以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印刷装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(印刷装置100の印刷処理概要)
図1は、本実施の形態における印刷装置の印刷処理の概要の一例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態における印刷装置100は、メモリーカードリーダ130と、ディスクドライブ140と、ラベルプリンタ150とを備えて構成されている。
メモリーカードリーダ130は、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、SDメモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティック、USBフラッシュメモリなどのメモリーカード120を挿入することによって、メモリーカード120に格納されている画像データ、音楽データ、動画データなどのコンテンツ112を印刷装置100に取り込むことができる。
ディスクドライブ140は、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RWなどのCD/DVDディスク110を挿入することによって、メモリーカード120から取得したコンテンツ112をCD/DVDディスク110に書き込むことができる。ラベルプリンタ150は、CD/DVDディスク110を挿入することによって、CD/DVDディスク110の表面上に所望の画像、文字、図形などによって構成されるラベルを印刷することができる。
本実施の形態における印刷装置100は、CD/DVDディスク110に対してコンテンツ112を書き込むときに、コンテンツ112とともにメディア情報111をCD/DVDディスク110に書き込むことができる。メディア情報111には、ディスクに関する情報(以下、「ディスク情報」と示す)と、一つまたは複数のアルバム情報(以下、「アルバム情報」と示す)が含まれる。本実施の形態においては、ディスク情報およびアルバム情報として、「ID情報」と、「タイトル情報」と、「作成者情報」と、「作成日情報」と、「サイズ情報」と、「ラベル印刷ステータス情報」とが含まれる。
「ID情報」には、ディスクおよびアルバムを一意に識別するためのIDが設定される。「タイトル情報」には、ディスクおよびアルバムのタイトルが設定される。「作成者情報」には、ディスクおよびアルバムの作成者が設定される。「作成日情報」には、ディスクおよびアルバムの作成日が設定される。「サイズ情報」には、ディスクおよびアルバムに格納されているデータのサイズが設定される。「ラベル印刷ステータス情報」には、ディスクおよびアルバムに対応するディスク情報およびアルバム情報が、CD/DVDディスク110の表面上にすでに印刷されているか否かを表す情報が設定される。
そして、コンテンツ112およびメディア情報111が書き込まれたCD/DVDディスク110をラベルプリンタ150に挿入することによって、CD/DVDディスク110から読み取ったメディア情報111を表すラベルをCD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。
このように、本実施の形態における印刷装置100は、コンテンツ112とともにメディア情報111をCD/DVDディスク110に書き込むことができる。そして、CD/DVDディスク110から読み取ったメディア情報111を表すラベルをCD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。これによって、ユーザは、手間や時間がかかる複雑な操作を行うことなく、CD/DVDディスク110に記憶されているデータの内容を表すラベルをCD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。そして、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルによって、CD/DVDディスク110に記憶されているデータの内容を把握することができる。
(印刷装置100の機能的構成)
図2は、本実施の形態における印刷装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態における印刷装置100は、メディア情報取得部101と、ラベル情報生成部102と、ラベル印刷部103と、印刷状況判断部104と、メディア情報更新部105とを備えて構成されている。
メディア情報取得部101は、CD/DVDディスク110から、メディア情報111を取得する。ラベル情報生成部102は、メディア情報取得部101によってCD/DVDディスク110から取得したメディア情報111に基づいて、CD/DVDディスク110の表面上に印刷するためのラベルの情報(以下、「ラベル情報」と示す)を生成する。ラベル情報には、ディスク情報と、アルバム情報と、容量情報とが含まれる。
