JP2007140287A - マスクブランク、マスクブランクの製造方法、及びマスクの製造方法 - Google Patents

マスクブランク、マスクブランクの製造方法、及びマスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レジスト膜を剥離する工程に必要な時間を低減する。
【解決手段】マスクブランク10であって、基板12と、基板12の主表面上に形成された遮光性膜(転写パターンとなる転写パターン用薄膜)14と、基板12の主表面のうち、基板12の端面に沿った基板周縁部32を除いた領域において、遮光性膜14上に形成されたポジ型のレジスト膜16とを備え、レジスト膜16における基板周縁部32に沿った外周部34は、露光処理されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスクブランク、マスクブランクの製造方法、及びマスクの製造方法に関する。
従来、基板上に、転写パターンとなる転写パターン用薄膜及びレジスト膜を形成したマスクブランクが知られている。このレジスト膜は、所定のレジストパターンにパターニングされて、転写パターン用薄膜のパターニングのエッチングマスクとして用いられる。また、転写パターン用薄膜のパターニング後、レジスト膜は、例えば硫酸等を用いて剥離される。
ここで、レジスト膜を形成したマスクブランクスにおいては、運搬時等に、容器との接触等により、レジスト膜の一部が剥離・脱落する場合がある。この場合、剥離・脱落したレジスト膜は、パーティクルとなってマスクブランク自身又は各種処理装置に再付着し、最終的にマスクブランクを原材料とする製品であるマスクの欠陥や、マスクの製造歩留低下の原因となる。このような問題点に対して、従来、基板周縁部の不要なレジスト膜を溶媒によって溶解除去する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年、マスクに生じる基板の曇り(ヘイズ)の原因として、レジスト膜を剥離するために用いられる硫酸の影響が考えられている。また、ArFエキシマレーザ等の短波長の露光光を用いた場合、硫酸の影響が顕著であると考えられている。そのため、近年、レジスト膜の剥離を、硫酸を用いずに行うことが検討されている。
基板周縁部のレジスト膜を溶媒によって溶解除去した場合、残ったレジスト膜の除去端部(外周端部)の凹凸が激しくなり、除去端部に著しく盛り上がった形状の部分が生じる場合がある。このような盛り上がった形状の部分が生じると、転写パターン用薄膜のパターニング後にレジスト膜を剥離する工程に時間がかかることとなる。また、この場合、盛り上がった形状の部分以外の部分では、工程の途中で転写パターン用薄膜が露出した状態となるため、レジスト膜の剥離に用いる薬剤等によって、転写パターン用薄膜がダメージを受けるおそれがある。
また、硫酸を用いずにレジスト膜を剥離する場合、剥離速度の低下により、工程に必要な時間が特に増大する場合がある。この場合、レジスト膜の剥離に用いる薬剤等に転写パターン用薄膜が曝される時間も増大するため、転写パターン用薄膜がダメージを受けるおそれが大きくなる。例えば、レジスト膜の剥離をオゾン水、オゾンガスを用いて行う場合や、酸素アッシングにより行う場合、強い酸化力のガス又は溶液に長時間曝されることとなるため、転写パターン用薄膜がダメージを受けるおそれが大きくなる。
尚、周縁部のレジスト膜を除去する方法としては、マスクブランクの製造工程中で、露光処理及び現像処理を行う方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。この方法を用いた場合、レジスト膜の除去端部に盛り上がった形状の部分は生じない。しかし、この方法では、マスクブランクの段階で現像処理を経ることにより、除去されない部分のレジスト膜が影響を受けるおそれがある。また、この現像処理を、例えば露光領域に選択的に現像液を供給して行ったとしても、雰囲気中に気化した現像液等の影響が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、上記の課題を解決できる、マスクブランク、マスクブランクの製造方法、マスクの製造方法、及びマスクを提供することを目的とする。
特開2001−259502号公報 特開2004−6765号公報
