JP6216636B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体と、容器本体に着脱可能な蓋とを備える容器に関する。
従来の容器の一つとしては、容器本体と、蓋体と称する蓋とを備え、容器本体については嵌合筒片と称する口部を備え、蓋については、口部の外周面を覆う嵌着筒片と称する化粧壁と、化粧壁の上端から外側に突出する摘み片とを備え、口部の外周面と化粧壁の内周面に着脱用の凹部と凸部を形成したものが知られている(特許文献1)。
この容器は、容器本体に蓋を着脱する際には、樹脂の弾性によって口部と化粧壁を変形させ、凹部と凸部を嵌合させたり、嵌合を解除させたりしている。
特開2001−206409号公報
しかしながら前記した容器は、蓋を外す際には、片手で容器本体を押さえる操作と、もう片方の手で摘み片を引き上げる操作という両手による2つの操作を要するものである。従ってより簡単な操作で蓋を外せるようにすることが望ましい。
本発明は、上記実情を考慮したもので、蓋を開け易くすることを目的とする。
本発明は、容器本体と蓋と押蓋を備えている。容器本体は、内容物を収容する胴部と、胴部から上方に突出する口部と、口部の外周面から外側に突出する鍔部であってその外周面を下方へ向けて末広がりとなるガイド面とする鍔部を含むものである。蓋は、口部を閉鎖する蓋本体であってその外周部全周に亘って間隔をあけてガイド穴が上下に貫通して形成された蓋本体と、蓋本体から下方に突出する爪片とを備える。爪片は、ガイド穴よりも外側において蓋本体から下方に突出すると共に弾性変形可能な爪支持片部と、爪支持部の下部から内側に突出する爪片であって鍔部の下に嵌合する爪部とを備えている。押蓋は、蓋本体よりも上方に離隔して配置されると共に蓋本体に対して往動時には下降及び復動時には上昇可能な押蓋本体と、押蓋本体からガイド穴を経てその下方のガイド面にまで突出すると共に往復動時に弾性変形する押出片を備えている。そして爪支持片部とガイド面との隙間は下方へ向かって狭くなり、その隙間に配置される押出片は、ガイド面に沿った下降に伴って鍔部と爪部との嵌合を解除する為に爪支持片部を外側に押し広げるものである。
また蓋は蓋本体と爪片だけで構成されていても良いし、容器本体も胴部と口部とが上下に直線的に延長する構成であっても良いが、爪片に使用者が触れないようにするには、次のようにすることが望ましい。
すなわち蓋は、蓋本体と爪片の他に、爪片よりも外側において蓋本体からその全周に亘って下方へ突出する筒状の化粧壁を備えるものとし、容器本体は、口部よりも外側に突出する肩部を胴部と口部との間であって化粧壁の下方に備えることである。
さらに蓋は、蓋本体と爪片だけ、又は蓋本体と爪片と化粧壁だけで構成されていても良いが、押蓋を使用者が誤って押すことを防ぐには次のようにすることが望ましい。
すなわち蓋は、蓋本体の外周部から押蓋よりも上方に突出する側壁であってその上端部を化粧壁の上端部に接合する側壁を備えていることである。
容器は水平なテーブルの上に置いた状態で通常使用されるが、持ち運ぶ際に鞄などの中に収容される状況も想定される。このような状況の場合、押蓋が蓋本体から外れることもあり得る。このようなことを防ぐには次のようにすることが望ましい。
すなわち側壁の内周面又は押蓋の外周面にはその半径方向に突出するストッパーであって押蓋が蓋本体から外れるのを防ぐと共に押蓋が蓋本体から最も離隔する位置を規定するストッパーを備えることである。
本発明によれば、蓋の爪片が容器本体の鍔部に嵌合している状態すなわち容器本体を蓋が閉鎖している状態では押蓋を下方に押すだけで、爪片と鍔部との嵌合が解除され、蓋が容器本体の上に単に載った状態(実質的には蓋が開いた状態)になる。また実質的に蓋が開いた状態とは容器本体の鍔部のガイド面に蓋本体の爪片が載った状態であり、この状態では蓋を下方に押すだけで、爪片と鍔部とが嵌合し、蓋が閉じた状態になる。このように本発明によれば、押蓋を単に1回押し込む操作だけで蓋を開けられ、しかも蓋を単に1回押し込むだけで蓋を閉められ、これら押蓋や蓋を押すことは片手で行えるので、従来に比べて容易に蓋を開け閉めできるようになる。
