JP2007144388A - 生ゴミ処理機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 処理槽内の生ゴミを熱風により乾燥する乾燥型の生ゴミ処理機において、前記処理槽に設けた排気口から乾燥処理に供した風を導入し、その風を加熱して熱風とし、該熱風を送風機の作用で処理槽の周壁に設けた熱風吹出し口から処理槽内に吹出させる熱風循環経路を設け、その熱風循環経路の排気口と加熱手段との間に第1のフィルタを配置し、更に前記熱風循環経路の加熱手段と熱風吹出し口との間で該循環経路を分岐して排気経路を設け、その排気経路の開口に向かって第2のフィルタと触媒式脱臭器を順次配置した。
【選択図】 図1
Description
しかし、この加熱乾燥方式は、上記したように熱風を生ゴミに吹き付けるために、生ゴミが乾燥してくると熱風と共に舞い上がり、排気(空気)と共に流れ、脱臭器内に流入付着し、脱臭効率が低下しやすいといった問題を有する。
しかし、上記した目詰まり解消の構造は、装置が複雑化し、且つ生ゴミ処理機全体の価格が高価になるといった問題点を有する。
又、脱臭器の脱臭効率を維持するフィルタのメンテナンスを安全且つ簡単に行なうことができる構造を備えた生ゴミ処理機を提供することを課題とする。
更に、前記熱風吹出し口は、前記処理槽の上部内面で且つ熱風が該処理槽の内周面に沿って吐出され渦状となるようにし、前記排気口は前記処理槽の上部中央位置に設けた構成とする(請求項3)。これにより、処理槽内の生ゴミは渦流(遠心力)によって処理槽の内周面側を舞い上がり、乾燥した生ゴミが排気口に侵入するのを抑制することができる。
上記手段によれば、第1のフィルタの面積を大きくでき、その分該フィルタの目を細かくできると共に、該フィルタの清掃、交換等のメンテナンスも容易に行なうことができる。
更に、請求項3記載の構成により、処理槽内の生ゴミは渦流(遠心力)によって処理槽の内周面側を舞い上がり、乾燥した生ゴミが排気口に侵入するのを抑制することができる。
又、請求項4、5記載の構成により、第1のフィルタの面積を大きくでき、その分該フィルタの目を細かくできると共に、該フィルタの清掃、交換等のメンテナンスも容易に行なうことができる。
図1及び図2は生ゴミ処理機の全体を示す概略図で、図中、1は処理槽、2は送風機(ブロワー)、3は前記送風機で処理槽に送り込む空気を加熱するヒータ、4は脱臭器、5は前記処理槽1内に収容した生ゴミを攪拌する攪拌手段、6は各部の作動を制御する制御部で、それらが器枠7に収容されて構成されている。
又、処理槽1の周壁下部には乾燥処理済みの生ゴミを取り出す取出し口12が開設され、その取出し口12の外側に蓋板12’が開閉可能に取り付けられている。
上記の如く構成した処理槽1の外周面は断熱材(図示省略)で被覆され、放熱及び温度低下が抑制されている。
そして、この蓋体8は図6に示すように、蓋体8に取付アーム26が連結され、その連結アーム26を器枠7に軸27で回動可能に軸支すると共に、該取付アーム26と器枠7とに亘ってダンパー28が架設されて、開閉可能に支持されている。
例えば、図9に示すように、遮蔽板15の上面の左右両側に、前後方向に間隔を置いて2本の吊り杆44を回動可能に連結し、その合計4本の吊り杆の開放端部(上端)を蓋体8下面の取付部材45に回動可能に連結する。これにより、蓋体8が閉じられている時は、図9(a)に示すように、吊り杆44の端部に設けたストッパ46が蓋体8の下面に当接し、遮蔽板15の自重により固定される。又、蓋体8を開くと、図9(b)に示すように、吊り杆44が蓋体8の取付部材45に対して回動し、平行リンク状に移動して遮蔽板15は蓋体8と略平行となるように傾動する。尚、吊り杆44のストッパは、蓋体8を閉じた時、遮蔽板15が揺動するのを防止する。
上記送風機(ブロワー)2の送風能力は、例えば1回の生ゴミ処理能力が50kgの装置であれば、4m3/分以上が好ましいが、それ以下であっても生ゴミ表面上に適度な熱風が当たればよい。
前記フィルタ17は、処理槽1内に吐出され、生ゴミの乾燥に供した熱風が排気口14に流入する時、排気流に乾燥した生ゴミが混入するため、その生ゴミを除去するためのフィルタであり、粒状のものを除去できる程度の網目状になっている。
又、図12(b)に示すように、蓋体8を開いた後、排気板14’が取り付けられている補助蓋8’を固定する止ネジ35を外し、且つ止ネジによる固定側と反対側の差込部36を引き抜いて、第1のフィルタ17を一緒に外すこともできる。
上記構成により、第1のフィルタ17のメンテナンスを処理機本体の正面側において簡単に行うことができる。
上記脱臭器4は、今日一般的に知られている白金触媒式の脱臭装置である。
上記構成により、図8に示すように、処理槽1と送風機2とヒータ3とで循環経路が形成され、そのヒータ3より下流の分岐された他方は大気中に開放され、脱臭処理等をして大気中に排気される。
その脱臭気前フィルタ(第2のフィルタ)25の着脱は、蓋体8を閉鎖した時、該蓋体8の背板8bと対向する器枠7の前面に装着口29が開口され、その装着口29から脱臭気前フィルタ(第2のフィルタ)25を出し入れできるように構成されており、該装着口29はカバー30で閉鎖されている。又、蓋体8は不図示のロック機構により生ゴミを処理中は開かないようになっている。
従って、脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)25を交換したり、フィルタを清掃する為に器枠7内から取り出す時は、図6に示すように蓋体8を上方に回動して装着口29を覆うカバー30部分を露出させる。そして、図7に示すように開放された前方よりカバー30を固定している止ネジ31を外し、カバー30を外せば内部に装着されている脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)25は装着口29から取り出すことができる。尚、蓋体8が閉鎖されている時、即ち、乾燥処理中は上記したカバー30の取り外しは不可能であるため、脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)25の交換時、熱風に当るという危険性はない。
