JP2007145416A - 蓋体付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】押釦を押し込むことにより口頸部からの係止片の分離状態を維持することができ、使い勝手の良い蓋体付き容器を提供する。
【解決手段】容器体2の口頸部4上に蓋体14を載置させてなり、この蓋体14から、側外方への弾性的な拡開可能な複数の係止片24を垂下し、係止片の下部に設けた突起部42を、口頸部4外面に形成した係合部8へ係止し、この係合部上方の係止片部分内面又は頂壁部分外面を上向きの第1係合斜面S1とし、かつ該係合斜面に、蓋体14表側へ露出する押釦56と連設した押板54の下端を対向させた操作部材50を設ける。上記押釦56を押し下げると、押板54は第1係合斜面S1を下方へ摺動する係止片24を押し広げて係合部8と突起部42とを分離させ、かつ更に係合斜面の下端から下降し、上記押下げ力の解放時に上記突起部42が上記分離状態のままで係合部8形成箇所を乗り越える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蓋体付き容器、特に押釦の操作により容器体への蓋体の係合を解除することができる容器に関する。
従来、この種容器として、容器体の口頸部に着脱自在に係合させた蓋体に、その係合解除用の押釦を組み込んだものが知られている(特許文献1)。
上記口頸部は、上端小径のテーパ形であって外周面を係合斜面としており、その基端外面に係合溝を周設している。また上記蓋体は、頂壁中央部に開口した透孔の左右両縁から係止片を垂下してなり、この係止片の下端を上記係合溝に係合させるとともに、蓋体全体を板バネで上方付勢している。更に、上記押釦は、天板の左右両側から係止片拡開用の垂片を垂下した構造であって、上記蓋体の透孔内に昇降自在に装着して、上記両垂片の下端を上記係合斜面に圧接させ、天板を押し下げると、垂片の下端が上記係合斜面の基端部近くまで下がって、上記係合溝と係止片とを分離させるように設けられている。
実開昭58−41344号
特許文献1の容器によれば、開蓋のために口頸部から蓋体を引き上げるときに押釦を押し続けていないと、係合溝と係止片とが分離した状態を維持することができない。そこで同文献では、係合溝と係止片とが分離した後に上記板バネが蓋体を押し上げて係合溝から係止片の下端を強制的に離脱させるようにしている。
しかしながら、この構成では、開閉蓋の操作を繰り返すと板バネに弾性疲労を生じて、係合溝からの係止片の下端の離脱を確実とすることができない可能性がある。特に、化粧品容器などでは、高級感を持たせるために蓋体の寸法を大きく設計したい場合があり、こうすることで蓋体の重量も大きくなると、板バネの弾性疲労が早く進行し易い。
そこで、本発明は、押釦を押し込むことにより口頸部からの係止片の分離状態を維持することができ、使い勝手の良い蓋体付き容器を提供することを目的とする。
第1の手段は、容器体2の口頸部4上に蓋体14を載置させてなり、この蓋体14から、側外方への弾性的な拡開が可能な複数の係止片24を垂下し、この係止片の下部38に設けた突起部42を、上記口頸部4外面に形成した係合部8へ係止し、この係合部上方の係止片部分内面又は頂壁部分外面を上向きの第1係合斜面Sとし、かつこの第1係合斜面に、蓋体14表側へ露出する押釦56と連設した押板54の下端を対向させた操作部材50を設け、
上記押釦56を押し下げると、上記第1係合斜面Sを下方へ摺動する押板54が係止片24を押し広げて係合部8と突起部42とを分離させるとともに、押板54が第1係合斜面の下端から更に下降して、押板54外面と係止片24の下部38内面とを圧接させることで、上記押下げ力の解放時に上記突起部42が上記分離状態のままで係合部8形成箇所を乗り越えるように設けている。
本手段では、上記押板が第1係合斜面から更に下降することで係止片の内面により深く嵌合するように形成し、これにより押釦の押下げ力を解放したときに、係止片の突起部が係合部への係止位置に戻ることなく、係合部形成箇所を乗り越えるようにしている。
