JP2007128005A - 定着装置の加圧解除機構および画像形成装置 - Google Patents

定着装置の加圧解除機構および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007128005A
JP2007128005A JP2005322786A JP2005322786A JP2007128005A JP 2007128005 A JP2007128005 A JP 2007128005A JP 2005322786 A JP2005322786 A JP 2005322786A JP 2005322786 A JP2005322786 A JP 2005322786A JP 2007128005 A JP2007128005 A JP 2007128005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure release
release lever
pressure
guide
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005322786A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tokuda
哲生 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Inc filed Critical Canon Finetech Inc
Priority to JP2005322786A priority Critical patent/JP2007128005A/ja
Publication of JP2007128005A publication Critical patent/JP2007128005A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 簡易な構成によって、定着装置および排紙装置を搬送可能な状態にワンアクションで戻すことを可能とする。
【解決手段】 開閉扉Dの開放に連動して定着装置18の加圧解除レバー18eを、加圧解除手段の状態に対応して収納または操作可能な各位置(第1位置または第2位置)に変位可能に構成するとともに、解除操作した加圧解除レバー18eを開閉扉Dにより戻される位置(第5位置または第6位置)に変位可能としたことによって、加圧解除状態で開閉扉Dを閉めた場合においても、その開閉扉Dに連動して定着装置18を加圧解除状態に戻すことができ、またジャム処理時に開けた排紙ガイド18jを自動で閉める動作が可能となるように構成したもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、定着装置の加圧解除機構および画像形成装置に関するものであり、例えば、電子写真技術を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の記録シートに画像を定着させる定着装置の加圧解除機構および画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置において、トナー像を転写された記録シートは、例えば加熱ユニットおよび加圧ローラユニットからなる加熱装置の定着ニップ部を通過することによりトナー像が記録シートに定着される。この加熱装置の定着ニップ部に記録シートが残った状態でいわゆるジャムが発生し、そのジャム処理を行なおうとする場合、定着ニップ部における挟持圧力によりジャム紙が引き抜けない状態になる。そのため従来から、ジャム処理時には定着ニップ部の圧力を解除できる加圧解除機構を用いて、ジャム処理を容易にする構成が採用されている。
しかしながら、上述したような加圧解除機構を有する定着装置において、定着ニップ部の圧力を解除した状態でプリンタ本体を動作させてしまうと、記録シートにトナー像が十分に定着されなくなるため、その未定着トナー像が加熱ユニット、加圧ローラユニットまたは搬送ローラ等に付着して汚れが発生することがある。また、セラミックヒータを用いた加熱ユニットを用いる場合には、定着ニップ部の圧力を解除した状態で本体を動作させることによりヒータが損傷するという問題も発生する。
このような問題を解消するため、画像形成装置に設けられた開閉扉を開放して定着装置を加圧解除した状態では、開閉扉を閉塞できないようにした装置も提案されている。しかしながら、その場合には、定着装置の加圧解除を行うレバーを破損させたり、扉を破損させてしてしまう可能性がある。
一方、定着装置から排紙口が離れている場合には、必然的に搬送ガイドを開いてジャム処理を行う必要があることから、近年の画像形成装置ではユーザービリティー性の向上のために片手操作でジャム処理を行えるようにするよう排紙ガイドを開放位置に自立した状態で保持することができるようにしている。
