JP2007154070A - ポリウレタン樹脂の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分子末端にアリル基を0.35(mg−KOH/g)以下有するポリカーボネートジオールをイソシアネートと反応させてポリウレタン樹脂を得る。イソシアネートは有機ジイソシアネートであり、さらに分子量300以下の鎖延長剤を用いる。ポリカーボネートジオールは、炭素数4〜20の脂環族または脂肪族の直鎖または分岐鎖からなるグリコールとジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネートおよびアルキレンカーボネートの3種類のカーボネート類の中から選ばれた1種類または2種類以上のカーボネート類をグリコールとカーボネート類の反応温度、および反応後に残存する過剰グリコールを追出す反応温度の最高到達温度を185〜195℃で反応して得る。
【選択図】なし
Description
しかしながら、ポリカーボネートジオールを原料として得られるポリウレタン樹脂は、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオールから得られるポリウレタン樹脂よりも耐熱性や耐水性等の耐久性が向上するものの、樹脂の分子量が上がらず、目標とする物性が得られず、さらにまたポリウレタン樹脂が着色するという問題があった。
そして、この問題を解決するために、樹脂の末端基に残存する不純物を低減する幾つかの方法が提案されている。
また、ジアルキルカーボネートまたはジアリールカーボネートに対して脂肪族ジヒドロキシル化合物を化学量論量の1.01〜1.30倍用いて分子末端にアルキル基やアリール基の少ないポリカーボネートジオールを得る方法も提案されている(特許文献2参照。)。
また、過剰の脂肪族ジヒドロキシル化合物存在下でポリカーボネートプレポリマーを合成し、次いで過剰分の脂肪族ジヒドロキシル化合物を抜出す方法も提案されている(特許文献3参照。)。
一方、これらの従来技術を用いて比較的低温で反応を行うことにより、上記の不純物の残存量を実質的に皆無とすることも可能であるが、この場合、カーボネートジオールの生産性が大きく低下し、ひいてはポリウレタン樹脂の生産性が低下するおそれがある。また、カーボネートジオールを生産する際に不都合な副生反応が生じるおそれもある。
また、本発明は、耐久性が改善されたポリウレタン樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、生産性の大幅な低下を伴うことなく、着色または耐久性が改善されたポリウレタン樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明に係るポリウレタン樹脂の製造方法は、好ましくは、イソシアネートが有機ジイソシアネートであり、さらに分子量300以下の鎖延長剤を用いる。
このとき、アリル基を0.35(mg−KOH/g)以下有するポリカーボネートジオールは、例えば、反応温度を従来よりも僅かに低くすることで得ることができるため、エステル交換反応の時間が長くなることがなく、したがって生産性の大幅な低下を伴うことなく所望のアリル基の量を有するポリカーボネートジオールを得ることができ、ひいては、生産性の大幅な低下を伴うことなく着色の少ないポリウレタン樹脂を得ることができる。また、費用の観点からは、生産性の低下に伴う費用増加のない安価に製造されるポリカーボネートジオールを原料に用いることで、ポリウレタン樹脂を安価に製造することができる。
本発明において、ポリウレタン樹脂の種類は特に限定するものではないが、好ましくは、熱可塑性ポリウレタン樹脂である。
カーボネート類のうち、ジアルキルカーボネートがより好ましく、また、ジアルキルカーボネートの中でも、ジエチルカーボネートがさらに好ましい。
有機ジイソシアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,4−ナフチレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、o−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、3−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシリレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートや、これらの2種類以上の混合物、これらの有機ジイソシアネートのウレタン変性体、アロファネート変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、ウレトジオン変性体、ウレトイミン変性体、イソシアヌレート変性体、カルボジイミド変性体等を挙げることができる。
