JP2009107780A - ギア伝達装置及びシート給送装置並びに画像形成装置 - Google Patents

ギア伝達装置及びシート給送装置並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で、両ギア106,105どうしの円滑な噛み合い関係を維持しつつ、移動可能なギア106の跳ね上がり現象を良好に抑制することを可能とする。
【解決手段】駆動ギア106及び被駆動ギア105の一方のギアを支持する固定支持部材16gに他方のギアを支持する可動支持部材108の移動範囲を規制する移動規制部材113を設けたことによって、両ギア106,105どうしの噛み合い関係の切り替えに支障を生じさせることなく可動支持部材108の移動範囲を必要かつ十分な範囲に規制することを可能とし、一方のギア105の逆転時における可動支持部材108の必要以上の移動を防止してギア106の跳ね上がり現象を確実に防止し、両ギア106,105間の回転伝達を良好に維持するように構成したものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動ギアと被駆動ギアとが噛み合い状態と非噛み合い状態との間で適宜に切り替えられるように構成されたギア伝達装置及びシート給送装置並びに画像形成装置に関する。
一般に、種々の機械装置において、互いに噛み合うように配置された駆動ギアと被駆動ギアとのうちの一方が他方から離間することによって、それら両ギアが噛み合い状態と非噛み合い状態との間で切り替えられるように構成されたギア伝達装置が広く採用されている。例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタ、或いは印刷機などの各種画像形成装置においては、用紙搬送路内に紙詰まり状態(ジャム状態)となったシート状記録媒体を取り除く目的等のために、上記用紙搬送路が開放可能となるように構成されている。そして、その用紙搬送路が開放操作される際に、当該用紙搬送路内に配置された一対の搬送ローラどうしが互いに離間し、それに伴って駆動側の搬送ローラに設けられているギアが、それまで噛み合っていた駆動ギアから離間されるようになっている。
このように互いに噛み合う駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合い状態と非噛み合い状態との切り替えを円滑に行うようにした構成として、例えば画像形成装置のシート給送装置においては、図5に示されているようなギア伝達装置が用いられている。このギア伝達装置では、装置本体側の駆動ギア1が、可動支持部材としての揺動支持板2とともに、本体ギア3の回転軸4を中心として上下方向に揺動される構成になされている。また、その装置本体側の駆動ギア1に噛み合うように配置された被駆動ギア(図示省略)は、シート給送ユニット側の固定支持部材を構成しているユニットフレーム(図示省略)に取り付けられている。そして、それらのシート給送ユニット側の被駆動ギアと装置本体側の駆動ギア1とは、シート給送ユニットが装置本体に対して着脱される際に噛み合い状態となったり非噛み合い状態となったりされるが、そのとき前記装置本体側の揺動支持板2が、駆動ギア1とともに上下方向に揺動されることにより両ギアどうしの干渉が防止されて、噛み合いの円滑な切り替えが行われるようになっている。
一方、このように両ギアどうしの噛み合い関係の干渉を無くすようにギアが移動される構成においては、固定側のギアが何らかの原因で逆転した場合に、それに伴って可動側のギアが跳ね上がるように離間してしまい、両ギアの回転伝達機能に支障を来すおそれがある。そのような問題を解消するために、上述した図5にかかるギア伝達装置では、コイルバネ5等からなる付勢手段の引っ張り力(図示矢印参照)を揺動支持板2に付与する構成が採用されており、それによって上述した逆転による駆動ギア1の跳ね上がりを防止することとしている。
しかしながら、付勢手段(コイルバネ)5を単に装着しただけの構造では、その付勢手段5の引っ張り力が強すぎると、被駆動ギア(図示省略)を駆動ギア1に噛み合わせようとする際に、本来揺動すべき駆動ギア1の揺動が行われなくなって両ギアどうしが干渉してしまい、ギアの破損を生じるおそれがある。また、付勢手段5の引っ張り付勢力が弱すぎる場合には、一方のギアの逆転によって駆動ギア1が大きく跳ね上がってしまうこととなり、両ギアの回転伝達機能に支障を来すおそれがある。このような理由から、上述した付勢手段5の製造や取付を高精度に行わなくてはならないという問題がある。
なお、下記の特許文献1及び特許文献2においては、被駆動ギアの回転軸に取り付けられたカムの形状を変更したり、そのカムに高摩擦部材を用いる等によって、被駆動ギアの逆転力を低減させるようにした構造が提案されているが、十分な解決策にはなっていない上に、生産性の低下から高価なものにならざるを得ないという問題がある。