しかしながら、この排紙ガイドの開閉動作は、画像形成装置の開閉扉の開閉とは無関係に行われるため、いわゆるワンアクションでの操作性が未だ達成されていないという問題がある。
特開2003−167469号公報
そこで本発明は、上記従来例の問題点に対し、加圧解除状態で開閉扉を閉めた場合においても、その開閉扉に連動して加圧解除を戻すことができ、またジャム処理時等に開けた排紙ガイドを自動で閉めるというワンアクションによって定着装置および排紙装置を搬送可能な状態に戻すことができるようにした定着装置の加圧解除機構および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる定着装置の加圧解除機構では、第1位置と第2位置との間で変位可能に構成され、前記第1位置においては被加熱材を挟持して加熱する加熱手段と対向手段とを加圧手段の付勢力で圧接させた状態を許容し、前記第2位置においては前記加圧手段の付勢力に抗して前記加熱手段と対向手段の圧接力を解除または緩和した状態を保持する加圧解除手段と、前記加圧解除手段を前記第1位置と第2位置との間に変位させるように操作される加圧解除レバーとを備えた定着装置の加圧解除機構において、前記加圧解除レバーは、前記加圧解除手段が前記第1位置にあるときに第3位置と第4位置との間で変位操作自在となるように構成されているとともに、前記加圧解除手段が第2位置にあるときには第5位置と第6位置との間で変位操作自在となるように構成されたものであって、前記加圧解除レバーの第3位置は当該加圧解除レバーが画像形成装置本体内に収納された位置であり、前記加圧解除レバーの第4位置は開閉扉を開いた状態で当該加圧解除レバーが装置本体から飛び出した位置であるとともに、前記加圧解除レバーの第5位置は前記加圧解除手段を第2位置の回動端位置まで回動させた位置であり、前記加圧解除レバーの第6位置は前記加圧解除手段を第2位置を維持しつつ前記加圧解除レバーのみが前記第4位置に近づくように回動して保持された位置であるように構成されている。
このような構成を有する本発明によれば、開閉扉の開放に連動して加圧解除レバーを操作可能位置(第1位置または第2位置)に変位させることが可能となるとともに、一旦開放した開閉扉を再度閉める際には、加圧解除レバーが開閉扉により戻される位置(第5位置または第6位置)に変位させることが可能となる。
また、本発明にかかる定着装置の加圧解除機構では、前記加圧解除レバーには、当該加圧解除レバーを前記第5位置から第6位置に回動移動させるように付勢するレバー戻し手段が設けられている。
このような構成を有する本発明によれば、レバー戻し手段の作用によって、加圧解除レバーが開閉扉により戻される位置(第5位置または第6位置)に自動的に変位させることが可能となる。
また、本発明にかかる画像形成装置では、前記加圧解除レバーは、前記加熱装置より挟持搬送された被加熱材を導く排紙ガイドの開閉動作を制御するガイドストッパー部材に連動するように連結され、前記ガイドストッパー部材は、前記加圧解除レバーに連動して前記排紙ガイドを開放または解除するように構成されている。
このような構成を有する本発明によれば、上述した加圧解除レバーに連動するガイドストッパー部材によって排紙ガイドの開放維持またはその解除が行われることとなるため、ジャム処理時等に開けた排紙ガイドを自動で閉めるというワンアクション操作が可能となる。
以上述べたように、本発明にかかる定着装置の加圧解除機構および画像形成装置は、開閉扉の開放に連動して加圧解除レバーを、加圧解除手段の状態に対応して収納または操作可能な各位置(第1位置または第2位置)に変位可能に構成するとともに、解除操作した加圧解除レバーを開閉扉により戻される位置(第5位置または第6位置)に変位可能としたものであるから、加圧解除状態で開閉扉を閉めた場合においても、その開閉扉に連動して定着装置を加圧解除状態に戻すことができ、またジャム処理時に開けた排紙ガイドを自動で閉める動作が可能となり、定着装置および排紙装置を搬送可能な状態にワンアクションで戻すことができ、画像形成装置の定着装置および排紙装置における安全性および操作性を低コストで大幅に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明するが、それに先立って、本発明を適用する画像形成装置の一例として、マルチファンクションプリンタを例にとって全体構造を概説しておく。
図1に示されているマルチファンクションプリンタ10においては、例えば外部のコンピュータから送られてくる画像情報や原稿読み取り部25で取り込んだ画像情報が、画像処理手段によって受信されると、その受信された画像情報は、レーザー発光書込部11により光変調情報11aに変換され射出される。レーザー発光書込部11から射出された光変調情報11aは、紙面垂直方向に走査されながら、プロセスカートリッジ12内に像担持体として設けられた感光ドラム121上にスポット状に結像される。その回転されることによって副走査方向に移動される感光ドラム121上に照射された光スポットは、主走査方向(軸方向)に往復走査され、それによって当該感光ドラム121上に、上述した原稿画像情報に対応した静電潜像が形成される。そして、その感光ドラム121上の静電潜像に対して、同じくプロセスカートリッジ12内に一体的に設けられた現像装置122から現像剤(トナー)が供給されることによって未定着トナー像が形成されるようになっている。
