JPH07120148A - 生ゴミの処理方法及び生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミの処理方法及び生ゴミ処理装置

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Publication number
JPH07120148A
JPH07120148A JP26747193A JP26747193A JPH07120148A JP H07120148 A JPH07120148 A JP H07120148A JP 26747193 A JP26747193 A JP 26747193A JP 26747193 A JP26747193 A JP 26747193A JP H07120148 A JPH07120148 A JP H07120148A
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JP
Japan
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rotary cylinder
garbage
raw garbage
crushed
crusher
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Application number
JP26747193A
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English (en)
Inventor
Yasunari Saida
康徳 斉田
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DAIEE CORP KK
Original Assignee
DAIEE CORP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕した生ゴミを乾燥処理する。 【構成】 断熱構造のハウジング1内に、回転筒5と赤
外線ヒータ4とを設け、前記回転筒5内へ粉砕処理され
た生ゴミを投入し、その回転筒5を低速回転させながら
生ゴミを球径のペレット状に乾燥固化する。前記回転筒
5は周面がパンチングメタルで構成され、ハウジング1
には、対流により室内の温度分布を均一にすると共に、
低湿度に保つためのファン16と、殺菌用のオゾン発生
器17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホテルの厨房や一般家
庭の台所において発生する魚の骨や野菜屑、残飯等の生
ゴミを無公害処理する生ゴミの処理方法及び処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】台所から出る生ゴミは、水切りを行なっ
た後、ビニール製のゴミ袋へそのまま入れて回収業者に
渡され、焼却所にて可燃性ゴミと一括して焼却される。
又下水が完備されているところでは、粉砕機にて粉砕処
理し、汚水と一緒に下水へ流すことも行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生ゴミは水分を大量に
含んでいるため、生ゴミが多いと焼却温度を高くしなく
てはならないので炉を傷めやすい。又わが国では、下水
の末端処理施設が徹底していないことから、粉砕機の使
用により下水が詰まるといったトラブルの発生が懸念さ
れ、使用禁止措置が採られている地域も少なくない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉砕機で処理
された生ゴミをそのまま下水へ流さずに、乾燥処理する
ことによって簡単に焼却、或は土に還元させることを可
能とするもので、その構成は、粉砕された生ゴミを、周
面がメッシュ構造の回転筒内へ収容して高温雰囲気中で
脱水乾燥させ、ペレット状に固形化する生ゴミの処理方
法と、ヒータを内蔵したハウジング内に、周面がメッシ
