JP2007148919A - 無線タグ情報通信装置及び無線タグ回路素子カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の小型化を図ることができる無線タグ情報通信装置及び無線タグ回路素子カートリッジを提供する。
【解決手段】情報を記憶するIC回路部151とこのIC回路部151に接続されたループアンテナ152とを備えた無線タグ回路素子Toが配置された基材テープ101を連続的に供給可能に収納したカートリッジ100を、着脱可能に設置するカートリッジホルダ部19と、カートリッジ100のカートリッジホルダ部19への装着時に、当該カートリッジ100における基材テープ101の搬送経路の近傍に位置し、無線タグ回路素子ToのIC回路部151との間で磁気誘導により情報の送受を行うループアンテナ305と、このループアンテナ305を構成するコイル305aを巻回し、磁性材料により構成された装置側磁性部材20とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】情報を記憶するIC回路部151とこのIC回路部151に接続されたループアンテナ152とを備えた無線タグ回路素子Toが配置された基材テープ101を連続的に供給可能に収納したカートリッジ100を、着脱可能に設置するカートリッジホルダ部19と、カートリッジ100のカートリッジホルダ部19への装着時に、当該カートリッジ100における基材テープ101の搬送経路の近傍に位置し、無線タグ回路素子ToのIC回路部151との間で磁気誘導により情報の送受を行うループアンテナ305と、このループアンテナ305を構成するコイル305aを巻回し、磁性材料により構成された装置側磁性部材20とを有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、外部と情報の送受を行う無線タグ回路素子を備えた無線タグ回路素子カートリッジと、この無線タグ回路素子カートリッジを着脱可能に配置する無線タグ情報通信装置に関する。
情報を記憶する無線タグ回路素子に対し情報の書込み・読出しを行うリーダ/ライタ等の無線タグ情報通信装置においては、無線タグ回路素子との情報の送受信を行うために多くの方式が開発され、広く実用化されている。情報の送受の方式としては、コネクタ等を用いる接触方式や、コイルを用いる電磁結合方式、電磁誘導方式、光方式、あるいは電波方式等の非接触方式がある。
上記非接触方式のうち、電磁結合方式、電磁誘導方式、または電波方式を採用するものとして、小型の無線タグと無線タグ情報通信装置との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、無線タグ情報通信装置側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
このような無線タグは、通常、ラベル状の素材上に無線タグ回路素子を設けて形成され、このタグラベルが例えば各種書類・物品の分類・整理のために対象物品等に貼り付けられることが多い。また、この無線タグの管理上、タグ自体に併せて文字情報を印字しておくと非常に便利である。これに応じ、従来、無線タグへの情報読み取り/書き込みのみならず、タグへの印字とを併せて行う無線タグ情報通信装置(タグラベル作成装置)が既に提唱されている。
例えば特許文献1記載の装置では、無線タグ回路素子(アンテナ及びICチップ)をテープ長手方向に略等間隔に配置した基材テープ(連続ラベル紙)が巻回されたロール(ロール紙)を備えたロールユニットより上記タグテープを繰り出し、そのタグテープの所定位置に印字手段により所定の印字を行った後に、装置側アンテナ(RF−ID用通信アンテナ)を介してそのタグテープに備えられた無線タグ回路素子への無線タグ情報の送受を行うことにより、印字付きのタグラベルを生成するようになっている。
上記特許文献1には明確には記載されていないが、一般に、RFIDシステムにおいて無線タグ情報通信装置と無線タグ回路素子との間で無線通信を行う場合、通信安定性が高いことから短波(13.56MHz等)を用いる場合が多い。しかしこの場合、通信距離が短いため、情報の送受時に装置側アンテナと無線タグ回路素子とを近傍に対向させて配置させる必要がある。
このとき、上記従来技術の無線タグ情報通信装置では、タグロールからタグ媒体が搬出された後において搬送経路近傍に装置側アンテナを設け、装置側アンテナと無線タグ回路素子とを近傍に配置させて情報送受を行う構成であるため、装置の大型化を招いていた。
本発明の目的は、装置の小型化を図ることができる無線タグ情報通信装置及び無線タグ回路素子カートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側ループアンテナとを備えた前記無線タグ回路素子が配置されたタグ媒体を連続的に供給可能に収納した無線タグ回路素子収納体を、着脱可能に設置する収納体設置用ホルダと、前記無線タグ回路素子収納体の該収納体設置用ホルダへの装着時に、当該無線タグ回路素子収納体における前記タグ媒体の搬送経路の近傍に位置し、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部との間で磁気誘導により情報の送受を行う装置側ループアンテナと、この装置側ループアンテナを構成するコイルを巻回し、磁性材料により構成された装置側磁性部材とを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、収納体設置用ホルダに無線タグ回路素子収納体を設置すると、無線タグ回路素子収納体からタグ媒体が連続的に供給される。このとき、無線タグ回路素子収納体におけるタグ媒体の搬送経路の近傍には、装置側ループアンテナを構成するコイルが装置側磁性部材に巻回されて配置されており、これらコイル及び磁性部材により生じた磁路を用いることで、磁気結合によってタグ媒体の無線タグ回路素子と情報の送受が行われる。
このように、無線タグ回路素子収納体の搬送経路において装置側ループアンテナとタグ媒体の無線タグ回路素子とで情報送受を行う構造とすることにより、無線タグ回路素子収納体外にタグ媒体が搬出された後の搬送経路近傍にループアンテナを設け情報送受を行う場合に比べ、装置の小型化を図ることができる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記収納体設置用ホルダは、略シート状又は略テープ状の前記タグ媒体を収納した無線タグ回路素子カートリッジを着脱可能なカートリッジホルダであることを特徴とする。
カートリッジホルダに装着した無線タグ回路素子カートリッジより、略シート状又は略テープ状のタグ媒体を連続的に供給し、タグ媒体に備えられた各無線タグ回路素子に対し装置側ループアンテナより磁気結合によって情報の送受を行うことができる。
第3の発明は、上記第1又は第2発明において、前記収納体設置用ホルダ又はカートリッジホルダは、装着時において前記無線タグ回路素子収納体又は無線タグ回路素子カートリッジの側壁又は底壁が前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向と略平行となるように構成されており、前記装置側磁性部材は、前記コイルより発生する磁路が前記搬送経路の前記面方向と交差するように、その少なくとも一方側の端部が前記無線タグ回路素子カートリッジの前記側壁又は前記底壁に対向して配置されていることを特徴とする。
これにより、装置側磁性部材に巻回されたコイルの磁束に基づき装置側磁性部材の一方側端部より発生させた磁路を、搬送経路の面方向と狭い範囲で交差させ、装置側ループアンテナと無線タグ回路素子との間で効率よく情報送受を行うことができる。また、搬送経路におけるタグ媒体の面方向が無線タグ回路素子カートリッジの側壁(又は底壁)と略平行であることにより、タグ媒体を無線タグ回路素子カートリッジの外周に極力近づけることができ、さらに装置側磁性部材の一方側端部がその無線タグ回路素子カートリッジの側壁(又は底壁)に対向していることにより、タグ媒体と装置側磁性部材一方側端部との距離を極力近づけることができる。これらの結果、装置の小型化を図っても確実に情報の送受を行うことができる。
第4の発明は、上記第3発明において、前記装置側磁性部材は、前記一方側の端部が、前記無線タグ回路素子カートリッジの前記側壁に対向し、他方側の端部が、前記無線タグ回路素子カートリッジの前記底壁に対向するように配置されていることを特徴とする。
これにより、無線タグ回路素子カートリッジの側壁に対向する装置側磁性部材の一方側端部より、タグ媒体の搬送経路の面方向と交差した後、無線タグ回路素子カートリッジの底壁に対向する装置側磁性部材の他方側端部に至る磁路を装置側磁性部材近傍に集中させることができ、装置の小型化を図ることができ、カートリッジホルダの構成を簡易にすることができる。
第5の発明は、上記第3発明において、前記装置側磁性部材は、前記一方側の端部が、前記無線タグ回路素子カートリッジの前記側壁又はこの側壁に略平行するように前記無線タグ回路素子カートリッジに設けられた第1凹部側壁に対向し、他方側の端部が、前記搬送経路を挟んで前記側壁又は前記第1凹部側壁と対向するように前記無線タグ回路素子カートリッジに設けられた第2凹部側壁に対向するように配置されていることを特徴とする。
これにより、無線タグ回路素子カートリッジの側壁(又は第1凹部側壁)に対向する装置側磁性部材の一方側端部より、タグ媒体の搬送経路の面方向と交差した後、無線タグ回路素子カートリッジの第2凹部側壁に対向する装置側磁性部材の他方側端部に至る狭い磁路を発生させることができ、装置の小型化を図ることができる。
第6の発明は、上記第4又は第5発明において、前記装置側磁性部材は、前記一方側及び他方側の端部の前記搬送経路の搬送方向における寸法xが、前記タグ側ループアンテナの前記搬送経路の搬送方向における寸法yよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする。
これにより、搬送経路に沿って移動していくタグ側ループアンテナの寸法yを、固定側である装置側磁性部材の端部寸法xよりも大きくすることで、搬送方向に関し装置側磁性部材の端部にタグ側ループアンテナが正対している状態を、タグが搬送されて移動している間でも確保することができ、情報送受の確実性を向上させつつ、タグ作成の時間を短くすることができる。
第7の発明は、上記第6発明において、前記タグ側ループアンテナの前記搬送経路の搬送方向における寸法yは、前記タグ媒体の搬送速度vに前記無線タグ回路素子との情報の送受に必要な時間tを乗じ、前記装置側磁性部材の端部の前記搬送経路の搬送方向における寸法xを加えた値よりも大きく設定されていることを特徴とする。
このように、タグ側ループアンテナの搬送方向寸法yをv×t+xよりも大きく設定することで、搬送中であっても搬送方向に関し装置側磁性部材の端部にタグ側ループアンテナが正対している状態を、タグと交信している間は確実に確保することができる。その結果、タグ媒体の搬送中に無線タグ回路素子に対する情報の送受を行うことができ、且つ情報送受の確実性をさらに向上することができる。
第8の発明は、上記第4又は第5発明において、前記装置側磁性部材は、前記搬送経路方向に直交する幅方向寸法hが、前記タグ側ループアンテナの前記幅方向における寸法Hよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする。
