JP2007142996A - オーディオミキシング装置 - Google Patents

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JP2007142996A JP2005336653A JP2005336653A JP2007142996A JP 2007142996 A JP2007142996 A JP 2007142996A JP 2005336653 A JP2005336653 A JP 2005336653A JP 2005336653 A JP2005336653 A JP 2005336653A JP 2007142996 A JP2007142996 A JP 2007142996A
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Akihiro Fukuzawa
晃弘 福沢
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Abstract

【課題】回路規模が小さく、低消費電力で簡素なオーディオミキシング装置を提供するこ
とである。
【解決手段】各スピーカに2つの入力端子を有し、各スピーカのこれら入力端子を直列接
続したn個(nは正の整数)のスピーカにPWM信号を出力するオーディオミキシング装
置であって、(n+1)個のデジタルデータがそれぞれ入力される(n+1)個の入力端
子と、前記(n+1)個のデジタルデータのうち、サンプリング周波数が可聴範囲内であ
るm個(mはn+1以下の整数)のデジタルデータを可聴範囲よりも高いサンプリング周
波数に変換するm個のデータ変換回路と、前記m個のデータ変換回路によって変換された
m個のデータと、前記(n+1)個のデジタルデータのうち可聴範囲よりも高いサンプリ
ング周波数のデータを、PWM信号に変換して前記n個のスピーカの直列接続点及び両端
に出力する(n+1)個のデジタル/アナログ変換器を具備した。
【選択図】図3

Description

本発明は、オーディオ装置において、音声データをヘッドホンやスピーカに出力する際
に、異なるサンプリング周波数を持つ複数の音声データを簡素な構成で合成できるように
したオーディオミキシング装置に関する。
従来、サンプリング周波数の異なるデジタル音声信号をミキシングしてデジタル/アナ
ログ変換器(以下、DAC)でスピーカに出力させる際には、サンプリングレートコンバ
ータ、データ加算回路、オーバーフロー対策回路及びDACが必要であった(例えば、特
許文献1参照)。
つまり、異なったサンプリング周波数のデータを、同一のサンプリング周波数のデータ
に変換した後に、データ加算することによってミキシングし、DACでスピーカへ出力さ
せていた。
また、複数のデジタル音声信号をそれぞれPWMに変換した後合成する構成とした場合
、PWM信号をローパスフィルタを通してからスピーカに出力することで、ノイズの影響
を除去していた(例えば、特許文献2)。
特開平10−98799号公報 特開2001−223545号公報
しかしながら、従来のミキシング装置に用いられているサンプリングレートコンバータ
、データ加算回路及びオーバーフロー対策回路は、回路規模が大きく、かつ消費電流も大
きいという問題があった。
また、複数のデジタル音声信号をそれぞれPWMに変換した後合成する構成とした場合
、ノイズを除去するために、PWM信号をローパスフィルタを通してからスピーカに出力
する構成がとられていた。PWM信号を出力する回路に加えローパスフィルタを用いると
コストが高くなる問題があった。また、PWM信号を出力する回路とローパスフィルタと
を同一基板上で製造する場合においても、ローパスフィルタの面積が大きくなり、製造コ
ストが高くなる問題があった。
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、回路規模が小さく、低消費電力で簡素なオーディ
オミキシング装置を提供することを目的とするものである。
本発明によるオーディオミキシング装置は、 各スピーカに2つの入力端子を有し、各
スピーカのこれら入力端子を直列接続したn個(nは正の整数)のスピーカにPWM信号
を出力するオーディオミキシング装置であって、(n+1)個のデジタルデータがそれぞ
れ入力される(n+1)個の入力端子と、前記(n+1)個のデジタルデータのうち、サ
ンプリング周波数が可聴範囲内であるm個(mはn+1以下の整数)のデジタルデータを
可聴範囲よりも高いサンプリング周波数に変換するm個のデータ変換回路と、前記m個の
データ変換回路によって変換されたm個のデータと、前記(n+1)個のデジタルデータ
のうち可聴範囲よりも高いサンプリング周波数のデータを、PWM信号に変換して前記n
個のスピーカの直列接続点及び両端に出力する(n+1)個のデジタル/アナログ変換器
を具備したことに関係する。
本発明のこのような構成によれば、データ加算回路及びオーバーフロー対策回路や、L
PF,DCカット用コンデンサ、ローパスフィルタが不要であり、回路規模が小さく、低
消費電力で簡素なオーディオミキシング装置を実現することができる。また、サンプリン
グの際に発生するノイズは、可聴範囲よりも高い周波数となり、可聴範囲のノイズが出力
されない。
本発明によるオーディオミキシング装置は、スピーカにPWM信号を出力するオーディ
オミキシング装置であって、 サンプリング周波数が可聴範囲よりも高い第1のデジタル
データが入力される第1の端子と、前記第1のデジタルデータをPWM信号に変換して前
記スピーカのもう一方の入力端子に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、サンプ
リング周波数が可聴範囲内である第2のデジタルデータが入力される第2の端子と、前記
第2の端子に接続され、前記第2のデジタルデータを可聴範囲よりも高いサンプリング周
波数に変換するデータ変換回路と、前記第2のデジタルデータを前記データ変換回路によ
って変換されたデータをPWM信号に変換して前記スピーカの一方の入力端子に出力する
第2のデジタル/アナログ変換器とを具備したことに関係する。 本発明のこのような構
成によれば、前記n個(nは正の整数)のスピーカと(n+1)個のデジタル/アナログ
変換器を使う一例として、n=1の場合には、1つのスピーカの+入力端子と−入力端子
(グランド端子)にそれぞれ第1,第2のデジタル/アナログ変換器の各PWM出力を直
接供給するだけで、±入力端子の両入力の合成された音声データが1つのスピーカから出
力できる。従来のミキシング装置に用いられているデータ加算回路、オーバーフロー対策
回路、LPF及びDCカット用コンデンサ、ローパスフィルタは不要であり、回路規模が
小さく、低消費電力で簡素なオーディオミキシング装置を実現することができる。しかも
、音質的にも低下の少ない合成音が得られる。また、サンプリングの際に発生するノイズ
は、可聴範囲よりも高い周波数となり、可聴範囲のノイズが出力されない。
本発明において、前記(n+1)個のデジタル/アナログ変換器を同時に起動及び/又
は静止させることを特徴とする。
このような構成によれば、複数のデジタル/アナログ変換器が同時に起動,静止するこ
とにより、使用される個々のスピーカの±入力端子を同時に同電位に保つことができ、後
述するクリックノイズの発生を抑えることが可能となる。
本発明において、前記の同時に起動及び/又は静止させる動作は、同一のイネーブル信
号を用いて行うことを特徴とする。
このような構成によれば、複数のデジタル/アナログ変換器を同一のイネーブル信号に
て同時に起動,静止することができ、複数のデジタル/アナログ変換器の動作の同時性を
