JP2007121564A - 現像装置、画像形成装置及びプロセスユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 円形度が高い一成分磁性トナーを用いた場合でも、均一かつ安定した現像剤薄層を形成することができる現像装置、また安定した高画質を得ることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 球形トナーと、トナーを担持し搬送する現像スリーブ2と、現像スリーブ2上のトナーを規制する現像ブレード4と、現像スリーブ2内に固定配置されたマグネット3を有する現像装置12において、当接部Nipより現像スリーブ2の回転方向負側に0度〜25度、現像スリーブ2表面からの距離Lが1.0mm〜2.5mmの位置に、磁性部材6を固定配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート等の記録媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
プリンタ等の画像形成装置は、一様に帯電させた静電潜像担持体である感光ドラムに選択的な露光をして潜像を形成し、この潜像を現像剤であるトナーで顕像化するとともに、該トナー像を記録媒体に転写して画像記録を行う。このような装置にあっては、トナーがなくなる都度補給しなければならないが、このトナーの補給作業が煩わしいばかりか、汚れを伴うこともある。また、各部材のメンテナンスは専門のサービスマンでなければ行うことができず、ユーザには不便を伴うことが多かった。
そこで、少なくとも現像手段と現像剤収容器とを一体構造にまとめたプロセスカートリッジとすることにより、ユーザがカートリッジを装置本体に装着することによってトナーがなくなった場合に交換可能とし、メンテナンスを容易にしたものが実用化されている。
また、画像形成装置及びプロセスカートリッジの軽量・小型化を目的とした現像方式として、近年では、キャリア粒子が不要な一成分現像方式が好んで用いられることが多い。一成分現像方式を用いた画像形成装置としては、図9に示すような画像形成装置が知られている。
以下に、図9に示すような画像形成装置の動作について説明する。
感光ドラム101表面に静電潜像を形成し、現像スリーブ102とトナーTとの摩擦、及び/或いは現像スリーブ102上のトナーコート量を規制するための現像ブレード104との摩擦により、トナーに正或いは負の電荷を与える。
ここで、感光ドラム101は静電潜像担持体を構成し、現像スリーブ102は現像剤担持体を構成し、現像ブレード104は現像剤層厚規制部材を構成している。そして、そのトナーを現像スリーブ102上に薄く塗布して感光ドラム101と現像スリーブ102とが対向した現像領域に搬送し、現像領域においてトナーを感光ドラム表面の静電潜像に飛翔・付着させて現像し、静電潜像をトナー像として顕像化する。
現像スリーブ102は、トナーTが搬送できるように表面が適切な粗さに加工されたアルミニウムやステンレススチールのパイプから形成された現像剤担持体としての非磁性現像スリーブである。
現像スリーブ102内には、磁極N・Sが交互に複数個形成されたマグネットローラ103が不動に配設されている。
ここで、現像方法を図2に基づいて詳細説明する。
トナーTは、現像スリーブ102の内部に設けられたマグネットローラ103の取り込み極であるS2極の磁力により現像スリーブ102の表面に引き寄せられて保持される。そして、トナーTは、現像スリーブ102が図示矢印B方向に回転することで現像ブレード104およびN1極の磁力の及ぶ範囲へと搬送される。なお、N1極は現像スリーブ102と現像ブレード104の当接部から最も近いピーク磁極である。
現像スリーブ102上のトナーは現像ブレード104によって所望の量に規制されるとともに摩擦帯電により適正な電荷が付与される。
電荷を付与されたトナーTは、更に搬送されてマグネットローラ103の現像極であるS1極側の現像スリーブ102の表面に到達し、感光体101に形成された潜像を現像する。
ここで、現像スリーブ102と現像ブレード104の当接部から最も近いピーク磁極であるN1極については、次のような現像装置により濃度ウスを防止する提案がある(特許文献1参照)。これは、現像ブレード104と現像スリーブ102の当接部と、マグネットローラ103の最近接ピーク磁極位置とのなす角度θが20°以上離れていることを特徴とする現像装置である。
