JP2007121216A - 回転状態検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波ノイズの影響を抑制し、正確に直流モータの回転状態、特に回転数を検出する回転状態検出装置を提供する。
【解決手段】直流モータの回転に応じて出力される検出パルスPの内、直流モータの回転数を示す回転パルスを用いて直流モータの回転状態を検出する回転状態検出装置であって、検出パルスPの周期を計測する周期計測手段1と、検出パルスPが、回転パルスであるか、回転パルスが分割された分割パルスであるかを、直近の回転パルスの周期と検出パルスPの周期との周期差に基づいて判定する周期判定手段2と、検出パルスPが分割パルスである場合には、連続する複数の分割パルスの周期が合算された合算周期を検出パルスPの周期とし、これら分割パルスを一つの回転パルスに統合する補正手段3と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】直流モータの回転に応じて出力される検出パルスPの内、直流モータの回転数を示す回転パルスを用いて直流モータの回転状態を検出する回転状態検出装置であって、検出パルスPの周期を計測する周期計測手段1と、検出パルスPが、回転パルスであるか、回転パルスが分割された分割パルスであるかを、直近の回転パルスの周期と検出パルスPの周期との周期差に基づいて判定する周期判定手段2と、検出パルスPが分割パルスである場合には、連続する複数の分割パルスの周期が合算された合算周期を検出パルスPの周期とし、これら分割パルスを一つの回転パルスに統合する補正手段3と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流モータの回転状態、特に回転数を検出する回転状態検出装置に関する。
直流モータは、フレミングの左手の法則で駆動される基本的なモータであり、電流に比例したトルクを発生する使い易いモータである。自動車においても、スタータモータ、ミラー駆動、ワイパー駆動、パワーウィンドゥ駆動、シート駆動などの幅広い用途に使用されている。これら各装置の位置や速度を適切に制御するためには、モータの回転状態を正確に検出する必要がある。直流モータは、ステッピングモータのように回転数に応じた駆動パルスによって駆動されるものではない。従って、回転数を知るためには、何らかの方法によって、回転状態を検出する必要がある。
回転状態の検出には、種々の方法がある。モータの回転軸にスリット板を設け、このスリット板をフォトインタラプタの間で回転させることによるエンコーダはその一つである。また、磁極を持った回転板を設け、磁気センサを用いて磁極の回転を検出する方法もある。また、ブラシと電機子とを有する直流モータの特徴に着目し、前述のような他のセンサを用いずに、モータに流れる電流のリップルから、回転数を検出する方法もある。
図8は、直流モータに流れる電流のリップルから回転数を検出する従来の装置を模式的に示すブロック図である。電源電圧Bとグラウンドの間に、直流モータMと抵抗器Rとが直列に接続されている。直流モータMに流れる電流の脈動(リップル電流)は、グラウンドと抵抗器Rとの間のリップル電圧として検出される。このリップル電圧は、ブラシと電機子との接触による高周波成分(多くの場合、リップル周波数の高調波である。)を含む。これはノイズとして作用するため、フィルタ5aを介してノイズ成分となる高周波成分を除去した後、整形部5bにおいてリップルパルスRPにパルス化される。このリップルパルスRPは、マイクロコンピュータや論理回路などにより構成される制御装置へ入力される。制御装置は、リップルパルスRPのパルス数をカウントすることにより、容易に回転数を検出することができる。
下記に出典を示す特許文献1には、図8に示したような直流モータに流れるリップル電流を利用して直流モータの回転数を検出する回転状態検出装置が記載されている。従来、直流モータの高回転時の追従性を良くするためにフィルタの遮断周波数を高くすると、低回転時の安定性が悪くなった。一方、低回転時の安定性を重視して遮断周波数を低くすると高回転時の追従性が悪くなった。特許文献1の回転状態検出装置は、直流モータの回転数、つまりリップル電流の周波数に応じてフィルタの遮断周波数を調整可能に構成し、上記トレードオフを解消している。
直流モータのリップル電流を利用して回転数を検出する方法は簡単で有効なものである。また、特許文献1のようにフィルタの遮断周波数を可変とすることで、より正確な検出が可能となる。しかし、電機子と接触するブラシが磨耗すると、リップル電流の高周波ノイズ成分も大きくなる傾向がある。そして、フィルタによる高周波ノイズの減衰力が不足し、高周波ノイズがフィルタを通過してパルス化されてしまう(図9参照)。その結果、リップルパルスのパルス数が増大し、回転数が本来より多いもの(高速回転)と検出されてしまう。
そして、このようなノイズは、信号自身や信号を発生する機器自身が発生原因であるから、ノイズを減衰させると元の信号が減衰するなどの課題があり、対策が容易ではない。
