JP7037179B2 - 詰め替えセット及び容器 - Google Patents

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本発明は、容器内に収容されたリフィル体を簡易に新品リフィル体に詰め替えることができる詰め替えセットに関するものである。
従来より、収容部に収容された内容物を詰め替え可能な容器が知られている。このような詰め替え可能な容器には、内容物をチューブやボトルなどの詰め替え容器に入れておき、内容物が減ったら詰め替え容器から内容物を補充するものが知られている。このような容器は、内容物の詰め替えの際に内容物が溢れたり手に付くなどする可能性があり、利便性があまり良くないものとなっていた。
そこで、内容物を予め充填したリフィル体を、容器に直接着脱できるようにして、内容物の交換を簡便に行えるようにした容器が開発されている。
例えば、特許文献1には、有底筒状の内容物収容部を備えるレフィル用の内容器と、有底筒状の内容物収容部を備える外容器とを備える二重容器において、前記内容器に螺着することで前記内容物収容部の開口部を閉鎖可能な内容器キャップを備え、前記内容器と前記外容器との間には、前記内容物収容部を前記内容器収容部内へ挿入したとき互いに乗り越え嵌合することで前記内容物収容部の抜け出しを妨げる嵌合部が設けられており、前記内容器の交換に際し、前記内容器キャップを前記外容器に嵌合している前記内容器に螺着させると、該螺着に伴い前記内容器が上方へ移動して前記嵌合が外れることを特徴とする二重容器が開示されている。
特開2016-210433号公報
ところで、特許文献1の二重容器では、内容器キャップと外容器キャップとの2つのキャップが採用されており、それぞれのキャップが外容器の外周面の上側に螺合する構成となっている。つまり、内外2種類のキャップを螺合させるために、特許文献1の二重容器では、一つの容器にねじ部を複数箇所設ける必要があった。このような構造であると、容器の構造が複雑となるばかりか、それぞれの部材の加工コストも大きなものとなり好ましくはない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で、加工コストも安価なものでありながら、内容物を収容したリフィル体を簡便に交換可能な詰め替えセット及び容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の詰め替えセット及び容器は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明の詰め替えセットは、内側が収容部とされた容器本体と、前記容器本体に設けられた固定手段により前記容器本体の収容部に着脱自在に固定されるリフィル体と、前記容器本体に取り付けられて前記リフィル体を上方から閉鎖する容器蓋とを有する容器に対して、前記リフィル体を新品リフィル体に詰め替える際に用いる詰め替えセットであって、前記詰め替えセットは、前記収容部に新たに詰め替えられる新品リフィル体と、前記新品リフィル体を閉塞可能とされたリフィル蓋と、を有しており、前記リフィル蓋は、前記新品リフィル体の新品内容物を上方から閉塞する閉塞部と、前記固定手段により容器本体に対して固定されたリフィル体を、固定状態から取り外し可能な遊離状態に切り替える取り外し手段と、前記遊離状態に切り替えられたリフィル体を前記リフィル蓋と共に前記収容部から引き抜くために、前記リフィル体をリフィル蓋に一体化させる一体化手段と、を備えており、前記固定手段は、前記新品リフィル体に設けられた係合舌部を容器本体側に係合させることで容器本体に対して前記新品リフィル体を固定する構成とされており、前記リフィル体の取り外し手段は、前記容器本体側に対する係合舌部の係合を解除することで、前記容器本体に対して固定されたリフィル体を固定状態から取り外し可能な状態に切り替える解除片をリフィル蓋に有していることを特徴とする。
なお、好ましくは、前記リフィル蓋は、前記リフィル体に回動可能に取り付け可能とされており、前記取り外し手段の解除片は、前記新品リフィル体に対するリフィル蓋の回動を利用して、前記係合舌部を係合方向とは反対方向に押し戻して係合を解除する構成とされているとよい。
なお、好ましくは、前記固定手段は、前記リフィル体または新品リフィル体の外周面に形成された前記係合舌部を径方向に変形させ、前記容器本体の内周面に形成された係合突起に対して係合舌部を噛み合わせることで、前記リフィル体または新品リフィル体を容器本体に対して係合する構成とされており、前記取り外し手段は、前記係合の時とは径方向の反対方向に向かって係合舌部を押し戻す解除片を、前記閉塞部の下面に備えているとよい。
なお、好ましくは、前記固定手段は、前記リフィル体または新品リフィル体の底面に形成された前記係合舌部を、前記容器本体の底部の係合孔に対して上方から挿し込んだ上で、さらに径方向に変形させることで、前記リフィル体または新品リフィル体を前記容器本体に対して係合する構成とされており、前記取り外し手段は、前記係合孔に対して下方から挿し込まれた上で、さらに前記係合の時とは径方向の反対方向に向かって係合舌部を押し戻す解除片を、前記閉塞部の上面に備えているとよい。
なお、好ましくは、前記リフィル蓋の一体化手段は、前記リフィル体側に形成された第1ねじ部と、前記リフィル蓋に形成されると共に、前記第1ねじ部に螺合可能な第2ねじ部と、を有しているとよい。
また、本発明の容器は、上記した詰め替えセットで詰め替えられるリフィル体と、前記リフィル体を収容する収容部を有する容器本体と、前記容器本体に取り付けられて前記リフィル体を上方から閉鎖する容器蓋と、を有することを特徴とする。
本発明の詰め替えセット及び容器によれば、構造が簡単で、加工コストも安価なものでありながら、内容物を収容したリフィル体を簡便に交換可能となる。
第1実施形態の詰め替えセットを用いたリフィル体の詰め替え手順を示した図である。 第1実施形態のリフィル体の斜視図、A-A線断面図、及びB-B線断面図である。 第1実施形態のリフィル蓋の斜視図、仰観図、及びC-C線断面図である。 第1実施形態の容器本体の斜視図、D-D線断面図、及びE-E線断面図である。 リフィル体が取り付けられた第1実施形態の容器本体の平面図及びF-F線断面図である。 リフィル体及びリフィル蓋が取り付けられた第1実施形態の容器本体の平面図及びG-G線断面図である。 第1実施形態のリフィル蓋の取り外し手段による固定手段の係合解除の手順を示した図である。 第2実施形態のリフィル体の斜視図、K-K線断面図、及びL-L線断面図である。 第2実施形態のリフィル蓋の斜視図、仰観図、及びM-M線断面図である。 第2実施形態の容器本体の斜視図、N-N線断面図、及びO-O線断面図である。 リフィル体が取り付けられた第2実施形態の容器本体の平面図及びP-P線断面図である。 リフィル蓋によってリフィル体が取り外された第2実施形態の容器本体の平面図及びQ-Q線断面図である。 第2実施形態のリフィル蓋に設けられた取り外し手段による固定手段の係合解除の手順を示した図である。 第3実施形態の詰め替えセットを用いたリフィル体の詰め替え手順のうち、前半の手順を示した図である。 第3実施形態の詰め替えセットを用いたリフィル体の詰め替え手順のうち、後半の手順を示した図である。 第3実施形態のリフィル体の斜視図、U-U線断面図、及び底面の拡大図である。 第3実施形態の容器蓋の斜視図、仰観図、及びV-V線断面図である。 第3実施形態の容器本体の斜視図、W-W線断面図、及びX-X線断面図である。 第3実施形態のリフィル蓋の斜視図及びY-Y線断面図である。 第3実施形態のリフィル蓋の取り外し手段による固定手段の係合解除の手順を示した図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の詰め替えセット1及び詰め替えセット1によりリフィル体2の詰め替えが行われる容器3の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1~図7は、第1実施形態の詰め替えセット1について、この詰め替えセット1を用いた詰め替え手順や、詰め替えセット1及び容器3を構成するそれぞれの構成部材を模式的に示したものである。
図1を用いて、第1実施形態の詰め替えセット1を用いたリフィル体2の詰め替え手順についてまず説明する。
