JP2007125503A - ダイ塗工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品の製造コスト及び保管コストを低減して各種の塗工条件に適したダイ塗工装置を得ること。
【解決手段】分離可能な一方の分割部5と他方の分割部7を合わせることにより、両方の分割部5,6の境界部分に、上流側のマニホールド10から下流側の吐出口12へ至る塗工液流路13を形成し、他方の分割部7は、一方の分割部5との合わせ面側に挿着用凹部21bを形成した保持部21と、保持部21の挿着用凹部21bに交換可能に挿着でき且つ一方の分割部5との合わせ面側にマニホールド用凹部10bを形成した複数個の中間部22とを備え、保持部21の挿着用凹部21bに挿着した中間部22でマニホールド10を形成したこと。
【選択図】図6

Description

本発明は、塗工液特性等の塗工条件に応じて、マニホールドの形状や、マニホールドから吐出口へ至る塗工液流路の厚み寸法を簡単に変更できるようにしたダイ塗工装置に関するものである。
従来、マニホールドの形状や塗工液流路の厚み寸法を変更できるダイ塗工装置としては、特許文献1に記載のものがある。この従来のダイ塗工装置は、分離可能な二つの分割部の合わせ面どうしを合わせることにより、両分割部の境界部分に、マニホールドから吐出口へ至る塗工液通路を形成するものであり、一方の分割部を固定すると共に他方の分割部を交換可能とし、一方の分割部は、合わせ面の全体が平坦面に形成され、他方の分割部は、合わせ面に、塗工液通路の上流側のマニホールドを形成する凹部並びに該凹部の外側の平坦な縁面が形成されると共に、マニホールドに通じる塗工液供給路が形成され、一方の分割部の合わせ面に他方の分割部の平坦な縁面を突き合わせるようにしたものである。
特開2001−286806公報
この従来のダイ塗工装置は、塗工液通路の上流側のマニホールドを形成する凹部の形状が異なる複数個の他方の分割部が準備され、複数個の他方の分割部の中から塗工条件に最適なマニホールドを形成することができるものを選択し、固定された一方の分割部の平坦な合わせ面に選択した他方の分割部の合わせ面を合わせて両方の分割部を接合して、塗工条件に最適な塗工装置を得ることができるようになっている。
しかし、従来のダイ塗工装置は、合わせた二つの分割部の約半分を占める他方の分割部が大きな形状となるため、複数個の他方の分割部を製造するコスト及び管理保管するコストが高くなる問題がある。そこで、本発明は、上記問題を解決するために、製造コスト及び保管コストを低減できるダイ塗工装置を提供するものである。
製造コスト及び保管コストを低減できるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、分離可能な一方の分割部と他方の分割部を合わせることにより、両方の分割部の境界部分に、上流側のマニホールドから下流側の吐出口へ至る塗工液流路を形成するダイ塗工装置において、他方の分割部は、一方の分割部との合わせ面側に挿着用凹部を形成した保持部と、保持部の挿着用凹部に交換可能に挿着でき且つ一方の分割部との合わせ面側にマニホールド用凹部を形成した複数個の中間部とを備え、保持部の挿着用凹部に挿着した中間部でマニホールドを形成したことを特徴するダイ塗工装置である。
中間部にスリット状通路を形成するために請求項2記載の本発明が採用した手段は、塗工液流路はマニホールドから吐出口へ至る途中にスリット状通路を有し、保持部の挿着用凹部に挿着した中間部でスリット状通路の上流側を形成し、保持部でスリット状通路の下流側を形成する請求項1記載のダイ塗工装置である。
一方の分割部に対して中間部を離接調節できるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、他方の分割部は、保持部の挿着用凹部の底面と挿着する中間部との間に介装され、一方の分割部に対して中間部を離接調節するための中間部用離接調節板を備えた請求項1又は2記載のダイ塗工装置である。なお、中間部用離接調節板は、板厚み寸法の異なるものを複数枚準備して、適宜選択した複数枚を重ね合わせて最適な合わせ厚み寸法として使用することもある。
他方の分割部と一方の分割部との合わ箇所に不要な空間を形成させないために請求項4記載の本発明が採用した手段は、他方の分割部の中間部と一方の分割部との境界部分に介装されて、塗工液流路以外の隙間を埋める埋込み板を備えた請求項1、2又は3記載のダイ塗工装置である。なお、埋込み板は、板厚み寸法の異なるものを複数枚準備して、適宜選択した複数枚を重ね合わせて最適な合わせ厚み寸法として使用することもある。