そして、このようなノイズは、信号自身や信号を発生する機器自身が発生原因であるから、ノイズを減衰させると元の信号が減衰するなどの課題があり、対策が容易ではない。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、高周波ノイズの影響を抑制し、正確に直流モータの回転状態、特に回転数を検出する回転状態検出装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するための、本発明に係る直流モータの回転に応じて出力される検出パルスの内、前記直流モータの回転数を示す回転パルスを用いて前記直流モータの回転状態を検出する回転状態検出装置は下記特徴構成を備える。
即ち、前記検出パルスの周期を計測する周期計測手段と、前記検出パルスが、前記回転パルスであるか、前記回転パルスが分割された分割パルスであるかを、直近の前記回転パルスの周期と前記検出パルスの周期との周期差に基づいて判定する周期判定手段と、前記検出パルスが前記分割パルスである場合には、連続する複数の前記分割パルスの周期が合算された合算周期を前記検出パルスの周期とし、これら前記分割パルスを一つの回転パルスに統合する補正手段と、を備えることを特徴とする。
即ち、前記検出パルスの周期を計測する周期計測手段と、前記検出パルスが、前記回転パルスであるか、前記回転パルスが分割された分割パルスであるかを、直近の前記回転パルスの周期と前記検出パルスの周期との周期差に基づいて判定する周期判定手段と、前記検出パルスが前記分割パルスである場合には、連続する複数の前記分割パルスの周期が合算された合算周期を前記検出パルスの周期とし、これら前記分割パルスを一つの回転パルスに統合する補正手段と、を備えることを特徴とする。
直流モータの回転に応じて出力される検出パルスが高周波ノイズを受けた場合、又は、高周波ノイズの影響を受けてパルス化された検出パルスが出力された場合、直流モータの回転を示す回転パルスが分割される。即ち、本来の周期よりも短い周期を有する複数の分割パルスに分割される。連続する回転パルスの周期は、正確な回転を示す場合、大きな差異を有さない。従って、上記構成のように、直近の回転パルスの周期と、検出パルスの周期との周期差から、検出パルスが回転パルスであるか、分割パルスであるかを判定することができる。
分割パルスは、回転パルスが複数に分割されたものであるから、判定された分割パルスを統合すれば、元の回転パルスを復元することができる。
この特徴構成によれば、強力なノイズフィルタを使用する必要もなく、また、ノイズフィルタによる信号の減衰を招くこともなく、正確に直流モータの回転を示す検出パルスを得ることができる。従って、高周波ノイズの影響を抑制し、正確に直流モータの回転状態、特に回転数を検出する回転状態検出装置を提供することができる。
分割パルスは、回転パルスが複数に分割されたものであるから、判定された分割パルスを統合すれば、元の回転パルスを復元することができる。
この特徴構成によれば、強力なノイズフィルタを使用する必要もなく、また、ノイズフィルタによる信号の減衰を招くこともなく、正確に直流モータの回転を示す検出パルスを得ることができる。従って、高周波ノイズの影響を抑制し、正確に直流モータの回転状態、特に回転数を検出する回転状態検出装置を提供することができる。
ここで、さらに、前記検出パルスが、前記直流モータの回転に応じて出力されるリップル電流より得られたリップルパルスであることを特徴とすることができる。
直流モータに流れるリップル電流を利用して回転数を検出する方法は簡単で有効なものである。一方、電機子と接触するブラシが磨耗すると、リップル電流の高周波ノイズも大きくなる傾向がある。この高周波ノイズは、リップル周波数の高調波(harmonics)成分である場合が多い。従って、回転パルスのほぼ一定の位置(周期中の位置)において、回転パルスは分割される。換言すれば、回転パルスの周期には影響を与えず、回転パルスを複数のパルスに分割する。
従って、分割された分割パルスを統合することによって正確に元の回転パルスを復元することができる。また、リップルパルスのノイズは、直流モータの経年変化(ブラシなど接触部位の劣化)に応じて増大するが、分割パルスを統合する方法であれば、経年変化に影響されず、補正効果を持続することができる。
このように本特徴構成によれば、簡単な方法で検出パルスを得ることができると共に、高周波ノイズの影響を抑制し、正確に直流モータの回転数を検出可能な回転状態検出装置を提供することができる。
従って、分割された分割パルスを統合することによって正確に元の回転パルスを復元することができる。また、リップルパルスのノイズは、直流モータの経年変化(ブラシなど接触部位の劣化)に応じて増大するが、分割パルスを統合する方法であれば、経年変化に影響されず、補正効果を持続することができる。
