JPH08186891A - スピ−カユニットの駆動方法 - Google Patents

スピ−カユニットの駆動方法

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JPH08186891A
JPH08186891A JP6327153A JP32715394A JPH08186891A JP H08186891 A JPH08186891 A JP H08186891A JP 6327153 A JP6327153 A JP 6327153A JP 32715394 A JP32715394 A JP 32715394A JP H08186891 A JPH08186891 A JP H08186891A
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JP
Japan
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speaker unit
speaker
input system
power amplifier
input
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JP6327153A
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English (en)
Inventor
Seiji Otani
清司 大谷
Akira Fujimoto
晃 藤本
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2系統以上の入力系統を有するスピ−カユニ
ットの駆動方法に関し、フルレンジ再生及びステレオ再
生が可能となるスピ−カユニットの駆動方法を提供する
こと。 【構成】 2系統の入力系統(入力系統A、入力系統
B)を有するダブルボイスコイルスピ−カ70の駆動方
法において、入力系統A及び入力系統Bに共に同一のチ
ャンネル信号(Lチャンネル信号)を入力し、入力系統
Aをパワ−アンプ11で駆動し、入力系統Bをパワ−ア
ンプ12で駆動するスピ−カユニットの駆動方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピ−カユニットの駆動
方法に関し、より詳細には、ダブルボイスコイルスピ−
カ等の2系統以上の入力系統を有するスピ−カユニット
の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、スピ−カユニットの入力系統は1
系統であるが、中には2系統の入力系統を有しているス
ピ−カユニットもある。該スピ−カユニットの代表的使
用例を図7に示す。図7において71はLチャンネル用
アンプ、72はRチャンネル用アンプを示しており、L
チャンネル用アンプ71はLチャンネル用フルレンジス
ピ−カ73に接続され、Rチャンネル用アンプ72はR
チャンネル用フルレンジスピ−カ74に接続されてい
る。70はダブルボイスコイルスピ−カを示しており、
ダブルボイスコイルスピ−カ70の一方の入力端子に
は、Lチャンネル用アンプ71が接続され、他方の入力
端子にはRチャンネル用アンプ72が接続されている。
【0003】図7に示したように、ダブルボイスコイル
スピ−カ70の一方の入力端子にLチャンネルの信号を
入力し、他方の入力端子にRチャンネルの信号を入力す
ると、前記Lチャンネル信号及びRチャンネル信号がス
ピ−カ自身によりモノラル変換され、ダブルボイスコイ
ルスピ−カ70からは主として位相変化の少ない低音領
域が再生・出力される。すなわち、ダブルボイスコイル
スピ−カ70はサブウ−ファとしての機能を果たしてい
る。
【0004】通常、サブウ−ファシステムを構成する場
合、図8に示したようにLチャンネル信号及びRチャン
ネル信号を混合器81でミックス(モノラル変換)し、
ウ−ファ用アンプ82で増幅した後、サブウ−ファスピ
−カ83に出力する構成がとられる。図7に示したスピ
−カシステムの構成と図8に示したスピ−カシステムの
構成とを比較すれば明らかであるように、ダブルボイス
コイルスピ−カ70を用いたシステムは、アクティブフ
ィルタ等で構成された混合器81を用いなくともダブル
ボイスコイルスピ−カ70自身でモノラル変換し、低音
領域を再生するすることができるという特徴を有してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在のところ、2系統
(以上)の入力系統を有するスピ−カは図7に示したダ
