JP2004358339A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

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Masahiko Asada
雅彦 浅田
Hiroyuki Sasakura
博之 笹倉
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】生ごみ処理容器から排気ガスとともに排出される粉塵により本体ハウジング内が汚されることを防止する。
【解決手段】有底円筒形の処理容器2に供給された空気を、案内部材39により、生ごみを撹拌しながら細断するするように処理容器内で処理容器と同一軸心で回転する回転カッタ22の回転方向と同一の方向に旋回させるとともに、中蓋31の中央部に排気ガス流出口45を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ごみ処理機に関し、特に、一般家庭、病院、飲食店、ファーストフード店、コンビニエンスストア等で発生する塵芥及びその他の水分を比較的多く含む廃棄物であるいわゆる生ごみを処理容器内に投入し、この生ごみを回転カッタで攪拌及び細断しながら加熱乾燥させる生ごみ処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の生ごみ処理装置として、例えば、特許文献1に記載のものがある。この生ごみ処理機は、同文献の図28に記載されているように、ハウジング内にマイクロ波遮蔽室を設け、このマイクロ波遮蔽室内に有底円筒形、かつ上面開口の処理容器を固定設置している。また、マイクロ波遮蔽室とハウジングとの間に生ごみ加熱装置としてマイクロ波発生器を設置し、導波管を通じてマイクロ波遮蔽室の側壁からマイクロ波を処理容器内の生ごみに照射し、生ごみを加熱している。
【0003】
また、処理容器上部には、処理容器と一体に回転する上蓋が設けられ、この上蓋の周辺部に、つまり処理容器の周壁近傍上面に環状空間が形成され、この環状空間を介して処理容器内に給気が行われるとともに、この環状空間を介して処理容器の排気ガスを排出するようにしている。また、このように給気及び排気を行うために、マイクロ波遮蔽室の側壁上部に送風口を設けるとともに、送風口の反対側のマイクロ波遮蔽室の側壁上部に処理容器の排気ガスを排出する排気口が設けられている。なお、給気ファンから送風される外気は、マイクロ波発生器の冷却に供された後送風ダクトを介し送風口に送られている。また、排気口に送られた排気ガスは、排気ファンによりハウジング外に放出されるように構成されている。
【0004】
また、処理容器の底部中央にはカッタ回転コアを有するカッタ軸が回転自在に軸受され、カッタ回転コアに回転カッタが取り付けられている。この回転カッタは運転開始時(マイクロ波照射開始時)から所定時間は回転を保留され、その後は間欠的に回転されるとともに、回転カッタで細断しながら加熱乾燥させる生ごみ処理の進行につれその回転数を段階的に上昇するように制御されている。
【0005】
これは次のような理由による。マイクロ波による生ごみ加熱の場合、処理容器内の温度がある高さまで急激に上昇するが、それ以降は余り上がらない、このため、生ごみからの除水とマイクロ波による加熱が十分に行われるまで待ってから回転カッタによる切断を開始したほうが、切断することによって生ずる水によりマイクロ波が吸収される割合が少なく、それだけマイクロ波エネルギの利用効率が高くなるとともに、切断も容易になるからである。また、生ごみを運転当初からいきなり細かく切断(細断)すると粥状になったり粘性により団塊状になったりする。しかし、生ごみの切断片の大きさを最初は大きく、除々に細かくなるようにすると、このようなことを防止することができきるとともに、回転カッタの負荷を小さくすることができるからである。
【0006】