ュ構造で、中心にセンタロッドが貫挿された回転筒を横
姿勢で配置し、前記ハウジングに、粉砕機で粉砕処理さ
れた生ゴミを、前記回転筒内へ水と一緒に流入させる流
入口と、回転筒の周面から流出した水をハウジング外へ
排出する水抜き用の排水孔とを形成し、前記回転筒を回
転させる駆動手段を設けた装置にあり、回転筒内に、回
転方向と直交した櫛歯を組み付けることもできる。尚本
発明において粉砕とは、細片にカットしたり粒状に砕い
たりするばかりでなく、泥状に擦り潰すことを包含す
る。
【0005】
【作用】粉砕機にて粉砕処理された生ゴミは、周面がメ
ッシュ構造の回転筒内で攪拌されながら、高温雰囲気中
で脱水、乾燥されると、容積、体積ともに激減し、無臭
の固形物のみが残る。その固形物は、回転筒内で球形の
ペレット状に固まる。又回転筒内に櫛歯を取り付けれ
ば、櫛歯の間隔に応じてペレットの径を小さくできる。
【0006】
【実施例】本発明に係る生ゴミの処理方法及び生ゴミ処
理装置の実施例を図面に基いて説明する。先ず生ゴミ処
理装置の構造を説明すると、1は断熱構造の乾燥室1a
を形成するハウジングであり、底部は上げ底構造になっ
ていて、底板の下に加熱室1bが形成される。乾燥室1
aの底面には、後方に向けて下り勾配が付与されてお
り、その中央には前後方向へ排水溝2が設けられ、後端
は排水孔3につながっている。又排水溝2の左右にあた
る加熱室1b内には赤外線ヒータ4.4が配置され、底
板に嵌め込まれた耐熱性のガラスで保護されている。更
に乾燥室1a内の中央には、回転筒5が横置き姿勢で配
置されており、この回転筒5は、前面が開放され、周面
は無数の小透孔6.6・・・を穿設したパンチングメタ
ルで構成されている。回転筒5は後面もパンチングメタ
ルによって形成されており、その中心には、センタロッ
ド7が貫挿され、そのセンタロッド7の前端は、回転筒
5の開口前面の内側において支持杆8により中心位置に
支持されている。又センタロッド7と回転筒5との相互
間には、ジグザグ状にワイヤを張り巡らせて成る櫛歯9
が、回転方向に直交するよう形成されている。更に前記
回転筒5は、前部においてその左右を一対のローラ1
0.10により回転自在に支持されると共に、後端にお
いて、軸受け7aによりセンタロッド7が片持ち支持さ
れ、センタロッド7の後端部はギヤードモータ11の回
転出力軸に直結されている。
【0007】前記回転筒5の開口面には、メッシュ貼り
した蓋体12が着脱自在に取り着けられ、又その蓋体1
2の中央にはパイプ挿通孔13が形成されている。又ハ
ウジング1の前面には透明な片開き扉14が設けられ、
その中央に流入口を構成するパイプ15が固着されてい
る。前記蓋体12の中央に形成されたパイプ挿通孔13
は、無数のフレキシブル繊維を中心に向けて植毛して成
る刷毛状の水切り壁(図示せず)で閉塞されており、そ
の水切り壁は、パイプ15の挿通を可能とする反面、飛
散した水の通過を阻止する機能を有しており、放射状の
切り込みを有したゴム板を採用することもできる。又ハ
ウジング1の後部には、加熱室内へ空気を送り込むファ
ン16を備えると共に、加熱室1bから乾燥室1aへ連
通するダクト16aを設けることにより、加熱室1bか
ら乾燥室1aへ高温の空気を送り込むと共に、乾燥室1
a内の空気を強制的に対流させ、且つ排水孔より高湿度
の空気を排出せしめて、湿度が低く保たれるようになっ
ている。更に乾燥室には、オゾン発生器17が取り着け
られていて、そのオゾン発生器17を併用することで、
悪臭発生の防止が図られるようになっている。ハウジン
グ1の前面下部にはコントロールパネル18が設定され
ており、温度計、湿度計、オゾン濃度計、及びオゾン発
生器、赤外線ヒータ、ファン並びに電源のスイッチ類や
パイロットランプ等が整然と配置されている。
【0008】このように形成された生ゴミ処理装置を、
図3に示す如く、流しのキッチン用品収納スペース19
に設置し、粉砕機20の排出パイプ21から分岐した導
入パイプ21aを前記接続パイプ15に連結する。従っ