このように本特徴構成によれば、簡単な方法で検出パルスを得ることができると共に、高周波ノイズの影響を抑制し、正確に直流モータの回転数を検出可能な回転状態検出装置を提供することができる。
また、前記周期判定手段が、前記周期差が基準周期差よりも大きい場合に、前記検出パルスが前記分割パルスであると判定するものであり、前記基準周期差が、前記直流モータの回転数に応じて設定されることを特徴とすることができる。
検出パルスが分割パルスであるか否かの判定は、直近の回転パルスの周期との周期差に基づいて行われる。従って、判定基準である基準周期差が固定値であると、回転速度によって異なる回転パルスの周期と、基準周期差との関係が大きく変動し、判定結果の安定性に欠く場合がある。そこで、本特徴構成では、基準周期差が直流モータの回転数(回転速度)に応じて設定されるようにしている。このようにすると、回転パルスの周期と、基準周期差との関係に変動が少なくなり、判定結果の安定性が向上する。そして、基準周期差は、順次、更新されていくため、直流モータの回転数が変化しても良好に追従する。
一例として、基準周期差を直近の回転パルスの周期に基づいて定めるようにすることができる。直流モータの回転は定常運転時には、急激に変化しない。従って、直近の回転パルスの周期と、回転パルスとしての検出パルスの周期との間には極めて大きな差異はない。また、回転パルスの周期は直流モータの回転速度を示すものであるから、良好に基準周期差を定めることができる。
また、さらに一例として基準周期差を直近の回転パルスの周期の1/2とすることができる。検出パルスが分割されるのは、多くの場合、パルスの立上がりや立下り部分の過渡応答時に発生する高周波ノイズ(リンギングノイズや、高調波ノイズなど)が原因である。過渡応答による振動は、対数関数的に収束するので、周期の半分程度で、その規模(この場合は振幅)はパルス化に影響を与えない程度に小さくなる。従って、回転パルスが分割パルスに分割される現象も周期の半分程度の範囲に発生する。このため、分割パルスの周期は、ほぼ周期の半分を超すことはないと考えてよい。基準周期差を直近の回転パルスの周期の1/2とすると、演算負荷も軽く、判定結果の安定性もよく、直流モータの回転数が変化しても良好に追従するものとなる。
また、さらに一例として基準周期差を直近の回転パルスの周期の1/2とすることができる。検出パルスが分割されるのは、多くの場合、パルスの立上がりや立下り部分の過渡応答時に発生する高周波ノイズ(リンギングノイズや、高調波ノイズなど)が原因である。過渡応答による振動は、対数関数的に収束するので、周期の半分程度で、その規模(この場合は振幅)はパルス化に影響を与えない程度に小さくなる。従って、回転パルスが分割パルスに分割される現象も周期の半分程度の範囲に発生する。このため、分割パルスの周期は、ほぼ周期の半分を超すことはないと考えてよい。基準周期差を直近の回転パルスの周期の1/2とすると、演算負荷も軽く、判定結果の安定性もよく、直流モータの回転数が変化しても良好に追従するものとなる。
また、前記周期判定手段が、前記周期差が基準周期差よりも大きい場合に、前記検出パルスが前記分割パルスであると判定するものであり、前記基準周期差が、前記直流モータの最大加減速時に生じる前記回転パルスの周期差よりも大きい値に設定されることを特徴とすることができる。
直流モータが、加速や減速する際には、連続する回転パルスの周期にある程度の差が生じる。基準周期差が小さい値に設定される場合には、加速や減速に伴う周期差が、基準周期差を上回る可能性もある。この場合、分割パルスの発生がないにも拘わらず、誤って分割パルスを検出してしまうことになる。本特徴構成のように、基準周期差が、直流モータの最大加減速時に生じる回転パルスの周期差よりも大きい値に設定されるとこのような問題は発生せず、安定した判定結果が得られる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る回転状態検出装置の構成を模式的に示すブロック図である。回転検出手段5は、直流モータの回転に応じて検出パルスPを出力する。回転検出手段5の具体例としては、種々のものがある。例えば、上述したような、スリット板とフォトインタラプタとを用いたエンコーダや、磁気センサを用いた回転センサなどである。図8に構成例を示したように、直流モータに流れる電流のリップルを整形して検出パルスPとしてのリップルパルスRPを得るようにしてもよい。つまり、パルス状の信号を得ることができれば、回転検出手段5として、種々の形態を採ることが可能である。
図1は、本発明に係る回転状態検出装置の構成を模式的に示すブロック図である。回転検出手段5は、直流モータの回転に応じて検出パルスPを出力する。回転検出手段5の具体例としては、種々のものがある。例えば、上述したような、スリット板とフォトインタラプタとを用いたエンコーダや、磁気センサを用いた回転センサなどである。図8に構成例を示したように、直流モータに流れる電流のリップルを整形して検出パルスPとしてのリップルパルスRPを得るようにしてもよい。つまり、パルス状の信号を得ることができれば、回転検出手段5として、種々の形態を採ることが可能である。