実際に従来から前記N1極を当接部からスリーブ回転方向正側に20°以上離すという現像器構成が一般的に採用されている。
また、現像ブレード104の近傍に磁性部材を配置した現像装置によってトナーTへの電荷付与を安定させるという提案がある(特許文献2参照)。
ところで、近年更なる高画質化を目的として、より球形に近い形のトナーが用いられるようになりつつある。このような球形トナーは、粒径、荷電量を均一にすることが比較的容易であり、均一かつ安定した画像形成が期待できる。
特開平5−35084号公報 特開平4−352182号公報
しかしながら、球形トナーを用いた場合、従来の現像器では均一なトナー薄層を現像スリーブ102上に形成するためには更なる改良が望まれていた。
ここで、球形トナーを用いた場合、図2に示す特許文献1の従来構成の現像器(現像ブレード104と現像スリーブ103の当接部とN1極位置のなす角度40°の設定)を用いた画像形成装置では、「カブリ」の増加、濃度ムラ画像が発生するおそれがあった。
通常、未印字紙とベタ白印字画像との反射濃度差を、「カブリ」と呼んでいる。
また、特許文献2にある現像器においても、球形度が低いトナーの場合は良好な画像が得られたが、球形度が高いトナーの場合は「スリーブゴースト」が悪化するおそれがあった。ここで、スリーブゴーストとは、次のような現象である。すなわち画像部(トナー消費部)と非画像部とのトナー層の形成状態が変わり、例えば一度画像濃度の高いべた画像を現像した位置が、現像スリーブの次の回転時に現像位置にきてハーフトーン画像を現像すると、画像上にべた画像の跡が現れてしまう現象である。
上述のように従来の現像装置に球形度が高いトナーを使用した場合では「カブリ」、「濃度ムラ」、「スリーブゴースト」が発生するおそれがあった。
これは、球形度が高いトナーでは規制部を擦り抜けやすくなり、現像スリーブ上に形成されるトナーコート量が厚くなってしまうためである。
円形度が高いトナーを用いた場合においても、トナーコート量を薄く規制するには現像
ブレードの当接圧を高くする手段がある。しかしながら、当接圧が高くなるとトナーへのストレスが大きくなり、トナーが劣化しやすい。
従って、当接圧を高くすることなくトナーコート量を薄く規制するための更なる改良/改善が望まれる。
本発明は、円形度が高い一成分磁性トナーを用いた場合でも、均一かつ安定した現像剤薄層を形成することができる現像装置、また安定した高画質を得ることのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
回転可能に設けられ、一成分磁性現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に当接して設けられ、前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材と、
を備えた現像装置において、
前記現像剤担持体と前記現像剤規制部材との当接部近傍に磁性部材が固定配置されており、
前記現像剤担持体の現像動作時の回転方向を正の方向とし、前記現像剤担持体の回転中心を基準にした場合、前記当接部における前記回転方向負側の端部に対して、前記磁性部材における前記回転方向正側の前記現像剤担持体表面に対する最近接部がなす角度θは、−25度≦θ≦0度
を満足し、かつ、
前記現像剤担持体表面と前記磁性部材の前記最近接部との間の距離Lは、
1.0mm≦L≦2.5mm
の関係を満足し、かつ、
前記一成分磁性現像剤は、球形トナーであることを特徴とする。
また、静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像剤によって現像する現像装置と、
前記静電潜像担持体上に形成された現像剤像を転写材に転写する転写手段と、
転写材に転写された現像剤像を転写材上に定着する定着手段と、
を備えた画像形成装置において、
前記現像装置が上記記載の現像装置であることを特徴とする。
また、少なくとも現像装置と、現像剤を収容する現像剤収容器とが一体化され、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスユニットにおいて、
