JP2006208651A - プラスチック光ファイバテープ心線 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高温条件下でのプラスチック光ファイバの変形を低減できるプラスチック光ファイバテープ心線の提供。
【解決手段】 少なくとも1本以上のプラスチック光ファイバ11と、少なくとも1本以上の石英ガラス系光ファイバ素線12などの収縮防止用線材とを平行に並べ、樹脂で一括被覆してなるプラスチック光ファイバテープ心線であって、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下であることを特徴とするプラスチック光ファイバテープ心線10。
【選択図】 図1
【解決手段】 少なくとも1本以上のプラスチック光ファイバ11と、少なくとも1本以上の石英ガラス系光ファイバ素線12などの収縮防止用線材とを平行に並べ、樹脂で一括被覆してなるプラスチック光ファイバテープ心線であって、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下であることを特徴とするプラスチック光ファイバテープ心線10。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プラスチック光ファイバテープ心線の構造に関し、特に耐環境特性を改善したプラスチック光ファイバテープ心線に関する。
一般に、プラスチック光ファイバは、汎用樹脂であるポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂からなるコアと、該コアを囲むフッ素系樹脂からなるクラッドとからなっている。プラスチック光ファイバは、石英ガラス系光ファイバに比べて伝送損失が大きいが、曲げや振動に強いという特徴があるので、従来、鉄道車両や自動車内の光伝送用ファイバなどとして使用されている。近年、車内においてもマルチメディア化のニーズが高まっており、社内ネットワークやホームネットワークなど、様々な用途に使用されている。さらに、高機能化に伴い、車内ネットワークなどにおいても、複数本のプラスチック光ファイバを使用するケースが増えつつある。
このように、複数本のプラスチック光ファイバを使用する場合、複数本のプラスチック光ファイバを平行に一列に並べ、紫外線硬化型樹脂などの樹脂からなる一括被覆層によって被覆したプラスチック光ファイバテープ心線を用いることが望ましい。
特開平10−274716号公報
しかしながら、プラスチック光ファイバは、その材質及び製造時にかかる残留張力により、高温条件下において収縮しやすいという欠点があり、複数本のプラスチック光ファイバを平行に並べ、一括被覆するために一括被覆層となる紫外線硬化型樹脂に紫外光を照射すると、その樹脂が硬化する際に生じる熱によってプラスチック光ファイバが収縮し、変形してしまい、テープ状に成形し難くなることから、製造が難しいという問題がある。
また、樹脂の選定や冷却などの何らかの対策を施して、複数本のプラスチック光ファイバを一括被覆してなるプラスチック光ファイバテープ心線を製造し得たとしても、得られたプラスチック光ファイバテープ心線は、高温条件下に置かれるとプラスチック光ファイバが収縮して変形し易くなり、その変形によって局部的な曲がりが生じて損失が変動するなど伝送特性が劣化し易い問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、高温条件下でのプラスチック光ファイバの変形を低減できるプラスチック光ファイバテープ心線の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、少なくとも1本以上のプラスチック光ファイバと、少なくとも1本以上の収縮防止用線材とを平行に並べ、樹脂で一括被覆してなるプラスチック光ファイバテープ心線であって、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下であることを特徴とするプラスチック光ファイバテープ心線を提供する。
本発明のプラスチック光ファイバテープ心線において、前記プラスチック光ファイバ同士が3本以上隣接しないように前記収縮防止用線材が配置されていることが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバテープ心線において、前記プラスチック光ファイバ同士が2本以上隣接しないように前記収縮防止用線材が配置されていることがより好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバテープ心線において、前記収縮防止用線材の外径が前記プラスチック光ファイバの外径と同じか又は大きいことが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバテープ心線において、前記収縮防止用線材が石英ガラス系光ファイバ素線であることが好ましい。
また、前記石英ガラス系光ファイバ素線の少なくとも1本が、光ファイバ裸線の外周に樹脂被覆を有し、該樹脂被覆の外周に着色樹脂層を有する着色ファイバであることが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバテープ心線は、プラスチック光ファイバと収縮防止用線材とを平行に並べ、樹脂で一括被覆してなり、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下と小さいものなので、高温条件下に置いてもプラスチック光ファイバが収縮し難くなり、変形が抑制されるので、温度変化による伝送特性の変動が少なく、耐環境特性に優れたものとなる。
