JP2007147942A - タグラベル貼付用荷札台紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タグラベルを荷物に固定するためのタグラベル貼付用荷札台紙であって、タグラベルより大き目のタグラベル貼付部と、タグラベル貼付部の延長上にあってタグラベル貼付用荷札台紙を荷物に固定するめの帯部からなり、少なくとも、タグラベル貼付部には中間シートが貼付され、中間シートには、切込みが形成されたタグラベル貼付用荷札台紙を提供する。
【選択図】 図1
Description
とりわけ、人が航空機で移動する場合、客席に持ち込めない大きな手荷物は、搭乗窓口で所有者情報を表示したタグなどが取り付けられて人とは別に輸送される。
これら荷物に添付されるタグにはさまざまな形態がある。
例えば、搭乗券情報と関連する所有者の識別情報が荷札に記載され、紐や、針金で荷物の取っ手に取り付けられて使用される形態や、搭乗券情報と関連する所有者の識別情報が粘着ラベルなどにプリントされ、手荷物に貼付されて使用される形態などがある。
また、紐や、針金が荷物から解かれ、別な情報がプリントされた荷札に付け替えられる危険性がある。
そこで、粘着ラベルに所有者情報や送付先情報を記載して直接荷物に貼付する形態が利用されているが、荷物に貼付されたタグラベルは容易には剥れない。また、ビジネスや観光で使用される頻度が多い荷物には、複数のラベルが貼付され、どのラベルがそのとき貼付されたラベルであるか判らなくなることが有り、必ずしも好評ではない。
そこで、荷物へ簡単かつ確実に取付けることができると共に構成を簡素化して生産性を向上させ、製造コストを安くし得る宅配便用複写伝票の荷札用台紙が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の宅配便用複写伝票の荷札用台紙は、宅配便用複写伝票を貼付できる大きさに形成した荷札用台紙本体を有し、前記台紙本体は台紙本体の一方の端部側中央部に位置させ、巾方向に所定の間隔を存して開設した一対のゴム挿通孔と、この両挿通孔からそれぞれ前記台紙本体の他端側方向に向けて設けた所定長さの二本の切込線及びこの両切込線の先端部を連結して設けた連結切込線を施して形成した取付用輪ゴム係入用のガイド片とを備えた宅配便用複写伝票の荷札用台紙である。
そこで、本発明は、荷物から外したいときに鋏等の道具を必要とせず、また、外したときにはその証拠が履歴として残るようにしたタグラベル貼付用荷札台紙を提供することを目的とするものである。
また、タグラベルを外したときに、その証拠が履歴として残るようにした結果、他人の荷物に取り付けられたタグラベル貼付用荷札台紙を取り外して、新たな粘着手段によって自分の荷物に取り付けた場合、タグラベルの裏側を確認することによって不正を行ったか否かの検証が可能となる。
以下の図面では、中間シートの大きさがタグラベルより小さい例で記載している。
図1は、本発明のタグラベル貼付用荷札台紙の一例について説明するための図,図2は、図1の側面図,図3は、切込みの他の一例について説明するための図,図4は、本発明のタグラベル貼付用荷札台紙の他の一例について説明するための図,図5は、図4の中間シートに形成された固定構造の一例について説明するための図,図6は、図4で説明したタグラベル貼付用荷札台紙を荷物に取り付けた状態について説明するための図,図7は、タグラベルが貼付されたタグラベル貼付用荷札台紙が、荷物の取っ手に取り付けられた状態の一例について説明するための図,図8は、タグラベル貼付用荷札台紙からタグラベルの一部を剥がした状態の一例について説明するための図,である。
図1に示すタグラベル貼付用荷札台紙基体3は、図2で判るように帯部12がタグラベル貼付部11の片側延長上に形成されている。即ち、タグラベル貼付用荷札台紙基体3は同一材料のシートから打ち抜かれて作製されている。
