JP2007118388A - 補強層の製造方法及び空気のうの製造方法 - Google Patents

補強層の製造方法及び空気のうの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】帯状補強部材11aをスロープ部39の外周面に貼付ける作業が簡単にして、補強層11の製造時間、換言すれば、空気のう1の製造時間を短縮化する。
【解決手段】不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材11aをクラウン部37の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、トップ部11TDを成型すると共に、帯状インナー部材11bをスロープ部39の外周面に貼付けて、帯状補強部材11aを帯状インナー部材11bに付着させつつ、スロープ部39の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、補強層11におけるスカート部11SDを成型すること。
【選択図】図7

Description

本発明は、空気のうの構成要素の1つである環状の補強層を製造するための補強層の製造方法、及び前記空気のうを製造するための空気のうの製造方法に関する。
近年、タイヤ業界においては、タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持する空気のうについて、種々の開発が行われている。また、前記空気のうは、作動気体としての空気を充填可能な中空円環状のチューブと、このチューブに設けられた補強層とを具備しており、前記空気のうの性能に大きく影響を与える前記補強層の成型については、特に開発が進んでおり、先行技術として特許文献1に示すものがある。ここで、前記補強層は、トップ部と、このトップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部とを備えている。
前記先行技術は、成型ドラムを用いて環状の前記補強層を製造する方法に関するものであって、前記成型ドラムは、前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部と、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えている。
前記先行技術によって環状の前記補強層を製造する場合には、まず、ゴムと不織布の複合材料からなる帯状補強部材を前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型する。次に、前記帯状補強部材を一方の前記スロープ部の外周面及び一方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型する。また、前記帯状補強部材を他方の前記スロープ部の外周面及び他方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型する。そして、前記補強層を前記成型ドラムから取外すことにより、前記補強層の製造が終了する。
WO2002/096678号公報
ところで、前記成型ドラムにおける前記スロープ部は、前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるように構成されているため、換言すれば、前記成型ドラムにおける前記スロープ部の外周面は、前記成型ドラムのドラム軸心に対して傾斜しているため、前記帯状補強部材を前記スロープ部の外周面に貼付ける際に、前記スロープ部の外周面に対して前記帯状補強部材が滑り易くなる。そのため、前記帯状補強部材を前記スロープ部の外周面に貼付ける作業が厄介になって、前記補強層の製造時間、換言すれば、前記空気のうの製造時間が長くなるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するために、前記スロープ部に前記帯状補強部材を貼付ける際に、前記スロープ部の外周面に対して前記帯状補強部材が滑り難くなる、新規な補強層の製造方法を提供することを第1の目的とし、更に、新規な補強層の製造方法と共通の主要部を有した新規な空気のうの製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の手段は、タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持する空気のうの構成要素の1つであって、トップ部と、このトップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部とを有した環状の補強層を製造するための補強層の製造方法において、前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、付着性のある付着物質又は付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型する第1スカート部成型工程と、前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型する第2スカート部成型工程と、前記トップ部成型工程、前記第1スカート部成型工程、及び前記第2スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、を具備したことである。
ここで、「付着性」とは、粘着性、密着性も含む意であって、「付着させる」とは、粘着させること、密着させること、貼付けることも含む意である。また、「粘着物質」には、例えば加硫接着剤が含まれ、シート状、ゲル状、又はペースト状であるか否かは問わないものであって、「粘着部材」には、例えばゴムからなる帯状インナー部材が含まれる。更に、「前記スロープ部の外周面に直接的又は間接的に貼付ける」としたのは、前記スロープ部の外周面に直接的に貼付ける他に、前記スロー部の外周面に前記粘着物質又は前記粘着部材を介して間接的に貼付けることも含むためである。
第1の特徴によると、前記第1スカート部成型工程及び前記第2スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けているため、前記帯状補強部材を前記スロープ部に貼付ける際に、前記スロープ部の外周面に対して前記帯状補強部材が滑り難くなる。