て生ゴミ処理装置は、流しのキッチン用品収納スペース
19内に設置できる大きさに設定する。前記排出パイプ
21の分岐点には、粉砕機20の運転時のみに、導入パ
イプ21aへ自動的に切り変わる切り換えバルブ22を
取り付ける。この切り換えバルブ22は、例えば粉砕機
20の運転スイッチに連動するソレノイドが利用され、
粉砕機20が運転停止中であれば、排水は排水パイプ2
1bを通ってそのまま下水へと流される。又他の好まし
い変更例としては、レバー22aを手前に引き出す手動
式の切り換えバルブを採用し、粉砕機20を作動させる
ためにはキッチン用品収納部19の扉19aを開いた状
態で粉砕機20のスイッチを操作可能にし、生ゴミ処理
装置を使用するときには、生ゴミ処理装置が見える状態
になるよう徹底することが望ましい。
【0009】生ゴミ処理装置は、透明な片開き扉14を
閉じることにより、その中央に固着されているパイプ1
5の先端が、回転筒5の蓋体12中央に形成されたパイ
プ挿通孔13に挿通され、導入パイプ21aを介して粉
砕された生ゴミを回転筒内へ水と一緒に流入可能にな
り、且つ内部の状況も観察することができる。粉砕機を
運転させることにより、生ゴミは粉砕されて回転筒内へ
と流れ込み、水分の大半はパンチングメタルの小透孔よ
り流れ落ち、排水溝を伝って排水孔より排出される。生
ゴミ処理装置に電源が投入されると、回転筒は低速回転
し、粉砕された生ゴミはまんべんなく水切りされて含水
量が減少すると共に、赤外線ヒータによる加熱で、水分
が蒸発し、高温雰囲気中で乾燥される。赤外線ヒータへ
の通電は、生ゴミ処理装置の電源投入と同時に開始され
ても良いが、電源投入に先立ってプレヒートさせておい
たり、逆に遅延回路により若干送らせることもできる。
生ゴミ処理装置の運転中は、ファンやオゾン発生器を作
動させて殺菌すれば、腐敗が防止され、悪臭の発生原因
をなくすことができる。
【0010】運転開始から数分経過すると、粉砕された
生ゴミは回転筒の内壁こびり着くが、次第に剥離して攪
拌され球形のペレット状に乾燥される。所定時間が経過
したら、電源を切って残留物を取り出す。この生ゴミ処
理装置によれば、回転筒内に櫛歯が設けられているの
で、乾燥された残留物が攪拌中、櫛歯の隙間を通過する
ことによって小さな球形のペレット状の塊となるので後
処理が簡単である。実施例の回転筒は、前記節歯をトラ
ス構造としたので、支持ロッドの支持効果と相俟って剛
性を高くできるメリットもある。
【0011】回収された残留物はそのまま可燃物と一緒
にゴミ袋へ入れて投棄しても良いが、花壇に散布して肥
料として有効利用することもできる。因に実施例の装置
では、卵の殻、野菜屑、魚の骨等を含む体積1リットル
の生ゴミを、擦り潰しタイプの粉砕機によって粉砕し、
それに1.5リットルの水を加えたものの場合は、約3
5分間で1グラム相当のペレット33個とすることがで
きた。又その処理中に悪臭は認められず、一週間経過後
も無臭状態が維持された。
【0012】本実施例の生ゴミ処理装置では、円筒の回
転筒が使用されているが、回転筒の形状は実施例に限定
されるものでなく、断面を多角形としたり、先すぼみの
円錐台形としてもかまわないし、回転軸を傾斜させた
り、支持機構を強化したり、ヒータの位置や数を適宜変
更しても差し支えない。又回転筒とファンとを一つのモ
ータで駆動させたり、電源スイッチを粉砕機と連動させ
たり、タイマを内蔵させて自動的に電源が切れるように
したり、ファンヒータを追加するなど、必要に応じて設
計変更できる。更にメッシュ構造はパンチングメタル以
外に、網の使用も可能であり、回転筒は、運転開始時に
高速回転させて水切りし、その後低速回転させると効率
が良い。尚実施例は家庭用であるが、大型化して業務用
として利用できることは勿論であり、櫛歯は、実施例の
如く回転筒及びセンタロッドと一体化させず、固定され
たセンタロッドに仕切壁を固着し、回転筒のみを回転さ
せる構造として回転筒と仕切壁とを分離できるようにす
れば、大量処理する業務用の場合、メンテナンスの回数