これにより、少なくとも装置側磁性部材を通過した磁路については確実にタグ側ループアンテナを通過させることが可能となり、タグ側ループアンテナが異なる幅のものに変わってもタグ側ループアンテナと装置側磁性部材とが重なる部分の面積は一定にできるので通信条件を一定にできる。したがって、情報送受の確実性を向上できる。
第9の発明は、上記第3乃至第8発明のいずれかにおいて、前記コイルを、前記装置側磁性部材のうち、前記カートリッジホルダにおける前記無線タグ回路素子カートリッジの装着面よりも装置内部側の部分に設けたことを特徴とする。
コイルをカートリッジ装着面より内部側に設けることにより、タグ媒体がカートリッジの中央で搬送されていても該コイルを接近して配置することができ情報送受を確実に行いつつ装置全体の小型化を図ることができる。
第10の発明は、上記第2乃至第9発明のいずれかにおいて、前記カートリッジホルダは、前記タグ媒体として長手方向に複数の前記無線タグ回路素子を連続的に配置したタグテープを巻回したタグテープロールを収納した前記無線タグ回路素子カートリッジを着脱可能に構成されていることを特徴とする。
カートリッジホルダに装着した無線タグ回路素子カートリッジに備えられたタグテープロールよりタグテープを繰り出しながら複数のタグラベルを連続して作成することができる。
第11の発明は、上記第10発明において、前記装置側ループアンテナ及び前記装置側磁性部材は、前記コイルにより発生する磁路が前記タグテープロールまで到達しないように、配置されていることを特徴とする。
これにより、タグテープに備えられた無線タグ回路素子に対してタグテープの搬送経路にて装置側ループアンテナより情報送受を行う際、本来情報送受の対象でないタグテープロール内の無線タグ回路素子に対して誤って情報読み取り又は書き込みが行われるのを防止できる。
第12の発明は、上記第1乃至第11発明のいずれかにおいて、前記搬送される前記タグ媒体又はこれに貼り合わされる被印字媒体に印字を行う印字手段を有することを特徴とする。
搬送されるタグ媒体(又はこれに貼り合わされる被印字媒体)に印字手段で印字を行うことにより、無線タグ回路素子へ情報読み取り又は書き込みを行った印字付き無線タグラベルを作成することができる。
特に、タグ媒体に貼り合わされる被印字媒体に印字を行う場合には、印字タイミングよりも情報送受タイミングのほうが早くなるように装置側ループアンテナ及び印字手段の配置態様を決定することで、情報送受結果の良否等を反映した印字を行うことも可能となる。
上記目的を達成するために、第13の発明は、無線タグ情報通信装置のカートリッジホルダに着脱可能に構成された無線タグ回路素子カートリッジであって、情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側ループアンテナとを備えた前記無線タグ回路素子が配置され、前記無線タグ情報通信装置に対し連続的に供給可能に収納されたタグ媒体と、前記カートリッジホルダへの装着時において、前記無線タグ情報通信装置に備えられた装置側ループアンテナを構成するコイルにより生じる磁束の磁路中に位置するように設けられ、磁性材料により構成されたカートリッジ側磁性部材とを有することを特徴とする。
本願第13発明においては、カートリッジホルダに無線タグ回路素子カートリッジを設置すると、無線タグ回路素子カートリッジからタグ媒体が連続的に供給される。このとき、無線タグ回路素子カートリッジには磁性材料により構成されたカートリッジ側磁性部材が備えられ、装置側ループアンテナのコイルにより磁束が発生したときにその磁路中に位置するように配置されている。このように装置側のループアンテナのコイルで発生した磁束をカートリッジ側の磁性部材に通過させて、磁気結合によってタグ媒体の無線タグ回路素子と情報の送受が行われる。
このように、無線タグ回路素子カートリッジ内の搬送経路において装置側ループアンテナとタグ媒体の無線タグ回路素子とで情報送受を行う構造とすることにより、無線タグ情報通信装置の小型化を図ることができる。
また、カートリッジ内において情報送受を行う位置に所定の磁性部材を設けることにより、情報送受を行うときの磁束密度を大きくすることができる。また、タグ媒体に備えられたタグ側ループアンテナの大きさ・種類等の特質に合うようにカートリッジ側磁性部材の大きさ・形状等を最適化することで、磁路を効率よく形成し情報送受の信頼性向上を図ることができる。
第14の発明は、上記第13発明において、前記カートリッジ側磁性部材の前記タグ媒体搬送方向に直交する幅方向寸法は、前記タグ側ループアンテナの幅方向寸法よりも小さいことを特徴とする。
これにより、少なくともカートリッジ側磁性部材を通過した磁路については確実にタグ側ループアンテナを通過させることが可能となり、タグ側ループアンテナが異なる幅のものに変わってもタグ側ループアンテナとカートリッジ側磁性部材とが重なる部分の面積は一定にできるので通信条件を一定にできる。したがって、情報送受の確実性を向上できる。
第15の発明は、上記第13又は第14発明において、前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の搬送経路に対して前記装置側ループアンテナと反対側に配置されていることを特徴とする。
これにより、装置側ループアンテナからタグ媒体を通過しカートリッジ側の磁性部材に到る磁路を形成させて、磁気結合によってタグ媒体の無線タグ回路素子と情報の送受を行うことができる。
第16の発明は、上記第13又は第14発明において、前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の前記搬送経路に対して前記装置側ループアンテナと同じ側に配置されていることを特徴とする。
これにより、装置側ループアンテナからカートリッジ側の磁性部材を通過し、タグ媒体に到る磁路を形成させて、磁気結合によってタグ媒体の無線タグ回路素子と情報の送受を行うことができる。
第17の発明は、上記第13乃至第16発明のいずれかにおいて、前記タグ媒体は、被印字媒体を貼り合わせるための粘着剤層を備え、前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の搬送経路に対し前記粘着剤層と反対側となるように配置されていることを特徴とする。
これにより、カートリッジ側磁性部材の近傍の搬送経路をタグ媒体が通過する際、誤ってタグ媒体の粘着剤層がカートリッジ側磁性部材に貼り付くのを防止することができる。また、カートリッジ側磁性部材を搬送位置を規制する手段と兼ねさせることができ、その場合にはロールの大小にかかわらず一定の通信条件を実現できる。
第18の発明は、上記第13又は第14発明において、前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の前記搬送経路に対して両側に配置されていることを特徴とする。
これにより、装置側ループアンテナからタグ媒体の両側に配置したカートリッジ側の磁性部材及びタグ媒体を通過する磁路を形成させて、磁気結合によってタグ媒体の無線タグ回路素子と情報の送受を行うことができる。
本発明によれば、無線タグ情報通信装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のラベル作成装置(無線タグ情報通信装置)が適用される無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システム1において、本実施形態によるラベル作成装置2は、有線あるいは無線による通信回線3を介してルートサーバ4、端末5、汎用コンピュータ6、及び複数の情報サーバ7に接続されている。
図2は、上記ラベル作成装置2の詳細構造を表す概念的構成図である。
図2において、ラベル作成装置2の装置本体8には、凹所としてのカートリッジホルダ部19(収納体設置用ホルダ、カートリッジホルダ)が設けられ、このホルダ部19に、カートリッジ100(無線タグ回路素子収納体、無線タグ回路素子カートリッジ)が着脱可能に取り付けられている。
装置本体8は、第2ロール104から繰り出される被印字テープ103(被印字媒体)に所定の印字(印刷)を行う印字ヘッド(印字手段、サーマルヘッド)10と、被印字テープ103への印字が終了したインクリボン105を駆動するリボン巻取りローラ駆動軸11と、被印字テープ103と第1ロール102(タグテープロール)から繰り出される基材テープ101(タグ媒体、タグテープ)とを貼り合わせつつ印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ100から繰り出すための圧着ローラ駆動軸12と、印字済タグラベル用テープ110に備えられる無線タグ回路素子To(詳細は後述)との間で磁気誘導(電磁誘導、磁気結合、その他磁界を介して行われる非接触方式を含む)により信号の送受を行うためのループアンテナ305(装置側ループアンテナ)と、上記印字済タグラベル用テープ110を所定のタイミングで所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベルT(詳細は後述)を生成するカッタ15と、無線タグラベルTを搬出口(排出口)16へと搬送し送出する送出ローラ17と、搬出口16近傍に設けられ、無線タグラベルTの有無を検出する排出センサ18と、それらを収納するように外郭を構成し、カートリッジ100を着脱可能に嵌合させる上記カートリッジホルダ部19と、このカートリッジホルダ部19に設けられ、上記ループアンテナ305を構成するコイル305aを巻回した装置側磁性部材20、及び上記搬出口16を備える筐体9とを有する。
上記装置側磁性部材20は、例えばフェライト等の磁性部材で構成された略L字型形状の磁性部材であり、上記カートリッジ100をカートリッジホルダ部19へ装着した際に、カートリッジ100における第1ロール102からカートリッジ100の出口(後述の圧着ローラ107)までの基材テープ101の搬送経路近傍に位置するように配置されている(後述の図4参照)。
一方、装置本体8はまた、上記ループアンテナ305(以下、適宜「装置側アンテナ305」と記載する)及び装置側磁性部材20を介し磁気誘導により上記無線タグ回路素子Toへアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための送信回路306及び受信回路307と、前述したリボン巻取りローラ駆動軸11、圧着ローラ駆動軸12を駆動するカートリッジ用モータ23と、このカートリッジ用モータ23の駆動を制御するカートリッジ駆動回路24と、上記印字ヘッド10への通電を制御する印刷駆動回路25と、上記カッタ15を駆動して切断動作を行わせるソレノイド26と、そのソレノイド26を制御するソレノイド駆動回路27と、上記送出ローラ17を駆動する送出ローラ用モータ28と、上記送信回路306、受信回路307、カートリッジ駆動回路24、印刷駆動回路25、ソレノイド駆動回路27、送出ローラ駆動回路29等を介し、ラベル作成装置2全体の動作を制御するための制御回路30とを有する。
制御回路30は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路30は、入出力インターフェイス31を介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された前述のルートサーバ4、他の端末5、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7等との間で情報のやりとりが可能となっている。
図3は、上記カートリッジ100の詳細構造を説明するための説明図である。
