JP2007153617A - シート処理装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、複数枚のシートを重ねて移送し、複数枚のシートごと一括して整合、積載を行うことができ、整合時間の短縮を低コストで実現可能なシート後処理装置と画像形成装置を提供することである。
【解決手段】本発明のシート処理装置は、シートを搬送するシート搬送手段(入口側ローラ2、搬送パス4、搬送ローラ3、搬送パス10)と、シート搬送手段により搬送された複数のシートの端部を把持可能な把持部5aを有し、シートを把持した状態で把持部5aを移動させることによりシートを移送する移送グリッパ5と、移送グリッパ5により移送されたシートの端部を突き当てるストッパ8と、移送グリッパ5により移送されたシートを積載し、処理を施す処理トレイ7と、を有するシート処理装置であって、移送グリッパ5は、把持部5aに複数のシートを把持して移送し、把持された複数のシートの端部をストッパ8に突き当てることにより複数のシートを把持部5aから解放して処理トレイ7に収容することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】本発明のシート処理装置は、シートを搬送するシート搬送手段(入口側ローラ2、搬送パス4、搬送ローラ3、搬送パス10)と、シート搬送手段により搬送された複数のシートの端部を把持可能な把持部5aを有し、シートを把持した状態で把持部5aを移動させることによりシートを移送する移送グリッパ5と、移送グリッパ5により移送されたシートの端部を突き当てるストッパ8と、移送グリッパ5により移送されたシートを積載し、処理を施す処理トレイ7と、を有するシート処理装置であって、移送グリッパ5は、把持部5aに複数のシートを把持して移送し、把持された複数のシートの端部をストッパ8に突き当てることにより複数のシートを把持部5aから解放して処理トレイ7に収容することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタおよび複合機などの画像形成装置から排出される画像形成済みのシートに対して、整合やステイプル(針綴じ)などの処理を行うシート処理装置(フィニッシャ)および画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置で画像形成を終えたシートを処理トレイに整合しながら積載し、ステイプル処理など施した後に処理トレイとは別のスタックトレイへ搬送するシート処理装置の多くが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、先行ジョブのシート束を処理トレイにおいてステイプル処理中、画像形成装置から排出される後続ジョブの最初のシートを数枚重ねて一時待機させ、先行ジョブのシート処理時間を確保することが記載されている。処理された先行シート束をスタックトレイに排出した後、待機シートを一括して処理トレイに排出する。
すなわち、傾斜させて設けた処理トレイの上流側において、画像形成装置から排出されてきたシートをバッファローラに数枚重ねにして巻きつける。数枚重ねられたシート束を束搬送ローラで一旦処理トレイに排出した後、束搬送ローラを逆回転させて処理トレイの一端に設けられたストッパに向かってシート束を搬送する。ストッパに突き当たったときの衝突力でシート束が座屈しないよう、束搬送ローラは衝突直前のタイミングでニップを開き、シート束を解放する。その後はシート束の惰性力を利用してストッパに突き当てて整合する。したがって、先行のシート束を処理中、後続のシート束を待機させるために画像形成装置の画像形成動作を一時的に中断させる必要がなくなり、高い生産性を実現するとしたものである。
従来、画像形成装置から処理トレイへ排出されるシートは1枚ずつ整合されていた。これに対して、排出されてきたシートを2枚以上重ねて束にした状態で整合させることで時間的余裕を作り出し、高速機への対応性を高めるようにしたシート処理装置も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
すなわち、この場合、傾斜した処理トレイに排出されたシートは排出方向の先端を処理トレイの一端側に設けられた突き当て部材に突き当てられる。突き当て部材は、処理トレイ他端のストッパに近づく方向へ移動し、シートの排出方向の後端をストッパに当接させて位置決めすることで排出方向の整合を行う。複数枚重ねて排出されると特に処理トレイの積載面と摺接する最下方のシートがストッパまで戻りきらない場合が起こりうる。上述したように突き当て部材でストッパに向けて押し戻すことで、下方のシートもきちんと整合する。
しかしながら、上記公報に記載されたいずれのシート処理装置にあっても次の問題点がある。
特許文献1の公報に開示されたシート処理装置の場合、処理トレイの傾斜による惰性力を利用してシート束を搬送方向に整合させている。その際、シート束のストッパへの突き当て直前に束搬送ローラのニップを開いてシート束を解放するタイミングに精度が要求され、またバッファローラにおいても数枚重ねのタイミングに精度が要求される。数枚重ねられたシート束は束搬送ローラのローラ間ニップに挟まれて処理トレイに送り込まれるが、処理トレイに既に先行のシート束が存在している場合にしか上記一連の動作を適用させておらず、後続シート束の先頭の数枚にのみ適用していた。さらに、数枚重ねられたシート束が斜行した状態で処理トレイに送り込まれると、その斜行の修正に手間取って整合しきれない事態も生じる。
