JP2007153956A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄力が高くしかもすすぎ性が改善された液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(a)炭素数8〜18の炭化水素基を有する脂肪酸又はその塩、(b)炭素数5〜18の炭化水素基を1つ有するアルキルグリセリルエーテル、(c)(a)及び(b)以外の界面活性剤、並びに水を含有し、〔(a)+(b)〕/(c)質量比と(a)、(b)、(c)の合計含有量が、それぞれ特定範囲にある液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は液体洗浄剤組成物、特に台所周りの硬質表面、なかでも食器や調理器具等の洗浄に適した液体洗浄剤に関する。
食器洗い用洗浄剤には、洗浄力の観点から界面活性剤として陰イオン性界面活性剤を主成分として用いているものが多い。陰イオン性界面活性剤の中でもアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルキルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩が特に主成分として用いられている。これら界面活性剤は、脂肪酸塩を含有することですすぎ性やぬるつきを改善できることが特許文献1〜3に記載されている。
また特許文献4及び5にはグリセリルエーテルを含有する食器洗い用洗浄剤が開示されており、これらは洗浄力が高く、すすぎ時のぬるつきを改善できることが示されている。
特開2004−203989号公報 特開2000−17296号公報 特開2000−17297号公報 特開2005−171175号公報 特開2004−262955号公報
しかしながら、脂肪酸又はその塩を中心とする洗浄剤はスルホン酸塩や硫酸エステル塩を有する界面活性剤に比較して乳化力が低く、台所周りの油汚れなどは非常に頑固な油に対して期待される洗浄力を得ることができないという課題がある。また、グリセリルエーテルを用いた系についても、更に洗浄力やすすぎ性を向上することが望まれる。
従って、本発明の課題は、洗浄力が高くしかもすすぎ性が改善された液体洗浄剤組成物を提供することである。
本発明は、(a)炭素数8〜18の炭化水素基を有する脂肪酸又はその塩〔以下、(a)成分という〕、(b)炭素数5〜18の炭化水素基を1つ有するアルキルグリセリルエーテル〔以下、(b)成分という〕、(c)(a)及び(b)以外の界面活性剤〔以下、(c)成分という〕、並びに水を含有する液体洗浄剤組成物であって、〔(a)+(b)〕/(c)質量比が1〜10であり、且つ(a)、(b)、(c)を合計で20〜50質量%含有する液体洗浄剤組成物に関する。
本発明によれば、高い洗浄力と洗浄後のすすぎ時にすばやい泡切れ性が実感できる液体洗浄剤組成物が得られる。
<(a)成分>
本発明の(a)成分は炭素数8〜18の炭化水素基を有する脂肪酸又はその塩であり、好ましい具体例としては炭素数10〜16の炭化水素基を有する脂肪酸又はその塩を挙げることができる。炭化水素基はアルキル基、アルケニル基が好ましい。
塩の場合は、その対イオンは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンから選ばれる1種以上であり、好ましくはナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウムから選ばれる1種以上である。
<(b)成分>
本発明の(b)成分のモノアルキルグリセリルエーテルは、ポリグリセリルエーテルを含むが、好ましくはモノグリセリルエーテル又はジグリセリルエーテルであり、より好ましくは、下記一般式(1)の化合物で示されるモノグリセリルエーテルである。
1−OCH2CH(OH)CH2OH (1)
〔式中R1は炭素数5〜18、好ましくは5〜12、より好ましくは8〜10の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基である。〕
一般式(1)の化合物はR1−OHとエピハロヒドリンやグリシドール等のエポキシ化合物をBF3等の酸触媒を用いて反応させて製造する方法が一般的である。また、このような製造方法では、グリセリル基が多数付加したアルキルポリグリセリルエーテル多量体が一般式(1)の化合物中に20%以上存在する。本発明では上記多量体が多く混入した一般式(1)の化合物を使用しても差し支えないが、異性体及び多量体を20質量%未満、好ましくは15質量%以下に低減したものが好ましく、特に一般式(2)のアルミニウム触媒を用いて一般式(1)の化合物を製造することが好ましい。
Al(R2a−SO3)l(R2b)m(R2c)n (2)
〔式中、R2aは置換基を有していてもよい炭化水素(ハロゲン化アルキル基を除く)を示し、R2bは置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素オキシ基又はハロゲン原子を示し、R2cは置換基を有していてもよい芳香族炭化水素オキシ基を示す。l、m、及びnはそれぞれ0〜3の数であり、l+m+n=3である。但し、lは0ではない。〕
該触媒の製法としては例えばトリアルキルアルミニウム、トリアルコキシアルミニウム又はトリハロゲン化アルミニウムにスルホン酸類等を反応させて、該アルミニウム化合物のアルキル基、アルコキシル基又はハロゲン基を該スルホン酸塩類で1 部又は全部置換した後、残りのアルキル基、アルコキシル基又はハロゲン基を更に適当なアルコール類又はフェノール類で置換することにより製造することができる。該置換反応は、炭化水素やアルコール等の溶媒中で加熱混合することにより行われる。
