JP2007129171A - 伝導性高分子電解質組成物を用いた固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

伝導性高分子電解質組成物を用いた固体電解コンデンサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルミニウム電極薄膜を巻き取った素子を、エチルアルコールを主成分とする酸化剤と添加剤で構成される1次含浸剤で含浸させることにより、容量が高く、イオン結合が強くて、熱に分離されにくく、耐熱性の高い有機半導体固体電解コンデンサの製造方法を提供する。
【解決手段】アルミニウムエッチング薄膜と陰極薄膜にそれぞれ電極端子を付着した後、電解紙と共に巻き取って、巻取素子を作製する段階と、エチルアルコール、酸化剤及び添加剤からなる含浸剤に沈積して含浸させる段階と、巻取素子を引き上げて、60〜120℃で30分〜3時間の間乾燥させる段階と、乾燥した素子をエチルアルコールとモノマーからなる2次含浸剤で含浸させて、含浸効果を極大化させる段階と、巻取素子を引き上げて、60〜300℃で30分〜3時間の間乾燥させた後、完全乾燥した素子をアルミ缶に入れ、ゴムで封止する段階と、を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、固体電解質として伝導性高分子組成の溶液を調製して使用し、巻き取られたアルミニウム素子を使用することにより、高性能・高信頼度の伝導性高分子固体電解コンデンサを製造する方法に関する。
一般に、固体電解コンデンサは、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)などの金属電極の表面上に、化成処理工程を経て酸化被膜を生成させて誘電体層を形成し、これに固体電解質を付着して、黒煙、銀などの導電層を形成した後、陰極を導出することで構成されている。この種のコンデンサは、固体電解質として、二酸化マンガン、酸化鉛などの金属酸化物や有機半導体のTCNQ錯塩、導電性高分子のポリピロールなどが用いられている。
ところが、前記二酸化マンガンは、一般に、タンタル(Ta)電解コンデンサに用いられているが、アルミニウム(Al)電解コンデンサに用いるためには、いくつかの困難さがあった。二酸化マンガンの含浸は、酢酸マンガン溶液に沈積した後、加熱分解処理を行う。二酸化マンガンを電解質として電極に付着する方法が用いられている。この方法によると、加熱分解処理の際に、アルミニウム(Al)の場合は、誘電体である酸化アルミニウム被膜を損傷させて、大きな耐圧低下を招くようになる。
また、有機半導体として、TCNQ錯塩の含浸方法では、一般に、加熱による融解含浸法が採用されている。これは、TCNQ錯塩を加熱融解し、液化した時点で、素子を入れて含浸を行うことである。しかしながら、TCNQ錯塩は、熱に弱く、特に、融解含浸が可能なTCNQ錯塩は、その分解点が290℃付近であるため、融解点が270℃以下であることが好ましく、このため、これは、半田付けに必要な耐熱に不十分なものとなる。
さらに、耐熱性を有し、導電性も良好な伝導性高分子であるポリピロールが用いられている。このポリピロールの含浸については、上述した二酸化マンガンと同様に、誘電体酸化被膜の耐圧低下も極めて大きく起こってしまう。ドナー材の改良に伴って、TCNQ錯塩よりも熱に強いものが現れている。また、電気伝導度も二酸化マンガン、TCNQ錯塩よりも遥かに良好であり、コンデンサのESR、高周波インピーダンスなどに優れている。しかしながら、ポリピロールの含浸において、電極の形態が平板構造でなければ含浸率が低く、巻取形素子に適用するのにはさらに多くの困難さがあった。
このような従来技術の問題点を解決するために、本出願人名義で特許登録された特許文献1には、巻取素子を作製する段階と、CFCOOH、CFCHOH、ギ酸、または酢酸からなる第1溶媒と、m−クレゾール、P−クレゾール、またはNMPからなる第2溶媒とを1:1のモル比で混合した後、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、リン酸エステル系陰イオン界面活性剤、3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレートまたは3−アミノプロピルトリエトキシシランからなる界面活性剤を0.2〜0.6wt%添加して溶解させ、ポリアニリンエメラルジン塩の粉体とドーパントを1:2のモル比で混合して、ロッドミルやボールミルで粉砕して、前記界面活性剤が溶解された混合溶媒に添加しながら攪拌及び溶解して、伝導性ポリアニリン固体電解質溶液を調製する段階と、前記電解質溶液に前記巻取素子を0.5〜100mm/secの速度で沈積させた後に引き上げ、80〜150℃で5〜30分間乾燥して、含浸液が完全乾燥した素子をアルミ缶に入れた後、エポキシ樹脂、ウレタンまたはアクリル樹脂で封止硬化させる段階とで構成される、伝導性高分子電解質組成物を用いた固体電解コンデンサの製造方法が開示されている。