JP2007132974A - 光ファイバ用スロットおよびその製造方法 - Google Patents

光ファイバ用スロットおよびその製造方法 Download PDF

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憲治 伊藤
Kenichi Fujino
賢一 藤野
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Abstract

【課題】 溝表面の凹凸の抑制。
【解決手段】 スロット1は、中心に配置される抗張力線2と、抗張力線2の外周を被覆する第1予備被覆層3と、第1予備被覆層3の外周を被覆する第2予備被覆層4と、第2予備被覆層4の外周を被覆し、複数の光ファイバ収納用螺旋溝6設けられる本体部5とを備えている。第2予備被覆層4には、100kg付加時の圧縮歪みが、試料長20mmあたり0.7mm以下となる熱可塑性樹脂を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバ用スロットおよびその製造方法に関し、特に、光ファイバ収納用螺旋溝の凹凸を防止する技術に関するものである。
多数の光ファイバを集合させて光ケーブルにする際に用いられる要素として、光ファイバ用スロットが知られており、この種のスロットでは、光ファイバを収納するための螺旋溝の形状や寸法に高精度が要求されている。
螺旋溝の形状や寸法を高精度にする技術としては、例えば、特許文献1〜4に提案されている。これらの特許文献に開示されている製造方法では、抗張力線の外周に設けられる予備被覆層に、本体部を設ける前に、予備被覆層の表面を所定温度に加熱して、整径処理を行うことなどにより、溝形状の高精度化を図っている。しかしながら、このような従来の技術には、以下に説明する技術的な課題があった。
特公平4−2165号公報 特開昭62−198807号公報 特開昭63−18311号公報 特開昭64−81921号公報
すなわち、上記特許文献に開示されている製造方法では、本体部を設ける前に、予備被覆層の表面を所定温度に加熱して、整径処理を行うが、この際に、予備被覆層の樹脂が軟らかい場合には、樹脂圧力などによって塑性変形或いは弾性変形しやすく、それが螺旋溝の表面に凹凸となって現れる。
また、一般的に、SZ螺旋溝の場合は、Z或いはS溝スロットに比べて、溝容積を大きくする必要があるためリブの厚みが小さく、スロット形状を良好にするため成形ダイスの引き落とし率を高めに設定しているので、スロット成形部での圧力損失が大きく、螺旋溝の表面に凹凸が発生しやすいという問題もあった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、螺旋溝に発生する凹凸を抑制することができる光ファイバ用スロットおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、中心に配置される抗張力線と、前記抗張力線の外周を被覆する第1予備被覆層と、前記第1予備被覆層の外周を被覆する第2予備被覆層と、前記第2予備被覆層の外周を被覆し、複数の光ファイバ収納用螺旋溝が設けられる本体部とを備えた光ファイバ用スロットにおいて、前記第2予備被覆層に、100kg付加時の圧縮歪みが、試料長20mmあたり0.7mm以下となる熱可塑性樹脂を用いるようにした。
また、本発明は、抗張力線を中心に配置し、その外周に溶融状態の熱可塑性樹脂を押出して第1予備被覆層を形成し、次いで、前記第1予備被覆層の外周に溶融状態の熱可塑性樹脂を押出して第2予備被覆層を形成し、その後に、前記第2予備被覆層の外周に熱溶融状態の熱可塑性樹脂を押し出して、複数の光ファイバ収納用螺旋溝を有する本体部を形成する光ファイバ用スロットの製造方法において、前記第2予備被覆層の形成用熱可塑性樹脂に、100kg付加時の圧縮歪みが、試料長20mmあたり0.7mm以下となるものを用いるようにした。
このように構成したスロットおよびその製造方法によれば、第2予備被覆層に、100kg付加時の圧縮歪みが、試料長20mmあたり0.7mm以下となる熱可塑性樹脂を用いるようにしたので、第2予備被覆層を加熱した際に、変形の境界域が高くなり、凹凸を抑えることができ、その結果、表面の凹凸が10μm以下になる。
本発明にかかる光ファイバ用スロットおよびその製造方法によれば、表面の凹凸を10μm以下にすることができる。
以下に、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1は、本発明に係る光ファイバ用スロットの一実施例を示している。同図に示したスロット1は、中心に配置される抗張力線2と、抗張力線2の外周を被覆する第1予備被覆層3と、第1予備被覆層3の外周を被覆する第2予備被覆層4と、第2予備被覆層4の外周を被覆し、複数の光ファイバ収納用螺旋溝6設けられる本体部5とを備えている。
本実施例の場合、抗張力線2は、1×6の撚り鋼線から構成されている。抗張力線2は、撚り鋼線に限る必要はなく、例えば、単鋼線やFRPなどであってもよい。1次および2次被覆層3,4は、例えば、低密度直状ポリエチレンや高密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が用いられる。
この場合、特に、第2予備被覆層4には、100kg付加時の圧縮歪みが、試料長20mmあたり0.7mm以下となる熱可塑性樹脂を用いる。本体部5には、例えば、高密度ポリエチレンが用いられ、溶融樹脂を押出す際に、SZ状の螺旋溝6が複数形成される。以下に、本発明のスロット1のより具体的に例およびその製造方法について、比較例と共に説明する。
具体例1
製品外径が24mmで、螺旋溝6が8のSZスロット1を下記の条件で製造した。
・抗張力線2: 直径が1.4mmの単線を1×6に撚り合わせたものを使用
・第1予備被覆層3: 樹脂として、LLDPE NUCG7641:NUCG5652=2:3ブレンド品(共に日本ユニカー社製)/LLDPE NUCG7641:GA004=1:1ブレンド品(共に日本ユニカー社製)を用いて、外径がφ8.2mmになるようにした。
・第2予備被覆層: 樹脂として、HDPE HE321E(日本ポリオレフィン社製)を用いて、外径が φ11.8mmとなるように被覆した。この際の被覆厚みは、1.8mmにした。
・本体部5: 樹脂として、HD320(HDPE、日本ポリエチレン社製)を用いた。
・引取速度: 3m/minに設定した。
この条件で、本体部5の樹脂と接着する表面温度93℃の第2予備被覆層4の圧縮試験を行ったところ、100kg付加時の圧縮歪量が試料長20mm当り0.61mmであった。得られたスロット1の表面には、凹凸が認められなかった。また、凹凸を数値化する表面粗さRYを測定したところ、溝底6.5μm、溝側面下部5.7μmであった。
具体例2
製品外径が26.8mmで、螺旋溝6が10のスロット1を下記の条件で製造した。
・抗張力線2: 直径が1.6mmの単線を1×6に撚り合わせたものを使用
・第1予備被覆層3: 樹脂として、LLDPE NUCG7641:NUCG5652=2:3ブレンド品(共に日本ユニカー社製)/LLDPE NUCG7641:GA004=1:1ブレンド品(共に日本ユニカー社製)を用いて、外径がφ11.0mmになるようにした。
・第2予備被覆層: 樹脂として、HDPE HE321E(日本ポリオレフィン社製)を用いて、外径が φ14.7mmとなるように被覆した。この際の被覆厚みは、1.85mmにした。
・本体部5: 樹脂として、HD320(HDPE、日本ポリエチレン社製)を用いた。
・引取速度: 3m/minに設定した。
この条件で、本体部5の樹脂と接着する表面温度95℃の第2予備被覆層4の圧縮試験を行ったところ、100kg付加時の圧縮歪量が試料長20mm当り0.58mmであった。得られたスロット1の表面には、凹凸が認められなかった。また凹凸を数値化するため表面粗さRYを測定したところ、溝底6.3μm、溝側面下部6.0μmであった。
比較例1
具体例1の第2予備被覆層4の樹脂をLLDPEに変更したこと、以外は具体例1と同一の条件で、スロットを製造した。この条件で、本体部と接着する表面温度61℃の第2予備被覆層の圧縮試験を行ったところ100kg付加時の圧縮歪量が、試料長20mm当り0.78mmであった。得られたスロットの表面を目視すると凹凸が認められた。RYを測定したところ、溝底24μm、溝側面下部12μmであった。
比較例2
製品外径が9.2mmのSZ螺旋溝のスロットを下記の条件で製造した。
・抗張力線: 直径が2.0mmの単鋼線を使用
・第1予備被覆層: 樹脂として、LLDPE NUCG7641:NUCG5652=2:3ブレンド品(共に日本ユニカー社製)/LLDPE GA004(日本ユニカー社製)を用いて、外径がφ3.0mmになるようにした。なお、予備被覆層は、これだけで構成し、第2予備被覆は、施さなかった。
・本体部: 樹脂として、6600M(HDPE、プライムポリマー社製)を用いた。
・引取速度: 7.0m/minに設定した。
この条件で、本体部の樹脂と接着する表面温度75℃の予備被覆層の圧縮試験を行ったところ、100kg付加時の圧縮歪量が試料長20mm当り0.53mmであった。
得られたスロット表面には、凹凸が認められなかった。
比較例3
具体例1の第2予備被覆層の厚みを0.1mmに変更した条件で、スロットを製造した。この条件で、本体部の樹脂と接着する表面温度93℃の中芯の圧縮試験を行ったところ100kg付加時の圧縮歪量が試料長20mm当り0.75mmであった。得られたスロットの表面を目視すると凹凸が認められた。RYを測定したところ、溝底15μm、溝側面下部10.5μmであった。
以下に、本発明の具体例および比較例の表面凹凸の状態をまとめて表として示している。