確保することができる。
本発明によるオーディオミキシング装置は、各スピーカに第1および第2の入力端子を
有し、各スピーカの各第2の入力端子が共通接続点に接続した第1および第2のスピーカ
にPWM信号を出力するオーディオミキシング装置であって、サンプリング周波数が可聴
範囲よりも高いステレオ左チャンネルの第1のデジタルデータが入力される第1の端子と
、前記第1のデジタルデータをPWM信号に変換して前記第1のスピーカの第1の入力端
子に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、サンプリング周波数が可聴範囲よりも
高いステレオ右チャンネルの第2のデジタルデータが入力される第2の端子と、前記第2
のデジタルデータをPWM信号に変換して前記第2のスピーカの第1の入力端子に出力す
る第2のデジタル/アナログ変換器と、サンプリング周波数が可聴範囲内の第3のデジタ
ルデータが入力される第3の端子と、前記第3の端子に接続され、前記第3のデジタルデ
ータを可聴範囲よりも高いサンプリング周波数に変換するデータ変換回路と、前記第3の
デジタルデータを前記データ変換回路によって変換されたデータをPWM信号に変換して
前記共通接続点に出力する第3のデジタル/アナログ変換器と、前記共通接続点が接続さ
れるグランド端子と、を具備したことに関係する。
本発明のこのような構成によれば、前記n個(nは正の整数)のスピーカと(n+1)
個のデジタル/アナログ変換器を使う一例としてのn=2の場合であって、2つのスピー
カをグランド端子を共通にして直列接続し、その直列接続した2つのスピーカの3つの入
力端子に第1乃至第3のデジタル/アナログ変換器をそれぞれ接続する構成とし、ステレ
オ左右チャンネルの第1,第2のPWM信号を各スピーカの+入力端子に入力し、2つの
スピーカの共通接続点の入力端子であるグランド端子に第3のPWM信号を入力するので
、2つのスピーカに左右のステレオ音と共に通話音声や効果音などの第3の音声をミキシ
ングして聴くことが可能となる。しかも、従来のミキシング装置に用いられているデータ
加算回路及びオーバーフロー対策回路は勿論のこと、LPFやDCカット用フィルタ、ロ
ーパスフィルタをも削除することが可能であり、回路規模が小さく、低消費電力で簡素な
オーディオミキシング装置を実現することができる。また、サンプリングの際に発生する
ノイズは、可聴範囲よりも高い周波数となり、可聴範囲のノイズが出力されない。
本発明によるオーディオミキシング装置は、ステレオ左チャンネル端子と、ステレオ右
チャンネル端子と、グランド端子とを有するヘッドホンジャックにPWM信号を出力する
オーディオミキシング装置であって、サンプリング周波数が可聴範囲よりも高いステレオ
左チャンネルの第1のデジタルデータが入力される第1の端子と、前記第1のデジタルデ
ータをPWM信号に変換して前記ステレオ左チャンネル端子に出力する第1のデジタル/
アナログ変換器と、サンプリング周波数が可聴範囲よりも高いステレオ右チャンネルの第
2のデジタルデータが入力される第2の端子と、前記第2のデジタルデータをPWM信号
に変換して前記ステレオ右チャンネル端子に出力する第2のデジタル/アナログ変換器と
、サンプリング周波数が可聴範囲内の第3のデジタルデータが入力される第3の端子と、
前記第3の端子に接続され、前記第3のデジタルデータを可聴範囲よりも高いサンプリン
グ周波数に変換するデータ変換回路と、前記第3のデジタルデータを前記データ変換回路
によって変換されたデータをPWM信号に変換して前記グランド端子に出力する第3のデ
ジタル/アナログ変換器と、グランド端子を接地するグランドと、を具備したことに関係
する。
本発明のこのような構成によれば、前記n個(nは正の整数)のスピーカと(n+1)
個のデジタル/アナログ変換器を使う一例としてのn=2の場合であって、ヘッドホンジ
ャックの3つの入力端子L,R,Gに第1乃至第3のデジタル/アナログ変換器をそれぞ
れ接続する構成とし、ステレオ左右チャンネルの第1,第2のPWM信号をヘッドホンジ
ャックのステレオ左右チャンネルにそれぞれ入力し、ヘッドホンジャックのグランド端子
に第3のPWM信号を入力するので、ヘッドホンジャックにヘッドホンプラグを挿し込め
ば、ヘッドホンの左右のイヤホンにて左右のステレオ音と共に通話音声や効果音などの第
3の音声をミキシングして聴くことが可能となる。しかも、従来のミキシング装置に用い
られているデータ加算回路及びオーバーフロー対策回路は勿論のこと、LPFやDCカッ
ト用フィルタ、ローパスフィルタをも削除することが可能であり、回路規模が小さく、低
消費電力で簡素なオーディオミキシング装置を実現することができる。また、サンプリン
グの際に発生するノイズは、可聴範囲よりも高い周波数となり、可聴範囲のノイズが出力
されない。
本発明によるオーディオミキシング装置は、各スピーカに2つの入力端子を有し、各ス
ピーカのこれら入力端子を直列接続したn個(nは正の整数)のスピーカにPWM信号を
出力するオーディオミキシング装置であって、前記(n+1)個のデータが入力され、P
WM信号に変換して前記n個のスピーカの直列接続点及び両端に出力する(n+1)個の
デジタル/アナログ変換器と、を具備し、前記(n+1)個のデジタル/アナログ変換器
は、それぞれ周波数変換器を有し、前記入力データのサンプリング周波数が可聴範囲であ
る場合、前記周波数変換回路をイネーブルにし、入力データのサンプリング周波数が逓倍
となり、かつ、可聴範囲をよりも高いサンプリング周波数となるように変換して、前記P
WM信号に変換する処理を行うことに関係する。
本発明によるオーディオミキシング装置は、スピーカにPWM信号を出力するオーディ
オミキシング装置であって、第1のデジタルデータが入力される第1の端子と、前記第1
の端子に接続され、前記第1のデジタルデータを第1のPWM信号に変換して前記スピー
カの一方の入力端子に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、前記第1のデジタル
/アナログ変換器は、第1の周波数変換器を有し、前記第1のデジタルデータのサンプリ
ング周波数が可聴範囲である場合、前記第1の周波数変換器をイネーブルにし、前記第1
のデジタルデータのサンプリング周波数が逓倍となり、かつ、可聴範囲よりも高いサンプ
リング周波数となるように変換して、前記第1のPWM信号に変換する処理を行い、第2
のデジタルデータが入力される第2の端子と、前記第2の端子に接続され、前記第2のデ
ジタルデータを第2のPWM信号に変換して前記スピーカの一方の入力端子に出力する第
2のデジタル/アナログ変換器と、前記第2のデジタル/アナログ変換器は、第2の周波
数変換器を有し、前記第2のデジタルデータのサンプリング周波数が可聴範囲である場合
、前記第2の周波数変換器をイネーブルにし、前記第2のデジタルデータのサンプリング
周波数が逓倍となり、かつ、可聴範囲よりも高いサンプリング周波数となるように変換し
て、前記第2のPWM信号に変換する処理を行うことに関係する。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るオーディオミキシング装置が適用されるオーディオ装置全体のブロ
ック図を示している。
図1において、オーディオ装置100は、その装置本体101内に、パソコンなどの外
部機器から音楽,効果音,音声,テキストなどのデータを入出力可能なシリアルインター
フェース102と、ADPCM(音声や音楽などのオーディオ信号を高能率に符号化(圧
縮)する方式:Adaptive Differential Pulse Code Modulation),MP3(MPEG-1で利用