また蓋には爪片よりも外側に化粧壁を備え、容器本体には化粧壁の下方に配置される肩部を備えるものであれば、化粧壁の存在によって蓋の外側から爪片に触ることができなくなり、しかも肩部によって化粧壁をも下方から押し上げるように操作できなくなり、押蓋による蓋の開放操作を使用者に対して視覚的に認識させ易くなる。
さらに蓋には蓋本体と化粧壁とを接合すると共に押蓋よりも上方に突出する側壁を備えるものであれば、押蓋を使用者が誤って押すことを防ぐことができる。
また押蓋が蓋本体から最も離隔する位置を規定するストッパーを備えるものであれば、鞄の中などに入れて持ち運ぶ際に、押蓋が蓋本体から外れることを防止できる。
(a)、(b)、(c)図は本発明の第一実施形態の容器についての閉状態、開放動作中の状態、閉状態を示す切断部の端面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)図は第一実施形態の容器についての平面図、正面図、斜視図、A−A線拡大断面図、B−B線拡大断面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)図は容器本体についての平面図、正面図、下面図、斜視図、A−A線拡大断面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)図は蓋についての平面図、正面図、下面図、斜視図、A−A線拡大断面図、B−B線拡大断面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)図は押蓋についての平面図、正面図、下面図、斜視図、A−A線拡大断面図、B−B線拡大断面図である。 本発明の第二実施形態の容器についての閉状態を示す断面図である。 押蓋の変形例を示す断面図である。
本発明の第一実施形態の容器1は、図1〜図5に示すように、内容物を収容する容器本体2と、容器本体2に嵌合する蓋3と、容器本体2に対する蓋3の嵌合を解除する押蓋4を、3つの独立した部品として含むものである。以下においては特に断りがない場合には容器本体2に蓋3が嵌合している状態を基準として各部品について説明する。
容器本体2は図2、図3に示すように、円柱状の収容空間が内部に形成される胴部21と、胴部21の外周面の上端からその円周方向全周に亘って内側に突出する肩部22と、肩部22の内周部の全周から上方に突出する口部23と、口部23の外周面からその円周方向全周に亘って突出する鍔部24と、胴部21の下端を塞ぐ底部25とを備えている。以下、本発明において「外側」及び「内側」とは、容器本体2の半径方向における相対的な位置関係を表す用語であり、以下単に「外側」、「内側」と称することもある。
胴部21は、内容物を収容する為に円筒状、より詳しく言えば二重の同心状であって半径径方向の内側及び外側に離隔して配置される内周壁21a及び外周壁21bとを備えている。そして内周壁21a及び外周壁21bは何れも円筒状であって、半径の小さな内周壁21aの上端部と半径の大きな外周壁21bの上端部を接合するのが、上面が水平な円環状の肩部22である。また内周壁21aの下端を塞ぐのが円形の底部25である。ちなみに外周壁21bの下端は、内周壁21aの下端よりも低く形成されている。また外周壁21b(胴部21)の外面は、円滑な(滑り止め用の凹凸の無い)円筒面となっている。
口部23は、胴部21の内周壁21aの上端、言い換えれば肩部22の内周部からその全周方向に亘って上方に突出するもので、円筒状に形成されている。また口部23の上端面は、水平面となっている。なお鍔部24については後述する。
蓋3は図2、図4に示すように、口部23を塞ぐ蓋本体31と、蓋本体31の外周部の全周に亘って間隔をあけて下方に突出する複数の爪片32,32,…と、蓋本体31の外周部の全周から上方に突出する側壁33と、側壁33の上端における外周全周から下方に突出する化粧壁34と、側壁33の内側に配置される押蓋4が蓋3から外れるのを防ぐストッパー35とを備えている。