特開2007−131355号公報 特開平5−301644号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、両ギアどうしの円滑な噛み合い関係を維持しつつ、移動可能に配置されたギアの跳ね上がり現象を良好に抑制することができるようにしたギア伝達装置及びシート給送装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、互いに噛み合う位置関係に配置された駆動ギアと被駆動ギアとの一方のギアが固定支持部材に取り付けられているとともに他方のギアが可動支持部材に取り付けられ、前記両ギアが噛み合い状態と非噛み合い状態との間で切り替えられる際に、前記両ギアどうしの噛み合い関係の干渉を無くすように前記他方のギアが前記可動支持部材とともに移動される構成になされたギア伝達装置において、前記固定支持部材には、前記可動支持部材の移動範囲を規制する移動規制部材が設けられた構成が採用されている。
このような構成を有する本発明によれば、固定支持部材に設けられた移動規制部材により可動支持部材の移動範囲が必要かつ十分な範囲に規制されることが可能となるために、簡易な構成によって、両ギアどうしの噛み合い関係の切り替えに支障を生じさせることなく、一方のギアの逆転時における可動支持部材の必要以上の移動が移動規制部材により規制されることとなり、その結果、移動可能なギアの跳ね上がり現象が確実に防止されて両ギア間における回転伝達が良好に維持されるようになっている。
また本発明では、前記可動支持部材は、適宜の回転軸を中心として揺動可能な構成とすることが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、可動支持部材の移動が揺動により行われるために省スペース化が図られるようになっている。
また本発明では、前記移動規制部材は、前記可動支持部材に接触可能となるように配置されているとともに、その移動規制部材に、前記両ギアどうしを噛み合わせる方向に前記可動支持部材を押圧する付勢手段が付設された構成を採用することが可能である。また本発明では、前記可動支持部材には、前記移動規制部材から付与される押圧力を前記両ギアどうしが噛み合う方向の作用力に変換する接触摺動面が設けられた構成を採用することが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、移動規制部材によって両ギアどうしが互いに噛み合う方向に可動支持部材が押圧付勢されるため、両ギアどうしの間における回転伝達が安定的に行われるようになっている。
以上述べたように本発明は、駆動ギア及び被駆動ギアの一方のギアを支持する固定支持部材に他方のギアを支持する可動支持部材の移動範囲を規制する移動規制部材を設けたことによって、両ギアどうしの噛み合い関係の切り替えに支障を生じさせることなく可動支持部材の移動範囲を必要かつ十分な範囲に規制することを可能とし、一方のギアの逆転時における可動支持部材の必要以上の移動を防止することによりギアの跳ね上がり現象を確実に防止し、両ギア間の回転伝達を良好に維持するように構成したものであるから、簡易な構成で、両ギアどうしの円滑な噛み合い関係を維持しつつ、移動可能なギアの跳ね上がり現象を良好に抑制することができ、駆動力伝達不良や衝撃の発生を無くして低廉な構成でギア伝達装置及びシート給送装置並びに画像形成装置の信頼性を大幅に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明するが、それに先立って、本発明を適用する画像形成装置の一例として、マルチファンクションプリンタを例にとって全体構造を概説しておく。
図1に示されているマルチファンクションプリンタ10においては、例えば外部のコンピュータから送られてくる画像情報や原稿読み取り部11で取り込んだ画像情報が、画像処理手段によって受信されると、その受信された画像情報は、レーザ発光書込部12により光変調情報12aに変換され射出される。そのレーザ発光書込部12から射出された光変調情報12aは、紙面垂直方向に走査されながら、プロセスカートリッジ13内に像担持体として設けられた感光ドラム13a上にスポット状に結像される。回転されることによって副走査方向に移動される感光ドラム13a上に照射された光スポットは、主走査方向(軸方向)に往復走査され、それによって当該感光ドラム13a上に、上述した原画像情報に対応した静電潜像が形成される。そして、その感光ドラム13a上の静電潜像に対して、同じくプロセスカートリッジ13内に一体的に設けられた現像装置13bから現像剤(トナー)が供給されることによってトナー像が形成される構成になされている。