しかしながら、前記特許文献1は、強制ドーピングさせる方法であるため、イオン結合が弱く、熱によりドープ物質が分離されやすく、このため、耐熱性が弱くなるという問題点を解決できず、耐電圧が約25Vまでしか使用することができないという問題点があった。
大韓民国特許第330726号明細書
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来から用いられてきたアルミニウム電極薄膜を巻き取った素子を、エチルアルコールを主成分とする酸化剤と添加剤で構成される1次含浸剤で含浸させることにより、容量が高く、イオン結合が強くて、熱に分離されにくく、耐熱性の高い有機半導体固体電解コンデンサの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の観点によれば、アルミニウムエッチング薄膜と陰極薄膜にそれぞれ電極端子を付着した後、電解紙と共に巻き取って、巻取素子を作製する段階(S1)と、エチルアルコールを主成分とする酸化剤と添加剤を混合した1次含浸剤を調製して、前記段階(S1)での巻取素子を、溶解装置を用いて含浸させる段階(S2)と、前記段階(S2)後、巻取素子を引き上げて、60〜120℃で30分〜3時間の間乾燥させる段階(S3)と、前記段階(S3)後、乾燥した巻取素子をエチルアルコールとモノマーからなる2次含浸剤で含浸させて、含浸効果を極大化させる段階(S4)と、前記段階(S4)後、巻取素子を引き上げて、60〜300℃で30分〜3時間の間乾燥させた後、含浸液が完全乾燥した素子をアルミ缶に入れ、ゴムで封止する段階(S5)と、を含む固体電解コンデンサの製造方法を提供する。
前記段階(S2)での含浸剤は、重量基準で、エチルアルコールを35〜65%、酸化剤を34.9〜50%、添加剤を0.1〜0.5%で含有させることが好ましいが、ここで、エチルアルコールと酸化剤は、希釈されて含浸性を改善させ、Al被膜への酸化剤の浸透を容易にする役割を果たし、添加剤が0.1%以下となると、添加効果がなく、0.5%以上となると、溶媒性、すなわち、後工程での含浸効果がないので、前記範囲とすることが好ましい。本発明で用いる酸化剤としては、パラトルエンスルホン酸第三鉄塩とする。
また、前記添加剤は、ドーパントの役割を果たすポリビニルアルコール(PVA)、ポリスチレンスルホン酸塩(PSSA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)の1種以上を用いることが好ましい。また、段階(S2)での含浸を、常温攪拌含浸とし、約1〜10分間行う。
前記段階(S3)での乾燥温度は、高分子が形成されにくい60℃以下と、高分子が急激に形成されて特性を低下させてしまう120℃以上は回避する。
前記段階(S4)での2次含浸剤の比率は、重量基準で、エチルアルコール40〜60%に対して、モノマーを40〜60%混合して使用し、ここで、モノマーとしては、チオフェンモノマーを用いることが好ましく、特に、3.4−エチレンジエトキシチオペンを用いることが好ましい。
また、前記段階(S5)での乾燥温度は、不純物を除去し、耐熱性を増加させることができ、無鉛特性を満たすのに適当な温度範囲とする。
また、本発明では、前記段階(S2)及び段階(S4)での含浸は、含浸溶液に沈積するとき、巻取素子を0.5〜10mm/secの速度で沈積させ、同一の速度で引き上げて行うこともできる。
上述したように、本発明によると、アルミニウムエッチング薄膜と陰極薄膜にそれぞれ電極端子を付着した後、電解紙と共に巻き取って巻取素子を作製し、常温常圧下で、エチルアルコールを主成分とする含浸剤に、前記巻取素子を2回沈積することにより、高含浸率を有する固体電解質層を形成させることができ、従来の方法で製造された固体電解コンデンサに比べて、含浸が容易であり、リーク電流特性に優れ、静電容量が極めて大きく、耐熱性が強い固体電解コンデンサを製造することができるようになる。