このような鎖延長剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール等が挙げられる。これら低分子化合物は、1種、または2種以上を組合せて用いることができる。
鎖延長剤の使用量には、特に制限はなく、目的とするポリウレタン樹脂に付与すべき硬度等に応じて適宜選択されるが、好ましくはポリカーボネートジオール1モルに対して10モル以下、より好ましくは、0.2〜6モルの範囲である。
触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、トリエチルアミン等が挙げられる。
グリコールとカーボネート類の反応温度が185℃を下回ると、エステル交換反応の時間が長くなりポリカーボネートジオールの生産性が低下し、ひいては、ポリウレタン樹脂の生産性が低下するおそれがある。一方、グリコールとカーボネート類の反応温度が195℃を上回ると、ポリカーボネートジオール分子末端のアリル基の量が0.35(mg−KOH/g)を超えるおそれがある。
また、反応後に残存する過剰グリコールを追出す反応温度の最高到達温度を185℃を下回ると、グリコールの追出しに時間が長くかかり生産性が低下するおそれがある。一方、最高到達温度が195℃を上回ると、分子末端のアリル基の量が0.35(mg−KOH/g)を超えるおそれがある。
モル比が1.0を下回ると、エステル交換反応の時間が長くなり、また、ポリカーボネートジオールが着色し易く、ひいてはポリウレタン樹脂が着色し易い。
モル比は、1.0以上であれば特に限定されたものではないが、さらに好ましくは1.0〜1.3とする。
ここで、水酸基価(mg−KOH/g)はアセチル価法で分析した。また、分子末端のエチル基およびアリル基(単位:mg−KOH/g)は、1H−NMRで分析したエチル基およびアリル基の量(単位:mgモル/g)をKOH質量換算したものである。また、水分および色相はJIS−K1557に規定された方法で測定した。
攪拌機、温度計、加熱装置、蒸留塔を組んだ反応装置に、1,6−ヘキサンジオール(以下、1,6−HGと略す。)のジエチルカーボネート(以下、DECと略す。)に対する配合割合がモル比で1.08になるように、1,6−HGを830部、DECを771部仕込むとともに、さらに反応触媒としてテトラブチルチタネート(以下、TBTiと略す。)を0.05部仕込み窒素気流下にて徐々に190℃まで温度を上昇させた。エタノールの留出が緩慢となり蒸留塔の塔頂温度が50℃以下となった時点で、反応温度は190℃のまま、1.3kPaまで徐々に減圧を行ない、1.3kPaの圧力でさらに7時間反応させ、分析を行なった。このときの水酸基価は98(mg−KOH/g)、エチル基は0.12(mg−KOH/g)であった。
エチル基濃度がウレタン化反応への影響を及ぼさないと推定される0.3(mg−KOH/g)以下であったことから、さらに190℃の反応温度で1.3kPa以下の減圧下、反応物の水酸基価が54〜58(mg−KOH/g)になるまで反応を続行した。得られたポリカーボネートジオールは、水酸基価が55.6(mg−KOH/g)、エチル基濃度が0.02(mg−KOH/g)およびアリル基濃度は0.13(mg−KOH/g)であった。また、色相(APHA)が10、水分が0.006%であった。分析値を表1に示した。
合成例1と同様な反応装置に、合成例1と同様な配合割合で、すなわち、1,6−HGを830部、DECを771部、反応触媒としてTBTiを0.05部を仕込み窒素気流下にて徐々に185℃まで温度を上昇させた。エタノールの留出が緩慢になり蒸留塔の塔頂温度が50℃以下となった時点で、反応温度は185℃のまま、1.3kPaまで徐々に減圧を行ない、1.3kPaで7時間反応させ分析を行なった。このときの水酸基価は105(mg−KOH/g)、エチル基は0.18(mg−KOH/g)であった。
エチル基濃度がウレタン化反応への影響を及ぼさないと推定される0.3(mg−KOH/g)以下であったことから、さらに、185℃の反応温度で1.3kPa以下の減圧にて水酸基価が54〜58(mg−KOH/g)になるまで反応を続行した。得られたポリカーボネートジオールは、水酸基価が56.8(mg−KOH/g)、エチル基濃度が0.05(mg−KOH/g)、アリル基濃度が0.07(mg−KOH/g)であった。また、色相(APHA)が10、水分が0.008%であった。分析値を表1に示した。
合成例1と同様な反応装置に、1,6−HGのDECに対する配合割合がモル比で1.18になるように、1,6−HGを913部、DECを771部、反応触媒としてTBTiを0.05部を仕込み窒素気流下にて徐々に195℃まで温度を上昇させた。エタノールの留出が緩慢となり蒸留塔の塔頂温度が50℃以下となった時点で、反応温度は195℃のまま、1.3kPaまで徐々に減圧を行ない、1.3kPaで7時間反応させ、分析を行なった。このときの水酸基価は112(mg−KOH/g)、エチル基は0.09(mg−KOH/g)であった。