塗工液流路の全体の厚み寸法を調節できるようにするために請求項5記載の本発明が採用した手段は、他方の分割部と一方の分割部との突合わせ面の間に介装されて、塗工液流路の全体の厚み寸法を調節する流路厚み調節板を備えた請求項1、2又は3記載のダイ塗工装置である。なお、流路厚み調節板は、板厚み寸法の異なるものを複数枚準備して、適宜選択した複数枚を重ね合わせて最適な合わせ厚み寸法として使用することもある。
埋込み板を備えて塗工液流路の全体の厚み寸法を調節できるようにするために請求項6記載の本発明が採用した手段は、他方の分割部と一方の分割部との突合わせ面の間に介装されて、塗工液流路の全体の厚み寸法を調節する流路厚み調節板を備え、埋込み板に流路厚み調節板を重ねるようにした請求項4記載のダイ塗工装置である。なお、流路厚み調節板は、板厚み寸法の異なるものを複数枚準備して、適宜選択した複数枚を重ね合わせて最適な合わせ厚み寸法として使用することもある。
請求項1記載の本発明にあっては、複数個の中間部の中から塗工条件に適したマニホールド用凹部を形状したものを選択して保持部の挿着用凹部に挿着することで、塗工条件に適したダイ塗工装置を得ることができるため、マニホールド用凹部の形状の異なる複数個の中間部を予め準備することで、他方の分割部の保持部を共通にして、多種の塗工条件に対応することが可能となる。その結果、本発明は、他方の分割部の全体に比べて形状の小さな中間部の複数個を準備することで、従来の複数個の他方の分割部を準備する場合に比べて製造コスト及び保管コストを低減できる。
請求項2記載の本発明にあっては、中間部のマニホールド用凹部を除く箇所にスリット状通路の上流側を形成することができ、多種の塗工条件に対応することが可能となる。
請求項3記載の本発明にあっては、挿着用凹部の底面と中間部との間に中間部用離接調節板を介装することで、塗工液流路のマニホールドからなる上流側の厚みを変更できる。その結果、本発明は、一個の中間部で、塗工液流路の上流側の厚み寸法を複数通りに調節でき、準備する中間部の個数を少なくして製造コスト及び保管コストの低減を更に図ることができる。
請求項4記載の本発明にあっては、埋込み板を備えることで、他方の分割部の中間部と一方の分割部との合わ箇所にマニホールド及び塗工液流路以外の不要な空間を生じさせることがない。その結果、本発明は、塗工液の円滑な流動を確保して、安定した塗工状態の維持を図ることができる。
請求項5記載の本発明にあっては、流路厚み調節板を備えることで、塗工液流路の全体の厚み寸法を適宜調節して、多種の塗工条件に対応することが可能となる。その結果、本発明は、他方の分割部の保持部に比べて厚み寸法の小さな流路厚み調節板を準備することで対処でき、準備する保持部の個数を少なくして製造コスト及び保管コストの低減を更に図ることができる。
請求項6記載の本発明にあっては、流路厚み調節板を備えることで、塗工液流路の全体の厚み寸法を適宜調節して、多種の塗工条件に対応することが可能となると共に、埋込み板に流路厚み調節板を重ね合わせることで、埋込み板と流路厚み調節板との間に不要な空間を形成させることなく、安定した塗工状態の維持を図ることができる。
本発明に係るダイ塗工装置(以下、「本発明塗工装置」と言う。)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1乃至図8は本発明塗工装置の実施の形態を示すものであり、図1は本発明塗工装置1を備えた塗工設備を示す右側面図、図2は本発明塗工装置1の平面図、図3は本発明塗工装置1の底面図、図4は図2のA−A線における拡大した右側断面図、図5は図2のB−B線における拡大した右側断面図、図6は図2のB−B線における分解した各部材を示す拡大した右側断面図、図7は他方の分割部7を示すものであって(A)は各部材を組み上げた状態の平面図、(B)は保持部21の平面図、(C)は中間部用離接調節板23の平面図、(D)は中間部22の平面図、(E)は埋込み板24の平面図、(F)は中間部22の底面図、図8(A)は流路厚み調節板25を重ね合わせた他方の分割部7の一部を切り欠いて示す平面図、図8(B)は流路厚み調節板25の平面図である。