本発明の第2の特徴は、第1の特徴に加えて、前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、前記第1スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を一方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、前記第2スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を他方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することである。
本発明の第3の特徴は、第1の特徴に加えて、前記付着部材は、ゴムからなる帯状インナー部材であって、前記第1スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を一方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、前記第2スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を他方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することである。
本発明の第4の特徴は、第2の特徴に加えて、前記付着部材は、ゴムからなる帯状インナー部材であって、前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、前記第1スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を一方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を一方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、前記第2スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を他方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を他方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することである。
本発明の第5の特徴は、タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持するものであって、作動気体(空気、窒素ガス等)を充填可能な中空円環状のチューブと、このチューブに設けられかつトップ部及び該トップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部を有した補強層とを備えてなる空気のうを製造するための空気のうの製造方法において、ゴムを構成材料として用い、中空円環状の前記チューブを成型するチューブ成型工程と、前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、付着性のある付着物質又は付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型する第1スカート部成型工程と、前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型する第2スカート部成型工程と、前記トップ部成型工程、前記第1スカート部成型工程、及び前記第2スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、前記チューブ成型工程及び前記補強層取外し工程が終了した後に、前記チューブを前記補強層の内側に挿入して、前記補強層を前記チューブに組付ける補強層組付け工程と、具備したことである。
ここで、「付着性」とは、粘着性、密着性も含む意であって、「付着させる」とは、粘着させること、密着させること、貼付けることも含む意である。また、「粘着物質」には、例えば加硫接着剤が含まれ、シート状、ゲル状、又はペースト状であるか否かは問わないものであって、「粘着部材」には、例えばゴムからなる帯状インナー部材が含まれる。更に、「前記スロープ部の外周面に直接的又は間接的に貼付ける」としたのは、前記スロープ部の外周面に直接的に貼付ける他に、前記スロー部の外周面に前記粘着物質又は前記粘着部材を介して間接的に貼付けることも含むためである。
第5の特徴によると、前記第1スカート部成型工程及び前記第2スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けているため、前記帯状補強部材を前記スロープ部に貼付ける際に、前記スロープ部の外周面に対して前記帯状補強部材が滑り難くなる。
本発明の第6の特徴は、第5の特徴に加えて、前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、前記第1スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着部材又は前記付着物質に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を一方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、前記第2スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を他方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することである。
本発明の第7の特徴は、第5の特徴又は第6の特徴に加えて、前記補強層組付け工程が終了した後に、前記補強層に加硫処理を施すことにより、前記補強層の剛性を強化する補強層加硫工程と、を具備したことである。
請求項1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記帯状補強部材を前記スロープ部に貼付ける際に、前記スロープ部の外周面に対して前記帯状補強部材が滑り難くなるため、前記帯状補強部材を前記スロープ部の外周面に貼付ける作業が簡単になって、前記補強層の製造時間、換言すれば、前記空気のうの製造時間を短縮化して、作業能率の向上を図ることができる。