本発明で上記アルミニウム触媒を使用する場合は、エピハロヒドリンやグリシドール等のエポキシ化合物をR1−OHに対して0.5〜1.5モル倍量、好ましくは1.0〜1.2モル倍量使用し、一般式(2)のアルミニウム触媒をR1−OHに対して0.001〜0.1モル倍量、好ましくは0.01〜0.05モル倍量用い、反応温度を10〜120℃、好ましくは70〜110℃で1〜5時間反応することが良好である。
<(c)成分>
本発明の(c)成分は、(a)成分及び(b)成分を除く界面活性剤であり、通常洗剤に用いることが知られている陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤を挙げることができる。
陰イオン性界面活性剤の好ましい具体例としては炭素数10〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、炭素数10〜16のモノアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(特に炭素数10〜16のアルキル基を有し炭素数2又は3のオキシアルキレン基が平均1.0から4.0モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩)、炭素数8〜16のα−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸(炭素数8〜16)低級アルキル(炭素数1〜3)エステル塩を挙げることができる。対イオンは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンから選ばれる1種以上であり、好ましくはナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウムから選ばれる1種以上である。
本発明では、ポリオキシアルキレン(特にエチレン)アルキルエーテル硫酸エステル塩、特に炭素数10〜14のアルキル基を有し炭素数2又は3のオキシアルキレン基、好ましくはオキシエチレン基が平均1.0〜3.0モル、特に好ましくは1.5〜3.0モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、又はマグネシウム塩を用いることが洗浄効果の点から好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を用いる場合、直鎖1−アルケンをヒドロホルミル化して得られたアルコールを原料にして製造された分岐鎖1級アルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。ここで、ヒドロホルミル化とは鉄、コバルトあるいはニッケル等のカルボニル錯体を触媒として用い直鎖1−アルケンに一酸化炭素を付加させてアルコールを得る方法であり、直鎖アルキル基とメチル分岐アルキル基を含有するアルコールが得られる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩はこのようなアルコールにさらにアルキレンオキシド、好ましくはプロピレンオキシド(以下、POと表記する)あるいはエチレンオキシド(以下、EOと表記する)、より好ましくはEOを付加させ、さらに三酸化イオウあるいはクロルスルホン酸でスルホン化し、アルカリ剤で中和して得ることができる。平均付加モル数は、好ましくは1.0〜3.0、より好ましくは1.5〜3.0、特に好ましくは1.5〜2.5が洗浄効果の点から好ましい。中和に用いるアルカリ剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムが好ましく、さらに好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムである。このようにして得られたポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩は分岐鎖アルキル基を含むものであり、全ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩に対するポリオキシアルキレン分岐鎖アルキルエーテル硫酸エステル塩の質量比は5〜80質量%、更に10〜70質量%が優れた洗浄効果を達成するために好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩自体は他の界面活性剤よりもぬるつき感の少ない性質を示すが、アミンオキシド型界面活性剤との併用によるぬるつき感の上昇とともに、高濃度化による増粘やゲル化によって被洗浄表面に残留しやすくなることからのぬるつき感が懸念される。この問題は、前記分岐鎖を有する化合物を選択することにより低減される。
両性界面活性剤としては、アミンオキシド型界面活性剤を挙げることができる。より好ましくは炭素数10〜18の炭化水素基を有するアミンオキシド型界面活性剤であり、具体的には下記一般式(3)の化合物が好ましい。
Figure 2007153956
〔式中、R3aは炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R3bは炭素数1〜6のアルキレン基であり、Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−から選ばれる基である。aは0又は1の数であり、R3c、R3dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。〕