蓋本体31は、口部23の上端面の外径よりも大きな半径の円板であって、口部23の上端面の全周に対して密接する。また蓋本体31は、その外周部(口部23の上端面に密接する部分よりも外側)のうち外側全周に亘って間隔をあけて爪片32が形成されており、外周部のうち内側であって各爪片32の円周方向全長の内側に相当する部分には、上下方向(厚み方向)に貫通するガイド穴31aが形成されている。より詳しく言えば、円形の蓋本体31の中心に対して円周方向に所定角度おきに(図示の例では等角度である60度毎)に爪片32及びガイド穴31aが形成されている。ガイド穴31aは平面視して円弧状である。
側壁33は円筒状である。そして側壁33の上部の内周面にはその円周方向の全周に亘ってストッパー35が内側に突出しており、ストッパー35は円環状に形成されている。またストッパー35は上下方向の中間部が最も内側に突出するように断面くの字状となっている。つまりストッパー35は、その上端から上下方向の中間部に向かって徐々に内径が狭められ、その高さ中間部から下端に向かって徐々に内径が広がるようになっている。
化粧壁34は、側壁33の上端部の全周から外側に張り出す円環状の張出壁部34aと、張出壁部34aの全周から下方へ延長する円筒状の化粧壁本体部34bとを備えている。張出壁部34aと側壁33の上面が蓋3の上面となる。ちなみに化粧壁34(蓋3)の外周面は、円滑な(滑り止め用の凹凸の無い)円筒面となっている。また化粧壁34の下方には容器本体2の肩部22が配置されている。閉鎖された蓋3の化粧壁34の下端と容器本体2の肩部22の上面との間には上下方向のギャップが円周方向全周に亘って形成されており、このギャップはできるだけ小さくしてある。ギャップが大きいと、蓋3が閉じている状態のときに、蓋3の化粧壁34を下方に押すと、蓋3が容器本体2に対して大きく傾き、爪片32と鍔部24との嵌合が解除されて、蓋3が開いてしまう事態が発生する。このような事態とならないように、ギャップはできるだけ小さくしてある。
爪片32は断面L字状であって、蓋本体31の外周部から下方へ突出する爪支持片部32aと、爪支持片部32aの下部から内側に突出する爪部32bとから構成されている。因みに図示の例では爪片32は全部で6つであり、蓋本体31の中心に対して円周方向に等角度である60°毎に爪片32が形成されている。また円周方向に隣り合う爪支持片部32aの上部間には、双方を接合する接合壁部36が円周方向に沿って延長している。そしてこれら接合壁部36と爪支持片部32aの上部とによって側壁33の下方に連続する下側壁37が円筒状に形成されている。従って下側壁37の下端からその全周に亘って間隔をあけて爪支持片部32aの下部が下方に突出する構成となっている。また爪支持片部32aはほぼ鉛直、より詳しく言えば下方に向かって僅かに内側へ狭まるようにして延長しており、それ故爪支持片部32aの内面も下方に向かって僅かに内側へ狭まる勾配が付いた形状となっている。またこの爪支持片部32aの下部は半径方向に弾性変形するものであり、それ故蓋3は合成樹脂製であり、できれば弾性変形しやすい樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン等の成形品であることが望ましい。このような爪片32に対して嵌合され、嵌合を解除されるのが図2、図3に示す容器本体2の鍔部24である。
鍔部24の外周面は、下方へ向かって末広がりになる(徐々に外側に広がる)テーパが付いたガイド面24aである。つまりガイド面24aは爪支持片部32aの内面の勾配とは逆向きに傾いており、それ故、ガイド面24aと爪支持片部32aとの間に形成される半径方向の隙間Sは下方へ向かって狭くなっている。また鍔部24は、高さ方向に関して口部23の外周面の上端部及び下端部との間の範囲に形成されている。従って高さ方向に関して鍔部24と肩部22との間には口部23の外周面側に窪む凹部26が形成され、凹部26には爪部32bが収容される。凹部26の上面はガイド面24aの下端に連続する面であり、鍔部24の下面を形成している。また鍔部24の下面は爪部32bが嵌合する(引っ掛かる)面であり、ここでは水平面になっている。ちなみに鍔部24は弾性変形する必要が無いので、容器本体2は合成樹脂製(例えばABS樹脂や、蓋3と同様にポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン等の成形品)であっても良いし、金属製やガラス製等であっても良い。このような鍔部24と爪部32bとの嵌合を解除するのが押蓋4である。
