JP2007127156A - 遊星歯車動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工性の向上、組立性の向上、軸受の組付けの容易化と共に、キャリアのトルク伝達容量の低下を防止したキャリアを有する遊星歯車動力伝達装置を提供する。
【解決手段】入力された動力を、遊星歯車を介して減速し、相手機械へと伝達する動力伝達装置であって、前記遊星歯車の公転成分と一致した動きを為すキャリア142を、前記遊星歯車を挟んで位置する第1フランジ部としての入力側フランジ136、第2フランジ部としての出力側フランジ部138、及び、出力側フランジ部138と一体的に成形され且つ入力側フランジ部136と連結可能なフランジ柱部140として構成し、フランジ柱部140と入力側フランジ136との当接面Eに、両部材の硬度よりも硬質な複数の粒子を有する摩擦係数向上部材160を配置構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力された動力を、遊星歯車を介して減速し、相手機械へと伝達する動力伝達装置に関する。
従来、図7に示す遊星歯車装置(遊星歯車動力伝達装置)が知られている(特許文献1参照)。
遊星歯車装置10は、動力源となるモータのモータ軸(図示しない)が挿入されるモータ軸挿入孔11を備えた入力軸12に、ピニオン15が直切り成形された太陽歯車14が一体的に回転可能に連結固定されている。この太陽歯車14のピニオン15には、遊星歯車16が噛合している。この遊星歯車16は、太陽歯車14と噛合すると同時に、内歯18を有する内歯歯車19とも噛合している。遊星歯車16は、自身を貫通するキャリアピン26によって支持されている。このキャリアピン26は、その一端が入力側フランジ36に設けられたキャリアピン孔36Aに嵌入しており、他方が出力側フランジ38に設けられたキャリアピン孔38Aに嵌入している。出力側フランジ38と入力側フランジ36は、遊星歯車16の位置とは位相の異なる位置で、両フランジ36、38を連結するフランジ柱部40によって一体的に(1部材として)成形されている。これら出力側フランジ38、入力側フランジ36及びフランジ柱部40でキャリア(キャリア体)42を成形している。このキャリア42は軸受20、22によってケーシング24及び内歯歯車19に回転自在に支持されている。
ケーシング24と内歯歯車19とはボルト25を介して連結されている。又、ケーシング24と内歯歯車19と連結カバー44とはボルト45によって連結固定されている。
キャリア42における出力側フランジ38の回転中心部分には、出力軸固定用ボルト34によって出力軸32が固定されている。なお、符号28及び符号30はオイルシールである。
次にこの遊星歯車装置10の作用について説明する。
動力源であるモータのモータ軸が回転すると、その回転は入力軸12に伝達され、更に入力軸12に固定される太陽歯車14を回転させる。この太陽歯車14の回転は噛合する遊星歯車16へと伝達される。又、遊星歯車16は、太陽歯車14に噛合すると同時に内歯歯車19の内歯18とも噛合しているため、太陽歯車14の回転に伴って、太陽歯車14の回転方向と反対方向に自転をしながら、太陽歯車14の回転と同方向にゆっくりと公転する。この公転成分は、遊星歯車16を貫通するキャリアピン26介してキャリア42へと伝達され、キャリア42をゆっくりと回転させる。このキャリア42のゆっくりとした回転は、キャリア42の出力側フランジ38部分に出力軸固定ボルト34によって固定された出力軸32へと伝達され、更に図示せぬ相手機械へと伝達されることになる。即ち、高速で回転する入力軸12の回転が、遊星歯車16を介して減速され、キャリア42を介して出力軸32、更には、相手機械へと伝達されている。
特開2005−9614号公報
前述した遊星歯車装置10においては、遊星歯車16の公転成分をキャリアピン26から受け取るキャリア42は、入力側フランジ(第1フランジ)36と出力側フランジ(第2フランジ)38とが、フランジ柱部40によって一体的に(1部材として)成形されていた。このような構成とすれば、伝達トルクの許容範囲は大きいものの、キャリア42自体の形状が複雑となり、キャリア自身の加工性が非常に悪くなる。又、キャリアピンを介して遊星歯車16を組み込む際の組立性も悪化する。更に、一体で成形されるキャリア42を、軸受(高負荷容量を期待できるアンギュラ軸受、円錐ころ軸受等)を介してケーシングに固定する際に、軸受の固定(位置決め)が困難ともなる。