タグラベル貼付用荷札台紙基体3のタグラベル貼付部11には、タグラベル貼付部11より小さめの中間シート2が粘着剤または接着剤4を介して貼り合わされている。
また、中間シート2が貼付されている面と同一面の帯部12の先端には固定構造121が形成されている。
また、中間シートの内側には四個の切込み22が形成されている。
切込み22は、図1に示すように鋭角な凸形状をしており、凸形状部分の先端は中間シート2のコーナー部分に向けて形成されている。
本実施の形態では、切込み22は中間シート2を貫通する状態で形成されているが、中間シートの層間で止められた状態で形成されても、タグラベル貼付用荷札台紙基体3を貫通する状態で形成されていてもよい。
切込み22は、切込み22を覆うように貼付されたタグラベル(図示せず)が、不正に剥がされた場合に、切込みの先端部から、タグラベルに接着して一緒に剥ぎ取られ、不正に貼り替えられた証拠として残るようにするために設けられる。
固定構造121は、例えば、剥離紙を伴う粘着剤形成部でもよいし、剥離紙を伴わない再剥離再貼付型の粘着剤形成部でもよい。
帯部先端の固定構造121の部分を中間シートの所定の位置に一時接着させた後、帯部の先端部を覆うように、タグラベル(図示せず)をタグラベル貼付位置21に合わせて貼り込む。
また、帯部の取付位置は、図1ではタグラベル貼付部の略中央でなく、オフセットした位置とし、一方を天地グルにして付き合わせることで、携行サイズを小さくすることもできる。
図1では、切込みの先端が鋭い形状の例について説明したが、例えば、図3に示すような、先端が丸い形状の切込み221でもよい。
前述のように、切込みの先端が、タグラベルに接着して引き剥がされ、中間シートが破壊され、破壊された切込みの切片がタグラベルに貼りついていれば、切込みの形状に拘らず、切込みが形成されている目的は達せられる。
中間シート上にタグラベルが貼付された時に、タグラベルは、中間シートの全面と、タグラベル貼付用荷札台紙基体の一部に接着する。
このような状態で、タグラベルが剥がされた場合、タグラベルのタグラベル貼付用荷札台紙基体への接着状態によって中間シートの剥がれ方が変わってくる。
これらの破壊は、タグラベルの裏側に形成された粘着剤の粘着強度と、中間シートとタグラベル貼付用荷札台紙基体との接着強度、中間シートの材質とのバランスにも左右される。
前記の各種状態の中で、最も安定した状態で接着(粘着)している場所は、タグラベルと中間シートの部分であるから、多くの場合、少なくとも切込みの部分は破壊する。
図1,図2で説明したタグラベル貼付用荷札台紙の帯部の固定構造は、帯部の先端に形成されていたが、図4,図5で説明する帯部の固定構造は、タグラベル貼付用荷札台紙のタグラベル貼付部に形成された一例である。
図4に示すように、中間シート2には、前述の凸形状を有する切込み22と、固定構造23を表出するための「逆コの字形の切込み」が形成されている。
図4,図5では固定構造23の形状を長方形の例で示しているが、固定構造23は、長方形に拘るものではない。
中間シートの貼付位置が一定している場合、および、タグラベル貼付用荷札台紙基体を型抜きする際に固定構造23の切込みを形成する場合は、帯の先端の形状に合せて固定構造を形成することもできるが、固定構造23の切込みを別工程で形成する場合は、帯の幅より大きめに設定する。
固定構造23を表出させるために、切込みの内側、中間シートの裏側には切込みによる切片が剥離し易い材料が形成されていることが好ましい。
固定構造23は、中間シートに形成された切込みと、中間シートとタグラベル貼付用荷札台紙基体の間に形成された粘着剤41で構成される。
タグラベル6が貼付されたタグラベル貼付用荷札台紙1は荷物5の取っ手51に取り付けられる。
図6で説明したように、帯部12を荷物の取っ手51に差し込んで、帯部12の先端をタグラベル貼付部に一時接着させ、帯部12の先端を覆うように、図7に示すタグラベル6をタグラベル貼付位置(図示せず)に合せて貼り込む。