押蓋4は、蓋本体31の側壁33の内側において蓋本体31を覆う押蓋本体41と、押蓋本体41の外周部から各ガイド穴31aへ向かって下方に突出する押出片42とを備えている。
押出片42は、蓋本体31のガイド穴31aの寸法(円周方向の長さ寸法及び半径方向の厚み寸法)よりも僅かに小さな寸法に形成されている。また押出片42は、蓋3が閉じた状態で、上下方向の寸法を、押蓋本体41からガイド穴31aを経てその下方のガイド面24aにまで達する突出長さに形成されている。
押蓋本体41は、水平な円板であって、その下面には補強用のリブ43が下方に突出して形成されている。リブ43は、押蓋本体41の下面の中心から放射状に延長する複数本の直線リブ43aと、押蓋本体41の下面において同心状に形成される複数本の円形リブ43bとから構成されている。ちなみに直線リブ43aの先端は、押出片42の上端部にまで達している。この補強用のリブ43によって押蓋本体41の樹脂の使用量を減らしながら剛性を向上させている。
また押蓋本体41の外周面には蓋3のストッパー35の内周部に衝突する衝突部41aが半径方向に窪んで形成されている。そして衝突部41aがストッパー35に衝突した状態は、ストッパー35によって押蓋4が蓋3の蓋本体31から最も離隔する位置に規定された状態であり、この状態では押蓋本体41は蓋本体31に対して上方に離隔して配置されており、蓋本体31に対して往動時には下降(接近)可能に、復動時には上昇(離隔)可能になっている。またこの状態では、押出片42の下部が容器本体2のガイド面24aと蓋3の爪支持片部32aとの隙間Sに収容され、しかもガイド面24aの上に載った状態となっている。ちなみに押出片42の下端部の内周面は、鉛直面ではなく、ガイド面24aのテーパに対応させて面取りされた形状、すなわち下方に向かうにつれて徐々に外側に向かう面(テーパが付いた面又は断面が円弧状に膨らむ面)になっている。このような押出片42の下端部の内周面が面状にガイド面24aの上に載るようにしてある。また押出片42の下部の厚み寸法は、下方へ向かうにつれて徐々に狭くなっている隙間Sの最も狭い部分よりも厚い寸法に形成されている。これによって押蓋4の下降に伴って押出片42が弾性変形によって外側に広がりやすくしてある。また押出片42が弾性変形しやすいように、押蓋4は合成樹脂製であり、できれば蓋3と同様に弾性変形しやすい樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン等の成形品であることが望ましい。
前記した第一実施形態の容器1は、以下の手順で蓋3を開閉する。図1(a)に示すように容器本体2の口部23の上端面と蓋3の蓋本体31の下端面とが互いの円周方向の全周に亘って密接した状態が、蓋3が閉じた状態である。蓋3が閉じた状態では、爪片32の爪部32bが鍔部24の下側に引っ掛かっており、それによって容器本体2と蓋3とが嵌合している。またこの状態では、蓋3の上面(側壁33の上面)が押蓋4の蓋本体31の上面よりも上方に突出しており、使用者が誤って押蓋4の押蓋本体41を押すことを防ぐようになっている。また蓋3が閉じた状態では、容器本体2のガイド面24aに載った押蓋4の押出片42は上下方向にほぼ一直線に延長した形態(殆ど弾性変形していない形態)となっており、押蓋4は、上下方向の移動範囲のうち上限位置に配置され,ストッパー35に衝突している。ちなみに蓋3には爪片32よりも外側に化粧壁34を備えているので、化粧壁34の存在によって蓋3の外側から爪片32に触ることができなくなり、押蓋4による蓋3の開放操作を使用者に視覚的に認識させ易くなる。また蓋3が閉じた状態では容器本体2の肩部22の上方に蓋3の化粧壁34を配置してあるので、蓋3を開けようとして化粧壁34を下方から押し上げることができない。しかも、肩部22の外側から垂下する外周壁21bの外面と、化粧壁34の外面とを、互いにほぼ同一半径の円筒面状にしてあるので、外観も良い。