これらの問題を解決するために、例えば、一体で成形されるキャリア42を分割し、いわゆる分割型のキャリアとして構成することが考えられる。具体的には、出力側フランジ38とフランジ柱部40とは従来例と同様に一体的に(1部材として)成形し、入力側フランジ36の部分を別体として用意して、例えば、ボルト等で両者を固定する構成である。
しかしながら、このようにキャリアを、入力側フランジ(第1フランジ)と出力側フランジ(第2フランジ)とに分けて別体として構成し、両者をボルトで連結した場合には、このキャリアに伝達されるトルクは、両者を結合するボルトの軸力と、入力側フランジと、出力側フランジ(より正確にはフランジ柱部)との当接部分の摩擦力で保持されることになる。即ち、従来のように一体的に成形されていたものに比べて、伝達容量が劣ってしまう。
本発明は、この伝達容量の低下を防止するためになされたものであって、前述した加工性の悪化、組立性の悪化、軸受の固定性の難化を伴うことなく、伝達容量の大きなキャリアを有する遊星歯車動力伝達装置を提供することにある。
本発明は、入力された動力を、遊星歯車を介して減速し、相手機械へと伝達する遊星歯車動力伝達装置であって、前記遊星歯車の公転成分と一致した動きを為すキャリア体を備え、該キャリア体は、前記遊星歯車を挟んで位置する第1、第2フランジ部、及び、両フランジ部を連結可能なフランジ柱部とからなり、前記フランジ柱部と前記第1フランジ部との当接面、及び、前記フランジ柱部と前記第2フランジ部との当接面の少なくとも一方には、両部材の硬度よりも硬質な複数の粒子を有する摩擦係数向上部材を配置することにより、上記課題を解決するものである。
これにより、フランジ柱部とフランジ部との摩擦係数を向上させることができ、それに伴って伝達容量の低下を防止することができる。又、キャリアを一体成形ではなく複数の部材として構成しているため、キャリアを分割された複数のパーツとしてそれぞれを加工して作成することができ、一体的に成形した場合に比べて加工性が優れている。又、片方のフランジにキャリアピンを介して遊星歯車を嵌め込んだ後に、他方のフランジを嵌合させることができるため、遊星歯車を組み込む際の組立性も良好である。更には、軸受の固定においてもそれぞれ別々に位置決めして固定できるため、軸受の固定も容易に行うことが可能である。
又、本発明は、入力された動力を、遊星歯車を介して減速し、相手機械へと伝達する動力伝達装置であって、前記遊星歯車の自転成分と一致した動きを為すキャリア体を備え、該キャリア体は、前記遊星歯車を挟んで位置する第1、第2フランジ部、及び、両フランジ部を連結可能なフランジ柱部とからなり、前記フランジ柱部と前記第1フランジ部との当接面、及び、前記フランジ柱部と前記第2フランジ部との当接面の少なくとも一方には、両部材の硬度よりも硬質な複数の粒子を有する摩擦係数向上部材が配置することにより、上記課題を解決するものである。
これにより、同様に、フランジ柱部とフランジ部との摩擦係数を向上させることができ、それに伴って伝達容量の低下を防止することができる。又、キャリアを一体成形ではなく複数の部材として構成しているため、キャリアを分割された複数のパーツとしてそれぞれを加工して作成することができ、一体的に成形した場合に比べて加工性が優れている。又、片方のフランジにキャリアピンを介して遊星歯車を嵌め込んだ後に、他方のフランジを嵌合させることができるため、遊星歯車を組み込む際の組立性も良好である。更には、軸受の固定においてもそれぞれ別々に位置決めして固定できるため、軸受の固定も容易に行うことが可能である。
キャリアの加工性の向上、組立性の向上、軸受の組付けの容易化と共に、キャリアのトルク伝達容量を向上させることができる(トルク伝達容量の低下を防止できる)。
以下、添付図面を用いて本発明に係る実施形態の一例について詳細に説明する。