この図3において、カートリッジ100は、上記筐体100Aと、この筐体100A内に配置され帯状の上記基材テープ101が巻回された上記第1ロール102と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記被印字テープ103が巻回された上記第2ロール104と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、圧着ローラ107と、ガイドローラ112(搬送位置規制手段)とを有する。
圧着ローラ107は、上記基材テープ101と上記被印字テープ103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープとしつつ矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(=テープ送りローラとしても機能する)。このとき、上記ループアンテナ305及び装置側磁性部材20は第1ロール102より基材テープ1010を繰り出した後でかつ圧着ローラ107より基材テープ101の搬送方向上流側に位置しており、当該上流位置において、上記ループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介し磁気誘導により上記基材テープ101に備えられる無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)が行われるようになっている。また上記印字ヘッド10は、圧着ローラ107より被印字テープ103の搬送方向上流側に配置されている。なお、上記圧着ローラ107からループアンテナ305及び装置側磁性部材20によるタグアクセス位置までの距離は、圧着ローラ107から印字ヘッド10までの距離よりも長くなるように設定されており、且つ、上記ループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して発生ずる磁路M(後述の図4参照)が第1ロール102まで略到達しないような距離に設定されている。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。
基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図3中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a(粘着剤層)、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙(剥離材)101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行うループアンテナ152(タグ側ループアンテナ)が一体的に設けられており、これに接続するように情報を記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図3中右側)には、後に被印字テープ103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。なお、この剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記被印字テープ103を巻回している。第2ロール104より繰り出される被印字テープ103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール111及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該被印字テープ103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107は、それぞれカートリッジ100外に設けた例えばパルスモータである上記カートリッジ用モータ23(前述の図2参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸11及び上記圧着ローラ駆動軸12に伝達されることによって回転駆動される。
上記構成のカートリッジ100において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、圧着ローラ107へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出される被印字テープ103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が上記印字ヘッド10に押圧されて当該被印字テープ103の裏面に当接させられる。
そして、カートリッジ100が上記装置本体8のカートリッジホルダ部19に装着されロールホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、被印字テープ103及びインクリボン105が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、基材テープ101及び被印字テープ103が圧着ローラ107とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107が矢印B及び矢印Dで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述の圧着ローラ駆動軸12と上記サブローラ109及びプラテンローラ108はギヤ(図示せず)にて連結されており、圧着ローラ駆動軸12の駆動に伴い圧着ローラ107、サブローラ109、及びプラテンローラ108が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のように圧着ローラ107へ供給される。一方、第2ロール104からは被印字テープ103が繰り出されるとともに、上記印刷駆動回路25により印字ヘッド10の複数の発熱素子が通電される。この結果、被印字テープ103の裏面に、貼り合わせ対象となる基材テープ101上の無線タグ回路素子Toに対応した印字R(後述の図9参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了した被印字テープ103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープとして形成され、カートリッジ100外へと搬出される。なお、被印字テープ103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸11の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
図4(a)は、図3中IV−IV断面によるカートリッジとカートリッジホルダ部の部分断面図であり、図4(b)はその上面図である。
これら図4(a)及び図4(b)に示すように、上記カートリッジ筐体100Aは、上記基材テープ101の搬送経路における面方向と略平行となる側壁100A1、及びこの側壁100A1と略直交する底壁100A2を有している。一方、前述したように上記装置側磁性部材20は略L字型形状をしており、その一方側(図4(a)中上側、図4(b)中左側)の端部20aがカートリッジ100の上記側壁100A1に対向し、他方側(図4(a)中下側、図4(b)中右側)の端部20bがカートリッジ100の上記底壁100A2に対向するように配置されている。そして、装置側磁性部材20の上記端部20a,20b間に上記ループアンテナ305を構成するコイル305aが巻回されている。このような構成により、上記ループアンテナ305のコイル305aから発生され装置側磁性部材20の端部20a,20b間に発生する磁路M(言い換えると、装置側磁性部材20の一方側端部20aより、基材テープ101の搬送経路の面方向と交差した後、装置側磁性部材20の他方側端部20Bに至る磁路M)を基材テープ101の面方向と交差(この場合には略直交)させ、磁気誘導により上記無線タグ回路素子Toへアクセス(読み取り又は書き込み)できるようになっている。
また、上記装置側磁性部材20は、その端部20a,20bがそれぞれ上記カートリッジホルダ部19の側壁19a及び底壁19bと略同一平面上となるように配設されており、装置側磁性部材20の上記端部20a,20b間に巻回された上記ループアンテナ305のコイル305aは、カートリッジホルダ部19のカートリッジ装着面(ここでは上記底壁19b)よりも装置内部側(図4(a)中下側)の部分に設けられている。
図5は、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101に備えられる無線タグ回路素子Toのループアンテナ152と、上記カートリッジ側壁100A1に対向するように設けられた装置側磁性部材20の端部20aとの大きさ及び位置関係を表す図である。
前述したように、無線タグ回路素子Toはループコイル形状に構成され情報の送受信を行うループアンテナ152と、これに接続され情報を記憶するIC回路部151とから構成されている。そして、無線タグ回路素子Toのループアンテナ152(以下、適宜「タグ側アンテナ152」と記載する)と装置側磁性部材20の端部20a(以下、適宜「磁性部材端部20a」と記載する)とは、この図5に示すように、タグ側アンテナ152の基材テープ101搬送経路幅方向における寸法Hより磁性部材端部20aの上記テープ搬送経路幅方向における寸法hの方が小さくなるように構成されている。
一方、タグ側アンテナ152の基材テープ101搬送経路の搬送方向における寸法L2は、基材テープ101の搬送速度vに、装置本体8の制御回路30及び送受信回路306,307により装置側アンテナ305及び装置側磁性部材20を介して無線タグ回路素子Toとの情報の送受に必要な時間tを乗じ、磁性部材端部20aの上記搬送経路の搬送方向における寸法L1を加えた値(すなわち、vt+L1)よりも大きくなるように設定されている。
このような大小関係であるタグ側アンテナ152と磁性部材端部20aとは、この図5に示すように、その搬送経路幅方向における中心軸(この場合には中心軸X)が互いに略一致するように配設されている。このようにアンテナ152と磁性部材20aとの中心軸を略一致させるために、本実施形態では、特に図示して説明はしないが、カートリッジ筐体100Aの適宜の位置に位置決め用のカートリッジ側突出部が設置されており、また装置本体8のカートリッジホルダ部19の対応する位置に装置側突出部が設置されており、カートリッジホルダ部19にカートリッジ100を装着した際に上記装置側突出部がカートリッジ側突出部に当接することにより、カートリッジ高さが調節されるようになっている。なお、異なる幅の基材テープ(又はタグ側アンテナの幅が異なる無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ)を収納するカートリッジの筐体には、対応する厚みに形成されたカートリッジ側突出部が設けられており、これにより当該カートリッジに交換した際には、カートリッジホルダ部19への装着時のカートリッジ高さが適宜調節され、アンテナ152と磁性部材20aとの中心軸が略一致するようになっている。
なお、ここでは特に記載しなかったが、装置側磁性部材20の他方側端部20bの大きさについても、上記一方側端部20aとほぼ同様に設定されている。
図6はラベル作成装置2の機能のうち無線タグ回路素子Toへのアクセス(書込み又は読取り)機能に関する機能的構成を表す機能ブロック図である。