また、プラスチック光ファイバと収縮防止用線材とを平行に並べ、樹脂で一括被覆した構成なので、製造時にファイバの周りに一括被覆用の樹脂を塗布し、これに紫外線を照射して該樹脂を硬化させて一括被覆層を形成する際に該樹脂が発熱してもプラスチック光ファイバの収縮及び変形を抑制でき、プラスチック光ファイバテープ心線を安定して製造することができる。
また、プラスチック光ファイバと収縮防止用線材とを平行に並べ、樹脂で一括被覆した構成なので、製造時にファイバの周りに一括被覆用の樹脂を塗布し、これに紫外線を照射して該樹脂を硬化させて一括被覆層を形成する際に該樹脂が発熱してもプラスチック光ファイバの収縮及び変形を抑制でき、プラスチック光ファイバテープ心線を安定して製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係るプラスチック光ファイバテープ心線の第1実施形態を示す断面図である。本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線10は、中央に2本のプラスチック光ファイバ11と、両側にそれぞれ1本ずつ、合計2本の収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12とを平行に並べ、これらを一括被覆層13で被覆した構成になっている。本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線10は、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線10を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下であることを特徴としている。この収縮率が1.0%を超えると、高温雰囲気下でプラスチック光ファイバテープ心線10中のプラスチック光ファイバ11が収縮して変形しやすくなり、温度変化による伝送特性の変動が大きくなり、耐環境特性が悪化する可能性がある。
図1は、本発明に係るプラスチック光ファイバテープ心線の第1実施形態を示す断面図である。本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線10は、中央に2本のプラスチック光ファイバ11と、両側にそれぞれ1本ずつ、合計2本の収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12とを平行に並べ、これらを一括被覆層13で被覆した構成になっている。本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線10は、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線10を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下であることを特徴としている。この収縮率が1.0%を超えると、高温雰囲気下でプラスチック光ファイバテープ心線10中のプラスチック光ファイバ11が収縮して変形しやすくなり、温度変化による伝送特性の変動が大きくなり、耐環境特性が悪化する可能性がある。
前記プラスチック光ファイバ11は、透明性に優れた合成樹脂、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)からなるコアと、該コアの外周を囲むフッ素系樹脂からなるクラッド層とから構成されている。このプラスチック光ファイバ11の外径は特に制限されない。
前記石英ガラス系光ファイバ素線12は、高温雰囲気下で隣接するプラスチック光ファイバ11の変形を防止するための収縮防止用線材として用いられ、これを光通信用伝送路として用いる必要がないことから、他の線材、例えば、鋼線、繊維強化プラスチック(FRP)線材などを用いることもできる。
本実施形態で用いている石英ガラス系光ファイバ素線12としては、例えば、外径125μmの石英ガラス製のシングルモード光ファイバの外周に樹脂被覆を施した外径250μmの石英ガラス系光ファイバ素線などが好適に用いられる。この石英ガラス系光ファイバ素線12は、プラスチック光ファイバ11に比べて高温雰囲気下での収縮及び変形度合が格段に少ない。
プラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12の外径は、同一であるか、或いは石英ガラス系光ファイバ素線12の外径の方が大きいことが好ましい。プラスチック光ファイバ11の外径よりも細い石英ガラス系光ファイバ素線12を用いると、高温雰囲気下でプラスチック光ファイバ11の収縮及び変形を防止する効果が不十分となり、温度変化による伝送特性の変動が大きくなり、耐環境特性が悪化する可能性がある。
プラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12とは、長手方向に沿って少なくとも断続的に接していることが必要であり、好ましくは連続的に接しているように構成される。両ファイバの接触度合が不十分であると、高温雰囲気下でプラスチック光ファイバテープ心線10中のプラスチック光ファイバ11が収縮して変形しやすくなり、温度変化による伝送特性の変動が大きくなり、耐環境特性が悪化する可能性がある。
本実施形態において、石英ガラス系光ファイバ素線12の少なくとも1本が、石英ガラス製の光ファイバ裸線の外周に樹脂被覆を有し、該樹脂被覆の外周に着色樹脂層を有する着色ファイバであることが特に好ましい。この着色ファイバは、最外周の着色樹脂層がその内側の被覆樹脂よりも硬質であることから、プラスチック光ファイバ11との接触が良好となり、高温雰囲気下でプラスチック光ファイバ11の収縮及び変形を防止する効果も良好となる。