さらに、生ごみの乾燥と細断が進んでくると、細断片に含まれる水分が低下して水分によるマイクロ波の吸収が低下し、各細断片に蓄積される熱量も増加するため、回転カッタによる更なる細断とその細断片の切断しながらの撹拌速度を上げていかないと、発火したり焦げ付いたりするからである。また、回転カッタの回転速度をこのように制御すると、処理容器内の温度を安定させることができるとともに、各細断片からの水分の気化と熱の分散を促進させることができる、過度の加熱を抑えながら熱効率よく加熱することができることになるからである。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−370079号公報(第8図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の生ごみ処理機では、生ごみの乾燥加熱処理が経過するにつれ、ごみが細かく切断されるとともに、回転カッタの回転が高速化かつ連続化される。このため処理後半の工程においては、ごみは、粉塵が混在した状態となり、処理容器内の周壁面近傍に集められる傾向が生ずる。ところが、従来の生ごみ処理機では、前述のように、処理容器の周壁近傍の上部に環状空間が設けられ、この環状空間への連通口が排気ガス流出口となっていたため、排気ガス中に多くの粉塵が含まれていた。また、環状空間と排気口との間には必然的に隙間が形成されるが、排気ガス中に含まれる粉塵がこの隙間を通じて下部に落下し、ハウジング内に溜まり見た目が汚いばかりか非衛生的であった。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、処理容器から排気ガスとともに排出される粉塵により本体ハウジング内が汚されることを防止した生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、有底円筒形の処理容器と、処理容器の上面を閉蓋する中蓋と、処理容器の内部に投入された生ごみを撹拌しながら細断するように処理容器内で処理容器と同一軸心で回転する回転カッタと、処理容器内に投入された生ごみを加熱する加熱装置と、処理容器内を換気する換気装置と、換気ファンにより処理容器内に供給される空気を回転カッタの回転方向と同一方向に旋回させる案内部材と、前記中蓋の中心部に設けられた排気ガス流出口とを備えたことを特徴とする。
【0011】
このように構成すると、回転カッタで細断しながら加熱乾燥させる生ごみ処理が進むにつれ発生する粉塵は、回転カッタの回転と処理容器に供給された空気の旋回流とが相乗的に作用して、処理容器の周壁内近傍の下部に集められ易くなる。一方、処理容器からの排気ガスは、中蓋の中央部に設けられた排気ガス流出口を介して排気される。このため、排気ガス中に含まれる粉塵の量が従来に比し大幅に減少される。したがって、本体を構成するハウジング内に落下する粉塵量が大幅に低減され、清潔な生ごみ処理装置を提供することができる。
【0012】
また、前記処理容器、前記中蓋、前記加熱装置、及び前記換気装置及び前記案内部材を収納する本体ハウジングを有し、この本体ハウジングに処理容器内に生ごみを投入するための開口及びこの開口を開閉し、かつマイクロ波を遮断するようにした上蓋を設け、前記中蓋をこの上蓋とともに開閉可能に形成してもよい。このようにすれば、生ごみ投入時、上蓋と中蓋とを同時に開閉することができるので、生ごみ投入作業が簡略化されるとともに、マイクロ波の漏洩を確実に防止することができる。
【0013】
また、前記案内部材を、処理容器へ空気を供給する給気口近傍において空気を所定の旋回方向に空気の流れ方向を変更する複数の風向変更板により形成してもよい。
このようにすれば、案内部材を簡易な構成とすることができる。
【0014】
また、前記風向変更板を前記中蓋の一部に形成し、この風向変更板を介し処理容器内へ給気するように構成してもよい。
このようにすれば、処理容器内へ流入させる空気を所定方向に風向変更して直接送り込むことができ、処理容器内で空気を効率よく旋回させることができる。
【0015】
また、前記換気装置として処理容器へ空気を供給する給気口近傍に給気ファンを設け、この給気ファンの吹出口に対向して前記風向変更板を設けるようにしてもよい。
このようにすれば、給気ファンから吹き出される給気を動圧のまま旋回流を形成する方向に変更することができ、効率よく旋回流を形成することができる。
【0016】