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)マスクブランクであって、基板と、基板の主表面上に形成された、転写パターンとなる転写パターン用薄膜と、基板の主表面のうち、基板の端面に沿った基板周縁部を除いた領域において、転写パターン用薄膜上に形成されたポジ型のレジスト膜とを備え、レジスト膜における基板周縁部に沿った外周部は、露光処理されている。
このように構成した場合、基板周縁部にレジスト膜が形成されていないため、容器との接触等によるレジスト膜の一部の剥離・脱落を防ぐことができる。また、レジスト膜の外周部が露光処理されているため、このマスクブランクを用いてマスクを製造する場合に、レジスト膜をレジストパターンにパターニングする現像工程中で、レジスト膜の外周部を除去できる。そのため、例えばマスクブランクの段階でレジスト膜の外周部に盛り上がった部分等があったとしても、転写パターン用薄膜のパターニング後にレジスト膜を剥離する工程の時間が増大ことはない。また、これにより、レジスト膜の剥離に用いる薬剤等による転写パターン用薄膜のダメージを防ぐことができる。更には、マスクブランクの工程中に余分な現像工程を追加する必要がないため、マスクブランクの段階でレジスト膜が現像液の影響を受けるおそれもない。
尚、基板としては、例えば、1辺の長さが152mmの正方形であり、厚みが6.35mmである合成石英を用いることができる。この場合、基板周縁部とは、例えば、主表面において端面から2.5mm程度以内の領域である。基板周縁部は、主表面において端面から例えば2mm程度以内、又は1.7mm程度以内の領域等であってもよい。基板周縁部の幅は、例えば幅1〜2.5mm程度であってよい。基板周縁部の幅は、例えば幅1.3〜2mm程度、又は1.5〜1.7mm程度であってもよい。また、レジスト膜の外周部とは、例えば、基板周縁部を除いた領域に形成されたレジスト膜における、基板周縁部に沿った幅1〜2.5mm程度の外周領域である。外周部の幅は、例えば1.3〜2mm程度、又は1.5〜1.7mm程度であってもよい。
(構成2)レジスト膜の外周端部近傍は、内周部と比べて盛り上がった形状をしており、露光処理されるレジスト膜の外周部は、盛り上がった形状の部分を含む。このように構成すれば、転写パターン用薄膜のパターニング後にレジスト膜を剥離する工程の時間を適切に低減できる。
内周部と比べて盛り上がった形状とは、例えば、転写パターンが形成される転写パターン形成領域におけるレジスト膜の平均膜厚よりも膜厚が厚く上側に盛り上がった形状である。また、レジスト膜の外周端部近傍とは、例えば、レジスト膜の外周端部から1.5mm程度以内の領域である。外周端部近傍は、レジスト膜の外周端部から、例えば1.2mm以内、又は0.8mm程度以内の領域であってもよい。
(構成3)マスクブランクの製造方法であって、基板を準備する基板準備工程と、基板の主表面上に、転写パターンとなる転写パターン用薄膜を形成する転写パターン用薄膜形成工程と、転写パターン用薄膜上にポジ型のレジスト膜を塗布するレジスト塗布工程と、基板の端面に沿った基板周縁部に形成されているレジスト膜を溶媒で溶解して除去する周縁部除去工程と、周縁部除去工程で除去されずに残ったレジスト膜における、基板周縁部に沿った外周部に露光処理を行う外周部露光工程とを備える。このようにすれば、構成1と同様の効果を得ることができる。
(構成4)周縁部除去工程は、レジスト膜の除去端部近傍が盛り上がった形状となる方法で、基板周縁部に形成されているレジスト膜を除去し、外周部露光工程は、レジスト膜における盛り上がった形状の部分を含む外周部に露光処理を行う。このようにすれば、構成2と同様の効果を得ることができる。尚、除去端部とは、基板周縁部に形成されている部分は除去された後のレジスト膜の外周端部である。レジスト膜の除去端部近傍とは、例えば、レジスト膜の除去端部から1.5mm程度以内の領域である。除去端部近傍は、レジスト膜の除去端部から、例えば1.2mm程度以内、又は0.8mm程度以内の領域であってもよい。
(構成5)マスクの製造方法であって、構成1又は2に記載のマスクブランクを準備するマスクブランク準備工程と、マスクブランクにおける転写パターン用薄膜を所定のマスクパターンにパターニングするために、レジスト膜のうち、転写パターン用薄膜においてエッチングされるべき領域上の部分に露光処理を行うパターン露光処理工程と、マスクブランクの段階で露光処理されている外周部、及びパターン露光処理工程で露光処理された部分のレジスト膜を現像処理により除去する現像工程と、現像工程でパターニングされたレジスト膜をエッチングマスクとして転写パターン用薄膜をエッチングすることにより、転写パターン用薄膜をマスクパターンにパターニングするエッチング工程と、転写パターン用薄膜上に残っているレジスト膜を剥離するレジスト膜剥離工程とを備える。このようにすれば、構成1、2と同様の効果を得ることができる。
