JP2007115757A - 放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板と電極との間の距離を狭く、製膜圧力を高して製膜しても、膜厚や膜質の分布の発生を抑制できる放電電極を提供する。
【解決手段】放電電極は、二本の横電極と複数の縦電極21とを具備する。横電極は、互いに略平行に第1方向Xへ伸びる。縦電極21は、二本の横電極の間に設けられ、互いに略平行に第2方向Yへ伸びる。縦電極2は、電極本体30、ガス流通路31、ガス拡散路34、35、ガス分散部36とを備える。電極本体30は、一端を一方の横電極に、他端を他方の横電極に接続される。ガス流通路31は、電極本体30の内部で第2方向Yへ伸び、ガス流通可能である。ガス分散部36は、電極本体30の外面で第2方向Yへ伸び、ガスが外部へ分散可能な複数の孔37を有する。ガス拡散路34、35は、電極本体30の内部で第2方向Yへ伸び、ガス流通可能に一側面をガス噴出し孔32に、他の一側面をガス分散部36に接する。
【選択図】図7

Description

本発明は、放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法に関し、特にプラズマを用いて基板や製膜済みの基板に処理や製膜室内のクリーニング処理を行う放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法に関する。
アモルファスシリコン太陽電池や微結晶シリコン太陽電池、TFT(Thin Film Transistor)などで用いる薄膜を製造する薄膜製造装置では、生産効率の向上等の面から基板の大面積化が進められている。そのような大面積基板(例示:1m×1m以上)の製膜を行う場合、高周波プラズマを用いる方法が有用である。高周波プラズマを用いる場合、単なる平行平板型の製膜装置ではなく、梯子型電極を用いた製膜方法が有効である。そのよう製膜方法の従来技術として、例えば、特開2002−322563号公報のラダー電極を用いた技術がある。
微結晶層を含む多接合型(タンデム型)太陽電池のコストダウンのためには、発電層である微結晶i層が数μmとアモルファスシリコンi層の5から10倍の膜厚と厚いため、高速で製膜することが必要である。高速な製膜により高品質な発電層を形成するためには、基板−電極間距離を狭くし、製膜圧力を高くするという高圧狭ギャップ法の適用が必要である。(例えば特開2005−150317号公報)図1は、上記の従来技術に高圧狭ギャップ法を適用した場合における電極の断面と、電極の形状変化に対応した局所領域での製膜速度分布との関係を示す図である。上半分の図は、製膜に関わる構成の一部の断面を示す。下半分の図は、その構成と膜厚との関係を示す。縦軸は膜厚、横軸は基板上の位置を示す。製膜装置のラダー状の放電電極103は、円筒状の複数の電極121aを備える。複数の電極121aは、対向電極(図示されず)上の基板108と向かい合っている。電極121aは、内部のガス流通管131に製膜ガスを流しながら、その一部を複数のガス噴出し孔137から送出する。放電電極103と対向電極との間に印加される電力により、プラズマを発生させ製膜ガスが分解され基板108に膜が形成される。しかし、高圧狭ギャップ法では、放電電極103の局所構造に起因した膜厚の分布が生じる。すなわち、図に示されるように、電極121aから近い領域の膜厚は厚く、遠い領域の膜厚は薄くなる。このような膜厚の分布により、電池性能に分布が発生する。
図2は、従来技術に高圧狭ギャップ法を適用した場合における電極の断面と製膜速度分布との関係を示す図である。基板−電極間距離は、例えば5mmである。この場合、電極121bの構造が図1の電極121aと異なる。すなわち、電極121bは、直方体の棒状である。電極121bは、ガス流通管131の製膜ガスをガス噴出し孔132とガス拡散路134を介して複数の溝137から送出する。このとき、電極121bの基板108側の面は、基板108の表面と平行な平面である。図3は、図2の電極を用いて製膜した場合における電極形状変化に対応する局所領域での製膜速度の分布を示すグラフである。縦軸は製膜速度で、2.5nm/sの製膜速度を1.0として正規化して表示している。横軸は基板上の計測位置番号で、各点は等間隔で計測したものである。評価した電極本体30aの基準としたガス噴出し孔132に対応する基板位置を計測点番号:0としている。グラフ中のA1、A2及びA3は、図2におけるA1、A2及びA3に対応している。このA1、A2及びA3での製膜速度(ほぼ膜厚の傾向と同等)を比較してみると、製膜圧力が低い場合(例:650Pa)よりも、製膜圧力が高い場合(例:950Pa、1300Pa)には、A3の製膜速度が低下して、製膜速度分布=膜厚分布が大きくなることがわかる。加えて、図示しないが膜質、例えば、微結晶シリコンの場合ではラマン散乱の強度比:I(520cm−1)/I(480cm−1)にも分布が生じる。すなわち、A1の原料ガス濃度(特にSiHガス濃度)が高い領域においては強度比が小さくアモルファス的であり、A2、A3の原料ガス濃度がA1とは変化した領域においては強度比が大きく微結晶的になる。このような膜厚や膜質の分布により、電池性能に分布が発生する。