また、前記中蓋に形成されている排気ガス流出口にメッシュ構造部材を取り付けてもよい。
処理容器内に生ごみを投入し撹拌するとともに、回転カッタで細断しながら加熱乾燥させる生ごみ処理機においては、処理中に比較的大きなごみが回転カッタにより跳ね飛ばされて排気ガス流出口から中蓋の上に飛び出す懸念があるが、このようにすれば、排気ガス流出口から比較的大きなごみの飛び出す恐れを無くすことができる。
【0017】
また、前記中蓋をすり鉢状に形成し、このすり鉢状の底部に前記排気ガス流出口を形成してもよい。
このようにすれば、比較的大きなごみが回転カッタの回転により跳ね飛ばされて排気ガス流出口から中蓋の上に飛び出しても、間欠的に運転される回転カッタの運転開始時の衝撃が中蓋に伝えられて中蓋が振動するため、中蓋の上に載っている比較的大きなごみが中蓋上を滑り落ち、排気ガス流出口から再度処理容器内に落下する。したがって、中蓋の上方に飛び出した比較的大きなごみがそのまま残るようなことがなくなる。
【0018】
また、前記中蓋を、上蓋に着脱自在に取り付けるように構成してもよい。
このようにすると、中蓋の清掃が容易になる。
【0019】
また、前記中蓋と処理容器上端の開口端縁部との間に弾性体を設けてもよい。このようにすると、中蓋と処理容器との間の隙間を無くすことができるので、この隙間を通じて処理容器の外部に粉塵等のごみが漏れ出ることを完全に防止することができる。
【0020】
また、前記中蓋と処理容器上端の開口端縁部との間に弾性体を設けるとともに、この中蓋及び弾性体を上蓋に対し一体で着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
このようにすると、中蓋の清掃が容易になるとともに、中蓋と処理容器との間の隙間を無くすことができるので、この隙間を通じて処理容器の外部に粉塵等のごみが漏れ出ることを完全に防止することができる。また、弾性体は使用期間が長くなると処理容器との接触により磨耗するため効果が必要になるが、このときに弾性体が中蓋に対し着脱自在であるため、弾性体のみを交換することができ、経済的である。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明を具体化した実施の形態1に係る生ごみ処理装置を図1〜図3に基づいて以下に詳述する。なお、図1は本発明の実施の形態1に係る生ごみ処理装置の側断面図であり、図2は同生ごみ処理装置の上蓋を取り外した状態の平面図である。また、図3は、同生ごみ処理装置の中蓋の取り付け状態を説明する図である。
【0022】
実施の形態1に係る生ごみ処理装置は、マイクロ波エネルギ利用加熱装置、具体的には、この実施の形態ではマグネトロン、により生ごみを加熱するようにしたものであって、本体ハウジング1の中央部に処理容器2を収納するマイクロ波遮蔽室3を設けている。
【0023】
本体ハウジング1は、平断面形状が略4角形の箱状を成し、その上面部には生ごみを投入するための開口4を有している。そして、この開口4には、開口4を開閉するとともにマイクロ波の漏洩を防止するための上蓋5が蝶番6により本体ハウジング1に開閉自在に取り付けられている。また、本体ハウジング1の前面側(図1における右側)の下方部には、外気を吸入するための吸気口7が設けられている。また、本体ハウジング1の背面側(図1におけ左側)の下方部には、排気ガスを排出するための排出口8が設けられている。
【0024】
本体ハウジング1の内部の中央部に配置されたマイクロ波遮蔽室3は、平断面形状が略4角形を成し、その大きさは有底円筒状の処理容器2を上方から挿入するのに適切な大きさとされている。そして、マイクロ波遮蔽室3の内面は、後述するマグネトロン14から照射されるマイクロ波の漏洩を防止するためにステンレス板で覆われている。
【0025】
本体ハウジング1とマイクロ波遮蔽室3との間には、マイクロ波遮蔽室3を取り囲むように吸気室11が設けられている。吸気室11は前述の吸気口7を通じて外部と連通されている。そして、この吸気室11の前面側上方に、処理容器2へ処理室11内の空気を供給する給気ファン12が設けられている。この給気ファン12の吹出口は、マイクロ波遮蔽室3の上方側壁に設けられた第1給気口13を介しマイクロ波遮蔽室3に連通されている(この点については後で詳述する)。また、吸気室11の前面側中間部に、処理容器2内の生ごみを加熱するためのマグネトロン14が設置されている。