(構成6)レジスト膜剥離工程は、オゾンを用いた方法、又は酸素アッシングによりレジスト膜を剥離する。オゾンを用いた方法とは、例えば、オゾン水、又はオゾンガスを用いた方法である。
このようにすれば、硫酸を用いずにレジスト膜を剥離できる。また、これにより、硫酸起因でマスクに生じる基板の曇り(ヘイズ)を防ぐことができる。また、レジスト膜の外周部の除去によってレジスト膜剥離工程の時間が低減されているため、強い酸化力を有するオゾン水、オゾンガス、又は酸素等による転写パターン用薄膜のダメージを防ぐことができる。
尚、上記において、マスクブランクには、フォトマスクブランク、位相シフトマスクブランク、反射型マスクブランクが含まれる。位相シフトマスクブランクには、ハーフトーン膜上にクロム系材料などの遮光性膜が形成される場合を含む。反射型マスクブランクには、基板上に、多層反射膜と転写パターンとなる吸収体膜が形成されたもの、多層反射膜と、バッファ層と、転写パターンとなる吸収体膜が形成されたものを含む。マスクには、フォトマスク、位相シフトマスク、反射型マスクが含まれる。マスクには、レチクルが含まれる。
また、遮光性膜には、露光光を遮断する遮光性膜、遮光機能と位相シフト機能を有するハーフトーン膜が含まれる。この遮光性膜の膜材料、膜組成、膜構造、膜厚等は特に限定されない。遮光性膜の膜材料としては、例えば、クロム単体や、クロムに酸素、窒素、炭素からなる元素を少なくとも1種を含むもの(Crを含む材料)等が挙げられる。
本発明によれば、例えば、レジスト膜を剥離する工程に必要な時間を低減できる。
以下、本発明に係る実施形態を、転写パターン用薄膜として遮光性膜を用いた透過型のマスクブランクを挙げ、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマスクブランク10の構成の一例を示す。図1(a)は、マスクブランク10の上面図である。図1(b)は、マスクブランク10の断面図である。本例において、マスクブランク10は、例えばArFエキシマレーザ、又はFエキシマレーザ等の、波長200nm以下の露光光で用いられるマスク用のマスクブランクであり、基板12、遮光性膜14、及びレジスト膜16を備える。
基板12は、透光性の基板である。基板12の材料は特に限定されず、使用する露光光源に応じて選択される。例えば、ArFエキシマレーザ露光用マスクブランクやFエキシマレーザ露光用マスクブランクの場合、合成石英ガラスが用いられる。また、EUV露光用反射型マスクブランクの場合、露光時の熱による被転写パターンの歪みを抑えるために、低熱膨張係数を有する基板材料(例えば、SiO−TiO系ガラス、合成石英ガラス、β−石英固溶体を析出した結晶化ガラスなど)が用いられる。
遮光性膜14は、露光光を実質的に遮断する薄膜であり、基板12の主表面の全面に形成されている。遮光性膜14としては、例えば、Cr膜、Crに酸素、窒素、炭素、弗素を選択的に含むCr合金膜、これらの積層膜、MoSi膜、MoSiに酸素、窒素、炭素を選択的に含むMoSi合金膜、これらの積層膜等を用いることができる。遮光性膜の膜厚は、例えば、30〜150nmである。
尚、遮光性膜14は、遮光機能と位相シフト機能を有するハーフトーン膜であってもよい。この場合、遮光性膜14としては、例えば、金属シリサイド酸化膜、金属シリサイド窒化膜、金属シリサイド酸化窒化膜、金属シリサイド酸化炭化膜、金属シリサイド酸化窒化炭化膜(金属:Mo、Ti、W、Ta等の遷移金属)、CrO膜、CrF膜、SiON膜などのハーフトーン膜等を用いることができる。この場合、遮光性膜14の膜厚は、例えば、50〜150nmである。
レジスト膜16は、ポジ型のレジスト膜であり、基板12の主表面のうち基板周縁部32を除いた領域において、遮光性膜14上に形成されている。このように構成すれば、マスクブランク10の運搬時等に、容器との接触等によるレジスト膜16の一部の剥離・脱落を防ぐことができる。レジスト膜16の膜厚は、例えば、50〜500nmである。また、レジスト膜16は、例えば、化学増幅型のレジスト膜である。レジスト膜16は、電子線描画露光用のレジスト膜であってよい。また、レジスト膜16の外周端部近傍は、内周部と比べて盛り上がった形状をしている。そして、この盛り上がった形状の部分を含むレジスト膜16の外周部34は、露光処理されている。このように構成すれば、マスクブランク10を用いてマスクを製造する場合に、レジスト膜16をレジストパターンにパターニングする現像工程中で、レジスト膜16の外周部34を除去できる。また、遮光性膜14のパターニング後にレジスト膜16を剥離する工程の時間を適切に低減できる。更には、レジスト膜16を剥離する工程の時間の低減により、レジスト膜16の剥離に用いる薬剤等による遮光性膜14のダメージを防ぐことができる。