「係止片」は、蓋体裏面から垂下され、押板により側外方へ拡開した後に元の位置に弾性的に復元するように設けられている。係止片自身の弾性により弾性復元してもよく、また板バネなどの外部の弾性手段で内方に付勢するようにしても良い。
「第1係合斜面」は、垂直方向に押釦を押し込む力を、係止片を側外方へ拡開させる力に変換する機能を有する。この第1係合斜面は、係止片自体に上内方に向けて形成することが望ましいが、係合部上方の口頸部分に上外方に向けて形成することもできる。これらの構造については後述する。これら第1係合斜面を係合部よりも上方に、換言すれば係合部よりも高い位置に設けるのは、係止片の突起部よりも係止片の基端(上端)に近い場所で係止片を外方へ押圧するようにするためである。尚、本明細書において、上向きの斜面とは斜面の法線が上向きであることを指すものとする。又、本明細書において第1係合斜面というのは、後述の第2係合斜面と区別するためであるが、本手段において第2係合斜面を設けることは任意であり、その場合には「第1」という文言は特に意味を有しない。
「操作部材」は、蓋体の適所に、少なくとも蓋体の他部に対して上下動自在に組み込まれている。後述の如く好適な1つの例として、押板挿通用の切割りを有する下蓋と、押釦挿通用の透孔を開口する上蓋を重ね合わせて、これら両蓋の間に操作部材を昇降可能に介装しているが、その構造は適宜変更することができる。例えば上蓋を省略する代わりに下蓋と操作部材との間に操作部材の抜止め手段を設けても良い。
「押板」は、第1係合斜面と摺接して係止片を側外方へ拡開させるとともに、第1係合斜面の下端から下降して、係止片の下部に圧接する圧接板としての機能を有する。この圧接により係合部からの係止片の突起部の分離を確実にし、蓋体を外すときに突起部が係合部との係止位置に戻らずに係合部形成箇所を乗り越えるように設けている。更に押釦の押下げ時に押板の外面を係止片下部の内面に強く圧接させて、これら両面間の摩擦力で押板の原形復帰に伴って係止片が多少引き上げられるように設けると良く、これにより、突起部の係合部形成箇所の乗り越えが容易となる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ上記係止片24は、下内方へ傾斜する屈曲部36から垂直な下部38を垂下するとともに、その下端部内面から上記突起部42を内方突出しており、上記屈曲部36内面を上記第1係合斜面Sとするとともに、上記押釦56の押下げ時に、突起部42を除く係止片の下部分内面へ上記押板54を圧接可能に設けている。
本手段では、押板が第1係合斜面と摺接して係合片を側外方へ拡開させた後に、この第1係合斜面下方の係止片部分内面に圧接することで、係合片の拡開状態をロックするようにしている。この拡開状態では、係合部と突起部とは分離しており、このまま蓋体を持ち上げると、蓋体を外すことができる。尚、蓋体を持ち上げる代わりに、後述の如く板バネ等の弾性体を用いて蓋体を引き上げるようにすることもできる。
第3の手段は、第1の手段を有し、かつ上記係合部8上方の口頸部分外面に、上記第1係合斜面Sに近接して、押板54拡開用の上外方向きの第2係合斜面Sを形成して、上記押板54が第1係合斜面Sと摺接して係合部8と係止片24とが分離した後に、押板54が更に第2係合斜面Sを下外方へ摺動しながら弾性的に拡開して係止片24内面に圧接されるとともに、押釦56への押下げ力を解放したときに、上記押板54が弾性復元しながら上記第2係合斜面Sを上内方へ摺動するとともに、押板54と圧接した係止片24を介して操作部材50を除く蓋体部分が引き上げられるように設けている。