また、特許文献2の公報に開示されたシート処理装置では、シート束の先頭の数枚のシートとともに、残りの他のシート複数枚も重ね合わせながら整合することが可能であり、上記特許文献1にて問題とされた1つは解消できる。しかし、この場合搬送方向にシート先端を突き当てながら整合する移動式の突き当て部材を設けているため、その突き当て部材の動作制御が増え、装置構成が複雑化するとともにコスト高となってしまう。
本発明の目的は、複数枚のシートを重ねて移送し、複数枚のシートごと一括して整合、積載を行うことができ、整合時間の短縮を低コストで実現可能なシート後処理装置と画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のシート処理装置は、シートを搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段により搬送された複数のシートの端部を把持可能な把持部を有し、シートを把持した状態で前記把持部を移動させることによりシートを移送するシート移送手段と、前記シート移送手段により移送されたシートの端部を突き当てるシート当接部材と、前記シート移送手段により移送されたシートを積載し、処理を施す処理トレイと、を有し、前記シート移送手段は、前記把持部に把持された複数のシートの端部を前記シート当接部材に突き当てることにより複数のシートを前記把持部から解放して前記処理トレイに収容することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、シート上に画像を形成する画像形成部と、上記シート処理装置と、を有することを特徴とする。
本発明のシート処理装置によれば、複数枚のシートからなるシートグループに分割して移送し、シートグループごとに一括して整合積載し、処理トレイ上に一定枚数からなるシート束を形成する。これにより、1枚ごとのシート整合積載の場合よりも時間的余裕を生み出すことができ、高速処理を低コストで実現して高生産性を維持するのに有効である。さらに、この余裕時間を移送方向と直交する方向の整合動作回数の増加や整合速度の低速化に割り当てれば、整合性が向上する。
本発明の画像形成装置によれば、時間的な整合処理マージンなどが高められる高性能シート処理装置を装備したことで、トータル生産性が向上する。
以下、本発明によるシート処理装置および画像形成装置のそれぞれ好適な実施形態について図を参照して詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1は、自動原稿送り装置950、両面反転装置901を備えた、本発明に係る画像形成装置本体900の主要断面図である。画像形成装置本体900は以下のように構成される。給紙カセット902a〜902eにセットされたシートは、給紙ローラ903a〜903e、搬送ローラ904によってレジストローラ910まで搬送される。一方、自動原稿送り装置950から送られた原稿を画像読取装置951で読取ったデジタル原稿データが露光手段908によって感光ドラム906に露光される。そして、感光ドラム906とともに画像形成部を形成する一次帯電器907、現像器909によって、静電潜像から可視像化に至るプロセス処理が行われ、トナー像が感光ドラム906上に形成される。シートの先端と感光ドラム906上のトナー像の先端を合わせるようなタイミングでシートがレジストローラ910によって転写位置まで搬送される。すると、転写分離帯電器905によってシートに転写バイアスが印加されて感光ドラム906上のトナー像がシートに転写される。転写されたシートは搬送ベルト911によって定着器912まで搬送される。そして、定着器912を構成する加熱ローラと加圧ローラに挟持搬送されることによってトナー像が熱定着される。この時、シートに転写されずに感光ドラム906上に付着している残存トナー等の異物はクリーニング装置913のブレードで掻き落とされ、ドラム表面をクリアーにして次の画像形成に備える。定着されたシートは、排紙ローラ914により一枚ずつ以下に示される本実施形態のシート処理装置(フィニッシャ)1に向けて排出されるか、フラッパ915の切り替えにより両面反転装置901に搬送され、再度画像形成が行われることになる。
図1は、自動原稿送り装置950、両面反転装置901を備えた、本発明に係る画像形成装置本体900の主要断面図である。画像形成装置本体900は以下のように構成される。給紙カセット902a〜902eにセットされたシートは、給紙ローラ903a〜903e、搬送ローラ904によってレジストローラ910まで搬送される。一方、自動原稿送り装置950から送られた原稿を画像読取装置951で読取ったデジタル原稿データが露光手段908によって感光ドラム906に露光される。そして、感光ドラム906とともに画像形成部を形成する一次帯電器907、現像器909によって、静電潜像から可視像化に至るプロセス処理が行われ、トナー像が感光ドラム906上に形成される。シートの先端と感光ドラム906上のトナー像の先端を合わせるようなタイミングでシートがレジストローラ910によって転写位置まで搬送される。すると、転写分離帯電器905によってシートに転写バイアスが印加されて感光ドラム906上のトナー像がシートに転写される。転写されたシートは搬送ベルト911によって定着器912まで搬送される。そして、定着器912を構成する加熱ローラと加圧ローラに挟持搬送されることによってトナー像が熱定着される。この時、シートに転写されずに感光ドラム906上に付着している残存トナー等の異物はクリーニング装置913のブレードで掻き落とされ、ドラム表面をクリアーにして次の画像形成に備える。定着されたシートは、排紙ローラ914により一枚ずつ以下に示される本実施形態のシート処理装置(フィニッシャ)1に向けて排出されるか、フラッパ915の切り替えにより両面反転装置901に搬送され、再度画像形成が行われることになる。