【0026】
マイクロ波遮蔽室3内に収納される処理容器2は、上面開口の有底円筒状容器であってマイクロ波を透過する材料により形成されている。
そして、処理容器2の底部中央には、貫通軸受された回転軸21に回転カッタ22が固定されている。この回転カッタ22を固定する回転軸21は第1カップリング機構23を介して第1モータ(回転カッタ駆動用モータ)24に着脱自在に連結されている。
【0027】
マイクロ波遮蔽室3の処理容器2の下方部、すなわちマイクロ波遮蔽室3の底部には、第2モータ(処理容器駆動用モータ)25の駆動により回転する受皿26が配設されている。そして、処理容器2が第2カップリング機構27を介してこの受皿26に着脱自在に連結され、第2モータ25により受皿26とともに回転可能に構成されている。
【0028】
なお、前述の第1モータ24及び第2モータ25はマイクロ波遮蔽室3の下方の吸気室11内に設置されている。また、前述の第1カップリング機構23及び第2カップリング機構27はマイクロ波遮蔽室3の底壁を貫通する位置に取り付けられている。
【0029】
また、処理容器2の上面開口部は、中蓋31により閉蓋可能に構成されている。
中蓋31と前述の上蓋5とは、円筒状隔壁32により連結されているが(図1及び図3a参照)、中蓋31は、円筒状隔壁32に対し着脱自在に形成されている(図1及び図3b参照)。また、中蓋31の周縁部には、中蓋31の周縁部と処理容器2の上端縁部との隙間を塞ぐような弾性体33が中蓋31に対し着脱自在に取り付けられている(図3c参照)。そして、このように構成することで、処理容器2の上方部の円筒状隔壁32内に給排気室を形成している。この給排気室は、平板状隔壁34により前面側と背面側との2室に区画され、前面側を給気室35とし、背面側を排気室36として構成されている。
【0030】
給気室35の前面側には、第2給気口37が形成されている。また、この第2給気口37と前述の第1給気口13とは対向するように配置され、第2給気口37から第1給気口13側に向けて案内ダクト38が延ばされている。そして、第2給気口37の給気室35内側には、案内ダクト38から流れてくる空気流を回転カッタ22の回転方向(上面から見て右回転)に変更するための案内部材39が設けられている。この案内部材39は、図2に示すように、複数の風向変更板により簡易な構成とされている。
【0031】
一方、排気室36の背面側の側壁には第2排気口41が形成され、さらに、マイクロ波遮蔽室3の背面側壁の位置に第1排気口42が形成されている。
また、第1排気口42は、排気ダクト43により前述の排出口8に連通されるとともに(図1及び図2参照)、この排気ダクト43内の排出口近傍に排気ガスを排出するための排気ファン44が設けられている。さらに、第1排気口42近傍の排気ダクト43内には排気ガスの温度を検出する温度センサ(図示せず)及び排気ガスの湿度を検出する湿度センサ(図示せず)が設けられている。
【0032】
中蓋31の中央部には処理容器2内の排気ガスを排気室36に流出させるための排気ガス流出口45が形成されている。なお、排気ガス流出口45には、メッシュ構造部材45a(例えば、パンチングメタルなど)が取り付けられている。このメッシュ構造部材45aは、回転カッタ22により跳ね飛ばされた比較的大きなごみが、排気ガスの空気流れに乗って排気ガス流出口45を通って中蓋31の上に飛び出すのを回避するためのものである。
また、この中蓋31の前面側には、給気室35から処理容器2内へ空気を供給するための空気供給口46が形成されている。
【0033】
マイクロ波遮蔽室3の前面側壁の下方には、マイクロ波遮蔽室3の外部、すなわち吸気室11に設置されているマグネトロン14からのマイクロ波をマイクロ波遮蔽室3内に照射可能とするための照射口47が設けられている。また、この照射口47は、マイクロ波が吸収され難く、かつ耐熱性を有する例えばPP等の樹脂板により閉鎖されている。この樹脂板は、生ごみを細断しながら乾燥加熱処理する際に発生する粉塵により、マグネトロン14の照射部が汚さないようにするためのものである。