ブルボイスコイルスピ−カ70のようにスピ−カ自身で
Lチャンネル信号及びRチャンネル信号をモノラル変換
して低音領域を再生するサブウ−ファとして使用されて
いるのみである。2系統(以上)の入力系統を有するス
ピ−カで、サブウ−ファ以外の方法で使用されている
例、例えば、フルレンジスピ−カ等として使用されてい
る例はまだない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、2系統以上の入力系統を有するスピ−カユニットの
駆動方法に関し、フルレンジ再生及びステレオ再生が可
能となるスピ−カユニットの駆動方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るスピ−カユニットの駆動方法(1)は、
2系統以上の入力系統を有するスピ−カユニットの駆動
方法において、各入力系統に同一チャンネルの信号を入
力し、各入力系統毎にそれぞれ独立したパワ−アンプで
駆動することを特徴としている。
【0008】また本発明に係るスピ−カユニットの駆動
方法(2)は、上記スピ−カユニットの駆動方法(1)
において、前記スピ−カユニットと前記各入力系統毎に
独立したパワ−アンプとの間にコイル又は/及びコンデ
ンサを含んだ回路を介装し、前記スピ−カユニットから
の逆起電力の流入を防止すると共に、再生周波数帯域を
各入力系統毎に分割して前記パワ−アンプで駆動するこ
とを特徴としている。
【0009】また本発明に係るスピ−カユニットの駆動
方法(3)は、上記スピ−カユニットの駆動方法(2)
において、前記各入力系統毎に独立したパワ−アンプの
前段にチャンネルデバイダ−を配設し、該チャンネルデ
バイダ−で再生周波数帯域を各入力系統毎に分割した
後、前記パワ−アンプで駆動することを特徴としてい
る。
【0010】また本発明に係るスピ−カユニットの駆動
方法(4)は、上記スピ−カユニットの駆動方法(1)
において、前記スピ−カユニットと前記各入力系統毎に
独立したパワ−アンプとの間にアクティブフィルタを介
装し、再生周波数帯域を各入力系統毎に分割して駆動す
ることを特徴としている。
【0011】また本発明に係るスピ−カユニットの駆動
方法(5)は、上記スピ−カユニットの駆動方法(1)
において、前記各入力系統毎に独立したパワ−アンプの
前段にチャンネルデバイダ−を配設し、再生周波数帯域
を各入力系統毎に分割すると共に前記パワ−アンプとし
て定電流アンプを用いて駆動することを特徴としてい
る。
【0012】また本発明に係るスピ−カユニットの駆動
方法(6)は、上記スピ−カユニットの駆動方法(1)
において、前記スピ−カユニットと前記各入力系統毎に
独立したパワ−アンプとの間にインピ−ダンス補正回路
を介装し、前記パワ−アンプとして定電流アンプを用い
て駆動することを特徴としている。
【0013】
【作用】
スピ−カユニットの駆動方法(1) 前記各入力系統毎に独立したパワ−アンプで駆動するこ
とにより、該パワ−アンプのゲインをコントロ−ルした
り、用いるパワ−アンプの種類(定格出力、駆動方法)
を変えたりすることで前記スピ−カユニットから出力さ
れる音色をコントロ−ルすることが可能である。
【0014】スピ−カユニットの駆動方法(2) 前記スピ−カユニットと前記各入力系統毎に独立したパ
ワ−アンプとの間にコイル又は/及びコンデンサを含ん
だ回路が介装されることで前記スピ−カユニットからの
逆起電力の前記パワ−アンプへの流入が防止されると共
に、再生周波数帯域が各入力系統毎に分割される。この
場合、前記パワ−アンプのゲインをコントロ−ルするこ
とにより、各再生周波数帯域におけるレベルを調整し、
前記スピ−カユニットの再生周波数帯域における周波数
特性のバランスをコントロ−ルすることが可能になる。
【0015】スピ−カユニットの駆動方法(3) 前記スピ−カユニットと前記各入力系統ごとに独立した
パワ−アンプとの間に介装されたコイル又は/及びコン
デンサを含んだ回路が介装されることにより前記スピ−
カユニットからの逆起電力の流入が防止される。また、
前記チャンネルデバイダ−により各入力系統毎に再生周
波数帯域が分割されると共に、該分割周波数(カットオ
フ周波数)における出力音圧レベルを可変とすることが
可能になる。さらに、前記各入力系統毎に独立したパワ
−アンプにより前記スピ−カユニットが駆動されるの
で、前記再生周波数帯域のレベルをそれぞれ独立に可変
とすることが可能になる。
【0016】スピ−カユニットの駆動方法(4) スピ−カユニットの駆動方法(3)におけるチャンネル