(制御部)
次に、本画像形成装置全体の制御を司る制御部としてのコントローラの構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、図1の画像形成装置全体の制御を司るコントローラの構成を示すブロック図である。
次に、本画像形成装置全体の制御を司る制御部としてのコントローラの構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、図1の画像形成装置全体の制御を司るコントローラの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コントローラは、CPU(図示せず),ROM207,RAM208を内蔵するCPU回路部206を有する。ROM207に格納されている制御プログラムにより各ブロック202,209,203,204,201,205,210を総括的に制御する。RAM208は、制御データを一時的に保持し、制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
DF(原稿給紙)制御部202は、CPU回路部206からの指示に基づいて自動原稿送り装置950を駆動制御する。イメージリーダ制御部203は、上述の画像読取装置951などに対する駆動制御を行い、画像読取装置951から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部204に転送する。
画像信号制御部204は、画像読取装置951からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部205に出力する。また,コンピュータ200から外部I/F201を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部205に出力する。この画像信号制御部204による処理動作は、CPU回路部206により制御される。プリンタ制御部205は、入力されたビデオ信号に基づいて上述の露光手段908を駆動する。
操作部209は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有している。操作部209は、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部206に出力するとともに、CPU回路部206からの信号に基づき、対応する情報を表示部に表示する。
本実施の形態において、フィニッシャ制御部210はシート処理装置1に搭載され、CPU回路部206と情報のやり取りを行うことによってシート処理装置1の駆動制御を行う。フィニッシャ制御部210をCPU回路部206と一体的に画像形成装置本体900側に配設し、装置本体900側から直接、シート処理装置1を制御するようにしてもよい。
(シート処理装置)
図3は、装置本体900から排出された画像形成済みのシートを受け取って処理を行うシート処理装置1の要部を拡大して示す。図4は、図3のX−X線からの断面図である。装置本体900から排出されたシートは、シート処理装置1の上流部に配置された入口側ローラ2によって、搬送パス4に取り込まれる。次にシートは、搬送パス4から搬送ローラ3に向けて送られる。入口側ローラ2、搬送パス4、搬送ローラ3は後述する搬送パス10とともに、本実施の形態においてシート搬送手段を構成する。
図3は、装置本体900から排出された画像形成済みのシートを受け取って処理を行うシート処理装置1の要部を拡大して示す。図4は、図3のX−X線からの断面図である。装置本体900から排出されたシートは、シート処理装置1の上流部に配置された入口側ローラ2によって、搬送パス4に取り込まれる。次にシートは、搬送パス4から搬送ローラ3に向けて送られる。入口側ローラ2、搬送パス4、搬送ローラ3は後述する搬送パス10とともに、本実施の形態においてシート搬送手段を構成する。
搬送ローラ3から搬送パス10が延び、さらに下流に受け取ったシートを把持して一定の距離を反転移送する回転ドラム形状のシート移送手段である移送グリッパ5が配置されている。この移送グリッパ5は回転軸5cの軸線上に2つ並んで固定されている。2つの移送グリッパ5は、動力源のモータからの駆動力を駆動機構(いずれも図示略)を介して回転軸5cで受けて正回転し、あるいは逆回転するようになっている。それら2つの移送グリッパ5の円周一部に切り欠き状の把持部5aが設けられている。この把持部5aの切欠口端は傾斜面を有するテーパ部5dとして形成され、シートを切欠口端から取り込み易いように工夫されている。把持部5aの終端はシートの先端を突き当てて位置決めするための突き当て面5bとして形成されている。また、把持部5aはシートの複数枚を弾性力で把持できるばね等の弾性部材を有し、保持したまま移送グリッパ5が回転する。その回転によって移送されたシートの複数枚が、処理トレイ7の上方で一端部を把持部5aによって把持されたまま反転させられて、自由端である他端部が積載手段としての処理トレイ7に投入される。