以上のことから、高圧狭ギャップ法を用いるために、放電電極の局所構造の適正化する技術が望まれる。高圧狭ギャップ法で用いるためのラダー状の放電電極の局所構造として、製膜ガスの流れ及びプラズマの分布を考慮し、膜質分布及び膜厚分布の発生を抑制させる技術が求められる。
関連する技術として特開2001−93843号公報に、プラズマCVD装置およびシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法が開示されている。このプラズマCVD装置は、反応容器と、第1電極と、第2電極と、ガス供給手段と、電源とを具備する。反応容器は、排気部材を有する。第1電極は、前記反応容器内に配置され、被処理基板を保持する。第2電極は、前記反応容器内に前記第1電極に対向して配置され、中空状である。ガス供給手段は、前記第2電極内に反応ガスを供給する。電源は、前記第2電極に電力を印加する。前記中空状の第2電極は、ガス吹き出し板と、分散板とを有する。ガス吹き出し板は、前記第1電極の前面に配置された多数のガス吹き出し穴が開口されている。分散板は、このガス吹き出し板の背面に配置され、前記各ガス吹き出し穴の内周付近の複数箇所にそれぞれガスを吹き込むための複数のガス流通孔が開口されている。かつ前記ガス吹き出し穴に前記ガス流通孔からのガス流れを変えるためのガス流路変更部を形成している。この技術は、製膜ガスが基板の周囲からしか排出されない。そのため、基板が大面積の場合、膜質の均一性が維持できない恐れがある。
特開2002−322563号 特開2005−150317号 特開2001−93843号
本発明の目的は、膜質分布の改善と製膜速度の向上にあたり、基板と電極との間の距離を狭くし、製膜圧力を高して製膜する場合でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することが可能な放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制しながら高速製膜による生産性の向上が可能な放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の放電電極は、放電電極(3)と前記放電電極に対向する対向電極(2)とを備える薄膜製造装置用の前記放電電極(3)である。二本の横電極(20)と複数の縦電極(21)とを具備する。二本の横電極(20)は、互いに略平行に第1方向(X)へ伸びる。複数の縦電極(21)は、前記二本の横電極(20)の間に設けられ、互いに略平行に前記第1方向(X)に略垂直な第2方向(Y)へ伸びる。前記複数の縦電極(21)の各々は、電極本体(30)と、ガス流通路(31)と、ガス分散部(36/40/48)と、ガス拡散路(34、35)とを備える。電極本体(30)は、一方の端部を一方の前記横電極(20)に、他方の端部を他方の前記横電極(20)に接続されている。ガス流通路(31)は、前記電極本体(30)の内部において前記第2方向(Y)へ伸び、ガスが流通可能である。ガス分散部(36/40/48)は、前記電極本体(30)の外面において前記第2方向(Y)へ伸び、前記ガス流通路(31)を流通する前記ガスが外部へ分散可能な複数の孔(37/43/45)を有する。ガス拡散路(34、35)は、前記電極本体(30)の内部において前記第2方向(Y)へ伸び、前記ガスが流通可能なように一側面を前記ガス流通路(31)の外周面に設けたガス噴出し孔(32)に、他の一側面を前記ガス分散部(36/40)に接する。前記ガス噴出し孔(32)は、前記ガス流通路(31)からガスが略均一に噴出すように設けられており、通常の製膜条件においてはφ0.2〜φ1.0mmの孔が5〜30mmの間隔で設けられている。
本発明では、ガスを分散可能な複数の孔(37/43/45)を介して、ガスを送出するので、基板(8)に対してガスをより均等に広く行き渡らせることができる。加えて、二本の横電極(20)と複数の縦電極(21)とで構成される梯子状電極を用いているので、縦電極(21)間の隙間領域(29)から効率的に製膜に不要となったガスを排出することができる。従って、基板(8)の製膜面を均一に製膜に有効な原料ガスで覆い、高品質膜を高速で均一に製膜することが出来る。