前記現像装置が上記記載の現像装置であることを特徴とする。
本発明によれば、円形度が高い一成分磁性トナーを用いた場合でも、均一かつ安定した現像剤薄層を形成することができる現像装置、また安定した高画質を得ることのできる画像形成装置を提供するが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図4は本実施例に係る画像形成装置1の概略構成図である。
図4に示すように、レーザー、ポリゴンミラー、レンズ系を含むスキャナユニット5から画像信号に応じてレーザー光が出力され、静電潜像担持体としての感光ドラム11上に照射される。そして、感光ドラム11は帯電ローラ10を有する帯電装置によって均一に帯電され、その表面上にはレーザー光の照射によって静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置12内の現像剤としてのトナーTによってトナー像として現像されて顕像化される。
一方、カセット内に収納された転写材Pは、給送ローラによって感光ドラム11での潜像の形成と同期して、転写手段として転写ローラを有する転写帯電器に搬送供給され、転写帯電器によって前記トナー像が転写材Pに転写される。トナー像を転写された転写材Pは定着手段としての定着器8によってトナー像を永久定着された後、最後に装置外部に排出される。なお、感光ドラム11上に残留したトナーは弾性ブレードからなるクリーニング装置7によって除去される。
ここで、現像装置12はトナーTが収容される現像剤収容器と一体化されることにより、画像形成装置1本体に対して着脱可能なプロセスユニット13を構成している。なお、プロセスユニット13は、少なくとも現像装置12と現像剤収容器とを有するものであればよい。
まず、本発明を適用していない図2に示すような従来の現像装置を用いた画像形成装置におけるトナーの円形度と「カブリ」の関係を表1に示す。通常、未印字紙とベタ白印字画像との反射濃度差を、「カブリ」と呼んでいる。ここで、反射濃度測定は、反射濃度計(TC−6DS 東京電色社製)を用いている。
Figure 2007121564
表1から解るように、円形度が0.96以上のトナーは「カブリ」の反射濃度値が3.0%以上であり、円形度が大きい方が「カブリ」の値が大きい。実用上問題ない「カブリ」は、2.0%未満である。故に、円形度が0.96以上のトナーを用いる場合には、より改善された現像装置を用いた方が好ましい。
次に、トナーの円形度とスリーブ上のトナーコート量との関係を調べた。
表2は、表1と同様の現像器に関して、円形度と現像スリーブ上のトナーコート量を測定した結果を示している。
Figure 2007121564
表2から解るように、円形度が高いトナーになるにつれてトナーコート量が大きくなっている。故に、「カブリ」は、現像スリーブ上のトナーコート量に関係していると考えられる。
次に、本実施例に用いるトナーと現像装置について詳細に説明する。
(1)トナー
本実施例で使用したトナーは、懸濁重合法により製造された一成分磁性トナーであり、下記式1および式2で計算される平均円形度が0.96のトナーである。ここで、本実施例で使用した一成分磁性トナーは、少なくとも結着樹脂及び磁性体を有している。
Figure 2007121564
Figure 2007121564
平均円形度は、粒子の形状を定量的に表現する簡便な方法として用いたものであり、東亜医用電子製フロー式粒子像分析装置「FPIA−1000」を用いて測定を行うことにより次のように定義している。すなわち、3μm以上の円相当径の粒子群について測定された各粒子の円形度(Ci)を上記に示す式1によりそれぞれ求め、さらに式2で示すように測定された全粒子の円形度の総和を全粒子数(m)で除した値を平均円形度(Ci)と定義している。
ここで示した平均円形度とはトナーの凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.00を示し、トナーの表面形状が複雑になるほど平均円形度は小さい値となる。
(2)現像装置
図1,3は、本実施例に係る現像装置12を示す概略断面図である。