このとき、上述したプロセスカートリッジ12は、感光ドラム121を含むクリーナー容器123と現像装置122が図示を省略した適宜の着脱機構を介して、紙面垂直方向に移動されることにより個々に着脱される構成になされている。
一方、装置本体部の下部側には、規定のサイズに裁断された記録紙等のシート状記録媒体を給送するメイン給紙ユニット13が配置されている。このメイン給紙ユニット13を構成している箱状のカセット収容体13aは、装置本体に対して紙面垂直方向に着脱自在となるように装着されており、そのカセット収容体13aの内部に設けられた中支持板13bの上面側に対して、図示を省略した適宜のサイズの記録紙が積層状に蓄えられるようになっている。そして、そのシート状記録媒体の積層方向における最下面が上記中支持板13bにより支持されるとともに、その中支持板13bが給紙加圧バネ13cにより上方側に向かって付勢されていることによってシート状記録媒体が上方に持ち上げられた状態に保持されるようになっている。
また、上述したカセット収容体13aの内部側の上方位置には、板状部材からなるセンサフラグ13dが上下方向に揺動するように配置されており、そのセンサフラグ13dの下端部分が、上記カセット収容体13aの内部に蓄えられたシート状記録媒体の最上面位置に自重で当接することによって、当該カセット収容体13a内におけるシート状記録媒体の有無が検出されるようになっている。
さらに、上記カセット収容体13aの紙送り方向前端部分(図示左端部分)には、半月状部材から形成された給紙ローラ13eが設けられている。この給紙ローラ13eの回転軸に対しては、図示を省略した欠け歯ギアとソレノイドのオン・オフ制御を介して、適宜のタイミングで回転駆動力が断続されるように構成されている。そして、上述した中支持板13bにより上方に持ち上げられるようにして支持されたシート状記録媒体の積層方向における最上面が、上記給紙ローラ13eの外周面に対して下方側から当接された状態で給紙動作が実行されるようになっている。
また、上述した中支持板13bの紙送り方向前端縁(図示左端縁)に対して前方側に隣接するようにしてフィードローラ13fと、そのフィードローラ13fの外周面に対して下方側から圧接するように紙送り方向と常時逆方向に回転するリタードローラ13gが配置されている。
そして、このメイン給紙ユニット13におけるカセット収容体13a内に積層されたシート状記録媒体は、給紙ローラ13eの回転によってフィードローラ13fとリタードローラ13gの間の圧接ニップ部を通過し、搬送ローラ対13h、13iを介して給紙通路14側に送り出されていき、その給紙通路14に設けられた一対のレジストローラ15a、15bのニップ部に突き当てられることによって適宜のタイミングをとられながら、上述した感光ドラム121と対面する転写領域に送り込まれていく構成になされている。
このようなメイン給紙ユニット13の左側には、給紙カセットと同じサイズの記録媒体に加えて給紙カセットとは異なるサイズのシート状記録媒体を給紙可能としたマルチ給紙ユニット16が設けられている。このマルチ給紙ユニット16は、マルチ用紙トレイ16aを開放することによって使用可能となる構成になされており、その開放されたマルチ用紙トレイ16a上に各種のシート状記録媒体を積層状に積載する。
このマルチ用紙トレイ16aは、紙送り方向の前方側(図示右方側)に向かって、緩やかな傾斜をなすようにして延在しているが、当該マルチ用紙トレイ16aの延在方向に連続するようにして回動可能なマルチ中板16bが配置されている。マルチ中板16bの前端部分(図示右端部分)には、円筒状部材から形成されたマルチ給紙ローラ16cが設けられている。このマルチ給紙ローラ16cの回転軸には、図示を省略した電磁クラッチを介して駆動源が接続されており、その電磁クラッチのオン・オフ動作によって、上記マルチ給紙ローラ16cに対して適宜のタイミングで回転駆動力が断続されるように回転制御が行われている。
さらに、上述したマルチ中板16bの紙送り方向前端縁(図示右端縁)の前方側に隣接するようにして、薄板状部材からなる分離パッドが粘着された分離揺動台16dが、上記マルチ給紙ローラ16cの外周面に対して下方側から圧接するように配置されている。この分離揺動台16dは、上述したマルチ給紙ローラ16cの直下位置において上下動するように配置されており、その分離揺動台16dが、分離加圧バネ16eにより上方に向かって付勢されることによって、上述したマルチ給紙ローラ16cの下面側に分離揺動台16dが常時圧接された状態に維持されている。