図1に、本発明の実施形態の一例である遊星歯車装置110の断面図を示す。遊星歯車装置110は、動力源となるモータのモータ軸(図示しない)が挿入されるモータ軸挿入孔111を有する入力軸112に、ピニオン115が直切り成形された太陽歯車114が一体的に回転可能に連結固定されている。この太陽歯車114のピニオン115には、遊星歯車116が噛合している。この遊星歯車116は、太陽歯車114と噛合すると同時に、内歯118を有する内歯歯車119とも噛合している。遊星歯車116は、自身を貫通するキャリアピン126によって支持されている。このキャリアピン126は、その一端が入力側フランジ136(第1フランジ)に設けられたキャリアピン孔136Aに嵌入しており、他方が出力側フランジ(第2フランジ)138に設けられたキャリアピン孔138Aに嵌入している。出力側フランジ138と入力側フランジ136は、遊星歯車116の位置とは位相の異なる位置で、両フランジ136、138を連結するフランジ柱部140を介して、フランジ連結ボルト141によって連結されている(詳細は後述する)。これら出力側フランジ138、入力側フランジ136及びフランジ柱部140でキャリア(キャリア体)142を成形している。このキャリア142は軸受120、122によってケーシング124及び内歯歯車119に回転自在に支持されている。
なお、本実施形態においては、内歯歯車119はケーシング124と一体として構成されている。又、ケーシング124と連結カバー144とはボルト125によって連結固定されている。出力側フランジ138には、出力軸132が一体的に成形されている。なお、符号128、130はオイルシールである。
図2は、本実施形態におけるキャリア142を示したものである。又、図3は図2におけるII部付近の拡大図である。
本実施形態におけるキャリア142は、第1フランジ部としての入力側フランジ136と、第2フランジ部としての出力側フランジ138とが、フランジ柱部140によって連結されている。本実施形態においては、フランジ柱部140は出力側フランジ138と一体成形されている。勿論、フランジ柱部140と、出力側フランジ138とが別体として構成されていてもよい。フランジ柱部140には、ボルト孔140Aが備わっており、かかるボルト孔140Aに螺合可能なフランジ連結ボルト141によって、フランジ柱部140と入力側フランジ136とが連結されている。又、フランジ柱部140と入力側フランジ136との当接面Eには、摩擦係数向上部材160が配置されている。
次に、摩擦係数向上部材160の構成について説明する。
図5に摩擦係数向上部材160の実施形態の例を示す。この摩擦係数向上部材160は、本実施形態では、例えば図5(A)に示すように、シート形状の部材として構成されている。摩擦係数向上部材160は、薄いシート状の支持層160Bに、硬質粒子160Aが貫通するような形で配置されている。一方、同図(B)に示すように、シート状の支持層160Bの両面に、硬質粒子160Aがそれぞれ突出するように配置されていてもよい。
又、摩擦係数向上部材160は、フランジ柱部140と入力側フランジ136との当接面Eの形状に合わせて成形されている(図4参照)。更に、フランジ連結ボルト141が貫通可能なボルト孔160Cが成形されている。
この硬質粒子160Aは、キャリア142の表面硬度よりも硬質の材質であれば特に限定される趣旨のものではないが、例えば、工具鋼(HRC56以上)を用いて構成することもできる。又、例えば、微細なダイヤモンド粒子等によって構成することも可能である。本実施形態のように、シート状の部材として構成することにより、従来から使用してきたケーシングをはじめ、軸受等も従来のもの(一体型キャリアを備えた遊星歯車装置の構成部材)を大きく設計変更することなくそのまま使用することが可能となる。
本実施形態におけるキャリア142(出力側フランジ138、入力側フランジ136、フランジ柱部140)は、例えば機械構造用炭素鋼若しくは機械構造用合金鋼を用いて製造されている。機械構造用炭素鋼を用いて製造された場合には、その表面硬度はHRC13.8乃至27.6程度の数値となる。又、機械構造用合金鋼を用いて製造された場合には、その表面硬度はHRC27.6乃至35.5程度の数値となる。一方、摩擦係数向上部材160を構成する硬質の粒子160A(図5参照)の硬度は、例えばその材質が工具鋼である場合にはHRC56以上を有している。即ち、キャリア142を構成する部材(本実施形態においてはフランジ柱部140と入力側フランジ136の部材)よりも硬質な粒子が両部材の当接面に介在することによって、フランジ連結ボルト141によって両部材が締結された際にこの硬質の粒子160Aがフランジ柱部140又は入力側フランジ136側へと僅かながらもめり込んでいく。これにより、フランジ柱部140と入力側フランジ136との当接面Eにおける両部材の摩擦係数が向上する。換言すると、トルク伝達容量が向上することを意味する。