ここで、基板周縁部32とは、基板12の主表面における、基板12の端面に沿った領域であり、基板12の端面に沿って基板12の主表面を帯状に一周する。基板周縁部32の幅W1は、例えば、1〜2.5mm程度である。レジスト膜16の外周部34とは、レジスト膜16における基板周縁部32に沿った外周領域であり、遮光性膜14上を外周端部に沿って帯状に一周する。外周部34の幅W2は、例えば、1〜2.5mm程度である。レジスト膜16の外周端部とは、レジスト膜16における基板周縁部32との境界の端部である。
尚、マスクブランク10は、更に他の薄膜を備えてもよい。例えば、マスクブランク10は、基板12と遮光性膜14の間、又は遮光性膜14とレジスト膜16の間に、位相シフト膜を更に備えてもよい。この位相シフト膜は、例えば、SiO膜であってよい。遮光性膜14とレジスト膜16の間に位相シフト膜が形成される場合には、レジスト膜16を剥離する工程の時間の低減により、レジスト膜16の剥離に用いる薬剤等による位相シフト膜のダメージを防ぐことができる。
図2は、マスクブランク10の製造方法の一例を示す。本例の製造方法においては、最初に、図2(a)に示すように、透光性の基板12を準備する(基板準備工程)。そして、図2(b)に示すように、基板12の主表面上に遮光性膜14を形成する(遮光性膜形成工程)。次に、図2(c)に示すように、遮光性膜14上にポジ型のレジスト膜16を塗布する(レジスト塗布工程)。
続いて、図3(d)に示すように、基板周縁部32に形成されているレジスト膜16を溶媒で溶解して除去する(周縁部除去工程)。この溶媒としては、例えば、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)、PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル)等の有機溶媒を用いることができる。
尚、周縁部除去工程は、例えば、特開2001−259502号公報に開示されている装置と同一又は同様の装置を用いて行うことができる。この場合、周縁部除去工程は、例えば、基板周縁部32以外の領域のレジスト膜16をカバー部材で覆い、基板12の中心を通り主表面に垂直な回転軸の周りに、カバー部材と共に基板12を回転させる。そして、回転しているカバー部材の上から溶媒を供給することにより、レジスト膜16における基板周縁部32上の部分に溶媒を供給する。このようにした場合、基板周縁部32に形成されているレジスト膜16は、残った部分の除去端部近傍が盛り上がった形状となる方法で除去される。また、周縁部除去工程の後、レジスト膜16の除去端部は、レジスト膜16の外周端部となる。
続いて、図3(e)に示すように、周縁部除去工程で除去されずに残ったレジスト膜16の外周部34に露光処理を行う(外周部露光工程)。周縁部除去工程は、例えば、露光位置を外周部34とする以外は特開2004−6765公報に開示されている装置と同一又は同様の装置を用いて行うことができる。続いて、外周部露光工程の露光後に、ベーク処理(プレベーク)を行う。
以上の各工程により、本例のマスクブランク10は製造される。製造されたマスクブランク10は、例えば、容器等に収容されて、マスクメーカー等に出荷される。
図3は、マスクブランク10を用いたマスク20の製造方法をの一例を示す。マスク20は、例えばArFエキシマレーザ、又はFエキシマレーザ等の、波長200nm以下の露光光で用いられるマスクである。本例の製造方法においては、最初に、図3(a)に示すように、例えばマスクブランクメーカーから出荷されたマスクブランク10を受け入れることにより、マスクブランク10を準備する(マスクブランク準備工程)。
次に、図3(b)に示すように、レジスト膜16を所定のレジストパターンにパターニングするための露光処理を行う(パターン露光処理工程)。このレジストパターンは、遮光性膜14を所定のマスクパターンにパターニングするためパターンである。本例においては、レジスト膜16のうち、遮光性膜14においてエッチングされるべき領域上の部分36に露光処理がなされる。また、パターン露光処理工程の最後には、露光後のベーク処理(PEB:Post−Exposure Bake)がなされる。このベーク処理は、外周部露光工程の露光後のベーク処理を兼ねたベーク処理である。