そして、上述したマルチ用紙トレイ16a上に積載された各種シート状記録媒体は、上記マルチ給紙ローラ16cの回転駆動によって、前記分離パッドとの間のニップ部を通過して一枚ずつ分離された後、前述した給紙通路14側に向かって送り出されていき、既に述べたメイン給紙ユニット13のカセット収容体13a の場合と同様にして、一対のレジストローラ15a,15bに突き当てられて適宜のタイミングをとられながら感光ドラム121と対面する転写領域に送り込まれていくようになっている。
このようなマルチ用紙トレイ16a上にシート状記録媒体をセットするにあたっては、図示しないカムがマルチ中板16bを下方に押し下げて解除状態とし、そのマルチ中板16bをマルチ給紙ローラ16cから下方側に離間させることによって、これら両部材16b,16cどうしの間に適宜の隙間を形成することが必要となる。
一方、上述した感光ドラム121の転写領域には、当該感光ドラム121の表面に接触するようにして接触転写体としての転写ローラ17が接触するように配置されている。この転写ローラ17には転写バイアスが印加され、その転写バイアスによって、上述した感光ドラム121上に形成されたトナー像がシート状記録媒体上に静電的に転写されるようになっている。さらに、転写後において上記感光ドラム121上に残留するトナーは、当該感光ドラム121の表面上に圧接するように配置されたクリーニングブレード124の摺接力により掻き落とされてクリーナー容器123に収容されるようになっている。
さらに、上述した転写作用によって未定着トナーを担持したシート状記録媒体は、上述したプロセスカートリッジ12の上方位置に隣接するように配置された定着装置18に向かって搬送される。当該定着装置18には、加熱手段としての定着フィルム18aが環状をなすように配置されているとともに、その定着フィルム18aに対面する対向手段として加圧ローラ18bが配置されている。そして、それらの定着フィルム18aおよび加圧ローラ18bのニップ部における加圧・加熱作用に基づく定着作用によって、上記シート状記録媒体(被加熱材)上の未定着トナーが融解され、シート状記録媒体上にトナー像が固定され定着されるようになっている。
また、このような加熱定着動作によってトナー像を固定されたシート状記録媒体は、定着装置18の出口部から装置上方側に配置された排紙部20に設けられた排紙通路21内に送り出された後、その排紙通路21に設けられた排紙ローラ22の排出搬送作用によって、装置本体部の上方位置に設けられた排紙トレイ23上に排出されるように構成されている。
さらに、このような構成を備えた装置本体の左側には、後述する開閉扉Dの内面側に両面搬送路30が配置されている。片面側に所望の画像を形成された記録紙などのシート状記録媒体が、排紙口切換え板24により排紙反転路31に搬送される。搬送されたシート状記録媒体は図示を省略したモータの制御により反転ローラ32が適宜に反転し、搬送路切換え板33により両面搬送路30に搬送される構成になっている。
上述した両面搬送路30の途中位置には、図示上方側から下方側に向かうシート状記録媒体の搬送方向に沿って、複数(2対)の両面搬送ローラ34,35が順に設けられており、それらの各両面搬送ローラ34,35の搬送作用によって、両面搬送路30内に送り込まれたシート状記録媒体が、表裏を反転されるようにして上述した給紙通路14に再び送り込まれるように搬送されるようになっている。
またさらに、排紙通路21から排出口を排紙部20と第2の排紙部40とに切替える搬送路切替えフラッパ41に排出口をそれぞれ切替えることができ、第2の排紙部40へ進むと搬送ローラ対42、43で搬送され、第2の排紙口センサー44にて用紙の到着を検知し、排出ローラ対45によって排出され、第2の排紙トレイ47上に排出積載される。そして、積載が増えていくと排出紙の高さを検知する満載検知センサー46により満載検知をおこない。必要以上に積載し過ぎて積載不良及び積載の順序が換わってしまうような問題を防止している。
ここで、上述した定着装置18には、加熱手段としての定着フィルム18aと、この定着フィルム18aの対向手段としての加圧ローラ18bとが、周知の構成と同様にして第1位置としての圧接位置と、第2位置としての解除(離間)位置との間で回動による変位可能な構成が採用されている。そして、図2に示された前記第1位置においては、加圧手段としての加圧バネ18cからの付勢力が加圧作動フレーム18dを介して伝達されることによって前記定着フィルム18aと加圧ローラ18bとが圧接された状態に保持されるようになっている。
また、このような定着装置18には、前記定着フィルム18aと加圧ローラ18bとを互いに離間させて第2位置としての解除位置に変位させる加圧解除手段が設けられている。この加圧解除手段の基本的な構成は周知であるので詳細な説明は省略するが、当該加圧解除手段に設けられた加圧解除レバー18eの回動操作によって、前記加圧ローラ18bが第1位置としての前記定着フィルム18aに対する圧接位置から、第2位置としての解除位置に変位されるように構成されている。この加圧解除手段は、前記第1位置では定着フィルム18aと加圧ローラ18bとの圧接状態を許容し、第2位置においては前記加圧手段としての加圧バネ18cの付勢力に抗して前記定着フィルム18aと加圧ローラ18bとの圧接力を解除または緩和して、その状態を保持する構成になされている。