図1に示すように本実施例の現像装置には、トナーを収容した現像容器に、次のような構成部材が配設されている。すなわち、トナーを担持搬送する現像スリーブ2と、この現像スリーブ2上に担持したトナーの量を規制する現像ブレード(弾性ブレード)4を有し、現像スリーブ2内にはマグネットローラ3が配設されている。ここで、現像スリーブ2は、本発明に係る現像剤担持体を構成し、現像ブレード4は本発明に係る現像剤規制部材を構成し、マグネットローラ3は本発明に係る磁界発生手段を構成している。
マグネットローラ3は内部に4つの磁極N1,N2,S1,S2を有する円筒状のマグネットローラ3(ナイロン等の合成樹脂バインダーで磁性体粉末を結着した所謂樹脂マグネット)である。磁極配置はS1極が感光ドラム11と対向するように、N1極は現像スリーブ2と現像ブレード4との当接部Nipから現像スリーブ2の現像動作時の回転方向正側に40°となるように現像スリーブ2の内部に固定配置されている。ここで、現像スリーブ2と現像ブレード4との当接部Nipから現像スリーブ2の現像動作時の回転方向を、以下、単に現像スリーブ2の回転方向という。
トナーTは、現像スリーブ2内部に設けられたマグネットローラ3のトナー取り込み極であるS2極の磁力により現像スリーブ2の表面に引き寄せられて保持される。現像スリーブ2は、現像動作時、図1に示す矢印B方向(回転方向正の方向)に回転し、トナーTは搬送極であるN1極側に搬送されるとともに現像ブレード4によって摩擦帯電し、適正な電荷を付与される。電荷を付与されたトナーは、更に搬送されてマグネットローラ3の現像極であるS1極側の現像スリーブ2の表面に到達する。
ここで本実施例の特徴とするところは、磁性部材6が現像ブレード4と現像スリーブ2との当接部Nipの近傍、かつ現像スリーブ2の回転方向負側(逆側)に固定配置されているところにある。
次に、懸濁重合法によって製造され、上述の式1および式2で計算される円形度が0.96の一成分磁性トナーTを使用し、磁性部材6の位置を振って実際に10,000枚プリントの画出し評価を行った。その結果を表3に示す。
Figure 2007121564
表3に示すように、磁性部材6の位置が現像ブレード4と現像スリーブ2の当接部Nipから角度θ=0°〜−25°、かつ、現像スリーブ2表面からの距離L=1.0mm〜2.5mmの位置では、環境によらず縦スジは発生せず、良好な結果であった。ここで、角度θ,距離Lについて図1を用いて詳細に説明する。角度θは、現像スリーブ2の回転中心Oを基準とした場合、当接部Nipにおける現像スリーブ2の回転方向負側の端部Naに対して、磁性部材6における現像スリーブ2の回転方向正側の現像スリーブ2表面に対する最近接部6aがなす角度をいうものとする。また、距離Lは、現像スリーブ2表面と最近接部6aとの間の距離をいうものとする。なお、以下の説明において、角度を用いる場合、現像スリーブ2の回転中心Oを基準(中心)とした角度をいうものとする。
比較のため、磁性部材6の位置を現像ブレード4と現像スリーブ2の当接部Nipから角度θ=5°の位置としたもの、及び角度θ=−30°の位置としたもの、現像スリーブ2表面からL=3.0mmの位置、及びL=0.5mmの位置で同様の試験を行った。その結果、通常環境では問題の発生はなかったが、低湿環境でカブリが悪化し、高湿環境では3〜5/10,000枚に極軽微な縦スジ画像が発生した。
また、磁性部材6からの最近接磁極であるマグネットローラ3のS2極の角度ωを変更して同様の試験を行ったところ、角度ω=15°〜55°で良好な出力画像が得られた。角度ω=10°のとき、軽微なハーフトーンムラが発生し、角度ω=60°ではカブリが若干増加した。ここで、角度ωは、詳細には、磁性部材6からの最近接磁極であるマグネットローラ3のS2極の磁束密度ピーク位置に対して、磁性部材6の最近接部6aがなす角度をいうものとする(図1,3参照)。
これは、従来は現像ブレード4と現像スリーブ2の当接部Nip近傍の磁界が関係していると考えられる。図5は磁性部材の有無による磁界の違いを説明する図であり、図5(a)は従来の場合、図5(b)は本実施例の場合について示している。
従来の現像器では図5(a)に示すように、現像スリーブ2表面に沿って磁界Jが形成されている。これに対し、本実施例では図5(b)に示すように、現像ブレード4と現像スリーブ2の近傍に磁性部材6を配置することで当接部Nip近傍の磁界Jが現像スリーブ2表面に対して法線方向に形成され、トナーが穂立ち状態になる。
図6(a),(b)はトナーの取り込み状態を説明する図である。