次に、図3(c)に示すように、現像処理により、レジスト膜16をパターニングする(現像工程)。これにより、図2(e)を用いて説明した外周部露光工程で露光処理された外周部34、及びパターン露光処理工程で露光処理された部分36のレジスト膜が除去される。続いて、図3(d)に示すように、現像工程でパターニングされたレジスト膜16をエッチングマスクとして、遮光性膜14をエッチングする(エッチング工程)。これにより、遮光性膜14は、マスクパターンにパターニングされる。
そして、次に、図3(e)に示すように、遮光性膜14上に残っているレジスト膜16を剥離する(レジスト膜剥離工程)。レジスト膜剥離工程は、例えば、オゾン水、又はオゾンガスを用いた方法、又は酸素アッシング等により、レジスト膜16を剥離する。以上の各工程により、本例のマスク20は製造される。そのため、本例によれば、硫酸を用いずにレジスト膜16を剥離できる。また、これにより、硫酸起因でマスク20に生じる基板の曇り(ヘイズ)を防ぐことができる。また、盛り上がった部分を含むレジスト膜16の外周部34を現像工程で除去しているため、レジスト膜剥離工程に必要な時間を適切に低減できる。更には、これにより、レジスト膜剥離工程で用いる薬剤等による遮光性膜14のダメージを防ぐことができる。
(実施例1)
基板12として、主表面形状が正方形の合成石英の透明基板を用い、図2を用いて説明した方法により、マスクブランク10を製造した。基板準備工程では、主表面の1辺の長さが152mm、厚みが6.35mmの基板を準備した。遮光性膜形成工程では、遮光性膜14として、窒化クロム膜、炭化クロム膜、及びクロムに酸素及び窒素を添加した膜(CrON膜)の積層膜を、スパッタリング法で形成した。このCrON膜は、反射防止層である。窒化クロム膜の膜厚は約20nm、炭化クロム膜の膜厚は約60nmとした。また、反射防止層の膜厚は約30nmとした。
レジスト塗布工程では、膜厚400nmとなるように、ポジ型化学増幅型電子線描画露光用レジストFEP171(富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ社製)を以下の条件で回転塗布した。
レジスト粘度:3mPa・s
均一化工程
主回転数:1500rpm
主回転時間:2sec
乾燥工程
乾燥回転数:250rpm
乾燥回転時間:20sec
周縁部除去工程では、溶媒としてPGMEAとPGMEの混合溶剤等を用い、基板周縁部32に形成されているレジスト膜16を除去した。基板周縁部32の幅W1は、約2mmとした。
外周部露光工程では、焦点距離10mmの集光レンズを先端に装着した石英ファイバー製ライトガイド(10mmφ)20を備えた水銀ランプ(HOYA−SCHOTT社製UL500L)を露光光源とした。また、集光レンズの焦点部には3mm×3mmの正方形の開口部を持つステンシルマスクを取り付けた。ステンシルマスクは、露光窓のうち約2mmがレジスト膜16の外周端部から基板12の中心方向に重なるように、かつ、基板12の上面3mmの位置に設置した。そして、上記露光光源を点灯すると同時に、走査手段によって、基板12の辺に沿って外周部34上を毎秒約10mmの速度で上記露光窓を移動させた。基板12の一辺における外周部34の露光を終了した後、基板12を90度回転させて次の辺の外周部34を同様に露光し、基板の四辺全てにおける外周部34を露光した。
続いて、このマスクブランク10を用い、図3を用いた説明した方法により、実施例1に係るマスク20を製造した。パターン露光処理工程、現像工程、及びエッチング処理工程は、それぞれ各工程に対応する公知の方法で行った。現像工程では、パターン露光処理工程で露光処理された部分36のレジスト膜以外に、外周部露光工程で露光処理された外周部34のレジスト膜が除去される。レジスト膜剥離工程は、オゾン水を用いた洗浄により行った。洗浄時間は約4分間とした。このレジスト膜剥離工程により、レジスト膜16は完全に剥離された。また、レジスト膜16の全面に渡ってほぼ均一に剥離が進んだため、遮光性膜14が直接オゾン水に曝された時間はほとんどなかった。
(比較例1)