も多いので有利である。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、粉砕機で粉砕処置した
生ゴミを、脱水、乾燥させて無臭の固形物とすることが
できるので、生ゴミ処理が効率良く行なえ、蠅やゴキブ
リの発生をなくし、衛生的な厨房、台所の環境維持が可
能となる。又球形にペレット化されることで、簡単に取
り出すことができるし、肥料として散布するにも好都合
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置の全体構造を示す
説明図である。
【図2】生ゴミ処理装置の正面図である。
【図3】生ゴミ処理装置の設置例を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・ハウジング、1a・・乾燥室、1b・・加熱室、
2・・排水溝、3・・排水孔、4・・赤外線ヒータ、5
・・回転筒、6・・小透孔、7・・センタロッド、7a
・・軸受け、8・・支持杆、9・・櫛歯、10・・ロー
ラ、11・・ギヤードモータ、12・・蓋体、13・・
パイプ挿通孔、14・・片開き扉、15・・パイプ、1
6・・ファン、16a・・ダクト、17・・オゾン発生
器、18・・コントロールパネル、19・・キッチン用
品収納スペース、20・・粉砕機、21・・排出パイ
プ、21a・・導入パイプ、21b・・排水パイプ、2
2・・切り換えバルブ、22a・・レバー。
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 生ゴミの処理方法及び生ゴミ処理装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホテルの厨房や一般家
庭の台所において発生する魚の骨や野菜屑、残飯等の生
ゴミを無公害処理する生ゴミの処理方法及び生ゴミ処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生ゴミ処理装置としては、生ゴミ
を粉砕機で粉砕した後、その粉砕された生ゴミを縦姿勢
に配置された穴空き遠心ドラムに入れ、高速回転で遠心
脱水するとともに、熱乾燥し、更にドラム内面に付着し
た生ゴミを除去機構によって除去し、搬送機構で特定の
収容スペースへ搬送するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の生ゴミ処理装置
は、穴空き遠心ドラムを高速回転させるため、生ゴミが
ドラム内面に強力に付着し、生ゴミを自然落下させて取
出すことができない。従って、ドラム内面に付着した生
ゴミを除去する部材をドラム内に設ける必要があり、
又、除去した生ゴミを取出すために搬送機構が必要であ
る等、装置の構造が複雑となるとともに、コストがかか
る。さらに、処理された生ゴミの形状は不定形であるた
め、ドラムから取出し難いし、肥料として散布するには
適さない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、簡易な構造で
あるとともに、粉砕機で処理された生ゴミをペレット状
に乾燥処理することによって簡単に焼却、或は土に還元
させることを可能とするもので、その構成は、粉砕され
た生ゴミを、横姿勢で配置され、周面がメッシュ構造の
回転筒内へ収容して高温雰囲気中で脱水乾燥させ、ペレ
ット状に固形化する生ゴミの処理方法と、ヒータを内蔵
したハウジング内に、周面がメッシュ構造で、中心にセ
ンタロッドが貫挿された回転筒を横姿勢で配置し、前記
ハウジングに、粉砕機で粉砕処理された生ゴミを、前記
回転筒内へ水と一緒に流入させる流入口と、回転筒の周
面から流出した水をハウジング外へ排出する水抜き用の
排水孔とを形成し、前記回転筒を回転させる駆動手段を
設けた装置にあり、回転筒内に、回転方向と直交した櫛
歯を組み付けることもできる。尚、本発明において粉砕
とは、細片にカットしたり粒状に砕いたりするばかりで
なく、泥状に擦り潰すことを包含する。
【0005】