図1に示すように、本発明の詰め替えセット1による詰め替えが行われる容器3は、容器内に内容物を収容したリフィル体2を、着脱自在に取り付け可能となっている。例えばリフィル体2に収容された内容物を使い切った後で、使い切った使用済みのリフィル体2Uを新たなもの(新品リフィル体2N)に取り替える場合、第1実施形態に示すような詰め替えセット1が利用される。つまり、図1に示すリフィル体2の詰め替え手順は、容器本体4に収容された使用済みのリフィル体2Uを、第1実施形態の詰め替えセット1を用いて新品リフィル体2Nに詰め替える一連の操作手順を示すものとなっている。
なお、以降の説明においては、収容物を使い切り内部が空となっているリフィル体2を、「使用済みのリフィル体2U」と呼称する。また、詰め替えセット1を用いて新たに詰め替えられるリフィル体2(新しい収容物が内部に充填されたリフィル体2)を、「新品リフィル体2N」と呼称し、両者を区別して示す。さらに、使用済みのリフィル体2U及び新品リフィル体2Nの双方を上位概念で表現する用語として、単に「リフィル体2」と呼称する場合がある。
さらに、図1、図14、図15中で容器3を図示するに際しては、化粧品などを収容して実際に使用する容器本体4や容器蓋5を、いずれにも柄つき(図例では花菱を印刷したもの)の外観で示している。これは、高級化粧品などに代表されるように容器本体4や容器蓋5には手の込んだ装飾や印刷が行われていることが多く、詰め替えセット1で用いられる無地のリフィル蓋6などとは外観に差があることが多いためである。
本発明の理解を深めるため、まずは、第1実施形態の詰め替えセット1を用いて詰め替えを行う手順について最初に説明する。
詰め替えセット1を用いて詰め替えを行うに際しては、図1(a)に示すような新品リフィル体2Nが入った詰め替えセット1を用意する。この詰め替えセット1は、化粧品などの内容物を収容する新品リフィル体2Nと、この新品リフィル体2Nの上部の開口を閉塞可能とされたリフィル蓋6と、の2部材を有するものとなっている。
図1(b)に示すように、詰め替えセット1が用意できたら、用意した詰め替えセット1からリフィル蓋6を取り外し、リフィル蓋6と新品リフィル体2Nとを別々に分離する。第1実施形態の場合、リフィル蓋6は新品リフィル体2Nに螺合して取り付けられているため、取り付け時とは逆方向にリフィル蓋6を回転させることで、リフィル蓋6を詰め替えセット1から取り外すことができる。
図1(c)に示すように、詰め替えセット1から取り外されたリフィル蓋6は、容器本体4の使用済みのリフィル体2Uにも取り付け可能とされている。つまり、使用済みのリフィル体2Uと新品リフィル体2Nとは内容物の残量に違いがあるとはいえ、形状や構造は同じ規格とされているため、リフィル蓋6は新品リフィル体2Nだけでなく使用済みのリフィル体2Uに対しても取り付け可能となっている。そのため、詰め替えセット1から取り外されたリフィル蓋6を、容器本体4の内側の収容部7に収容された使用済みのリフィル体2Uに螺合させれば、リフィル蓋6を使用済みのリフィル体2Uに取り付けることができる。
ここで、上述した容器本体4と使用済みのリフィル体2Uとの間には、使用済みのリフィル体2Uを収容部7に固定するための固定手段8が設けられており、使用済みのリフィル体2Uは固定手段8を用いて収容部7(容器本体4)に固定されている。そして、第1実施形態のリフィル蓋6には、上述した固定手段8を解除して使用済みのリフィル体2Uを収容部7から取り外し可能とする取り外し手段9(例えば、図3を参照のこと)が設けられている。この取り外し手段9は、リフィル蓋6を容器本体4に螺合させる操作に合わせて、固定手段8の係合を解除する構成となっている。
それゆえ、図1(d)に示すように容器本体4にリフィル蓋6を螺合させて取り付ければ、取り外し手段9により固定手段8の係合が解除されて、使用済みのリフィル体2Uが収容部7から取り外し可能な状態(遊離した状態)となる。
ここで、係合が解除された使用済みのリフィル体2Uは、収容部7から分離可能な状態(遊離した状態)となっており、収容部7から引き抜き自在となっている。
なお、リフィル蓋6には、使用済みのリフィル体2Uをリフィル蓋6に一体化する一体化手段10も設けられている。この一体化手段10は、第1実施形態では上述した螺合を行うための部材、すなわち後述する第1ねじ部11と第2ねじ部12(図3を参照のこと)により構成されている。そのため、リフィル蓋6を持ち上げれば、一体化手段10によりリフィル蓋6に一体化された使用済みリフィル体2もリフィル蓋6と一緒に収容部7から引き抜くことが可能となる。
そのため、図1(e)に示すように、第1実施形態の詰め替えセット1を用いた場合には、容器本体4から取り外された使用済みのリフィル体2Uを、リフィル蓋6と一緒に容器本体4から取り外して、リフィル蓋6と一緒に破棄することができる。
図1(f)に示すように、使用済みのリフィル体2Uが取り外された容器本体4では、収容部7が空となっている状態であり、新品リフィル体2Nの受け入れ準備が整った状態となっている。そのため、図1(b)で取り外した新品リフィル体2Nを収容部7に対して上方から押し込めば、上述した固定手段8を用いて収容部7(容器本体4)に新品リフィル体2Nを外れないように固定することが可能となる。
このようにして容器本体4へ固定された新品リフィル体2Nに対して容器蓋5を螺合により取り付ければ、図1(g)に示すように、新品リフィル体2Nへの詰め替えが完了した容器3を得ることが可能となる。
以上までが第1実施形態の詰め替えセット1を用いた詰め替え手順である。
上述した新品リフィル体2Nへの詰め替えが終わった容器3では、容器蓋5が新品リフィル体2Nに対して螺合で取り付けられているので、例えば容器蓋5を時計回り方向に回せば容器蓋5を外して内容物を使用することが可能となり、反時計回り方向に回せば容器蓋5を閉めて新品リフィル体2Nの内容物を安全且つ衛生的に保管することができて、容器3を開閉自在に使用することが可能となる。
次に、上述した第1実施形態の詰め替えセット1を用いて詰め替えが行われる容器3について説明する。
第1実施形態の容器3は、内側にリフィル体2を収容可能とする収容部7を備えた容器本体4と、容器本体4(正確には、容器本体4に収容されたリフィル体2)に対して着脱自在に設けられた容器蓋5と、の上下2部材を組み合わせたものとなっている。
図4に示すように、容器本体4は、合成樹脂、金属、陶器などを用いて有底円筒状に形成されており、内部にリフィル体2を収容可能な収容部7を有している。この収容部7は、上方に向かって開口した円筒形状の空間であり、上方からリフィル体2を挿し込んで収容可能となっている。
そして、第1実施形態の容器3には、挿し込まれたリフィル体2を収容部7に固定する固定手段8が設けられている。この固定手段8は、容器本体4の上端側(収容部7の開口部)に設けられた係合突起13と、係合突起13に係合する係合舌部14(後述するリフィル体2に設けられた係合舌部14)と、で構成されている。
具体的には、上述した容器本体4の上端側の外周面には、径外側に向かって突出する係合突起13と、径内側に向かって凹むと共に上下方向に延びる縦溝18と、が周方向の異なる位置に形成されている。この係合突起13は、上述した固定手段8を構成する部材の一つとなっている。
上述した固定手段8は、リフィル体2を上下方向に移動しないように容器本体4に固定するものである。第1実施形態の固定手段8は、上述した容器本体4の係合突起13に、使用済みのリフィル体2Uや新品リフィル体2Nに設けられた係合舌部14を径外側から係合させて、両部材の固定・係合を行う構成となっている。
係合突起13は、上述した容器本体4の上端側の外周面において、容器本体4の中央を挟む2カ所(容器本体4の中央を基準として180°の角度をあけて位置する2カ所)にそれぞれ形成されている。それぞれの係合突起13は、水平方向に沿って切断した断面が三角形状になるように径外側に向かって突出した突片である。つまり、係合突起13は、上方から見た場合に時計回り方向を向く面(以降、案内面19という)と、反時計回り方向を向く面(以降、支持面20という)と、の2面を有している。上述した案内面19は外周面に対して緩やかに傾斜すると共に連続した傾斜面であり、支持面20は案内面19よりも外周面に対して急角度で傾斜している。そして、係合突起13における案内面19の上側には、径外側に向かってせり出すように突出する庇状の係合片21が形成されている。そのため、係合片21の下側の案内面19に上述した係合舌部14を面接触状態で沿わせるように係合させると、案内面19の上側に突出する係合片21により係合舌部14の上方移動が規制され、係合舌部14が設けられたリフィル体2が係合片21が設けられた容器本体4に対して上方移動しないように固定される。