塗工設備は、図1に示す如く、シート状の被塗工基材Wを巻き掛けて走行させるバックアップロール28と、走行中の被塗工基材Wに吐出口12を接近させて配設した本発明塗工装置1と、本発明塗工装置1を支持する支持装置3とを備え、本発明塗工装置1の吐出口12から吐出する塗工液を走行中の被塗工基材Wに塗着して塗工膜Mを形成するものである。
本発明塗工装置1は、図2〜図5に示す如く、複数本のボルト16,17で分離可能に接合した一方(上方)の分割部5及び他方(下方)の分割部7と、これら分割部5,7に複数本のボルト19で接合した左右両側の側片8,9とを備え、上下の分割部5,7の間に塗工液流路13が形成されている。塗工液流路13は、図5に示す如く、上流側から下流側へ向かって、一方向(図示の場合は左右の長手方向)に延びるマニホールド10、スリット状通路11及び吐出口12をこの順に形成してある(図8(A)も参照)。両方(上下)の分割部5,7は、前側の夫々にリップ部14,15が分離可能に複数本のボルト20で接合され、リップ部14,15の間に吐出口12を形成してある。一方(上方)の分割部5は、本体部6とリップ部14を備え、他方(下方)の分割部7と対面する本体部6の合わせ面6aを平面状に形成してある。リップ部14,15の一方には、吐出口12の厚み寸法を調節する図示省略した調節具(特許文献1参照)を、一方向(図示の場合は左右方向)に沿って適宜間隔毎に配設することもある。
前記他方(下方)の分割部7は、図5及び図6に示す如く、一方(上方)の分割部5との合わせ面側に挿着用凹部21bを形成した保持部21と、保持部21の挿着用凹部21bに交換可能に挿着するマニホールド形成用中間部22と、リップ部15とを備え、保持部21の合わせ面21eと一方(上方)の分割部5の本体部6の合わせ面6aとの間に、スリット状通路11の下流側11b(図8(A)参照)を形成すると共に、挿着した中間部22と一方(上方)の分割部5の本体部6の合わせ面6aとの間に、スリット状通路11の上流側11a及びマニホールド10(図8(A)参照)を形成するようにしてある。マニホールド形成用中間部22は、保持部21の挿着用凹部21bに交換可能に挿着でき且つ一方の(上方)分割部5との合わせ面22a側に、マニホールド用凹部10aを凹設したもであり、マニホールド用凹部10aの形状の異なる複数個が予め準備される。準備される各中間部22は、マニホールド用凹部10aの中央に塗工液供給路26の下流側26bが開設され、保持部21に穿設されている塗工液供給路26の上流側26aと連通できるようになっており、挿着用凹部21bに挿着した場合には、塗工液供給装置27(図1参照)から塗工液供給路26を介して供給される塗工液を、マニホールド用凹部10aで左右(長手)方向へ分散させてスリット状通路11の左右(長手)方向の全域にわたって均等に送り出すようにしてある。保持部21の挿着用凹部21bに挿着せずに待機させる中間部22は、ストック装置(図示略)に格納する等して保管される。中間部22は、マニホールド用凹部10aを図8(A)示すコートハンガー型に凹設する以外に、図示は省略したが、ストレート型やフィッシュテール型に凹設することもある。中間部22は、マニホールド用凹部10aをコートハンガー型やストレート型としている場合には、上記スリット状通路11の上流側11aを形成するが、フィッシュテール型としている場合には、スリット状通路11の上流側を形成しないことがある。
前記他方(下方)の分割部7は、図5に示す如く、保持部21の挿着用凹部21bに挿着したマニホールド形成用中間部22と保持部21とを複数本のボルト18で連結して、保持部21と中間部22とを一体化して剛性を大きくして、中間部22の合わせ面22a(図6参照)の平面度を高め、スリット状通路11の上流側11aの厚み寸法を左右方向に沿って均一となるようにしてある。図6に示すように、保持部21には、ボルト17用のボルト挿通孔21d(図7(B)も参照)が穿設され、中間部22には、ボルト17用の雌ネジ22c(同図(F)も参照)が設けられている。更に、保持部21には、前記ボルト16,17が螺着する雌ネジ21c(同図(B)も参照)が設けられている。また、中間部22には、ボルト16用のボルト挿通孔22b(同図(D)も参照)が穿設されている。
本発明塗工装置1は、他方(下方)の分割部7に関して、予め準備した複数個のマニホールド形成用中間部22の中から塗工条件に適したマニホールド用凹部10aを形状したものを選択して、図6に示す保持部21の挿着用凹部21bに挿着することで、塗工条件に適したダイ塗工装置(図5参照)を得ることができる。そのため、本発明塗工装置1は、マニホールド用凹部10aの形状の異なる複数個の中間部22を準備することで、他方(下方)の分割部7の保持部21及びリップ部15を共通にして、多種の塗工条件に対応することが可能となり、準備する中間部22が他方(下方)の分割部7の全体に比べて小さいため、従来の複数個の大きな他方の分割部を準備する場合に比べて製造コスト及び保管コストを低減できる。