移送グリッパ5はまた、搬送パス10から送り込まれてきたシートを把持部5aに誘導し易くするために、図3中の把持部5aの位置を受取位置として認識するためのフラグ5e(図4参照)が設置されている。そして受取位置に対応するフラグ5eの切欠きを検出するフラグセンサ12が装置フレームに固定されている。搬送パス10の最終端と移送グリッパ5との間には、ソレノイドSL1の駆動で切り替えられるフラッパ6が配置され、図3中の実線で示す位置(ソレノイドSL1がオフ状態)と破線位置(ソレノイドSL1がオン状態)の両位置となるように回転する。フラッパ6は実線位置にて搬送パス10を開放させ、破線位置ではパスが閉鎖させる。また、シートが搬送パス10、フラッパ6を通過した後、フラッパ6が破線位置の状態に切替え、シートを逆方向に移送して搬送パス10の下方に設けられた待機パス11に導く形状となっている。さらに、上記搬送ローラ3の近傍にシートを検出して搬送タイミングを図るためのシート検出センサ15が配置されている。
一方、処理トレイ7は、移送グリッパ5の下方に一定の傾斜角度をもって設けられ、その傾斜下部にシート当接部材としてのストッパ8が設けられている。ストッパ8は移送グリッパ5と回転方向ではオーバラップしており、移送方向と直交する幅方向で重ならない位置に一直線上に例えば4つが設けられている。移送グリッパ5で移送されたシートの一端部がストッパ8に当接すると、シートの移送は完了するが把持部5aはそのまま回転を続けるため、シートを把持部5aによる把持から解放して落下させて処理トレイ7に収容するようになっている。つまり、フラッパ6からストッパ8までが移送グリッパ5によるシート移送経路となっている。そして、その移送経路長さLは、本シート処理装置にて搬送されるたとえばA3サイズなど最大長さのシートよりも長く設定されている。
また、平面図の図4に示すように、処理トレイ7に収容されたシートの端部を移送方向と直交するシート幅方向から挟み込んでシート幅方向に整合するための整合手段を構成する一対の整合板9a,9bを有する。この整合板9a,9bは駆動モータから駆動を受けてそれぞれ矢印X1方向に移動可能である。
また、再び図3において、処理トレイ7のストッパ8の近傍に束搬送爪13が設けられている。この束搬送爪13は、処理トレイ7上のシートをスタックトレイ20に搬送する処理トレイ7の上面に平行にプーリ12a,12b間に捲回されたベルト12cの外周面に固定されている。プーリ12a,12bの一方は駆動側になっていて駆動源モータから回転動力が伝達される。図3において反時計廻りにベルト13cを回転走行させることで、束搬送爪13を処理トレイ7の上面に沿って図中、右から左へ移動させることができる。また、束搬送爪13は処理トレイ7にシートを取り込む際の動作を妨げないよう、ストッパ8面から右の位置をホームポジションにして退避している。
また、スタックトレイ20は、処理トレイ7から束搬送爪13によって送り出されたシート束を受け取って一括収容する。このスタックトレイ20は駆動源モータからの駆動を受けて上下方向に移動可能である。また、スタックトレイ20上に積載されたシート束の紙面高さ位置は紙面センサ21によって検出され、上積みされた最上位のシート束が排出されると、その厚み分二段目のシート束が下がって一定の高さ位置になるよう制御される。
また、後処理手段としてのステイプラ30は、処理トレイ7上に積載されたシート束に対して選択的に針綴じを行うために移動台31に支持されている。移動台31の2本のピン32a、32bがフレームに設けたレール33に支持され、移動台31が駆動モータの回転動力を受けてそのレール33に案内されて移動する。それにより、ステイプラ30は手前綴じ位置、2箇所綴じ位置(前、奥)、そして奥綴じ位置など複数箇所に移動するようになっている。ステイプラ30と移動台31の間には、ステイプラ30の前後方向移動の途中で、移送グリッパ5などとの干渉を回避するために退避位置への移動(図4の矢印X2方向)を可能となっている。
また、ステイプラ30とは別の後処理手段として配設された折り(Z折り)装置50にシートを誘導するため、搬送パス4の途中に設けられた、ソレノイドSL2で動作するフラッパ16を介して折りパス17に送り込むようになっている。折りパス17には搬送ローラ18が設けられ、その下流に配設された折り装置50にシートを送り込む。図5を参照して、この折り装置50については、シートに撓みを付け、その撓みによってシートを折りローラ間ニップによって折り畳む構成になっている。ニップは折りローラ52,53がそれぞれ折りローラ51に圧接することで形成される。折りローラ51,52の両脇には、搬送ガイドを挟んで二組の搬送ローラ54,55が設けられている。
したがって、図6〜図9に順次示すように、折り装置50は動作する。一方の搬送ローラ54は折りパス17から送られてきたシートを搬送方向に搬送し、他方の搬送ローラ55は搬送ローラ54とともに搬送方向にシートを搬送後、一定タイミングで逆回転する。二組の搬送ローラ54,55によって相反する方向へ回転搬送力が加えられるためにシートに撓みが生じる(図6)。撓みが成長すると、矢印方向に予め回転している対向する折ローラ51,52間のニップに入り込んでシートに第一折りが施される。その第1折り部は折りローラ51,52によって下流側で回転中の搬送ローラ56のニップに挿入されながらさらに搬送される。