一般式(3)において、R3aは、好ましくは炭素数10〜16、より好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくはラウリル基(又はラウリン酸残基)及び/又はミリスチル基(又はミリスチン酸残基)である。Aは、好ましくは−COO−又は−CONH−であり、最も好ましくは−CONH−である。R3bの炭素数は、好ましくは2又は3であり、R3c、R3dは、好ましくはメチル基である。
本発明ではR3aは単独のアルキル(又はアルケニル)鎖長でもよく、異なるアルキル(又はアルケニル)鎖長を有する混合アルキル基(又はアルケニル基)であってもよい。後者の場合には、ヤシ油、パーム核油から選ばれる植物油から誘導される混合アルキル(又はアルケニル)鎖長を有するものが好適である。具体的にはラウリル基(又はラウリン酸残基)/ミリスチル基(又はミリスチン酸残基)のモル比が95/5〜20/80、好ましくは90/10〜30/70であることが洗浄効果、及び泡立ち性の点から好ましい。
その他の両性界面活性剤としてはベタイン型界面活性剤が好ましく、具体的には下記一般式(4)の化合物を挙げることができる。
Figure 2007153956
〔式中、R4aは炭素数9〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、R4bは炭素数1〜6のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、bは0又は1の数である。R4c、R4dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R4eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Dは−SO3 -、−OSO3 -、−COO-から選ばれる基である。〕
一般式(4)において、R4aは、好ましくは炭素数9〜15、特に9〜13のアルキル基であり、R4bは、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。Bは−CONH−が好ましく、bは0又は1が好適である。R4c、R4dはメチル基、又はヒドロキシエチル基が好ましい。Dは−SO3 -、又は−COO-が好ましく、Dが−SO3 -の場合にはR4eは−CH2CH(OH)CH2−が好ましく、Dが−COO-の場合にはR4eはメチレン基が好ましい。
非イオン性界面活性剤としては下記一般式(5)の化合物及びアルキルグリコシドである一般式(6)の化合物から選ばれる化合物が好適である。
5a−E−[(R5bO)c−H]d (5)
〔式中、R5aは、炭素数7〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R5bは炭素数2又は3のアルキレン基である。cは2〜100の数を示す。Eは−O−、−CON−又は−N−であり、Eが−O−の場合はdは1であり、Eが−CON−又は−N−の場合はdは2である。〕
6a−(OR6bef (6)
〔式中、R6aは直鎖の炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14のアルキル基、R6bは炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基、特にエチレン基であり、Gは還元糖に由来する残基、eは平均値0〜6、好ましくは0〜3、特に好ましくは0の数であり、fは平均値1〜10、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜2の数を示す。〕
一般式(5)の化合物の具体例として以下の化合物を挙げることができる。
5a−O−(C24O)g−H (5−a)
〔式中、R5aは前記の意味を示す。gは2〜100の数である。〕
5a−O−(C24O)h(C36O)i−H (5−b)
〔式中、R5aは前記の意味を示す。h及びiはそれぞれ独立に2〜70の数であり、エチレンオキシド(C24O)とプロピレンオキシド(C36O)はランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
Figure 2007153956
一般式(6)においてGは還元糖に由来する残基であり、原料の還元糖としては、アルドースとケトースの何れであっても良く、また、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースを挙げることができる。アルドースとして具体的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロースを挙げることができ、ケトースとしてはフラクトースを挙げることができる。本発明ではこれらの中でも特に炭素数5又は6のアルドペントースあるいはアルドヘキソースが好ましく、中でもグルコースが最も好ましい。
一般式(6)の化合物は上記還元糖とR6a−(OR6be−OHとを酸触媒を用いてアセタール化反応又はケタール化反応することで容易に合成することができる。また、アセタール化反応の場合、ヘミアセタール構造であっても良く、通常のアセタール構造であっても良い。
陽イオン性界面活性剤としては、窒素原子に結合する基として炭素数が8〜18のアルキル基を1つ又は2つ有し、その他は炭素数4以下のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、又はベンジル基を有する4級アンモニウム塩型界面活性剤又はアミン化合物をあげることができる。対イオンは塩素イオン或いはジメチル硫酸イオンなどをあげることができる。塩化ベンザルコニウムなどの一部の陽イオン性界面活性剤は殺菌性を有するため、その目的のために配合することができるが、他のイオン性界面活性剤や塩類への影響を考慮して配合される。