一方、上述した縦溝18は、容器本体4の上端側の外周面のうち、周方向の一部の面だけを径内側に向かって面状に凹ませた部分であり、係合突起13と同様に容器本体4の中央を挟む2カ所にそれぞれ形成されている。この縦溝18は、外周面の下端から上端にかけて上下方向に沿うように直線状に形成されており、後述するリフィル体2や新品リフィル体2Nに設けられた位置決め部22が上下方向に移動可能に遊嵌可能とされている。このような容器本体4の縦溝18を形成すれば、リフィル体2や新品リフィル体2Nを収容部7の周方向の所定位置に挿し込むことが可能となり、リフィル体2の係合舌部14の位置を容器本体4の係合突起13の位置に確実に合わせることが可能となり、両部材を確実に係合させることが可能となる。
容器蓋5は、上述した容器本体4の開口を閉鎖可能な部材である。本実施形態の容器蓋5は、後述するリフィル蓋6と殆ど同じ形状や構成を備えている。容器蓋5がリフィル蓋6と異なるのは、容器蓋5が後述する解除片23(取り外し手段9)を有していない点である。それゆえ、本明細書では、形状が殆ど同じリフィル蓋6を示した図3を用いて容器蓋5の構成を説明するが、実際の容器蓋5には図3に表記された解除片23は設けられていない。
図3に示すように、容器蓋5(図3の符号6)は、有蓋円筒状に形成された部材であり、上述した容器本体4の開口を上方から閉鎖可能となっている。
具体的には、容器蓋5は、水平方向に沿うように配備された円板状の天蓋部24(図3の符号29)と、天蓋部24の外縁から下方に向かって垂下する短尺円筒状の外壁部25(図3の符号30)と、外壁部25よりも径内側の天蓋部24の下面から下方に向かって垂下すると共に外壁部25よりもさらに短尺な円筒状とされた内壁部26(図3の符号31)と、を有している。天蓋部24の外径(外壁部25の外径)は、上述した容器本体4の外径(正確には容器本体4の下側の外径)と略等しいものとされており、内壁部26の外径はリフィル体2の外径と略等しく形成されている。
そして、内壁部26の内周面(径内側に面する面)には後述する第1ねじ部11(リフィル体2の開口部近傍に設けられるねじ部)に螺合可能な第2ねじ部12が形成されている。
次に、使用済みのリフィル体2Uを新品リフィル体2Nに詰め替える際に用いられる詰め替えセット1について説明する。
第1実施形態の詰め替えセット1は、収容部7に取り付けられている使用済みのリフィル体2Uを新品リフィル体2Nに詰め替える際に用いるものであり、収容部7に新たに詰め替えられる新品リフィル体2Nと、この新品リフィル体2Nの開口を閉塞するリフィル蓋6と、の2部材から構成されている。
図2に示すように、リフィル体2は、合成樹脂などを用いて上方に向かって開口した有底円筒状に形成されており、内側に固形または半固形の化粧料や医薬品などの内容物を収容したものである。リフィル体2には、容器本体4を構成する材料よりも安価な材料、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、またはポリスチレンのようなエンジニアリングプラスチックなどで成形されている。
また、上述したリフィル体2に収容される内容物(収容物)は、上述した化粧料や医薬品などが主なものであるが、これらには限定されない。例えば、食品、家庭用雑貨、キャンプ用品、ペット用品などのいずれかの分野で用いても良い。
また、上述したように、使用済みのリフィル体2Uと新品リフィル体2Nとは、内容物の有無という点では差があるものの、容器3自体の形状や構造には差がない。
具体的には、上述したリフィル体2の上下方向中途側の外周面には、径外側に向かって水平に張り出すように突出し、突出した端縁(径外側の端部)からさらに下方に向かって袴状に垂れ下がったフランジ部27が形成されている。このフランジ部27は、リフィル体2の周囲を全周に亘って取り囲むように(上方から見た場合に環状になるように)形成されている。そして、このフランジ部27における袴状に垂れ下がった部分には、上述した固定手段8を構成する部材の一つである係合舌部14が形成されている。また、袴状に垂れ下がった部分で覆われたリフィル体2の外周面には、容器本体4の縦溝18に遊嵌する位置決め部22も形成されている。
さらにまた、上述したフランジ部27よりも上側に位置するリフィル体2の外周面には第1ねじ部11が形成されており、上述した容器蓋5やリフィル蓋6の第2ねじ部12の螺合を可能としている。
上述した係合舌部14は、フランジ部27に対して、径外側から見てL字を横倒ししたような切り欠きを入れて形成されたものであり、上方から見た場合に円弧状となるような長尺な舌片状に形成されている。この係合舌部14は、基端側はフランジ部27に固定されているが、先端側はフランジ部27から切り離されており、基端側に対して先端側が径方向に弾性変形可能とされている。
つまり、係合舌部14の先端側をフランジ部27よりも径外側まで湾曲させると、係合舌部14の先端側に弾性的な復元力が径内側に向かって働く。この復元力により係合舌部14の先端側は径内側に向かって押し付けられ、この押し付け力を用いて上述した係合突起13に係合舌部14を係合させる。
具体的には、上述した係合舌部14は、長手方向の中途側が、係合突起13の案内面19に沿うように係合する。このとき、案内面19の上側に設けられた係合片21は係合舌部14よりも径外側に突出しているため、係合突起13が邪魔となって係合舌部14は上方移動することができない。そのため、収容部7に対するリフィル体2の上方移動が規制され、収容部7にリフィル体2を上下移動しない状態で係合・固定することが可能となる。
一方、係合舌部14の先端には、係合を解除する際に係合舌部14を引っ離しやすいように、フランジ部27の外周面よりも径外側に突出した起立片28が形成されている。この起立片28は、係合舌部14の先端からさらに径外側に突出するように設けられた部材であり、その先端はフランジ部27の外周面よりも径外側に位置している。それゆえ、上述した係合突起13に係合された係合舌部14を解除する際は、起立片28を上方から見た場合に時計回り方向に向かって移動させる。そうすれば、係合舌部14が径外側に向かって引き起こされるように揺動し、係合突起13から係合舌部14の先端が径外側に離れ、係合舌部14の中途側が係合突起13の径内側に位置するようになるので、収容部7に対するリフィル体2の上方移動が許容され、収容部7からリフィル体2を容易に上方移動させることが可能となる。
さらに、上述したフランジ部27のさらに内周側に位置する(フランジ部27で囲まれた)リフィル体2の外周面には、容器本体4に対するリフィル体2の挿し込み位置、より正確には固定手段8の係合舌部14を所定の周方向位置に係合させるための位置決め部22が設けられている。具体的には、この位置決め部22は、容器本体4の縦溝18よりも周方向に沿った幅が狭くなるようにリフィル体2の外周面に形成されており、径外側に向かって突出するように形成されていて、容器本体4に対してリフィル体2を上下方向に移動自在且つ周方向回動を規制した状態で縦溝18に係合可能となっている。
なお、この位置決め部22や縦溝18の形状は四角形にこだわるものではなく、四角形以外の形状など(例えば円形や長円形など)であっても良い。また、本実施形態の縦溝18の位置は容器本体4の内側でも外側でもどちらでも良い。ただし、リフィル体2も、縦溝18に合わせた形状とする必要がある。
図3に示すように、リフィル蓋6は、容器蓋5と同様に有蓋円筒状に形成された部材であり、詰め替えセット1においては新品リフィル体2Nの開口を閉鎖している。具体的には、リフィル蓋6は、新品リフィル体2Nの開口を閉鎖するのに必要な外径をさらに超えるような外径、言い換えれば容器本体4と略等しい外径を有するものとなっている。
具体的には、リフィル蓋6は、水平方向に沿って配備された円板状の閉塞部29と、閉塞部29の外縁から下方に向かって垂下するリフィル外壁部30と、リフィル外壁部30よりもさらに内周側の閉塞部29の下面から下方に向かって垂下するリフィル内壁部31と、を有している。
また、上述したリフィル蓋6には、固定手段8により容器本体4に対して固定されたリフィル体2を、固定状態から取り外し可能な状態に切り替える取り外し手段9と、遊離状態に切り替えられたリフィル体2をリフィル蓋6に一体化させる一体化手段10と、が設けられている。そして、閉塞部29、取り外し手段9、及び一体化手段10の3つの部材がリフィル蓋6に設けられることが、本発明の詰め替えセット1の特徴となっている。
次に、第1実施形態の詰め替えセット1の特徴であるリフィル蓋6の閉塞部29、取り外し手段9、及び一体化手段10について説明する。