される音声圧縮方式:MPEG Audio Layer-3),AAC(MPEG-2またはMPEG-4で使われる音声
圧縮方式:Advanced Audio Coding)などのデコード用や多言語(例えば英語,仏語,独語
,スペイン語)対応のテキスト/音声コンバート用のデータを記憶しているスタック型の
フラッシュメモリ103と、A/Dコンバータ(ADC)105,D/Aコンバータ(D
AC)106,アンプ(AMP)107を有し、アナログ入力したオーディオ信号をデジ
タル信号にしたり、音楽,効果音,音声などのデジタルのオーディオデータをPWM出力
(1ビット(2値)信号)又はアナログ出力するアナログフロントエンド(AFE)と呼ば
れるアナログ処理回路104と、装置内の動作クロックを水晶振動子123の基準クロッ
クを用いて生成するPLL回路111,112と、時間計測を行うタイマー回路113,
114と、作業用メモリとして機能するRAM109と、多言語(例えば英語,仏語,独
語,スペイン語)対応のテキスト/音声コンバータ用のファームウェアを含んだROM1
08と、ADC105,ステレオDAC106,フラッシュメモリ103などを制御する
制御手段としてのマイクロコントローラ110と、を備えている。
このオーディオ装置では、外部からインターフェース102を通して入力した音楽デー
タ等を各データ個々の圧縮形式で記録し、デコードし、かつPWM信号への変換を行って
スピーカ121,122から出力したり、多言語のテキスト(文字)データをそれぞれの言
語で音声データに変換し更にPWM信号への変換を行って出力したり、或いは、マイク1
20から入力した音声信号とフラッシュメモリ103内から再生した音楽信号とを合成(
ミキシング)してL,Rチャンネルのスピーカ121,122に出力することもできる。
以下に、DACとスピーカとを組み合わせたオーディオミキシング装置の実施形態を説
明する。例えば、携帯電話機で音楽サイトからダウンロードした音楽データと、効果音又
は受信中の通話音声とを、合成(ミキシング)してスピーカに出力するような場合を例と
して説明する。
[第1の実施形態]
図2は本発明の第1の実施形態のオーディオミキシング装置を示すブロック図である。
本実施形態は、スピーカ1個の場合の実施形態である。
図2に示すオーディオミキシング装置10は、1つのスピーカ11と、メインDAC2
1と、サブDAC22と、データ変換回路42とを備える。DAC21はデジタル入力,
PWM出力の構成となっており、DAC22には、データ変換回路42が出力したデジタ
ルデータSS2が入力され,PWM出力の構成となっている。データ変換回路42は、可
聴範囲のサンプリング周波数のデジタルデータ(例えば、8kHz, 16kHz)を、サンプリン
グ周波数が可聴範囲を超える周波数となるように周波数を逓倍したデジタルデータに変換
する。例えば、逓倍率は256倍とする。1つのスピーカ11の両端の+,−入力端子に
それぞれメインDAC21のPWM出力,サブDAC22のPWM出力を入力している。
なお、スピーカの−入力端子は、通常、グランド端子と呼ばれる。メインDAC21には
、図示しない音声信号発生源からデジタルの音楽データSMが入力され、サブDAC22
には、図示しない音声信号発生源から効果音又は通話音声のデジタル信号SSが入力され
る。また、メインDAC21に入力される音楽データのサンプリング周波数は例えば44.1
kHzである。一方、データ変換回路42に入力される効果音は、サンプリング周波数を、
例えば、16kHz, 38kHzとなるデジタルデータとして入力される。また、データ変換回路4
2に入力される通話音声のサンプリング周波数は、例えば、8kHzとなるデジタルデータと
して入力される。データ変換回路42は、入力されたデータのサンプリング周波数が可聴
範囲を超える周波数となるようにデータ変換を行う。例えば、サンプリング周波数の逓倍
率を256倍とする。なお、データ変換回路42に入力されるデジタルデータのサンプリ
ング周波数が可聴範囲よりも高い場合(例えば、38kHz)は、逓倍機能を無効にする構成
にしても良い。データ変換回路42でそのサンプリング周波数が逓倍されたデジタルデー
タSS2は、サブDAC22に入力される。
上記の構成において、メインDAC21は、図示しない音声信号発生源からモノラルの
デジタル音楽データSMを入力し、ΣΔ変調して多値のPDM(Pulse Density Modulation
)信号を生成し更にPWM信号、即ち1ビット(2値)信号に変調し、そのPWM信号をパワ
ー増幅してスピーカ11の+入力端子へ出力する。、図示しない音声信号発生源から効果
音又は通話音声のデジタル信号SSは、データ変換回路42に入力され、サンプリング周
波数が逓倍され、可聴範囲より高い周波数となるデジタル信号SS2にデータ変換され、
サブDAC22に入力される。サブDAC22は、デジタル信号SS2をΣΔ変調して多
値のPDM信号を生成し更にPWM信号、即ち1ビット(2値)信号に変調し、そのPWM
信号をパワー増幅してスピーカ11の−入力端子へ出力する。スピーカ11は、一方の+
入力端子にメインDAC21からのPWM信号Lを入力し、もうの一方の−入力端子にサ
ブDAC22からのPWM信号Sを入力することによって、音声信号L−Sを合成音とし
て出力する。なお、スピーカ11の−入力端子に入力するPWM信号Sを予め極性反転し
て−Sとして−入力端子に入力すれば、音声信号L+Sを合成音として出力することがで
きる。
第1の実施形態によれば、1つのスピーカの+入力端子と−入力端子(グランド端子)
にそれぞれ2つのDACからの各PWM出力を直接供給するだけで、±入力端子の両入力
の合成された音声データが1つのスピーカから出力できる。従来のミキシング装置に用い
られているデータ加算回路、オーバーフロー対策回路、LPF及びDCカット用コンデン
サは不要であり、回路規模が小さく、低消費電力で簡素なオーディオミキシング装置を実
現することができる。しかも、音質的にも低下の少ない合成音が得られる。また、サンプ
リングの際に発生するノイズは、可聴範囲よりも高い周波数となり、可聴範囲のノイズが
出力されない。
ここで、データ変換回路を有さない構成とした場合、サンプリング周波数を可聴範囲と
するデータは、サンプリングの際に発生するノイズの周波数が可聴範囲となる。従来は、
その対策として、図19の比較例のように、PWM信号をローパスフィルタ81に通して
、スピーカ11に出力する構成としていた。ローパスフィルタを介すことでPWM出力波
形を変形させ、音質の低下を招いていた。また、製造コストも問題となっていた。たとえ
、ローパスフィルタをDACと同一基板で製造することとしても、チップの面積が大きく
なり、製造コストが高い。
[第2の実施形態]
図3は本発明の第2の実施形態のオーディオミキシング装置を示すブロック図である。
本実施形態は、スピーカ2個の場合の実施形態である。
図3に示すオーディオミキシング装置10Aは、2つのスピーカ11,12と、メイン
LchDAC31と、サブDAC32と、メインRchDAC33と、、データ変換回路
52とを備える。Lch,Rchはそれぞれ、Lチャンネル,Rチャンネルを意味してい
る。DAC31はデジタル入力,PWM出力の構成となっており、DAC32,33も同
様にデジタル入力,PWM出力の構成となっている。2つのスピーカ11,12のそれぞ
れの−入力端子(グランド端子)を共通に接続し、スピーカ11の+入力端子にメインL
chDAC31からのPWM出力を入力し、スピーカ11の+入力端子にメインLchD
AC31からのPWM出力を入力し、スピーカ11,12の共通接続端子(グランド端子
)にサブDAC32からのPWM出力が入力している。メインDAC31,33には、図