前記一括被覆層13は、従来より複数本の石英ガラス系光ファイバ素線を一括被覆してテープ心線を製造するために用いられている被覆用の樹脂、例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂を用いることができる。
本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線10は、例えば、次のように製造することができる。まず、プラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12とを用意し、中央に2本のプラスチック光ファイバ11、両側にそれぞれ1本ずつの石英ガラス系光ファイバ素線12を平行に並べ、これらを一括被覆用ダイスのキャビティに挿通し、このダイスに紫外線硬化型樹脂などの樹脂液を供給し、図1に示すように並べられたプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12の外面に該樹脂液を塗布し、ダイス口より引き出し、紫外線照射などの硬化手段によって樹脂液を硬化させ、一括被覆層13を形成する。
このプラスチック光ファイバテープ心線10の製造において、各ファイバをダイス口から引き出す際の引っ張り力は、プラスチック光ファイバ11では小さく、石英ガラス系光ファイバ素線12では大きくなるように付加することが望ましい。
本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線10は、プラスチック光ファイバ11と収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12を平行に並べ、樹脂で一括被覆してなり、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線10を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下と小さいものなので、高温条件下に置いてもプラスチック光ファイバ11が収縮し難くなり、変形が抑制されるので、温度変化による伝送特性の変動が少なく、耐環境特性に優れたものとなる。
また、プラスチック光ファイバ11と収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12を平行に並べ、樹脂で一括被覆した構成なので、製造時に各ファイバの周りに一括被覆用の樹脂を塗布し、これに紫外線を照射して該樹脂を硬化させて一括被覆層13を形成する際に該樹脂が発熱してもプラスチック光ファイバ11の収縮及び変形を抑制でき、プラスチック光ファイバテープ心線10を安定して製造することができる。
また、プラスチック光ファイバ11と収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12を平行に並べ、樹脂で一括被覆した構成なので、製造時に各ファイバの周りに一括被覆用の樹脂を塗布し、これに紫外線を照射して該樹脂を硬化させて一括被覆層13を形成する際に該樹脂が発熱してもプラスチック光ファイバ11の収縮及び変形を抑制でき、プラスチック光ファイバテープ心線10を安定して製造することができる。
図3は、本発明に係るプラスチック光ファイバテープ心線の第2実施形態を示す断面図である。本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線30は、中央に2本のプラスチック光ファイバ11、その両側に各1本ずつの収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12、及び石英ガラス系光ファイバ素線12の外側に各1本ずつのプラスチック光ファイバ11を配置して平行に並べ、一括被覆層13によってテープ状に一括被覆した構造になっている。
本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線30は、図1に示すプラスチック光ファイバテープ心線10と同様に、プラスチック光ファイバ11同士が3本以上隣接しないように収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12を配置した例を示すものであり、収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12によってプラスチック光ファイバ11の収縮及び変形が防止できる。
本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線30は、図1に示すプラスチック光ファイバテープ心線10と同様の効果を得ることができる。
本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線30は、図1に示すプラスチック光ファイバテープ心線10と同様の効果を得ることができる。
図4は、本発明に係るプラスチック光ファイバテープ心線の第3実施形態を示す断面図である。本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線40は、中央に4本のプラスチック光ファイバ11と、その両側に各1本ずつの収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12を配置して平行に並べ、一括被覆層13によってテープ状に一括被覆した構造になっている。