前記他方(下方)の分割部7は、図5及び図6に示す如く、本例では保持部21の挿着用凹部21bの底面と挿着するマニホールド形成用中間部22との間に中間部用離接調節板23を介装して、一方の分割部5に対して中間部22を離接調節することで、塗工液流路13の上流側となるマニホールド10の深さ寸法を変更できるようにしてある。中間部用離接調節板23は、ボルト18用のボルト挿通孔23a及びボルト16用のボルト挿通孔23b(図6及び図7(C)参照)が穿設されている。他方(下方)の分割部7は、図5及び図6に示す如く、本例では挿着したマニホールド形成用中間部22と一方(上方)の分割部5との境界部分に埋込み板24を介装して、マニホールド10及び塗工液流路11以外の隙間を埋めて不要な隙間を生じさせないようにしてある。これら挿着用凹部21b、マニホールド形成用中間部22、中間部用離接調節板23及び埋込み板24は、マニホールド形成用中間部22の厚み寸法T1と、中間部用離接調節板23の板厚み寸法T2と、埋込み板24の板厚み寸法T3との総和が、挿着用凹部21bの深さ寸法D(図6参照)となるようにしてある。中間部用離接調節板23及び埋込み板24は、組み合わせる板厚み寸法T2(T3)の異なる複数組みが予め準備され、組み合わせを変更することで、塗工条件に適した調節塗工液流路11の上流側11aの厚み寸法及びマニホールド10の深み寸法を得ることができるようになる。埋込み板24は、図7(E)に示す如く、ボルト16用のボルト挿通孔24aが穿設されていると共に、中間部22(同図(C)参照)に形成したマニホールド用凹部10aの開口周縁部10bに隣接する周縁部24bの形状が、該開口周縁部10bと同一形状となっている。
本例の本発明塗工装置1は、塗工液流路11の上流側11aの厚み寸法及びマニホールド10の深み寸法の調節について、マニホールド形成用中間部22に比べて板厚み寸法の小さな中間部用離接調節板23及び埋込み板24を準備することで対処できるので、中間部用離接調節板23及び埋込み板24を用いることなく、後述する中間部22の厚み寸法T1が保持部21の挿着用凹部21bの深さ寸法Dと同一にして対処する場合に比べて、準備すべき中間部22の個数を少なくして製造コスト及び保管コストの低減を図ることができる。更に、本例の本発明塗工装置1は、埋込み板24を備えることで、他方(下方)の分割部7の中間部22と一方(上方)の分割部5との合わ箇所にマニホールド10及び塗工液流路11以外の不要な空間(塗工液が滞留するデッド空間)を生じさせることがないため、塗工液の円滑な流動を確保して、安定した塗工状態の維持を図ることができるようになる。
なお、他方(下方)の分割部7は、中間部用離接調節板23及び埋込み板24を備えずに、保持部21の挿着用凹部21bの深さ寸法D(図6参照)と中間部22の厚み寸法T1とを同一の厚み寸法とする態様もある。
本発明塗工装置1は、図6に示す如く、本例では他方(下方)の分割部7の保持部21及び一方(上方)の分割部5の本体部6の合わせ面6a,21aの突き合わせ部分間に流路厚み調節板25を介装して、両者を複数本のボルト16,17で接合してある。流路厚み調節板25は、リップ部14,15の間まで延設して、吐出口12 の左右両側を形成してある。本発明塗工装置1は、他方(下方)の分割部7の保持部21と(上方)の分割部5の本体部6の上記突き合わせ部分間に流路厚み調節板25を介装せずに両者21,6を合わせたときに、塗工液流路11の下流側11bの厚みがゼロ(保持部21の合わせ面21eと本体部6の合わせ面6aとが密着する状態)となようにしてあり、塗工液流路11の下流側11bの厚み寸法を流路厚み調節板25の板厚み寸法で決定するようにしてある。各種塗工条件に対応させるために、流路厚み調節板25は、板厚みT4の異なる複数枚が予め準備され、塗工条件に適したものを選択しすることで、塗工液流路11の下流側11b及びマニホールド10の厚み寸法を調節することができる。なお、マニホールド10は、その厚み寸法が塗工液流路11の下流側11bの厚み寸法より非常に小さいため、流路厚み調節板25の板厚みT4で変化する割合が塗工液流路11の下流側11bに比べて非常に小さくなり、流路厚み調節板25の板厚みT4の変化による影響を無視できるときがある。