デバイダ−の機能がスピ−カユニットの駆動方法(4)
にあっては前記アクティブフィルタ−により果される。
スピ−カユニットの駆動方法(4)におけるその他の構
成部品が果す機能は、スピ−カユニットの駆動方法
(3)における場合と同様である。
【0017】スピ−カユニットの駆動方法(5) スピ−カユニットの駆動方法(5)の場合、構成的には
前記各入力系統毎に独立したパワ−アンプとして前記ス
ピ−カユニットからの逆起電力の影響を受けない定電流
アンプが用いられ、前記逆起電力を防止するためのコイ
ルまたはコンデンサが不要となっている点がスピ−カユ
ニットの駆動方法(3)の場合と異なっている。
【0018】スピ−カユニットの駆動方法(6) スピ−カユニットからの逆起電力の影響を受けない定電
流アンプにより各入力系統毎に前記スピ−カユニットが
駆動される。また、前記インピ−ダンス補正回路が介装
されるので、前記スピ−カユニット特有のインピ−ダン
ス曲線を平坦化することが可能になり、前記スピ−カユ
ニットにおける再生周波数特性の平坦化を図ることが可
能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係るスピ−カユニットの駆動
方法の実施例を図面に基づいて説明する。以下に示す各
実施例では、2系統の入力系統を有するダブルボイスコ
イルスピ−カの駆動方法について説明する。
【0020】図1は実施例1に係るスピ−カユニットの
駆動方法を説明するためにスピ−カユニット系を概略的
に示したブロック図である。図1において、11、12
はパワ−アンプを示しており、パワ−アンプ11及びパ
ワ−アンプ12には共に同一のチャンネル信号、例えば
Lチャンネル信号が入力される。パワ−アンプ11はダ
ブルボイスコイルスピ−カ70の一方の入力端子70a
に接続され、パワ−アンプ12はダブルボイスコイルス
ピ−カ70の他方の入力端子70bに接続されている。
【0021】図1に示したように、2系統の入力系統を
有するダブルボイスコイルスピ−カ70の各入力系統に
同一のチャンネル信号を入力し、各入力系統毎に独立し
たパワ−アンプ11、12でダブルボイスコイルスピ−
カ70を駆動する場合、パワ−アンプ11、12のゲイ
ンをコントロ−ルしたり、パワ−アンプ11、12とし
てそれぞれ定格出力の異なるアンプを用いてそれらのア
ンプにより定格出力駆動を行ったりすることでダブルボ
イスコイルスピ−カ70の音色をコントロ−ルすること
ができる。
【0022】次に、図2に基づいて実施例2に係るスピ
−カユニットの駆動方法を説明する。図2(a)は実施
例2に係るスピ−カユニットの駆動方法を説明するため
にスピ−カユニット系を概略的に示したブロック図であ
り、図1に示した実施例1に係るスピ−カユニットの駆
動方法と異なっている点は、実施例2に係るスピ−カユ
ニットの駆動方法にあっては、パワ−アンプ11とダブ
ルボイスコイルスピ−カ70との間にコイルL1 が介装
され、パワ−アンプ12とダブルボイスコイルスピ−カ
70との間にコンデンサC1 が介装されている点であ
る。
【0023】コイルL1 及びコンデンサC1 が介装され
ることで、再生周波数帯域が各入力系統ごとに分割され
る。すなわち、コイルL1 が介装されることで入力系統
Aの再生周波数帯域が低周波数帯域BL に設定され、コ
ンデンサC1 が介装されることで入力系統Bの再生周波
数帯域が高周波数帯域BH に設定される。加えて、図2
(b)に示したように、パワ−アンプ11のゲインをコ
ントロ−ルすることにより前記低周波数帯域BL におけ
る出力音圧を調整することができ、またパワ−アンプ1
2のゲインをコントロ−ルすることにより前記高周波数
帯域BH における出力音圧を調整することができるの
で、ダブルボイスコイルスピ−カ70の再生周波数帯域
における出力音圧のバランスをとることができる(言い
換えると、再生周波数帯域における周波数特性の平坦化
を図ることができる)。
【0024】また、再生周波数が高くなるほどコイルL
1 のインピ−ダンスは大きくなり、再生周波数が低くな
るほどコンデンサC1 のインピ−ダンスは大きくなるの
で、再生周波数が高い場合にはダブルボイスコイルスピ
−カ70に発生する逆起電力によるパワ−アンプ11へ
の電流の流入を防止することができ、再生周波数が低い
場合には前記逆起電力によるパワ−アンプ12への電流
の流入を防止することができる。
【0025】なお、上記実施例2に係るスピ−カユニッ
トの駆動方法にあっては、再生周波数帯域を分割するフ
ィルタとしてコイルL1 、コンデンサC1 を各1個介装