閉塞部29は、容器蓋5の天蓋部24と同様に円板状に形成されている。閉塞部29の外径は、使用済みのリフィル体2Uや新品リフィル体2Nの外径よりも径大に形成されており、リフィル体2の開口を閉鎖することが可能となっている。そして、内壁部26の内周面(径内側を向く面)には、リフィル体2の第1ねじ部11に螺合可能な第2ねじ部12が形成されている。それゆえ、第2ねじ部12を第1ねじ部11に螺合させれば、閉塞部29がリフィル体2の開口を余すことなく覆うようになり、リフィル体2の内部に形成されたリフィル収容部44が閉塞されるようになる。
図3の仰観図や断面図に示されるように、取り外し手段9は、係合突起13に対する係合舌部14の係合を解除可能な部材であり、本発明ではリフィル蓋6に形成された解除片23が取り外し手段9を構成している。
図5に示す容器本体4及びリフィル体2に対してリフィル蓋6を取り付ける場合は、図6、図7に示すような手順で操作を行う。
すなわち、図6に示すように、第1実施形態の解除片23は、リフィル外壁部30の内周面から径内側に向かって突出しており、その突端は上述した係合舌部14の起立片28よりも径内側に位置している。
そのため、図7に示すように、リフィル体2に対してリフィル蓋6を所定の回動位置まで回動させると、上述した解除片23が起立片28に当接し、起立片28を径外側(解除方向)に押し上げるため、固定手段8による固定(係合舌部14による係合突起13への係合)が解除される。
このようにして解除片23により固定が解除されたリフィル体2は、容器本体4の収容部7から分離可能とされているため、上方に移動させることが可能となり、収容部7から取り外すことが可能となる。
なお、本実施形態では解除片23は、リフィル外壁部30の内周面から径内側に向かって突出するものを挙げているが、閉塞部29の下面から下方に伸びるようなものを採用しても良い。
一体化手段10は、上述した解除片23(取り外し手段9)により係合が解除され遊離状態に切り替えられたリフィル体2を、リフィル蓋6と共に収容部7から引き抜くために、リフィル体2をリフィル蓋6に一体化させるものである。
具体的には、第1実施形態の詰め替えセット1に用いられている一体化手段10は、リフィル体2に対してリフィル蓋6を螺合で一体化させるものとなっている。つまり、第1実施形態の一体化手段10は、リフィル体2の外周面の上端側に形成された第1ねじ部11と、リフィル蓋6のリフィル外壁部30の内周面に形成されると共に、第1ねじ部11に螺合可能な第2ねじ部12と、の2部材から構成されている。
つまり、上述した一体化手段10を用いて係合を解除する場合には、リフィル蓋6を容器本体4に対して回動させる。そうすると、固定手段8の解除動作に合わせて、リフィル体2の上端側の外周面に形成された第1ねじ部11に、リフィル蓋6のリフィル内壁部31の内周面に形成された第2ねじ部12が螺合し、リフィル体2をリフィル蓋6に一体化させることが可能となり、リフィル体2をリフィル蓋6と共に収容部7から引き抜くことが可能となる。
上述した第1実施形態の詰め替えセット1を用いれば、内容物を保護するために用いる新品リフィル体2Nのリフィル蓋6を、固定手段8を解除する機能、使用済みのリフィル体2Uを容器本体4から取り外す機能、さらには取り外した使用済みのリフィル体2Uを容器3外に持ち出す機能で用いることができ、リフィル蓋6が複数の機能を兼備することになるため、部品数が減り、加工コストも低く抑えることが可能となるし、構造も簡単なものとなる。そのため、構造が簡単で、加工コストも安価なものでありながら、内容物を収容したリフィル体2を簡便に交換可能な詰め替えセット1を得ることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の詰め替えセット1について、図面を用いて説明する。
上述した第1実施形態では、径外側に向かって突出した容器本体4の係合突起13に対して、リフィル体2の係合舌部14を径外側から係合させ、径外側に突出した係合片21に係合舌部14を引っ掛けることで、リフィル体2が容器本体4の収容部7に固定されていた。しかし、第2実施形態の詰め替えセット1では、係合突起13は容器本体4から径内側に突出しており、径内側に突出する係合突起13に対して径内側に位置する係合舌部14を引っ掛けて係合させる構成となっている。
また、第2実施形態の詰め替えセット1では、係合方向の違いから解除片23を作用させる方向も異なっており、解除片23で係合舌部14の係合を解除する際には、係合舌部14を径外側ではなく径内側に押し戻し、係合舌部14の係合を解除するものとなっている。
次に、第2実施形態の詰め替えセット1を構成する各部材について説明する。
まず、第2実施形態の容器3を構成する容器本体4について説明する。
図10に示すように、第2実施形態の容器本体4は、第1実施形態と同様に、合成樹脂や金属などを用いて有底円筒状に形成されており、内部に使用済みのリフィル体2Uや新品リフィル体2Nを収容可能な収容部7を有している。第2実施形態の容器本体4は、係合方向の違いから上端の構造、言い換えれば収容部7の開口縁の構造が異なっている。
そして、上述した容器本体4の上端側には、上端面から下方に向かって切り込まれた第1スリット33と第2スリット34とが形成されている。
上述した第1スリット33は、係合舌部14の先端に形成された起立片28を、径外側から径内側に向かって挿し込み可能なものである。第1スリット33は、容器本体4の上端における容器本体4の中央を挟む2カ所(容器本体4の中央を基準として180°の角度をあけて位置する2カ所)に、上方に向かって開口する略U字状の溝として形成されている。
この第1スリット33の周方向に沿った開口幅は、後述する係合舌部14の起立片28の幅とほぼ等しい寸法に形成されており、起立片28を挿入可能な寸法となっている。また、第1スリット33の径方向に沿った厚みは、起立片28の径方向に沿った厚みよりも短い寸法とされており、起立片28を径方向に貫通可能とされている。そして、第1スリット33の上下方向の深さは、起立片28の上下方向の厚みよりも深くなるように形成されており、第1スリット33に挿し込まれた状態で起立片28が上下方向に移動可能となるような寸法に形成されている。
第2スリット34は、第1スリット33と同様に容器本体4の上端における容器本体4の中央を挟む2カ所に形成されている。第2スリット34は、上述した第1スリット33に対して、容器本体4の中央を基準として90°の角度をあけた位置に設けられており、容器本体4の中心回りに第1スリット33と第2スリット34とが90°毎に交互に配備されるようになっている。なお、本実施形態では、容器本体4の中心回りに第1スリット33と第2スリット34とが90°毎に交互に配備されているが、第1スリット33と第2スリット34との配備は90°毎でなくても良い。例えば、45°、60°、180°のような90°以外の角度でも良い。
さらに、第1スリット33の径内側の開口縁には、係合舌部14と係合して係合舌部14の上方移動を規制する係合突起13が形成されている。この第2実施形態の係合突起13は、上方から見た場合に、第1スリット33に対して時計回り方向に隣接する容器本体4の内周面に、第1実施形態とは異なり径内側に向かって突出するように形成されている。
具体的には、この係合突起13は、容器本体4の上端側の内周面からさらに径内側に向かってわずかに突出しており、係合舌部14の長手方向の中途側を引っ掛けることで、リフィル体2の上方移動を規制する構成となっている。また、第2実施形態の係合突起13は、第1実施形態とは異なりくさび状でなくても良く、径内側に突出していればよい。
図8に示すように、第2実施形態のリフィル体2は、第1実施形態と同様に上方に向かって開口した有底円筒状に形成されており、内側には内容物を収容可能となっている。具体的には、第2実施形態のリフィル体2の上下方向中途側の外周面には、径外側に向かって張り出すように水平方向に突出すると共に、下方に向かって袴状に垂れ下がったフランジ部27が形成されている。
ここで、第2実施形態のリフィル体2は、フランジ部27の構成(形状)が第1実施形態と異なっている。すなわち、第2実施形態のリフィル体2に設けられるフランジ部27は、リフィル体2の周囲を全周に亘って取り囲むように水平に伸びる円環状の板部材と、袴状に垂れ下がった部分とを備えているが、板部材と袴状の部分との組み合わせ位置が異なっている。つまり、第2実施形態は、第1実施形態と異なり、板部材の径方向略中央に袴状の部分が連結している。