本発明の実施形態について図1から図11を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係わるタイヤに収容された状態の空気のうの部分断面図であって、図2は、本発明の実施形態に係わる空気のうの斜視図であって、図3及び図4は、本発明の実施形態に係わる補強層成型装置の模式的な斜視図であって、図5は、本発明の実施形態に係わる加硫金型装置の断面図であって、図6から図11は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法を説明する図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係わる空気のう1は、タイヤ3内に収容された状態でリム5に組付けられるものであって、パンク等によってタイヤ3の内圧が急激に低下した際にタイヤ3に代わって車両荷重を支持するものである。
空気のう1は、作動気体としての空気を充填可能な中空円環状の空気のチューブ7を具備しており、このチューブ7は、天然ゴム,イソプレンゴム等のゴムからなるものである。また、チューブ7に充填された空気の圧力は、タイヤ3の内部に充填された空気の圧力以上になっている。なお、空気のう1に充填される作動気体には、窒素ガス等の空気以外の作動気体も含まれる。
チューブ7には、加硫処理を施した補強体9が設けられており、この補強体9は、チューブ7全体を覆うように構成されている。また。補強体9は、チューブ7に設けられた補強層11と、この補強層11に一体に接合された外皮層13と、補強層11と外皮層13との間に介在した一対の補強ビード15とからなる。
ここで、補強層11は、例えばポリアミド不織布,ポリエステル不織布,カーボン不織布,レーヨン不織布,ガラス不織布等の不織布と例えば天然ゴム,イソプレンゴム等のゴムの複合材料からなる帯状補強部材11a、及び例えば天然ゴム,イソプレンゴム等のゴムからなる帯状インナー部材11bによって成型されるものであって(図7(b)、図8参照)、チューブ7に組付けられる前の補強層11は、トップ部11TDと、このトップ部11TDの両側に連続して形成された一対のスカート部11SDとを有している(図8参照)。また、外皮層13は、例えば天然ゴム,イソプレンゴム等のゴムからなる帯状外皮部材13aによって成型されるものであって、補強ビード15は、例えば天然ゴム,イソプレンゴム等のゴムからなる帯状ビード部材15aによって構成されるものである。
更に、外皮層13の内周面には、リム5の外周面に接触可能な複数の第1リッジ17が形成されており、外皮層13の内寄りの肩面には、タイヤ3におけるビードフィラ19に接触可能な複数の第2リッジ21が形成されている。
従って、パンク等によってタイヤ3の内圧が急激に低下すると、空気のう1が拡張変形して、タイヤ3の内周面に密着する。これによって、タイヤ3に代わって、空気のう1により車両荷重を支持することができる。
一方、通常の走行中においては、補強体9における補強層11によってチューブ7の剛性(換言すれば、空気のう1の剛性)を高めつつ、遠心力による空気のう1の拡張を抑えることができる。これによって、空気のう1とタイヤ3との擦り合いによる空気のう1及びタイヤ3の損傷をなくすことができる。
また、複数の第1リッジ17によって空気のう1の内周面とリム5の外周面との間、複数の第2リッジ21によって空気のう1の内寄りの肩面とビードフィラ19との間に、空気が通過可能な間隙(通路)を形成することができ、タイヤ3内における空気の循環を高めることができる。これによって、リム5による放熱作用を十分に発揮させて、タイヤ3内における空気の温度上昇又は温度のばらつきを抑えることができる。
図3及び図4に示すように、本発明の実施形態に係わる補強体成型装置23は、環状の補強体9を成型する際に用いられる装置であって、成型装置本体25を具備している。また、成型装置本体25には、軸受部材27が設けられており、この軸受部材27には、ドラム回転軸29がドラム軸心(ドラム回転軸29の軸心)Cを中心として回転可能に設けられている。そして、成型装置本体25における軸受部材27の近傍には、ドラム回転軸29を回転させる回転モータ31が設けられており、この回転モータ31の出力軸33は、ドラム回転軸29に連動連結されている。
ドラム回転軸29には、硬質の成型ドラム35が設けられており、この成型ドラム35は、ドラム軸心Cを中心としてドラム回転軸29と一体的に回転可能であって、成型ドラム35の構成の詳細は、次のようになる。
即ち、成型ドラム35は、クラウン部37を備えており、このクラウン部37は、空気のう1の外周面に近似した外周面を有している。また、クラウン部37の両側には、スロープ部39がそれぞれ連続して形成されており、一対のスロープ部39は、クラウン部37から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成されている。更に、一方のスロープ部39の一側及び他方のスロープ部39の他側には、ボトム部41がそれぞれ連続して形成されており、一対のボトム部41は、空気のう1の外径よりも小径になるようにそれぞれ構成されている。そして、クラウン部37の外周面、一対のスロープ部39の外周面、及び一対のボトム部41の外周面は、例えばブラスト処理等の離型処理がそれぞれ施されている。
また、成型ドラム35は、8つの分割ドラム35Sにセグメント化されており、8つの分割ドラム35Sは、適宜の手段によって成型ドラム35のドラム径方向へ拡縮移動(拡張移動・収縮移動)できるようにそれぞれ構成されている。なお、8つの分割ドラム35Sをドラム径方向へ収縮移動させる場合には、まず、4つの分割ドラム(1つ間隔置きの分割ドラム)35Sをドラム径方向へ収縮移動させて、次に、残りの4つの分割ドラム35Sをドラム径方向へ収縮移動させるようになっている。
なお、本発明の実施形態にあっては、成型ドラム35は、前述のように、クラウン部37、一対のスロープ部39、及び一対のボトム部41を備えているが、一対のボトム部41を省略しても差し支えない。