続いて、図7に示すように、搬送ローラ56が一定のタイミングで逆回転して再度シートに撓みを生じさせる。その撓みは、折りローラ51と折りローラ53との間に形成されるニップに挿入されてシートに第二の折りが施され、この第二折り部によってシートはZ形状に折られる。
図8に示すように、そのようにZ折りされたシートは、折りローラ51,53と搬送ローラ57,70によって搬送される。かかるZ折りシートの後端がスイッチバックフラッパ58を抜けると、搬送ローラ57,70は逆回転してZ折りシートをスイッチバックパス59に送る。スイッチバックフラッパ58はソレノイドSL3の駆動を受けて一定のタイミングで位置を変えながらシートをガイドする(図9)。図5において、スイッチバックパスの終端は、再び折りパス17と合流し、Z折りシートは搬送ローラ54,55とその下流の搬送ローラ60,61によって送られる。搬送ローラ61は、シートを移送グリッパ5が妨げになることなく処理トレイ7のストッパ8へ放出できるようなニップ角度をもって処理トレイ7の上方に配置されている。
なお、搬送ローラ18,19,54,60,61および折りローラ51,52,53は駆動源モータの回転動力を受けて一方向だけに回転するが、搬送ローラ55,56,57については駆動源モータの回転動力を受けて正回転と逆回転に切替可能となっている。その正回転から逆回転への切替タイミングはパスセンサ(図示略)からの検出信号の出力をトリガにして実行される。
つぎに、処理モードごとの動作について説明する。図18は動作に対応するフローチャートを示し、以下にフローチャートに沿って動作説明を行う。
(第1の実施形態:ステイプルソートモード)
ユーザがステイプルソートモードを指定する(ステップ;S1)と、図10に示すように、画像形成装置の装置本体900から図中破線で示す画像形成済みの一枚目のシートP1が排出される。排出されたシートP1を入口側ローラ2,3で受け取って搬送パス4,10を搬送させる。このとき、フラッパ6,6は図の位置に有ってシートP1を移送グリッパ5に送る。移送グリッパ5は受け取り位置にて停止状態である(ステップ;S2)。移送グリッパ5が受け取り位置にない場合は受け取り位置へ移動させる(ステップ;S3)。搬送が進むとシートP1の先端がグリップテーパ面5dに案内されて把持部5aに入り込み、回転軸上で2つ並びの移送グリッパ5の一方の突き当て面5bに突き当てられる。突き当たった後も一定の時間、移送グリッパ5は停止しており、搬送ローラ3の回転は続行している。それにより、図11に示すように、シートP1はテーパ面5d付近の空間においてループを形成しながらシート先端が他方の突き当て面5bに確実に突き当てられ、斜行を補正される(ステップ;S4)。
ユーザがステイプルソートモードを指定する(ステップ;S1)と、図10に示すように、画像形成装置の装置本体900から図中破線で示す画像形成済みの一枚目のシートP1が排出される。排出されたシートP1を入口側ローラ2,3で受け取って搬送パス4,10を搬送させる。このとき、フラッパ6,6は図の位置に有ってシートP1を移送グリッパ5に送る。移送グリッパ5は受け取り位置にて停止状態である(ステップ;S2)。移送グリッパ5が受け取り位置にない場合は受け取り位置へ移動させる(ステップ;S3)。搬送が進むとシートP1の先端がグリップテーパ面5dに案内されて把持部5aに入り込み、回転軸上で2つ並びの移送グリッパ5の一方の突き当て面5bに突き当てられる。突き当たった後も一定の時間、移送グリッパ5は停止しており、搬送ローラ3の回転は続行している。それにより、図11に示すように、シートP1はテーパ面5d付近の空間においてループを形成しながらシート先端が他方の突き当て面5bに確実に突き当てられ、斜行を補正される(ステップ;S4)。
シートP1が把持部5aによって把持された状態で一定時間が経過すると、図12に示すように、それまで停止していた移送グリッパ5が駆動モータによって反時計廻りに正回転開始してシートP1を移送する(ステップ;S5)。シートP1の後端がフラッパ6を通過すると(図13)、一旦停止し(ステップ;S7)、フラッパ6がソレノイドSL1の駆動(ON)で位置を切り替えられる(ステップ;S8)。そして、駆動モータが逆回転して移送グリッパ5を時計廻りに切り替えて移送させる(ステップ;S9)。すると、シートP1の後端がフラッパ6に案内されながら待機パス(退避部)11に挿入される。移送グリッパ5は、受け取り位置まで移動してシートP1を挟持したまま停止する(ステップ;S10,11)。
続いて、図14に示すように、次のシートP2もまた先行のシートP1と同じように搬送ローラ2,3によって搬送され、斜行を補正されながら先端が把持部5aに入り込む(ステップ;S2〜5)。本実施形態のように重ね枚数が2枚のときはこの後、移送グリッパ5によるシートP1,P2の移送が開始される。重ね枚数として設定された枚数が2枚以上の場合、シートP1の時と同様、移送グリッパ5によってシートP1,P2の後端がフラッパ6を通過した後、フラッパ6を切替え、シートP1,P2の後端を待機パス11に導いて次のシートP3の搬入を待つ。このように前進・後退によるスイッチバック搬送が設定枚数分終了し、重ね合わせの最終紙であると判断する(ステップ;S6)と、フラッパ6は再び元の位置に戻る。その後、停止状態になっていた移送グリッパ5が回転を再開して重ねて把持されたシートP1,P2を移動させる。回転が進行すると、把持部5aに一緒に把持されていたシートP1,P2の先端部はストッパ8に突き当たって、把持部5aによる把持から解放される。このとき、図15に示すように、本実施形態のシートP1,P2からなるシートグループPbの先端がストッパ8によって停止し、把持部5aはそのまま回転を続けて、受け取り位置まで移動して停止する(ステップ;S12)。同時に回転ドラム形状の移送グリッパ5に巻き付けられていた後端側が移送グリッパ5から離れ、反転して処理トレイ7の上に投下される。