示しない音声信号発生源からステレオL,Rチャンネルのデジタル音楽データSML,SMR
が入力される。
データ変換回路52には、図示しない音声信号発生源から効果音又は通話音声のデジタ
ルデータSSが入力される。データ変換回路52は、可聴範囲のサンプリング周波数のデ
ジタルデータ(例えば、8kHz, 16kHz)を、サンプリング周波数が可聴範囲を超える周波
数となるように周波数を逓倍したデジタルデータSS2に変換する。例えば、逓倍率は2
56倍である。サブDAC32には、データ変換回路52が出力したデジタルデータSS
2が入力される。なお、メインLchDAC31及びメインRchDAC33に入力され
る音楽データのサンプリング周波数は例えば44.1kHzである。一方、データ変換回路52
に入力される効果音は、サンプリング周波数を例えば16kHz又は38kHzとなるデジタルデー
タとして入力される。また、データ変換回路42に入力される通話音声のサンプリング周
波数は、例えば、8kHzとなるデジタルデータとして入力される。データ変換回路52は、
入力されたデータのサンプリング周波数が可聴範囲を超える周波数となるようにデータ変
換を行う。例えば、サンプリング周波数を256倍とする。なお、データ変換回路52に
入力されるデジタルデータのサンプリング周波数が可聴範囲よりも高い場合(例えば、38
kHz)は、逓倍機能を無効にする構成にしても良い。
上記の構成において、メインDAC31は、ステレオLチャンネルのデジタル音楽デー
タSMLを入力し、ΣΔ変調して多値のPDM信号を生成し更にPWM信号、即ち1ビット(
2値)信号に変調し、そのPWM信号をパワー増幅してスピーカ11の一方の+入力端子
に供給する。メインDAC33は、ステレオRチャンネルのデジタル音楽データSMRを入
力し、ΣΔ変調して多値のPDM信号を生成し更にPWM信号、即ち1ビット(2値)信号
に変調し、そのPWM信号をパワー増幅してスピーカ12の一方の+入力端子に出力する
。図示しない音声信号発生源から効果音又は通話音声の信号SSは、データ変換回路52
に入力され、サンプリング周波数が逓倍され、可聴範囲より高い周波数となるデジタル信
号SS2に変換され、サブDAC32に入力される。サブDAC32は、デジタル信号S
S2をΣΔ変調して多値のPDM信号を生成し更にPWM信号、即ち1ビット(2値)信号
に変調し、そのPWM信号をパワー増幅してスピーカ12の共通接続端子(グランド端子
)に供給する。
そして、スピーカ11,12は、その共通接続端子(グランド端子)にサブDAC32
からのPWM信号Sが入力されることによって、スピーカ11からはステレオLチャンネ
ルのデジタル音楽データSMLのPWM信号Lと効果音又は通話音声のPWM信号Sを合成
した音声信号L−Sを合成音として出力し、スピーカ12からはステレオRチャンネルの
デジタル音楽データSMRのPWM信号Rと効果音又は通話音声のPWM信号Sを合成した
音声信号R−Sを合成音として出力する。なお、この場合も、スピーカ11,12の共通
接続端子に入力するPWM信号Sを予め極性反転して−Sとして共通接続端子に入力すれ
ば、スピーカ11,12からそれぞれ音声信号L+S,R+Sを合成音として出力するこ
とができる。
第2の実施形態によれば、2つのスピーカをグランド端子を共通にして直列接続し、そ
の直列接続した2つのスピーカの3つの入力端子に3つのDACをそれぞれ接続する構成
とし、ステレオ左右チャンネルの第1,第2のPWM信号を各スピーカの+入力端子に入
力し、2つのスピーカの共通接続点の入力端子であるグランド端子に第3のPWM信号を
入力するので、2つのスピーカに左右のステレオ音と共に通話音声や効果音などの第3の
音声をミキシングして聴くことが可能となる。しかも、従来のミキシング装置に用いられ
ているデータ加算回路及びオーバーフロー対策回路は勿論のこと、LPFやDCカット用
フィルタをも削除することが可能であり、回路規模が小さく、低消費電力で簡素なオーデ
ィオミキシング装置を実現することができる。また、サンプリングの際に発生するノイズ
は、可聴範囲よりも高い周波数となり、可聴範囲のノイズが出力されない。
ここで、データ変換回路を有さない構成とした場合、サンプリング周波数を可聴範囲と
するデータは、サンプリングの際に発生するノイズの周波数が可聴範囲となるという問題
がある。このことは、第1の実施形態に関して述べたのと同様である。
[第3の実施形態]
図4は本発明の第3の実施形態のオーディオミキシング装置を示すブロック図である。
本実施形態は、ステレオヘッドホンの場合の実施形態である。
図4に示すオーディオミキシング装置10Bは、ステレオヘッドホン41と、ヘッドホ
ンジャック34と、メインLchDAC31と、サブDAC32と、メインRchDAC
33と、データ変換回路52とを備える。DAC31、33は、デジタル入力,PWM出
力の構成となっており、DAC32には、データ変換回路52が出力したデジタルデータ
SS2が入力され、PWM出力の構成となっている。データ変換回路52は、可聴範囲の
サンプリング周波数のデジタルデータ(例えば、8kHz, 16kHz)を、サンプリング周波数
が可聴範囲を超える周波数となるように周波数を逓倍したデジタルデータに変換する。ス
テレオヘッドホン41は、ヘッドホン本体41aと、ヘッドホンコード41bと、ヘッド
ホンプラグ41cと、を備える。ヘッドホンジャック34は、ヘッドホン41を着脱する
ために用いられる3端子のジャックであり、Lチャンネル端子34aと、Rチャンネル端
子34bと、グランド端子34cとを備えている。ヘッドホンプラグ41cは、その接続
端子部分に、Lチャンネル端子(L)と、Rチャンネル端子(R)と、グランド端子(G
)とを備えている。
ヘッドホンジャック34に対してヘッドホンプラグ41cを挿着することによって、両
者の対応する各端子同士が接続される。この接続状態では、ヘッドホン41のLチャンネ
ル端子(L)にメインLchDAC31からのPWM出力Lを入力し、ヘッドホン41の
グランド端子(R)にメインRchDAC33からのPWM出力Rを入力し、ヘッドホン
41のグランド端子(G)にサブDAC32からのPWM出力Sが入力する。メインDA
C31,33には、図示しない音声信号発生源からステレオL,Rチャンネルのデジタル
音楽データSML,SMRが入力される。一方、データ変換回路52に入力される効果音は、
サンプリング周波数を、例えば、16kHz, 38kHzとなるデジタルデータとして入力される。
また、データ変換回路52に入力される通話音声のサンプリング周波数は、例えば、8kHz
となるデジタルデータとして入力される。データ変換回路52は、入力されたデータのサ
ンプリング周波数が可聴範囲を超える周波数となるようにデータ変換を行う。例えば、サ
ンプリング周波数の逓倍率を256倍とする。なお、データ変換回路52に入力されるデ
ジタルデータのサンプリング周波数が可聴範囲よりも高い場合(例えば、38kHz)は、逓
倍機能を無効にする構成にしても良い。データ変換回路52でそのサンプリング周波数が
逓倍されたデジタルデータSS2は、サブDAC32に入力される。なお、メインLch
DAC31及びメインRchDAC33に入力される音楽データのサンプリング周波数は
例えば44.1kHzである。
上記の構成において、メインDAC31は、ステレオLチャンネルのデジタル音楽デー
タSMLを入力し、ΣΔ変調して多値のPDM信号を生成し更にPWM信号、即ち1ビット(
2値)信号に変調し、そのPWM信号をパワー増幅してヘッドホン41のLチャンネル端
子(L)に供給する。メインDAC33は、ステレオRチャンネルのデジタル音楽データ