した−6dB/octのフィルタ−を用いる場合を示している
が、別の実施例では、−12dB/oct、あるいは −18
dB/octのフィルタ−を用いて再生周波数帯域を分割して
もよい。
【0026】次に、図3に基づいて実施例3に係るスピ
−カユニットの駆動方法を説明する。図3(a)は実施
例3に係るスピ−カユニットの駆動方法を説明するため
にスピ−カユニット系を概略的に示したブロック図であ
る。実施例3に係るスピ−カユニットの駆動方法が図2
(a)に示した実施例2に係るスピ−カユニットの駆動
方法と異なっている点は、パワ−アンプ11の入力側に
低周波数帯域BL を通過させるチャンネルデバイダ−2
1が接続され、パワ−アンプ12の入力側に高周波数帯
域BH を通過させるチャンネルデバイダ−22が接続さ
れている点である。
【0027】実施例3に係るスピ−カユニットの駆動方
法の場合、コイルL2 とコンデンサC2 の値を調整する
ことによりカットオフ周波数fcの値を調整することが
でき、加えて、図3(b)に示したようにチャンネルデ
バイダ−21、22を調整することによりカットオフ周
波数fcにおけるレベルを調整することができる。ま
た、図2に示した実施例2に係るスピ−カユニットの駆
動方法の場合と同様に、コイルL2 、コンデンサC2
よりダブルボイスコイルスピ−カ70に発生する逆起電
力によるパワ−アンプ11、12への電流の流入を防止
することができると共に、パワ−アンプ11、12のゲ
インを可変とすることにより各再生周波数帯域における
出力音圧レベルを調整することができ、ダブルボイスコ
イルスピ−カ70の再生周波数帯域における音圧出力を
バランスさせることができる。
【0028】次に、図4に基づいて実施例4に係るスピ
−カユニットの駆動方法を説明する。図4は実施例4に
係るスピ−カユニットの駆動方法を説明するためにスピ
−カユニット系を概略的に示したブロック図である。
【0029】図4に示した実施例4に係るスピ−カユニ
ットの駆動方法が図1に示した実施例1に係るスピ−カ
ユニットの駆動方法と異なっているのは、パワ−アンプ
11とダブルボイスコイルスピ−カ70との間にアクテ
ィブフィルタ33が介装され、パワ−アンプ12とダブ
ルボイスコイルスピ−カ70との間にアクティブフィル
タ34が介装されている点である。アクティブフィルタ
33は、コンデンサC3 及びスイッチS3 からなりダブ
ルボイスコイルスピ−カ70に対して並列に介装された
スイッチドキャパシタ31と、ダブルボイスコイルスピ
−カ70に対して直列に介装された抵抗R1 とで構成さ
れている。アクティブフィルタ34は、コンデンサC4
及びスイッチS4 からなりダブルボイスコイルスピ−カ
70に対して直列に介装されたスイッチドキャパシタ3
2と、ダブルボイスコイルスピ−カ70に対して並列に
介装された抵抗R2 とで構成されている。
【0030】実施例4に係るスピ−カユニットの駆動方
法の場合、スイッチドキャパシタ31が並列に介装され
た入力系統Aの再生周波数帯域が低周波数帯域に設定さ
れ、スイッチドキャパシタ34が直列に介装された入力
系統Bの再生周波数帯域が高周波数帯域に設定される。
実施例4に係るスピ−カユニットの駆動方法の場合、図
2に示した実施例2に係るスピ−カユニットの駆動方法
の場合と同様の効果を有している。その場合、カットオ
フ周波数fcの値はアクティブフィルタ33、34によ
り調整することができる。具体的には、スイッチドキャ
パシタ33を構成するスイッチS3 、スイッチドキャパ
シタ32を構成するスイッチS4 のオン・オフ時間を変
化させることでコンデンサC3 、コンデンサC4 の見か
け上の容量値を変化させることにより調整することがで
きる。
【0031】次に、図5に基づいて実施例5に係るスピ
−カユニットの駆動方法を説明する。図5は実施例5に
係るスピ−カユニットの駆動方法を説明するためにスピ
−カユニット系を概略的に示したブロック図である。
【0032】図5において、21は低周波数帯域を通過
させるチャンネルデバイダ−を示し、22は高周波数帯
域を通過させるチャンネルデバイダ−を示している。チ
ャンネルデバイダ−21、22の入力側にはLチャンネ
ル信号が入力されるようになっている。チャンネルデバ
イダ−21とダブルボイスコイルスピ−カ70の一方の
入力端子70aとの間には定電流アンプ41が介装さ
れ、チャンネルデバイダ−22とダブルボイスコイルス
ピ−カ70の他方の入力端子70bとの間には定電流ア
ンプ42が介装されている。
【0033】実施例5に係るスピ−カユニットの駆動方