従来のポリピロールなどの導電性高分子の含浸方法では、絶縁体として誘電体酸化被膜上に化学及び電解重合によって電解質を生成させるため、誘電体酸化被膜に予め導電性高分子膜と二酸化マンガンなどをプレコートさせて、誘電体酸化被膜にプレコート膜を入れた後、電解重合を行う。
ところが、このような方式は、電極が平板であるときは良好であるが、巻き取られた素子であるときは、酸化被膜上にプレコート膜を均一に形成させることが不可能であり、その後の電解重合も極めて不均一であるので、製品特性と信頼性が不良であり、製造工程の伝導性高分子重合でも、多数の段階を経なければならず、工程段階の条件制御にも多くの困難さがあった。
なお、プレコート膜の代表例としては、ピロールの酸化重合が挙げられる。これは、ピロールを酸化剤によって重合することである。酸化重合は、ピロールと酸化剤を溶かした溶液中で行われ、ピロール、酸化剤の濃度分布の差異が重合度に大きく影響を及ぼし、重合が行われる表面付近は、常時、一定の条件を維持しなければならない。このため、平板電極の場合は、ピロールと酸化剤を十分に供給させて一定の条件に制御しやすいのに対して、巻取形では、酸化重合の際に素子の内部までピロールと酸化剤の供給が十分に届かず、酸化重合の際にピロール重合に大きなばらつきが発生してしまう。
このような問題を解決するために、本発明では、固体電解質としてエチルアルコールを主成分として、ドーパントの役割をする含浸溶液を調製して使用し、巻き取られたアルミニウム素子を使用して、高性能・高信頼性の伝導性高分子固体電解コンデンサを製造しようとするものである。
本発明によれば、従来技術によって製造された固体電解コンデンサに比べて、含浸が容易であり、2次含浸により含浸率が高い。また、リーク電流特性に優れ、静電容量もまた極めて大きい。しかも、常温常圧下で伝導性高分子溶液に巻取素子を単に沈積することにより、高い含浸率を有する固体電解質層を形成することができるので、従来の固体キャパシターに比べて、耐電圧が向上し、製品の信頼性及び耐熱性などの諸般特性を向上させることができ、その実用的、産業的価値が極めて大きい。
以下、本発明に係る伝導性高分子固体電解コンデンサの製造方法について詳細に説明する。
本発明では、固体電解質として、伝導性が高く、含浸が極めて良好な含浸溶液を調製して用いる。本発明で得られた含浸溶液を固体電解質として用いると、ピロールなどで電解重合することに比べて、2次にわたって含浸するので、巻き取られた素子の内部まで含浸溶液が浸透して含浸することにより、電気的特性及び信頼性に優れている。また、本発明の伝導性ポリマーは、TCNQ錯塩に比べて、熱的特性が極めて優れており、250℃以上の無鉛条件の半田付け温度でも特性の変化がなく、安定している。
このように調製された含浸溶液に、巻き取られた素子をリード端子の溶接部まで沈積することにより、伝導性含浸電解質を含浸させる。1次含浸後、溶媒を完全に乾燥させるために、60〜120℃で30分〜3時間の間乾燥させた後、乾燥した巻取素子をエチルアルコールとモノマーからなる2次含浸剤で含浸させて、含浸効果を極大化させる。次いで、含浸後、巻取素子を引き上げて、60〜250℃で30分〜3時間の間乾燥させて、伝導性に優れた固体電解質を誘電体酸化被膜上に形成させる。
本発明によって、従来、ポリピロール及びアニリンの固体電解質層を形成するために行われてきた化学重合及び電解重合を繰り返さなければならないという工程上の複雑さが除去された。また、化学重合及び電解重合によっては、巻取形素子の内部まで均一に含浸することができず、諸般の電気的特性及び信頼性が不良であったが、本発明の伝導性高分子溶液が有する低表面張力、低粘度特性により、素子の沈積時、常温常圧下でも、毛細管現象及び拡散効果による含浸が、巻取形素子の内部でも容易に行われることにより、均一な固体電解質層が形成される。したがって、従来の方法で製造された製品に比べて、大容量であり、高周波におけるインピーダンス及びESR、損失値などが低いという長所がある。
また、TCNQ錯塩を用いて融解含浸を行う方法は、高温で作業が行われなければならず、TCNQ錯塩が、220〜240℃で溶けはじめるので、無鉛条件の半田付け温度において特性変化が発生するという短所があるが、本発明のポリチオペン電解質は、このような問題点を解決することができる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明する。陽極箔と陰極箔との間に電解紙を挟みこれを巻き取り、直径約7mmの巻取素子を作製した。陽極箔の切断面には、酸化膜が損傷したので、巻取素子を40〜60℃、10wt%のアジピン酸アンモニウム水溶液中で化成処理を行った。その後、化学重合させてポリエチレンジオキシチオペン(PEDT)の固体電解質層を形成させた。かくして得られたキャパシター素子をケースに入れて、開口部をPADで密閉させた。