ここで、図6(a)に示すように磁性部材6の位置が現像ブレード4と現像スリーブ2の当接部Nipからθ=5°あるいはθ=−30°とした場合について説明する。この場合は、磁性部材6による現像ブレード4の現像剤取込部としてのトナー取り込み部分(現像ブレード4の一端部)4aの現像スリーブ上トナー層を穂立ち状態にする効果が弱い。このため、凝集したトナーが層厚規制部(現像ブレード4と現像スリーブ2の当接部Nipにより構成される)に詰まってしまい縦スジ状の画像が、また、凝集したトナーが層厚規制部を擦り抜けてしまう。その結果、トナーへの帯電量が所望量でないためにカブリが悪化し、また、凝集したトナーがそのまま現像に使用された場合に黒ポチ状の画像となって現れたと考えられる。
また、磁性部材6の位置が現像スリーブ2の表面からL=3.0mm又はL=0.5mmの時も同様に、現像ブレード4のトナー取込部分4aにおける現像スリーブ2上のトナー層を穂立ち状態にする効果が弱いため黒ポチや縦スジ画像が発生したと考えられる。
一方、磁性部材6の位置が現像ブレード4と現像スリーブ2の当接部Nipからθ=0
°〜−25°、かつ、現像スリーブ2表面からの距離L=1.0mm〜2.5mmの位置の時は次のように考えられる。すなわち、図6(b)に示すように現像ブレード4のトナー取込部分4aにおける現像スリーブ2上のトナー層が穂立ち状態となり、トナーが充分に解(ほぐ)されると考えられる。また、現像ブレードとの当接部における層厚規制の際にもトナーが充分に解されている。このことで、凝集したトナーが詰まったり、または、凝集した状態で当接部Nipを擦り抜けるといった現象を抑制でき、現像スリーブ2上のトナー層を薄く規制して所望の帯電量を均一に与えられたと考えられる。
更に、磁性部材6からの最近接磁極であるマグネットローラ3のS2極の角度ωが15°より小さいときは、次のように考えられる。すなわち、磁気拘束力が強くなり、トナー取込部分4aにトナーが詰まり、現像スリーブ2上のコートが不均一になったためハーフトーン画像に軽微なムラが発生したと考えられる。S2極の角度ωが55°より大きいときは、磁性部材6による現像スリーブ2上のトナーを穂立ちさせる効果が弱くなり、トナーが十分に規制/帯電されないためにカブリが発生したと考えられる。
従って、好ましくは角度ω=15°〜55°とすることで良好な出力画像が得られる。
このように、現像ブレード4と現像スリーブ2との当接部Nipの近傍、かつ現像スリーブ2の回転方向負側に磁性部材6を配置している(図3参照)。このことにより、円形度の高いトナーを使用した場合でも、現像ブレード4のトナー取込部分4a近傍でトナーが解され、更に現像スリーブ2上のトナーコートが均一に規制される。これにより、個々のトナーを均一に荷電できるようになるので、「カブリ」を抑制することが可能となる。
また、現像ブレード4と現像スリーブ2との当接部Nipにおける層厚規制の際にもトナーが十分に解されているので、凝集したトナーが詰まったり、または、凝集した状態で当接部Nipを擦り抜けてしまうといった現象を抑制できる。これにより、黒ポチ画像、縦スジ画像の発生を抑制することが可能となる。
磁性部材6の位置は、現像スリーブ2の回転方向に、当接部Nipよりも正側になると、層厚規制前のトナーの解し効果が得られない。一方、負側であっても当接部Nipからの距離が遠くなると解したトナーが再び凝集してしまう場合がある。そこで、本発明者は、磁性部材6の位置として、当接部Nipより現像スリーブ2の回転方向負側に0度〜25度、現像スリーブ2表面からの距離が1.0mm〜2.5mmの位置であることを見出した。従って、円形度が高いトナーに対しても、現像スリーブ2上のトナーコート量を適正化し、現像スリーブ2上のトナー層をより一層均一に帯電することができるため、「カブリ」、「濃度ムラ」の画像不良を防ぐことが可能となる。
図7は、本発明の実施例2に係る現像装置の概略断面図である。図8は、本実施例の評価結果を説明する図である。
本実施例2の特徴は、実施例1に対して、磁性部材6が現像スリーブ2の回転中心と現像ブレード4のトナー取込部分4a先端位置の近傍に配置されるところにある。なお、本実施例に係る画像形成装置の構成は実施例1で説明した画像形成装置と同様であり、同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