この図6において、ラベル作成装置2は、上記ループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して無線タグ回路素子Toにアクセスする(読取り/書込みを行う)ための搬送波を発生させるとともに、上記制御回路30から入力される制御信号に基づいて上記搬送波を変調する上記送信回路306と、無線タグ回路素子Toから上記ループアンテナ305を介して受信された応答信号の復調を行い、上記制御回路30に出力する上記受信回路307と、上記送信回路306における搬送波の変調制御及び上記受信回路307で復調した信号の処理を行う上記制御回路30とを有している。
図7は、上記送信回路306、受信回路307とループアンテナ305、装置側磁性部材20との接続部分の回路構成を簡略的に表す回路図である。
この図7において、送信回路306は装置側ループアンテナ305に接続され、また受信回路307は装置側ループアンテナ305と直列に接続されたコンデンサ310に接続されている。
図8は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図8において、無線タグ回路素子Toは、ラベル作成装置2側のアンテナ305と磁気誘導により非接触で信号の送受信を行う上記ループアンテナ152と、このループアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、ループアンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記ループアンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記ループアンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、ループアンテナ152により受信された上記ラベル作成装置2のループアンテナ305からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、ループアンテナ152より受信された搬送波を変調反射する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図9(a)及び図9(b)は、上述のような構成であるラベル作成装置2により無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読み取り)及び印字済タグラベル用テープ110の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図9(a)は上面図、図9(b)は下面図である。また図10は、図9中X−X′断面による横断面図である。
これら図9(a)、図9(b)、及び図10において、無線タグラベルTは、図3に示した4層構造に被印字テープ103が加わった5層構造となっており、被印字テープ103側(図10中上側)よりその反対側(図10中下側)へ向かって、被印字テープ103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたループアンテナ152を含む無線タグ回路素子Toが粘着層101c内に備えられるとともに、被印字テープ103の裏面に印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
図11は、上述したようなラベル作成装置2による無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(読み取り又は書き込み)に際して、上記した端末5又は汎用コンピュータ6に表示される画面の一例を表す図である。
図11において、この例では、タグラベルの種別(アクセス周波数及びテープ寸法)、無線タグ回路素子Toに対応して印刷された印字文字R、その無線タグ回路素子Toに固有のIDであるアクセス(読み取り又は書き込み)ID、上記情報サーバ7に記憶された物品情報のアドレス、及び上記ルートサーバ4におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が前記端末5又は汎用コンピュータ6に表示可能となっている。そして、その端末5又は汎用コンピュータ6の操作によりタグラベル作成装置2が作動されて、ベースフィルム101cに上記印字文字Rが印刷されると共に、IC回路部151に上記書き込みID及び物品情報等の情報が書き込まれる(又はIC回路部151に予め記憶された物品情報等の無線タグ情報が読みとられる)。
なお、上記のような読み取り又は書き込みの際、生成された無線タグラベルTのIDとその無線タグラベルTのIC回路部151から読みとられた情報(又はIC回路部151に書き込まれた情報)との対応関係は、前述のルートサーバ4に記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
図12は、上述した無線タグラベルTの作成、すなわち、被印字テープ103を搬送し印字ヘッド10で所定の印字を行いつつ基材テープ101を搬送し無線タグ制御情報の書き込みを行い、それら被印字テープ103及び基材テープ101を貼り合わせて印字済タグラベル用テープ110とした後、印字済タグラベル用テープ110を無線タグ回路素子Toごとに切断し無線タグラベルTとする際に、制御回路30によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
この図12において、まずステップS105において、ラベル作成装置2の書き込み操作が行われるとこのフローが開始される。そして、上記端末5又は汎用コンピュータ6を介して入力操作された、無線タグ回路素子Toへと書き込むべき無線タグ制御情報、及びこの無線タグ制御情報に対応して印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報が、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介し読み込まれる。
その後、ステップS110において、通信不良等が疑われるときのリトライ(再試行)の回数をカウントする変数M,N、及び通信良好か不良かを表すフラグFを0に初期化する。
そして、ステップS115において、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107を回転駆動させる。これにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され圧着ローラ107へ供給され、第2ロール104からは被印字テープ103が繰り出される。さらに送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し、送出ローラ17を回転駆動させる。この結果、前述したように、基材テープ101と被印字テープ103とが上記圧着ローラ107に(及びサブローラ109により)接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ体100外方向へと搬送される。
その後、ステップS120に移り、基材テープ101及び被印字テープ103が所定値C(例えば、先行する無線タグ回路素子To及びこれに対応する被印字テープ103印字領域に対する無線タグ制御情報書き込み及び印刷が終了し、次の無線タグ回路素子Toがループアンテナ305にほぼ対向する位置に到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定は、例えば、上記基材テープ101に設けた適宜の識別用マークを別途設けた公知のテープセンサで検出することにより行えば足りる。判定が満たされたら、ステップS200に移る。
ステップS200ではタグ情報書き込み・印字処理を行い、書き込むためのメモリ初期化(消去)を行った後、無線タグ制御情報を含む送信信号を基材テープ101上の無線タグ回路素子Toに送信して書き込みを行うとともに、印字ヘッド10により印字テープ103の対応する領域に印字Rの印刷を行う(詳細は後述の図12参照)。このステップS200が終了したらステップS125に移る。
ステップS125では、フラグF=0であるかどうかが判定される。書き込み処理が正常に完了していればF=0のまま(後述の図12に示すフローのステップS385参照)であるので、この判定が満たされ、ステップS130に移る。
ステップS130では、上記ステップS200で無線タグ回路素子Toへ書き込まれた情報と、これに対応して既に印字ヘッド10により印字された印字情報との組み合わせが、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し端末5又は汎用コンピュータ6を介して出力され、情報サーバ7やルートサーバ4に記憶される。なお、この記憶データは必要に応じて端末5又は汎用コンピュータ6より参照可能に例えばデータベース内に格納保持される。
その後、ステップS135で、被印字テープ103のうちこの時点で処理対象としている無線タグ回路素子Toに対応する領域への印字がすべて完了しているかどうかを確認した後、ステップS140へ移る。
なお、先に述べたステップS125において、何らかの理由で書き込み処理が正常に完了していない場合はF=1とされている(後述の図13に示すフローのステップS385参照)のでS125の判定が満たされず、ステップS137に移り、印刷駆動回路25に制御信号を出力して印字ヘッド10を通電を中止し印字を停止させる。このように印字中途停止によって当該無線タグ回路素子Toが正常品でないことを明らかに表示する。なお、印字中途停止でなく、その旨の警報・注意喚起等の特別の態様の印字を行うようにしてもよい。
このステップS137が終了した後、ステップS140へ移る。
ステップS140では、印字済タグラベル用テープ110がさらに所定量(例えば、対象とする無線タグ回路素子To及びこれに対応する被印字テープ103の印字領域のすべてがカッタ15を所定の長さ(余白量)分越えるだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定も、前述のステップS120と同様、例えばマーキングをテープセンサで検出することにより行えば足りる。判定が満たされたら、ステップS145に移る。
ステップS145では、カートリッジ駆動回路24及び送出ローラ駆動回路29に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23及び送出ローラ用モータ28の駆動を停止して、リボン巻取りローラ106、圧着ローラ107、送出ローラ17の回転を停止する。これにより、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からの被印字テープ103の繰り出し、及び送出ローラ17による印字済タグラベル用テープ110の搬送が停止する。
その後、ステップS150でソレノイド駆動回路27に制御信号を出力してソレノイド26を駆動し、カッタ15によって印字済タグラベル用テープ110の切断を行う。前述したように、この時点で、例えば処理対象の無線タグ回路素子To及びこれに対応する被印字テープ103の印字領域が貼り合わせられた印字済タグラベル用テープ110のすべてがカッタ15を十分に越えており、このカッタ15の切断によって、無線タグ回路素子Toに無線タグ制御情報が書き込まれかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS155に移り、送出ローラ用駆動回路29に制御信号を出力し、送出ローラ用モータ28の駆動を再開して、送出ローラ17を回転させる。これにより、送出ローラ17による搬送が再開されて上記ステップS150でラベル状に生成された無線タグラベルTが搬出口16へ向かって搬送され、搬出口16から装置2外へと排出される。
