JP5310998B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
特に、手扱ぎ穀稈を穀稈供給搬送装置に供給するとき、張出位置にあるナローガイドが邪魔になるが、穀稈供給搬送装置側からナローガイド操作部材を操作することができず、操縦部に戻ってナローガイドを格納しなければならず、面倒であった。
本願は、ナローガイドの遠隔操作をするためのナローガイド操作部材の取付位置を工夫し、操作性を向上させたものである。
ナローガイド操作部材41は脱穀装置3の上部カバー43の上方前方に設けて、操縦部7と穀稈供給搬送装置19側の両作業位置から手が届く範囲に配置されているので、ナローガイド操作部材41はナローガイド20より離れた操縦部7のみならず穀稈供給搬送装置19側からの操作が可能になって、機体左側となる穀稈供給搬送装置19側からナローガイド20の位置切替操作をすることで、特に、手扱ぎ穀稈を穀稈供給搬送装置19に供給するとき、ナローガイド20を格納させて邪魔にならず、操作性および作業性を向上させる。
また、張出状態のとき最も外側に張り出すナローガイド20の屈曲部Kより後方にナローガイド操作部材41が配置されているので、穀稈供給搬送装置19側からのナローガイド操作部材41への接近を容易にして、穀稈供給搬送装置19側からのナローガイド操作部材41の操作を可能にして、操作性および作業性を向上させる。
また、上部カバー43の上方回動および排出オーガ6の下降操作をさせた状態における排出オーガ6とナローガイド操作部材41との干渉を防止する。
本発明は、前記切替機構30は前記ナローガイド20の前後中間の所定位置に設け、該切替機構30は、前記前側ナローガイド21に回動自在に取付けた先端アーム31を有し、該先端アーム31の基部には基部アーム33の先端を回動自在に取付け、該基部アーム33の基部は機体フレーム1側に軸装した回転軸34に固定し、回転軸34には作動アーム37の中間部を固定し、該作動アーム37の両端には前記操作伝達手段40の一方の操作伝達手段40Aと操作伝達手段40の他方の操作伝達手段40Bの一端を夫々接続し、一方の操作伝達手段40Aと他方の操作伝達手段40Bの他端は、ナローガイド操作部材41に夫々接続したコンバインとしたものであり、ナローガイド操作部材41を、ナローガイド20を張出位置とする側または該ナローガイド20を格納位置とする側の何れか一方側に切替操作すると、操作伝達手段40を介して作動アーム37を回動させ、作動アーム37は回転軸34を回転させ、先端アーム31と基部アーム33を介してナローガイド20が張出位置または格納位置に移動する。
本発明は、前記ナローガイド操作部材41は、正面視において、前記上部カバー43の幅方向の前記取付軸48側に偏倚させて配置し、前記取付軸48側に傾倒操作すると、ナローガイド20が格納されるように構成すると共に、前記ナローガイド操作部材41の上下中間所定位置より屈曲させて、上方に至るに従い前記取付軸48から離れるように傾斜させたコンバインとしたものであり、ナローガイド操作部材41を、取付軸48側に傾倒操作すると、ナローガイド20が格納される。
請求項2の発明では、ナローガイド操作部材41を操作することにより、先端アーム31と基部アーム33を有する切替機構30を介してナローガイド20を張出位置と格納位置に切替えることができる。
請求項3の発明では、ナローガイド操作部材41は、脱穀装置3の幅方向の取付軸48側に偏倚させて配置しているので、上部カバー43を大きく開放でき、メンテナンスを容易にできる。
前記刈取部4は、最先端位置に分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置8が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後方には刈刃10を設け、刈刃10の上方から後側には刈刃10によって刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置11を設ける。
穀稈搬送装置11の構成は任意であり、12は穀稈搬送装置11の一部を構成する掻き込み装置、13は同穀稈を後方に搬送する後側搬送装置、14は同扱深さ調節装置を兼用する株元搬送装置、15は刈取フレーム、16は支持フレーム、17は支持台である。
穀稈搬送装置11(後側搬送装置13、株元搬送装置14)の終端は、脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置19の始端部に臨ませる。後側搬送装置13および株元搬送装置14は、刈取部4の後側で操縦部7の側方に位置させている。