エチル基濃度がウレタン化反応への影響を及ぼさないと推定される0.3(mg−KOH/g)以下であったことから、さらに、195℃の反応温度で1.3kPa以下の減圧にて水酸基価が54〜58(mg−KOH/g)になるまで反応を続行した。得られたポリカーボネートジオールは、水酸基価が57.2(mg−KOH/g)、エチル基濃度が0.01(mg−KOH/g)、アリル基濃度が0.32(mg−KOH/g)であった。また、その他の分析として色相(APHA)が10、水分が0.005%であった。分析値を表1に示した。
合成例の再現性を見るため、合成例1の製造方法にて合成例4〜7のポリカーボネートジオールを合成した。
得られた、合成例1および合成例4〜7のポリカーボネートジオールの分子末端エチル基濃度およびアリル基濃度の総量は、平均が0.17(mg−KOH/g)、標準偏差が0.05(mg−KOH/g)と安定した品質を示した。分析値を表1に示した。
合成例1と同様な反応装置に、1,6−HGのDECに対する配合割合がモル比で1.08になるように、1,6−HGを830部、DECを771部、反応触媒としてTBTiを0.05部を仕込み窒素気流下にて徐々に200℃まで温度を上昇させた。エタノールの留出が緩慢になり蒸留塔の塔頂温度が50℃以下となった時点で、反応温度は200℃のまま、1.3kPaまで徐々に減圧を行ない、1.3kPaで7時間反応させ分析を行なったこのときの反応生成物の水酸基価は88(mg−KOH/g)、エチル基濃度は0.06(mg−KOH/g)であった。
エチル基濃度がウレタン化反応への影響を及ぼさないと推定される0.3(mg−KOH/g)以下であったことから、さらに、200℃の反応温度で1.3kPa以下の減圧にて水酸基価が54〜58(mg−KOH/g)になるまで反応を続行した。得られたポリカーボネートジオールは、水酸基価が56.5(mg−KOH/g)、エチル基濃度が0.01(mg−KOH/g)、アリル基濃度が0.51(mg−KOH/g)であった。分析値を表2に示した。
合成例1と同様な反応装置に、1,6−HGのDECに対する配合割合がモル比で1.18になるように、1,6−HGを理論仕込み量の1.1倍に相当する913部、DECを771部、反応触媒としてTBTiを0.05部を仕込み窒素気流下にて徐々に200℃まで温度を上昇させた。エタノールの留出が緩慢になり蒸留塔の塔頂温度が50℃以下となった時点で、反応温度はそのままで、1.3kPaまで徐々に減圧を行ない、1.3kPaで7時間反応させ分析を行なった。このときの反応生成物の水酸基価は109(mg−KOH/g)、エチル基濃度は0.07(mg−KOH/g)であった。
エチル基濃度がウレタン化反応への影響を及ぼさないと推定される0.3(mg−KOH/g)以下であったことから、つぎに、反応温度を220℃に昇温し、220℃の反応温度で1.3kPa以下の減圧にて水酸基価が54〜58(mg−KOH/g)になるまで反応を続行した。得られたポリカーボネートジオールは、水酸基価が57.5(mg−KOH/g)、エチル基濃度が0.00(mg−KOH/g)、アリル基濃度が1.12(mg−KOH/g)であった。また、色相(APHA)が30、水分が0.005%であった。分析値を表2に示した。
合成例1と同様な反応装置に、1,6−HGのDECに対する配合割合がモル比で1.08になるように、1,6−HGを830部、DECを771部、反応触媒としてTBTiを0.05部仕込み窒素気流下にて徐々に175℃まで温度を上昇させた。エタノールの留出が緩慢になり蒸留塔の塔頂温度が50℃以下となった時点で、反応温度は175℃のまま、1.3kPaまで徐々に減圧を行ない、1.3kPaで7時間減反応させ分析を行なった。このときの反応生成物の水酸基価は98(mg−KOH/g)、エチル基は5.22(mg−KOH/g)であった。エチル基濃度が高いため、さらに175℃、1.3kPaで30時間減圧反応を継続したが、この時の反応生成物のエチル基濃度が3.18(mg−KOH/g)、樹脂の着色数が120(APHA)であり、生産性と品質に問題があることから、反応を中止した。なお、合成比較例4の反応生成物(ポリカーボネートジオール)は、後述する比較例の原料には用いなかった。