ラベル印刷部103は、ラベル情報生成部102によって生成されたラベル情報に基づいて、CD/DVDディスク110の表面上にラベルを印刷する。印刷状況判断部104は、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報およびCD/DVDディスク110に格納されているアルバムに対応するアルバム情報が、CD/DVDディスク110の表面上にすでに印刷されているか否かを判断する。印刷状況判断部104は、メディア情報取得部101によってCD/DVDディスク110から取得したメディア情報111に含まれる「ラベル印刷ステータス情報」に基づいてこの判断を行う。
メディア情報更新部105は、ラベル印刷部103によってラベルが印刷されたCD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111に含まれるディスク情報の「ラベル印刷ステータス情報」を更新する。
(印刷装置100のハードウェア構成)
図3は、本実施の形態における印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する箇所は同一の符号を附して説明を省略する。本実施の形態における印刷装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、HDD(Hard Disc Drive)304と、HD(Hard Disc)305と、メモリーカードリーダ130と、メモリーカード120と、ディスプレイ306と、インタフェース(I/F)307と、通信ケーブル308と、キーボード309と、マウス310と、スキャナ311と、ラベルプリンタ150と、ディスクドライブ140と、CD/DVDディスク110とを備えて構成されており、各構成部はバス312によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、所定の演算処理を実行し、この印刷装置100の全体を制御する。ROM302は、各種制御プログラムなどを格納する。ROM302に格納されたデータは、ユーザの操作によって書き換えることが可能ではあるが、電源OFFによって消去されないものである。RAM303は、可変的なデータを書き換え自在に記憶し、CPU301のワークエリアとして機能する。RAM303は、電源OFFによって記憶されたデータが消去される揮発性のメモリであってもよいし、バッテリなどによってバックアップされることによる不揮発性のメモリとしてもよい。
HDD304はCPU301の制御命令に従って、HD305に対するデータの読み取り/書き込みの制御を行う。HD305は、各種制御プログラムや各種データを、例えばCPU301に読み取り可能に記憶する。HD305は、HDD304による情報の書き込みを受け付けるとともに、書き込まれたデータを不揮発に記憶する。メモリーカードリーダ130はCPU301の制御命令に従って、メモリーカード120に対するデータの読み取り/書き込みの制御を行う。
メモリーカード120は、各種制御プログラムや各種データを、例えばCPU301に読み取り可能に記憶する。メモリーカード120は、メモリーカードリーダ130による情報の書き込みを受け付けるとともに、書き込まれたデータを不揮発に記憶する着脱自在な記憶メディアである。メモリーカード120として、例えば、コンパクトフラッシュ、スマートメディア、SDメモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティック、USBフラッシュメモリなどを用いることができる。
ディスプレイ306は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)、TFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイなどのディスプレイ装置によって構成される。ディスプレイ306には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種情報が表示される。
I/F307は、通信ケーブル308を介してLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク320に接続され、ネットワーク320と印刷装置100とのインタフェースとして機能し、印刷装置100に対するデータの入出力を制御する。
キーボード309は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス310は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ311は、用紙などに印刷されている画像を光学的に読み取り、印刷装置100の内部に画像データを取り込む。ラベルプリンタ150は、画像、文字、図形などによって構成されるラベルをCD/DVDディスク110の表面上に印刷する。ラベルプリンタ150には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。ディスクドライブ140はCPU301の制御命令に従って、CD/DVDディスク110に対するデータの読み取り/書き込みの制御を行う。
CD/DVDディスク110は、各種制御プログラムや各種データを、例えばCPU301に読み取り可能に記憶する。CD/DVDディスク110は、ディスクドライブ140による情報の書き込みを受け付けるとともに、書き込まれたデータを不揮発に記憶する着脱自在な記憶メディアである。また、CD/DVDディスク110は、画像データ、音楽データ、動画データなどのコンテンツ112を格納する。さらに、CD/DVDディスク110は、ディスク情報や、アルバム情報などのメディア情報111を格納する。