本手段では、口頸部に第2係合斜面を設けることで係合部及び係止片の分離後に押板が係止片とともに側方へ拡開するようにし、その弾性復元力により蓋体が口頸部に対して引き上げられ、外れるようにしている。この構成とするため、それぞれ係止片の外側に係止片内方付勢用の弾性体を装備させ、これら弾性体の弾力の総和が操作部材を除く蓋体部分を引き上げるのに十分な大きさとなるように設定すると良い。尚、本手段において、第1、第2係合斜面というのは、押釦を押し下げたときに押板がそれぞれ1番目、2番目に当接する斜面という程度の意味である。
第4の手段は、第1の手段乃至第3の手段の何れかを有し、かつ蓋体14は、口頸部4閉塞用の下蓋16と、この下蓋の中心部に上下動自在に取り付けられた上述の操作部材50と、この操作部材抜止め用の上蓋44とを具備しており、
上記下蓋16は、口頸部4上端面に載置した中央板部18の周縁に沿って複数の切溝22を穿設するとともに、この切溝の外縁側から複数の上記係止片24を垂下して、これら係止片で容器体2の口頸部4を囲むように設け、
上記操作部材50は、水平板52の外縁から上記各切溝22を介して押板54を垂下するとともに、水平板52の中央部から押釦56を突出しており、
上記上蓋44は、上記押釦挿通用の透孔46を中心部に穿設するとともに、少なく下蓋16中央部との間に間隙を存して、上記操作部材50の上下動可能に下蓋16に対して取り付けられている。
本手段では、口頸部を囲むように複数の係止片を設けたので、例えば上記蓋体を把持して容器体を持ち上げようとした場合に、この容器体の重量が比較的大きくても確実に持ち上げることができる。また、上記第3の手段を採用するときには、口頸部を囲む各係止片の弾性復元力で蓋体を引き上げようとするので、蓋体の重量が比較的大きくても確実に引き上げることができる。
第5の手段は、上記第1の手段又は第4の手段を有し、かつ上記係止片24を内方に付勢する板バネ28を、各係止片24の外側に設けている。
本手段の構成とすることで、口頸部への蓋体の係合が確実となり、更に上記第3の手段を採用するときには、比較的大きな蓋体をより確実に引き上げることができる。尚、板バネは、金属製でも合成樹脂製でも良い。
第1の手段に係る発明によれば、押板54が第1係合斜面の下端から更に下降して、押板54外面と係止片24の下部38内面とを圧接させることで、押釦への押下げ力を解放したときに上記突起部42が上記分離状態のままで係合部8形成箇所を乗り越えるように設けたから、上記押下げ力を解放したときに、突起部42が係合部8への係止位置に戻ってしまうことがない。従って、既述特許文献1の如く蓋体を上方へ板バネなどで付勢させなくとも、或いはその弾性力が減退したときでも、確実に蓋体を外すことができるので、使い勝手が良い。
第2の手段に係る発明によれば、口頸部4の係合部38と係合片24の突起部42とが分離した後に、この係止片24の下部38に上記押板54が圧接するようにしたから、上記係合部8との分離状態を一層確実に維持することができる。
第3の手段に係る発明によれば、次の効果を奏する。
○押釦56を押し下げた後に、係止片24が弾性に原形へ復元することで、蓋体14全体が引き上げられるので、蓋体14の取り外しが更に容易である。
○蓋体14を口頸部4に嵌合するときには、第2係合斜面Sに押板54の下端が当接した後にその押板54外面から係止片24が外れることで、係合部8に突起部42を係合させることができ、突起部が係合部8形成箇所を乗り越える必要がないので、僅かな力で閉蓋させることができる。
第4の手段に係る発明によれば、口頸部4を囲むように複数の係止片24を設けたので、例えば上記蓋体14を把持して容器体2を持ち上げようとした場合に確実に持ち上げることができる。
第5の手段に係る発明によれば、上記係止片24を内方に付勢する板バネ28を、各係止片24の外側に設けたから、口頸部4に蓋体14を確実に取付けることができる。
図1から図7は、本発明の第1実施形態に係る容器を示している。
この容器は、容器体2と蓋体14とからなる。