このとき、上述したプロセスカートリッジ13は、感光ドラム13aを含むクリーナー容器13cと現像装置13bが図示を省略した適宜の着脱機構を介して、略水平方向(図示前後方向)に移動されることにより個々に着脱される構成になされている。
一方、装置本体部の下部側には、規定のサイズに裁断された記録紙等のシート状記録媒体を給送するシート給送ユニット(シート給送装置)14が給紙部を構成するように配置されている。このシート給送ユニット14を構成している箱状のカセット収容体14aは、装置本体に対して図示前後方向に着脱自在となるように装着されており、そのカセット収容体14aの内部に設けられた中支持板14bの上面側に対して、図示を省略した適宜のサイズの記録紙が積層状に蓄えられるようになっている。そして、そのシート状記録媒体の積層方向における最下面が上記中支持板14bにより支持されるとともに、その中支持板14bが給送加圧バネ14cにより上方側に向かって付勢されていることによってシート状記録媒体が上方に持ち上げられた状態に保持されるようになっている。
また、上記カセット収容体14aの紙送り方向前端部分(図示左端部分)には、半月状部材から形成された給紙ローラ14dが設けられている。この給紙ローラ14dの回転軸に対しては、図示を省略した欠け歯ギアとソレノイドのオン・オフ制御を介して、適宜のタイミングで回転駆動力が断続されるように構成されている。そして、上述した中支持板14bにより上方に持ち上げられるようにして支持されたシート状記録媒体の積層方向における最上面が、上記給紙ローラ14dの外周面に対して下方側から当接された状態で給紙動作が実行されるようになっている。
さらに、上述した中支持板14bの紙送り方向前端縁(図示左端縁)に対して前方側に隣接するようにしてフィードローラ14eと、そのフィードローラ14eの外周面に対して下方側から圧接するように紙送り方向と逆方向に回転するリタードローラ14fが配置されている。
そして、このシート給送ユニット14におけるカセット収容体14a内に積層されたシート状記録媒体は、給紙ローラ14dの回転によってフィードローラ14eとリタードローラ14fとの間の圧接ニップ部を通過し、搬送ローラ対15b,15bを介して給紙通路15側に送り出されていき、その給紙通路15に設けられた一対のレジストローラ対15a,15aのニップ部に突き当てられることにより適宜のタイミングをとられながら上述した感光ドラム13aと対面する転写領域に送り込まれていく構成になされている。
一方、上述したシート給送ユニット14の図示左方側には、給紙カセットとは異なるサイズのシート状記録媒体を給紙可能とした手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16が設けられている。この手差しシート給送ユニット16は、マルチ用紙トレイ16aを開放することによって使用可能となる構成になされており、その開放されたマルチ用紙トレイ16a上に各種のシート状記録媒体が積層状に積載されるようになっている。
このマルチ用紙トレイ16aは、紙送り方向の前方側(図示右方側)に向かって、緩やかな傾斜をなすようにして延在しているが、当該マルチ用紙トレイ16aの延在方向に連続するようにして回動可能なマルチ中板16bが配置されている。マルチ中板16bの前端部分(図示右端部分)には、円筒状部材から形成されたマルチ給紙ローラ16cが設けられている。このマルチ給紙ローラ16cは、回転駆動力が断続されるように回転制御が行われているが、この点については後段において詳細に説明することとする。
さらに、上述したマルチ中板16bの紙送り方向前端縁(図示右端縁)の前方側に隣接するようにして、薄板状部材からなる分離パッド16iが粘着された分離揺動台(シート積載板)16dが、上記マルチ給紙ローラ16cの外周面に対して下方側から圧接するように配置されている。この分離揺動台16dは、上述したマルチ給紙ローラ16cの直下位置において上下動するように配置されており、その分離揺動台16dが、分離加圧バネ16eにより上方に向かって付勢されることによって、上述したマルチ給紙ローラ16cの下面側に分離揺動台16dが圧接されるようになっている。
そして、上述したマルチ用紙トレイ16a上に各種のシート状記録媒体がセットされた後に、後述するような欠け歯ギアとソレノイドのオン・オフ制御を介して、適宜のタイミングで分離揺動台(シート積載板)16dが上下方向に揺動されるように構成されており、当該分離揺動台16dが上昇された際には、シート状記録媒体の積層方向における最上面が上述したマルチ給紙ローラ16cの外周面に対して下方側から圧接されるようになっている。そして、シート状記録媒体がマルチ給紙ローラ16cに対して圧接された状態で、そのマルチ給紙ローラ16cが適宜のタイミングで回転駆動されることによってシート状記録媒体に対する給送動作が行われるようになっている。