ここで、本実施例においては、マグネットローラ3は、N1極が現像ブレード4の当接部Nipから現像スリーブ2の回転方向正側に40°、S2極が当接部Nipから現像スリーブ2の回転方向負側に45°となるように、現像スリーブ2の内部に固定配置した。また、磁性部材6は、現像ブレード4の当接部から角度θ=−15°の位置に固定配置し
た。トナーは実施例1で使用したものと同様に球形度0.96の重合トナーを用いた。
次に、図7に示すように、現像スリーブ2の回転方向を正方向としたときの磁性部材6と現像ブレード4の先端位置とのなす角度φが以下に示す角度となるように現像ブレード4の弾性部分の長さを振ったものを用意した。そして、実際に10,000枚の通紙テストを行った。角度φは、10°、5°、0°、−5°、−10°、−15°とした。その結果を表4に示す。ここで、角度φは、詳細には、磁性部材6の最近接部6aに対して、現像ブレード4におけるトナー取込部分4aの現像スリーブ2回転方向負側の先端位置(端縁)4bがなす角度をいう(図7参照)。
Figure 2007121564
表4に示すように、現像ブレード4の角度φが−5°〜10°でカブリ、黒ポチ、縦スジ、スリーブゴーストが実用上問題なく良好な出力画像が得られた。特に、角度φ=0°、−5°の場合に良好な出力画像が得られた。
これは、現像ブレード4のトナー取込部分4aでトナーが取り込まれる際の現像スリーブ上のトナー穂立ち状態に関係していると考えられる。角度φが−15°より小さいとき、あるいは角度φが5°より大きいときは、図8(b)に示すように、トナー穂立ちが現像スリーブ2と法線方向になっていない状態で取り込み領域に取り込まれる。このため、トナーはほぐされた状態ではあるが、現像スリーブ2上のトナーコート状態が厚くなるためスリーブゴーストが発生したと考えられる。
一方、角度φが0〜−5°のときは、図8(a)に示すように、トナー穂立ちが現像スリーブ2と法線方向になった状態で規制されるので、トナー取り込み領域に取り込まれるトナー穂の長さが均一に揃えられる。つまり、トナーは充分に解された状態であり、更に現像スリーブ2上のトナーコート状態が薄く均一に行われている。そのため、当接部Nipにおいて個々のトナーに対する電荷付与が更に安定して均一に行われたためと考えられる。
従って、カブリ、黒ポチ、縦スジ、スリーブゴーストが良好な出力画像が安定して得られたと考えられる。
このように、本実施例では、磁性部材6を現像ブレード4と現像スリーブ2との当接部Nipの近傍、かつ現像スリーブ2の回転方向負側に配置し、かつ、角度θと角度φとの関係において、(|θ|−|φ|)≧0、好ましくは、φ≒0°としている。すなわち、当接部Nipからの角度が、現像ブレード4の先端位置4b及び磁性部材6それぞれ略等しい角度になるようにしている。これにより、円形度の高いトナーを使用した場合でも、現像ブレード4のトナー取込部分4a近傍でトナーが解され、現像スリーブ2上のトナー
穂の長さを略均一に揃えることができる。従って、適正にトナーコート量の規制が行われ、より均一に荷電できるようになり、カブリを抑制することが可能となる。
また、現像ブレード4と現像スリーブ2との当接部Nipにおける層厚規制の際にもトナーが十分に解されており、現像スリーブ2上のトナー穂の長さが均一に揃っている。このことで、凝集したトナーが詰まったり、または、凝集した状態で当接部Nipを擦り抜けてしまうといった現象を抑制できる。これにより、黒ポチ画像、縦スジ画像、スリーブゴーストの発生を抑制することが可能となる。
従って、円形度が高いトナーに対しても、現像スリーブ2上のトナーコート量を適正化し、現像スリーブ2上のトナー層をより一層均一に帯電することができるため、「カブリ」、「濃度ムラ」、「スリーブゴースト」等の画像不良を防ぐことが可能となる。
実施例1に係る現像装置の概略断面図。 従来の現像装置を説明する概略断面図。 実施例1に係る現像装置の概略断面図。 実施例1に係る画像形成装置の概略断面図。 磁性部材の有無による磁界の違いを説明する図。 トナーの取り込み状態を説明する図。 実施例2に係る現像装置の概略断面図。 実施例2の評価結果を説明する図。 従来の画像形成装置の概略断面図。
符号の説明
1 画像形成装置
2 現像スリーブ
3 マグネットローラ