Figure 2007132974
本発明にかかる光ファイバ用スロットおよびその製造方法によれば、光ファイバを収納する螺旋溝の凹凸が非常に小さくなるので、伝送損失の低下を防ぐことが可能になり、電気通信の分野などに有効に活用することができる。
本発明にかかる光ファイバ用スロットの一実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 光ファイバ用スロット
2 抗張力線
3 第1予備被覆層
4 第2予備被覆層
5 本体部
6 螺旋溝

Claims (2)

  1. 中心に配置される抗張力線と、前記抗張力線の外周を被覆する第1予備被覆層と、前記第1予備被覆層の外周を被覆する第2予備被覆層と、前記第2予備被覆層の外周を被覆し、複数の光ファイバ収納用螺旋溝が設けられる本体部とを備えた光ファイバ用スロットにおいて、
    前記第2予備被覆層に、100kg付加時の圧縮歪みが、試料長20mmあたり0.7mm以下となる熱可塑性樹脂を用いることを特徴とする光ファイバ用スロット。
  2. 抗張力線を中心に配置し、その外周に溶融状態の熱可塑性樹脂を押出して第1予備被覆層を形成し、次いで、前記第1予備被覆層の外周に溶融状態の熱可塑性樹脂を押出して第2予備被覆層を形成し、その後に、前記第2予備被覆層の外周に熱溶融状態の熱可塑性樹脂を押し出して、複数の光ファイバ収納用螺旋溝を有する本体部を形成する光ファイバ用スロットの製造方法において、
    前記第2予備被覆層の形成用熱可塑性樹脂に、100kg付加時の圧縮歪みが、試料長20mmあたり0.7mm以下となるものを用いることを特徴とする光ファイバ用スロット。
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