前記案内部の外側後方から当該案内部の内側上面と前記被案内部の上面の間に挿入可能であって、先端方向および前記表示ユニットの中央方向にかけて肉薄の板状部材から構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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