SMRを入力し、ΣΔ変調して多値のPDM信号を生成し更にPWM信号、即ち1ビット(2
値)信号に変調し、そのPWM信号をパワー増幅してヘッドホン41のRチャンネル端子
(R)に出力する。図示しない音声信号発生源から効果音又は通話音声の信号SSは、デ
ータ変換回路52に入力され、サンプリング周波数が逓倍され、可聴範囲より高い周波数
となるデジタル信号SS2にデータ変換され、サブDAC32に入力される。サブDAC
22は、デジタル信号SS2を入力し、ΣΔ変調して多値のPDM信号を生成し更にPW
M信号、即ち1ビット(2値)信号に変調し、そのPWM信号をパワー増幅してヘッドホン
41のグランド端子(G)に供給する。
そして、ヘッドホン41は、そのグランド端子(G)にサブDAC32からのPWM信
号Sが入力されることによって、ヘッドホン41のL側イヤホンからはステレオLチャン
ネルのデジタル音楽データSMLのPWM信号Lと効果音又は通話音声データSSのPWM
信号Sを合成した音声信号L−Sを合成音として出力し、ヘッドホン41のR側イヤホン
からはステレオRチャンネルのデジタル音楽データSMRのPWM信号Rと効果音又は通話
音声のPWM信号Sを合成した音声信号R−Sを合成音として出力する。なお、この場合
も、ヘッドホン41のグランド端子に入力するPWM信号Sを予め極性反転して−Sとし
てグランド端子に入力すれば、ヘッドホン41のL側イヤホン,R側イヤホンからそれぞ
れ音声信号L+S,R+Sを合成音として出力することができる。
第3の実施形態によれば、ヘッドホンジャックの3つの入力端子L,R,Gに3つのD
ACをそれぞれ接続する構成とし、ステレオ左右チャンネルの第1,第2のPWM信号を
ヘッドホンジャックのステレオ左右チャンネルにそれぞれ入力し、ヘッドホンジャックの
グランド端子に第3のPWM信号を入力するので、ヘッドホンジャックにヘッドホンプラ
グを挿し込めば、ヘッドホンの左右のイヤホンにて左右のステレオ音と共に通話音声や効
果音などの第3の音声をミキシングして聴くことが可能となる。しかも、従来のミキシン
グ装置に用いられているデータ加算回路及びオーバーフロー対策回路は勿論のこと、LP
FやDCカット用フィルタをも削除することが可能であり、回路規模が小さく、低消費電
力で簡素なオーディオミキシング装置を実現することができる。また、サンプリングの際
に発生するノイズは、可聴範囲よりも高い周波数となり、可聴範囲のノイズが出力されな
い。
ここで、データ変換回路を有さない構成とした場合、サンプリング周波数を可聴範囲と
するデータは、サンプリングの際に発生するノイズの周波数が可聴範囲となるという問題
がある。このことは、第1の実施形態に関して述べたのと同様である。
以上述べた第1乃至第3の実施形態において、図2乃至図4に示したデータ変換回路を
無くし、各DACに周波数変換回路を設ける構成としても良い。例えば図16のように、
DAC21、22のそれぞれが周波数変換回路61、62を有し、周波数変換回路がイネ
ーブルの場合、デジタルデータのサンプリング周波数が逓倍となり、かつ、可聴範囲より
も高いサンプリング周波数となるように周波数変換して、PWM信号に変換する処理を行
う。周波数変換回路は図示しない制御手段からのイネーブル信号enに基づいてイネーブ
ル又はディセーブルにされる。なお、サンプリング周波数が可聴範囲よりも高いデジタル
信号が入力された場合は、周波数変換回路をディセーブルにし、サンプリング周波数が可
聴範囲である場合は、周波数変換回路をイネーブルにするする構成としても良い。図17
や図18においても同様である。即ち、DAC31,32,33のそれぞれが周波数変換
回路71,72,73を有し、周波数変換回路がイネーブルの場合、デジタルデータのサ
ンプリング周波数が逓倍となり、かつ、可聴範囲よりも高いサンプリング周波数となるよ
うに周波数変換して、PWM信号に変換する処理を行う。
以上述べた第1乃至第3の実施形態において、図2乃至図4に示したDAC21,22
,31,32又は33は、例えば、図5に示すように構成されている。すなわち、デジタ
ル信号を入力し、ΣΔ変調処理し、更にPWM変調してPWM信号を生成するΣΔ変調部
23と、そのΣΔ変調部23から出力されるPWM信号をパワー増幅して出力するデジタ
ルアンプ部(D.Amp)24とを備えている。
なお、図2乃至図4に示すサブDAC22又は32は、例えば、図6に示すように構成
されていてもよい。すなわち、デジタル信号を入力し、ΣΔ変調処理し、更にPWM変調
してPWM信号を生成するΣΔ変調部23と、そのΣΔ変調部23から出力されるPWM
信号をパワー増幅して出力するデジタルアンプ(D.Amp)部24と、スピーカ12の共通
接続端子(グランド端子)に接続する摺動端子cを、効果音又は通話音声をミキシング(
MIX)する時にはデジタルアンプ部24の出力端aに接続し、ミキシング(MIX)し
ない時にはグランド端子(GND)端子bに接続するように切り替えることができるスイ
ッチ部25と、を備えている。
これにより、ユーザーがオーディオミキシング装置の音声出力モードを切り替える操作
をすることによって、装置内の制御手段がスイッチ部25の切り替えを行うことになる。
図2乃至図4では、各DACから音楽データや効果音又は通話音声をローパスフィルタ
(LPF)無しで、スピーカ又はヘッドホンに対して出力する構成としている。このよう
にDACからLPF無しでスピーカ又はヘッドホンに音声出力しても音楽或いは音声とし
て十分に聴き取ることができる。
ここで、DACからLPF無しでスピーカ又はヘッドホンに音声出力しても音楽或いは
音声として十分に聴き取れる理由を、図7を参照して説明する。図7は図2乃至図4に示
したDACから出力されるPWM変調されたPWM信号の周波数スペクトルを示している
。横軸に周波数を、縦軸に強度をとってある。
図7に示すように、人間の耳に音として聞こえる可聴周波数の範囲は、20Hz〜20kH
zの範囲である。図2乃至図4に示したDACから出力されるPWM信号は、ほぼ直流(D
C)に近いところ(周波数0Hz)にDC成分として第1のスペクトルがあり、可聴範囲の
ほぼ中央に可聴成分として第2のスペクトルが存在し、更にPWM信号というパルス化す
ることに伴う高調波成分が、20kHzを超えた可聴範囲外に発生している。従って、PW
M信号における可聴範囲外のDC成分や高調波成分は人間には音として聞こえない。しか
し、PWM信号のままであっても、人間にはPWM信号の可聴範囲内の可聴成分を音とし
て聴き取ることが可能である。PWM信号はアナログ音楽信号等の信号強度(振幅)に応
じてパルス幅が増減しているので、これをLPFを介さずに直接スピーカやヘッドホンに
入力しても、スピーカやヘッドホンに存在するインダクタンスLや容量CによるLPF要
素に基づき、人間の耳には可聴信号部分の時間的な持続幅(パルス幅)が積算されて振幅
の大小として復元されて聴き取ることができる。実験の結果でも、十分に視聴できる音声
として復元することができた。
図8は図2の第1の実施形態に示したメインDACの構成例を示すブロック図である。
図8に示すメインDAC21Aは、サンプリング周波数fsのデジタル信号が入力する
入力端子211と、入力されるデジタル信号からサンプリング周波数fs以外の周波数を
ほぼ除去するFIR(Finite Impulse Response)フィルタ212と、更にサンプリング
周波数fsを精度高く抽出するくし形フィルタ213と、サンプリング周波数fsのデジタ
ル信号を入力し、ΣΔ変調して、多値のPDM信号に変調する1次ΣΔ変調器214と、
ΣΔ変調されたPDM信号を更にΣΔ変調する2次変調器215と、1次ΣΔ変調器21
4からのPDM信号と2次変調器215からのPDM信号とを加算する加算器216と、