法の場合、パワ−アンプとしてダブルボイスコイルスピ
−カ70で発生する逆起電力の影響を受けない定電流ア
ンプ41及び42が用いられているので、前記逆起電力
による不具合が発生しない。また、チャンネルデバイダ
−21、22によりカットオフ周波数fcをコントロ−
ルすることができる。さらに、定電流アンプ41により
低周波数帯域を再生する入力系統Aが駆動され、定電流
アンプ42により高周波数帯域を再生する入力系統Bが
駆動されるので、前記各再生帯域ごとに再生レベルを可
変とすることができ、再生周波数帯域における出力音圧
レベルのバランスをとることができる。
【0034】次に、図6に基づいて実施例6に係るスピ
−カユニットの駆動方法を説明する。図6(a)は実施
例6に係るスピ−カユニットの駆動方法を説明するため
にスピ−カユニット系を概略的に示したブロック図であ
り、図6(b)はダブルボイスコイルスピ−カ70の電
気インピ−ダンス特性を概略的に示したグラフである。
【0035】図6(a)において41、42は定電流ア
ンプを示しており、定電流アンプ41及び定電流アンプ
42の入力側にはLチャンネル信号が入力されるように
なっている。定電流アンプ41の出力側はダブルボイス
コイルスピ−カ70の一方の入力端子70aに接続さ
れ、定電流アンプ42の出力側はダブルボイスコイルス
ピ−カ70の他方の入力端子70bに接続されている。
また、定電流アンプ41の出力側には、コイルL3 及び
コンデンサC5 及び抵抗R3 が直列に接続されたインピ
−ダンス補正回路51がダブルボイスコイルスピ−カ7
0に対して並列に接続され、定電流アンプ42の出力側
には、コンデンサC6 及び抵抗R4 が直列に接続された
インピ−ダンス補正回路52がダブルボイスコイルスピ
−カ70に対して並列に接続されている。
【0036】一般に、スピ−カの電気インピ−ダンス値
は、図6(b)のグラフに示したように低周波数領域の
0 で最大となった後、周波数が増加するにつれていっ
たん最小値にまで減少し、その後、周波数と共に徐々に
増大するという特性を有する。該特性を有するスピ−カ
を定電流アンプで駆動すると、前記電気インピ−ダンス
特性に従ってスピ−カで消費される電力が変動し、スピ
−カから出力される音圧レベルが変動する。図6(a)
に示したインピ−ダンス補正回路51及び52はスピ−
カにおける前記電力の消費を周波数に関係なく一定に保
つことを目的として介装された回路である。
【0037】インピ−ダンス補正回路51を構成するコ
イルL3 、コンデンサC5 及び抵抗R3 の各素子の値は
周波数f0 で共振するように調整されており、ダブルボ
イスコイルスピ−カ70の電気インピ−ダンスが最大と
なる周波数f0 においてインピ−ダンス補正回路51の
インピ−ダンスは最小となる。この場合、定電流アンプ
41から出力される定電流の大部分はインピ−ダンス補
正回路51を介して流れるので、その分、ダブルボイス
コイルスピ−カ70に流れる電流量は減少する。
【0038】一方、インピ−ダンス補正回路52の場
合、周波数が高くなるにつれて電気インピ−ダンスが減
少し、定電流アンプ42から出力される定電流のうちイ
ンピ−ダンス補正回路52に流れる割合が徐々に大きく
なる。すなわち、図6(b)に示したスピ−カの電気イ
ンピ−ダンス特性のうち、周波数が高くなるにつれて電
気インピ−ダンス値が徐々に増加する高周波数帯域にお
けるスピ−カの電気インピ−ダンス特性をインピ−ダン
ス補正回路52により補正することができ、高周波数帯
域でのダブルボイスコイルスピ−カ70における電力の
消費を一定にすることができる。これらのことにより、
ダブルボイスコイルスピ−カ70の再生周波数帯域にお
ける周波数特性を平坦化することができる。
【0039】また、定電流アンプ41により入力系統A
が駆動され、定電流アンプ42により入力系統Bが駆動
されるので、図1に示した実施例1に係るスピ−カユニ
ットの駆動方法の場合と同様に定電流アンプ41、定電
流アンプ42におけるゲインをコントロ−ルすることに
よりダブルボイスコイルスピ−カ70の音色をコントロ
−ルすることができる。
【0040】上記した実施例1〜6に係るスピ−カユニ
ットの駆動方法にあっては、ダブルボイスコイルスピ−
カ70の入力系統A及び入力系統Bに共にLチャンネル
信号を入力させる場合を示したが、Rチャンネル信号を
入力させる場合も同様である。実際にスピ−カシステム
が構成される場合は、入力系統A及びBに共にLチャン
ネル信号が入力されるダブルボイスコイルスピ−カと、