そして押蓋4の押蓋本体41を使用者が片手の指先で押し込むと、図1(b)に示すように押蓋4が下降(往動)し、ガイド面24aに沿って押出片42が下降する。ちなみにリブ43によって、押蓋本体41を押し込んだときに押蓋本体41が凹んで、押出片42が下降しないという事態を防止している。そして下降に伴って押出片42の下部は、下方に向かって狭くなる隙間Sに侵入し、ガイド面24aによって外側に押し広げられるように弾性変形し、その押し広げられた押出片42が爪支持片部32aを外側に押し広げるように弾性変形させ、鍔部24と爪部32bとの嵌合を解除する。
嵌合解除後に使用者が押蓋4から手を離せば、押蓋4への押し込み力が無くなり、図1(c)に示すように、押出片42及び爪片32には何れも内側に狭まるような復元力が働き、押出片42及び爪片32の爪部32bがガイド面24aに沿いながら押蓋4及び蓋3が上昇(復動)する。それによって容器本体2の口部23の上端面と蓋3の蓋本体31の下面との間が離れ、蓋3が開いた状態となる。
つまり使用者は蓋3を片手の指先で下方に押し、その手を蓋3から離すだけで、爪片32と鍔部24との嵌合が解除され、蓋3が容器本体2の上に単に載った状態(実質的には蓋3が開いた状態)になる。このように押蓋4を単に1回押し込む操作だけで蓋3を開けられる。
再度蓋3を閉めるときには、蓋3が開いた状態から蓋3を下方へ押し込むことにより、図1(a)に示すように爪片(爪部32b)32がガイド面24aに沿いながら下降し、ガイド面24aの下方に爪部32bが達すると、爪部32bが容器本体2の鍔部24に引っ掛かって、容器本体2と蓋3とが嵌合し、蓋3が閉じた状態になる。つまり押蓋4を単に1回押し込むだけで蓋3を閉められる。なお第一実施形態の容器1であれば、押蓋4が蓋3の蓋本体31から外れるのを防ぐストッパー35を備えているので、鞄の中などに入れて持ち運ぶ際に、押蓋4が蓋3から外れることを防止できる。
本発明の第二実施形態の容器1は、図6に示すように、容器本体2については肩部22及び外周壁21bが無い点、蓋3については化粧壁34と側壁33とが無い点について、第一実施形態の容器1と相違する。
より詳しく言えば、容器本体2は、内周壁21aのみから構成される胴部21と、胴部21の上端に連続する口部23であって内径及び外径が胴部21のそれと等しい口部23と、口部23の外側に形成される鍔部24と、胴部21の下端を塞ぐ底部25とから構成されている。また蓋3は、蓋本体31と、蓋本体31の外周部から垂下する爪片32とから構成されている。ちなみに押蓋4は、第二実施形態のものも、第一実施形態のものも同じである。
この第二実施形態の容器1は、使用者が蓋3と容器本体2との嵌合を解除する際に誤って爪片32に触れる恐れがある。その反面、押蓋4の押蓋本体41が蓋3よりも上方に突出した状態となっているので、使用者が押蓋4を操作しやすくなっている。
また各実施形態で用いられる押蓋4は、図7に示すように、補強用のリブ43を無くす代わりに、押蓋本体41を水平な円板よりも強度のある形状、より具体的に言えば例えば図示のようにドーム状(中央部が最も高くなる断面円弧状)の湾曲形状にしても良い。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、前記実施形態では、容器本体2の口部23の上端面と蓋本体31の下面とは直に密接する構成となっていたが、これに限らず本発明は、容器本体2の口部23の上端面と、蓋本体31の下面との間にその全周方向に亘って密接するパッキンを備えるものであっても良い。パッキンがあれば、容器本体2と蓋3との嵌合を解除したときに、パッキンの弾力性から生じる復元力によって蓋3を上方へ移動させる力が作用し、蓋3を開きやすくなる。
また前記実施形態では、容器本体2の鍔部24のガイド面24aにテーパが付いているだけでなく、蓋3の爪支持片部32aにはガイド面24aのテーパとは逆方向の勾配が付いていたが、これに限らず本発明は、ガイド面24aにテーパが付いていれば、爪支持片部32aには勾配が付いていなくても良く、爪支持片部32aとガイド面24aとの間に形成される隙間Sが下方に向かって狭くなっていれば良い。