上述したように、検出パルスPが高周波(high frequency)ノイズの影響を受けて図9のように分割される場合がある。つまり、検出パルスPは、直流モータの回転数を示す回転パルスと、回転パルスが分割された分割パルスとを含む場合がある。特に、直流モータのリップル電流からリップルパルスRPを得る場合には、リップル周波数の高調波(harmonics)成分による高周波ノイズによって、回転パルスが分割される場合がある。
そこで、本発明に係る回転状態検出装置は、周期計測手段1と、周期判定手段2と、補正手段3と、基準周期差設定手段4とを有して、分割されたパルスを復元するように構成される。以下、適宜、復元前の検出パルスPを入力パルスPI、復元後の検出パルスPを出力パルスPOと称して説明する。
そこで、本発明に係る回転状態検出装置は、周期計測手段1と、周期判定手段2と、補正手段3と、基準周期差設定手段4とを有して、分割されたパルスを復元するように構成される。以下、適宜、復元前の検出パルスPを入力パルスPI、復元後の検出パルスPを出力パルスPOと称して説明する。
周期計測手段1は、入力パルス(検出パルス)PIのパルス周期を計測する。周期判定手段2は、入力パルスPIが、回転パルスであるか、回転パルスが分割された分割パルスであるかを判定する。具体的には、直近の回転パルスの周期と計測された入力パルス(検出パルス)PIの周期との周期差が基準周期差ΔTよりも大きい場合に、入力パルス(検出パルス)PIが分割パルスであると判定する。
補正手段3は、入力パルス(検出パルス)PIが分割パルスである場合には、連続する複数の分割パルスの周期が合算された合算周期を検出パルスPの周期とし、これら分割パルスを一つの回転パルスに統合し、出力パルスPOとして出力する。
補正手段3は、入力パルス(検出パルス)PIが分割パルスである場合には、連続する複数の分割パルスの周期が合算された合算周期を検出パルスPの周期とし、これら分割パルスを一つの回転パルスに統合し、出力パルスPOとして出力する。
図2の波形図に示すように、周期計測手段1は、入力パルスPIのパルス周期T1、T2、T3、T4、T5・・・を順次計測する。周期判定手段2は、例えば、直近の回転パルス(出力パルスPO)の周期T1と、計測された入力パルスPIの周期T2との周期差が基準周期差ΔTよりも大きいか否かを判定する。T1≒T2であるので、後述するように、ΔTを回転パルスの周期の1/2程度とすれば、周期差は基準周期差ΔTよりも充分小さい。従って、周期T2を有する入力パルスPIは、分割パルスと判定されない。
直近の回転パルス(出力パルスPO)の周期T2と、計測された入力パルスPIの周期T3とは、図から明らかなように、T2>T3である。T2とT3との差は基準周期差ΔTよりも大きいため、周期T3の入力パルスPIは分割パルスと判定される。
直近の回転パルス(出力パルスPO)の周期T2と、計測された入力パルスPIの周期T3とは、図から明らかなように、T2>T3である。T2とT3との差は基準周期差ΔTよりも大きいため、周期T3の入力パルスPIは分割パルスと判定される。
補正手段3は、分割パルス(周期T3及びT4)を統合して、入力パルスPIを回転パルスとして復元する。具体的には、周期判定手段2と協業し、以下のように復元する。周期判定手段2は、分割パルス(周期T3)と、それ以降の入力パルスPIとを統合した場合の合算周期を求める(合算は補正手段3が行ってもよい。)。図2に示す例の場合は、周期T4と合算する。そして、直近の回転パルスの周期と合算周期との周期差を判定する。図2の例の場合、合算周期(T3+T4)は、直近の回転パルス(出力パルスPO)の周期T2とほぼ同じとなる。従って、周期差は基準周期差ΔTよりも充分小さくなり、合算周期は回転パルスの周期と判定される。補正手段3は、合算周期を有する統合されたパルスを生成する。生成されたパルスは、回転パルスとして復元された出力パルスPOとなる。
尚、基準周期差ΔTは、直流モータの回転数に応じて設定される。つまり、回転パルスの周期に応じて設定される。回転パルスの周期が短い場合には、基準周期差ΔTは小さくなり、回転パルスの周期が長い場合には、基準周期差ΔTは大きくなる。一つの実施形態として、基準周期差ΔTは、回転パルスの周期の1/2程度以下に設定されるとよい。
入力パルスPIが分割されるのは、多くの場合、パルスの立上がりや立下り部分の過渡応答時に発生する高周波ノイズ(リンギングノイズや、高調波ノイズなど)を原因とする(図3参照。)。過渡応答による振動は、対数関数的に収束するので、周期の後半側へ行くほどその規模(この場合は振幅)も小さくなる。従って、回転パルスが分割パルスに分割される現象も周期の後半には収束する。このため、分割パルスは、ほぼ周期の前半に現れるものと考えてよい(図3参照。)。