入力系統A及びBに共にRチャンネル信号が入力される
ダブルボイスコイルスピ−カとが用いられ、ステレオ再
生が行われる。
【0041】また、上記実施例1〜6に係るスピ−カユ
ニットの駆動方法にあっては、2入力系統を有するダブ
ルボイスコイルスピ−カ70を駆動する駆動方法につい
て説明したが、別の実施例では入力系統は3系統以上あ
ってもよい。その場合でも2入力系統の場合と同様にし
てスピ−カユニットを駆動することができる。例えば、
実施例3の場合について説明する。チャンネルデバイダ
−の出力を3系統以上とし、その各々に対応するパワ−
アンプを接続し、3系統以上の入力系統を有するスピ−
カユニットを駆動する。この場合、該スピ−カユニット
の入力系統(再生周波数帯域)を細かく調整することが
可能であるので、音質の調整範囲を一層拡大することが
できる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るスピ−
カユニットの駆動方法(1)〜(6)のいずれの駆動方
法を用いても、2系統以上の入力系統を有するスピ−カ
ユニットをフルレンジ再生用及びステレオ再生用として
用いることができる。加えて、各スピ−カユニットの駆
動方法はそれぞれ以下に示した効果を有している。
【0043】スピ−カユニットの駆動方法(1) 前記各入力系統ごとに独立したパワ−アンプで駆動する
ことにより、該パワ−アンプのゲインをコントロ−ルし
たり、用いるパワ−アンプの種類(定格出力等)を変え
たりすることで前記スピ−カユニットから出力される音
色をコントロ−ルすることができる。
【0044】スピ−カユニットの駆動方法(2) 前記コイル及び/又はコンデンサを含んだ回路が介装さ
れることで前記スピ−カユニットに発生する逆起電力の
前記パワ−アンプへの流入を防止することができる。ま
た、再生周波数帯域を各入力系統ごとに分割することが
できる。加えて、前記パワ−アンプのゲインをコントロ
−ルすることにより、各再生周波数帯域における出力音
圧レベルを調整することができ、前記スピ−カユニット
の再生周波数帯域における周波数特性のバランスをとる
ことができる。
【0045】スピ−カユニットの駆動方法(3) 前記コイル又は/及びコンデンサを含んだ回路が介装さ
れることで前記スピ−カユニットからの逆起電力の流入
を防止することができる。また、前記チャンネルデバイ
ダ−により各入力系統ごとに再生周波数帯域を分割する
ことができると共に、カットオフ周波数における出力音
圧レベルを可変とすることができる。さらに、前記各入
力系統ごとに独立したパワ−アンプにより前記スピ−カ
ユニットが駆動されるので、前記再生周波数帯域のレベ
ルをそれぞれ独立に可変とすることができる。
【0046】スピ−カユニットの駆動方法(4) 前記アクティブフィルタ−によりスピ−カユニットの駆
動方法(3)におけるチャンネルデバイダ−の有する機
能が実行される。スピ−カユニットの駆動方法(3)の
有する効果と同様の効果を有している。
【0047】スピ−カユニットの駆動方法(5) 前記定電流アンプを用いることにより、コイル又は/及
びコンデンサを含んだ回路を介装しなくとも前記逆起電
力の発生を防止することができ、スピ−カユニットの駆
動方法(3)の有する効果と同様の効果を有している。
【0048】スピ−カユニットの駆動方法(6) 前記スピ−カユニット特有のインピ−ダンス曲線を平坦
化することができ、前記スピ−カユニットにおける再生
周波数特性の平坦化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るスピ−カユニットの駆
動方法を説明するためにスピ−カユニット系を概略的に
示したブロック図である。
【図2】(a)図は本発明の実施例2に係るスピ−カユ
ニットの駆動方法を説明するためにスピ−カユニット系
を概略的に示したブロック図であり、(b)図は実施例
2に係るスピ−カユニットの駆動方法を用いれば、スピ
−カユニットの再生周波数帯域における周波数特性のバ
ランスをとることができることを示した概略図である。
【図3】(a)図は本発明の実施例3に係るスピ−カユ
ニットの駆動方法を説明するためにスピ−カユニット系
を概略的に示したブロック図であり、(b)図は実施例
3に係るスピ−カユニットの駆動方法を用いれば、カッ
トオフ周波数fcの値及びその時の出力レベルを調整す
ることができると共に、各再生周波数帯域における出力
レベルを調整可能であることを示した概略図である。
【図4】本発明の実施例4に係るスピ−カユニットの駆
動方法を説明するためにスピ−カユニット系を概略的に