【作用】粉砕機にて粉砕処理された生ゴミは、横姿勢で
配置され、周面がメッシュ構造の回転筒内で攪拌されな
がら、高温雰囲気中で脱水、乾燥されると、容積、体積
ともに激減し、無臭の固形物のみが残る。その固形物
は、回転筒内で球形のペレット状に固まる。又、回転筒
内に櫛歯を取り付ければ、櫛歯の歯の間隔に応じてペレ
ットの径を小さくできる。
【0006】
【実施例】本発明に係る生ゴミの処理方法及び生ゴミ処
理装置の実施例を図面に基いて説明する。先ず、生ゴミ
処理装置の構造を説明すると、(1) は断熱構造の乾燥室
(1a)を形成するハウジングであり、底部は上げ底構造に
なっていて、底板の下に加熱室(1b)が形成される。乾燥
室(1a)の底面には、後方に向けて下り勾配が付与されて
おり、その中央には前後方向へ排水溝(2) が設けられ、
後端は排水孔(3) につながっている。又、排水溝(2) の
左右にあたる加熱室(1b)内には赤外線ヒータ(4),(4) が
配置され、底板に嵌め込まれた耐熱性のガラスで保護さ
れている。更に乾燥室(1a)内の中央には、回転筒(5) が
横置き姿勢で配置されており、この回転筒(5) は、前面
が開放され、周面は無数の小透孔(6),(6) ・・・を穿設
したパンチングメタルで構成されている。回転筒(5) は
後面もパンチングメタルによって形成されており、その
中心には、センタロッド(7) が貫挿され、そのセンタロ
ッド(7) の前端は、回転筒(5) の開口前面の内側におい
て支持杆(8) により中心位置に支持されている。又、セ
ンタロッド(7) と回転筒(5) との相互間には、ジグザグ
状にワイヤを張り巡らせて成る櫛歯(9) が、回転方向に
直交するよう形成されている。更に前記回転筒(5) は、
前部においてその左右を一対のローラ(10),(10)により
回転自在に支持されると共に、後端において、軸受け(7
a)によりセンタロッド(7) が片持ち支持され、センタロ
ッド(7) の後端部はギヤードモータ(11)の回転出力軸に
直結されている。
【0007】前記回転筒(5) の開口面には、メッシュ張
りした蓋体(12)が着脱自在に取付けられ、又、その蓋体
(12)の中央にはパイプ挿通孔(13)が形成されている。
又、ハウジング(1) の前面には透明な片開き扉(14)が設
けられ、その中央に流入口を構成するパイプ(15)が固着
されている。前記蓋体(12)の中央に形成されたパイプ挿
通孔(13)は、無数のフレキシブル繊維を中心に向けて植
毛して成る刷毛状の水切り壁(図示せず)で閉塞されて
おり、その水切り壁は、パイプ(15)の挿通を可能とする
反面、飛散した水の通過を阻止する機能を有しており、
放射状の切り込みを有したゴム板を採用することもでき
る。又、ハウジング(1) の後部には、加熱室内へ空気を
送り込むファン(16)を備えると共に、加熱室(1b)から乾
燥室(1a)へ連通するダクト(16a) を設けることにより、
加熱室(1b)から乾燥室(1a)へ高温の空気を送り込むと共
に、乾燥室(1a)内の空気を強制的に対流させ、且つ排水
孔より高湿度の空気を排出せしめて、湿度が低く保たれ
るようになっている。更に乾燥室には、オゾン発生器(1
7)が取付けられていて、そのオゾン発生器(17)を併用す
ることで、悪臭発生の防止が図られるようになってい
る。ハウジング(1) の前面下部にはコントロールパネル
(18)が設定されており、温度計、湿度計、オゾン濃度
計、及びオゾン発生器、赤外線ヒータ、ファン並びに電
源のスイッチ類やパイロットランプ等が整然と配置され
ている。
【0008】このように形成された生ゴミ処理装置を、
図3に示す如く、流しのキッチン用品収納スペース(19)
に設置し、粉砕機(20)の排出パイプ(21)から分岐した導
入パイプ(21a) を前記接続パイプ(15)に連結する。従っ
て生ゴミ処理装置は、流しのキッチン用品収納スペース
(19)内に設置できる大きさに設定する。前記排出パイプ
(21)の分岐点には、粉砕機(20)の運転時のみに、導入パ
