JP2016210433A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容器の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上することができる二重容器を提供する。
【解決手段】内容器10と外容器20との間には、内容物収容部11を内容器収容部21内へ挿入したとき互いに乗り越え嵌合することで内容物収容部11の抜け出しを妨げる嵌合部を設け、内容器10の交換に際し、前記内容器キャップ30を外容器20に嵌合している内容器10に螺着させると、該螺着に伴い内容器10が上方へ移動して前記嵌合が外れるように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レフィル(詰め替え)用の内容器と外容器とを備える二重容器に関し、特に、内容器の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上しようとするものである。
従来、クリーム等の内容物を収容する容器として、内容物のレフィル用の内容器と外容器とを備える二重容器が知られている。このような二重容器では、内容器の交換に際し、内容器を外容器から取外す必要があるが、その取外しの要領としては、例えば、内容器を摘み引き上げる、外容器本体底部に内容器を押し上げるための貫通孔を設ける、コイン等を用い抉じ開ける、といったものが考えられる。また、例えば特許文献1では、内容器に押圧操作により回動可能な押圧部を設け、外容器には、該押圧部を露出させる切欠き部を設けると共に該押圧部が係止可能な被係止部を設けている。
特開2010−195484号公報
しかしながら、前記したような内容器の取外し要領を採用する場合には、内容器を取外すのに比較的大きな力が必要となったり、貫通孔や切欠き部を設けるために容器の外観設計上の制約を生じてしまうといった問題がある。また交換の要領を分かり易く、特に高齢者にとって使い易いものとすることも望まれる。
本発明は、このような課題を解決するために開発されたもので、内容器の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上することができる二重容器を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
1.有底筒状の内容物収容部を備えるレフィル用の内容器と、有底筒状の内容器収納部を備える外容器とを備える二重容器において、
前記内容器に螺着することで前記内容物収容部の開口部を閉塞可能な内容器キャップを備え、
前記内容器と前記外容器との間には、前記内容物収容部を前記内容器収容部内へ挿入したとき互いに乗り越え嵌合することで前記内容物収容部の抜け出しを妨げる嵌合部が設けられており、
前記内容器の交換に際し、前記内容器キャップを前記外容器に嵌合している前記内容器に螺着させると、該螺着に伴い前記内容器が上方へ移動して前記嵌合が外れることを特徴とする二重容器。
2.前記外容器は、該外容器に嵌合している前記内容器に前記内容器キャップを螺着させるとき前記内容器キャップに下方から摺接して該内容器キャップの下方への移動を阻止する支持面を備える、前記1の二重容器。
3.前記内容器は、前記外容器に対して回動不能に設けられている、前記1又は2の二重容器。
本発明によれば、内容器の交換に際し、内容器キャップを外容器に嵌合している内容器に螺着させるだけで、該螺着に伴い内容器が上方へ移動して嵌合が外れるため、比較的小さな力で内容器を容易に取外すことができる。また、内容器を取外すために、内容器を押圧するための貫通孔や切欠き部を外容器に設ける必要もない。
したがって、本発明によれば、内容器の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上することができる二重容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器の一部断面側面図であり、内容物を使い切った状態を示す。 図1の二重容器のための新たな内容器を示す一部断面側面図であり、内容器キャップが螺着している状態を示す。 図1の二重容器における内容器の交換要領を説明するための一部断面側面図であり、図1の外容器から外容器キャップを取外し、外容器に嵌合している内容器に、図2の新たな内容器から取外した内容器キャップを被せる直前の状態を示す。 図1の二重容器における内容器の交換要領を説明するための一部断面側面図であり、(a)は図3の状態からさらに内容器キャップを内容器に螺着させた状態を示し、(b)は(a)の状態からさらに内容器キャップを引き上げた状態を示す。 図1の二重容器における内容器の交換要領を説明するための一部断面側面図であり、(a)は図4(b)の状態からさらに図2の新たな内容器を外容器内に挿入した状態を示し、(b)は(a)の挿入が完了した状態を示す。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態に係る二重容器1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書において、上下方向とは、内容器10及び外容器20の中心軸線Oに沿う方向を意味し、上方とは内容器10の内容物収容部11の開口部12が位置する側(例えば、図1における上方)、下方とは内容物収容部11の底壁部14が位置する側(例えば、図1における下方)を意味するものとする。