ここで、上述した加圧解除レバー18eは、加圧解除手段が第1位置にあって定着フィルム18aと加圧ローラ18bとが圧接状態にあるときに、図2に示された第3位置と、図3に示された第4位置との間で回動変位自在となるように構成されている。この前記加圧解除レバー18eの第3位置は、当該加圧解除レバー18eが画像形成装置としてのマルチファンクションプリンタ10の装置本体の内部側に収納された位置であり、第4位置は、加圧解除レバー18eが装置外に飛び出した位置である。
すなわち、画像形成装置としてのマルチファンクションプリンタ10の装置本体には、特に図6に示されているように、前記定着装置18の搬送路を装置外側から開放するための開閉扉Dが、装置本体の高さ方向に延在する縦方向回転軸(図示省略)に回動可能に取り付けられており、その縦方向回転軸を中心にして略水平面内で回動するように構成されている。つまり、前記両面搬送路30は、前記開閉扉50とともに一体的に回動する可動搬送路として設けられており、装置本体の内部側に前記定着装置18を含むように固定的に設けられた固定搬送路と連続することによって、前記定着装置18を通されたシート状記録材を排紙部側に向かって搬送する構成になされている。そして、その開閉扉Dを開いた状態で上述した加圧解除レバー18eが装置本体より機外に飛び出した位置が、上述した第4位置である。
この加圧解除レバー18eは、操作性を考慮した湾曲形状を有する細長状の板状部材からなり、当該加圧解除レバー18eの基端側(図2の右端側)部分が前記加圧解除手段の操作軸18fに対して回転自在に取り付けられている。また、図5(b)に示されているように、前記加圧解除レバー18eの基端側部分に突設された連動突起18e1が、上述した加圧解除手段の操作軸18fに固定された連動カム18gを介して前記加圧解除手段の操作軸18fと連結されている。
そして、図2の圧接位置(第1位置)では、前記連動カム18gに設けられた第1カム面18g1が加圧解除手段の加圧作動フレーム18dに当接されることによって、前記加圧バネ18cの図示左方向の付勢力に応じて加圧解除手段の加圧作動フレーム18dが図示左方側に向かって揺動するように引っ張られ、それによって前記定着フィルム18aと加圧ローラ18bとが圧接状態に保持されるようになっている。また、図4の解除位置(第2位置)では、連動カム18gに設けられた第2カム面18g2が加圧解除手段の加圧作動フレーム18dに当接されることによって、前記加圧バネ18cの図示左方向の付勢力に抗して加圧解除手段の加圧作動フレーム18dが図示右方側に向かって揺動するように引っ張られ、それにより前記定着フィルム18aと加圧ローラ18bとが解除状態に保持されるようになっている。
このとき、上述した連動カム18gには、前記加圧解除レバー18eの連動突起18e1を所定の回転角度範囲において遊嵌状態に収容する連動突起収容空間18g3が設けられている。この連動突起収容空間18g3は、前記加圧解除手段の操作軸18fの中心位置に対して中心角度αを有するように形成されており、その連動突起収容空間18g3内に遊嵌された前記連動突起18e1の中心角度βに対して、上記連動突起収容空間18g3の中心角度αの方が大きくなるように形成されている(α>β)。そして、それら両中心角度の差分(α−β)にわたって前記加圧解除レバー18eが連動カム18gに対して任意の遊び量として自由回動可能となされていることから、操作性が向上されるようになっている。
このような加圧解除レバー18eの自由回動可能とした構成によって、前述したように加圧解除手段が第1位置である圧接位置にあるときには、前記加圧解除レバー18eが、画像形成装置としてのマルチファンクションプリンタ10の装置本体内に収納された第3位置と、装置本体から機外に飛び出した第4位置(図3参照)との間で変位操作自在となるように構成されている。そして、装置本体に設けられた開閉扉Dが閉塞されているときには、当該開閉扉Dに加圧解除レバー18eが第3位置に押し込められるようにして装置本体内に収納されるとともに、開閉扉Dが開放されたときには、その開閉扉Dの開放操作とともに上記加圧解除レバー18eが装置本体の機外の第4位置に飛び出すように回動される構成になされている。
また、上述した加圧解除レバー18eは、加圧解除手段が第2位置である解除位置にあるときに、図4に示された第5位置と、上述した図3の第4位置に近い第6位置との間で変位操作自在となるように構成されている。この加圧解除レバー18eの第5位置は、前記加圧解除手段を第2位置の回動端位置まで一杯に回動させた位置である。また、前記加圧解除レバー18eの第6位置は、前記加圧解除手段の第2位置を維持しつつ前記加圧解除レバー18eのみが前記第4位置に近づくように回動して保持された位置であって、開閉扉Dに押された場合に当該加圧解除レバー18eが支障なく立ち上がるように回動して元の位置に戻されるように設定された位置である。