加算器216からのPDM信号を反転する反転回路217と、加算器216からのPDM
信号を入力し、PWM信号、即ち1ビット(2値)信号に変調するPWM変調部としてのP
WM ROM218と、反転回路217からのPDM信号を入力し、PWM信号、即ち1
ビット(2値)信号に変調するPWM変調部としてのPWM ROM219と、PWM RO
M218,219からそれぞれ出力される各PWM信号をパワー増幅して出力する反転増
幅回路220,221と、反転増幅回路220,221からの互いに逆極性のPWM信号
を出力する出力端子222,223と、を備えている。
ここで変形例として、図2のデータ変換回路52を介さずに、サンプリング周波数が可
聴範囲であるデジタルデータが入力211される構成を挙げる。図8に示すメインDAC
21Aは、サンプリング周波数が8kHz、16ビット幅のデジタル信号が入力端子211から
入力される。FIR(Finite Impulse Response)フィルタ212は、入力されるデジタ
ル信号からサンプリング周波数fs以外の周波数をほぼ除去し、8×8kHz、16ビット幅で出
力する。くし形フィルタ213は、サンプリング周波数を16×8kHzに変換し16ビット幅で
出力し、1次ΣΔ変調器214および2次ΣΔ変調器215は、64×8kHz、4ビット幅で
出力する。1次ΣΔ変調器214および2次ΣΔ変調器215が出力したデータとが加算
器216で加算される。PWM ROM218は、256×8kHzの1ビット(2値)信号に変調
し、PWM ROM219は、PWM ROM218に入力される信号の反転信号を256×8
kHzの1ビット(2値)信号に変調して出力する。このようにすれば、PWM出力された信
号のサンプリング周波数は、可聴範囲よりも高くなり、サンプリングの際に生じるノイズ
は可聴範囲の周波数よりも高くなる。
図9は、図8における上記PWM ROMを用いたDACの出力を示している。多値の
PDM信号値に対するPWM信号のパルス幅の変化を示している。前段のΣΔ変調部から
の多値(−5,−4,−3,−2,−1,0,+1,+2,+3,+4,+5の整数値)の
PDM信号に応じてPWM信号のパルス幅、即ちハイレベル期間又はローレベル期間が2
倍×(クロック周期)ずつ増減する関係となっている。図8のΣΔ型DACは、デジタル技
術によりΣΔ変調が行われるため、高ダイナミックレンジ,ジッター抑制,波形歪抑制及
びDAC精度の確保を実現することができる。
[第4の実施形態]
図10(a),(b)は本発明の第4の実施形態のオーディオミキシング装置の回路構成図
である。本実施形態は、図8のDAC構成例のPWM出力をそのまま用いて1つのスピー
カを駆動する場合の実施形態である。図10(a)はスピーカの−入力端子(グランド端子
)をBTL(Bridged TransLess)接続した場合、図10(b)はスピーカの−入力端子をグ
ランド(GND)接続した場合を示している。
図10(a)に示すオーディオミキシング装置10Cは、互いに極性の反転した2つのP
WM信号を出力するΣΔDAC21Aと、1つのスピーカ11と、ΣΔDAC21Aの正
極性の出力端Oとスピーカ11の+入力端子との間に接続されたコイル51とコンデンサ
52からなる第1のLPFと、ΣΔDAC21Aの負極性の出力端/Oとスピーカ11の
−入力端子との間に接続されたコイル53とコンデンサ54からなる第2のLPFと、を
備えている。
図10(a)の実施形態によれば、1つのΣΔ型のDACから出力される互いに逆極性の
2つPWM信号の一方の極性のPWM信号を1つのスピーカの+入力端子に入力し、スピ
ーカの−入力端子であるグランド端子にもう一方の極性反転したPWM信号を入力する構
成(BTL接続構成)を実現したものであり、回路規模が小さく、スピーカを低電圧大出力
駆動することが可能なオーディオミキシング装置を実現することができる。
図10(b)に示すオーディオミキシング装置は、互いに極性の反転した2つのPWM信
号のうちの正極性のPWM信号のみを出力させるΣΔDAC21Aと、−入力端子をグラ
ンド(GND)接続した1つのスピーカ11と、ΣΔDAC21Aの正極性の出力端Oとスピ
ーカ11の+入力端子との間に、直流カット用コンデンサ55と、コイル51及びコンデ
ンサ52からなるLPFと、を直列に接続したフィルタ回路と、を備えている。
[第5の実施形態]
図11は本発明の第5の実施形態のオーディオミキシング装置の回路構成図である。本
実施形態は、図8のDAC構成例のPWM出力を、インターフェース回路60及び直流カ
ット用コンデンサ55を介して、スピーカ11の+入力端子に接続し、スピーカ11の−
入力端子をグランド(GND)接続した場合を示している。
インターフェース回路60は、差動型のLPFであって、ΣΔDAC21Aの正極性の
出力端Oを抵抗61,64を直列に介してオペアンプ66の−入力端に接続し、負極性の
出力端/Oを抵抗62,65を直列に介してオペアンプ66の+入力端に接続し、抵抗6
1,64の接続点と抵抗62,65の接続点間にコンデンサ63を接続し、オペアンプ6
6の出力端とその入力端間にコンデンサ67及び抵抗68の並列回路を接続し、オペアン
プ66の+入力端とコンデンサ69及び抵抗70の並列回路を介してグランド(GND)に接
続する構成となっている。
[第6の実施形態]
図12乃至図15は本発明の第6の実施形態に係り、図12(a),(b)は本発明の第6
の実施形態のオーディオミキシング装置の回路構成を示す図、図13は図12(a)の動作
を説明する波形図である。
図14はクリックノイズが発生する従来回路の構成であり、図15はその動作を説明す
る波形図である。
まず、図14及び図15を参照してクリックノイズ及びその発生について説明する。
図14で、DAC21は、直流電源Vdd(例えば5V)ラインとグランド(GND)ライン間
に配設され、イネーブル信号で回路がオンしているときに動作する。DAC21は、入力
するデータをΣΔ変調してPDM信号を得、更にこれをPWM変調することによって、出
力端からPWM信号を出力するものである。DAC21の出力ラインには外部からの静電
気放電(ESD:Electro Static Dischargeの略)に基づくサージから回路を保護するため
、ESD対策用ダイオード56がDAC出力端とグランド(GND)間に逆方向(順方向の逆
)に接続されている。DAC21の出力端は、ESD対策用ダイオード56と直流カット
用コンデンサ55を介してスピーカ11の+入力端子に接続し、スピーカ11の−入力端
子をグランド(GND)に接続している。
クリックノイズは、DAC21に供給されるイネーブル信号がローレベルとハイレベル
で切り替わり、DAC21の回路動作がオフ/オンする時に発生するノイズである。
図15は、図14の従来回路におけるイネーブル信号,DAC21の出力端Aの出力波
形,スピーカ11の+入力端子Bの入力波形をそれぞれ示している。
(状態(1))
イネーブル信号がローレベルのとき、即ちDACがオフしているときは、ノードAは直
流電源圧Vdd(+5V)かグランド(GND:0V)かのどちらかの電位に収束している。D
AC21内の終段のアンプが、イネーブル信号=ローレベル(即ちDACオフ)時に、ハイ
インピーダンスとなるように設計されていたとしても、ESD対策用ダイオード56等で
発生する漏れ電流によって中間電位(=Vdd/2)を保持できない。
(状態(2))
イネーブル信号がローレベル→ハイレベルのとき、即ちDACがオンしたときは、ノー
ドAは前段のDAC21が定めるアナロググランド(=Vdd/2)に電位が保持される。
この時、急峻に電位が変動するためノイズとして聴感上聞こえてしまう。これはノードB