容器体2は、化粧品などを収納するための胴部から広口の口頸部4を起立しており、この口頸部の外面に図3に拡大して示す如く環状のリブ6を周設して、このリブの下面を係合部8として平坦に、またそのリブの上面を、第2係合斜面Sとして上端小径のテーパ状に形成している。尚、図示した容器体2の胴部は、平坦な上面の中央部を陥没させた略椀形としており、その陥没部の周囲から口頸部4を起立するとともに、陥没部の内周面と口頸部4の内面とを面一にしている。もっともこれらの構成は適宜変更することができる。
蓋体14は、下蓋16と上蓋44と操作部材50とで形成されている。
上記下蓋16は、下面にパッキングを貼付した中央板部18を、上記口頸部4の上に載置するとともに、その中央板部18の周囲から垂下する係止片24を上記口頸部の係合部8に解離可能に係止させて、口頸部4上面を密閉している。図示例では、上記中央板部18の周縁から、環状の張出板部20を水平方向へ延出するとともに、この張出板部の内周部に図2に示す如く周方向に延びる複数の切溝22を穿設し、かつ張出板部20の外周部裏面から、係止片24を、また張出板部20の外縁から垂下筒26をそれぞれ垂設している。更に係止片24及び垂下筒26の各下部の間に逆U字形の板バネ28を介装させている。また、上記垂下筒26の下端部から外向きフランジを介して上端大径のテーパ状筒30を起立している。
また本実施形態では、上記張出板部20の外周部裏面より、中間部で下内方へ屈曲して小径する周壁を垂設するとともに、この周壁を、図2に示す如く複数の切割り32を穿設して複数個(図示例の8個)に分割して、それら各片をそれぞれ係止片24としている。これら係止片24は、その上端を中心に揺動して側外方への弾性的な拡開ができるように、肉厚、周方向巾、及び長さなどを設計する。各係止片24の中間部を形成する屈曲部36の内面は、上内方に向いた第1係合斜面Sとしている。又、係止片24の下部38は垂直であり、その内面下端部から突起部42を内方突出している。更に、切割り32は、上記各係止片24に沿った円弧状の溝に形成している。
上記上蓋44は、図示の例では、全体として下方に弯曲する浅皿状であって、その外縁部下方に突出する鈎部48に形成するとともに、操作部材の上下動を可能とするために上蓋の中央板部との間に間隙を存して、上記鈎部48を上記テーパ状筒30の上端部外面に嵌着するように設けている。また、上蓋44の中央部には後述の押釦挿通用の透孔46を開口している。
更に、図示例では、容器体2の胴部側面とテーパ状筒30の外面と上蓋44の鈎部48側面とを、球面の一部のようにほぼ面一に連続させている。
上記操作部材50は、円板形の水平板52の外縁から上記切割り32に対応して、下方から見て円弧状の押板54を垂下するとともに、水平板52の中央部を、押釦56として有頂筒形に隆起させている。そして操作部材50は、上記切割り32を挿通した押板54の下端を、上記第1係合斜面Sの上下方向中間部に摺動可能に当接させることで下蓋16に設置するとともに、この状態で水平板52の下面と下蓋の中央板部18上面との間に押下げ代としての間隙を設けている。
上記押板54は、上記操作部材50を下限位置まで押し下げたときに、上記係止片24を外方へ拡開した後に口頸部4の第2係合斜面Sを摺接可能な長さに設ける。また押板54は、係止片24を外方拡開させるためにこの係止片よりも大きな剛性を有し、更に上記第2係合斜面Sに摺接した後に押板54自身が外方へ拡開できる程度の可撓性(及び弾性)を有する。
図示例では、第1係合斜面S及び第2係合斜面Sの断面形状は直線状であるが、丸みを帯びた湾曲斜面としても良い。
又、上記構成において、図1及び図3の状態では、係止片24は、係合部8への突起部42の係止により、蓋体14の中央板部18を上記口頸部4の上面に密着させている。以下、この蓋体14の除去の過程を段階的に説明する。
(a)図3の状態から、押釦56を押し下げると、押板54の下端面外縁が第1係合斜面Sに当接して、板バネ28の弾性力に抗して係止片24を側外方へ拡開させる。そして押板54の下端面が第1係合斜面Sの下縁に達したときには、突起部42は係合部8から完全に分離する。