図5に示すように、本発明の実施形態に係わる加硫金型装置43は、上下に対向した円板状のトップ金型45と円板状のアンダー金型47を備えており、トップ金型45は、適宜の手段によってそれぞれ上下方向へ移動可能である。また、トップ金型45とアンダー金型47の間には、環状のアウター金型49が設けられており、このアウター金型49は、複数の分割アウター金型49Sにセグメント化されてあって、複数の分割アウター金型49Sは、適宜の手段によって加硫金型装置43の金型径方向へ拡縮移動(拡張移動・収縮移動)できるようになっている。更に、トップ金型45とアンダー金型47の間におけるアウター金型49の内側には、環状のインナー金型51が設けられており、このインナー金型51は、複数の分割インナー金型51Sにセグメント化されてあって、複数の分割インナー金型51Sは、適宜の手段によって金型径方向へ拡縮移動できるようになっている。
そして、トップ金型45、アンダー金型47、アウター金型49、及びインナー金型51によって、補強体9を組付けたチューブ7を収容する収容空間43Vが形成されるようになっており、インナー金型51における収容空間43Vを形成する部位には、第1リッジ17に対応する複数の第1凹部53、及び第2リッジ21に対応する複数の第2凹部55が形成されている。
なお、トップ金型45、アンダー金型47、アウター金型49、及びインナー金型51は、ヒータ57をそれぞれ内蔵している。
次に、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法について図6から図11を参照して説明する。
本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法は、空気のう1を製造するための方法であって、次のように、(i)チューブ成型工程、(ii)トップ部成型工程、(iii)第1スカート部成型工程、(iv)第2スカート部成型工程、(v)外皮層成型工程、(vi)補強体取外し工程(換言すれば、補強層取外し工程)、(viii)補強体組付け工程(換言すれば、補強層組付け工程)、(ix)補強体加硫工程(換言すれば、補強層加硫工程)を具備している。
(i) チューブ成型工程
図6(a)に示すように、押出成型機(図示省略)によって中空棒状の半チューブ7’を成型する。そして、図6(b)に示すように、半チューブ7’の一端部と他端部を接合して、中空円環状のチューブ7を形成する。更に、チューブ7に加硫処理又は半加硫処理を施すことにより、チューブ7の剛性を強化する。
(ii) トップ部成型工程
前記(i)チューブ成型工程が終了した後に、図7(a)に示すように、帯状補強部材11aをクラウン部37の外周面に周方向へ沿って貼付ける。更に、帯状補強部材11aをクラウン部37の外周面に重ねた状態で貼付ける(所謂重ね貼りをする)。これにより、補強層11におけるトップ部11TDを成型することができる。なお、帯状補強部材11aを貼付ける際には、回転モータ31の駆動により成型ドラム35を適宜にドラム軸心Cを中心として回転させる。
(iii) 第1スカート部成型工程
前記(ii)トップ部成型工程が終了した後に、図7(b)に示すように、帯状インナー部材11bを一方のスロープ部39の外周面に間隔を開けることなくかつ周方向に沿って螺旋状に貼付けて、帯状補強部材11aを帯状インナー部材11bに付着させつつ、一方のスロープ部39の外周面に周方向に沿って(帯状インナー部材11bを介して)間接的かつ螺旋状に貼付ける。また、帯状補強部材11aを一方のボトム部41の外周面に周方向へ沿って貼付ける。これにより、図8(a)に示すように、補強層11における一方のスカート部11SDを成型することができる。なお、帯状インナー部材11b及び帯状補強部材11aを貼付ける際には、回転モータ31の駆動により成型ドラム35を適宜にドラム軸心Cを中心として回転させる。
(iv) 第2スカート部成型工程
前記(iii)第1スカート部成型工程が終了した後に、帯状インナー部材11bを他方のスロープ部39の外周面に間隔を開けることなくかつ周方向に沿って螺旋状に貼付けて、帯状補強部材11aを帯状インナー部材11bに付着させつつ、他方のスロープ部39の外周面に周方向に沿って(帯状インナー部材11bを介して)間接的かつ螺旋状に貼付ける。また、帯状補強部材11aを他方のボトム部41の外周面に周方向へ沿って貼付ける。これにより、図8(b)に示すように、補強層11における他方のスカート部11SDを成型することができる。なお、帯状インナー部材11b及び帯状補強部材11aを貼付ける際には、回転モータ31の駆動により成型ドラム35を適宜にドラム軸心Cを中心として回転させる。
(v) 外皮層成型工程
前記(iv)第2スカート部成型工程が終了した後に、図8(b)に示すように、帯状外皮部材13aを補強層11の表面全体に周方向へ沿って貼付ける。これにより、外皮層13を成型することができ、換言すれば、環状の補強体9を成型することができる。なお、帯状外皮部材13aを貼付ける際には、回転モータ31の駆動により成型ドラム35を適宜にドラム軸心Cを中心として回転させる。
(vi) 補強体取外し工程(補強層取外し工程)
前記(vi)外皮テープ貼付け工程が終了した後に、8つの分割ドラム35Sをドラム径方向へ収縮移動させることにより(図4参照)、図9(a)に示すように、環状の補強体9を成型ドラム35から取外す。
(vii) 補強体組付け工程(補強層組付け工程)
前記(i)チューブ成型工程及び前記(vii)補強体取外し工程が終了した後に、図9(b)に示すように、チューブ7を補強体9の内側に挿入する。そして、図9(c)に示すように、補強体9によってチューブ7全体を覆いつつ、チューブ7の内周面側で補強体9の一縁部と他縁部をオーバーラップさせる。これにより、補強体9をチューブ7に組付けることができる。
(viii) 補強体加硫工程(補強層加硫工程)
前記(vii)補強体組付け工程が終了した後に、図10に示すように、加硫金型装置43における収容空間43Vに補強体9を組付けたチューブ7を収容する。そして、予め形成した適宜の貫通穴(図示省略)からチューブ7の内部を加圧しつつ、補強体9に加硫処理を施す。これにより、外皮層13の内周面に複数の第1リッジ17、外皮層13の内寄りの肩面に複数の第2リッジ21をそれぞれ形成しつつ、補強体9の剛性を強化することができる。