タグラベルが物の輸送に使用される場合は、タグラベルの表出部にプリンタや手書きによって「送付先情報」や「荷物の属性情報」が記載される。
タグラベルが飛行機に積み込まれる乗客の手荷物などに使用される場合は、タグラベルの表出部にプリンタによって「旅券番号」や「旅券番号に関連するコード」などが印字される。
また、バーコードや二次元コードなどの光読取コードを含む荷物識別コードが一緒に表示される場合もある。
また、近年では、RFIDタグなどが貼付される。
図6で説明したタグラベル6を、タグラベル6の右上のコーナー部から剥がし始めると、図に示すように、切込み22の先端部から中間シートの一部がタグラベル6の裏側の粘着剤(図示せず)に接着した状態で剥ぎ取られる。
この場合、中間シート基材と粘着剤の粘着強度、タグラベル貼付用荷札台紙基体の基材と粘着剤の粘着強度の差によって、中間シートの裏側が粘着剤を伴っている場合と、粘着剤がタグラベル貼付用荷札台紙基体に残る場合とが生じる。
このように、ラベルの裏側に塗布されている粘着剤に中間シートの一部を剥ぎ取らせるために、ラベルの裏側に塗布されている粘着剤の粘着強度を中間シートに塗布された粘着剤の粘着強度より「強」に設定する。
帯部12の先端部は、タグラベル6の裏側の粘着剤に接着した状態で剥ぎ取られる。
即ち、タグラベルの裏側に複数の中間シート基材が確認されれば、不正が行われたと判断することができる。
ここで、タグラベル貼付用荷札台紙に使用される材料の一例について説明する。
本発明のタグラベル貼付用荷札台紙のタグラベル貼付用荷札台紙基体基材には合成紙を含むプラスチックフイルム,不織布,和紙,布等の、折れ,引き裂き強度に対して強い材料を選択して使用することができる。
また、タグラベル貼付用荷札台紙の中間シートとしては、上質紙,中質紙,下級紙,色上質紙等の非塗工紙,アート紙,コート紙,軽量コート紙等の塗工紙、エンボス紙,キャストコート紙,クラフト紙等の特殊紙などの中から表面強度が強い、密度が高い紙を選択する。また、一部引き裂き容易なプラスチックの中から選択して使用することができる。
中間シートとタグラベル貼付用荷札台紙基体の間に形成される接着剤についても、前述のようにタグラベルに使用される粘着剤の粘着強度より弱い、市販の接着剤を選択して使用する。
2 中間シート
3 タグラベル貼付用荷札台紙基体
4 粘着剤または接着剤
5 荷物
6 タグラベル
11 タグラベル貼付部
12 帯部
21 タグラベル貼付位置
22,221 切込み
23,121 固定構造
41 粘着剤
51 取っ手
Claims (4)
- タグラベルを荷物に固定するためのタグラベル貼付用荷札台紙であって、
タグラベルより大き目のタグラベル貼付部と、タグラベル貼付部の延長上にあってタグラベル貼付用荷札台紙を荷物に固定するめの帯部からなり、
少なくとも、タグラベル貼付部には中間シートが貼付され、
中間シートには、切込みが形成されたことを特徴とするタグラベル貼付用荷札台紙。 - 請求項1に記載のタグラベル貼付用荷札台紙において、
帯部の先端には、帯部を折り返してタグラベル貼付部の中間シートに一時固定させるための固定構造が形成されたことを特徴とするタグラベル貼付用荷札台紙。 - 請求項1に記載のタグラベル貼付用荷札台紙において、
タグラベル貼付部の中間シートには、帯部を折り返して帯部の先端部を一時固定させるための固定構造が形成されたことを特徴とするタグラベル貼付用荷札台紙。 - 請求項1〜3何れかに記載のタグラベル貼付用荷札台紙において、
中間シートに形成された切込みは、タグラベル貼付部の外周方向に先端を向けた凸部を有し、タグラベル貼付時に貼付されたタグラベルの内側に位置するように配置されたことを特徴とするタグラベル貼付用荷札台紙。
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