図1〜図2に示すように、本実施形態に係る二重容器1は、レフィル用の内容器10と、外容器20と、内容器キャップ30と、外容器キャップ40とを備えている。内容器10は、軸線Oを中心とする有底円筒状の内容物収容部11を備えている。すなわち、内容物収容部11は、その上部に開口部12を形成すると共に、周壁部13及び底壁部14とからなっている。周壁部13の外周面上端部には、上下方向に延びる縦リブ15が形成されている。また、周壁部13の上端部には、径方向外側に延びる円環状のフランジ部16が連接されている。フランジ部16の外周縁には、円筒状をなす環状壁部17が垂設されている。環状壁部17の外周面には、雄ねじ部18が形成されている。なお、雄ねじ部18は、本例では間欠ねじ(図3参照)として構成されているが、連続したねじとして構成してもよい。環状壁部17の内周面には、環状の内向き凸部19(嵌合部)が周設されている。なお、本実施例では内向き凸部19(嵌合部)を環状としているが、全周凸部に限るものではなく、間欠に設けた凸部も含むものである。
また、内容器10は、未使用の状態では、図2に示すように、内容器キャップ30が螺着されることで内容物収容部11の開口部12が閉塞され、クリーム等の内容物Cの品質が維持されるようになっている。内容器キャップ30は、円筒状の外壁部31と、外壁部31の上端部を閉塞する円板状の天壁部32とを備えている。外壁部31の内周面には、前述した雄ねじ部18と螺合する雌ねじ部33が形成されている。このように、内容器キャップ30は、雄ねじ部18と雌ねじ部33により、内容器10に螺着することができる。また、天壁部32の下面には、円板状のパッキン34が貼着されており、内容器10のフランジ部16の上面に形成された円環状のシール突起16aとパッキン34とが密接することで、内容物収容部11が密封されるようになっている。なお、本実施例ではパッキン34を貼着にて組付けているが、これに限るものではなく、内容器キャップ30の外壁部31内周面に凸部を設け、乗越えることで組付けるなど、パッキンが脱落しない程度に組付けられていればよく、その組付け方法は適宜選択可能である。
外容器20は、図1に示すように、内容器10を収容可能な軸線Oを中心とする有底円筒状の内容器収納部21を備えている。すなわち、内容器収納部21は、その上部に開口部22を形成すると共に、外周壁部23及び底壁部24とからなっている。外周壁部23の内周面上端部には、前述した縦リブ15と係合可能な上下方向に延びる縦溝25が形成されている。外周壁部23の外周面上端部には、下方に向けて拡径する段部26が形成されている。段部26の外周面には、内容器10の前述した環状の内向き凸部19(嵌合部)と嵌合可能な環状の外向き凸部26a(嵌合部)が形成されている。すなわち、本例では、内向き凸部19と外向き凸部26aとにより、内容物収容部11を内容器収容部21内へ挿入したとき互いに乗り越え嵌合することで内容物収容部11の抜け出しを妨げる嵌合部を構成している。また、段部26の上面は、図4(a)を用いて後述するように、内容器10の交換に際して内容器キャップ30に下方から摺接する支持面26bになっている。段部26の下方には、雄ねじ部27が形成されている。
外容器キャップ40は、図1に示すように、円筒状の外壁部41と、外壁部41の上端部を閉塞するドーム状の天壁部42とを備えている。外壁部41の内周面には、前述した雄ねじ部27と螺合する雌ねじ部43が形成されている。天壁部42の下面には、円板状のパッキン44が貼着されており、内容器10のフランジ部16の上面に形成された円環状のシール突起16aとパッキン44とが密接することで、内容物収容部11が密封されるようになっている。なお、天壁部42はドーム状に限らず、平面状又は凹面状など、任意の形状であってもよい。また、本実施例ではパッキン44を貼着にて組付けているが、これに限るものではなく、外容器キャップ40の外壁部41内周面に凸部を設け、乗越えることで組付けるなど、パッキンが脱落しない程度に組付けられていればよく、その組付け方法は適宜選択可能である。
かかる構成になる二重容器1によれば、内容物Cを使い切った際などに、以下の要領で内容器10を新たな内容器10と交換することができる。すなわち、まず、図2に示したような新たな内容器10から内容器キャップ30を取外し、図3に示すように、外容器20に嵌合している内容器10に被せる。そして、図4(a)に示すように、内容器キャップ30を内容器10に螺着させると、該螺着に伴い内容器10が上方へ移動して前記嵌合が外れるので、あとは内容器キャップ30を引き出すだけで、内容器10を外容器20から取り出し、そのままの状態で破棄することができる。より具体的には、外容器20に嵌合している内容器10に内容器キャップ30を螺着させるときには、内容器キャップ30の外壁部31の下端部が外容器20の支持面26bに摺接することで、該内容器キャップ30の下方への移動が阻止されるため、前記螺着に伴い内容器10を確実に上方へ移動させることができる。