図13は、上述のステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。
この図13において、まず、ステップS300において、印刷駆動回路25に制御信号を出力し、印字ヘッド10を通電して、被印字テープ103のうち処理対象となる無線タグ回路素子Toに対応する領域(圧着ローラ107により当該無線タグ回路素子Toの裏面に貼り合わせることとなる領域)に、前述の図12のステップS105で読み込んだ文字、記号、バーコード等の印字Rを印刷させる。
そして、ステップS310において、公知の適宜の手法で書き込み対象の無線タグ回路素子Toに割り当てる識別番号IDを設定する。
その後、ステップS320において、送信回路306に制御信号を出力し、無線タグ回路素子Toのメモリ部157に記憶された情報を初期化する「Erase」信号としての所定の変調を行った搬送波をループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信する。これにより、無線タグ回路素子Toの上記メモリ部157を初期化する。
次に、ステップS330において、送信回路306に制御信号を出力し、メモリ部157の内容を確認する「Verify」信号としての所定の変調を行った搬送波をループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。
その後ステップS340において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号を装置側磁性部材20及びループアンテナ305を介して受信し、受信回路307を介し取り込む。
次に、ステップS350において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内の情報を確認し、メモリ部157が正常に初期化されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS360に移ってMに1を加え、さらにステップS370においてM=5かどうかが判定される。M≦4の場合は判定が満たされずステップS320に戻り同様の手順を繰り返す。M=5の場合はステップS380に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、このフローを終了する。このようにして初期化が不調でも5回までは再試行が行われる。なお、第1ロール102に巻回した基材テープ101が全部消費されてなくなった場合も、無線タグ回路素子Toの不存在によって上記S340におけるリプライ信号が受信されないから、ステップS350の判定が満たされず、ステップS380にて上記の表示が行われる。
ステップS350の判定が満たされた場合、ステップS390に移り、送信回路306に制御信号を出力し、所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」信号としての所定の変調を行った搬送波をループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、情報を書き込む。
その後、ステップS400において、送信回路306に制御信号を出力して「Verify」信号としての所定の変調を行った搬送波をループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。その後ステップS410において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号を装置側磁性部材20及びループアンテナ305を介して受信し、受信回路307を介し取り込む。
次に、ステップS420において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS430に移ってNに1を加え、さらにステップS440においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS390に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS380に移り、同様に上記端末5又は汎用コンピュータ6に対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、ステップS385で前述のフラグF=1にして、このフローを終了する。このようにして情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS420の判定が満たされた場合、ステップS450に移り、送信回路306に制御信号を出力して「Lock」コマンドとしての所定の変調を行った搬送波をループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みを禁止する。これにより、書き込み対象とする無線タグ回路素子Toへの無線タグ制御情報の・書き込みが完了し、前述のようにして無線タグ回路素子Toが排出され、このフローを終了する。
以上のルーチンにより、カートリッジ100内において、基材テープ101上の書き込み対象の無線タグ回路素子Toに対して対応する無線タグ制御情報を書き込むとともに、被印字テープ103上の対応する領域に対し上記無線タグ制御情報に対応した印字Rを印刷することができる。
なお、以上は、無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合を説明したが、これに限られず、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合がある。
この場合には、図12におけるステップS105において印字情報のみを読み込み、ステップS200で無線タグ情報の読み込み・印字処理を行うようにすればよい。その後ステップS130では印字情報とその読み込んだ無線タグ情報との組み合わせを保存する。
以上のように構成した本実施形態のラベル作成装置2においては、第2ロール104から繰り出され印字ヘッド10により所定の印字が行われた被印字テープ103と、第1ロール102から繰り出された基材テープ101とが、圧着ローラ107で互いに貼り合わされて印字済タグラベル用テープ110となり、このタグラベル用テープ110を用いて無線タグラベルTが生成される。
このとき、本実施形態においては、前述したようにカートリッジ100における基材テープ101の繰り出し直後の搬送経路の近傍にループアンテナ305を構成するコイル305aが装置側磁性部材20に巻回されて配置されており、これらコイル305a及び磁性部材20により生じた磁路Mを用いることで、磁気結合によって基材テープ101の無線タグ回路素子Toと情報の送受が行われる。
このように、カートリッジ100における基材テープ101の繰り出し直後の搬送経路において装置側磁性部材20と無線タグ回路素子Toとで情報送受を行う構造とすることにより、カートリッジ筐体100A外に搬出された後の印字済タグラベル用テープ110の搬送経路近傍にループアンテナ及び装置側磁性部材を設け情報送受を行う場合に比べ、ラベル作成装置2の小型化を図ることができる。
また本実施形態では特に、カートリッジ筐体100Aは、その側壁100A1が上記基材テープ101の搬送経路における面方向と略平行となるように構成されており、また装置側磁性部材20は、上記ループアンテナ305のコイル305aから発生され装置側磁性部材20の端部20a,20b間に発生する磁路Mが、基材テープ101の面方向と交差(この場合には略直交)するように構成されている。
これにより、装置側磁性部材20に巻回されたコイル305aの磁束に基づき装置側磁性部材20の端部20a,20b間に発生させた磁路Mを、基材テープ101の搬送経路の面方向と交差させ、ループアンテナ305及び装置側磁性部材20と無線タグ回路素子Toとの間で効率よく情報送受を行うことができる。また、搬送経路における基材テープ101の面方向がカートリッジ100の側壁100A1と略平行であることにより、基材テープ101をカートリッジ100の外周(この場合側壁100A1)に極力近づけることができ、さらに装置側磁性部材10の一方側端部20aがそのカートリッジ側壁100A1に対向していることにより、基材テープ101と装置側磁性部材一方側端部20aとの距離を極力近づけることができる。これらの結果、本実施形態のように磁気結合方式でカートリッジを用いる場合であっても、効率よく確実に情報の送受を行うことができる。
また本実施形態では特に、タグ側アンテナ152の基材テープ101搬送経路幅方向における寸法Hより磁性部材端部20aのテープ搬送経路幅方向における寸法hの方が小さくなるように構成されている。これにより、少なくとも磁性部材端部20aを通過した磁路Mについては確実にタグ側アンテナ152を通過させることが可能となり、タグ側アンテナ152が異なる幅のものに変わってもタグ側アンテナ152と磁性部材端部20aとが重なる部分の面積は一定にできるので通信条件を一定にできる。したがって、情報送受の確実性を向上できる。
また本実施形態では特に、タグ側アンテナ152の基材テープ101搬送経路の搬送方向における寸法L2が、基材テープ101の搬送速度vに、装置本体8の制御回路30及び送受信回路306,307により装置側アンテナ305及び装置側磁性部材20を介して無線タグ回路素子Toとの情報の送受に必要な時間tを乗じ、装置側磁性部材20の端部20a,20bの上記搬送経路の搬送方向における寸法L1を加えた値(すなわち、vt+L1)よりも大きくなるように設定する。これにより、基材テープ101の搬送中にその搬送方向に関し装置側磁性部材端部20a,20bにタグ側アンテナ152が正対している状態を、タグと交信している間は確実に確保することができ、基材テープ101の搬送を停止せずに情報の送受を行うことが可能となり、且つ情報送受の確実性を向上することができるとともに、タグの作成時間を短くすることができる。
また本実施形態では特に、装置側磁性部材20の端部20a,20b間に巻回されたループアンテナ305のコイル305aを、カートリッジホルダ部19のカートリッジ装着面(上記側壁19a及び底壁19b)よりも装置内部側(図4中下側)の部分に設ける。このように、コイル305aをカートリッジ装着面より内部側に設けることにより、装置内部側のスペースを有効に活用し、確実にラベル作成装置2全体の小型化を図ることができる。
また本実施形態では特に、上記圧着ローラ107からループアンテナ305及び装置側磁性部材20によるタグアクセス位置までの距離を、上記ループアンテナ305及び装置側磁性部材20を介して発生ずる磁路M(後述の図4参照)が第1ロール102まで略到達しないような距離に設定する。これにより、基材テープ101に備えられた無線タグ回路素子Toに対して基材テープ101の搬送経路にてループアンテナ305及び装置側磁性部材20より情報送受を行う際、本来情報送受の対象でない第1ロール102内の無線タグ回路素子Toに対して誤って情報読み取り又は書き込みが行われるのを防止できる。
また本実施形態では特に、圧着ローラ107からループアンテナ305によるタグアクセス位置までの距離を、圧着ローラ107から印字ヘッド10までの距離よりも大きくなるように設定する。これにより、印字タイミングよりもループアンテナ305による情報送受タイミングのほうが早くなるようにすることができる。その結果、例えば本実施形態のように印字中途停止によってタグアクセスがうまくいかなかったことを明らかにする等、情報送受結果の良否等を反映した印字を行うことができる。