(b)突起部42と係合部8とが分離した後に押釦56を更に押し続けると、押板54の下端面は、図4に示すように第1係合斜面Sの下縁から下降して、口頸部4の第2係合斜面Sに当接する。この過程では係止片24の下部は拡開せずに垂直のままであり、押板54の外面が係止片24下部内面にスライドすることで、押板54と係止片24の下部38とが深く嵌まり合うこととなる。
(c)更に押釦56の押下げを続けると、上記押板54の下端面内縁は、第2係合斜面Sに当接した後に図5に示す如くこの第2係合斜面Sの下端付近まで摺動する。この間には、押板54自体が係止片24とともに外方拡開し、これにより押板54と係止片24の下部とはより深く嵌まり合う。また、このとき押板54外面は係止片24の下部内面に強く圧接され、両者の間に摩擦力を生ずる。
(d)押釦56への押下げ力を開放すると、上記押板54は、図6に示す如く押板自身及び板バネ28の弾性復元力により原形に復元するとともに第2係合斜面Sを上昇する。このとき、押板54及び係止片24の下部は深く嵌まり合っているために両者の間の摩擦力によって、押板54により係止片24を介して操作部材を除く蓋体部分全体が引き上げられることとなる。この際に、突起部42は、係合部8から離れたままでリブ6を乗り越えることとなる。
(e)次に係止片24と係合部8と完全に分離した後に蓋体14を持って、除去することができる。この段階で、図7に示す如く操作部材の押板54は係止片38と当接したままであるので、下蓋16及び上蓋44に対して操作部材50がガタつくことを防止できる。
次に蓋体14を容器体2に再装着するときには、図6の状態から矢示方向とは反対に押し下げると、突起部42がリブ6に触れることなく乗り越えるとともに、第2係合斜面Sが押板54の下端面内縁を押し上げる。このとき係止片24及び押板54の間の摩擦力に比べて押板54の剛性が大きいため、押板が外方へ拡開することなく、係止片24下部が押板54外面から下方へ脱落する。これにより、押板54の下端面外縁が第1係合斜面Sを上内方へ摺動するとともに、突起部42が係合部8に係止し、図1の状態に戻る。
図8及び図9は、本発明の第2実施形態に係る容器を示している。説明の都合上、第1実施形態と同じ構成に関しては、同一符号を付することで説明を省略する。
本実施形態では、第1実施形態にいう第2係合斜面が第1係合斜面を兼ねるようにしたものである。即ち、突起部と係合部との分離手段として、係合片の屈曲部上面に代えてリブ6の上面の傾斜面を第1係合斜面Sとし、更にこの斜面を摺接することにより押板が外方へ拡開するように設けている。本実施形態においても、図9に示す如く、操作部材50が下限位置まで下がったときに、押板54の下端が第1係合斜面Sの下縁より下降するように押板54の長さを設定する。
図示例において、係止片24の上下方向中間部は第1実施形態と同じように屈曲部36に形成しているが、これは板バネ28をコンパクトに組み込むためであり、図8の状態から操作部材50の押釦を押しても、押板54の下端面は、屈曲部36の上面に当たることなく、口頸部4側の第1係合斜面Sに当接する。そして、押板54の下端面は第1係合斜面Sを下外方へ摺動した後に第1係合斜面の下縁から下降し、図9に示す如く係止片の下部38と深く嵌合し合う。この状態で係止片の突起部42は係合部8から離脱している。この状態で、押釦56の押下げを解放すると、押板54の下端面は図9の状態から僅かに垂直に移動した後に第1係合斜面Sに沿って上内方へ摺動することとなる。このとき、係止片24の突起部42は、係合部8から分離したままでリブ6を乗り越える。
本発明の第1実施形態に係る容器の縦断面図である。 図1のII−II方向に見た一部切欠平面図である。 図1の容器の要部拡大図である。 図3の要部の開蓋作業での第1段階の説明図である。 図3の要部の開蓋作業での第2段階の説明図である。 図3の要部の開蓋作業での第3段階の説明図である。 図3の要部の開蓋作業での第4段階の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る容器の要部拡大図である。 図8の要部の作用説明図である。