【0034】
次に、本実施の形態に係る生ごみ処理装置の作動について説明する。
本生ごみ処理装置により生ごみを加熱乾燥処理するときはまず上蓋5を開ける。このように上蓋5を開けると、上蓋5と中蓋31とが連結され一体的に開放される。このように、上蓋5と中蓋31とを一体的に開放することにより、上蓋5と中蓋31との開放作業が簡略化されている。次いで、生ごみを開口から処理容器2の内部に投入し、上蓋5を閉じる。そして、図示しない運転スイッチをオンする。これにより、図示しない運転制御装置が作動する。
【0035】
運転制御装置が作動することにより、換気装置としての給気ファン12及び排気ファン44が運転されるとともに、マグネトロン14からのマイクロ波がマイクロ波遮蔽室3内に照射される。また、所定の運転方法により第1モータ24及び第2モータ25が運転制御されて、処理容器2及び回転カッタ22が運転制御される。
【0036】
給気ファン12及び排気ファン44が運転されると、外気が吸気室11に取り入れられる。また、吸気室1に取り入れられた外気は、給気ファン12により処理容器2に供給される。すなわち、吸気室11の空気は、マグネトロン14を冷却し自らは加熱されて給気ファン12に吸い込まれ、第1給気口13、案内ダクト38第2給気口37、案内部材(風向変更羽根)38、空気供給口46を介して処理容器2内に供給される。処理容器2内に給気される空気は、案内部材39としての風向変更板により回転カッタ22と同一方向に旋回される。この場合、案内部材39としての風向変更板が第2給気口37の処理容器側であって、給気ファン12の吹出口に対向して設けられているので、給気ファン12の吹出口から吹き出された空気が動圧のまま風向が変更され、処理容器内に効率良く旋回流が形成される。
【0037】
一方、生ごみはマグネトロン14からのマイクロ波の照射により加熱されて水分を蒸発させ、加熱による反応ガスを発生するが、処理容器2に供給された空気はこのような水分やガスを含む排気ガスとして、排気ファン44により外部に排出される。この排気経路は、排気ガス流出口45、第2排気口41、マイクロ波遮蔽室3の上部、第1排気口42、排気ダクト43、排気ファン44、排出口8を順次通過するものとなる。
【0038】
処理容器2及び回転カッタ22の制御は、次のように行われる。すなわち、運転開始当初においては、生ごみからの除水とマイクロ波による加熱が十分に行われるまで、マイクロ波エネルギの利用効率の向上、生ごみの粥状化及び団塊状化の防止及び回転カッタの負荷の軽減のために、回転カッタ22の回転を保留している。一方、生ごみを均一に加熱するために、処理容器2を回転している。そして所定時間経過後、回転カッタ22を間欠的に回転している。この回転周期は、回転カッタ22で細断しながら加熱乾燥させる生ごみ処理の進行につれ短くなるように行われる。これは、発火や焦げ付きを防止し処理容器内の温度を安定させながら各細断片からの水分の気化と熱の分散を促進させるためであって、回転カッタ22は最後には連続的に運転される。このような回転カッタ22の回転周期は、排気ダクト43内に設けられた湿度センサ(図示せず)が検出する排気ガスの湿度に基づき制御される。
【0039】
また、処理容器2内において、給気された空気が回転カッタ22と同一方向に(この場合上から見て右回りに)回転するため、加熱乾燥及び細断されたごみは遠心力により処理容器2の円筒状壁面に押し付けられる。したがって、処理容器2の中心部の空気中を浮遊する粉塵量が減少する。本発明は、このように粉塵の含有率を低減させた処理容器2中央部の空気を排気ガスとして、中蓋31の中央部に設けられた排気ガス流出口45から排出するようにしている。また、処理容器2の円筒周壁部付近からの排気ガスの流れを遮断するために、中蓋31の周縁部と処理容器2の開放上端縁部との隙間を埋める弾性体33が中蓋31の周縁部に取り付けられている。このため、従来のものと異なり、排気ガスに含まれる粉塵の量が大幅に減少される。
【0040】