そして、熱風の排気口14は、蓋体8の下面より筒体が所定量突出して形成されている為、処理槽の周壁側から排気口側に乾燥生ゴミが移動しても筒体に当り、直接流入し難くなっている。
又、その排気口の下方に遮蔽板が配置されていた場合は、排気口への侵入経路は横からとなり、上記したと同様、乾燥生ゴミは排気口に流入しにくくなる。
更に、熱風は処理槽の内周面に沿って吹出され、乾燥生ゴミが排気口付近に舞い上がるのを抑制する為、熱風の吹き出し量を強くでき、その結果、従来の乾燥式生ゴミ処理機と比較して乾燥時間を略1割短縮することができる。
尚、処理槽内への生ゴミの投入は、図6に示すように、生ゴミを入れた容器32から直接投入可能である。
図13は、脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)25が挿し込み装着される器枠7の装着口29の手前に、前記装着口29を覆う開閉カバー37の一側部(図面では左側)を器枠7に蝶番38で回動可能に取り付け、該開閉カバー37の他側(図面では右側)には、器枠7の掛止め孔39に対して嵌脱するラッチ40がレバー41でスライド可能に取り付けられ、前記レバー41を引き起こすことでラッチ40がスライドして掛止め孔39から外れ、開閉カバー37は回動可能となる。
その構造は、脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)25の装着口42が器枠7の側面(右側面)に開設され、その装着口42を閉鎖する開閉カバー43が前示実施例と同様、ネジ止め或いはラッチ方式で器枠7に着脱可能に取り付けられている。そして、前記装着口42を覆う開閉カバー43の外側には前記蓋体8を器枠7に対して回動可能に支持する取付アーム26が位置し、該取付アーム26は蓋体8が閉じられている時、図14(a)に示すように開閉カバー43の外側に位置して、該開閉カバー43の取り外しを規制する。
又、蓋体8が開けられると、それに伴って前記取付アーム26が回動し、図14(b)に示すように開閉カバー43に対して重ならない位置に移動する。それにより、開閉カバー43へのアクセスが可能となり、該開閉カバー43を取り外して脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)25のメンテナンスを行うことが可能となる。
即ち、中央処理装置(CPU)は、処理機本体が乾燥処理中の場合、蓋体ロックソレノイドと脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)25の開閉カバーロックソレノイドをONさせて、蓋体8の開動と開閉カバー30(又は、37、43)の取り外しを禁止するよう、不図示のそれぞれのロック機構を動作させる。
(1)熱風吹出し口の向きは、処理槽の内周面に沿うものであれば多少下向きに設置し、吹出される熱風が生ゴミに直接当るようにしてもよい。
(2)排気口下方に遮断板を配置しない場合は、熱風吹出し口から吹出す熱風の風量を弱くする。
(3)遮断板は平板に限らず、網部材でもよく、更に形状は水平状態に限らず傘状に上方へ突出する形状とし、乾燥生ゴミが遮蔽板上に溜まらないようにしてもよい。
(4)本発明では熱風の吹出し量を強くできる為、乾燥後にヒータの電源を切り、昇温しない空気(外気)をそのまま処理槽に吹き込んで乾燥生ゴミを冷却し、処理槽から処理物を速く取り出すようにしてもよい。
(5)乾燥処理中に生ゴミを細かく粉砕処理する機能を処理槽内に装備してもよく、その場合、各種公知の機構から適宜選択使用することができる。
(6)脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)の装着口を閉鎖する開閉カバーは、該脱臭器前フィルタと一体的であってもよい。
3…ヒータ 4…脱臭器
5…攪拌手段 6…制御部
8…蓋体 9…熱風吹出し口
14…排気口 15…遮蔽板
17…第1のフィルタ 25…脱臭器前フィルタ(第2のフィルタ)
30,37,43…開閉カバー
Claims (5)
- 処理槽内の生ゴミを熱風により乾燥する乾燥型の生ゴミ処理機において、
前記処理槽に設けた排気口から乾燥処理に供した風を導入し、その風を加熱して熱風とし、該熱風を送風機の作用で処理槽の周壁に設けた熱風吹出し口から処理槽内に吹出させる熱風循環経路を設け、その熱風循環経路の排気口と加熱手段との間に第1のフィルタを配置し、更に前記熱風循環経路の加熱手段と熱風吹出し口との間で該循環経路を分岐して排気経路を設け、その排気経路の開口に向かって第2のフィルタと触媒式脱臭器を順次配置したことを特徴とする生ゴミ処理機。 - 前記第1のフィルタは、第2のフィルタと比較してフィルタの面積が広く、且つ目が粗いことを特徴とする請求項1記載の生ゴミ処理機。
- 前記熱風吹出し口は、前記処理槽の上部内面で且つ熱風が該処理槽の内周面に沿って吐出され渦状となるようにし、前記排気口は前記処理槽の上部中央位置に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の生ゴミ処理機。
- 前記排気口は、処理槽の上面を閉鎖する蓋体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の生ゴミ処理機。
- 前記第1のフィルタは、前記蓋体に着脱交換可能に設けられていることを特徴とする請求項4記載の生ゴミ処理機。
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