具体的には、第2実施形態のフランジ部27は、リフィル体2の中央を基準として180°の角度をあけた位置に位置決め部22を有している。この位置決め部22は、第1実施形態のものと同様に径外側に向かって突出するように形成されており、上述した第2スリット34に挿し込まれることで、上下方向への移動を許容しつつ周方向に移動を規制可能とされており、リフィル体2を容器本体4の所定の周方向位置に位置合わせ可能とされている。
一方、上述した位置決め部22の取り付け位置に対して、リフィル体2の中央を基準として90°の角度をあけた位置のフランジ部27には、上述した第1スリット33に挿し込み可能とされた起立片28が形成されている。
この起立片28は、容器本体4に対して径方向に交差するように伸びる角状の部材であり、径内側から径外側に向かって第1スリット33を径方向に貫通可能とされている。また、起立片28は、上述した第1スリット33の径方向に沿った厚みの3倍程度の厚みを有しており、第1スリット33に挿し込まれた状態でも、突端から1/3程度の部分が容器本体4の外周面から径外側に向かって突出するようになっている。つまり、容器本体4の外周面から径外側に突出した部分を径内側に押し返すことで、係合舌部14の長手方向の中途側が係合突起13から径内側に離れ、リフィル体2と容器本体4との係合(固定手段8による固定)が解除されるようになっている。
係合舌部14は、上述した位置決め部22に基端側が連結され、先端が起立片28に連結された長尺な部材である。係合舌部14は、リフィル体2の外周面に沿うように略円弧状に湾曲形成されている。具体的には、係合舌部14は、上方から見た場合に、位置決め部22と、この位置決め部22の反時計回り方向に隣り合った起立片28との間を結ぶように形成されている。また、係合舌部14は、基端側から先端側に向かうにつれて少しずつ径外側に近づくように形成されており、リフィル体2の中心を曲率中心とする円弧からややひずんだ形状とされている。
このようにややひずんだ円弧状に係合舌部14を形成すれば、起立片28の近傍において係合舌部14を容器本体4の内周面に押し付けることが可能となり、係合舌部14の長手方向の中途側を係合突起13に確実に係合させることが可能となる。
また、係合舌部14は、基端側に対して先端側が上下方向に半分程度の厚みになるような細首状に形成されている。具体的には、基端側の係合舌部14の上下方向長さに対して、先端側の係合舌部14は基端側の上下方向長さのうち、上半分を取り除いて、下半分のみを残したような形状とされている。このように係合舌部14の先端側を細首状に形成すれば、係合舌部14の先端側が弾性変形を起こしやすくなり、係合舌部14の長手方向の中途側を係合突起13に確実に係合させることが可能となる。
図9に示すように、第2実施形態のリフィル蓋6は、第1実施形態と同様に有蓋円筒状に形成された部材である。具体的には、第2実施形態のリフィル蓋6も容器蓋5と同様に有蓋円筒状に形成された部材であり、リフィル蓋6の外径は容器本体4の外径と略等しいものとなっている。そして、リフィル蓋6は、水平方向に沿って配備された円板状の閉塞部29と、閉塞部29の外縁から下方に向かって垂下する短尺円筒状のリフィル外壁部30と、リフィル外壁部30よりもさらに内周側の閉塞部29の下面から下方に向かって垂下すると共にリフィル外壁部30よりも短い短尺円筒状に形成されたリフィル内壁部31と、を有している。
そして、第2実施形態のリフィル蓋6も、第1実施形態と同様に閉塞部29、取り外し手段9、及び一体化手段10を有している。
閉塞部29は、容器蓋5の天蓋部24と同様に、使用済みのリフィル体2Uや新品リフィル体2Nの外径よりも径大な円板状に形成されている。また、リフィル内壁部31の上下方向の長さはリフィル外壁部30の半分程度とされており、内壁部26の内周面には第2ねじ部12が形成されている。それゆえ、第2ねじ部12を第1ねじ部11に螺合させれば、閉塞部29でリフィル体2の開口を覆うことができる。
第2実施形態の取り外し手段9は、第1実施形態と同様に係合突起13に対する係合舌部14の係合を解除可能な部材であり、リフィル体2のリフィル外壁部30の内周面に形成される解除片23から構成されている。
図12や図13に詳しく示すように、この解除片23は、リフィル外壁部30の内周面から径内側に向かって突出する部分である。解除片23は、上端から下端までの外壁部25の全長に亘って形成されている。また、この解除片23は、水平方向に切断した場合の断面が、台形形状となるように形成されている。それゆえ、リフィル体2に対してリフィル蓋6を所定の回動位置まで回動させると、上述した解除片23がリフィル蓋6の回動に合わせて起立片28の位置まで移動し、起立片28を径内側(解除方向)に押し返すため、係合舌部14が径内側に移動して係合突起13から外れ、固定手段8による固定が解除される。
なお、上述したように解除片23を断面台形形状に形成すれば、広く形成された解除片23の突端で、径外側に飛び出た起立片28の突端を確実に押し戻すことが可能となる。
このようにして解除片23により固定が解除されたリフィル体2は、容器本体4の収容部7から分離されているため、上方に移動させることが可能となり、収容部7から取り外すことが可能となる。
第2実施形態の一体化手段10も、第1実施形態と同様に上述した解除片23(取り外し手段9)により係合が解除され遊離状態に切り替えられたリフィル体2を、リフィル蓋6と共に収容部7から引き抜くために、リフィル体2をリフィル蓋6に一体化させるものである。第2実施形態の詰め替えセット1に用いられている一体化手段10も、リフィル体2に対してリフィル蓋6を螺合で一体化させるものとなっており、第1実施形態と変わるところがない。そのため、詳しい説明は割愛する。
上述した第2実施形態の詰め替えセット1を用いた詰め替え手順は、係合舌部14の係合方向が第1実施形態とは異なるため、以下のような手順で詰め替えが行われる。
図示はしないものの、まず、径内側に弾性変形させられた状態から、反発力を用いて係合舌部14を径外側に向けてリフィル体2の係合突起13に近づける。そうすると、係合舌部14の長手方向の中途側が、容器本体4の内周面に沿うように湾曲し、係合舌部14が径内側に突出した係合突起13に引っ掛かる位置になるので、係合舌部14の上方に向かっての移動が係合突起13により規制されるようになり、収容部7にリフィル体2が上下移動しない状態で係合され固定される。
一方、係合舌部14の先端には起立片28が設けられている。この起立片28は、第1スリット33を貫通しており、容器本体4の外周面から径外側に突端が飛び出た状態となっている。
ここで、上述した係合舌部14を係合突起13から解除する際は、起立片28が上方から見た場合に時計回り方向に向かって移動するように、リフィル蓋6を容器本体4に対して回動させる。そうすると、起立片28の突端に解除片23が接触し、起立片28が径内側に押し戻されるため、係合舌部14を係合突起13から径内側に離すことが可能となり、収容部7に対するリフィル体2の上方移動が可能となるため、収容部7からリフィル体2を容易に上方に取り出すことが可能となる。
上述した第2実施形態の詰め替えセット1を用いれば、内容物を保護するために用いる新品リフィル体2N用の蓋を、固定手段8を解除する機能や使用済みのリフィル体2Uを容器本体4から取り外す機能で用いることができ、リフィル蓋6が複数の機能を兼備することになるため、部品数が減り、加工コストも低く抑えることが可能となるし、構造も簡単なものとなる。そのため、構造が簡単で、加工コストも安価なものでありながら、内容物を収容したリフィル体2を簡便に交換可能となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の詰め替えセット1について、図面を用いて説明する。
第3実施形態の詰め替えセット1は、リフィル体2を容器本体4に固定する固定手段8が上述した第1実施形態や第2実施形態と異なった構造となっており、そのためリフィル体2を詰め替える詰め替え手順もこれらの実施形態とは大きく異なったものとなっている。
本発明の理解を深めるため、第3実施形態に関しても、第1実施形態と同様に詰め替えセット1を用いて詰め替えを行う手順について最初に説明する。
図14及び図15に示すように、第3実施形態の詰め替え手順は、詰め替えセット1を用いて、使用済みのリフィル体2Uを容器本体4から取り外すものとなっている。そして、このように使用済みのリフィル体2Uが取り外された後の容器本体4に対して、詰め替えセット1の新品リフィル体2Nを取り付け、使用済みのリフィル体2Uに螺合していた容器蓋5を取り外し、取り外した容器蓋5を容器本体4の新品リフィル体2Nに取り付ける。上述したような手順に従って新品リフィル体2Nが換装された容器3を得るものが、第3実施形態の大まかな詰め替え手順である。