流路厚み調節板25は、図8(B)に示す如く、ボルト17用のボルト挿通孔25c及びボルト16用のボルト挿通孔25aが穿設されていると共に、中間部22(同図(A)及び図7(D)参照)に形成したマニホールド用凹部10aの開口周縁部10bに隣接する周縁部25bの形状が、該開口周縁部10bと同一形状となっている。更に、前記埋込み板24を用いる場合には、流路厚み調節板25は、図8に示す如く、中間部22に形成したマニホールド用凹部10aの開口周縁部10bに隣接する周縁部25bの形状を、該開口周縁部10bと同一形状とし、埋込み板24に重ね合わすことができる形状となっており、埋込み板24との間に不要な空間(塗工液が滞留するデッド空間)を形成させることなく、安定した塗工状態の維持を図ることができるようにしてある。
なお、本発明塗工装置1は、流路厚み調節板25を用いない場合には、適宜厚み寸法の塗工液流路11の下流側11bを形成するように、他方の分割部7の保持部21の突き合わせ面21aを段状に形成するとよい。
(その他の実施の形態)
本発明塗工装置1を備えた塗工設備は、図1に示す実施の形態の場合には、バックアップロール2で被塗工基材Wを走行させ、固定配設した本発明塗工装置1で塗工するものであるが、これ以外の態様として、図示は省略したが、離反するガイドロールに案内されて走行する被塗工基材Wにおけるガイドロール間のフリースパン部分に、本発明塗工装置1の吐出口12を接近させて、塗工液を走行中の被塗工基材Wに塗着して塗工膜Mを形成する態様や、板状の被塗工基材Wを固定して本発明塗工装置1を走行させて塗工する態様も可能である。
本発明塗工装置を備えた塗工設備を示す右側面図である。 本発明塗工装置の実施の形態を示す平面図である。 本発明塗工装置の実施の形態を示すの底面図である。 図2のA−A線における拡大した右側断面図である。 図2のB−B線における拡大した右側断面図である。 図2のB−B線における分解した各部材を示す拡大した右側断面図、 他方の分割部を示すものであって(A)は各部材を組み上げた状態の平面図、(B)は保持部の平面図、(C)は中間部用離接調節板の平面図、(D)は中間部の平面図、(E)は埋込み板の平面図、(F)は中間部の底面図である。 (A)は流路厚み調節板を重ね合わせた他方の分割部を示す平面図、(B)は流路厚み調節板の平面図である。
符号の説明
1…本発明塗工装置、5…一方の分割部、7…他方の分割部、10…マニホールド、10b…マニホールド用凹部、11…スリット状通路、12…吐出口、13…塗工液流路、21…保持部、21b…凹部、22…中間部、23…中間部用離接調節板、24…埋込み板、25…流路厚み調節板

Claims (6)

  1. 分離可能な一方の分割部と他方の分割部を合わせることにより、両方の分割部の境界部分に、上流側のマニホールドから下流側の吐出口へ至る塗工液流路を形成するダイ塗工装置において、他方の分割部は、一方の分割部との合わせ面側に挿着用凹部を形成した保持部と、保持部の挿着用凹部に交換可能に挿着でき且つ一方の分割部との合わせ面側にマニホールド用凹部を形成した複数個の中間部とを備え、保持部の挿着用凹部に挿着した中間部でマニホールドを形成したことを特徴するダイ塗工装置。
  2. 塗工液流路はマニホールドから吐出口へ至る途中にスリット状通路を有し、保持部の挿着用凹部に挿着した中間部でスリット状通路の上流側を形成し、保持部でスリット状通路の下流側を形成する請求項1記載のダイ塗工装置。
  3. 他方の分割部は、保持部の挿着用凹部の底面と挿着する中間部との間に介装され、一方の分割部に対して中間部を離接調節するための中間部用離接調節板を備えた請求項1又は2記載のダイ塗工装置。
  4. 他方の分割部の中間部と一方の分割部との境界部分に介装されて、塗工液流路以外の隙間を埋める埋込み板を備えた請求項1、2又は3記載のダイ塗工装置。
  5. 他方の分割部と一方の分割部との突合わせ面の間に介装されて、塗工液流路の全体の厚み寸法を調節する流路厚み調節板を備えた請求項1、2又は3記載のダイ塗工装置。
  6. 他方の分割部と一方の分割部との突合わせ面の間に介装されて、塗工液流路の全体の厚み寸法を調節する流路厚み調節板を備え、埋込み板に流路厚み調節板を重ねるようにした請求項4記載のダイ塗工装置。
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