ところで、シートグループPbがたとえばA4サイズのように小判サイズからなる場合は処理トレイ7の搬送方向寸法内に収まる。しかし、搬送方向に長いたとえばA3サイズのような大判サイズの場合は処理トレイ7から突出してスタックトレイ20に跨るように収容される。このとき移送グリッパ5に重ねられたシートグループPbはストッパ8に突き当たって先端が揃っており、処理トレイ7へも先端が揃ったまま落下する。処理トレイ7は、ストッパ8を傾斜の下側に配置しているため、シートグループPbは落下動作で先端がストッパ8に突き当たって位置決めされ、収容される。
以上から明らかなように、本実施形態のシート処理装置は、移送グリッパ5というシート重ね合わせ機能を有する移送手段を主要部とする簡易な構造である。その場合、複数枚のシートからなるシートグループPbを斜行補正しつつ重ね合わせ、把持部5aに把持した状態で確実にストッパ8にシート先端が突き当たるまで搬送する。また、把持部5aからシートPを解放するタイミングや速度について高精度な制御を必要としない。さらに、特別な反転機構を装備することなく、処理トレイ7にシートPの画像が記録された面を下にして(反転状態で)積載することができる。
また、処理トレイ7への収容時、シート幅寸法よりも若干広く開いた位置で待機中の整合板9a,9bが互いにシートグループPbを挟み込む方向へ接近してシート幅方向の整合が行われる。シート幅整合後、整合板9a,9bは再び開いて離間することで次のシートグループPbの収容に備える。かかる整合処理が3枚目のシートP3、4枚目のシートP4、5枚目のシートP5・・・に対して重ね枚数ごとに繰り返され、予定枚数Nの最終シートPnへの処理が終了すると、シート束の1つすなわち1部の整合が終了する(ステップ;S13)。このように複数のシートからなるシートグループの処理トレイ7への収容を繰り返すことによって一定枚数からなるシート束が形成される。後述するように、シートグループを形成するシート枚数は1枚でなければ、シートグループごとに各々任意の枚数に設定してよい。
本実施形態においては重ね枚数を2枚として説明してきた。しかしながら、一つのシート束が奇数枚のシートで構成される場合、シート束の最終シートだけ重ねられずに1枚で処理トレイ7に移送されることになる。このとき重ねて移送される他のシートとは別の制御しなければならない。例えば逆回転によるシート後端の待機パス11への導入を行わないようにする。同じ制御ができるようにする場合には、例えば逆回転して2枚目のシートを移送グリッパ5に搬入するダミーの動作を行わせる。いずれの方法でも1枚だけ処理トレイ7へ移送して整合するために処理効率が落ちてしまう。上記を解消するために以下のような対策が考えられる。いま仮に、画像形成装置の装置本体900から排出されたシートPが最終ページから2ページ手前のものとする。その場合、2ページ手前のシートPがこれよりもさらに前ページのシートPと一緒に移送グリッパ5に把持されておれば、それら重ね合わせ保持されている2枚のシートPが搬送された後、最終ページのシートPとその最終ページから1ページ手前のシートPを2枚一緒に移送グリッパ5に重ねた状態にして搬送する。
それに対して、2ページ手前のシートPがこれよりもさらに前ページのシートPと一緒に移送グリッパ5に把持されていない場合は3枚を一緒に移送グリッパ5に重ね合わせて搬送する。すなわち、2ページ手前のシートPと、最終ページから1ページ手前のシートPと、そして最終ページのシートPとの3枚の場合である。このように3枚のシートPを搬送するようにすれば、最後に搬送するシートPがこれ1枚のみで搬送されるといったことがなくなる。また、3枚のシートPを移送グリッパ5に重ね合わせて把持させるには、1枚目、2枚目の重ねあわせ動作は上記シートP1の動作で、3枚目の重ね合わせ動作は上記シートP2の動作を適用することができる。
ステイプル処理の設定があるかどうか判断し(ステップ;S14)、設定がある場合は、針綴じ位置で待機中のステイプラ30によって針綴じがなされる(ステップ;S15)。2箇所綴じモードの場合、ステイプラ30は先ず2箇所のうちの前位置を綴じた後、奥へ移動して奥位置を綴じる。
ステイプル動作が行われたシート束は、ストッパ8から退避した位置で停止して待機中の束搬送爪13がスタックトレイ20の方向へ移動することで押し出され、紙面位置にあるスタックトレイ20に排出される(ステップ;S16)。ステイプル処理の設定がない場合はそのままスタックトレイ20に排出される。その後、後続のシート束への対応に備えて束搬送爪13は退避し、同時にスタックトレイ20において再度紙面合わせをすべく昇降する。
図16に示すように、以上の動作を繰り返して所望の部数のシート束をスタックトレイ20上に積載して得ることができる。