なお、本実施の形態にかかる印刷装置100の機能的構成は、例えば、メディア情報取得部101およびメディア情報更新部105は、CPU301およびディスクドライブ140が、ラベル情報生成部102および印刷状況判断部104は、CPU301が、ラベル印刷部103は、ラベルプリンタ150が、それぞれその機能を実現する。
(印刷装置100の印刷処理手順)
図4は、本実施の形態における印刷装置による印刷処理手順の一例を示すフローチャートである。以下、本実施の形態における印刷処理手順について図4を用いて説明する。
まず、メディア情報取得部101によって、CD/DVDディスク110から、メディア情報111を取得する(ステップS401)。なお、CD/DVDディスク110に格納されているデータの構成の一例については図5を、CD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111の値の一例については図6を用いて後述する。さらに、コンテンツ112が追加されたCD/DVDディスク110に格納されているデータの構成の一例については図8を、コンテンツ112が追加されたCD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111の値の一例については図9を用いて後述する。
次に、印刷状況判断部104によって、CD/DVDディスク110の表面上に、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報がすでに印刷されているか否かを判断する(ステップS402)。印刷状況判断部104は、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれるディスク情報の「ラベル印刷ステータス情報」に設定されている値に基づいてこの判断を行う。例えば、「ラベル印刷ステータス情報」に「未」が設定されている場合は、印刷状況判断部104は、ディスク情報が印刷されていないと判断する。また、例えば、「ラベル印刷ステータス情報」に「済」が設定されている場合は、印刷状況判断部104は、ディスク情報がすでに印刷されていると判断する。
ステップS402で、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報がすでに印刷されていると判断した場合は(ステップS402:Yes)、ステップS403〜ステップS406を飛ばして、ステップS407へ進む。ステップS402で、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報が印刷されていないと判断した場合は(ステップS402:No)、次のステップS403へ進む。
次に、ラベル情報生成部102によって、CD/DVDディスク110の表面上に印刷するための、ディスク情報を含んだラベル情報を生成する(ステップS403)。ラベル情報生成部102は、CD/DVDディスク110の表面上に印刷するためのディスク情報として、「タイトル情報」と、「作成者情報」と、「作成日情報」とを生成する。ラベル情報生成部102は、「タイトル情報」として、定型文「Disc Title:」と、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれるディスク情報の「タイトル情報」に設定されている文字列とを結合した文字列を生成する。
また、ラベル情報生成部102は、「作成者情報」として、定型文「Creator:」と、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれるディスク情報の「作成者情報」に設定されている文字列とを結合した文字列を生成する。さらに、ラベル情報生成部102は、「作成日情報」として、定型文「Date:」と、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれるディスク情報の「作成日情報」に設定されている文字列とを結合した文字列を生成する。
次に、ラベル印刷部103によって、ステップS403で生成されたディスク情報を含んだラベル情報に基づいて、ラベルプリンタ150を介して、CD/DVDディスク110の表面上の所定の位置にディスク情報を含んだラベルを印刷する(ステップS404)。
次に、メディア情報更新部105によって、CD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111に含まれるディスク情報の「ラベル印刷ステータス情報」を更新する(ステップS405)。メディア情報更新部105は、「ラベル印刷ステータス情報」を、すでに設定されている「未」から「済」へと更新する。
次に、ラベル印刷部103によって、ラベルプリンタ150を介して、CD/DVDディスク110の表面上の円周上に位置あわせ情報を印刷する(ステップS406)。