示したブロック図である。
【図5】本発明の実施例5に係るスピ−カユニットの駆
動方法を説明するためにスピ−カユニット系を概略的に
示したブロック図である。
【図6】(a)図は本発明の実施例6に係るスピ−カユ
ニットの駆動方法を説明するためにスピ−カユニット系
を概略的に示したブロック図であり、(b)図はスピ−
カユニットにおける電気インピ−ダンス特性を概略的に
示したグラフである。
【図7】2系統の入力系統を有するスピ−カユニットの
従来の代表的使用例を示したスピ−カシステム図であ
る。
【図8】混合器を用いてLチャンネル信号及びRチャン
ネル信号からモノラル信号を作成し、ウ−ファ用スピ−
カを駆動する場合の従来のサブウ−ファスピ−カシステ
ムを示した概略図である。
【符号の説明】
11、12 パワ−アンプ 21、22 チャンネルデバイダ− 31、32 スイッチドキャパシタ 33、34 アクティブフィルタ 41、42 定電流アンプ 51、52 インピ−ダンス補正回路 70 ダブルボイスコイルスピ−カ(スピ−カユニッ
ト)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2系統以上の入力系統を有するスピ−カ
    ユニットの駆動方法において、各入力系統に同一チャン
    ネルの信号を入力し、各入力系統毎にそれぞれ独立した
    パワ−アンプで駆動することを特徴とするスピ−カユニ
    ットの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記スピ−カユニットと前記各入力系統
    毎に独立したパワ−アンプとの間にコイル又は/及びコ
    ンデンサを含んだ回路を介装し、前記スピ−カユニット
    からの逆起電力の流入を防止すると共に、再生周波数帯
    域を各入力系統毎に分割して前記パワ−アンプで駆動す
    ることを特徴とする請求項1記載のスピ−カユニットの
    駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記各入力系統毎に独立したパワ−アン
    プの前段にチャンネルデバイダ−を配設し、該チャンネ
    ルデバイダ−で再生周波数帯域を各入力系統毎に分割し
    た後、前記パワ−アンプで駆動することを特徴とする請
    求項2記載のスピ−カユニットの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記スピ−カユニットと前記各入力系統
    毎に独立したパワ−アンプとの間にアクティブフィルタ
    を介装し、再生周波数帯域を各入力系統毎に分割して駆
    動することを特徴とする請求項1記載のスピ−カユニッ
    トの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記各入力系統毎に独立したパワ−アン
    プの前段にチャンネルデバイダ−を配設し、再生周波数
    帯域を各入力系統毎に分割すると共に前記パワ−アンプ
    として定電流アンプを用いて駆動することを特徴とする
    請求項1記載のスピ−カユニットの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記スピ−カユニットと前記各入力系統
    毎に独立したパワ−アンプとの間にインピ−ダンス補正
    回路を介装し、前記パワ−アンプとして定電流アンプを
    用いて駆動することを特徴とする請求項1記載のスピ−
    カユニットの駆動方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007142996A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Seiko Epson Corp オーディオミキシング装置
JP2009010854A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kenwood Corp ダブルコイルスピーカ
JP2009010856A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kenwood Corp ダブルコイルスピーカ
US9736582B2 (en) 2015-06-15 2017-08-15 Fujitsu Ten Limited Loudspeaker

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