本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線40は、図1に示すプラスチック光ファイバテープ心線10と同様の効果を得ることができるが、中央に4本のプラスチック光ファイバ11を並べた構造なので、中央の2本のプラスチック光ファイバ11は石英ガラス系光ファイバ素線12と接していないため、この中央の2本のプラスチック光ファイバ11に関しては、高温雰囲気下での収縮及び変形が生じ易い。
図5は、本発明に係るプラスチック光ファイバテープ心線の第4実施形態を示す断面図である。本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線50は、3本のプラスチック光ファイバ11と、3本の収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12とを交互に配置して平行に並べ、一括被覆層13によってテープ状に一括被覆した構造になっている。
本実施形態のプラスチック光ファイバテープ心線50は、プラスチック光ファイバ11同士が2本以上隣接しないように収縮防止用線材としての石英ガラス系光ファイバ素線12を配置した例を示すものであり、図1に示すプラスチック光ファイバテープ心線10の場合と同様の効果が得られ、さらにその効果を高めることができる。
[実施例1]
ポリメチルメタクリレート(PMMA)からなるコアと、該コアを覆う数μm程度のフッ素系樹脂からなるクラッド層とを有する外径250μmのプラスチック光ファイバ11と、外径125μmの石英ガラス材からなるシングルモード光ファイバの外周に樹脂被覆を施した外径250μmの石英ガラス系光ファイバ素線12とを用い、図1に示すプラスチック光ファイバテープ心線10を製造した。
中央に2本のプラスチック光ファイバ11、両側にそれぞれ1本ずつの石英ガラス系光ファイバ素線12を平行に並べ、これらを一括被覆用ダイスのキャビティに挿通し、このダイスに紫外線硬化型樹脂などの樹脂液を供給し、図1に示すように並べられたプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12の外面に該樹脂液を塗布し、ダイス口より引き出し、紫外線照射などの硬化手段によって樹脂液を硬化させ、一括被覆層13を形成した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線10を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバ11の収縮率は0.1%未満であり、良好な耐環境特性を示した。
ポリメチルメタクリレート(PMMA)からなるコアと、該コアを覆う数μm程度のフッ素系樹脂からなるクラッド層とを有する外径250μmのプラスチック光ファイバ11と、外径125μmの石英ガラス材からなるシングルモード光ファイバの外周に樹脂被覆を施した外径250μmの石英ガラス系光ファイバ素線12とを用い、図1に示すプラスチック光ファイバテープ心線10を製造した。
中央に2本のプラスチック光ファイバ11、両側にそれぞれ1本ずつの石英ガラス系光ファイバ素線12を平行に並べ、これらを一括被覆用ダイスのキャビティに挿通し、このダイスに紫外線硬化型樹脂などの樹脂液を供給し、図1に示すように並べられたプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12の外面に該樹脂液を塗布し、ダイス口より引き出し、紫外線照射などの硬化手段によって樹脂液を硬化させ、一括被覆層13を形成した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線10を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバ11の収縮率は0.1%未満であり、良好な耐環境特性を示した。
[比較例1]
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11を2本用い、石英ガラス系光ファイバ素線12を使用しない以外は実施例1と同様にして、図2に示す収縮防止用線材未使用のプラスチック光ファイバテープ心線20を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線20を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバ11の収縮率は1.0%以上であり、耐環境特性が悪かった。
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11を2本用い、石英ガラス系光ファイバ素線12を使用しない以外は実施例1と同様にして、図2に示す収縮防止用線材未使用のプラスチック光ファイバテープ心線20を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線20を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバ11の収縮率は1.0%以上であり、耐環境特性が悪かった。
[実施例2]
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12を用い、中央に2本のプラスチック光ファイバ11、その両側に各1本ずつの石英ガラス系光ファイバ素線12、及び石英ガラス系光ファイバ素線12の外側に各1本ずつのプラスチック光ファイバ11を配置し、それ以外は実施例1と同様にして、図3に示すプラスチック光ファイバテープ心線30を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線30を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバの収縮率は0.1%未満であり、良好な耐環境特性を示した。