次に、印刷状況判断部104によって、CD/DVDディスク110の表面上に、CD/DVDディスク110に含まれる全てのアルバムに対応するアルバム情報がすでに印刷されているか否かを判断する(ステップS407)。印刷状況判断部104は、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれる、全てのアルバムに対応するアルバム情報の「ラベル印刷ステータス情報」に設定されている値に基づいてこの判断を行う。例えば、いずれかの「ラベル印刷ステータス情報」に「未」が設定されている場合は、印刷状況判断部104は、全てのアルバムに対応するアルバム情報が印刷されていないと判断する。また、例えば、全ての「ラベル印刷ステータス情報」に「済」が設定されている場合は、印刷状況判断部104は、全てのアルバムに対応するアルバム情報がすでに印刷されていると判断する。
ステップS407で、CD/DVDディスク110の表面上に、CD/DVDディスク110に含まれる全てのアルバムに対応するアルバム情報がすでに印刷されていると判断した場合は(ステップS407:Yes)、ステップS408〜ステップS412を飛ばして、一連の処理を終了する。ステップS407で、CD/DVDディスク110の表面上に、CD/DVDディスク110に含まれる全てのアルバムに対応するアルバム情報が印刷されていないと判断した場合は(ステップS407:No)、次のステップS408へ進む。
次に、ラベル情報生成部102によって、CD/DVDディスク110の表面上に印刷するための、アルバム情報を含んだラベル情報を生成する(ステップS408)。ラベル情報生成部102は、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれる、全てのアルバムに対応するアルバム情報の中から、「ラベル印刷ステータス情報」に印刷していないことを意味する「未」が設定されているアルバム情報を用いて、ラベル情報を生成する。
ラベル情報生成部102は、CD/DVDディスク110の表面上に印刷するためのアルバム情報として、「タイトル情報」と、「作成日情報」とを生成する。ラベル情報生成部102は、生成する「タイトル情報」として、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれるディスク情報の「タイトル情報」に設定されている文字列を用いる。また、ラベル情報生成部102は、生成する「作成日情報」として、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれるディスク情報の「作成日情報」に設定されている文字列を用いる。また、ラベル情報生成部102は、ラベル情報に複数のアルバム情報が含まれる場合には、アルバム情報ごとに改行することによって、複数のアルバム情報を含んだラベル情報を生成する。
次に、ラベル印刷部103によって、ステップS408で生成されたアルバム情報を含んだラベル情報に基づいて、ラベルプリンタ150を介して、CD/DVDディスク110の表面上の所定の位置にアルバム情報を含んだラベルを印刷する(ステップS409)。また、ラベル印刷部103は、すでに、アルバム情報を含んだラベルが印刷されている場合には、すでに印刷されているアルバム情報を含んだラベルに続く位置にラベルを印刷する。
次に、メディア情報更新部105によって、CD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111に含まれるアルバム情報のうち、ステップS409で印刷したアルバム情報に対応するアルバム情報の「ラベル印刷ステータス情報」を更新する(ステップS410)。メディア情報更新部105は、「ラベル印刷ステータス情報」を、すでに設定されている「未」から「済」へと更新する。
次に、ラベル情報生成部102によって、CD/DVDディスク110の表面上に印刷するための、容量情報を含んだラベル情報を生成する(ステップS411)。ラベル情報は、ステップS401で取得したメディア情報111に含まれるディスク情報の「サイズ情報」に設定されている値に基づいて、容量情報を含んだラベル情報を生成する。ラベル情報生成部102は、CD/DVDディスク110のディスク容量に対する使用率をグラフ化したものを容量情報として生成する。
次に、ラベル印刷部103によって、ステップS411で生成された容量情報を含んだラベル情報に基づいて、ラベルプリンタ150を介して、CD/DVDディスク110の表面上の所定の位置に容量情報を含んだラベルを印刷する(ステップS412)。また、ラベル印刷部103は、すでに、容量情報を含んだラベルが印刷されている場合には、すでに印刷されている容量情報を含んだラベルと重なる位置にラベルを印刷する。なお、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルの一例については図7を用いて後述する。さらに、コンテンツ112が追加されたCD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルの一例については図10を用いて後述する。
なお、上述したように、本実施の形態においては、ラベルプリンタ150によって、すでに印刷されているアルバム情報を含んだラベルに続く位置に新たなアルバム情報を含んだラベルを印刷することができる。また、すでに印刷されている容量情報を含んだラベルと重なる位置に新たな容量情報を含んだラベルを印刷することができる。このように、所定の位置にラベルを印刷するためには、CD/DVDディスク110を、ラベルプリンタ150に対して、常に所定の円周方向に向けてセットしなければならない。