また、前記排気ガスの排出経路において、第2排気口41と第1排気口42との間にはマイクロ波遮蔽室3の上部の空間が存在しているが、排気ガス中の粉塵量が減少しているため、この空間で粉塵が下方に落下する粉塵量が減少している。したがって、マイクロ波遮蔽室3内の底部に蓄積されるごみ量が少なくなり、本体ハウジング1内が清潔に保持される。
【0041】
また、上記のように運転される生ごみ処理においては、生ごみの乾燥が進んでくると、回転する回転カッタ22により比較的大きいごみが跳ね飛ばされ、排気ガスの空気流れとともに排気ガス流出口45を通って中蓋31の上に飛び出そうとするが、排気ガス流出口45にメッシュ構造部材45aが取り付けられているため、このような危険は解消されている。
【0042】
排気ダクト43内に設置された温度センサにより検出される排気ガス温度が所定値になったとき、生ごみの加熱乾燥処理が終了する。そして、生ごみの加熱乾燥処理が終了したときは、上蓋5及ぶ中蓋31を開放し、処理容器2を取り出し、処理容器2内の乾燥処理後の残物を廃棄処分する。このとき、適宜処理容器2を洗浄することができる。また、中蓋31も上蓋5に対し着脱自在に取り付けられているので、中蓋31を上蓋5から取り外し容易に洗浄することができる。さらに、中蓋31に取り付けられている弾性体33も中蓋31に対し着脱自在に取り付けられているので、弾性体33を単独に取外しして洗浄することができる。また、弾性体33は、この生ごみ処理装置の使用期間が長くなると磨耗するため交換の必要が生じるが、この場合中蓋31や上蓋5をそのままとして弾性体33のみ交換すれば良く、経済的に交換作業をすることができる。
【0043】
(実施の形態2)
次に、本発明を具体化した実施の形態2に係る生ごみ処理装置について、図4及び図5に基づき説明する。
実施の形態2に係る生ごみ処理装置は、実施の形態1における案内部材39を他の例に変更したものであって、その他の構成は実施の形態1と同一である。なお、図4は、実施の形態2に係る生ごみ処理装置の側断面図であり、図5は同生ごみ処理装置の上蓋を取り外した状態の平面図である。また、これら図面において実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付しその説明を省略する。
【0044】
実施の形態2においては、案内部材50が空気供給口46と一体的に形成されている。すなわち、空気供給口46を形成するに当たり、実施の形態1におけるように中蓋31に単に孔を設けるのではなく、中蓋31を構成する板部材を所定間隔で下方に折曲し、この折曲片を風向変更板として形成したものである。なお、風向変更板を構成する板部材は、処理容器2内に供給される空気が上から見て右回転に旋回されるように傾斜させて折曲されている。
【0045】
この実施の形態2によれば、このように案内部材50が構成されているので、処理容器2内へ流入させる空気を所定方向に風向変更して直接送り込むことができ、処理容器2内で空気を効率よく旋回させることができる。
【0046】
(実施の形態3)
次に、本発明を具体化した実施の形態3に係る生ごみ処理装置について、図6及び図7に基づき説明する。
実施の形態3に係る生ごみ処理装置は、実施の形態1における中蓋31を他の例に変更したものであって、その他の構成は実施の形態1と同一である。なお、図6は、実施の形態3に係る生ごみ処理装置の側断面図であり、図7は同生ごみ処理装置の上蓋を取り外した状態の平面図である。また、これ図面において実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付しその説明を省略する。
【0047】
実施の形態3においては、中蓋60がすり鉢状に形成されている。そして、すり鉢状の底部に排気ガス流出口61が形成されている。なお、排気ガス流出口61には実施の形態1のようなメッシュ部材が取り付けられていない。
【0048】
実施の形態3によれば、比較的大きなごみが回転カッタの回転により跳ね飛ばされて排気ガス流出口から中蓋の上に飛び出すことがあり得る。しかし、回転カッタ22が間欠的に運転開始される都度、回転カッタ22の衝撃が中蓋60に伝えられて中蓋60が振動するため、中蓋60の上に載っている比較的大きなごみが中蓋60上を滑り落ち、排気ガス流出口61から再度処理容器内に落下する。したがって、中蓋60の上方に飛び出した比較的大きなごみがそのまま残るようなことがない。