図3に示したリップル電圧をパルス化する例によれば、周期Taとほぼ同じ周期Tbを有する回転パルスが周期Tb1とTb2とからなる2つの分割パルスに分割されている。1つめの分割パルスの周期Tb1は、回転パルスとしての周期Tbの1/2よりも小さい。従って、直近の回転パルスの周期Taと、分割パルスの周期Tb1との周期差(Ta−Tb1)は、Tb/2よりも大きくなる。直流モータの回転は定常運転時には急激に変化しないから、直近の回転パルスの周期Taと、回転パルスとしての周期Tbとの間には大きな差異はない。従って、基準周期差ΔTは、直近の回転パルスの周期に応じて定められる。基準周期差ΔTは、順次、更新されていくため、直流モータの回転数が変化しても追従する。
尚、一実施形態として、基準周期差ΔTを直近の回転パルスの周期の1/2にしたが、この割合は、使用される直流モータに応じて適宜設定される。当然、直流モータの仕様や経年変化に合わせて変更するようにしてもよい。また、周期に対する割合で定める必要はなく、周期から一定値を差し引くなど、他の方法で設定してもよい。
上述したように基準周期差ΔTの値は、適宜定められるが、直流モータの最大加減速時に生じる回転パルスの周期差よりも大きい値に設定される。直流モータが、加速や減速する際には、連続する回転パルスの周期にある程度の差が生じる。基準周期差ΔTが小さい値に設定される場合には、加速や減速に伴う周期差が、基準周期差Δを上回る可能性もある。この場合、分割パルスの発生がないにも拘わらず、誤って分割パルスを検出してしまうことになる。従って、基準周期差ΔTは、直流モータの最大加減速時に生じる回転パルスの周期差よりも大きい値に設定される。
例えば、図4に示す加減速時において、周期差(Tu−Tv)が最大加速時の周期差、周期差(Tz−Ty)が最大減速時の周期差である場合、これら何れの周期差よりも大きい値に基準周期差ΔTが定められる。
以下、図5〜7を利用して、本発明の好適な実施例について説明する。
図5は、本発明に係る回転状態検出装置の周期計測手段1、周期判定手段2、補正手段3、基準周期差設定手段4をハードウェアにて実現する場合の構成例を模式的に示すブロック図である。図5に示すブロック全体をASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)を用いて構成してもよいし、マイクロコンピュータやDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサと組み合わせて構成してもよい。
図5は、本発明に係る回転状態検出装置の周期計測手段1、周期判定手段2、補正手段3、基準周期差設定手段4をハードウェアにて実現する場合の構成例を模式的に示すブロック図である。図5に示すブロック全体をASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)を用いて構成してもよいし、マイクロコンピュータやDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサと組み合わせて構成してもよい。
図5に示すように、回転状態検出装置は、エッジ検出部11、周期カウンタ12、加算部13、パルス生成部14、制御部15を有して構成される。
エッジ検出部11及び周期カウンタ12は主として周期計測手段1に相当する。加算部13は、周期判定手段2、補正手段3に相当する。パルス生成部14は、補正手段4に相当する。制御部15は、本発明の周期判定手段2、補正手段3、補正手段4に相当する。上記各手段は、機能としての分担を示すものであり、必ずしも物理的に独立したものを示すものではない。下記に詳述する実施形態は、本発明を実施する一つの形態を例示したものである。従って、他のハードウェア構成や、ハードウェア上で実行されるソフトウェアとの協業などであっても、各機能を分担するものであれば充分である。
エッジ検出部11及び周期カウンタ12は主として周期計測手段1に相当する。加算部13は、周期判定手段2、補正手段3に相当する。パルス生成部14は、補正手段4に相当する。制御部15は、本発明の周期判定手段2、補正手段3、補正手段4に相当する。上記各手段は、機能としての分担を示すものであり、必ずしも物理的に独立したものを示すものではない。下記に詳述する実施形態は、本発明を実施する一つの形態を例示したものである。従って、他のハードウェア構成や、ハードウェア上で実行されるソフトウェアとの協業などであっても、各機能を分担するものであれば充分である。
エッジ検出部11は、図6に示すように入力パルスPI(検出パルスP、リップルパルスRP)のエッジを検出する。本実施形態では、入力パルスPIの立ち上がりエッジを微分して、エッジ検出信号edgeを出力する。
エッジ検出信号edgeは、種々のブロックへ入力され、制御の基準となる。図5においては、図示簡略化のため、制御部15及び周期カウンタ12への入力のみを示している。
エッジ検出信号edgeは、種々のブロックへ入力され、制御の基準となる。図5においては、図示簡略化のため、制御部15及び周期カウンタ12への入力のみを示している。