本発明では、(c)成分として、陰イオン性界面活性剤として、前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(以下(c1)成分とする)、両性界面活性剤として、前記一般式(3)で示されるアミンオキシド系界面活性剤(以下(c2)成分とする)を必須成分とすることが好ましい。
その他、ベタイン型界面活性剤(以下(c3)成分とする)、及びアルキルグリコシド(以下(c4)成分とする)から選ばれる1種以上が泡立ちを改善し、しかも洗浄効果を強化できるために好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、貯蔵安定性を向上させる目的でハイドロトロープ剤〔以下、(d)成分という〕を含有することが好ましい。ハイドロトロープ剤としてはトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸及びこれらのナトリウム、カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸が良好である。
本発明では貯蔵安定性の改善を目的に、有機性溶剤〔以下、(e)成分という〕を含有することができる。有機性溶剤の具体的例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルから選ばれる水溶性有機溶媒が好ましい。
<液体洗浄剤組成物>
本発明の液体洗浄剤組成物は(c)成分に対する(a)成分と(b)成分の合計の割合〔(a)+(b)〕/(c)が、質量比で1〜10、好ましくは1〜8、より好ましくは1〜5である。
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分、(b)成分、及び(c)成分を合計で20〜50質量%、好ましくは20〜45質量%、より好ましくは20〜40質量%含有する。
また(a)成分/(b)成分の質量比は、好ましくは0.3〜20、より好ましくは1〜15、最も好ましくは1〜10である。(a)成分の脂肪酸又はその塩の洗浄力は(b)成分との併用によって向上される。
(c1)成分と(c2)成分を含有する場合、(c1)/(c2)の質量比は、1〜20、更に1〜10、特に1〜5が洗浄力及び洗浄持続性の点から好適である。
本発明では非イオン性界面活性剤と(c2)成分以外の両性界面活性剤を洗浄効果の増強、及び貯蔵安定性を改善する目的から含有することが好ましく、特に一般式(4)の化合物すなわち(c3)成分、及び一般式(6)の化合物すなわち(c4)成分は泡立ち性を改善することができる。しかしながら、多量配合はすすぎ時の泡強度を助長し、(a)成分の効果を減じる傾向にある。このために組成物中の非イオン性界面活性剤と(c2)成分以外の両性界面活性剤の合計濃度は、0.1〜20質量%、更に0.5〜10質量%、特に1.0〜10質量%が好適である。
本発明では、(d)成分は貯蔵安定性の点から含有することが好ましい成分であり、組成物中の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下、更に1質量%以上10質量%以下、特に2質量%以上6質量%以下が好適である。
本発明の(e)成分は、貯蔵安定性の向上の点で好ましく、また粘度調節剤として有効であり、(e)成分を組成物中に1質量%以上20質量%以下、更に5質量%以上20質量%以下、特に5質量%以上15質量%以下が好適である。
本発明の組成物は、上記成分を水に溶解又は分散させた液状の形態が好ましく、水の含有量は貯蔵安定性の点から好ましくは20〜60質量%、更に好ましくは30〜60質量%、より好ましくは40〜60質量%、特に好ましくは45〜55質量%である。また、該組成物の20℃におけるpHを5〜12、好ましくは6〜10、より好ましくは6.5〜9にすることが貯蔵安定性や皮膚への安全性の点から好ましい。pH調整剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる酸と水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミンから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。いずれの化合物も、粘度特性に対し大きな影響のない範囲で配合される。
本発明の組成物は使い勝手の点から20℃における粘度が好ましくは10〜1000mPa・s、より好ましくは20〜700mPa・s、特に好ましくは30〜500mPa・sである。このような粘度には、例えば上記(d)成分、(e)成分などを用いて調整する。
本発明でいう粘度は以下のようにして測定する。まずTOKYO KEIKI製DVM−B型デジタル粘度計、もしくはTOKIMEC.INC製B型粘度計モデルBMに、ローター番号No.3のローターを備え付けたものを準備する。試料をトールビーカーに充填し20℃の恒温槽内にて20℃に調整する。恒温に調整された試料を粘度計にセットする。ローターの回転数を30r/mに設定し、回転を始めてから60秒後の粘度を本発明の粘度とする。
その他の成分としては、粘度特性に影響のない限り、通常液体洗浄剤に配合されている成分を配合することができる。例えば、香料成分、除菌成分、防腐剤、濁り剤、着色剤が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、硬質表面用の液体洗浄剤組成物として好適であり、特に食器、調理器具の洗浄、台所周りの洗浄などの、食器用洗浄剤組成物として好適である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、該組成物を水と伴にスポンジなどの可撓性材料に染み込ませ、直接食器や調理用器具に接触させて洗浄を行う方法において、すすぎ時のすばやい泡切れ性と優れた洗浄効果との両者を満足することができる。