すなわち、上述した加圧解除レバー18eの途中部分には、当該加圧解除レバー18eを上述した第5位置から第6位置に回動移動をさせるレバー戻し手段を構成するレバー戻し部材18e2が回転自在に取り付けられている。また、そのレバー戻し部材18e2の加圧解除レバー18eに対する回転軸18e3には、当該レバー戻し部材18e2を回動付勢するコイルバネからなるレバー戻しバネ(図示省略)が同軸状をなすように装着されていて、そのレバー戻しバネの回動付勢力によって前記レバー戻し部材18e2の先端部分に形成された作用面18e4が前記加圧解除レバー18eから適宜の角度にわたって張り出すように構成されている。そして、そのレバー戻し部材18e2の作用面18e4が、定着装置18の支持ガイド部18hに圧接したときに、レバー戻しバネの反力によって前記加圧解除レバー18eが、図4の第5位置から図3近傍の第6位置まで持ち上げられるように回動付勢される構成になされている。
さらに、前述したような構成を有する加圧解除レバー18eは、前記定着装置18から搬送されてくるシート状記録媒体を導く排紙ガイドを開閉制御するガイドストッパー部材18iと連動するように連結されている。
すなわち、シート状記録媒体を導く排紙ガイド自体は周知構造のものであって、固定状態にて配置された排紙下ガイド(図示省略)との間に前記シート状記録媒体の搬送通路を形成する排紙上ガイド18jを備えており、その排紙上ガイド18jが所定の回動中心18kの回りに開閉自在となるように取り付けられていることによって、シート状記録媒体(被加熱材)の搬送通路が開放可能となっている。
上述したガイドストッパー部材18iは、前記排紙上ガイド18jに対して水平移動可能に取り付けられた弾性を有する板状部材から形成されており、図示右端側からコイルバネからなるガイドストッパーバネ18mにより常に開閉扉Dに向かう方向に突出するように付勢されている。このガイドストッパーバネ18mの突出付勢力によって、前記ガイドストッパー部材18iの先端面(図2の左端面)は、上述した加圧解除レバー18eの途中部分に設けられた当接受け板18nに圧接される配置関係になされている。
そして、図2に示されているように、前記加圧解除レバー18eが第1位置である圧接位置にあるときには、前記ガイドストッパー部材18iの先端部分から図示下方に突出するように設けられたガイド押さえリブ18i1によって、排紙上ガイド18jの一部が図示上方側から押さえ込まれ、それの図示下方に向かう付勢力によって当該排紙上ガイド18jの開き止めが行われる構成になされており、その場合には、前記排紙上ガイド18jの開放操作が不可能な状態となっている。
一方、図3および図4に示されているように、前記加圧解除レバー18eが第2位置である解除位置にあるときには、上述したガイドストッパー部材18iのガイド押さえリブ18i1が排紙上ガイド18j側から外れて当該排紙上ガイド18jの開放が可能な状態となる。そして、排紙上ガイド18jを一旦開放状態にすると、前記ガイドストッパー部材18iの略中央部分に設けられた自立保持リブ18i2によって、前記排紙上ガイド18jの一部が図示下方側から支持され、その自立保持リブ18i2の支持力によって当該排紙上ガイド18jが開いた状態で保持されるようになっている。
このような構成を有する本実施形態によれば、開閉扉Dの開放に連動して加圧解除レバー18eを操作可能位置(第1位置または第2位置)に変位させることが可能となるとともに、一旦開放した開閉扉Dを再度閉める際には、加圧解除レバー18eが開閉扉により戻される位置(第5位置または第6位置)に変位させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、レバー戻し部材18e2およびレバー戻しバネの作用によって、加圧解除レバー18eが開閉扉Dにより戻される位置(第5位置または第6位置)に自動的に変位させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、上述した加圧解除レバー18eに連動するガイドストッパー部材18iによって排紙ガイド18jの開放維持またはその解除が行われることとなるため、ジャム処理時等に開けた排紙ガイド18jを自動で閉めるというワンアクション操作が可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態は、プリンタに対して本発明を適用したものであるが、複写機等の他の画像形成装置に対しても本発明は同様に適用することができるものである。
以上述べた本発明にかかる画像形成装置は、プリンタなどの画像形成装置を始めとして、複写機等の多種多様な画像形成装置に対して広く適用することが可能である。