イプ(21a) へ自動的に切り変わる切り換えバルブ(22)を
取り付ける。この切り換えバルブ(22)は、例えば粉砕機
(20)の運転スイッチに連動するソレノイドが利用され、
粉砕機(20)が運転停止中であれば、排水は排水パイプ(2
1b) を通ってそのまま下水へと流される。又、他の好ま
しい変更例としては、レバー(22a) を手前に引き出す手
動式の切り換えバルブを採用し、粉砕機(20)を作動させ
るためにはキッチン用品収納部(19)の扉(19a) を開いた
状態で粉砕機(20)のスイッチを操作可能にし、生ゴミ処
理装置を使用するときには、生ゴミ処理装置が見える状
態になるよう徹底することが望ましい。
【0009】生ゴミ処理装置は、透明な片開き扉(14)を
閉じることにより、その中央に固着されているパイプ(1
5)の先端が、回転筒(5) の蓋体(12)中央に形成されたパ
イプ挿通孔(13)に挿通され、導入パイプ(21a) を介して
粉砕された生ゴミを回転筒内へ水と一緒に流入可能にな
り、且つ内部の状況も観察することができる。粉砕機を
運転させることにより、生ゴミは粉砕されて回転筒内へ
と流れ込み、水分の大半はパンチングメタルの小透孔よ
り流れ落ち、排水溝を伝って排水孔より排出される。生
ゴミ処理装置に電源が投入されると、回転筒は低速回転
し、水分を含んで凝集した生ゴミは、櫛歯の歯間を通過
して分解される。また、生ゴミは回転筒内面との付着力
(摩擦力)及び遠心力によって回転筒と共に回転し、回
転筒内の上部に達するが、重力によって回転筒内下部に
落下し、回転する回転筒内面との衝突によって水切りが
行なわれるとともに、分解される。このように、生ゴミ
は分解と水切りを繰り返しながら赤外線ヒータによる高
温雰囲気中で乾燥される。そして、運転開始から数分経
過すると、生ゴミは付着力が小さくなった多数の塊状体
となり、回転筒上部に達する前に回転筒内面に沿って回
転方向とは逆向きに転がり落ちようとする。すなわち、
塊状体の表面を回転筒内面が摩擦する状態となる。そし
て、この作用に併せて塊状体同士が摩擦し合う作用も加
わり、塊状体の生ゴミは次第にペレット状になって行
く。そして、所定時間が経過したら、電源を切ってペレ
ット状になった残留物を取り出す。尚、櫛歯の間隔や回
転筒の回転速度を調整することにより、ペレットの径を
調整することができる。この生ゴミ処理装置によれば、
横姿勢で配置された回転筒を高温雰囲気中で低速で回転
させるだけで、生ゴミの落下の繰り返しによる水切りを
行なうことができ、更に櫛歯の通過と回転筒内面との摩
擦等を繰り返すことにより、容易に小さな球形のペレッ
ト状の塊状体とすることができるため、後処理が簡単と
なり、特別の搬送機構が不要である。特に、回転筒の回
転速度が低速であっても、従来の縦姿勢に配置された穴
空き遠心ドラムを高速回転させる処理装置が処理に要す
る時間と変わらない時間で処理することができる点に特
徴がある。又、実施例の回転筒は、前記櫛歯をトラス構
造としたので、支持ロッドの支持効果と相俟って剛性を
高くできるメリットもある。
【0010】尚、生ゴミの殆どはペレット状になるが、
回転筒内面に僅かに付着した生ゴミを除去するため、櫛
歯の先端に刷毛等の部材を取付けたり、櫛歯先端と回転
筒内面との間隔を狭くすることもできるし、又、櫛歯を
回転しないように固定してもよい。一方、櫛歯をなく
し、高温雰囲気中における生ゴミの落下と回転筒との摩
擦のみによっても、前記実施例同様の時間で生ゴミをペ
レット状にすることができることが実証されている。
又、赤外線ヒータへの通電は、生ゴミ処理装置の電源投
入と同時に開始されても良いが、電源投入に先立ってプ
レヒートさせておいたり、逆に遅延回路により若干送ら
せることもできる。生ゴミ処理装置の運転中は、ファン
やオゾン発生器を作動させて殺菌すれば腐敗が防止さ
れ、悪臭の発生原因をなくすことができる。
【0011】回収された残留物はそのまま可燃物と一緒
にゴミ袋へ入れて投棄しても良いが、花壇に散布して肥
料として有効利用することもできる。因に実施例の装置