そこで、本実施の形態においては、CD/DVDディスク110の表面上の円周上に印刷された位置あわせ情報を、ラベルプリンタ150の所定の位置に合わせることによって、CD/DVDディスク110を、ラベルプリンタ150に対して、常に所定の円周方向に向けてセットすることができる。なお、CD/DVDディスク110のラベルプリンタ150へのセット方法の一例については図11および図12を用いて後述する。
図5は、CD/DVDディスク110に格納されているデータの構成の一例を示す図である。図5に示すように、CD/DVDディスク110は、ディレクトリ500を最上位階層とした階層構造によって構成されている。ディレクトリ500は、ディレクトリ名称として、ディスクIDと同じ名称「Disc1」を有する。ディレクトリ500は、ディレクトリ510と、ディレクトリ530とによって構成されている。
ディレクトリ510は、ディレクトリ名称「INFO」を有する。ディレクトリ510には、ファイル520が格納されている。ファイル520は、ファイル名称「INFO.XML」を有するメタデータであり、メディア情報111などがXML形式で記述されている。ディレクトリ530は、ディレクトリ名称「CONTENTS」を有する。ディレクトリ530には、画像データ、音楽データ、動画データなどのコンテンツ112が格納される。ディレクトリ530には、アルバム540と、アルバム550が格納されている。
アルバム540はアルバムID「Album1」を有する。アルバム540には、画像データ541と画像データ542が格納されている。画像データ541および画像データ542は、JPEG形式で圧縮された画像データであり、ファイル名として、「meeting1_1.jpg」および「meeting1_2.jpg」が付与されている。アルバム550はアルバムID「Album2」を有する。アルバム550には、音楽データ551が格納されている。音楽データ551は、MP3形式で圧縮された音楽データであり、ファイル名として、「meeting2.mp3」が付与されている。
図6はCD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111の値の一例を示す図である。図6に示すように、表600は、CD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111を表形式で表したものである。表600は、ID601と、タイトル602と、作成者603と、作成日604と、サイズ605と、ラベル印刷ステータス606とによって構成されている。
ID601には、「ID情報」として、ディスクおよびアルバムを一意に識別するためのIDが設定される。タイトル602には、「タイトル情報」として、ディスクおよびアルバムのタイトルが設定される。作成者603には、「作成者情報」として、ディスクおよびアルバムの作成者が設定される。作成日604には、「作成日情報」として、ディスクおよびアルバムの作成日が設定される。サイズ605には、「サイズ情報」として、ディスクおよびアルバムに格納されているデータのサイズが設定される。ラベル印刷ステータス606には、「ラベル印刷ステータス情報」として、ディスクおよびアルバムに対応するディスク情報およびアルバム情報が、CD/DVDディスク110の表面上にすでに印刷されているか否かを表す情報が設定される。
また、表600は、行610と、行620と、行630とによって構成されている。行610は、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報である。行620は、図5を用いて上述したアルバム540に対応するアルバム情報である。行630は、図5を用いて上述したアルバム550に対応するアルバム情報である。
例えば、メディア情報取得部101は、ディスク情報の「ID情報」として「Disc1」を、「タイトル情報」として「社内勉強会データ」を、「作成者情報」として「企画部 吉田」を、「作成日情報」として「2005/6/1」を、「サイズ情報」として「250MB」を、「ラベル印刷ステータス情報」として「未」を取得することを示している。
また、例えば、メディア情報取得部101は、アルバムIDに「Album2」が付与されたアルバムに対応するアルバム情報の「タイトル情報」として「第二回勉強会(開発手法の基礎)」を、「作成者情報」として「開発部 松本」を、「作成日情報」として「2005/6/15」を、「サイズ情報」として「150MB」を、「ラベル印刷ステータス情報」として「未」を取得することを示している。
図5を用いて上述したCD/DVDディスク110のデータ構成および、図6を用いて上述したメディア情報111のデータ構成は、印刷装置100を含めた、装置、機種およびメーカーを問わない複数の装置間において取り決められた標準フォーマットに従って構成されている。これによって、例えばデジタルカメラなどの印刷装置100以外の装置によってCD/DVDディスク110に格納されたメディア情報111であっても、印刷装置100によって判読することができる。また、印刷装置100によってCD/DVDディスク110に格納されたメディア情報111であっても、印刷装置100以外の装置によって判読することができる。さらに、印刷装置100以外の装置によってCD/DVDディスク110に格納されたメディア情報111を、さらに他の印刷装置100以外の装置によって判読することができる。