このようなマルチ給紙ローラ16cの回転駆動によって、当該マルチ給紙ローラ16cと前記分離揺動台(シート積載板)16dの分離パッド16iとの間のニップ部を通過して一枚ずつ分離されたシート状記録媒体は、前述した給紙通路15側に向かって送り出されていき、既に述べたシート給送ユニット14のカセット収容体14a の場合と同様にして、一対のレジストローラ15a,15aに突き当てられて適宜のタイミングをとられながら感光ドラム13aと対面する転写領域に送り込まれていくようになっている。
以上のような構成を有する手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16は、装置本体の側面に配置された開閉ドア20の装置内面側に取り付けられている。そして、その開閉ドア20が図1中の2点鎖線で表されているように開放状態になされたときに、上記手差しシート給送ユニット16が装置本体側から外方側に向かって離間される構成になされている。この開閉ドア20の開閉操作に伴って手差しシート給送ユニット16が装置本体側に対して離間・装着されるにあたっては、上述したマルチ給紙ローラ16cに付設されたギア伝達装置のギア噛み合い部分が、後述するようにして噛み合い状態と非噛み合い状態との間で切り替えられるようになっている。
一方、上述した感光ドラム13aの転写領域には、当該感光ドラム13aの表面に接触するようにして接触転写体としての転写ローラ17が接触するように配置されている。この転写ローラ17には転写バイアスが印加され、その転写バイアスによって、上述した感光ドラム13a上に形成された未定着トナー像がシート状記録媒体上に静電的に転写されるようになっている。さらに、転写後において上記感光ドラム13a上に残留するトナーは、当該感光ドラム13aの表面上に圧接するように配置されたクリーニングブレード13dの摺接力により掻き落とされてクリーナー容器13cの内部に収容されるようになっている。
さらに、上述した転写作用によって未定着トナーを担持したシート状記録媒体は、上述したプロセスカートリッジ13の上方位置に隣接するように配置された定着装置18に向かって搬送される。当該定着装置18には、加熱手段としての定着フィルム18aが環状をなすように配置されているとともに、その定着フィルム18aに対面するようにして加圧ローラ18bが配置されている。そして、それらの定着フィルム18aおよび加圧ローラ18bのニップ部における加圧・加熱作用に基づく定着作用によって、上記シート状記録媒体上の未定着トナーが融解され、シート状記録媒体上にトナー像が固定されて定着が行われるようになっている。
また、このような加熱定着動作によってトナー像を固定されたシート状記録媒体は、定着装置18の出口部から装置上方側に配置された排紙部19に設けられた排紙通路19a内に送り出された後、その排紙通路19aに設けられた排紙ローラ19bの排出搬送作用によって、装置本体部の上位置に設けられた排紙トレイ19c上に排出されるように構成されている。
一方、上述したような構成を備えた装置本体の図1左方側部分には、両面搬送路30が配置されている。片面側に所望の画像を形成された記録紙などのシート状記録媒体が、図示を省略した排紙口切り換え板により排紙反転路31に搬送される。搬送されたシート状記録媒体は図示を省略したモータの制御により排紙反転ローラ32が適宜に反転し、搬送路切り換え板33により両面搬送路30に搬送される構成になっている。
上記両面搬送路30の途中位置には、図示上方側から下方側に向かうシート状記録媒体の搬送方向に沿って、複数(2対)の両面搬送ローラ34・35が順に設けられており、それらの各両面搬送ローラ34,35の搬送作用によって、両面搬送路30内に送り込まれたシート状記録媒体が、表裏を反転されるようにして上述した給紙通路15に再び送り込まれるように搬送されるようになっている。
ここで、前述したようなシート状記録媒体の給送動作を実行する各シート給送ユニット(シート給送装置)14,16は、給送動作を実行するための給送駆動機構をそれぞれ備えているが、その給送駆動機構の概略構造を、手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16を例にとって説明する。
すなわち、前述したようにシート積載板としての分離揺動台16dは、シート状記録媒体を積載して給送位置と待機位置との間で上下方向に揺動可能となるように支持されているが、コイルバネ等からなる分離加圧バネ16eからの上方付勢力によって、特に図2に示されているような給送軸16fの一端部(内端部)に取り付けられたマルチ給紙ローラ16cに向かって上方側に押し上げられる構成になされている。また、そのマルチ給紙ローラ16cは、例えば電磁クラッチ(図示省略)を用いて装置本体側における適宜の駆動源と断続される回転制御がなされており、前記分離揺動台(シート積載板)16d上に積載されたシート状記録媒体を所定のタイミングで間欠的に送り出す構成になされている。