【0049】
この実施の形態3によれば、排気ガス流出口61にはメッシュ部材を設ける必要がないのでコスト軽減に寄与することができる。
【0050】
なお、この発明は、次のように変形して具体化することもできる。
(1) 上記実施の形態1において、弾性体33が中蓋31に対し着脱自在に取り付けられていたが、本発明は、図8に記載のように、弾性体33aと中蓋31とを一体として上蓋5に対し着脱自在に取り付け、弾性体33aを中蓋31に対し着脱自在としない構造にしてもよい。
なお、このような変形は実施の形態2及び3においても同様に行うことができる。
【0051】
(2) 図9は、実施の形態3における変形例を示したものである。これを図9〜11に基づき具体的に説明する。なお、図9はこの変形例に係る生ごみ処理装置の側断面図であり、図10は同生ごみ処理装置に使用されるマットの平面図であり、図11は同マットの側面図である。
【0052】
一般的に、生ごみを細断しながら加熱乾燥処理すると、処理が進行するにつれ生ごみから油成分が分離される。このような油成分は本発明におけるような生ごみ処理装置では加熱温度が低いため蒸発されずに処理容器2内に液状で貯留される。したがって、このような油成分が多く貯留されるようになると、生ごみが何時までもべとついた状態となり、乾燥処理が進まないことになる。また、処理終了後に処理済のごみを処理容器2から排出するとき、べとついたごみが処理容器2内に存在するため容易に排出できないという問題が生ずる。そこで、この変形例では、処理容器2内にこのような油成分を貯留させないようにするために、次のように構成している。
【0053】
すなわち、図9に示すように、処理容器2の底部の周壁近傍の所定半径円周上に複数の油滴下孔71を設け、油が処理容器2から下方に滴下するように構成する。また、処理容器2から滴下した油成分をマイクロ波遮蔽室3の底面で受け止めるために、マイクロ波遮蔽室3の底面にマイクロ波を吸収しない柔らかい材質(例えば、シリコン、スポンジゴム等)のマット72を敷く。また、マイクロ波遮蔽室3の底面の適宜の場所にマット72を通して油成分を下方に排出するための油排出口73を設ける。さらに、この油排出口73の下方の本体ハウジング1内に油溜め74を設ける。この油溜め74に貯めた油成分は適宜廃棄する。
【0054】
このようにすれば、処理容器2の底部に油を貯めないので効率よく乾燥処理を行うことができる。また、処理容器2内の処理済後のごみの廃棄が容易になる。マイクロ波遮蔽室3の底面の汚れは、マット72を取り出して洗浄することにより簡単に処理することができる。
なお、このような変形は実施の形態1及び2においても同様に行うことができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
処理容器に供給された空気を案内部材により回転カッタと同一方向に旋回することにより処理容器内で発生する粉塵を処理容器の円筒容器の近傍に集められ、処理容器の中央部には比較的粉塵の少ない排気ガスが存在することになる。一方中蓋の中央部に排気ガス流出口が設けられているため、処理容器中央部の粉塵の含有量の少ない排気ガスが排出されるようになり、処理容器から排出される排気ガス中に含まれる粉塵量が大幅に減少する。したがって、排気経路中においてマイクロ波遮蔽室などの本体ハウジング内に落下して貯まる粉塵量が大幅に減少し、本体ハウジング内が清潔に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る生ごみ処理装置の側断面図である。
【図2】同生ごみ処理装置の上蓋を取り外した状態の平面図である。
【図3】同生ごみ処理装置の中蓋の取り付け状態を説明する図であって、(a)は中蓋が円筒状隔壁を介して上蓋に取り付けられている状態を示し、(b)は中蓋と弾性体とが一体となって着脱可能であることを示し、(c)は弾性体が中蓋から着脱可能であることを示す。
【図4】本発明の実施形態2に係る生ごみ処理装置の側断面図である。
【図5】同生ごみ処理装置の上蓋を取り外した状態の平面図である。