図7は、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルの一例を示す図である。図7に示すように、CD/DVDディスク110の表面上には、ラベル印刷部103によって、ディスク情報710と、アルバム情報720と、容量情報730と、位置あわせ情報740とが印刷されている。ディスク情報710は、図6を用いて上述した、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報に基づいており、「タイトル情報」と、「作成者情報」と、「作成日情報」とを含んでいる。
アルバム情報720は、図6を用いて上述した、CD/DVDディスク110に格納されているアルバムに対応するディスク情報に基づいており、「タイトル情報」と、「作成日情報」とを含んでいる。容量情報730は、図6を用いて上述した、CD/DVDディスク110に格納されているアルバムに対応するディスク情報に基づいており、CD/DVDディスク110のディスク容量に対する使用率をグラフ化したものが印刷されている。位置あわせ情報740は、CD/DVDディスク110をラベルプリンタ150へセットするときに位置を合わせるための目印である。
例えば、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報710の「タイトル情報」として「Disc Title:社内勉強会データ」が、「作成日情報」として「Date:2005/6/1」が、「作成者情報」として、「Creator:企画部 吉田」が印刷されている。このディスク情報710によって、例えば、CD/DVDディスク110の内容を把握することができる。
また、例えば、図5を用いて上述したアルバムID「Album1」を有するアルバム540に対応するアルバム情報720の「タイトル情報」として「第一回(勉強会について)」が、「作成日情報」として、「2005/6/1」が印刷されている。さらに、例えば、図5を用いて上述したアルバムID「Album2」を有するアルバム550に対応するアルバム情報720の「タイトル情報」として「第二回勉強会(開発手法の基礎)」が、「作成日情報」として、「2005/6/15」が印刷されている。このアルバム情報720によって、例えば、CD/DVDディスク110に格納されているアルバムの内容を把握することができる。
さらに、例えば、容量情報730として、CD/DVDディスク110のディスク容量「700MB」に対する使用率「36%(≒250MB÷700MB)」をグラフ化したものが印刷されている。この容量情報730によって、例えば、CD/DVDディスク110にあとどれくらいのサイズのデータを追記することができるのかを把握することができる。
図8は、コンテンツ112が追加されたCD/DVDディスク110に格納されているデータの構成の一例を示す図である。図8に示すように、CD/DVDディスク110には、図5を用いて上述したCD/DVDディスク110の状態から、アルバムID「Album3」を有するアルバム560が追加されている点が異なる。アルバム560には、動画データ561が格納されている。動画データ561は、AVI形式の動画データであり、ファイル名として、「meeting3.avi」が付与されている。
図9はコンテンツ112が追加されたCD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111の値の一例を示す図である。図9に示すように、表900は、図6を用いて上述した表600の状態から、行640が追加されている点が異なる。行640は、図8を用いて上述したアルバム560に対応するアルバム情報である。
また、表900は、図6を用いて上述した表600の状態から、メディア情報更新部105によって、行610〜行630のラベル印刷ステータス606が「済」が更新されている点が異なる。これによって、印刷状況判断部104は、CD/DVDディスク110に対応するディスク情報と、図5を用いて上述したアルバム540およびアルバム550に対応するアルバム情報とが、すでにCD/DVDディスク110の表面上に印刷されていると判断する。そして、印刷状況判断部104は、新たに追加されたアルバム560に対応するアルバム情報のみが、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されていないと判断する。
図10は、コンテンツ112が追加されたCD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルの一例を示す図である。図10に示すように、CD/DVDディスク110の表面上には、図7を用いて上述したCD/DVDディスク110の表面上の状態から、アルバム情報720に、図8を用いて上述したアルバムID「Album3」を有するアルバム560に対応するアルバム情報720が追記されている。
また、図7を用いて上述したCD/DVDディスク110の表面上の状態から、容量情報730として、CD/DVDディスク110のディスク容量に対する使用率が「36%」から「64%(≒450MB÷700MB)」へ更新されている。この追加されたアルバム情報720および更新された容量情報730は、図9を用いて上述した、CD/DVDディスク110に格納されているアルバムに対応するディスク情報に基づいている。