本発明を適用したプリンタの内部概略構造を表した側面説明図である。 図1に示されたプリンタに用いられている定着装置を拡大して表した側面概略説明図である。 開閉扉を開放することによって図2に示された定着装置の加圧解除レバーを装置本体の外方に回動させた状態を表した側面概略説明図である。 図2に示された定着装置の加圧解除レバーを回動操作して定着解除状態とした側面概略説明図である。 加圧解除レバーの連結部分を拡大したものであって、(a)は加圧解除レバーの基端部分を表した側面説明図、(b)は操作軸側に固定された連動カムの構造を表した側面説明図である。 開閉扉を開放した状態を表した外観斜視説明図である。
符号の説明
10 マルチファンクションプリンタ(画像形成装置)
11 レーザー発光書込部
12 プロセスカートリッジ
121 感光ドラム
122 現像装置
13 メイン給紙ユニット
14 給紙通路
15 レジストローラ
16 マルチ給紙ユニット
17 転写ローラ
18 定着装置
18a 定着フィルム(加熱手段)
18b 加圧ローラ(対向手段)
18c 加圧バネ(加圧手段)
18d 加圧作動フレーム
18e 加圧解除レバー(加圧解除手段)
18e1 連動突起
18e2 レバー戻し部材
18e3 回転軸
18e4 作用面
18f 操作軸
18g 連動カム
18g1 第1カム面
18g2 第2カム面
18g3 連動突起収容空間
18h 支持ガイド部
18i ガイドストッパー部材
18i1 ガイド押さえリブ
18i2 自立保持リブ
18j 排紙上ガイド
18k 回動中心
18m ガイドストッパーバネ
18n 当接受け板
D 開閉扉
20 排紙部
21 排紙通路
22 排紙ローラ
23 排紙トレイ
24 排紙口切り換え板
25 原稿読み取り部
30 両面搬送路
31 反転搬送通路
32 排紙反転ローラ
33 搬送路切り換え板
34,35 両面搬送ローラ
40 第2排紙部
41 搬送路切替えフラッパ
44 第二排紙センサ
46 満載検知センサ

Claims (4)

  1. 第1位置と第2位置との間で変位可能に構成され、前記第1位置においては被加熱材を挟持して加熱する加熱手段と対向手段とを加圧手段の付勢力で圧接させた状態を許容し、前記第2位置においては前記加圧手段の付勢力に抗して前記加熱手段と対向手段の圧接力を解除または緩和した状態を保持する加圧解除手段と、
    前記加圧解除手段を前記第1位置と第2位置との間に変位させるように操作される加圧解除レバーと、
    を備えた定着装置の加圧解除機構において、
    前記加圧解除レバーは、前記加圧解除手段が前記第1位置にあるときに第3位置と第4位置との間で変位操作自在となるように構成されているとともに、前記加圧解除手段が第2位置にあるときには第5位置と第6位置との間で変位操作自在となるように構成されたものであって、
    前記加圧解除レバーの第3位置は、当該加圧解除レバーが画像形成装置本体内に収納された位置であり、
    前記加圧解除レバーの第4位置は、開閉扉を開いた状態で当該加圧解除レバーが装置本体から飛び出した位置であるとともに、
    前記加圧解除レバーの第5位置は、前記加圧解除手段を第2位置の回動端位置まで回動させた位置であり、
    前記加圧解除レバーの第6位置は、前記加圧解除手段を第2位置を維持しつつ前記加圧解除レバーのみが前記第4位置に近づくように回動して保持された位置であることを特徴とする定着装置の加圧解除機構。
  2. 前記加圧解除レバーには、当該加圧解除レバーを前記第5位置から第6位置に回動移動させるように付勢するレバー戻し手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着装置の加圧解除機構。
  3. 請求項1または2に記載された加圧解除レバーは、前記加熱装置より挟持搬送された被加熱材を導く排紙ガイドの開閉動作を制御するガイドストッパー部材に連動するように連結され、
    前記ガイドストッパー部材は、前記加圧解除レバーに連動して前記排紙ガイドを開放または解除するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記ガイドストッパー部材は、前記排紙ガイドに往復移動可能に取り付けられているとともに、
    前記ガイドストッパー部材には、当該ガイドストッパー部材の移動位置に対応して前記排紙上ガイドを開いた状態に保持しまたはそれを解除する自立保持リブと、
    前記定着装置から挟持搬送された被加熱材を搬送可能とするように前記排紙上ガイドの開き止めを行うガイド押さえリブと、
    を備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