なお、この第1の実施形態においては、1部目のシート束における先頭のシートは2枚(シートP1,P2)、それ以降のシートについても、同様に2枚、もしくは3枚を移送グリッパ5に重ね合わせていた。装置本体900の画像形成動作を中断させないようにするためには、1部ごとのシート束の積載完了時に行われるステイプル処理のための処理時間を確保しなければならない。すなわち、2部以降のシート束の先頭シートは1部目のシート束のステイプル処理と束搬送爪13で排出が行われている間に送られてくる画像形成済みシートを一時的に滞留する必要がある。よって、2部以降のシート束における先頭のシートは3枚以上で重ね合わせられるのが望ましい。シートの重ね合わせ枚数は、複写機の生産能力、シート処理装置の処理能力、1箇所綴じか、または2箇所綴じかの綴じモードに対応して適宜決定することができる。
また、シート束中の先頭のシートよりも以降の途中シートに対しても、2枚もしくは3枚に重ね合わせて処理トレイ7にて一括して整合、積載する形態が説明された。しかし、本実施形態は1枚ごとのシート整合積載処理の場合よりも時間的余裕を生み出すことが目的であって、余裕時間を整合動作回数の増加や整合速度の低速化に割り当てれば、整合性がさらに向上する。
(第2の実施形態:ソートモード)
つぎに、ユーザが針綴じを行わないソートモードを指定したときの動作を説明する。このモードもステイプルソートモードと同じく、移送グリッパ5で2枚もしくは3枚以上のシートを順次重ね合わせながら処理トレイ7に積載して収容する。最終ページのシートが整合されると、束搬送爪13は直ちにシート束をスタックトレイ20に排出する。その後、後続の次のシート束も同様に分割されて処理トレイ7に収容されるが、このときのシート幅方向の整合位置は、先行のシート束と異なる位置でなされる。これは、この後続のシート束をスタックトレイ20に積載したときに先行のシート束と区別するためである。このように1部ごとに、処理トレイ7上でのシート幅方向の整合位置を変えながら、シート束をスタックトレイ20に最終部まで積載させる。その他の動作は、ステイプルソートモードと同様である。
つぎに、ユーザが針綴じを行わないソートモードを指定したときの動作を説明する。このモードもステイプルソートモードと同じく、移送グリッパ5で2枚もしくは3枚以上のシートを順次重ね合わせながら処理トレイ7に積載して収容する。最終ページのシートが整合されると、束搬送爪13は直ちにシート束をスタックトレイ20に排出する。その後、後続の次のシート束も同様に分割されて処理トレイ7に収容されるが、このときのシート幅方向の整合位置は、先行のシート束と異なる位置でなされる。これは、この後続のシート束をスタックトレイ20に積載したときに先行のシート束と区別するためである。このように1部ごとに、処理トレイ7上でのシート幅方向の整合位置を変えながら、シート束をスタックトレイ20に最終部まで積載させる。その他の動作は、ステイプルソートモードと同様である。
また、シート束の中にZ折りシートと非折りシートが混在しているような場合、以下のように実行することができる。Z折り処理されるZ折りシート以外の非折りシート(A4サイズ)は、第1の実施形態と同様に、移送グリッパ5による2枚もしくは3枚以上の重ね合わせがなされて、処理トレイ7に収容される。Z折りシート(A3サイズ)は、複写機から折られていない状態で排出されて入口側ローラ2に受け渡される。入口側ローラ2の下流に位置するフラッパ16はパスを折りパス17に切り替える。その後、Z折りシートは折り装置50に送られて、上記形態で折りローラ51,52,53によってZ形状に折られる。折られたZ折りシートの搬送方向長さはA4サイズにほぼ等しい。Z折りシートは画像面が上に、折られた袋部が後端の上方となって送られ、搬送ローラ60,61にかかる湾曲パスで反転しながら、搬送ローラ61で処理トレイ7に放出される。放出されたZ折りシートは端部がストッパ8に位置決めされて静定し、シート幅方向の整合処理がされる。Z折りシートの次の非折りシートは、一定の間隔で複写機から排出されていて、再び搬送パスを移送グリッパ5側に切り替えたフラッパ16にガイドされて搬送される。先行していたZ折りシートが折り処理されて、処理トレイ7に積載されるまでの間のシートを一時的に滞留させる必要があるため、Z折りシート直後の後続シートは4枚重ねられて把持部5aに挟持される(図17参照)。なおこの重ね合わせ枚数は、複写機の生産、折り装置50の折り処理能力によって、適宜決めてよい。このような動作をZ折りシートと、非折りシートに対して繰り返し行い、処理トレイ7に整合された束を作成する。その後、必要に応じて針綴じが行われて、束搬送爪13によってスタックトレイ20に排出される。
以上の構成および動作から理解されるように、各実施形態においては次の効果を奏する。
(1)後処理中の先行シート束に後続するシートを移送グリッパ5にて一時的に滞留することで、後処理動作中でもシート搬送を止めることなく、つまり画像形成装置の画像形成動作を一時中断させる必要がなくなり、高生産性を維持するのに非常に有効である。
(2)処理トレイ7にて収容される設定された枚数のシートの束の先頭から所望する枚数以降のシートに対しても小数枚のシートグループに分割し、分割グループごとに移送グリッパ5で処理トレイ7に一括収容させる。これにより、複数枚のシートを同時整合し、時間的な整合余裕を作り、整合性を向上することができる。
(3)移送グリッパ5はシートを巻き付けるようにして反転移送する回転ドラムとすることで、動作制御が容易となり、一時滞留を可能にするものである。
(4)移送グリッパ5の把持部5aに把持された状態のシートの後端を一時収容する待機パス11が設けられている。その先行シートの後端を後続シートの先端と干渉しないよう退避させることで、移送グリッパ5における重ね合わせ動作時の紙詰まり(ジャム)の発生を抑えるのに有効である。