すなわち図2に示されているように、シート状記録媒体の給送開始前においては、上記分離揺動台(シート積載板)16dの紙幅方向の外端部に一体的に設けられたカムフォロア100が、偏心カム101の長半径円弧部分に押圧され、それによって前記分離揺動台16dが分離加圧バネ16eの上方付勢力に抗して最下位置に押し下げされた状態に維持される。そして、シート状記録媒体の給送を開始するにあたっては、ソレノイド102に通電が行われて出力フラッパー板102aが欠歯ギア103の係止段部103aから外される方向に引き込まれる。それによって自由回転状態になされた上記欠歯ギア103は、図示を省略したネジリバネによる回転付勢されているトリガーアーム104の押圧力に従って矢印A方向に適宜の量だけ初期回転される。その初期回転によって上記欠歯ギア103は給紙駆動ギア105と噛み合わされることとなり、以後、その給紙駆動ギア105からの駆動力によって回転駆動される。
そして、上述した欠歯ギア103とともに偏心カム101が回転され、その偏心カム101の長半径円弧部分が前記カムフォロア100から脱したときに、上述した分離揺動台(シート積載板)16dが分離加圧バネ16eの上方付勢力により跳ね上げられ、その分離揺動台16dに積載されているシート状記録媒体の上面がマルチ給紙ローラ16cに下方側から突き当てられる。それと同時に上記マルチ給紙ローラ16cの給送軸16fに設けられた電磁クラッチ(図示省略)に通電が行われて上記マルチ給紙ローラ16cの回転が開始され、それによって最上面のシート状記録媒体の送り出し搬送が行われるようになっている。
このようなシート状記録媒体の送り出し搬送が行われる際に上記欠歯ギア103は一回転されることとなり、その一回転した後の欠歯ギア103の係止段部103aが、再び上述したソレノイド102の出力フラッパー102aに引っ掛けられることによって上記欠歯ギア103の回転が停止状態に保持される。
ここで、上述した手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16に設けられた給紙駆動ギア105には、例えば図3に示されているような構造を有する本発明にかかるギア伝達装置が付設されている。そのギア伝達装置を構成している給紙駆動ギア105は、本発明における被駆動ギアに相当するものであることから、以下の説明においては当該給紙駆動ギア105を被駆動ギア105と呼ぶこととする。
すなわち、前述した手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16に設けられた被駆動ギア105は、図3の左方側に配置された装置本体側の駆動ギア106と互いに噛み合う位置関係に配置されている。そして、それらの駆動ギア106と被駆動ギア105とのうちの一方のギアとしての駆動ギア106は、装置本体側のフレーム部材に対して移動可能に取り付けられている。より具体的には、装置本体に設けられた本体側板(フレーム部材)107には、可動支持部材を構成している揺動支持板108が、適宜の回転軸である駆動伝達軸109を中心として揺動可能となるように取り付けられている。そして、上記揺動支持板108における揺動側の端部(図示右端部)には、上述した駆動ギア106が回転軸106aを介して回転自在に取り付けられている。
上述した一方のギアとしての駆動ギア106は、前記駆動伝達軸109に取り付けられた本体駆動ギア111を介して、図示を省略した回転駆動源に連結されており、その回転駆動源からの回転駆動力が、上記本体駆動ギア111を通して駆動ギア106に伝達される構成になされている。
このとき、前記可動支持部材としての揺動支持板108には、上述した手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16側に向かって図示右方に突出する噛合いガイド板112が一体的に設けられている。その噛合いガイド板112は、図示上下方向にやや細幅の板状部材から形成されており、当該噛合いガイド板112における突出側(図示右端側)の先端縁部分に沿って接触摺動面112aが帯状の湾曲傾斜面をなすように形成されている。この接触摺動面112aは、前記手差しシート給送ユニット16側(図示右方側)への張り出し量が、上端部から下端部にかけて側面略L字状をなすようにして連続的に増大するように形成されている。