周期カウンタ12は、エッジ検出信号edgeに基づいてカウント値Tcurをリセットし、以後、次のエッジ検出信号edgeの入力までカウント値Tcurをインクリメントする。図6に示すように、それぞれ入力パルスPIの周期T1、T2、T3、・・・に合わせて、カウント値TcurがT1、T2、T3、・・・となり、入力パルスPIの周期がカウントされる。
加算部13は、加算器31によってカウント値Tcurと、オフセット値Tofstとを加算する。オフセット値Tofstは、初期値ゼロである。制御部15からの制御信号sfrgとマルチプレクサ33とによって、レジスタ32に格納されたTaddと、ゼロとが選択される(図5参照。)。
加算器31は、オフセット値Tofstがゼロの場合には、カウント値Tcurを加算結果として出力する。レジスタ32には、エッジ検出信号edgeのタイミングに基づいてこの加算結果がTaddとして格納される。つまり、レジスタ32の値は、エッジが検出されるごとに更新される(図6参照。)。レジスタ32の値Taddは、制御部15及びパルス生成部14に出力される。
加算器31は、オフセット値Tofstがゼロの場合には、カウント値Tcurを加算結果として出力する。レジスタ32には、エッジ検出信号edgeのタイミングに基づいてこの加算結果がTaddとして格納される。つまり、レジスタ32の値は、エッジが検出されるごとに更新される(図6参照。)。レジスタ32の値Taddは、制御部15及びパルス生成部14に出力される。
制御部15では、エッジ検出部11からのエッジ検出信号edge、及び加算部13からのレジスタ値Taddを入力されると、図7に示すフローチャートに示す制御を行う。この制御に際しては、制御部15のレジスタ53、52に格納されているΔT(基準周期差)及びTref(直近の回転パルスの周期)が共に使用される。
制御部15は、エッジ検出信号edgeがアクティブであること(=High)を確認すると(#1)、TrefとTaddとの差が、基準周期差ΔTよりも小さいか否かを判定する(#2)。Taddは、入力パルスPIのパルス周期であるから、TrefとTaddとの差は、「直近の回転パルスの周期」と「計測された入力パルスPI(検出パルス)の周期」との周期差である。この周期差が、基準周期差ΔTよりも小さい場合には、計測された入力パルスPIは、回転パルスであると判定される。尚、図6に示すタイミングチャートにおいては、「judge」が「true」となることで表現されている。
入力パルスPIが、分割パルスではなく回転パルスであることが判定されると、レジスタ51、52、54の値が以下のように設定される(#3)。
レジスタ51には、制御信号sfrgがLowに設定される。次回の入力パルスPIの評価の際には、加算部13においてTofstの値としてゼロが選択される。
レジスタ52には、回転パルスと判定された入力パルスPIの周期Taddが、直近の回転パルスの周期Trefとして格納される。つまり、次回の判定のために、Trefの値が更新される。
レジスタ54には、制御信号rfrgが、Lowに設定される。制御信号rfrgは、パルス生成部14で使用される。
レジスタ51には、制御信号sfrgがLowに設定される。次回の入力パルスPIの評価の際には、加算部13においてTofstの値としてゼロが選択される。
レジスタ52には、回転パルスと判定された入力パルスPIの周期Taddが、直近の回転パルスの周期Trefとして格納される。つまり、次回の判定のために、Trefの値が更新される。
レジスタ54には、制御信号rfrgが、Lowに設定される。制御信号rfrgは、パルス生成部14で使用される。
尚、図7には不図示であるが、基準周期差ΔTも、Taddの値に基づいて再計算され、再計算された結果が、レジスタ53に格納される。次回の入力パルスPIの周期の評価には、更新後の基準周期差ΔTが使用される。このように、制御部15は、図1に示す基準周期差設定手段4としても機能する。
パルス生成部14は、回転パルスの周期(Tpuls)に基づいて、出力パルスPO(検出パルス)を生成し、出力する。Tpulsが格納されるレジスタ42は、入力パルスPIのエッジが検出されるごとに更新される。制御信号rfrgがLowの場合、レジスタ42には、TpulsとしてTaddが格納される。Tpulsは、出力パルスPOの周期を規定する値である。パルス生成器43は、レジスタ42からTpulsの値を読み出し、必要に応じてTpulsの値を記憶する。そして、High期間が固定値Thighで、周期がTpulsの出力パルスPOを生成し、出力する(図6参照。)。検出パルスP(リップルパルスRP)として回転検出部5に出力される出力パルスPOは、パルス数が重要であり、デューティー比は重要ではない。従って、本実施形態では、出力パルスPOのHigh期間を固定値Thighとし、パルス生成器43の構成を簡素化している。デューティー比を一定にする場合には、ThighをTpulsの関数とすればよい。例えば、Thigh=Tpuls/2とすれば、デューティー比1:1となる。