次にこの遊星歯車装置110の作用について説明する。
動力源であるモータのモータ軸が回転すると、その回転は入力軸112に伝達され、更に入力軸112に固定される太陽歯車114を回転させる。この太陽歯車114の回転は噛合する遊星歯車116へと伝達される。又、遊星歯車116は、太陽歯車114に噛合すると同時に内歯歯車119の内歯118とも噛合しているため、太陽歯車114の回転に伴って、太陽歯車114の回転方向と反対方向に自転をしながら、太陽歯車114の回転と同方向にゆっくりと公転する。この公転成分は、遊星歯車116を貫通するキャリアピン126を介してキャリア142へと伝達され、キャリア142をゆっくりと回転させる。このキャリア142のゆっくりとした回転は、キャリア142の出力側フランジ138部分に一体的に成形された出力軸132へと伝達され、更に図示せぬ相手機械へと伝達されることになる。即ち、高速で回転する入力軸112の回転が、遊星歯車116を介して減速され、キャリア142を介して出力軸132、更には、相手機械へと伝達される。
本実施形態においては、キャリア142は、遊星歯車116を挟んで位置する入力側フランジ(第1フランジ部)136、出力側フランジ(第2フランジ部)138、及び、両フランジ部を連結可能なフランジ柱部140とからなり、フランジ柱部140と入力側フランジ(第1フランジ部)136との当接面Eは、両部材の硬度よりも硬質な複数の粒子を有する摩擦係数向上部材160が配置されている。これにより、キャリアの加工性の向上、組立性の向上、軸受の組付けの容易化と共に、キャリアのトルク伝達容量を向上させることができる(トルク伝達容量の低下を防止できる)。
なお、背景技術で説明した例も含め、前述の説明では全て単純遊星歯車機構の減速機として説明しているが、これに限られる趣旨の物ではない。例えば、図6に示すような揺動回転する外歯歯車(遊星歯車)を有した揺動内接噛合型の遊星歯車動力伝達装置210であってもよく、この場合にはキャリアは揺動する遊星歯車の自転成分を取り出すことが可能な構成とされている。
遊星歯車動力伝達装置210は、動力源となるモータのモータ軸(図示しない)からの動力を受ける入力軸212に、一体的に偏心体215が成形されている。この偏心体215は、偏心体用軸受219を介して外歯歯車216に嵌合している。外歯歯車216は内歯歯車219に備わる内歯218と噛合している。なお、本実施形態では内歯歯車219はケーシング224と一体として成形されている。外歯歯車216にはキャリアピンが挿入されるキャリアピン孔217が成形されており、該キャリアピン孔にローラ218を介してキャリアピン226が遊嵌している。キャリアピン226の一端は、入力側フランジ236に設けられたキャリアピン孔236Aに嵌合しており、他端は、出力側フランジ238に設けられたキャリアピン孔238Aに嵌合している。又、該キャリアピン226とは位相の異なる位置において、入力側フランジ236と出力側フランジ238とは、フランジ柱部240を介して、フランジ連結ボルト241によって連結固定されている。本実施形態では、出力側フランジ238とフランジ柱部240とは一体的に(一部材として)成形されている。又、フランジ柱部240と入力側フランジ236との当接面にはシート状の摩擦係数向上部材260が配置されている。
なお、入力側フランジ236、出力側フランジ238、フランジ柱部240とでキャリア242を構成している。
次にこの動力伝達装置210の作用について説明する。
モータ軸からの回転が入力軸212に入力されると、偏心体215、偏心体用軸受219を介して、外歯歯車216が揺動回転する。外歯歯車216は内歯歯車219の内歯218と噛合しているため、その回転が規制され、(外歯歯車216と内歯歯車219の歯数差分だけ)僅かに自転しながら、殆ど揺動のみを行うことになる。この揺動成分はキャリアピン孔217、ローラ218、キャリアピン226との遊嵌によって吸収され、自転成分のみがキャリアピン226を介してキャリア242へと伝達される。このキャリア242の回転は、図示せぬ相手機械へと伝達される。