より詳しくそれぞれの手順を説明すると、以下のようになる。
すなわち、図14(a)に示すように、第3実施形態の詰め替えセット1を用いて詰め替えを行うに際しては、第1実施形態と同様に新品リフィル体2Nが入った詰め替えセット1を用意する。この詰め替えセット1は、図14(a)において下側に図示された部材であり、他の実施形態と同様に合成樹脂で有底円筒状に形成された内部に内容物を収容する新品リフィル体2Nと、この新品リフィル体2Nの上部の開口を閉塞可能とされたリフィル蓋6と、の2つの部材を有するものとなっている。
図14(b)に示すように、詰め替えセット1が用意できたら、用意した詰め替えセット1をそのまま(リフィル蓋6をつけたまま)利用して、容器本体4から使用済みのリフィル体2Uを取り外す。なお、第1実施形態や第2実施形態では、詰め替えセット1からリフィル蓋6のみを取り外してリフィル蓋6を螺合させることにより取り外し手段9を動作させていたが、第3実施形態では取り外し手段9を動作させるに当たってリフィル蓋6を取り外す必要はない。というのも、第3実施形態ではリフィル蓋6の螺合動作に合わせて取り外し手段9の解除片23が作用するのではなく、リフィル蓋6の上面から上方に突出した取り外し手段9の解除片23を容器本体4の係合孔35に下方から押し込んだ後で回動させて使用済みのリフィル体2Uの取り外しが行われる。そのため、第3実施形態では、リフィル蓋6が取り付けられた詰め替えセット1をそのまま用いて、使用済みのリフィル体2Uの取り外しが行われる。
具体的には、図14(b)に示す容器本体4の内部では、第3実施形態の容器本体4の底面に、容器本体4の底部を上下に貫通する係合孔35が形成されている。この係合孔35には、リフィル体2の係合舌部14が係合孔35の上方から挿し込まれた状態で係合されている。このような係合孔35に、上述した解除片23を下方から挿し込むと、先に係合していた係合舌部14の係合が解除され、容器本体4から使用済みのリフィル体2Uが分離可能となる。また、容器本体4から分離された使用済みのリフィル体2Uの底面には下方に向かって突出する被押上片40があり、リフィル蓋6の押上突起42が被押上片40に当接するまで容器本体4に対して詰め替えセット1を回動させると、使用済みのリフィル体2Uが上方に押し上げられ、使用済みのリフィル体2Uが容器本体4の中で浮き上がった状態となる。なお、上述した部材の構造や動作は図14の図面上には明示されていない。これらについては、後ほど各部材を説明するのに合わせて詳しく説明する。
つまり、解除片23により係合舌部14の係合を解除し、容器本体4に対して容器蓋5を回動させると、押上突起42を用いて使用済みのリフィル体2Uが浮き上がり、容器3を上下2つに分離することが可能となる。
なお、上述した回動は、上方から見た場合に、時計回り方向が係合を行う又は固定を行う方向であり、反時計回り方向が係合又は固定を解除する方向となっている。この回動方向は、リフィル体2と容器蓋5、リフィル体2とリフィル蓋6、リフィル蓋6と容器本体4のいずれの関係においても同じである。
図14(c)に示すように、2つに分離した容器3は、使用済みのリフィル体2Uと容器蓋5とで構成された上分離体36と、容器本体4と詰め替えセット1とで構成された下分離体37と、の2つの部材に分離される。
次に、分離された容器3の一方、すなわち図14中で(*1)で示される上分離体36についての操作手順を説明する。
図15(d)に示すように、上分離体36は、使用済みのリフィル体2Uに容器蓋5が螺合により係合されたものとなっている。そのため、容器蓋5を取り付け時とは逆方向に回動させると、上分離体36から容器蓋5を取り外すことができる。
図15(e)に示すように、上分離体36から容器蓋5を取り外すと、使用済みのリフィル体2Uだけが残る。この残った使用済みのリフィル体2Uは、内容物を使い切っているので適宜破棄すればよい。また、取り外した容器蓋5は、後述する図15(j)に示される手順で、詰め替えが終わった容器本体4に螺合されて容器3として再び使用される。
また、分離された容器3のもう一方、すなわち図14中で(*2)で示される下分離体37についての操作手順を説明する。
図15(f)に示すように、下分離体37は、収容部7から使用済みのリフィル体2Uが取り除かれた容器本体4と詰め替えセット1とで構成されており、容器本体4の底面の係合孔35には詰め替えセット1の解除片23が挿し入れられた状態で残されている。ただ、この解除片23は係合孔35に挿し入れられているのみであるため、詰め替えセット1を下方に引き抜けば、容器本体4から詰め替えセット1を容易に分離することができる。
図15(g)に示すように、容器本体4から分離された詰め替えセット1には新品リフィルが含まれている。そのため、次に、詰め替えセット1を容器本体4の収容部7の上方に移動させ、上方から詰め替えセット1を下方に向けて挿し込んで、新品リフィル体2Nをリフィル蓋6ごと容器本体4の収容部7に装着する。
具体的には、図15(h)に示すように、容器本体4の収容部7に、詰め替えセット1を新品リフィル体2Nが下方となるように上方から挿し込む。第3実施形態のリフィル体2の底部には、上述した係合舌部14が下方に向かって突出するように設けられており、容器本体4の底部には最初にあった係合舌部14や解除片23が抜き取られて空となった状態で係合孔35が存在している。そのため、係合舌部14を係合孔35に上方から挿し込むと、容器本体4の収容部7に新品リフィル体2Nをリフィル蓋6と一緒に装着(固定)することができる。
すなわち、第3実施形態の詰め替えセット1では、リフィル体2の係合舌部14と、この係合舌部14と係合すると共に容器本体4の底部に形成された係合孔35とが、容器本体4にリフィル体2を固定する固定手段8を構成している。また、第3実施形態では、上述したリフィル蓋6の上面に設けられた解除片23が、固定手段8を取り外す取り外し手段9とされている。
図15(h)に示すように、容器本体4に固定手段8により詰め替えセット1が固定されたら、図15(i)に示すように、詰め替えセット1からリフィル蓋6のみを取り外す。具体的には、第3実施形態でも、リフィル蓋6はリフィル体2に螺合で取り付けられている。そのため、取り付け時とは逆方向(上方視で反時計方向)にリフィル蓋6を回動させれば、詰め替えセット1からリフィル蓋6のみを取り外すことが可能となる。このようにして取り外されたリフィル蓋6は、上述した使用済みのリフィル体2Uと同様に適宜破棄される。
一方、詰め替えセット1からリフィル蓋6を取り外すことで、容器本体4に残った新品リフィル体2Nに対しては、上述した(*1)で示される上分離体36から分離された容器蓋5を取り付けることができる。このようにして容器蓋5を容器本体4に取り付けることで、図15(j)に示すような容器3が得られる。
以上が、第3実施形態の詰め替えセット1を用いた、リフィル体2の詰め替え手順である。
次に、第3実施形態の詰め替えセット1について、図面を用いて説明する。
第3実施形態の詰め替えセット1も、第1実施形態や第2実施形態と同様に、新品リフィル体2Nとリフィル蓋6との2部材から構成されている。
しかし、第1実施形態や第2実施形態では、径外側や径内側に突出した係合突起13に対して、リフィル体2の係合舌部14を径方向に係合させ、リフィル体2を容器本体4の収容部7に固定していた。しかし、第3実施形態の詰め替えセット1では、容器本体4に係合突起13が設けられておらず、その代わりに係合孔35が形成されている。そして、この容器本体4の係合孔35に、係合舌部14を下方に向かって挿し入れることで、容器本体4にリフィル体2を係合させる(固定させる)構成となっている。
次に、第3実施形態の詰め替えセット1を構成する各部材について説明する。
まず、第3実施形態の容器3を構成する容器本体4について説明する。
図18に示すように、第3実施形態の容器本体4は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、合成樹脂や金属などを用いて有底円筒状に形成されており、内部に使用済みのリフィル体2Uや新品リフィル体2Nを収容可能な収容部7を有している。第3実施形態の容器本体4は、係合方向の違いから底側や外周側の構造が他の実施形態と異なっている。