更に、トップ金型45を上方向へ移動させつつ、複数の分割アウター金型49Sを金型径方向へ拡張移動させると共に、複数の分割インナー金型51Sを金型径方向へ収縮移動させる。これにより、空気のう1を加硫金型装置43から取出すことができる。
以上により、空気のう1の製造が終了する。
なお、前記(iii)第1スカート部成型工程及び前記(iv)第2スカート部成型工程中に、帯状インナー部材11bをスロープ部の外周面に間隔を開けることなくかつ周方向に沿って螺旋状に貼付ける代わりに、図11(a)に示すように、帯状インナー部材11bをスロープ部39の外周面に間隔を開けてかつ周方向に沿って螺旋状に貼付けてもよく、或いは、図11(b)に示すように、帯状インナー部材11bをスロープ部39の外周面に間隔を開けてかつ放射状に貼付けてもよい。この場合には、帯状補強部材11aを帯状インナー部材11bに付着させつつ、一方のスロープ部39の外周面に周方向に沿って直接的又は(帯状インナー部材11bを介して)間接的かつ螺旋状に貼付けることになる。
また、前記(iii)第1スカート部成型工程と前記(iv)第2スカート部成型工程の工程順を反対にしたり、前記(iii)第1スカート部成型工程と前記(iv)第2スカート部成型工程を同時に実行したりする等の変更が可能である。
更に、前記(ii)トップ部成型工程、前記(iii)第1スカート部成型工程、前記(iv)第2スカート部成型工程、前記(vi)補強体取外し工程(補強層離取外し工程)を具備することによって、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法の一部を、環状の補強層11を製造するための補給層の製造方法として捉えることができる。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
前記(iii)第1スカート部成型工程及び前記(iv)第2スカート部成型工程中に、帯状補強部材11aを帯状インナー部材11bに付着させつつ、スロープ部39の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けているため、帯状補強部材11aをスロープ部39に貼付ける際に、スロープ部39の外周面に対して帯状補強部材11aが滑り難くなる。
従って、帯状補強部材11aをスロープ部39の外周面に貼付ける作業が簡単になって、補強層11の製造時間、換言すれば、空気のう1の製造時間を短縮化して、作業能率の向上を図ることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の他に、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
本発明の実施形態に係わるタイヤに収容された状態の空気のうの部分断面図である。 本発明の実施形態に係わる空気のうの斜視図である。 本発明の実施形態に係わる補強層成型装置の模式的な斜視図である。 本発明の実施形態に係わる補強層成型装置の模式的な斜視図であって、分割ドラムがドラム径方向へ移動する状態を示している。 本発明の実施形態に係わる加硫金型装置の断面図である。 本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法におけるチューブ成型工程を説明する図である。 図7(a)は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法におけるトップ部成型工程を説明する図であって、図7(b)は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における第1スカート部成型工程を説明する図である。 図8(a)は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における第1スカート部成型工程を説明する図であって、図8(b)は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における第2スカート部成型工程を説明する図であって、図8(c)は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における外皮層成型工程を説明する図である。 図9(a)は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における補強体取外し工程を説明する図であって、図9(b)(c)は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における補強体組付け工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における補強体加硫工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法における第1スカート部成型工程の別態様を説明する図である。
符号の説明
1 空気のう
3 タイヤ
7 チューブ
9 補強体
11 補強層
11SD スカート部
11TD トップ部
11a 帯状補強部材
11b 帯状インナー部材
13 外皮層
13a 帯状外皮部材
35 成型ドラム
37 クラウン部
39 スロープ部
41 ボトム部

Claims (7)

  1. タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持する空気のうの構成要素の1つであって、トップ部と、このトップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部とを有した環状の補強層を製造するための補強層の製造方法において、
    前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、
    付着性のある付着物質又は付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型する第1スカート部成型工程と、
    前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型する第2スカート部成型工程と、