一方、上述した一方のギアである駆動ギア106に噛み合う他方のギアとしての被駆動ギア(給紙駆動ギア)105は、前述したように手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16内に配置されたものであって、固定支持部材としてのユニットフレーム16gに設けられた回転軸16hに回転自在に取り付けられている。そして、前述したように開閉ドア20の開放操作に伴って手差しシート給送ユニット16が装置本体側から離間されたときには、図4に示されているように装置本体側の駆動ギア106から被駆動ギア105が離間されることによって両ギア106,105どうしが非噛み合い状態に切り替えられる。一方、開閉ドア20の閉塞操作に伴って手差しシート給送ユニット16が装置本体側に装着されたときには、図3に示されているように装置本体側の駆動ギア106に対して被駆動ギア105が接触されることによって両ギア106,105どうしが噛み合い状態に切り替えられるようになっている。
このように装置本体に対する手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16の離間・装着の操作に伴って、当該手差しシート給送ユニット16側の被駆動ギア105が、装置本体側の駆動ギア106に対して、噛み合い状態と非噛み合い状態との間で適宜に切り替えられる構成になされている。そして、それら両ギア106,105どうしが噛み合い状態に移行されるにあたっては、装置本体側の駆動ギア106が、上述した可動支持部材としての揺動支持板108とともに上方側に向かって適宜の量だけ揺動され、それによって当該両ギア106,105どうしの噛み合い関係の干渉が無くなって円滑な噛み合いが行われるようになっている。
ここで、前記手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16に設けられた固定支持部材としてのユニットフレーム16gには、移動規制部材としての揺動規制フック113が取り付けられている。その揺動規制フック113は、上述した装置本体側の揺動支持板(可動支持部材)108の移動範囲を規制するものであって、側面略「逆くの字状」をなす板状部材から形成されており、当該揺動規制フック113の基端部分(図示下端部分)が、上述した被駆動ギア105の回転軸16hに同軸上をなすようにして回転自在に取り付けられている。
また、上記揺動規制フック113の回転軸16hには、付勢手段としてのネジリコイルバネ113aが装着されており、そのネジリコイルバネ113aの回転付勢力が、図4中の矢印cのように上記揺動規制フック113に対して反時計回りに付与されている。そして、そのネジリコイルバネ113aによる回転付勢力によって、上記揺動規制フック113の角状の先端部分(図示上端部分)が、装置本体側(図示左方側)に向かって突出する構成になされている。上記揺動規制フック113は、ネジリコイルバネ113aの回転付勢力により図4中の矢印C方向に回動されることとなるが、そのときの最大回動位置は、前述したユニットフレーム16gに設けられたストッパ16jにより規定されるようになっている。
一方、前述したように前記可動支持部材としての揺動支持板108に設けられた噛合いガイド板112の突出側(図示右端側)の端縁部分には、傾斜面からなる接触摺動面112aが設けられているが、その接触摺動面112aに対して、上述した手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16に設けられた揺動規制フック113の突出先端部分が、上述した付勢手段としてのネジリコイルバネ113aからの回転付勢力を受けつつ接触可能となる配置関係になされている。そして、前述したように開閉ドア20の開閉操作に伴って手差しシート給送ユニット16が装置本体側に対して離間・装着される際に、上記揺動規制フック113における角状の先端部分が、前記揺動支持板108側の接触摺動面112aの表面上に圧接しながら、上方位置(図3参照)と下方位置(図4参照)との間で摺動する構成になされている。
このように、装置本体側の揺動支持板108に設けられた接触摺動面112aには、手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)16側に設けられた揺動規制フック113からの押圧力が付与されているが、その揺動規制フック113による押圧力は、上述した接触摺動面112aを構成する傾斜面によって前記両ギア106,105どうしを噛み合わせる方向の作用力に変換されるようになっている。
このような構成の本実施形態によれば、固定支持部材としてのユニットフレーム16gに設けられた揺動規制フック(移動規制部材)113により揺動支持板(可動支持部材)108の揺動範囲が必要かつ十分な範囲に規制されることが可能となる。そのため、簡易な構成によって、上述した両ギア106,105どうしの噛み合い関係の切り替えに支障を生じさせることなく、一方のギアである被駆動ギア105の逆転時における揺動支持板108の必要以上の揺動が揺動規制フック113により規制されることとなり、移動可能な駆動ギア106の跳ね上がり現象が確実に防止されて上記両ギア106,105間の回転伝達が良好に維持されるようになっている。