また本実施形態では特に、カートリッジ100のカートリッジホルダ19への装着時において、基材テープ101の搬送経路とループアンテナ305との距離を略一定とするために上記基材テープ101の搬送経路の位置を規制するために非粘着性の材料(例えばフッ素樹脂材など)を用いたガイドローラ112を設ける。これにより、例えば基材テープ101の消費に基づく供給態様の変化(タグテープロール径の変化など)等が生じても、搬送経路の位置を規制し、基材テープ101の搬送経路とループアンテナ305との距離を略一定にしてカートリッジ側壁100A1近傍を通すことができるので、情報送受の安定性・確実性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)カートリッジ筐体形状のバリエーション
(i)カートリッジ筐体の側壁に凹部を設ける場合
図14は本変形例におけるカートリッジの詳細構造を説明するための説明図であり、前述の一実施形態の図3にほぼ相当する図である。この図14において、図3と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
(i)カートリッジ筐体の側壁に凹部を設ける場合
図14は本変形例におけるカートリッジの詳細構造を説明するための説明図であり、前述の一実施形態の図3にほぼ相当する図である。この図14において、図3と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本変形例においては、装置側磁性部材20″の一方側(図14中左側)の端部20″aが、カートリッジホルダ部19″の側壁19″aから突出した突出部19″a1の先端部に設けられている。なお、装置側磁性部材20″の他方側(図14中右側)の端部20″bは、上記実施形態と同様にカートリッジホルダ部19″の底壁19″bに設けられている。一方、カートリッジ100−1(無線タグ回路素子カートリッジ)の筐体100−1Aの側壁100−1A1における上記装置側磁性部材端部20″aに対応する位置には、凹部100−1A1−1が設けられている。これにより、カートリッジホルダ部19″にカートリッジ100−1を装着した際には、上記カートリッジ筐体凹部100−1A1−1に上記カートリッジホルダ部19″の突出部19″a1が嵌入され、当該突出部19″a1に設けられた上記装置側磁性部材端部20″aが上記カートリッジ筐体凹部100−1A1−1の側壁100−1A1−1a(第1凹部側壁)に対向する。その結果、装置側磁性部材端部20″aは、ループアンテナ305のコイル305aで発生した磁束の磁路が上記基材テープ101の面方向と交差(この例ではほぼ直交)するように、当該基材テープ101の搬送経路(ロールからの繰り出し位置より上記圧着ローラ駆動軸12までの間)の近傍に配置されるようになっている。
また、上記カートリッジ筐体100−1Aの側壁100−1Aに設けた凹部100−1A1−1の内側は、基材テープ101の剥離紙101dに当接している。これにより、カートリッジ100−1のカートリッジホルダ19″への装着時において、基材テープ101の搬送経路と装置側磁性部材端部20″aとの距離を略一定とするために上記基材テープ101の搬送経路の位置を規制する規制手段としての役割を果たしている。その結果、例えば基材テープ101の消費に基づく供給態様の変化(タグテープロール径の変化など)等が生じても、搬送経路の位置を規制して、基材テープ101の搬送経路と装置側磁性部材端部20″aとの距離を略一定とすることができるようになっている。
本変形例においても、カートリッジ筐体100−1A内における基材テープ101の繰り出し直後の搬送経路中において装置側磁性部材20″と無線タグ回路素子Toとで情報送受を行うことができるので、ラベル作成装置2の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。また、カートリッジ筐体100−1Aの凹部100−1A1−1により基材テープ101の搬送経路の位置を規制して、その搬送経路と装置側磁性部材端部20″aとの距離を略一定とすることができるので、情報送受の安定性・確実性を向上することができる。さらに、凹部100−1A1−1を基材テープ101における上記粘着層101a側とは反対側の剥離紙101d側に設けることにより、誤って基材テープ101の粘着層101aが凹部100−1A1−1の内側に貼り付くのを防止することができる。
(ii)カートリッジ筐体の底壁に凹部を設ける場合
図15は本変形例におけるカートリッジとカートリッジホルダ部の装置側磁性部材設置位置近傍における部分断面図であり、上記実施形態の図4に対応する図である。この図15において、上記実施形態の図4と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図15は本変形例におけるカートリッジとカートリッジホルダ部の装置側磁性部材設置位置近傍における部分断面図であり、上記実施形態の図4に対応する図である。この図15において、上記実施形態の図4と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本変形例においては、カートリッジ100′(無線タグ回路素子カートリッジ)の筐体100′Aの底壁100′A2に、側壁100′A1と略平行な側壁100′A2−1a(第2凹部側壁)を有する凹部100′A2−1が切り込むようにして設けられている。一方、本変形例の装置側磁性部材20′は略コの字形状をしており、その一方側(図15中左側)の端部20′aと他方側(図15中右側)の端部20′bとは対向するように配置され、両端部20′a,20′b間に磁路Mが形成されるように構成されている。そして、カートリッジホルダ部19にカートリッジ100′を装着した際には、上記一方側の端部20′aは上記実施形態と同様にカートリッジ筐体100′Aの側壁100′A1に対向し、上記他方側の端部20′bは上記カートリッジ筐体底壁100′A2の側壁100′A2−1aに対向するように構成されている。また、装置側磁性部材20′の上記端部20′a,20′b間に上記ループアンテナ305を構成するコイル305aが巻回されている。これにより、カートリッジホルダ部19にカートリッジ100′を装着した際には、上記カートリッジ筐体凹部100′A2−1に上記装置側磁性部材20′の端部20′bが嵌入され、この端部20′bが基材テープ101の搬送経路の近傍に配置されるようになっている。なおこのとき、基材テープ101に備えられる無線タグ回路素子Toのループアンテナ152と装置側磁性部材20′の両端部20′a,20′bとは、その搬送経路幅方向における中心軸が互いに略一致するように配置されるようになっている。
上記構成である本変形例においては、装置側磁性部材20′の端部20′a,20′bを第1ロール102の繰り出し直後の基材テープ101の搬送経路の至近距離に配置させることができるので、カートリッジ筐体100′A内における基材テープ101の搬送経路中において装置側磁性部材20′と無線タグ回路素子Toとで情報送受を行うことができる。これにより、ラベル作成装置2の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。
また、装置側磁性部材20′の端部20′a,20′b間に発生させた磁路Mを基材テープ101の搬送経路の面方向と略直交するように交差させることができるので、ループアンテナ305及び装置側磁性部材20と無線タグ回路素子Toとの間で効率よく情報送受を行うことができる。
(iii)カートリッジ筐体底壁及び側壁に凹部を設ける場合
図16は、本変形例におけるカートリッジとカートリッジホルダ部の装置側磁性部材設置位置近傍における部分断面図であり、上記図4及び図15に対応する図である。この図16において、上記実施形態の図4及び図15と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図16は、本変形例におけるカートリッジとカートリッジホルダ部の装置側磁性部材設置位置近傍における部分断面図であり、上記図4及び図15に対応する図である。この図16において、上記実施形態の図4及び図15と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
この図16に示すように、カートリッジ100″(無線タグ回路素子カートリッジ)は、上記変形例(ii)と同様に筐体100″Aの底壁100″A2に側壁100″A1と略平行な側壁100″A2−1a(第2凹部側壁)を有する凹部100″A2−1が切り込むようにして設けられるとともに、その側壁100″A1にも側壁100″A1と略平行な側壁100″A2−2a(第1凹部側壁)を有する凹部100″A2−2が切り込むようにして設けられている。また、カートリッジホルダ部19′の側壁19′aには上記凹部100″A2−2に対応するように段部が設けられている。なお、本変形例における装置側磁性部材20′は上記変形例(ii)と同様の構成である。これにより、カートリッジホルダ部19′にカートリッジ100″を装着した際には、上記装置側磁性部材20′の一方側の端部20′aが上記カートリッジ筐体側壁100″A1に設けた凹部100″A2−2の側壁100″A2−2aに対向し、上記他方側の端部20′bは上記カートリッジ筐体底壁100″A2に設けた凹部100″A2−1の側壁100″A2−1aに対向するようになっている。
上記構成である本変形例においても、カートリッジ筐体100″A内における基材テープ101の搬送経路中において装置側磁性部材20′と無線タグ回路素子Toとで情報送受を行うことができるので、ラベル作成装置2の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。また、装置側磁性部材20′の端部20′a,20′b間に発生させた磁路Mを基材テープ101の搬送経路の面方向と略直交するように交差させることができるので、ループアンテナ305及び装置側磁性部材20と無線タグ回路素子Toとの間で効率よく情報送受を行うことができる。
(2)カートリッジ内に磁性部材を設ける場合
(i)基材テープの片側に磁性部材を設ける場合
上記実施形態では、カートリッジ100の筐体100A外部に設けた装置側磁性部材20にループアンテナコイル305aを巻回し、当該装置側磁性部材20をカートリッジ筐体100A近傍に配置する構成としたが、これに限られず、例えばカートリッジ100の筐体100A内部に磁性部材を設ける構成としてもよい。
(i)基材テープの片側に磁性部材を設ける場合
上記実施形態では、カートリッジ100の筐体100A外部に設けた装置側磁性部材20にループアンテナコイル305aを巻回し、当該装置側磁性部材20をカートリッジ筐体100A近傍に配置する構成としたが、これに限られず、例えばカートリッジ100の筐体100A内部に磁性部材を設ける構成としてもよい。
図17は本変形例におけるカートリッジの詳細構造を説明するための説明図であり、図18は図17中XVIII−XVIII断面によるカートリッジとカートリッジホルダ部の部分断面図である。これら図17及び図18において、上記実施形態の図3と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
これら図17及び図18に示すように、本変形例のカートリッジ100′′′は、筐体100′′′A内における基材テープ101の剥離紙101d側の搬送経路近傍にその面方向と略平行となるように設けられたカートリッジ側磁性部材21を有している。このカートリッジ側磁性部材21は、カートリッジホルダ部19のカートリッジ装着面(ここでは上記底壁19b)よりも装置内部側(図18中下側)の部分に設けられたループアンテナ305′(装置側ループアンテナ)により生じる磁束の磁路M中に位置するように設けられている(図18参照)。