合成例1と同様な反応装置に、1,6−HGのDECに対する配合割合がモル比で0.5になるように、1,6−HGを591部、DECを1184部、反応触媒としてTBTiを0.1部を仕込み窒素気流下にて徐々に200℃まで温度を上昇させた。エタノールの留出が緩慢になり蒸留塔の塔頂温度が50℃以下となった時点で、反応温度は200℃のまま、4.0kPaまで徐々に減圧を行ない、4.0kPaで7時間反応させて過剰のDECを留出させ、ポリカーボネートプレポリマーを得た。得られた反応生成物535部、1,6−HG126部を攪拌機、温度計、留出管を備えた1L丸底フラスコに入れ、200℃で反応を行なった。反応初期にエタノールが多量に留出し、留出がほとんど終わったところで、1.3kPa以下の減圧でさらにエタノールを留出させ反応を終了とした。
得られたポリカーボネートジオールは、水酸基価が59(mg−KOH/g)、エチル基濃度が0.01(mg−KOH/g)、アリル基濃度が0.68であった。また、色相が60、水分が0.005%であった。分析値を表2に示した。
合成比較例の再現性を見るため、合成比較例2の製造方法にて合成比較例6〜9のポリカーボネートジオールを合成した。
得られた、合成比較例2および合成比較例5〜8のポリカーボネートジオールの分子末端エチル基濃度およびアリル基濃度の総量は、平均が1.06(mg−KOH/g)、標準偏差が0.25(mg−KOH/g)と品質のバラツキが見られた。分析値は表2に示した。
製造装置は、押し出し機のホッパー付近温度を170℃、中間部を180℃、先端部を200℃にそれぞれ温度調節した2軸押し出し機(東芝機械製:TEM−50)を使用した。
2軸押し出し機のホッパー口から合成例1のポリカーボネートジオールを1000部/min、1,4−ブタンジオール(以降、1,4−BGと略す)をポリカーボネートジオール1モルに対して2モルに相当する89.3部/min、日本ポリウレタン工業製4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以降、MDIと略す)はイソシアネート基/水酸基のモル比が0.986に相当する367部/minを供給し、スクリュー回転数200rpmにて、押し出し機のシリンダー系内で高分子ウレタン化反応を行ない、押し出し機先端部に取り付けたストランドダイにて吐出させ実施例1の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐久性などの結果を表3に示した。
実施例1と同じ2軸押し出し機を使用し、合成例1のポリカーボネートジオールの替わりに合成例2〜7のポリカーボネートジオールを用いた以外は実施例1と同様の方法で実施例2〜7の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐久性などの結果を表3に示した。
実施例1と同じ2軸押し出し機を使用し、そのホッパー口から合成比較例1のポリカーボネートジオールを1000部/min、1,4−BGをポリカーボネートジオール1モルに対して2モルに相当する90.8部/min、MDIはイソシアネート基/水酸基のモル比が0.986に相当する373部/minを供給し、スクリュー回転数200rpmにて、高分子ウレタン化反応を行ない、比較例1の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐久性などの結果を表4に示した。
実施例1と同じ2軸押し出し機を使用し、合成例1のポリカーボネートジオールの替わりに合成比較例2、4〜8のポリカーボネートジオールを用いた以外は実施例1と同様の方法で比較例2〜7の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐久性などの結果を表4に示した。
Claims (5)
- 分子末端にアリル基を0.35(mg−KOH/g)以下有するポリカーボネートジオールとイソシアネートを反応させることを特徴とするポリウレタン樹脂の製造方法。
- 前記イソシアネートが有機ジイソシアネートであり、さらに分子量300以下の鎖延長剤を用いることを特徴とする請求項1記載のポリウレタン樹脂の製造方法。
- 前記ポリカーボネートジオールが炭素数4〜20の脂環族または脂肪族の直鎖または分岐鎖からなるグリコールとジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネートおよびアルキレンカーボネートの3種類のカーボネート類の中から選ばれた1種類または2種類以上のカーボネート類を反応させて得られるものであることを特徴とする請求項1または2記載のポリウレタン樹脂の製造方法。
- 前記ポリカーボネートジオールを得るときの、前記グリコールと前記カーボネート類の反応温度、および反応後に残存する過剰グリコールを追出す反応温度の最高到達温度が185〜195℃であることを特徴とする請求項3記載のポリウレタン樹脂の製造方法。
- 前記グリコールの前記カーボネート類に対する配合割合がモル比で1.0以上であることを特徴とする請求項4記載のポリウレタン樹脂の製造方法。
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