でも同様でDCカット用コンデンサ55に電流がチャージされる際に、ノイズが発生する
(状態(3))
その後、イネーブル信号がハイレベルのとき、即ちDACがオンしているときは、音楽
等の音データがDAC21の出力端Aからスピーカ11の入力端に出力され、スピーカ1
1にて音として出力される。
次に、上記のクリックノイズの対策について説明する。
対策としては、電位的にアナロググランド(=Vdd/2)を保持させるサブ(Sub)回路
を使う方法が考えられる。
図12(a)に示すオーディオミキシング装置10Dは、クリックノイズ対策方法の1つ
を講じた装置を示している。サブ回路をサブDACで構成すれば、図2と同様な回路構成
となる。すなわち、1つのスピーカ11の両端の+,−入力端子にそれぞれDAC21か
らのPWM出力,サブ回路22からのPWM出力を入力している。DAC21には、図示
しない音声信号発生源から例えば音楽のデジタル信号SMが入力され、サブ回路22には
、図示しない音声信号発生源から例えば効果音又は通話音声のデジタル信号SSが入力さ
れる。DAC21の出力端A,サブ回路22の出力端Bはそれぞれスピーカ11の+入力
端子,−入力端子に接続している。ただし、DAC21とサブ回路22には、これら2つ
の回路21,22を同時に動作させる共通のイネーブル信号が入力可能となっている。従
って、DAC21の出力とサブ回路22の出力とを、イネーブル信号を同時に供給するこ
とによって同時に立ち上げることにより、図13に示すようにスピーカ11の+入力端子
Aと−入力端子Bを同時に同電位に保てるためノイズを小さくできる、或いは、ほとんど
無くすことができる。
図12(a)の実施形態によれば、複数のDACが同時に起動,静止することにより、使
用される個々のスピーカの±入力端子を同時に同電位に保つことができ、クリックノイズ
の発生を抑えることが可能となる。また、複数のDACを同一の電気的なイネーブル信号
にて同時に起動,静止することにより、複数のDACの動作の同時性を確保することがで
きる。
図12(b)はもう1つの対策方法を示している。デジタル信号SMとDACイネーブル
信号が入力可能なDAC21と、デジタル信号SSと別のサブ(Sub)イネーブル信号が入力
可能なサブ回路22とを用意し、これら2つの回路21,22の出力端を共通に接続し、
その共通接続点AをDCカット用コンデンサ55を介してスピーカ11の+入力端子に接
続し、スピーカ11の−入力端子をグランド(GND)接続している。このような構成におい
て、DAC21及びサブ回路22を動作させる際に、まず、DAC21をDACイネーブ
ル信号にてオンさせる前に、サブ回路22をサブイネーブル信号にて予めオンさせて、ノ
ードAの電位をアナロググランド(=Vdd/2)に保持させておく。これにより、DAC
21をオンさせたときにもノードAの電位が変動することがなくクリックノイズを小さく
できる、或いは、ほとんど無くすことができる。
なお、図12(a)の方法は、図2のほか、図3及び図4の回路構成にそのまま適用する
ことができる。すなわち、DAC31〜33の各回路のオン/オフ制御時には、同じイネ
ーブル信号を用いてこれらの回路31〜33を同時に起動,静止させれば、回路オン/オ
フ時に発生するクリックノイズを大幅に削減することが可能となる。また、通常のクリッ
クノイズ対策回路では回路オフ時にも電流を消費していたが、これが不要になるため消費
電力の低減が可能となる。
以上述べたように本発明によれば、少なくとも1つのスピーカを用意し、スピーカが複
数ある場合は、それらのスピーカを直列に接続し、各スピーカの各入力端子にそれぞれD
ACを接続する。その際、スピーカのグランド端子(−入力端子)にもDACを接続して
、このDACにて効果音や通話音声をΣΔ変調及びPWM変調して得たPWM信号をスピ
ーカのグランド端子に供給する構成とすることで、DACとスピーカ間に従来あったLP
FやDCカット用コンデンサが不要となり、回路規模が小さく、低消費電力で簡素なオー
ディオミキシング装置を実現することが可能となる。
本発明はDACを用いてスピーカ又はヘッドホンに音声を出力させるオーディオ装置
に広く用いることができる。
本発明に係るオーディオミキシング装置が適用されるオーディオ装置全体のブロック図。 本発明の第1の実施形態のオーディオミキシング装置を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態のオーディオミキシング装置を示すブロック図。 本発明の第3の実施形態のオーディオミキシング装置を示すブロック図。 デジタル/アナログ変換器の構成例を示すブロック図。 デジタル/アナログ変換器の他の構成例を示すブロック図。 図2乃至図4の実施形態に示したデジタル/アナログ変換器から出力されたPWM信号の周波数スペクトルを示す図。 図2の第1の実施形態に示したメインDACの構成例を示すブロック図。 図8におけるPWM ROMを用いたDACの出力を示す波形図。 本発明の第4の実施形態のオーディオミキシング装置の回路構成図。 本発明の第5の実施形態のオーディオミキシング装置の回路構成図。 本発明の第6の実施形態のオーディオミキシング装置の回路構成図。 図12(a)の動作を説明する波形図。 クリックノイズが発生する従来回路の構成図。 図14の動作を説明する波形図。 本発明の第1の実施形態のオーディオミキシング装置の変形例を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態のオーディオミキシング装置の変形例を示すブロック図。 本発明の第3の実施形態のオーディオミキシング装置の変形例を示すブロック図。 オーディオミキシング装置の比較例を示すブロック図。
符号の説明
10,10A,10B…オーディオミキシング装置、11,12…スピーカ、21,2
2,31,32,33…DAC、21A…ΣΔ型DAC、42,52…データ変換回路、
61,62,71,72,73…周波数変換回路、81…ローパスフィルタ。

Claims (9)

  1. 各スピーカに2つの入力端子を有し、各スピーカのこれら入力端子を直列接続したn個
    (nは正の整数)のスピーカにPWM信号を出力するオーディオミキシング装置であって

    (n+1)個のデジタルデータがそれぞれ入力される(n+1)個の入力端子と、
    前記(n+1)個のデジタルデータのうち、サンプリング周波数が可聴範囲内であるm
    個(mはn+1以下の整数)のデジタルデータを可聴範囲よりも高いサンプリング周波数
    に変換するm個のデータ変換回路と、
    前記m個のデータ変換回路によって変換されたm個のデータと、前記(n+1)個のデ
    ジタルデータのうち可聴範囲よりも高いサンプリング周波数のデータを、PWM信号に変
    換して前記n個のスピーカの直列接続点及び両端に出力する(n+1)個のデジタル/ア
    ナログ変換器を具備したことを特徴とするオーディオミキシング装置。
  2. スピーカにPWM信号を出力するオーディオミキシング装置であって、
    サンプリング周波数が可聴範囲よりも高い第1のデジタルデータが入力される第1の端
    子と、
    前記第1のデジタルデータをPWM信号に変換して前記スピーカのもう一方の入力端子
    に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、
    サンプリング周波数が可聴範囲内である第2のデジタルデータが入力される第2の端子
    と、
    前記第2の端子に接続され、前記第2のデジタルデータを可聴範囲よりも高いサンプリ
    ング周波数に変換するデータ変換回路と、