JP2005322786A 2005-11-07 2005-11-07 定着装置の加圧解除機構および画像形成装置 Withdrawn JP2007128005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005322786A JP2007128005A (ja) 2005-11-07 2005-11-07 定着装置の加圧解除機構および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005322786A JP2007128005A (ja) 2005-11-07 2005-11-07 定着装置の加圧解除機構および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007128005A true JP2007128005A (ja) 2007-05-24

Family

ID=38150692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005322786A Withdrawn JP2007128005A (ja) 2005-11-07 2005-11-07 定着装置の加圧解除機構および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007128005A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244870A (ja) * 2008-03-10 2009-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US8620183B2 (en) 2008-10-16 2013-12-31 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveying apparatus and image forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244870A (ja) * 2008-03-10 2009-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US8620183B2 (en) 2008-10-16 2013-12-31 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveying apparatus and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007022762A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2005043659A (ja) 画像形成装置
JP2007128005A (ja) 定着装置の加圧解除機構および画像形成装置
JP2008058892A (ja) 画像形成装置
JP2008268641A (ja) 画像形成装置
JP6323377B2 (ja) シート搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP4343810B2 (ja) 画像処理システム
US8714549B2 (en) Post-processing device
JP4812403B2 (ja) 画像形成装置
JP2005250048A (ja) 記録媒体搬送装置及び画像形成装置
JP4996436B2 (ja) 用紙案内装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2005306527A (ja) 画像形成装置
JP2011088728A (ja) 原稿搬送装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2009161298A (ja) 媒体給送装置及び画像形成装置
JP5931805B2 (ja) シート搬送装置およびこれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置
JP2007133048A (ja) 軸受け部材および画像形成装置
JP2016206423A (ja) 複合装置および画像形成装置
JP3571944B2 (ja) シート材搬送装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP2020095277A (ja) 複合装置および画像形成装置
JP2022188465A (ja) 画像形成装置及びシート搬送装置
JP2005249975A (ja) 画像形成装置
JP2002154695A (ja) 画像形成装置
JP2008145821A (ja) 画像形成装置
JP2009051647A (ja) 画像形成装置
JP2009107780A (ja) ギア伝達装置及びシート給送装置並びに画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090203