JP2007135433A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機体フレーム1の下方に走行装置を、上方一側に脱穀装置を、上方他側にグレンタンクを設け、前方には刈取部を設け、グレンタンクの前側に操縦部7を設ける。刈取部から機体後方の未刈り穀稈を分草するナローガイド20は、前側ナローガイド21と後側ナローガイド22とに分割して形成し、前記前側ナローガイド21の前端部は前記刈取部の分草装置側に回動自在に取付け、前側ナローガイド21の後端と後側ナローガイド22の前端とを軸24により屈曲自在に取付け、前記ナローガイド20の任意の前後中間部には操作伝達手段25の一部を構成する連結杆28の一端を取付け、連結杆28の他端は前記操縦部7に設けたナローガイド操作部材26に接続したコンバイン。
【選択図】図2
Description
また、従来、刈取部から機体後方の未刈り穀稈を分草するナローガイドを設け、該ナローガイドは、前側ナローガイドと後側ナローガイドとに分割して形成し、ナローガイドに機体に対して出入りする調節軸の先端を取付け、調節軸にモータからなる駆動装置を設けた構成は、公知である(特許文献2)
即ち、ナローガイドの調節は、一度すればよいものではなく、圃場内を周回しながら作業するコンバインでは、走行方向によって、穀稈の倒伏方向が相違し、その都度ナローガイドの張出量を変更することで、未刈り穀稈の踏み倒しを防止するのである。
この点、前記公知例のうち前者は、モータにより遠隔操作可能にしているが、藁屑や塵埃や泥土といった汚染物質が多くあるナローガイド近傍にモータを設けているので、故障や耐久性が低いという課題がある。
本願は、モータを用いないナローガイドの遠隔操作を可能にするため、工夫したものである。
分草装置8で分草された未刈り穀稈は、ナローガイド20の前側ナローガイド21と後側ナローガイド22により分草案内される。
ナローガイド20と操縦部7のナローガイド操作部材26とは、操作伝達手段25により連結され、ナローガイド操作部材26を一方側に移動(下方に押す)させると、操作リンク27が連結杆28を外側に移動させ、連結杆28はナローガイド20を外側に張り出させ、反対に、ナローガイド操作部材26を他方側に移動(上方に牽引する)させると、操作リンク27が連結杆28を内側に移動させてナローガイド20を格納する。
本発明は、前記操作伝達手段25は、前記ナローガイド操作部材26に取付けた操作リンク27および操作リンク27とナローガイド20とを連結する連結杆28並びに連結杆28の移動方向を案内するガイド29により構成し、少なくとも、前記操作リンク27と連結杆28とガイド29は、平面視、略横一線状態に配置したコンバインとしたものであり、ナローガイド操作部材26の操作力を操作リンク27が連結杆28に伝達し、連結杆28がナローガイド20に伝達して、ナローガイド20の張出・格納操作をナローガイド操作部材26を設けた操縦部7にて行う。
このとき、操作リンク27と連結杆28とガイド29は、平面視、横一線状態に配置しているので、ナローガイド操作部材26の操作力は直線状に円滑に伝達される。
本発明は、前記操作伝達手段25は、前記操縦部7に移動自在に取付けた前記ナローガイド操作部材26に前記操作リンク27の一端を取付け、該操作リンク27の他端を連結杆28の一端に取付け、該連結杆28の他端に前記後側ナローガイド22を取付け、前記連結杆28を前記機体フレーム1の前側横枠32に固定状態に取付けたガイド29に移動のみ自在に取付けて構成したコンバインとしたものであり、ナローガイド操作部材26を下方に押すと、操作リンク27が連結杆28を外側に移動させ、ナローガイド20を張り出させる。反対に、ナローガイド操作部材26を上方に牽引すると、操作リンク27は連結杆28を内側に移動させてナローガイド20を格納する。
請求項2の発明では、操作伝達手段25の操作伝達は、直線的に行われるので、ナローガイド操作部材26からの操作力のロスを抑制でき、ナローガイド操作部材26の操作力を軽減させることができ、また、ナローガイド操作部材26の操作力が操作伝達手段25により直接的にナローガイド20に伝達されるので、ナローガイド操作部材26の位置によりナローガイド20の張出量を把握することができ、操作性および作業性を向上させることができる。
請求項3の発明では、ナローガイド操作部材26からナローガイド20までの操作伝達手段25を、最も簡素に操作力を伝達するように連結させることができ、部品点数を減少させ、組立てを容易にでき、合理的に構成できる。