さらに前記実施形態では蓋3の化粧壁34は、側壁33の上端部に接合する円環状の張出壁部34aと、張出壁部34aから下方に延長する化粧壁本体部34bとから構成されるものであったが、これに限らず本発明では化粧壁34は、円環状の張出壁部34aを有することなく、単に化粧壁本体部34bのみで構成され、側壁33の上端部から斜め下方へ向かって外側に広がるように延長するものであっても良い。
また前記実施形態では押出片42の下部の厚み寸法は、下方へ向かうにつれて徐々に狭くなっている隙間Sの最も狭い部分よりも厚い寸法に形成してあったが、これに限らず本発明では押出片42の下部の厚み寸法は隙間Sの最も狭い部分よりも薄い寸法に形成されていても良く、この場合、ガイド面24aに沿って押出片42の下端をガイド面24aの下端よりも下降させ、それによって押出片42の下端部が蓋3の爪支持片部32aを押し広げて容器本体2の鍔部24と蓋3の爪部32bとの半径方向の嵌合を解除できれば良い。
なお前記実施形態では蓋3は、円周方向に隣り合う爪支持片部32a,32aの下部同士を離隔すると共に互いの上部同士の間に両者を接合する接合壁部36を備える構成であったが、これに限らず本発明では蓋3は、接合壁部36を有せず、円周方向に隣り合う爪支持片部32a,32aの上部同士も下部同士も離隔する構成であっても良い。
また前記実施形態の図示の例では爪片32及びガイド穴31aは、蓋本体31の外周部の全周に亘って等間隔をあけて(等角度毎に)配置されていたが、これに限らず本発明では爪片32及びガイド穴31aは間隔をあけて配置されていればよいので、不等間隔をあけて配置されたものであっても良い。さらに爪片32及びガイド穴31aは前記実施形態の図示の例では6個であったが、これに限らず本発明では2個以上であれば良い。
1 容器
2 容器本体
21 胴部
21a内周壁
21b外周壁
22 肩部
23 口部
24 鍔部
24aガイド面
25 底部
26 凹部
3 蓋
31 蓋本体
31aガイド穴
32 爪片
32a爪支持片部
32b爪部
33 側壁
34 化粧壁
34a張出壁部
34b化粧壁本体部
35 ストッパー
36 接合壁部
37 下側壁
4 押蓋
41 押蓋本体
41a衝突部
42 押出片
43 リブ
43a直線リブ
43b円形リブ
S 隙間

Claims (4)

  1. 内容物を収容する胴部、胴部から上方に突出する口部、及び口部の外周面から外側に突出する鍔部であってその外周面を下方へ向けて末広がりとなるガイド面とする鍔部を含む容器本体と、
    口部を閉鎖する蓋本体であってその外周部全周に亘って間隔をあけてガイド穴が上下に貫通して形成された蓋本体、ガイド穴よりも外側において蓋本体から下方に突出すると共に弾性変形可能な爪支持片部の下部には鍔部の下に嵌合する爪部が内側に突出する爪片を含む蓋と、
    蓋本体よりも上方に離隔して配置されると共に蓋本体に対して往動時には下降及び復動時には上昇可能な押蓋本体、及び押蓋本体からガイド穴を経てその下方のガイド面にまで突出すると共に往復動時に弾性変形する押出片を含む押蓋とを備え、
    爪支持片部とガイド面との隙間は下方へ向かって狭くなり、その隙間に配置される押出片は、ガイド面に沿った下降に伴って鍔部と爪部との嵌合を解除する為に爪支持片部を外側に押し広げることを特徴とする容器。
  2. 蓋は、爪片よりも外側において蓋本体からその全周に亘って下方へ突出する筒状の化粧壁を備え、
    容器本体は、口部よりも外側に突出する肩部を胴部と口部との間であって化粧壁の下方に備えることを特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 蓋は、蓋本体の外周部から押蓋よりも上方に突出する側壁であってその上端部を化粧壁の上端部に接合する側壁を備えていることを特徴とする請求項2記載の容器。
  4. 側壁の内周面又は押蓋の外周面にはその半径方向に突出するストッパーであって押蓋が蓋本体から外れるのを防ぐと共に押蓋が蓋本体から最も離隔する位置を規定するストッパーを備えることを特徴とする請求項3に記載の容器。
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