外周部露光工程を行わなかったこと以外実施例1と同様にして、比較例1に係るマスクを製造した。比較例1においては、現像工程後においても、レジスト膜の外周部の盛り上がった形状の部分が残っていた。そのため、約4分間のレジスト膜剥離工程では、この盛り上がった形状の部分のレジスト膜を除去できなかった。尚、オゾン水による洗浄時間を延長することによってこの部分のレジスト膜を除去することができた。しかし、その間、その他の部分で既に露出している遮光性膜が、直接オゾン水に曝されることとなった。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えばマスクブランク及びマスク、及びこれらの製造方法等に好適に利用できる。
本発明の一実施形態に係るマスクブランク10の構成の一例を示す図である。 図1(a)は、マスクブランク10の上面図である。 図1(b)は、マスクブランク10の断面図である。 マスクブランク10の製造方法の一例を示す図である。 マスクブランク10を用いたマスク20の製造方法をの一例を示す図である。
符号の説明
10・・・マスクブランク、12・・・基板、14・・・遮光性膜、16・・・レジスト膜、20・・・マスク、32・・・基板周縁部、34・・・外周部、36・・・部分

Claims (6)

  1. マスクブランクであって、
    基板と、
    前記基板の主表面上に形成された、転写パターンとなる転写パターン用薄膜と、
    前記基板の主表面のうち、前記基板の端面に沿った基板周縁部を除いた領域において、前記転写パターン用薄膜上に形成されたポジ型のレジスト膜と
    を備え、
    前記レジスト膜における前記基板周縁部に沿った外周部は、露光処理されていることを特徴とするマスクブランク。
  2. 前記レジスト膜の外周端部近傍は、内周部と比べて盛り上がった形状をしており、
    露光処理される前記レジスト膜の外周部は、前記盛り上がった形状の部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のマスクブランク。
  3. マスクブランクの製造方法であって、
    基板を準備する基板準備工程と、
    前記基板の主表面上に、転写パターンとなる転写パターン用薄膜を形成する転写パターン用薄膜形成工程と、
    前記転写パターン用薄膜上にポジ型のレジスト膜を塗布するレジスト塗布工程と、
    前記基板の端面に沿った基板周縁部に形成されている前記レジスト膜を溶媒で溶解して除去する周縁部除去工程と、
    前記周縁部除去工程で除去されずに残った前記レジスト膜における、前記基板周縁部に沿った外周部に露光処理を行う外周部露光工程と
    を備えることを特徴とするマスクブランクの製造方法。
  4. 前記周縁部除去工程は、前記レジスト膜の除去端部近傍が盛り上がった形状となる方法で、前記基板周縁部に形成されている前記レジスト膜を除去し、
    前記外周部露光工程は、前記レジスト膜における前記盛り上がった形状の部分を含む前記外周部に露光処理を行うことを特徴とする請求項3に記載のマスクブランクの製造方法。
  5. マスクの製造方法であって、
    請求項1又は2に記載のマスクブランクを準備するマスクブランク準備工程と、
    前記マスクブランクにおける前記転写パターン用薄膜を所定のマスクパターンにパターニングするために、前記レジスト膜のうち、前記転写パターン用薄膜においてエッチングされるべき領域上の部分に露光処理を行うパターン露光処理工程と、
    前記マスクブランクの段階で露光処理されている前記外周部、及び前記パターン露光処理工程で露光処理された前記部分の前記レジスト膜を現像処理により除去する現像工程と、
    前記現像工程でパターニングされた前記レジスト膜をエッチングマスクとして前記転写パターン用薄膜をエッチングすることにより、前記転写パターン用薄膜を前記マスクパターンにパターニングするエッチング工程と、
    前記転写パターン用薄膜上に残っている前記レジスト膜を剥離するレジスト膜剥離工程と
    を備えることを特徴とするマスクの製造方法。
  6. 前記レジスト膜剥離工程は、オゾンを用いた方法、又は酸素アッシングにより前記レジスト膜を剥離することを特徴とする請求項5に記載のマスクの製造方法。
JP2005336090A 2005-11-21 2005-11-21 マスクブランク、マスクブランクの製造方法、及びマスクの製造方法 Expired - Fee Related JP4697735B2 (ja)

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