前記刈取部4は、最先端位置に分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置8が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後側には刈刃10を設け、刈刃10の上方から後側には刈刃10によって刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置11を設ける。
穀稈搬送装置11の構成は任意であり、図6中、12は穀稈搬送装置11の一部を構成する掻き込み装置、13は穀稈を後方に搬送する後側搬送装置、14は扱深さ調節装置を兼用する株元搬送装置、15は刈取フレーム、16は支持フレーム、17は支持台である。
穀稈搬送装置11(後側搬送装置13)の終端は、脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置19の始端部に臨ませる。後側搬送装置13および株元搬送装置14は、刈取部4の後側で操縦部7の側方に位置させている。
前記ナローガイド20の前後中間部(屈曲部K)には操作伝達手段25の一端を取付け、分草フレーム23の他端は前記操縦部7に設けたナローガイド操作部材(操作レバー)26に接続する。
したがって、操縦部7からナローガイド20の張出と格納の操作ができ、操作性を向上させることができる。
操作リンク27の下部は連結杆28に軸30により回動自在に取付ける。
連結杆28は断面四角筒形状に形成し、同様に、断面四角筒形状に形成したガイド29に摺動のみ自在に挿通する。ガイド29には操作リンク27と連結杆28との軸着部である軸30の取付部分が移動する移動溝31を形成する。ガイド29は、前記機体フレーム1の前側横枠32に固定状態に取付ける。
操作伝達手段25は、ナローガイド操作部材26を下方に押すと、操作リンク27が連結杆28を外側に移動させ、ナローガイド20を張り出させる。反対に、ナローガイド操作部材26を上方に牽引すると、操作リンク27は連結杆28を内側に移動させてナローガイド20を格納する。
そのため、ナローガイド操作部材26の位置によりナローガイド20の張出量(代)が調節可能となる。
また、操作伝達手段25によりナローガイド20を出入りさせるので、操作力を軽減させることができる。
また、ナローガイド操作部材26の高さ位置によって、ナローガイド20の張出代を調節でき、操作性を向上させる。
即ち、ナローガイド20の屈曲部K(軸24)と操作伝達手段25のナローガイド操作部材26の前後位置を同じにすることで、操作伝達手段25の操作リンク27と連結杆28とを横一列に配置でき、操作伝達手段25の操作性を向上させる。
また、ナローガイド操作部材26は操縦部7の固定部に上下するように設け、連結杆28は前側横枠32に設けたガイド29内を移動するだけであるから、操作リンク27および連結杆28の作動スペースを小さくでき、機体全体の小型化に貢献できる。
この場合、操作リンク27と連結杆28とガイド29は、穀稈供給搬送装置19が脱穀装置3の脱穀室(図示省略)への穀稈供給を円滑にするために、脱穀装置3の前側に設けた入口ジョーゴ34の下方に位置させると、空間を有効利用できて、好適である。
したがって、ナローガイド20が張出・格納で出入りするときに、前側ナローガイド21の前端を前後移動させるので、ナローガイド20が出入りが円滑になる。
ナローガイド20は、後側ナローガイド22の前側部分に支持アーム38の先端を軸39により回動自在に取付け、支持アーム38の基部は前記前側横枠32に設けた取付部材40に軸41により回動自在に取付ける。支持アーム38には常時支持アーム38をナローガイド20の格納方向に付勢するバネ42を取付ける。
44はワイヤーケーブル43を接続したアームである(図8等の一部の図において、理解を容易にするため、ワイヤーケーブル43の先端とアーム44とを接続していない)。
後側ナローガイド22の後部の後側取付部45は、機体フレーム1に設けた後側案内部材46に移動自在に取付ける。
即ち、ナローガイド20が張出位置と格納位置に移動すると、張出位置ではナローガイド20の全長が短く、格納位置では全長が長くなり、このナローガイド20の全長の変化を、前側ナローガイド21の前端および後側ナローガイド22の後端との前後二か所に振り分けて吸収するので、吸収が円滑且つ迅速にできるのである。
前記刈取部4の前側案内部材36および機体フレーム1の後側案内部材46は、夫々軸棒部材により形成し、前側ナローガイド21および後側ナローガイド22の前側取付部35および後側取付部45はリング形状に形成し、夫々の接触面積を小さくしてナローガイド20が円滑に移動するようにすると共に、前側取付部35および後側取付部45は前側案内部材36および後側案内部材46の軸方向以外の方向にも回動し、ナローガイド20に機体フレーム1側に押す荷重が掛かったときに変形して荷重を逃がし、破損防止する。