実施例及び比較例1〜3を、表1に示す定格電圧35V、定格静電容量33μFである固体電解キャパシターをそれぞれ100個作製した。
実施例1
先ず、常法によって、アルミニウムエッチング薄膜と陰極薄膜に、それぞれ電極端子を付着した後、電解紙と共に巻き取り、直径約7mmの巻取素子を作製した。
前記巻取素子の陽極箔の切断面には、酸化膜が損傷したので、巻取素子を50℃、10wt%のアジピン酸アンモニウム水溶液中で化成処理した。
前記巻取素子を含浸させて固体電解質層を形成させるために、エチルアルコール55%、酸化剤としてのパラトルエンスルホン酸第三鉄塩44.6%、PVA0.4%を秤量して、常法で、含浸液を調製した。前記含浸剤に前記素子を入れ、25℃で約8分間攪拌含浸させた後、素子を取り出してオーブンで100℃の温度で約2時間30分間乾燥させた。
含浸液が含浸されて乾燥した素子を、重量基準で、55%エチルアルコールと45%の3.4−エチレンジエトキシチオペンで調製した含浸液にさらに入れ、25℃で約7分間攪拌含浸させた後に取り出し、オーブンで60〜250℃の温度で2時間乾燥させて、無鉛状態となるように乾燥した後、アルミニウムケースに置いて、開口部をPADで密閉させた。
実施例2
本実施例では、含浸の際に、巻取素子を7mm/secの速度で沈積させ、同一の速度で引き上げることを除いては、実施例1と同様にした。
実施例3
実施例1と同様にして作製されて化成処理された巻取素子を1次沈積液成分のうち、添加剤をPVAではなく、PSSAが0.4%混合されたものを用いたことを除いては、実施例1と同様にした。
実施例4
実施例1と同じ条件で行うが、添加剤は、PVAを0.2%、PMMAを0.4%に変更して含浸液とし、2次含浸液におけるエチルアルコールを50%、3.4−エチレンジエトキシチオペンを50%として、2次含浸液として用いた。
実施例5
含浸時、沈積速度を10mm/secとし、同一の速度で引き上げたことを除いては、実施例4と同様にして行った。
比較例1
先ず、プレコート液を調製するために、ポリアニリンエメラルジン塩の粉体(1.0〜5.0wt%)と、ドデシルベンゼンスルホン酸とを1:4のモル比で重さを秤量して、ミリング装置であるロッドミル、3ロールミルで混合・粉砕する。粉砕されたペースト状の高粘度溶液を69〜91wt%のクロロホルム(CHCl)溶媒に2.0〜20.0wt%を添加して、溶解装置であるホモミキサ、電磁攪拌機、磨砕機、または乳化機で攪拌して溶解させ、溶液の揮発度を低めるために、前記クロロホルム溶媒の10wt%に該当する量だけのエチレングリコールモノブチルエーテルを添加して、予備コート液を調製する。
このとき、前記クロロホルムの代替物質としては、アセトニトリル、n−ブチルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、イソプロピルアルコール、CCl、MEK、MIBK、シクロヘキサノン、プロピレンカーボネート、スルホラン、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル、イソブチルアルコール、ジアセトンアルコールが用いられてもよく、前記エチレングリコールモノブチルエーテルの代替物質としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートが用いられてもよい。
このように調製された伝導性ポリアニリン固体電解質溶液に巻取素子を0.5〜10mm/secの速度で沈積させた後、沈積時と同一の速度で引き上げて、80〜150℃で5〜30分間乾燥オーブンで乾燥させ、含浸液が完全乾燥した素子をアルミ缶に入れた後、エポキシ樹脂、ウレタンまたはアクリル樹脂で封止、硬化して伝導性高分子固体電解コンデンサを製造する。
比較例2
有機半導体固体電解コンデンサに用いられるTCNQ錯塩を、先ず、アルミ缶に適量秤量して入れ、310℃で過熱して融解すると、準備したコンデンサ素子をアルミ缶に入れて含浸した後、冷却して、エポキシ樹脂で封止、硬化することにより、有機半導体固体電解コンデンサを製造した。
比較例3