ナローガイド20は前後中間所定位置が、側方に張り出して未刈り穀稈を案内する張出位置と、格納位置とに位置切替自在に構成する。
即ち、前側ナローガイド21の後端と後側ナローガイド22の前端とを屈曲自在に連結してナローガイド20を張出位置と格納位置とに移動自在に構成する。
ナローガイド20の位置を切替える構成は任意であるが、一例を示すと、前側ナローガイド21の前端部は前記分草装置8を取付けた分草フレーム23に回動自在に取付け、前側ナローガイド21の後端と後側ナローガイド22の前端とを軸24により屈曲自在に取付け、この軸24の部分がナローガイド20の前後中間に設けた屈曲部Kとなる。後側ナローガイド22の後端は前記機体フレーム1の任意の固定部に前後移動自在に取付ける。
回転軸34には作動アーム37の中間部を固定し、作動アーム37の両端にはワイヤー等の一対の操作伝達手段40の一方の操作伝達手段40Aと操作伝達手段40の他方の操作伝達手段40Bの一端を夫々接続する。
操作伝達手段40(一方の操作伝達手段40Aと他方の操作伝達手段40B)の他端は、ナローガイド操作部材(操作レバー)41に接続する。
ナローガイド操作部材41は脱穀装置3の扱胴(図示省略)の上方を包囲する上部カバー43の上方前方に設け、操縦部7側と穀稈供給搬送装置19側の両作業位置から操作可能に構成する。
特に、手扱ぎ穀稈を穀稈供給搬送装置19に供給するとき、張出位置にあるナローガイド20が邪魔になるが、穀稈供給搬送装置19側からナローガイド操作部材41を操作してナローガイド20を格納できるので、操作性および作業性を向上させる。
また、上部カバー43の上面を操作パネルとして有効利用できる。
ナローガイド操作部材41の基部は、ステー44に横軸45により回動自在に取付け、横軸45より下方のナローガイド操作部材41には操作伝達手段40の一方の操作伝達手段40Aを接続し、横軸45より上方のナローガイド操作部材41には操作伝達手段40の他方の操作伝達手段40Bを接続して接続機構46を構成する。接続機構46はステー44を上部カバー43の下面に設けた取付部47に取付ける。
この場合、上部カバー43を上方回動させたときであって、排出オーガ6のオーガ受け6Aの高さを低くして、排出オーガ6のオーガ排出口53の高さをローヘッド位置にしたとき、ナローガイド操作部材41は排出オーガ6の真下ではなく左右何れかの側方に位置するように構成する(図8)。
即ち、ナローガイド操作部材41を左側に傾倒操作したときには、ナローガイド操作部材41は排出オーガ6の左側に位置し、ナローガイド操作部材41を右側に傾倒操作したときに排出オーガ6の右側に位置して、何れの操作位置でも排出オーガ6の真下に位置するのを避けて、上部カバー43の上方回動および排出オーガ6の下降操作しても排出オーガ6とナローガイド操作部材41との干渉を防止する。
即ち、ナローガイド20は、平面視において、前側ナローガイド21と後側ナローガイド22との軸着部である屈曲部Kが、張出状態のとき最も外側に張り出すので、ナローガイド20の屈曲部Kを上部カバー43の前端より前方に位置させ、屈曲部Kより後方にナローガイド操作部材41を配置することで、穀稈供給搬送装置19側からのナローガイド操作部材41への接近を容易にして、穀稈供給搬送装置19側からのナローガイド操作部材41の操作および上部カバー43の開閉操作を可能にして、操作性および作業性を向上させている(図2,図11、図13、図15)。
即ち、ナローガイド操作部材41は上部カバー43の前側部分に上方に起立するように設け、防塵カバー60を上方回動させて穀稈搬送装置11の終端側の上方を開放した状態でも、操縦部7側からナローガイド操作部材41を操作できるように、操縦部7と上部カバー43の前側上面との間に操作空間を形成する。
そのため、操縦部7の側方に防塵カバー60を設けても、ナローガイド操作部材41を操縦部7側および穀稈供給搬送装置19側の双方から操作可能になって、操作性および作業性を向上させる。
そのため、扱胴駆動伝動機構50の上方空間を有効利用でき、また、扱胴駆動伝動機構50を前側延長部51で包囲するので、外観の見栄えを向上させて、デザイン性を向上させられる。
この場合、接続機構46のステー44はその向きを横板状にして上部カバー43に取付け、ナローガイド操作部材41は縦軸45A中心に左右縦軸回動して操作するように構成する。したがって、この実施例ではナローガイド操作部材41は防塵カバー60の下面(内面)下方に位置させる。
上部カバー43の前側延長部51にナローガイド操作部材41と接続機構46を設け、ナローガイド操作部材41は防塵カバー60に設けたガイド溝46Aより防塵カバー60の上方に突出させる(図13,図14)。