表1、2に示す成分を用いて液体洗浄剤組成物を調製した。これら組成物の乳化力、洗浄力の持続力、すすぎ性を下記の方法で評価した。結果を表1、2に示す。なお、表1の実施例の組成物は、何れも20℃における粘度が10〜1000mPa・sの範囲にあった。
<乳化力試験>
牛脂/ナタネ油を9/1の質量比で混合し、さらに0.1質量%の色素(スダンレッド)を均一に混ぜ込んだモデル汚れ5gを陶器皿に均一に塗り広げ、3日間以上自然乾燥させたものをモデル汚染食器とした。
市販の新品スポンジを水道水(約25℃)でもみ洗いし、水道水の含有量が15gになるまで絞った後、表の組成物1gと水道水(約25℃)20gを染み込ませる。モデル汚染食器上で上記スポンジを2〜3回手でもみ泡立てた後、モデル汚染食器1枚を90秒間擦り洗った後、乳化しきれなかった油(スカム)を篩(SUS−316、線径0.05、メッシュ200、寸法110φ)で濾過し、皿に付着したスカムも洗ビンにて篩に洗い出す。泡及び界面活性剤を取り除くため、エアーで篩から押し出し、少量のエタノールで洗浄する。次に、スポンジ及び篩を105℃、2時間にて乾燥残分を測定し、乳化率を算出する。
Figure 2007153956
<持続力評価>
牛脂/ナタネ油を1/1の質量比で混合し、さらに0.1質量%の色素(スダンレッド)を均一に混ぜ込んだモデル汚れ1gを陶器皿に均一に塗り広げたものをモデル汚染食器とした。
市販の新品スポンジを水道水(約25℃)でもみ洗いし、水道水の含有量が15gになるまで絞った後、表の組成物1gと水道水(約25℃)20gを染み込ませる。モデル汚染食器上で上記スポンジを2〜3回手でもみ泡立てた後、モデル汚染食器を擦り洗いし、洗浄(食器に付着した色が消えることにより確認)できた皿の枚数を求めた。
<すすぎ性評価−1>
500ml分液ロートに表の組成物(濃度1.0%水溶液、25℃)100mlを入れ、手で30回上下に振盪させて泡立てる。30秒間放置しその後分液ロートのコックを開いて液を流し出し、泡をも流す。泡の滴下が1秒間程度になったらコックを閉じ、約25℃の水道水40mlを流し込み、分液ロートを10回ゆっくり泡立てずまわした後コックを開く。再び前記のすすぎ行程を行い、分液ロート内の泡が消滅するまでのすすぎ回数を求める。
<すすぎ性評価−2>
市販の新品スポンジを水道水(約25℃)でもみ洗いし、水道水の含有量が15gになるまで絞った後、表の組成物1gと水道水(約25℃)20gを染み込ませる。汚れのない皿1枚によく泡立てながら擦り洗った後、水道水(約25℃)を流したままスポンジをもみすすぎ、スポンジの泡がなくなる回数を求める。
Figure 2007153956
Figure 2007153956
表中の成分は以下のものを表す。
・脂肪酸塩:ラウリン酸をKOHで中和したもの
・GE:2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル(モノグリセリルエーテル)
・ES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム〔原料アルコールは、1−デセン及び1−ドデセン40/60(質量比)を原料にヒドロホルミル化して得られたアルコールである。このアルコールにEOを平均2モル付加させた後、三酸化イオウにより硫酸化し、水酸化ナトリウムで中和した。全ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム中の全ポリオキシエチレン分岐鎖アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムの割合は20質量%であった。〕
・AO:N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド
・ベタイン:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−1−スルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン
・AG:アルキル基の組成が炭素数12/炭素数14=60/40(モル比)混合アルキルで、グルコシド平均縮合度1.5のアルキルグルコシド
・p−TS:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
・PG:プロピレングリコール
・pH:48%KOH水溶液又は濃硫酸を用いて調整した。

Claims (4)

  1. (a)炭素数8〜18の炭化水素基を有する脂肪酸又はその塩、(b)炭素数5〜18の炭化水素基を1つ有するアルキルグリセリルエーテル、(c)(a)及び(b)以外の界面活性剤、並びに水を含有する液体洗浄剤組成物であって、〔(a)+(b)〕/(c)質量比が1〜10であり、且つ(a)、(b)、(c)を合計で20〜50質量%含有する液体洗浄剤組成物。
  2. (a)/(b)の質量比が0.3〜20である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  3. (c)として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩及びアミンオキシド型界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の液体洗浄剤組成物。
  4. (c)として、ベタイン型界面活性剤及びアルキルグリコシドから選ばれる界面活性剤を含有する請求項1〜3の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
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