すなわち、第3実施形態の容器本体4では、リフィル体2の係合舌部14と係合孔35とを上下方向に沿って相対的に移動させることで係合や解除が行われる。そのため、第1実施形態や第2実施形態のようにリフィル体2を固定するための構造が容器本体4の外周側に全く設けられておらず、外周側は単純な形状に形成されるものとなっている。
具体的には、容器本体4の上端は、上方から見た場合に円環状の平面に形成されており、径内側の隅が径外側より1段低くなるように段付け加工がされていて、段が付けられた部分にリフィル体2の下端を嵌め入れることで、リフィル体2を密閉状態で取り付けることができるようになっている。
また、容器本体4の内周面、言い換えれば収容部7の外周面には、周面の一部を径外側に向かって凹ませた位置決め凹部38が形成されている。この位置決め凹部38は、第1実施形態の縦溝18と同様に容器本体4の中央を挟む2カ所にそれぞれ形成されており、リフィル体2の外周面に形成された位置決め部22と上下方向に移動可能に遊嵌可能とされている。このような容器本体4の位置決め凹部38にリフィル体2の位置決め部22を遊嵌させれば、リフィル体2や新品リフィル体2Nを収容部7の周方向の所定位置に挿し込むことが可能となり、リフィル体2の係合舌部14を容器本体4の係合孔35に確実に挿し込んで係合させることが可能となる。
係合孔35は、容器本体4の底部に、底部を上下方向に貫通するように形成された孔であり、後述する係合舌部14と解除片23との双方の挿し込みを可能とするように上下双方に開口する状態に形成されている。係合孔35は、容器本体4の底部に水平方向に伸びるように形成される長穴であり、上方から見た場合に容器本体4の中心を回転中心として円弧状を描くような形状に形成されている。
係合孔35を径方向に沿って横切る開口幅(長穴の短幅)は、後述する係合舌部14を上下方向に沿って容易に挿入できる寸法の円弧状に形成されている。
係合孔35の上側の開口縁には、庇状に張り出た係合片21が形成されている。
この係合片21は、係合孔35の外周側の孔縁から孔中央側(内周側)に向かって庇状に張り出た部分である。図18の「W-W線断面図」に示されるように、係合片21は、下方に向かうにつれて径外側にせり出すような断面形状上面が下方に向かうにつれて開口幅が狭くなるように傾斜している。
また、係合片21は、係合孔35の長手方向の位置によって張り出し幅が変化するように形成されている。
さらに、上述した係合孔35のさらに内周側には、係合舌部14の係合が解除されたリフィル体2を、上方に押し上げるための押上孔39が形成されている。
この押上孔39は、上方から見た場合に、係合孔35と同じように円弧状に形成された長穴であり、係合孔35の内周側に位置する容器本体4の底部に、係合孔35に並ぶように形成されている。本実施形態の押上孔39は、係合孔35と同じ中心角を備えて円弧状に形成されている。
一方、図17に示すように、容器蓋5は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、上下方向に短尺な有蓋円筒状に形成されている。この第3実施形態の容器蓋5は、容器本体4と同様な単純な構造となっており、内周面には第1実施形態や第2実施形態のものと同様に螺旋状にねじれた第1ねじ部11が形成された構造となっている。
次に、第3実施形態の詰め替えセット1について説明する。
第3実施形態の詰め替えセット1は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、収容部7に取り付けられている使用済みのリフィル体2Uを新品リフィル体2Nに詰め替える際に用いるものであり、収容部7に新たに詰め替えられる新品リフィル体2Nと、この新品リフィル体2Nの開口を閉塞するリフィル蓋6と、の2部材を組み合わせたものとなっている。
図16に示すように、第3実施形態のリフィル体2は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、合成樹脂などを用いて有底円筒状に形成された内側に、固形または半固形の内容物を収容したものであり、材質や内容物は他の実施形態と同じである。
第3実施形態のリフィル体2が第1実施形態や第2実施形態と異なっているのは、外周側及び底側の構造である。すなわち、第3実施形態では、上述した係合舌部14は容器本体4の底面に下方に向かって突出するように形成されており、リフィル体2の外周側には係合舌部14は形成されていない。
なお、第3実施形態のリフィル体2の外周側には、径外側に若干張り出す程度のフランジ部27が形成されている。このフランジ部27を容器本体4の段付け加工された部分に嵌め込むことで、リフィル体2は容器本体4の収容部7に密閉状態で装着可能とされている。また、リフィル体2は、フランジ部27の下側に、容器本体4の位置決め凹部38に遊嵌可能な位置決め部22を有しており、リフィル体2の係合舌部14の位置を容器本体4の係合孔35の位置に正確に合わせて両部材の係合を確実に行うことが可能としている。
さらに、上述したフランジ部27よりも上側に位置するリフィル体2の外周面には第1ねじ部11が形成されており、上述した容器蓋5やリフィル蓋6の第2ねじ部12に対する螺合を可能としている。
具体的には、上述した係合舌部14は、リフィル体2の底面から下方に向かって突出する長尺板状の部材である。係合舌部14は、係合孔35と同様にリフィル体2の中央を挟む2カ所に形成されており、それぞれが係合孔35に係合するようになっている。
この係合舌部14は、上方から見た場合に、リフィル体2の中心を回転中心として円弧状を描くような形状に形成されている。また、係合舌部14は、係合孔35と同じように、中心角が60°~120°となる円弧状、本実施形態では中心角度が90°の円弧状に形成されている。そのため、係合舌部14は、曲率や中心角がほぼ同じ係合孔35に対して、支障なく挿し込むことができ、係合舌部14を係合孔35に対して上方から挿し入れることが可能となる。
また、係合舌部14は、上方から見た場合に、反時計回り側の端部が一枚板であるのに対して、時計回り側の端部が二股状に分岐されている。そして、二股状に分岐した下側の係合舌部14には、係合孔35に挿入した際に上述した係合片21に引っ掛かることで係合舌部14の抜け止めを行う被係合片43が形成されている。この被係合片43は、図16の「U-U線断面図」に示されるように、上方に向かうにつれて径外側にせり出すような断面形状を備えており、上述した係合片21と係合することで、係合孔35への係合舌部14の下方移動を許容しつつ、係合孔35からの係合舌部14の上方移動は規制する機能を備えている。
つまり、上述した係合孔35に係合舌部14を上方から挿し込むと、係合舌部14の先端の被係合片43が係合孔35の係合片21に引っ掛かって、係合舌部14が係合孔35の上方に抜けなくなり、リフィル体2が容器本体4に固定される。
一方、上方から見た場合に反時計回り方向に向かって、リフィル蓋6を容器本体4に対して回動させると、係合舌部14の先端(被係合片43)が係合片21の中でも張り出し幅が広い部分に位置するようになるため、係合片21に対して係合舌部14が引っ掛かりにくくなり、リフィル体2が容器本体4から分離可能となる。
また、リフィル体2の底面には、上述した係合舌部14の内周側に、被押上片40が形成されている。この被押上片40は、リフィル体2の底面から下方に向かって突出する突起状の板部材である。被押上片40も、係合舌部14と同様に、リフィル体2の中央を挟む2カ所に形成されており、それぞれが押上孔39に下方から挿入可能とされている。
被押上片40は、上方から見た場合に、係合舌部14よりは長さの短い円弧状に形成されている。また、被押上片40の反時計回り側の端部は上下方向に沿うように起立した垂直端面であるが、時計回り側の端部には水平方向に対して傾斜した傾斜部が形成されている。
さらに、被押上片40の下方に対する突出高さは、収容部7にリフィル体2を挿し込んだ際に、下端が押上孔39を貫通して下方に抜ける程度の長さとされている。
リフィル蓋6は、上述した容器蓋5と同様に短尺な有蓋円筒形状に形成されている。リフィル蓋6の外径も、容器蓋5の外径と同様に容器本体4の外径とほぼ等しいものとされている。また、リフィル蓋6の内周面には、容器蓋5と同様に、第2ねじ部12と同様にねじれた第1ねじ部11が形成されている。
このリフィル蓋6が容器蓋5と異なっている点は、リフィル蓋6の上面に、上方に向かって突出する解除片23と、上述した被押上片40を押し上げる押上片41と、が形成されている点である。