したがって、この実施例では、防塵カバー60が閉状態のときもナローガイド操作部材41を操縦部7側および穀稈供給搬送装置19側の両方から操作可能になり、操作性および作業性を向上させる。
なお、防塵カバー60は上部カバー43の前側延長部51の前端の縦壁面に取り付けられており、防塵カバー60は上部カバー43と一体に上方回動し、ナローガイド操作部材41は上部カバー43と一体に上方移動する。
即ち、張出状態のとき最も外側に張り出すナローガイド20の屈曲部Kより後方にナローガイド操作部材41を配置することで、穀稈供給搬送装置19側からのナローガイド操作部材41への作業者の接近を容易にして、穀稈供給搬送装置19側からのナローガイド操作部材41の操作を可能にして、操作性および作業性を向上させている(図15,図16)。
また、接続機構46のステー44の向きを横板状にして上部カバー43の前側延長部51に取付け、接続機構46には縦軸45Aによりナローガイド操作部材41を左右回動自在に取付け、ナローガイド操作部材41の操作方向を左右方向に構成し(図11,図12)、ナローガイド操作部材41は操作方向を左右方向とし、かつ、ナローガイド20の張出方向および格納方向に操作方向を合わせる。
走行装置2により圃場を前進走行すると、刈取部4が穀稈を刈取り、刈り取られた穀稈は脱穀装置3により脱穀される。
この刈取脱穀作業は、通常、左回りに行われ、機体走行方向の右側が既刈地側となり、機体走行方向の左側は未刈地側となる。
刈取部4の分草装置8の側方から脱穀装置3の後部側方にかけての未刈地側には、分草装置8が分草した未刈り穀稈を引き続いて案内するナローガイド20を設けているので、刈り取り作業中は、ナローガイド20を張り出して未刈り穀稈を分草装置8に続いて案内する。
ナローガイド20は、棒状部材により形成し、前側ナローガイド21と後側ナローガイド22とに前後に分割して形成し、前側ナローガイド21の後端と後側ナローガイド22の前端との間に設けた屈曲部Kで屈曲させて、ナローガイド20を張出位置と格納位置とに切り替えるように構成しているので、路上走行等のナローガイド20が不要な場合には、ナローガイド20を格納する。
特に、手扱ぎ穀稈を穀稈供給搬送装置19に供給するとき、張出位置にあるナローガイド20が邪魔になるが、穀稈供給搬送装置19側からナローガイド操作部材41を操作してナローガイド20を格納できるので、操作性および作業性を向上させる。
また、上部カバー43の上面を操作パネルとして有効利用でき、別途、ナローガイド操作部材41を設ける部材を不要とする。
ナローガイド操作部材41の基部は、ステー44に横軸45により回動自在に取付け、横軸45より下方のナローガイド操作部材41には操作伝達手段40の一方の操作伝達手段40Aを接続し、横軸45より上方のナローガイド操作部材41には操作伝達手段40の他方の操作伝達手段40Bを接続して接続機構46を構成し、接続機構46はステー44を上部カバー43の下面に設けた取付部47に取付けているので、ナローガイド操作部材41および接続機構46はアッシーとして上部カバー43に取り付けられ、取付が容易になる。
また、ナローガイド操作部材41および接続機構46は、ステー44に予め組み付け、このステー44を上部カバー43の取付部47に取付けるので、ナローガイド操作部材41および接続機構46の取付が容易になる。
しかして、上部カバー43は、取付軸48により脱穀装置3の固定部に対して回動自在に取付け、ナローガイド操作部材41および接続機構46は上部カバー43に上部カバー43と共に一体状に回動するように設けているので、上部カバー43を上方回動させると、ナローガイド操作部材41と接続機構46が上部カバー43と共に上方に移動するので、メンテナンス作業が容易になる。
この場合、上部カバー43を上方回動させたときであって、排出オーガ6のオーガ受け6Aの高さを低くして、排出オーガ6のオーガ排出口53の高さをローヘッド位置にしたとき、ナローガイド操作部材41は排出オーガ6の真下ではなく左右何れかの側方に位置するように構成しているので、ナローガイド操作部材41は排出オーガ6の下降に干渉せず、また、排出オーガ6が下降してもナローガイド操作部材41の操作は可能となる。
即ち、ナローガイド操作部材41は上部カバー43の前側部分に上方に起立するように設けているので、防塵カバー60を上方回動させて穀稈搬送装置11の終端側の上方を開放した状態でも、操縦部7からナローガイド操作部材41を操作できるように、操縦部7と上部カバー43の前側上面との間に操作空間を形成しているから、操縦部7の側方に防塵カバー60を設けても、ナローガイド操作部材41を操縦部7側および穀稈供給搬送装置19側の双方から操作可能になって、操作性および作業性を向上させる。