また、このとき、本例では縦リブ15と縦溝25の係合により内容器10の共回りが防止されるので、内容器10をスムーズに上方へ移動させることができる。このようにして内容器10を取り出した後は、図5に示すように、新たな内容器10を外容器20内に挿入して嵌合させることで、内容器10の交換を完了させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る二重容器1は、有底筒状の内容物収容部11を備えるレフィル用の内容器10と、有底筒状の内容器収納部21を備える外容器20とを備える二重容器1において、内容器10に螺着することで内容物収容部11の開口部12を閉塞可能な内容器キャップ30を備え、内容器10と外容器20との間には、内容物収容部11を内容器収容部21内へ挿入したとき互いに乗り越え嵌合することで内容物収容部11の抜け出しを妨げる嵌合部(本例では、内向き凸部19と外向き凸部26a)が設けられており、内容器10の交換に際し、新たな内容器10から内容器キャップ30を取外し、該内容器キャップ30を外容器20に嵌合している内容器10に螺着させると、該螺着に伴い内容器10が上方へ移動して前記嵌合が外れるという構成になっている。
したがって、内容器10の交換に際し、新たな内容器10から内容器キャップ30を取外し、該内容器キャップ30を外容器20に嵌合している内容器10に螺着させるだけで、該螺着に伴い内容器10が上方へ移動して嵌合が外れるため、内容器10を容易に取外すことができる。また、内容器10を取外すために、内容器10を押圧するための貫通孔や切欠き部を外容器20に設ける必要もない。したがって、本実施形態によれば、内容器10の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上することができる。
また、本実施形態に係る二重容器1では、外容器20は、該外容器20に嵌合している内容器10に内容器キャップ30を螺着させるとき内容器キャップ30に下方から摺接して該内容器キャップ30の下方への移動を阻止する支持面26bを備えている。したがって、前記螺着に伴い内容器10を確実に上方へ移動させることができる。
さらに、本実施形態に係る二重容器1では、内容器10は、外容器20に対して回動不能に設けられている。したがって、外容器20に嵌合している内容器10に内容器キャップ30を螺着させるとき内容器10の共回りが防止されるので、内容器10をスムーズに上方へ移動させることができる。
前述したところは、本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、嵌合部(内向き凸部19及び外向き凸部26a)は必ずしも内容器10の環状壁部17と外容器20の外周壁部23の上端部との間に設ける必要はなく、例えば、縦リブ15と縦溝25との間に設けてもよいし、その他の部分に設けてもよい。また、縦リブ15と縦溝25は一組以上設けてもよいし、或いは縦リブ15と縦溝25を設けることなく、例えば周壁部13及び外周壁部23を平面視多角形状をなす筒状に構成することで内容器10を外容器20に対して回動不能に設けてもよい。さらに、雄ねじ部18と雌ねじ部33は、いずれか一方又は双方を間欠ねじとして構成してもよいし、内容器キャップ30を内容器10に対して回転させたときに内容器キャップ30に対する内容器10の上下方向の移動を生じさせることができる限りにおいて、その形状は限定されるものではない。
1 二重容器
10 内容器
11 内容物収容部
12 開口部
13 周壁部
14 底壁部
15 縦リブ
16 フランジ部
16a シール突起
17 環状壁部
18 雄ねじ部
19 内向き凸部(嵌合部)
20 外容器
21 内容器収納部
22 開口部
23 外周壁部
24 底壁部
25 縦溝
26 段部
26a 外向き凸部(嵌合部)
26b 支持面
27 雄ねじ部
30 内容器キャップ
31 外壁部
32 天壁部
33 雌ねじ部
34 パッキン
40 外容器キャップ
41 外壁部
42 天壁部
43 雌ねじ部
44 パッキン
O 軸線
C 内容物

Claims (3)

  1. 有底筒状の内容物収容部を備えるレフィル用の内容器と、有底筒状の内容器収納部を備える外容器とを備える二重容器において、
    前記内容器に螺着することで前記内容物収容部の開口部を閉塞可能な内容器キャップを備え、
    前記内容器と前記外容器との間には、前記内容物収容部を前記内容器収容部内へ挿入したとき互いに乗り越え嵌合することで前記内容物収容部の抜け出しを妨げる嵌合部が設けられており、
    前記内容器の交換に際し、前記内容器キャップを前記外容器に嵌合している前記内容器に螺着させると、該螺着に伴い前記内容器が上方へ移動して前記嵌合が外れることを特徴とする二重容器。
  2. 前記外容器は、該外容器に嵌合している前記内容器に前記内容器キャップを螺着させるとき前記内容器キャップに下方から摺接して該内容器キャップの下方への移動を阻止する支持面を備える、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記内容器は、前記外容器に対して回動不能に設けられている、請求項1又は2に記載の二重容器。
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