そのため、通常は、ナローガイド操作部材26によるワイヤーケーブル43の牽引操作でナローガイド20は張り出しているが、大きな衝撃(荷重)が掛かると、張出操作溝51Aからナローガイド操作部材26が外れ、ナローガイド20はバネ42の弾力により格納方向に移動し、破損・変形を防止する。
実施例では、「収納」、「短稈」、「標準」の三段の操作溝51を形成している(図13、図15)。
即ち、刈取部4の回動中心Sとナローガイド20の前側ナローガイド21の回動中心となる屈曲部Kとの位置が前後にずれているので、刈取部4が上下回動すると、刈取部4の前側案内部材36と前側ナローガイド21の前側取付部35との位置関係が変化するが、刈取部4の前側案内部材36と前側ナローガイド21の前側取付部35とが相対的に移動することにより、刈取部4とナローガイド20との位置ずれを吸収する。
また、機体フレーム1と刈取部4との位置関係が相違する他の機種であっても、刈取部4に前側案内部材36を設けることにより、ナローガイド20の取付が可能となり、汎用性を向上させられる。
反対に、ナローガイド操作部材26を格納操作すると、ワイヤーケーブル43を弛めるので、ワイヤーケーブル43はバネ42の弾力を作用させて支持アーム38をナローガイド20の格納方向に回動させて格納する。
したがって、操縦部7からの遠隔操作によりナローガイド20の張出・格納させられる。
また、支持アーム38の回動によりナローガイド20の張出・格納を行うので、操作の「コゼ」による負荷が小さく、操作性を向上させる。
即ち、ナローガイド20の前側取付部35を分草装置8の裏(影)に位置(隠して)させて、未刈り地側の未刈り穀稈との接触抵抗が増加するのを防止する。
この点、ナローガイド20の張出機構構成を、前側ナローガイド21の前側を直線的にスライド移動させる構成により実現しているので、合理的な構成となる。
したがって、上下操作レバー61により上下用ワイヤーケーブル60を牽引すると、支持アーム38が上方回動し、張り出したナローガイド20の位置を高くし、未刈り穀稈の上側部分まで機体から離すように案内し、特に、穀稈供給搬送装置19の始端部付近で穀稈供給搬送装置19による未刈り穀稈の巻き込みを防止できて、好適である。
また、ワイヤーケーブル43およびバネ42と、上下用ワイヤーケーブル60およびバネ59上に藁屑が溜るのを防止でき、また、これらの設置および調節作業を容易に行える。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
Claims (3)
- 機体フレーム(1)の下方に走行装置を、上方一側に脱穀装置を、上方他側にグレンタンク(5)を、グレンタンク(5)の前側に操縦部(7)を夫々設け、前記機体フレーム(1)の前方には刈取部(4)を設け、該刈取部(4)から機体後方の未刈り穀稈を分草するナローガイド(20)を設け、該ナローガイド(20)は、前側ナローガイド(21)と後側ナローガイド(22)とに分割して形成し、前記前側ナローガイド(21)の前端部は前記刈取部(4)の分草装置(8)側に回動自在に取付け、前側ナローガイド(21)の後端と後側ナローガイド(22)の前端とを軸(24)により屈曲自在に取付け、前記ナローガイド(20)の任意の前後中間部には操作伝達手段(25)の一部を構成する連結杆(28)の一端を取付け、連結杆(28)の他端は前記操縦部(7)に設けたナローガイド操作部材(26)に接続したコンバイン。
- 請求項1において、前記操作伝達手段(25)は、前記ナローガイド操作部材(26)に取付けた操作リンク(27)および操作リンク(27)とナローガイド(20)とを連結する連結杆(28)並びに連結杆(28)の移動方向を案内するガイド(29)により構成し、少なくとも、前記操作リンク(27)と連結杆(28)とガイド(29)は、平面視、略横一線状態に配置したコンバイン。
- 請求項2において、前記操作伝達手段(25)は、前記操縦部(7)に移動自在に取付けた前記ナローガイド操作部材(26)に前記操作リンク(27)の一端を取付け、該操作リンク(27)の他端を連結杆(28)の一端に取付け、該連結杆(28)の他端に前記後側ナローガイド(22)を取付け、前記連結杆(28)を前記機体フレーム1の前側横枠(32)に固定状態に取付けたガイド(29)に移動のみ自在に取付けて構成したコンバイン。
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