上部カバー43の前側延長部51にナローガイド操作部材41と接続機構46を設け、ナローガイド操作部材41は防塵カバー60に設けたガイド溝46Aより防塵カバー60の上方に突出させているので、防塵カバー60が閉状態のときもナローガイド操作部材41を操縦部7および穀稈供給搬送装置19側の両方から操作可能になり、操作性および作業性を向上させる。
また、接続機構46のステー44は横板状に形成して上部カバー43の前側延長部51に取付け、接続機構46には縦軸45Aによりナローガイド操作部材41を左右回動自在に取付け、ナローガイド操作部材41の操作方向を左右方向に構成し、ナローガイド操作部材41は操作方向を左右方向とし、かつ、ナローガイド20の張出方向および格納方向に操作方向を合わせているので、ナローガイド20の張出および格納操作と、ナローガイド20の移動方向とを一致させられる。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
Claims (3)
- 機体フレーム(1)の下方に走行装置を設け、機体フレーム(1)の前方には刈取部(4)を設け、前記機体フレーム(1)の上方には刈取部(4)により刈り取った穀稈を穀稈供給搬送装置(19)により供給して脱穀する脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の側方にグレンタンク(5)を設け、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(7)を設け、前記刈取部(4)の側方から機体後部側方にかけて、未刈り穀稈を分草するナローガイド(20)を設け、該ナローガイド(20)は、前側ナローガイド(21)と後側ナローガイド(22)とに分割して形成し、前記前側ナローガイド(21)の前端部を前記刈取部(4)の分草装置(8)側に回動自在に取付け、前側ナローガイド(21)の後端と後側ナローガイド(22)の前端とを屈曲自在に連結してナローガイド(20)を張出位置と格納位置とに移動自在に構成し、ナローガイド(20)を張出位置と格納位置とに切替移動させる切替機構(30)にワイヤー等の一対の操作伝達手段(40)の一端を接続し、操作伝達手段(40)の他端をナローガイド操作部材(41)に接続し、該ナローガイド操作部材(41)を、脱穀装置(3)の扱胴(42)の上方を包囲する上部カバー(43)の前側上面に、前記操縦部(7)および前記穀稈供給搬送装置(19)側から操作しうるように配置し、前記前側ナローガイド(21)と後側ナローガイド(22)とを連結する屈曲部(K)の後方に、前記ナローガイド操作部材(41)を配置し、前記上部カバー(43)は、取付軸(48)によって脱穀装置(3)の固定部に対して上下回動自在に取付け、前記ナローガイド操作部材(41)は上部カバー(43)に設置して該上部カバー(43)と一体で回動する構成とし、前記ナローガイド操作部材(41)を、ナローガイド(20)を張出位置とする側または該ナローガイド(20)を格納位置とする側の何れか一方側に切替操作して位置させた状態において、前記上部カバー(43)を上方回動させ、且つ、前記排出オーガ(6)をオーガ受け(6A)に支持される位置まで下降操作した場合に、前記排出オーガ(6)が、前記ナローガイド操作部材(41)との干渉を避けて該ナローガイド操作部材(41)の側方所定位置に下降しうる構成としたコンバイン。
- 請求項1のコンバインにおいて、前記切替機構(30)は前記ナローガイド(20)の前後中間の所定位置に設け、該切替機構(30)は、前記前側ナローガイド(21)に回動自在に取付けた先端アーム(31)を有し、該先端アーム(31)の基部には基部アーム(33)の先端を回動自在に取付け、該基部アーム(33)の基部は機体フレーム(1)側に軸装した回転軸(34)に固定し、回転軸(34)には作動アーム(37)の中間部を固定し、該作動アーム(37)の両端には前記操作伝達手段(40)の一方の操作伝達手段(40A)と操作伝達手段(40)の他方の操作伝達手段(40B)の一端を夫々接続し、一方の操作伝達手段(40A)と他方の操作伝達手段(40B)の他端は、ナローガイド操作部材(41)に夫々接続したコンバイン。
- 請求項1または請求項2のコンバインにおいて、前記ナローガイド操作部材(41)は、正面視において、前記上部カバー(43)の幅方向の前記取付軸(48)側に偏倚させて配置し、前記取付軸(48)側に傾倒操作すると、ナローガイド(20)が格納されるように構成すると共に、前記ナローガイド操作部材(41)の上下中間所定位置より屈曲させて、上方に至るに従い前記取付軸(48)から離れるように傾斜させたコンバイン。
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