【図6】本発明の実施形態3に係る生ごみ処理装置の側断面図である。
【図7】同生ごみ処理装置の上蓋を取り外した状態の平面図である。
【図8】本発明の実施の形態1の変形例に係る生ごみ処理装置の中蓋の取り付け状態を説明する図であって、(a)は中蓋が円筒状隔壁を介して上蓋に取り付けられている状態を示し、(b)は中蓋と弾性体とが一体となって着脱可能であることを示す。
【図9】本発明の実施の形態3の変形例に係る生ごみ処理装置の側断面図である。
【図10】同生ごみ処理装置に使用されるマットの平面図である。
【図11】同マットの側面図である。
【符号の説明】
2 処理容器
5 上蓋
13 第1給気口
14 (加熱装置)マグネトロン
21 回転軸
22 回転カッタ
31 中蓋
32 円筒状隔壁
33 弾性体
33a 弾性体
37 第2給気口
44 排気ファン
45 排気ガス流出口
45a メッシュ構造部材
50 案内部材
60 中蓋
61 排気ガス流出口

Claims (11)

  1. 有底円筒形の処理容器と、処理容器の上面を閉蓋する中蓋と、処理容器の内部に投入された生ごみを撹拌しながら細断するように処理容器内で処理容器と同一軸心で回転する回転カッタと、処理容器内に投入された生ごみを加熱する加熱装置と、処理容器内を換気する換気装置と、換気ファンにより処理容器内に供給される空気を回転カッタの回転方向と同一方向に旋回させる案内部材と、前記中蓋の中心部に設けられた排気ガス流出口とを備えたことを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 前記処理容器、前記中蓋、前記加熱装置、及び前記換気装置及び前記案内部材を収納する本体ハウジングを有し、この本体ハウジングに処理容器内に生ごみを投入するための開口及びこの開口を開閉する上蓋を設け、前記中蓋をこの上蓋とともに開閉可能に形成したことを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理装置。
  3. 前記案内部材は、処理容器へ空気を供給する給気口近傍において空気を所定の旋回方向に空気の流れ方向を変更する複数の風向変更板により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の生ごみ処理装置。
  4. 前記風向変更板は前記中蓋の一部に形成され、この風向変更板を介し処理容器内へ給気されるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の生ごみ処理装置。
  5. 前記換気装置は、処理容器へ空気を供給する給気口近傍に給気ファンを有し、この給気ファンの吹出口に対向して前記風向変更板が設けられていることを特徴とする請求項3記載の生ごみ処理装置。
  6. 前記排気ガス流出口にはメッシュ構造部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の生ごみ処理装置。
  7. 前記中蓋は、前記排気ガス流出口を底部とするすり鉢状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の生ごみ処理装置。
  8. 前記中蓋は、上蓋に対し着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の生ごみ処理装置。
  9. 前記処理容器を回転可能に構成するとともに、中蓋と処理容器上端の開口端縁部との間に弾性体が設けられていることを特徴とする請求項2又は8記載の生ごみ処理装置。
  10. 前記中蓋と処理容器上端の開口端縁部との間に弾性体が設けられるとともに、この中蓋及び弾性体は上蓋に対し一体で着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の生ごみ処理装置。
  11. 前記弾性体は、中蓋に対し着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項9又は10記載の生ごみ処理装置。
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