解除片23は、リフィル蓋6の上面から上方に向かって突出した板状の部材である。解除片23は、上方から見た場合に、リフィル体2の中心を回転中心として円弧状を描くような形状に形成されており、係合舌部14と同様に長さの短い円弧状に形成されている。また、解除片23は、下方に向かっての突出高さが時計回り側の端部から反時計回り側の端部まで、等しくなるような形状に形成されている。さらに、解除片23が設けられる位置は、上述した係合舌部14よりもやや径外側に位置しており、係合孔35に下方から仕込まれると、解除片23が係合舌部14を径内側に向かって押し戻し、上述した係合片21と被係合片43との係合が解除されるため、収容部7に対するリフィル体2の固定(固定手段8による固定)が解除される。
押上片41は、リフィル蓋6の上面から上方に向かって突出した短尺円筒状の部材である。押上片41は、上方から見た場合に、上述した解除片23よりも径内側に設けられており、リフィル体2の中心を回転中心として短尺な円筒状を描くように形成されている。そして、押上片41の上端には、押上片41の上面よりもさらに上方に向かって突出する押上突起42が形成されている。
この押上突起42は、側方から見ると三角形状とされており、時計回り側と、反時計回り側とに2つの端面を有している。押上突起42の時計回り側の端面は上下方向に沿う垂直な面とされており、また反時計回り側の端面は水平方向に対して傾斜した面とされている。
それゆえ、上述した容器本体4の押上孔39に、リフィル蓋6の押上片41を下方から挿し込んで、容器本体4に対してリフィル蓋6を上下方向を向く軸回りに回動させる。そうすると、押上孔39を通って上方に伸びる押上片41の上端、より正確には押上突起42がリフィル体2の底面に形成された被押上片40の下端に当接し、上述した被押上片40の傾斜部に対して、押上突起42の反時計回り側の端面(水平方向に対して傾斜した面)が接触し合い、両部材の間に離反方向に力が発生するので、容器本体4に対してリフィル体2を上方に押し上げることができる。
つまり、第3実施形態の詰め替えセット1では、上述した係合舌部14の被係合片43を係合孔35の係合片21に引っ掛かることで、リフィル体2が収容部7に固定されることになり、係合片21と被係合片43とが固定手段8を構成するものとなっている。
そして、第3実施形態の詰め替えセット1では、リフィル蓋6の解除片23が係合舌部14を径内側に押し戻すことで、係合片21が被係合片43から外れやすくなっており、この解除片23が容器本体4に対して固定されたリフィル体2を固定状態から取り外し可能な状態に切り替える取り外し手段9となっている。
また、容器本体4に対してリフィル蓋6を上下方向を向く軸回りに回動させることで、リフィル蓋6の押上片41がリフィル体2の被押上片40を上方に向かって押し上げるものとなっている。つまり、リフィル蓋6の押上片41と、リフィル体2の被押上片40とが、遊離状態に切り替えられたリフィル体2をリフィル蓋6と共に収容部7から引き抜くために、リフィル体2をリフィル蓋6に一体化させる一体化手段10を構成している。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
上述した実施形態では、固定手段8として周方向に沿ったものを挙げた。しかし、固定手段8は、上下方向(縦方向)に沿ったものであっても良い。例えば、係合舌部14を上下方向に沿って伸びるように形成しておき、この係合舌部14を係合突起13に係脱自在に係合させるような固定手段8を採用しても良い。
なお、上述した実施形態では、固定手段8を解除するのに、リフィル蓋6を用いていた。しかし、本発明のリフィル体2は、使用者の手で固定手段8による固定を解除しても良い。
すなわち、本発明の容器3は、内側が収容部7とされた容器本体4と、容器本体4に設けられた固定手段8により容器本体4の収容部7に着脱自在に固定されるリフィル体2と、を有する容器3に対して、使用済みのリフィル体2Uを新品リフィル体2Nに詰め替えるに際しては、固定手段8を、使用者の手で解除可能となるように構成しておく。そうすれば、固定手段8が使用者の手で随時係脱可能となる。
1 詰め替えセット
2 リフィル体
2N 新品リフィル体
2U 使い切った使用済みのリフィル体
3 容器
4 容器本体
5 容器蓋
6 リフィル蓋
7 収容部
8 固定手段
9 取り外し手段
10 一体化手段
11 第1ねじ部
12 第2ねじ部
13 係合突起
14 係合舌部
18 縦溝
19 案内面
20 支持面
21 係合片
22 位置決め部
23 解除片
24 天蓋部
25 外壁部
26 内壁部
27 フランジ部
28 起立片
29 閉塞部
30 リフィル外壁部
31 リフィル内壁部
33 第1スリット
34 第2スリット
35 係合孔
36 上分離体
37 下分離体
38 位置決め凹部
39 押上孔
40 被押上片
41 押上片
42 押上突起
43 被係合片
44 リフィル収容部

Claims (6)

  1. 内側が収容部とされた容器本体と、前記容器本体に設けられた固定手段により前記容器本体の収容部に着脱自在に固定されるリフィル体と、前記容器本体に取り付けられて前記リフィル体を上方から閉鎖する容器蓋とを有する容器に対して、前記リフィル体を新品リフィル体に詰め替える際に用いる詰め替えセットであって、
    前記詰め替えセットは、前記収容部に新たに詰め替えられる新品リフィル体と、前記新品リフィル体を閉塞可能とされたリフィル蓋と、を有しており、
    前記リフィル蓋は、
    前記新品リフィル体の新品内容物を上方から閉塞する閉塞部と、
    前記固定手段により容器本体に対して固定されたリフィル体を、固定状態から取り外し可能な遊離状態に切り替える取り外し手段と、
    前記遊離状態に切り替えられたリフィル体を前記リフィル蓋と共に前記収容部から引き抜くために、前記リフィル体をリフィル蓋に一体化させる一体化手段と、
    を備えており、
    前記固定手段は、前記新品リフィル体に設けられた係合舌部を容器本体側に係合させることで容器本体に対して前記新品リフィル体を固定する構成とされており、
    前記リフィル体の取り外し手段は、前記容器本体側に対する係合舌部の係合を解除することで、前記容器本体に対して固定されたリフィル体を固定状態から取り外し可能な状態に切り替える解除片をリフィル蓋に有している
    ことを特徴とする詰め替えセット。
  2. 前記リフィル蓋は、前記リフィル体に回動可能に取り付け可能とされており、
    前記取り外し手段の解除片は、前記新品リフィル体に対するリフィル蓋の回動を利用して、前記係合舌部を係合方向とは反対方向に押し戻して係合を解除する構成とされている
    ことを特徴とする請求項に記載の詰め替えセット。
  3. 前記固定手段は、前記リフィル体または新品リフィル体の外周面に形成された前記係合舌部を径方向に変形させ、前記容器本体の内周面に形成された係合突起に対して係合舌部を噛み合わせることで、前記リフィル体または新品リフィル体を容器本体に対して係合する構成とされており、
    前記取り外し手段は、前記係合の時とは径方向の反対方向に向かって係合舌部を押し戻す解除片を、前記閉塞部の下面に備えている
    ことを特徴とする請求項に記載の詰め替えセット。
  4. 前記固定手段は、前記リフィル体または新品リフィル体の底面に形成された前記係合舌部を、前記容器本体の底部の係合孔に対して上方から挿し込んだ上で、さらに径方向に変形させることで、前記リフィル体または新品リフィル体を前記容器本体に対して係合する構成とされており、
    前記取り外し手段は、前記係合孔に対して下方から挿し込まれた上で、さらに前記係合の時とは径方向の反対方向に向かって係合舌部を押し戻す解除片を、前記閉塞部の上面に備えている
    ことを特徴とする請求項に記載の詰め替えセット。
  5. 前記リフィル蓋の一体化手段は、
    前記リフィル体側に形成された第1ねじ部と、
    前記リフィル蓋に形成されると共に、前記第1ねじ部に螺合可能な第2ねじ部と、
    を有していることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の詰め替えセット。
  6. 請求項1~のいずれかに記載された詰め替えセットで詰め替えられるリフィル体と、前記リフィル体を収容する収容部を有する容器本体と、前記容器本体に取り付けられて前記リフィル体を上方から閉鎖する容器蓋と、を有する
    ことを特徴とする容器。
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