また本実施形態では、揺動支持板(可動支持部材)108及び駆動ギア106が揺動する構成になされていることから、装置の省スペース化が図られるようになっている。
さらに本実施形態においては、移動規制部材としての揺動規制フック113によって両ギア106,105どうしが互いに噛み合う方向に押圧付勢される構成になされているため、それら両ギア106,105間における回転伝達が安定的に行われるようになっている。
以上、発明者によりなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本実施形態は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば上述した実施形態では、一方のギアである駆動ギア106が可動支持部材(揺動支持板)108に取り付けられているとともに、他方のギアである被駆動ギア(給紙駆動ギア)105が固定支持部材(ユニットフレーム)16gに取り付けられているが、逆の関係で取り付けることも可能である。
また上述した実施形態では、可動支持部材が揺動支持板108から構成されているが、その可動支持部材を、直線上に往復移動するように構成することも可能である。
さらに上述した実施形態は、マルチファンクションプリンタに対して本実施形態を適用したものであるが、複写機等の他の画像形成装置に対しても本実施形態は同様に適用することができる。
以上述べたように本実施形態にかかる画像形成装置は、ファクシミリや複写機などの多種多様な画像形成装置の他、他の種々の装置に対して広く適用することが可能である。
本発明を適用する画像形成装置の一例としてのプリンタの全体構造を模式的に表した縦断面説明図である。 図1に表されたプリンタに用いられている本発明の一実施形態にかかるシート給送装置に用いられている給送駆動機構の概略構成を表した外観斜視説明図である。 図2に表された給送駆動機構に用いられているギア伝達装置に関する本発明の一実施形態を拡大して表した側面説明図である。 図3に表されたギア伝達装置のギア離間状態を拡大して示した側面説明図である。 従来におけるギア伝達装置の一例を拡大して示した側面説明図である。
符号の説明
10 マルチファンクションプリンタ(画像形成装置)
13 プロセスカートリッジ
14 シート給送ユニット(シート給送装置)
16 手差しシート給送ユニット(マルチ給送装置)
16c マルチ給紙ローラ
16d 分離揺動台(シート積載板)
16e 分離加圧バネ
16f 給送軸
16g ユニットフレーム(固定支持部材)
16h 回転軸
16i 分離パッド
16j ストッパ
20 開閉ドア
100 カムフォロア
101 偏心カム
102 ソレノイド
102a 出力フラッパー板
103 欠歯ギア
103a 係止段部
104 トリガーアーム
105 給紙駆動ギア(被駆動ギア)
106 駆動ギア
106a 回転軸
107 本体側板(フレーム部材)
108 揺動支持板(可動支持部材)
109 駆動伝達軸
111 本体駆動ギア
112 噛合いガイド板
112a 接触摺動面
113 揺動規制フック(移動規制部材)
113a ネジリコイルバネ(付勢手段)

Claims (6)

  1. 互いに噛み合う位置関係に配置された駆動ギアと被駆動ギアとの一方のギアが固定支持部材に取り付けられているとともに他方のギアが可動支持部材に取り付けられ、
    前記両ギアが噛み合い状態と非噛み合い状態との間で切り替えられる際に、前記両ギアどうしの噛み合い関係の干渉を無くすように前記他方のギアが前記可動支持部材とともに移動される構成になされたギア伝達装置において、
    前記固定支持部材には、前記可動支持部材の移動範囲を規制する移動規制部材が設けられていることを特徴とするギア伝達装置。
  2. 前記可動支持部材は、適宜の回転軸を中心として揺動可能な構成になされていることを特徴とする請求項1記載のギア伝達装置。
  3. 前記移動規制部材は、前記可動支持部材に接触可能となるように配置されているとともに、
    その移動規制部材に、前記両ギアどうしを噛み合わせる方向に前記可動支持部材を押圧する付勢手段が付設されていることを特徴とする請求項1記載のギア伝達装置。
  4. 前記可動支持部材には、前記移動規制部材から付与される押圧力を前記両ギアどうしが噛み合う方向の作用力に変換する接触摺動面が設けられていることを特徴とする請求項3記載のギア伝達装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたギア伝達装置を用いてシート状記録媒体の給送を行うように構成されていることを特徴とするシート給送装置。
  6. 請求項5に記載されたシート給送装置を給紙部に備えていることを特徴とする画像形成装置。
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