符号の説明
2…容器体 4…口頸部 6…リブ 8…係合部 S…第2係合斜面
14…蓋体 16…下蓋 18…中央板部 20…張出板部 22…切溝 24…係止片
26…垂下筒 28…板バネ 30…テーパ状筒 32…切割り 36…屈曲部
38…係止片下部 S1…第1係合斜面 42…突起部 44…上蓋 46…透孔 48…鉤部
50…操作部材 52…水平板 54…押板 56…押釦

Claims (5)

  1. 容器体2の口頸部4上に蓋体14を載置させてなり、この蓋体14から、側外方への弾性的な拡開が可能な複数の係止片24を垂下し、この係止片の下部38に設けた突起部42を、上記口頸部4外面に形成した係合部8へ係止し、この係合部上方の係止片部分内面又は頂壁部分外面を上向きの第1係合斜面Sとし、かつこの第1係合斜面に、蓋体14表側へ露出する押釦56と連設した押板54の下端を対向させた操作部材50を設け、
    上記押釦56を押し下げると、上記第1係合斜面Sを下方へ摺動する押板54が係止片24を押し広げて係合部8と突起部42とを分離させるとともに、押板54が第1係合斜面の下端から更に下降して、押板54外面と係止片24の下部38内面とを圧接させることで、上記押下げ力の解放時に上記突起部42が上記分離状態のままで係合部8形成箇所を乗り越えるように設けたことを特徴とする、蓋体付き容器。
  2. 上記係止片24は、下内方へ傾斜する屈曲部36から垂直な下部38を垂下するとともに、その下端部内面から上記突起部42を内方突出しており、上記屈曲部36内面を上記第1係合斜面Sとするとともに、上記押釦56の押下げ時に、突起部42を除く係止片の下部分内面へ上記押板54を圧接可能に設けたことを特徴とする、請求項1記載の蓋体付き容器。
  3. 上記係合部8上方の口頸部分外面に、上記第1係合斜面Sに近接して、押板54拡開用の上外方向きの第2係合斜面Sを形成して、上記押板54が第1係合斜面Sと摺接して係合部8と係止片24とが分離した後に、押板54が更に第2係合斜面Sを下外方へ摺動しながら弾性的に拡開して係止片24内面に圧接されるとともに、押釦56への押下げ力を解放したときに、上記押板54が弾性復元しながら上記第2係合斜面Sを上内方へ摺動するとともに、押板54と圧接した係止片24を介して操作部材50を除く蓋体部分が引き上げられるように設けたことを特徴とする、請求項2記載の蓋体付き容器。
  4. 蓋体14は、口頸部4閉塞用の下蓋16と、この下蓋の中心部に上下動自在に取り付けられた上述の操作部材50と、この操作部材抜止め用の上蓋44とを具備しており、
    上記下蓋16は、口頸部4上端面に載置した中央板部18の周縁に沿って複数の切溝22を穿設するとともに、この切溝の外縁側から複数の上記係止片24を垂下して、これら係止片で容器体2の口頸部4を囲むように設け、
    上記操作部材50は、水平板52の外縁から上記各切溝22を介して押板54を垂下するとともに、水平板52の中央部から押釦56を突出しており、
    上記上蓋44は、上記押釦挿通用の透孔46を中心部に穿設するとともに、少なく下蓋16中央部との間に間隙を存して、上記操作部材50の上下動可能に下蓋16に対して取り付けられていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の蓋体付き容器。
  5. 上記係止片24を内方に付勢する板バネ28を、各係止片24の外側に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の蓋体付き容器。

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