このように、アルバムが追加されることによって更新されたメディア情報111に基づいて、追加されたアルバムに対応するアルバム情報720を、すでに印刷されているアルバム情報720に続いて、CD/DVDディスク110の表面上に追記することができる。また、CD/DVDディスク110の使用率をグラフ化した容量情報730を、すでに印刷されている容量情報730と重なるように、CD/DVDディスク110の表面上に追記することができる。
図11および図12は、CD/DVDディスク110のラベルプリンタ150へのセット方法の一例を示す図である。図11および図12に示すように、ラベルプリンタ150の、CD/DVDディスク110が載置されるトレイの円周上には、位置あわせ情報151が形成されている。図12に示すように、CD/DVDディスク110の表面上にラベルを印刷するときには、この位置あわせ情報151と、CD/DVDディスク110に表面上に印刷された位置あわせ情報740との位置を合わせて、CD/DVDディスク110をラベルプリンタ150のトレイ上に載置する。これによって、CD/DVDディスク110を、ラベルプリンタ150に対して、常に所定の円周方向に向けてセットすることができ、常に所定位置にラベルを印刷することができる。
このように、本実施の形態によれば、CD/DVDディスク110に格納されているコンテンツ112の内容を表すメディア情報111を取得して、取得したメディア情報111に対応するラベルを、CD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。そのため、ユーザは、容易に、CD/DVDディスク110に格納されているコンテンツ112の内容を表すメディア情報111を含んだラベルを生成して、生成したラベルをCD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。そして、ユーザは、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルによって、CD/DVDディスク110にどのようなコンテンツ112が格納されているのかを容易に把握することができる。
また、本実施の形態によれば、CD/DVDディスク110に格納されているコンテンツ112の内容を表すメディア情報111のうち、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されていないメディア情報111に対応するラベルのみを、新たに、CD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。そのため、CD/DVDディスク110にコンテンツ112が追加された場合であっても、容易に、CD/DVDディスク110に追加されたコンテンツ112の内容を表すメディア情報111を含んだラベルを生成して、生成したラベルをCD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。そして、ユーザは、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルによって、CD/DVDディスク110にどのようなコンテンツ112が追加されたのかを容易に把握することができる。
さらに、本実施の形態によれば、CD/DVDディスク110に格納されているコンテンツ112の内容を表すメディア情報111のうち、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されていないメディア情報111に対応するラベルのみを、新たに、CD/DVDディスク110の表面上の、すでに印刷されているメディア情報111に対応するラベルと重ならない位置に印刷することができる。そのため、CD/DVDディスク110にコンテンツ112が追加された場合であっても、容易に、CD/DVDディスク110に追加されたコンテンツ112の内容を表すメディア情報111を含んだラベルを生成して、生成したラベルをCD/DVDディスク110の表面上の、すでに印刷されているメディア情報111に対応するラベルと重ならない位置に印刷することができる。そして、ユーザは、CD/DVDディスク110の表面上の、すでに印刷されているメディア情報111に対応するラベルと重ならない位置に印刷されたラベルによって、CD/DVDディスク110にどのようなコンテンツ112が追加されたのかを容易に把握することができる。
さらに、本実施の形態によれば、CD/DVDディスク110の表面上にラベルを印刷するときに、CD/DVDディスク110の表面上に印刷された、位置あわせ情報740と、ラベルプリンタ150に設けられた、位置あわせ情報151との位置が合うようにCD/DVDディスク110をラベルプリンタ150のトレイ上に載置することによって、CD/DVDディスク110をラベルプリンタ150に対して、常に所定の円周方向に向けてセットすることができる。このため、例えば、CD/DVDディスク110にコンテンツ112が追加された場合においても、すでに印刷されているラベルと不要に重なったりすることなく、CD/DVDディスク110に追加されたコンテンツ112の内容を表すメディア情報111を含んだラベルを、新たにCD/DVDディスク110の表面上の所定の位置に印刷することができる。