では、卵の殻、野菜屑、魚の骨等を含む体積1リットル
の生ゴミを、擦り潰しタイプの粉砕機によって粉砕し、
それに1.5リットルの水を加えたものの場合は、約3
5分間で1グラム相当のペレット33個とすることがで
きた。又その処理中に悪臭は認められず、一週間経過後
も無臭状態が維持された。
【0012】本実施例の生ゴミ処理装置では、円筒の回
転筒が使用されているが、回転筒の形状は実施例に限定
されるものでなく、断面を多角形としたり、先すぼみの
円錐台形としてもかまわないし、回転軸を傾斜させた
り、支持機構を強化したり、ヒータの位置や数を適宜変
更しても差し支えない。又回転筒とファンとを一つのモ
ータで駆動させたり、電源スイッチを粉砕機と連動させ
たり、タイマを内蔵させて自動的に電源が切れるように
したり、ファンヒータを追加するなど、必要に応じて設
計変更できる。更にメッシュ構造はパンチングメタル以
外に、網の使用も可能であり、回転筒は、運転開始時に
高速回転させて水切りし、その後低速回転させると効率
が良い。尚実施例は家庭用であるが、大型化して業務用
として利用できることは勿論であり、櫛歯は、実施例の
如く回転筒及びセンタロッドと一体化させず、固定され
たセンタロッドに仕切壁を固着し、回転筒のみを回転さ
せる構造として回転筒と仕切壁とを分離できるようにす
れば、大量処理する業務用の場合、メンテナンスの回数
も多いので有利である。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構造にして、粉
砕機で処理された生ゴミを短時間で乾燥処理することが
できる生ゴミ処理装置を提供できる。しかも、ペレット
状に乾燥処理することができるため、簡単に取り出すこ
とができるし、肥料として散布するにも好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置の全体構造を示す
説明図である。
【図2】生ゴミ処理装置の正面図である。
【図3】生ゴミ処理装置の設置例を示す説明図である。
【符号の説明】 1・・ハウジング、1a・・乾燥室、1b・・加熱室、
2・・排水溝、3・・排水孔、4・・赤外線ヒータ、5
・・回転筒、6・・小透孔、7・・センタロッド、7a
・・軸受け、8・・支持杆、9・・櫛歯、10・・ロー
ラ、11・・ギヤードモータ、12・・蓋体、13・・
パイプ挿通孔、14・・片開き扉、15・・パイプ、1
6・・ファン、16a・・ダクト、17・・オゾン発生
器、18・・コントロールパネル、19・・キッチン用
品収納スペース、20・・粉砕機、21・・排出パイ
プ、21a・・導入パイプ、21b・・排水パイプ、2
2・・切り換えバルブ、22a・・レバー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕処理した生ゴミを、周面がメッシュ
    構造の回転筒内へ収容して高温雰囲気中で脱水乾燥さ
    せ、球形のペレット状に固形化する生ゴミの処理方法。
  2. 【請求項2】 ヒータを内蔵したハウジング内に、少な
    くとも周面がメッシュ構造の回転筒を横姿勢で配置し、
    前記ハウジングに、粉砕機で粉砕処理された生ゴミを、
    前記回転筒内へ水と一緒に流入させる流入口と、回転筒
    の周面から流出した水をハウジング外へ排出する水抜き
    用の排水孔とを形成し、前記回転筒を回転させる駆動手
    段を設けて成る生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記回転筒が、中心に貫挿された軸と内
    周面との間に回転方向に直交した櫛歯を内蔵したもので
    ある請求項2に記載の生ゴミ処理装置。
JP26747193A 1993-10-26 1993-10-26 生ゴミの処理方法及び生ゴミ処理装置 Pending JPH07120148A (ja)

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