本実施形態においても、キャリア242は、外歯歯車(遊星歯車)216を挟んで位置する入力側フランジ(第1フランジ部)236、出力側フランジ(第2フランジ部)238、及び、両フランジ部を連結可能なフランジ柱部240とからなり、フランジ柱部240と入力側フランジ(第1フランジ部)236との当接面Eには、両部材の硬度よりも硬質な複数の粒子を有する摩擦係数向上部材260が配置されている。これにより、キャリア自体の加工性の悪化、遊星歯車の組立性の悪化、軸受の固定性の難化を伴うことなく、伝達容量の大きなキャリアを構成できる。
更に、前述した説明においては全て、1段型の減速機として説明しているがこれに限られるものではなく、2段型又はそれ以上のものであってもよい。又、説明した実施形態においてはフランジ柱部が出力側フランジと一体成形された例として説明している。しかし、これに限られるものではなく、フランジ柱部と出力側フランジとを別体として構成し、両者間にも摩擦係数向上部材を介在させて構成してもよい。
なお、遊星歯車機構は、必ずしもキャリアが出力となるわけではなく、該キャリアが固定状態に維持されることもあれば、入力部材として機能する場合もある。本発明は、これらの態様で使用される場合においても適用可能である。
本発明は、単純遊星歯車機構の減速機のみならず、遊星歯車の自転成分を出力として取り出す遊星歯車動力伝達装置として幅広く適用することが可能である。
本発明の実施形態の一例である動力伝達装置における断面図 図1におけるキャリア部分の側面図 図2における矢示II部分の拡大図 摩擦係数向上部材の正面図 (A)(B)共に摩擦係数向上部材の例を示す断面図 本発明の実施形態の他の一例である動力伝達装置における断面図 特許文献1記載の遊星歯車装置(動力伝達装置)
符号の説明
120、122…軸受
136…入力側フランジ
136A…キャリアピン孔
138…出力側フランジ
138A…キャリアピン孔
140…フランジ柱部
140A…ボルト孔
141…フランジ連結ボルト
142…キャリア
160…摩擦係数向上部材
160A…硬質粒子
160B…支持層
160C…ボルト孔

Claims (4)

  1. 入力された動力を、遊星歯車を介して減速し、相手機械へと伝達する動力伝達装置であって、
    前記遊星歯車の公転成分と一致した動きを為すキャリア体を備え、
    該キャリア体は、前記遊星歯車を挟んで位置する第1、第2フランジ部、及び、両フランジ部を連結可能なフランジ柱部とからなり、
    前記フランジ柱部と前記第1フランジ部との当接面、及び、前記フランジ柱部と前記第2フランジ部との当接面の少なくとも一方には、両部材の硬度よりも硬質な複数の粒子を有する摩擦係数向上部材が配置されている
    ことを特徴とする遊星歯車動力伝達装置。
  2. 入力された動力を、遊星歯車を介して減速し、相手機械へと伝達する動力伝達装置であって、
    前記遊星歯車の自転成分と一致した動きを為すキャリア体を備え、
    該キャリア体は、前記遊星歯車を挟んで位置する第1、第2フランジ部、及び、両フランジ部を連結可能なフランジ柱部とからなり、
    前記フランジ柱部と前記第1フランジ部との当接面、及び、前記フランジ柱部と前記第2フランジ部との当接面の少なくとも一方には、両部材の硬度よりも硬質な複数の粒子を有する摩擦係数向上部材が配置されている
    ことを特徴とする遊星歯車動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記フランジ柱部は、前記第1フランジ部又は前記第2フランジ部のうちいずれか一方と一体成形されている
    ことを特徴とする遊星歯車動力伝達装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記摩擦係数向上部材は、シート状に成形されている
    ことを特徴とする遊星歯車動力伝達装置。
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