さらに、本実施の形態によれば、CD/DVDディスク110に格納されているメディア情報111に含まれるCD/DVDディスク110の使用状態を表す情報を取得して、取得したCD/DVDディスク110の使用状態を表す情報に対応するラベルを、CD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。そのため、ユーザは、容易に、CD/DVDディスク110の使用状態を表す情報に対応するラベルを生成して、生成したラベルをCD/DVDディスク110の表面上に印刷することができる。そして、ユーザは、CD/DVDディスク110の表面上に印刷されたラベルによって、例えば、ディスク使用量などのCD/DVDディスク110の使用状態を容易に把握することができる。
なお、本実施の形態においては、ラベルプリンタ150によって、CD/DVDディスク110の表面上に直接ラベルを印刷する構成としたが、例えば、CD/DVDディスク110の表面上に貼付することができるシールなどに対してラベルを印刷するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、ラベルを印刷する記憶メディアの一例として、CD/DVDディスク110を用いた構成としたが、可搬性を有する記憶メディアであれば、例えば、メモリーカード120や、FD(Flexible Disc)などの表面上に貼付することができるシールなどに対してラベルを印刷するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、CD/DVDディスク110の使用率をグラフ化した容量情報730を、CD/DVDディスク110の表面上に印刷する構成としたが、CD/DVDディスク110の使用状態を表すことができるものであれば、例えば、CD/DVDディスク110の使用率を数値で表したものを、CD/DVDディスク110の表面上に印刷するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、ディスク情報710およびアルバム情報720をCD/DVDディスク110の表面上に印刷する構成としたが、例えば、アルバムに含まれる、画像データや、音楽データ、動画データなどのコンテンツ112の内容を表す情報をCD/DVDディスク110の表面上に印刷するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、印刷装置100によって、コンテンツ112およびメディア情報111が書き込まれたCD/DVDディスク110を用いた構成としたが、印刷装置100以外の装置によって、コンテンツ112およびメディア情報111が書き込まれたCD/DVDディスク110を用いることもできる。このように、印刷装置100以外の装置によってCD/DVDディスク110に書き込まれたメディア情報111であっても、本実施の形態で上述したように、CD/DVDディスク110のデータ構成およびメディア情報111のデータ構成を、装置、機種およびメーカーを問わない複数の装置間において取り決められた標準フォーマットに従って構成することによって、印刷装置100によって判読することができる。
さらに、本実施の形態においては、CD/DVDディスク110から、コンテンツ112とともにメディア情報111を取得する構成としたが、例えば、メディア情報111をCD/DVDディスク110から取得せずに、HD305など、他の記憶メディアから取得するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、CD/DVDディスク110に追加されたコンテンツ112の内容を表すメディア情報111を含んだラベルを生成して、生成したラベルをCD/DVDディスク110の表面上の、すでに印刷されているメディア情報111に対応するラベルと重ならない位置に印刷する構成としたが、例えば、CD/DVDディスク110の表面上に貼付することができるシールなどに対してラベルを印刷する場合には、常に、CD/DVDディスク110に含まれる全てのコンテンツ112の内容を表すメディア情報111を含んだラベルを生成して、生成したラベルをシールなどに印刷する構成としてもよい。
さらに、本実施の形態においては、文字列によって構成されているディスク情報710およびアルバム情報720をCD/DVDディスク110の表面上に印刷する構成としたが、例えば、CD/DVDディスク110に格納されているコンテンツの内容を表すサムネイル画像などをさらに含んだメディア情報111を取得して、取得したコンテンツの内容を表すサムネイル画像などをCD/DVDディスク110の表面上にさらに印刷する構成としてもよい。
なお、本実施の形態で説明した印刷方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記憶メディアに記憶され、コンピュータによって記憶メディアから読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 印刷装置、101 メディア情報取得部、102 ラベル情報生成部、103 ラベル印刷部、104 印刷状況判断部、105 メディア情報更新部、110 CD/DVDディスク、111 メディア情報、112 コンテンツ