    前記第2のデジタルデータを前記データ変換回路によって変換されたデータをPWM信
    号に変換して前記スピーカの一方の入力端子に出力する第2のデジタル/アナログ変換器
    と、
    を具備したことを特徴とするオーディオミキシング装置。
  3. 前記(n+1)個のデジタル/アナログ変換器を同時に起動及び/又は静止させること
    を特徴とする請求項1に記載のオーディオミキシング装置。
  4. 前記の同時に起動及び/又は静止させる動作は、同一のイネーブル信号を用いて行うこと
    を特徴とする請求項3に記載のオーディオミキシング装置。
  5. 各スピーカに第1および第2の入力端子を有し、各スピーカの各第2の入力端子が共通
    接続点に接続した第1および第2のスピーカにPWM信号を出力するオーディオミキシン
    グ装置であって、
    サンプリング周波数が可聴範囲よりも高いステレオ左チャンネルの第1のデジタルデー
    タが入力される第1の端子と、前記第1のデジタルデータをPWM信号に変換して前記第
    1のスピーカの第1の入力端子に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、
    サンプリング周波数が可聴範囲よりも高いステレオ右チャンネルの第2のデジタルデー
    タが入力される第2の端子と、前記第2のデジタルデータをPWM信号に変換して前記第
    2のスピーカの第1の入力端子に出力する第2のデジタル/アナログ変換器と、
    サンプリング周波数が可聴範囲内の第3のデジタルデータが入力される第3の端子と、
    前記第3の端子に接続され、前記第3のデジタルデータを可聴範囲よりも高いサンプリン
    グ周波数に変換するデータ変換回路と、
    前記第3のデジタルデータを前記データ変換回路によって変換されたデータをPWM信
    号に変換して前記共通接続点に出力する第3のデジタル/アナログ変換器と、
    前記共通接続点が接続されるグランド端子と、
    を具備したことを特徴とするオーディオミキシング装置。
  6. ステレオ左チャンネル端子と、ステレオ右チャンネル端子と、グランド端子とを有する
    ヘッドホンジャックにPWM信号を出力するオーディオミキシング装置であって、
    サンプリング周波数が可聴範囲よりも高いステレオ左チャンネルの第1のデジタルデー
    タが入力される第1の端子と、前記第1のデジタルデータをPWM信号に変換して前記ス
    テレオ左チャンネル端子に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、
    サンプリング周波数が可聴範囲よりも高いステレオ右チャンネルの第2のデジタルデー
    タが入力される第2の端子と、前記第2のデジタルデータをPWM信号に変換して前記ス
    テレオ右チャンネル端子に出力する第2のデジタル/アナログ変換器と、
    サンプリング周波数が可聴範囲内の第3のデジタルデータが入力される第3の端子と、
    前記第3の端子に接続され、前記第3のデジタルデータを可聴範囲よりも高いサンプリン
    グ周波数に変換するデータ変換回路と、
    前記第3のデジタルデータを前記データ変換回路によって変換されたデータをPWM信
    号に変換して前記グランド端子に出力する第3のデジタル/アナログ変換器と、
    グランド端子を接地するグランドと、
    を具備したことを特徴とするオーディオミキシング装置。
  7. 各スピーカに2つの入力端子を有し、各スピーカのこれら入力端子を直列接続したn個
    (nは正の整数)のスピーカにPWM信号を出力するオーディオミキシング装置であって

    前記(n+1)個のデータが入力され、PWM信号に変換して前記n個のスピーカの直列
    接続点及び両端に出力する(n+1)個のデジタル/アナログ変換器と、
    を具備し、
    前記(n+1)個のデジタル/アナログ変換器は、それぞれ周波数変換器を有し、前記入
    力データのサンプリング周波数が可聴範囲である場合、前記周波数変換回路をイネーブル
    にし、入力データのサンプリング周波数が逓倍となり、かつ、可聴範囲をよりも高いサン
    プリング周波数となるように変換して、前記PWM信号に変換する処理を行う
    ことを特徴とするオーディオミキシング装置。
  8. スピーカにPWM信号を出力するオーディオミキシング装置であって、
    第1のデジタルデータが入力される第1の端子と、
    前記第1の端子に接続され、前記第1のデジタルデータを第1のPWM信号に変換して
    前記スピーカの一方の入力端子に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、
    前記第1のデジタル/アナログ変換器は、第1の周波数変換器を有し、前記第1のデジ
    タルデータのサンプリング周波数が可聴範囲である場合、前記第1の周波数変換器をイネ
    ーブルにし、前記第1のデジタルデータのサンプリング周波数が逓倍となり、かつ、可聴
    範囲よりも高いサンプリング周波数となるように変換して、前記第1のPWM信号に変換
    する処理を行い、
    第2のデジタルデータが入力される第2の端子と、
    前記第2の端子に接続され、前記第2のデジタルデータを第2のPWM信号に変換して
    前記スピーカの一方の入力端子に出力する第2のデジタル/アナログ変換器と、
    前記第2のデジタル/アナログ変換器は、第2の周波数変換器を有し、前記第2のデジ
    タルデータのサンプリング周波数が可聴範囲である場合、前記第2の周波数変換器をイネ
    ーブルにし、前記第2のデジタルデータのサンプリング周波数が逓倍となり、かつ、可聴
    範囲よりも高いサンプリング周波数となるように変換して、前記第2のPWM信号に変換
    する処理を行う
    ことを特徴とするオーディオミキシング装置。
  9. 各スピーカに第1および第2の入力端子を有し、各スピーカの各第2の入力端子が共通
    接続点に接続した第1および第2のスピーカにPWM信号を出力するオーディオミキシン
    グ装置であって、
    ステレオ左チャンネルの第1のデジタルデータが入力される第1の端子と、
    前記第1のデジタルデータをPWM信号に変換して前記第1のスピーカの第1の入力端
    子に出力する第1のデジタル/アナログ変換器と、
    ステレオ右チャンネルの第2のデジタルデータが入力される第2の端子と、
    前記第2のデジタルデータをPWM信号に変換して前記第2のスピーカの第1の入力端
    子に出力する第2のデジタル/アナログ変換器と、
    第3のデジタルデータが入力される第3の端子と、
    前記第3のデジタルデータをPWM信号に変換して前記共通接続点に出力する第3のデ
    ジタル/アナログ変換器と、
    前記第3のデジタルデータが入力されない場合、前記共通接続点が接続されるグランド
    端子と、
    前記第1乃至第3のデジタル/アナログ変換器は、それぞれ周波数変換器を有し、それ
    ぞれに入力される前記第1乃至第3のデジタルデータのサンプリング周波数が可聴範囲で
    ある場合、前記周波数変換器をイネーブルにし、前記サンプリング周波数が可聴範囲であ
    るデジタルデータのサンプリング周波数が逓倍となり、かつ、可聴範囲よりも高いサンプ
    リング周波数となるように変換して、前記PWM信号に変換する処理を行う
    を具備したことを特徴とするオーディオミキシング装置。
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