なお、上記カートリッジ側磁性部材21は、タグ側アンテナ152の高さ、幅とも小さく構成されており、また基材テープ搬送経路幅方向における中心軸(この場合には中心軸Y)が互いに略一致するように配設されており、その基材テープ101搬送経路幅方向における寸法は、上記実施形態の装置側磁性部材20の端部20a,20bと同様に、上記タグ側アンテナ152の寸法Hより小さくなるように構成されている。また、タグ側アンテナ152の基材テープ101搬送経路の搬送方向における寸法は、上記実施形態と同様に、基材テープ101の搬送速度vに、装置本体8の制御回路30及び送受信回路306,307により装置側アンテナ305′及びカートリッジ側磁性部材21を介して無線タグ回路素子Toとの情報の送受に必要な時間tを乗じ、カートリッジ側磁性部材21の上記搬送経路の搬送方向における寸法を加えた値よりも大きくなるように設定されている。
上記構成の本変形例においても、カートリッジ筐体100′′′A内における基材テープ101の搬送経路中においてカートリッジ側磁性部材21を介して装置側アンテナ305′と無線タグ回路素子Toとで情報送受を行うことができるので、ラベル作成装置2の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。また、カートリッジ側に磁性部材を設けることにより、基材テープ101に備えられた無線タグ回路素子Toのループアンテナ152の大きさ・種類、位置等の特質に合うようにカートリッジ側磁性部材21の大きさ・形状や位置等を最適化することで、磁路Mを効率よく形成し情報送受の信頼性向上を図ることができる。さらに、カートリッジ側磁性部材21を基材テープ101における上記粘着層101a側とは反対側の剥離紙101d側の搬送経路近傍に設けることにより、カートリッジ側磁性部材21の近傍の搬送経路を基材テープ101が通過する際、誤って基材テープ101の粘着層101aがカートリッジ側磁性部材21に貼り付くのを防止することができる。
なお、図19に示すように、ループアンテナ305′(装置側ループアンテナ)をカートリッジ筐体100′′′Aの横、すなわちカートリッジホルダ部19の上記側壁19aに設けるようにしてもよい。図19(a)はカートリッジ側磁性部材21を基材テープ101の搬送経路に対してループアンテナ305′と反対側に配置した場合、図19(b)はカートリッジ側磁性部材21を基材テープ101の搬送経路に対してループアンテナ305′と同じ側に配置した場合を示している。配置的には図19(a)に示すほうが好ましい。これらの場合にも、上記実施形態と同様の効果を得る。
(ii)基材テープの両側に磁性部材を設ける場合
上記変形例(i)では、基材テープ101の片側に磁性部材を設けるようにしたが、これに限られず、基材テープ101の両側に磁性部材を設ける構成としてもよい。
上記変形例(i)では、基材テープ101の片側に磁性部材を設けるようにしたが、これに限られず、基材テープ101の両側に磁性部材を設ける構成としてもよい。
図20は本変形例におけるカートリッジの詳細構造を説明するための説明図であり、図21は図20中XXI−XXI断面によるカートリッジとカートリッジホルダ部の部分断面図である。これら図20及び図21において、上記実施形態の図3及び上記変形例(i)の図17、図18と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
これら図20及び図21に示すように、本変形例のカートリッジ100′′′′は、筐体100′′′′A内における基材テープ101の粘着層101a側及び剥離紙101d側の搬送経路近傍にその面方向と略平行となるようにそれぞれ設けられたカートリッジ側磁性部材21,21を有している。これらカートリッジ側磁性部材21,21は、カートリッジホルダ部19のカートリッジ装着面(ここでは上記底壁19b)よりも装置内部側(図21中下側)の部分に設けられたループアンテナ305″(装置側ループアンテナ)により生じる磁束の磁路M中に位置するように設けられている(図21参照)。
上記構成の本変形例においても、カートリッジ筐体100′′′′A内における基材テープ101の搬送経路中においてカートリッジ側磁性部材21を介して装置側アンテナ305″と無線タグ回路素子Toとで情報送受を行うことができるので、ラベル作成装置2の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。
(3)カートリッジ内外に磁性部材を設ける場合
上記実施形態では、カートリッジ外部に設けた装置側磁性部材20にループアンテナコイル305aを巻回する構成とし、上記変形例(2)ではカートリッジ内部に磁性部材を設ける構成としたが、これらを両方組合せた構成、すなわちカートリッジ外部にコイルを巻回した装置側磁性部材を設けるとともに、カートリッジ内部にもカートリッジ側磁性部材を設ける構成としてもよい。
上記実施形態では、カートリッジ外部に設けた装置側磁性部材20にループアンテナコイル305aを巻回する構成とし、上記変形例(2)ではカートリッジ内部に磁性部材を設ける構成としたが、これらを両方組合せた構成、すなわちカートリッジ外部にコイルを巻回した装置側磁性部材を設けるとともに、カートリッジ内部にもカートリッジ側磁性部材を設ける構成としてもよい。
図22は、本変形例におけるカートリッジとカートリッジホルダ部の磁性部材設置位置近傍における部分断面図である。
この図22において、カートリッジホルダ部19の底壁19b内にはループアンテナ305″のコイル305″aが巻回された装置側磁性部材22が設けられ、カートリッジ100−2の筐体100−2A内には基材テープ101の両側にカートリッジ側磁性部材23,23がそれぞれ対向するように配設されている。上記カートリッジ側磁性部材23,23は、それらの下側端部が上記装置側磁性部材22の両端部と対向するように配置されており、これにより装置側磁性部材22の両端部とカートリッジ側磁性部材23,23との間、及び基材テープ101の両側に位置するカートリッジ側磁性部材23,23間にそれぞれ磁路Mが形成されるようになっている。
上記構成の本変形例においても、カートリッジ筐体100−2A内における基材テープ101の搬送経路中において装置側磁性部材22及びカートリッジ側磁性部材23,23を介して装置側アンテナ305″と無線タグ回路素子Toとで情報送受を行うことができるので、ラベル作成装置2の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。
(4)その他
また、以上においては、カートリッジ100等の内部を移動中の基材テープ101に対して無線タグ情報の書き込み・読み取りや印字を行う例を示したが、これに限られず、基材テープ101等を所定位置で停止させて(さらに読み取り・書き込みについては所定の搬送ガイドにて保持した状態としてもよい)上記印字や読み取り・書き込みを行うようにしてもよい。
また、以上においては、カートリッジ100等の内部を移動中の基材テープ101に対して無線タグ情報の書き込み・読み取りや印字を行う例を示したが、これに限られず、基材テープ101等を所定位置で停止させて(さらに読み取り・書き込みについては所定の搬送ガイドにて保持した状態としてもよい)上記印字や読み取り・書き込みを行うようにしてもよい。
また、以上において、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了した印字済みタグラベル用テープ110をカッタ15で切断してタグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタ15で切断しなくても、テープが排出口16から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上においては、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、タグテープに備えられたカバーフィルムに印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。さらに、無線タグ回路素子ToのIC回路部151から無線タグ情報の読み出し又は書き込みを行うと共に、印字ヘッド10によってその無線タグ回路素子Toを識別するための印刷を行うものにも限られない。この印刷は必ずしも行われなくともよく、無線タグ情報の読み出し又は書き込みのみを行うものに対し本発明を適用することもできる。
さらに、以上は、タグテープがリール部材の周りに巻回されてロールを構成し、カートリッジ100内にそのロールが配置されてタグテープが繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、無線タグ回路素子Toが少なくとも一つ配置された長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをタグラベル作成装置2側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行いタグラベルを作成するようにしてもよい。
さらには上記ロールを直接タグラベル作成装置2側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグラベル装置2外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグラベル装置2内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ100のようなタグラベル作成装置2本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型として第1ロール102を設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
なお、以上で用いた「Erase」信号、「Verify」信号、「Program」信号等は、EPC globalが策定した仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
2 ラベル作成装置(無線タグ情報通信装置)
10 印字ヘッド(印字手段)
19 カートリッジホルダ部(収納体設置用ホルダ、カートリッジホルダ)
19′ カートリッジホルダ部(収納体設置用ホルダ、カートリッジホルダ)
19″ カートリッジホルダ部(収納体設置用ホルダ、カートリッジホルダ)
20 装置側磁性部材
20a,b 端部
20′ 装置側磁性部材
20′a,b 端部
20″ 装置側磁性部材
20″a,b 端部
21 カートリッジ側磁性部材
22 装置側磁性部材
23 カートリッジ側磁性部材
100 カートリッジ(無線タグ回路素子収納体、無線タグ回路素子カートリッジ)
100−1 カートリッジ(無線タグ回路素子収納体、無線タグ回路素子カートリッジ)
100A1 側壁
100′A1 側壁
100A2 底壁
100′A2−1a 側壁(第2凹部側壁)
100″A2−1a 側壁(第2凹部側壁)
100″A2−2a 側壁(第1凹部側壁)
100−1A1−1a 側壁(第1凹部側壁)
101 基材テープ(タグ媒体、タグテープ)
101a 粘着層(粘着剤層)
103 被印字テープ(被印字媒体)