次に、入力パルスPIが分割パルスである場合について説明する。図6に示すタイミングチャートにおいて、入力パルスPIの周期がT3、T4である場合について説明する。
エッジ検出部11、周期カウンタ12の動作は、上述したとおりである。周期T2は、回転パルスとしての周期であったので、Tofstはゼロである。従って、加算部13は、Tadd=T3として、加算結果を制御部15及びパルス生成部14に出力する。制御部15は、以下の計算を行い、入力パルスPIの周期を判定する。
エッジ検出部11、周期カウンタ12の動作は、上述したとおりである。周期T2は、回転パルスとしての周期であったので、Tofstはゼロである。従って、加算部13は、Tadd=T3として、加算結果を制御部15及びパルス生成部14に出力する。制御部15は、以下の計算を行い、入力パルスPIの周期を判定する。
Tref−Tadd = T2−T3 > ΔT(≒T2/2)
上記、計算結果より入力パルスPIは、分割パルスと判定される。図6に示すタイミングチャートに示すように、「judge」は「fault」となる。そして、図7に示すフローチャートに示すように、レジスタ51、52、54の値が以下のように設定される(#4)。
レジスタ51には、制御信号sfrgがHighに設定される。これにより、次回の入力パルスPIの評価の際には、加算部13においてTofstの値としてTadd(=T3)が選択される。
レジスタ52には、Tref(=T2)の値が保持される。新たな回転パルスがあることが判定されていないため、直近の回転パルスの周期Tref(=T2)に変更がないからである。尚、Trefと同様に、基準周期差ΔTも、再計算されない。もしくは、再計算されても、Trefが同じであるため、同じ値に更新される。
レジスタ54には、制御信号rfrgが、Highに設定される。
レジスタ52には、Tref(=T2)の値が保持される。新たな回転パルスがあることが判定されていないため、直近の回転パルスの周期Tref(=T2)に変更がないからである。尚、Trefと同様に、基準周期差ΔTも、再計算されない。もしくは、再計算されても、Trefが同じであるため、同じ値に更新される。
レジスタ54には、制御信号rfrgが、Highに設定される。
制御信号rfrgがHighの場合、レジスタ42には前回更新したTpuls(=回転パルスの周期T2)が保持される。パルス生成部14は、前回のエッジ検出時に設定された周期Tpulsに基づいて、出力パルスPOを生成し、出力する処理を継続する。従って、出力パルスPOは、分割パルスに影響されることなく、本来の周期T2で生成され、出力される。
続いて、図6に示すタイミングチャートに示すように、入力パルスPIの周期T3に続いて周期T4が測定される。周期カウンタ12のカウント値Tcur(=T4)は、加算部13の加算器31に入力される。
加算部13において、マルチプレクサ33を制御する制御信号sfrgはHighであるから、加算器31にはオフセット値Tofstとして、レジスタ32に格納されたTadd(=T3)が入力されている。加算器31は、以下の加算を行う。
加算部13において、マルチプレクサ33を制御する制御信号sfrgはHighであるから、加算器31にはオフセット値Tofstとして、レジスタ32に格納されたTadd(=T3)が入力されている。加算器31は、以下の加算を行う。
Tofst + Tcur = T3 + T4
レジスタ32はエッジ検出信号edgeに基づいてこの加算結果をTaddとして格納する。レジスタ32の値Tadd(=T3+T4)は、制御部15及びパルス生成部14に出力される。制御部15は、以下の計算を行い、2つの周期が合算された合算周期Taddが、復元される出力パルスPO(検出パルスP)の周期となり得るか否かを判定する。つまり、入力パルスPIが、T3+T4の周期を持つものと仮定して、これが回転パルスと認定できるか否かを判定する。
Tref−Tadd = T2−(T3+T4) < ΔT(≒T2/2)
上記、計算結果より仮想の入力パルスPI(合算周期T3+T4)は、回転パルスと判定される。図6に示すタイミングチャートにおいては、「judge」が「true」となる。そして、図7に示すフローチャートにおいて、レジスタ51、52、54の値が以下のように設定される(#3)。
尚、ここで「Tref−Tadd(合算周期)」が、依然としてΔTを上回る場合は、同様の処理を繰り返す。即ち、回転パルスが3つ以上に分割されていても、本実施形態を用いて合算周期を求め、ΔTを上回ることを判定した上で、回転パルスとしての周期を復元することができる。
尚、ここで「Tref−Tadd(合算周期)」が、依然としてΔTを上回る場合は、同様の処理を繰り返す。即ち、回転パルスが3つ以上に分割されていても、本実施形態を用いて合算周期を求め、ΔTを上回ることを判定した上で、回転パルスとしての周期を復元することができる。
仮想の入力パルスPI(周期T3+T4)が、分割パルスではなく回転パルスであることが判定されると、レジスタ51、52、54の値が以下のように設定される(#3)。