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12を用い、中央に2本のプラスチック光ファイバ11、その両側に各1本ずつの石英ガラス系光ファイバ素線12、及び石英ガラス系光ファイバ素線12の外側に各1本ずつのプラスチック光ファイバ11を配置し、それ以外は実施例1と同様にして、図3に示すプラスチック光ファイバテープ心線30を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線30を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバの収縮率は0.1%未満であり、良好な耐環境特性を示した。
[実施例3]
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12を用い、中央に4本のプラスチック光ファイバ11と両側に各1本ずつの石英ガラス系光ファイバ素線12を配置し、それ以外は実施例1と同様にして、図4に示すプラスチック光ファイバテープ心線40を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線40を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、中央の2本のプラスチック光ファイバ11の収縮率は0.8%であり、左右のプラスチック光ファイバ11の収縮率は0.4%であった。
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12を用い、中央に4本のプラスチック光ファイバ11と両側に各1本ずつの石英ガラス系光ファイバ素線12を配置し、それ以外は実施例1と同様にして、図4に示すプラスチック光ファイバテープ心線40を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線40を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、中央の2本のプラスチック光ファイバ11の収縮率は0.8%であり、左右のプラスチック光ファイバ11の収縮率は0.4%であった。
[実施例4]
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12を用い、3本のプラスチック光ファイバ11と3本の石英ガラス系光ファイバ素線12とを交互に並べ、それ以外は実施例1と同様にして、図5に示すプラスチック光ファイバテープ心線50を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線50を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバの収縮率は0.05%未満であり、特に良好な耐環境特性を示した。
実施例1と同じプラスチック光ファイバ11と石英ガラス系光ファイバ素線12を用い、3本のプラスチック光ファイバ11と3本の石英ガラス系光ファイバ素線12とを交互に並べ、それ以外は実施例1と同様にして、図5に示すプラスチック光ファイバテープ心線50を製造した。
得られたプラスチック光ファイバテープ心線50を85℃一定の恒温槽に24時間保持したところ、プラスチック光ファイバの収縮率は0.05%未満であり、特に良好な耐環境特性を示した。
10,30,40,50…プラスチック光ファイバテープ心線、11…プラスチック光ファイバ、12…石英ガラス系光ファイバ素線(収縮防止用線材)、13…一括被覆層。
Claims (6)
- 少なくとも1本以上のプラスチック光ファイバと、少なくとも1本以上の収縮防止用線材とを平行に並べ、樹脂で一括被覆してなるプラスチック光ファイバテープ心線であって、1m長で切断した該プラスチック光ファイバテープ心線を85℃で24時間曝した後の収縮率が1.0%以下であることを特徴とするプラスチック光ファイバテープ心線。
- 前記プラスチック光ファイバ同士が3本以上隣接しないように前記収縮防止用線材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック光ファイバテープ心線。
- 前記プラスチック光ファイバ同士が2本以上隣接しないように前記収縮防止用線材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック光ファイバテープ心線。
- 前記収縮防止用線材の外径が前記プラスチック光ファイバの外径と同じか又は大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプラスチック光ファイバテープ心線。
- 前記収縮防止用線材が石英ガラス系光ファイバ素線であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプラスチック光ファイバテープ心線。
- 前記石英ガラス系光ファイバ素線の少なくとも1本が、光ファイバ裸線の外周に樹脂被覆を有し、該樹脂被覆の外周に着色樹脂層を有する着色ファイバであることを特徴とする請求項5に記載のプラスチック光ファイバテープ心線。
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