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側ループアンテナ)
305 ループアンテナ(装置側ループアンテナ)
305′ ループアンテナ(装置側ループアンテナ)
305″ ループアンテナ(装置側ループアンテナ)
305a コイル
305a′ コイル
305a″ コイル
M 磁路
To 無線タグ回路素子
10 印字ヘッド(印字手段)
19 カートリッジホルダ部(収納体設置用ホルダ、カートリッジホルダ)
19′ カートリッジホルダ部(収納体設置用ホルダ、カートリッジホルダ)
19″ カートリッジホルダ部(収納体設置用ホルダ、カートリッジホルダ)
20 装置側磁性部材
20a,b 端部
20′ 装置側磁性部材
20′a,b 端部
20″ 装置側磁性部材
20″a,b 端部
21 カートリッジ側磁性部材
22 装置側磁性部材
23 カートリッジ側磁性部材
100 カートリッジ(無線タグ回路素子収納体、無線タグ回路素子カートリッジ)
100−1 カートリッジ(無線タグ回路素子収納体、無線タグ回路素子カートリッジ)
100A1 側壁
100′A1 側壁
100A2 底壁
100′A2−1a 側壁(第2凹部側壁)
100″A2−1a 側壁(第2凹部側壁)
100″A2−2a 側壁(第1凹部側壁)
100−1A1−1a 側壁(第1凹部側壁)
101 基材テープ(タグ媒体、タグテープ)
101a 粘着層(粘着剤層)
103 被印字テープ(被印字媒体)
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側ループアンテナ)
305 ループアンテナ(装置側ループアンテナ)
305′ ループアンテナ(装置側ループアンテナ)
305″ ループアンテナ(装置側ループアンテナ)
305a コイル
305a′ コイル
305a″ コイル
M 磁路
To 無線タグ回路素子
Claims (18)
- 情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側ループアンテナとを備えた前記無線タグ回路素子が配置されたタグ媒体を連続的に供給可能に収納した無線タグ回路素子収納体を、着脱可能に設置する収納体設置用ホルダと、
前記無線タグ回路素子収納体の該収納体設置用ホルダへの装着時に、当該無線タグ回路素子収納体における前記タグ媒体の搬送経路の近傍に位置し、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部との間で磁気誘導により情報の送受を行う装置側ループアンテナと、
この装置側ループアンテナを構成するコイルを巻回し、磁性材料により構成された装置側磁性部材と
を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項1記載の無線タグ情報通信装置において、
前記収納体設置用ホルダは、略シート状又は略テープ状の前記タグ媒体を収納した無線タグ回路素子カートリッジを着脱可能なカートリッジホルダであることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項1又は2記載の無線タグ情報通信装置において、
前記収納体設置用ホルダ又はカートリッジホルダは、装着時において前記無線タグ回路素子収納体又は無線タグ回路素子カートリッジの側壁又は底壁が前記搬送経路における前記タグ媒体の面方向と略平行となるように構成されており、
前記装置側磁性部材は、前記コイルより発生する磁路が前記搬送経路の前記面方向と交差するように、その少なくとも一方側の端部が前記無線タグ回路素子カートリッジの前記側壁又は前記底壁に対向して配置されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項3記載の無線タグ情報通信装置において、
前記装置側磁性部材は、
前記一方側の端部が、前記無線タグ回路素子カートリッジの前記側壁に対向し、
他方側の端部が、前記無線タグ回路素子カートリッジの前記底壁に対向するように配置されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項3記載の無線タグ情報通信装置において、
前記装置側磁性部材は、
前記一方側の端部が、前記無線タグ回路素子カートリッジの前記側壁又はこの側壁に略平行するように前記無線タグ回路素子カートリッジに設けられた第1凹部側壁に対向し、
他方側の端部が、前記搬送経路を挟んで前記側壁又は前記第1凹部側壁と対向するように前記無線タグ回路素子カートリッジに設けられた第2凹部側壁に対向するように配置されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項4又は5記載の無線タグ情報通信装置において、
前記装置側磁性部材は、
前記一方側及び他方側の端部の前記搬送経路の搬送方向における寸法xが、前記タグ側ループアンテナの前記搬送経路の搬送方向における寸法yよりも小さくなるように構成されている
ことを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項6記載の無線タグ情報通信装置において、
前記タグ側ループアンテナの前記搬送経路の搬送方向における寸法yは、前記タグ媒体の搬送速度vに前記無線タグ回路素子との情報の送受に必要な時間tを乗じ、前記装置側磁性部材の端部の前記搬送経路の搬送方向における寸法xを加えた値よりも大きく設定されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項4又は5記載の無線タグ情報通信装置において、
前記装置側磁性部材は、
前記搬送経路方向に直交する幅方向寸法hが、前記タグ側ループアンテナの前記幅方向における寸法Hよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項3乃至8のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
前記コイルを、前記装置側磁性部材のうち、前記カートリッジホルダにおける前記無線タグ回路素子カートリッジの装着面よりも装置内部側の部分に設けたことを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項2乃至9のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
前記カートリッジホルダは、前記タグ媒体として長手方向に複数の前記無線タグ回路素子を連続的に配置したタグテープを巻回したタグテープロールを収納した前記無線タグ回路素子カートリッジを着脱可能に構成されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項10記載の無線タグ情報通信装置において、
前記装置側ループアンテナ及び前記装置側磁性部材は、前記コイルにより発生する磁路が前記タグテープロールまで到達しないように、配置されていることを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 請求項1乃至11のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
前記搬送される前記タグ媒体又はこれに貼り合わされる被印字媒体に印字を行う印字手段を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。 - 無線タグ情報通信装置のカートリッジホルダに着脱可能に構成された無線タグ回路素子カートリッジであって、
情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側ループアンテナとを備えた前記無線タグ回路素子が配置され、前記無線タグ情報通信装置に対し連続的に供給可能に収納されたタグ媒体と、
前記カートリッジホルダへの装着時において、前記無線タグ情報通信装置に備えられた装置側ループアンテナを構成するコイルにより生じる磁束の磁路中に位置するように設けられ、磁性材料により構成されたカートリッジ側磁性部材と
を有することを特徴とする無線タグ回路素子カートリッジ。 - 請求項13記載の無線タグ回路素子カートリッジにおいて、
前記カートリッジ側磁性部材の前記タグ媒体搬送方向に直交する幅方向寸法は、前記タグ側ループアンテナの幅方向寸法よりも小さいことを特徴とする無線タグ回路素子カートリッジ。 - 請求項13又は14記載の無線タグ回路素子カートリッジにおいて、
前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の搬送経路に対して前記装置側ループアンテナと反対側に配置されていることを特徴とする無線タグ回路素子カートリッジ。 - 請求項13又は14記載の無線タグ回路素子カートリッジにおいて、
前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の前記搬送経路に対して前記装置側ループアンテナと同じ側に配置されていることを特徴とする無線タグ回路素子カートリッジ。 - 請求項13乃至16のいずれか1項に記載の無線タグ回路素子カートリッジにおいて、
前記タグ媒体は、被印字媒体を貼り合わせるための粘着剤層を備え、
前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の搬送経路に対し前記粘着剤層と反対側となるように配置されていることを特徴とする無線タグ回路素子カートリッジ。 - 請求項13又は14記載の無線タグ回路素子カートリッジにおいて、
前記カートリッジ側磁性部材は、前記タグ媒体の前記搬送経路に対して両側に配置されていることを特徴とする無線タグ回路素子カートリッジ。
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JP2005344244A JP2007148919A (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | 無線タグ情報通信装置及び無線タグ回路素子カートリッジ |
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---|---|---|---|---|
JP2004082432A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Canon Finetech Inc | 記録装置 |
JP2005001764A (ja) * | 2002-11-21 | 2005-01-06 | Hewlett-Packard Development Co Lp | 印刷するとともにメモリタグを付着するための装置とそのための方法 |
JP2005165879A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Brother Ind Ltd | 無線タグテープ及び無線タグ作成装置 |
-
2005
- 2005-11-29 JP JP2005344244A patent/JP2007148919A/ja active Pending
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JP2004082432A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Canon Finetech Inc | 記録装置 |
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