    前記トップ部成型工程、前記第1スカート部成型工程、及び前記第2スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、
    を具備したことを特徴とする補強層の製造方法。
  2. 前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、
    前記第1スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を一方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、
    前記第2スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を他方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することを特徴とする請求項1に記載の補強層の製造方法。
  3. 前記付着部材は、ゴムからなる帯状インナー部材であって、
    前記第1スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を一方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、
    前記第2スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を他方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することを特徴とする請求項1に記載の補強層の製造方法。
  4. 前記付着部材は、ゴムからなる帯状インナー部材であって、
    前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、
    前記第1スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を一方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を一方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、
    前記第2スカート部成型工程中に、前記帯状インナー部材を他方の前記スロープ部の外周面に貼付けて、前記帯状補強部材を前記帯状インナー部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を他方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することを特徴とする請求項2に記載の補強層の製造方法。
  5. タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持するものであって、作動気体を充填可能な中空円環状のチューブと、このチューブに設けられかつトップ部及び該トップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部を有した補強層とを備えてなる空気のうを製造するための空気のうの製造方法において、
    ゴムを構成材料として用い、中空円環状の前記チューブを成型するチューブ成型工程と、
    前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、
    付着性のある付着物質又は付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型する第1スカート部成型工程と、
    前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って直接的又は間接的に貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型する第2スカート部成型工程と、
    前記トップ部成型工程、前記第1スカート部成型工程、及び前記第2スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、
    前記チューブ成型工程及び前記補強層取外し工程が終了した後に、前記チューブを前記補強層の内側に挿入して、前記補強層を前記チューブに組付ける補強層組付け工程と、
    具備したことを特徴とする空気のうの製造方法。
  6. 前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、
    前記第1スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を一方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着部材又は前記付着物質に付着させつつ、一方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を一方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一方の前記スカート部を成型し、
    前記第2スカート部成型工程中に、前記付着物質又は前記付着部材を他方の前記スロープ部の外周面に付着して、前記帯状補強部材を前記付着物質又は前記付着部材に付着させつつ、他方の前記スロープ部の外周面に周方向に沿って直接的又は間接的に貼付けると共に、前記帯状補強部材を他方の前記ボトム部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における他方の前記スカート部を成型することを特徴とする請求項5に記載の空気のうの製造方法。
  7. 前記補強層組付け工程が終了した後に、前記補強層に加硫処理を施すことにより、前記補強層の剛性を強化する補強層加硫工程と、
    を具備したことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の空気のうの製造方法。
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