上記と同一形状の素子を実施例溶液とアンモニウムペルオキシ二硫酸[(NH]溶液に交互に沈積させて酸化重合することにより、ポリピロールのプレコート層を形成させた。その後、電解重合は、ピロール0.05モル、p−トルエンスルホン酸0.025モル、トリ−n−ブチルアミンをアセトニトリル類に溶解させた溶液中に2mA/cmで1時間電解重合を行った。次に、洗浄乾燥を簡単に行った後、アルミ缶に入れた後、エポキシ樹脂で封止、硬化して、固体電解コンデンサを製造した。
結果及び考察
下記表1に示すように、本発明に係る実施例は、従来技術による比較例と比較してみると、本発明によって作製された固体電解コンデンサ特性のうち、静電容量、tanδ、ESR特性に優れ、本発明で解決しようとする耐電圧特性が比較例よりも極めて優れた特性を有することが分かる。
Figure 2007129171
上述では、本発明の好適な実施の形態を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は、特許請求の範囲に記載の本発明の思想及び領域を逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更可能なことが理解される。
本発明による伝導性高分子固体電解コンデンサは、PDP TV、LCD TV、PCのメインボード及びグラフィックカード、ノートブックPCなどの電気電子機器に電源平滑用、ノイズ除去用及び高周波低ESR値が要求される分野に適用可能である。特に、高リップルが要求されるPDPなどのディスプレイ分野とペンティアムIV以上のコンピュータCPU入力側DC−DCコンバータ及びインバータに適用可能である。


Claims (9)

  1. アルミニウムエッチング薄膜と陰極薄膜にそれぞれ電極端子を付着した後、電解紙と共に巻き取って、巻取素子を作製する段階(S1)と、
    前記段階(S1)での素子を、エチルアルコール、酸化剤及び添加剤からなる含浸剤に沈積して含浸させる段階(S2)と、
    前記段階(S2)後、巻取素子を引き上げて、60〜120℃で30分〜3時間の間乾燥させる段階(S3)と、
    前記乾燥した素子をエチルアルコールとモノマーからなる2次含浸剤で含浸させて、含浸効果を極大化させる段階(S4)と、
    前記段階(S4)後、巻取素子を引き上げて、60〜300℃で30分〜3時間の間乾燥させた後、完全乾燥した素子をアルミ缶に入れ、ゴムで封止する段階(S5)と、を含むことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記段階(S2)での含浸剤は、重量基準で、エチルアルコール35〜65%、酸化剤34.9〜50%、および添加剤0.1〜0.5%を含有するものであることを特徴とする、請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記添加剤は、PVA、PSSA、およびPMMAのうち選ばれる1種以上であることを特徴とする、請求項2に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 前記段階(S2)での含浸は、常温攪拌含浸であり、1〜10分間行うことを特徴とする、請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 前記酸化剤は、パラトルエンスルホン酸第三鉄塩であることを特徴とする、請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記段階(S4)での含浸剤は、重量基準で、エチルアルコール40〜60%と、モノマー40〜60%とを含有することを特徴とする、請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  7. 前記モノマーとしては、チオフェンモノマーであることを特徴とする、請求項5に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 前記モノマーは、3.4−エチレンジエトキシチオペンであることを特徴とする、請求項6に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  9. 前記段階(S2)及び段階(S3)での含浸は、素子を0.5〜10mm/secの速度で沈積させ、同一の速度で引き上げることを特徴とする、請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。



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