レジスタ51には、制御信号sfrgがLowに設定される。これにより、次回の入力パルスPIの評価の際には、加算部13においてTofstの値としてゼロが選択される。
レジスタ52には、回転パルスの周期と認定されたTadd(=T3+T4;合算周期)が、直近の回転パルスの周期Trefとして格納される。つまり、次回の判定のためにTrefの値が更新される。
レジスタ54には、制御信号rfrgが、Lowに設定される。
レジスタ51には、制御信号sfrgがLowに設定される。これにより、次回の入力パルスPIの評価の際には、加算部13においてTofstの値としてゼロが選択される。
レジスタ52には、回転パルスの周期と認定されたTadd(=T3+T4;合算周期)が、直近の回転パルスの周期Trefとして格納される。つまり、次回の判定のためにTrefの値が更新される。
レジスタ54には、制御信号rfrgが、Lowに設定される。
尚、基準周期差ΔTも、合算周期であるTaddの値に基づいて再計算され、再計算された結果が、レジスタ53に格納される。次回の入力パルスPIの周期の評価には、更新後の基準周期差ΔTが使用される。
パルス生成部14のレジスタ42には、エッジ検出信号edgeに基づいてTpulsとしてTadd(=T3+T4)が格納される。パルス生成器43は、High期間が固定値Thighで、周期がTpuls(=T3+T4)の出力パルスPOを生成し、出力する(図6参照。)。このように、検出された分割パルスを統合して、入力パルスPI(検出パルスP、リップルパルスRP)を回転パルスとして復元し、出力パルスPO(検出パルスP、リップルパルスRP)を出力する。
以上説明したように、本実施形態において、加算部2は、制御部15と協業して、連続して計測された複数の分割パルスの周期を合算する。制御手段15は、複数の分割パルスの周期が合算された合算周期を検出パルスPの周期として判定する。パルス生成部14は、合算周期に基づいて検出パルスPを復元する。
上述したように、エッジ検出部11及び周期カウンタ12は主として周期計測手段1に相当する。加算部13は、周期判定手段2、補正手段3に相当する。パルス生成部14は、補正手段4に相当する。制御部15は、本発明の周期判定手段2、補正手段3、補正手段4に相当する。
従って、上記実施形態によれば、周期計測手段1と、周期判定手段2と、補正手段3とを備えた、本発明に係る回転状態検出装置を実現することができる。
上述したように、エッジ検出部11及び周期カウンタ12は主として周期計測手段1に相当する。加算部13は、周期判定手段2、補正手段3に相当する。パルス生成部14は、補正手段4に相当する。制御部15は、本発明の周期判定手段2、補正手段3、補正手段4に相当する。
従って、上記実施形態によれば、周期計測手段1と、周期判定手段2と、補正手段3とを備えた、本発明に係る回転状態検出装置を実現することができる。
以上、説明したように本発明によって、高周波ノイズの影響を抑制し、正確に直流モータの回転状態、特に回転数を検出する回転状態検出装置を提供することができる。
1 周期計測手段
2 周期判定手段
3 補正手段
P 検出パルス
PI 入力パルス
PO 出力パルス
RP リップルパルス
ΔT 基準周期差
2 周期判定手段
3 補正手段
P 検出パルス
PI 入力パルス
PO 出力パルス
RP リップルパルス
ΔT 基準周期差
Claims (4)
- 直流モータの回転に応じて出力される検出パルスの内、前記直流モータの回転数を示す回転パルスを用いて前記直流モータの回転状態を検出する回転状態検出装置であって、
前記検出パルスの周期を計測する周期計測手段と、
前記検出パルスが、前記回転パルスであるか、前記回転パルスが分割された分割パルスであるかを、直近の前記回転パルスの周期と前記検出パルスの周期との周期差に基づいて判定する周期判定手段と、
前記検出パルスが前記分割パルスである場合には、連続する複数の前記分割パルスの周期が合算された合算周期を前記検出パルスの周期とし、これら前記分割パルスを一つの回転パルスに統合する補正手段と、を備える回転状態検出装置。 - 前記検出パルスは、前記直流モータの回転に応じて出力されるリップル電流より得られたリップルパルスである請求項1に記載の回転状態検出装置。
- 前記周期判定手段は、前記周期差が基準周期差よりも大きい場合に、前記検出パルスが前記分割パルスであると判定するものであり、
前記基準周期差は、前記直流モータの回転数に応じて設定される請求項1又は2に記載の回転状態検出装置。 - 前記周期判定手段は、前記周期差が基準周期差よりも大きい場合に、前記検出パルスが前記分割パルスであると判定するものであり、
前記基準周期差は、前記直流モータの最大加減速時に生じる前記回転パルスの周期差よりも大きい値に設定される請求項1又は2に記載の回転状態検出装置。
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