4 現像ブレード
4a トナー取り込み部分
4b 先端位置
5 スキャナユニット
6 磁性部材
6a 最近接部
7 クリーニング装置
8 定着装置
9 転写装置
10 帯電ローラ
11 感光ドラム
12 現像装置
13 プロセスユニット
T 現像剤(トナー)
P 転写材
Nip 当接部
Na 端部

Claims (6)

  1. 回転可能に設けられ、一成分磁性現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に当接して設けられ、前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材と、
    を備えた現像装置において、
    前記現像剤担持体と前記現像剤規制部材との当接部近傍に磁性部材が固定配置されており、
    前記現像剤担持体の現像動作時の回転方向を正の方向とし、前記現像剤担持体の回転中心を基準にした場合、前記当接部における前記回転方向負側の端部に対して、前記磁性部材における前記回転方向正側の前記現像剤担持体表面に対する最近接部がなす角度θは、−25度≦θ≦0度
    を満足し、かつ、
    前記現像剤担持体表面と前記磁性部材の前記最近接部との間の距離Lは、
    1.0mm≦L≦2.5mm
    の関係を満足し、かつ、
    前記一成分磁性現像剤は、球形トナーであることを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤規制部材は、前記当接部よりも前記現像剤担持体表面の前記回転方向負側に現像剤取込部を有し、
    前記現像剤担持体の回転中心を基準にした場合、前記磁性部材の前記最近接部に対して、前記現像剤規制部材の前記現像剤取込部の前記回転方向負側の先端位置がなす角度φは、
    −10度≦φ≦5度、
    を満足し、かつ、
    前記角度θとの関係は
    (|θ|−|φ|)≧0
    を満足することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤担持体の内部に固定された複数の磁極を有する磁界発生手段を備え、
    前記現像剤担持体の回転中心を基準にした場合、前記磁界発生手段の前記複数の磁極のうち前記磁性部材に最も近接する最近接磁極に対して、前記磁性部材の前記最近接部がなす角度ωは、
    15度≦ω≦55度
    を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記トナーとして、
    (円形度)=(投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円の周囲長)/(投影トナー粒子の輪郭の長さ)
    で定義される平均円形度が0.960以上の球形トナーを使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像剤によって現像する現像装置と、
    前記静電潜像担持体上に形成された現像剤像を転写材に転写する転写手段と、
    転写材に転写された現像剤像を転写材上に定着する定着手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記現像装置が請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 少なくとも現像装置と、現像剤を収容する現像剤収容器とが一体化され、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスユニットにおいて、
    前記現像装置が請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置であることを特徴とするプロセスユニット。
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JP2011064861A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Kyocera Mita Corp 現像装置およびそれを備えた画像形成装置

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