(5)後処理手段によって処理されたシートに後続するシートを、移送グリッパ5で複数枚重ね合わせた後、処理トレイ7に一括収容させる。これにより、シート束を形成するために順次搬送される途中のシートに後処理がなされた場合でも後続のシートの搬送を停止させずに済む。
以上、実施形態の数例についてその構成、動作および効果の説明が示されたが、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であればその他の実施形態、応用例および変形例、そしてそれらの組み合わせも可能である。たとえば、上記各実施形態ではシート束中の任意の途中シートに処理を行う後処理手段としてZ折り装置を適用したものである。しかし、本発明はZ折り装置に代えてシートに穴を開けるパンチャー、シートに折り目をつける折り目付け装置、シートを裁断する裁断装置などに適用することも可能である。
P…シート、1…シート処理装置、2,3…入口側ローラ、5…移送グリッパ(シート移送手段)、7…処理トレイ(積載手段)、8…ストッパ(シート当接部材)、9…整合板、11…待機パス(退避部)、12…束搬送爪、20…スタックトレイ、30…ステイプラ(後処理手段)、50…折り装置(後処理手段)、900…画像形成装置
Claims (12)
- シートを搬送するシート搬送手段と、
前記シート搬送手段により搬送された複数のシートの端部を把持可能な把持部を有し、シートを把持した状態で前記把持部を移動させることによりシートを移送するシート移送手段と、
前記シート移送手段により移送されたシートの端部を突き当てるシート当接部材と、
前記シート移送手段により移送されたシートを積載し、処理を施す処理トレイと、を有し、
前記シート移送手段は、前記把持部に把持された複数のシートの端部を前記シート当接部材に突き当てることにより複数のシートを前記把持部から解放して前記処理トレイに収容することを特徴とするシート処理装置。 - 前記把持部に把持された複数枚のシートを前記処理トレイに一定回数収容することにより、前記処理トレイに一定枚数からなるシート束を形成することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記処理トレイに積載されたシート束に処理をしている間に、次のシート束を形成するために前記把持部に最初に把持されるシートの枚数は、それ以降に把持されるシートの枚数よりも多いことを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。
- シート束を形成するために前記把持部に最後に把持されるシートの枚数が1枚であると判断した場合、その前に把持されるシートの枚数を1枚増やすことを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。
- 一定の受け取り位置でシートを把持した前記把持部を前記シート移送手段によって移送方向に移動させてシートを移送経路に導いた後、前記把持部を移送方向と逆方向に前記受け取り位置まで移動させて次のシートを重ねて把持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
- 前記把持部を移送方向と逆方向に前記受け取り位置まで移動させたときに次に把持されるシートとの干渉を防ぐため、前記把持部に把持されたシートの退避部を設けたことを特徴とする請求項5記載のシート処理装置。
- 前記シート移送手段は、外周にシートを巻き付けて移送する回転ドラムであり、前記把持部は前記外周の一部に弾性をもって設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート処理装置。
- 前記処理トレイに複数枚のシートが収容されるごとに移送方向と直交する方向のシート端部を整合する整合手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載されたシート処理装置。
- 前記処理トレイに積載されたシート束に対して処理を施す後処理手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載されたシート処理装置。
- シートを搬送するシート搬送手段と、
前記シート搬送手段により搬送された複数のシートの端部を把持可能な把持部を有し、シートを把持した状態で前記把持部を移動させることによりシートを移送するシート移送手段と、
前記シート移送手段により移送されたシートの端部を突き当てるシート当接部材と、
前記シート移送手段により移送されたシートを積載し、処理を施す処理トレイと、
前記シート移送手段による移送方向と直交する方向のシート端部を整合する整合手段と、を有し、
前記シート移送手段は、前記把持部に把持された複数のシートの端部を前記シート当接部材に突き当てることにより複数のシートを前記把持部から解放して前記処理トレイに収容し、
前記整合手段は、前記処理トレイに複数のシートが収容されるごとに整合することを特徴とするシート処理装置。 - 前記シート移送手段は、前記把持部に把持された複数枚のシートの端部を前記シート当接部材に突き当てることにより移送方向の整合を行うことを特徴とする請求項10記載のシート処理装置。
- シート上に画像を形成する画像形成部と、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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