上記の放電電極において、前記ガス分散部(36)は、前記電極本体(30)の前記対向電極側の第1外面を覆う板状体または多孔体である。前記ガス分散部(34)と前記ガス拡散路(35)とが接する部分の断面積は、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路(34)とが接する部分の断面積よりも大きい。
本発明では、電極本体(30)における対向電極(2)側を覆う板状体に複数の孔(37)が設けられているので、より均一にガスを送出できる。また、ガス拡散路(35)の断面積はガス拡散路(34)の断面積よりも大きいので、板状体の全面の複数の孔(37)へガスを行き渡らせることができる。また、前記ガス分散部(36)は、より細かい孔が多数存在する多孔体により構成されても良い。多孔体により、より均一にガスを送出できる。
上記の放電電極において、前記ガス分散部(40/48)は、前記対向電極(2)と略平行な方向へ前記ガスを送出するように前記複数の孔(43/45)を有する。
本発明では、対向電極(2)へ向う方向へ広がりながら、対向電極(2)と略平行な方向へ横向きにガスを送出するので、ガスを送出する孔(43/45)と基板(8)との距離が近い場合でも、ガスをより均一に基板(8)上へ導入することができ、ガスの濃度分布をより均一にすることが可能となる。
上記の放電電極において、前記ガス拡散路(34)は、前記電極本体(30)における前記第1方向(X)での中心としての第1中心に沿って設けられている。前記ガス分散部(40)は、前記電極本体(30)の前記対向電極側の第1外面において、前記第1中心の所定領域(38)の両側に、前記第1方向(X)に伸び、前記第2方向(Y)に並んだ互いに平行な複数の溝(41)を備える。前記複数の溝(41)の各々は、一端が前記複数の孔(43)を介して前記ガス拡散路(34)に接続し、他端が前記電極本体(30)の側面に達して前記電極本体(30)間の隙間空間(29)に接続する。なお、前記ガス噴出し孔(32)は、前記電極本体(30)における前記第1方向(X)での中心としての第1中心に沿って設けられている。
本発明では、対向電極(2)と略平行な方向へ送出されたガスが溝(41)に沿って対向電極(2)へ向かう方向へ広がり拡散するので、ガスの濃度分布をより均一にすることができる。
上記の放電電極において、前記電極本体(30)の第1外面と隣り合う前記電極本体(30)の第1外面との間に前記第2方向(Y)へ伸びるように設けられ、前記隙間空間(29)のうちの前記対向電極側を覆う蓋部(39)を更に具備する。前記複数の溝(41)の各々は、前記他端が複数の排気孔(44)を介して前記隙間空間(29)に接続する。
本発明では、対向電極(2)側の隙間空間(29)が蓋部(39)で覆われているので、放電電極のプラズマ側の面がより平坦となり、プラズマをより均一に安定的にすることができる。
上記の放電電極において、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路(34)は、前記ガス分散部(48)側において、前記電極本体(30)における前記第1方向(X)での中心としての第1中心に沿って所定の間隔で設けられている。前記ガス分散部(48)は、前記電極本体(30)の前記第1方向(X)側の一方の側面から他方の側面へ貫通し、かつ、前記ガス拡散路(34)と接続するように、前記第1方向(X)に伸び、前記第2方向(Y)に並んだ複数の流路(47)を備える。
本発明では、ガスが隙間空間(29)を介して拡散などにより基板(8)上へ導入されるので、必要な量のガスは隙間空間(29)を対向電極(2)側へ向い、不要な量のガスは隙間空間(29)を排出側へ向かうことができる。すなわち、必要な量のガスだけを基板上に供給することができる。
上記の放電電極において、前記複数の縦電極(21)の各々は、前記電極本体(30)間の隙間空間のうち前記対向電極(2)側の隙間の一部を少なくするように設けられた連続した突起28を備える。
本発明では、隙間空間に連続した突起(28)を張り出させることで、放電電極(3)の全面に均一のプラズマ分布を生成すると同時に、排気コンダクタンスを小さくして均一に排気することが可能となる。
上記の放電電極において、前記複数の縦電極(21)の各々は、前記電極本体(30)の内部において前記第2方向(Y)へ伸び、熱媒体が流通可能な熱媒体流通路(33)を備える。
本発明では、熱媒体により放電電極の温度を所望の温度に制御することができる。
本発明の薄膜製造装置は、製膜室(6)と、前記製膜室(6)内に設けられた上記各項に記載の放電電極(3)と、前記製膜室(6)内に設けられ、前記放電電極に対向する対向電極(2)とを具備する。
上記課題を解決するために、本発明は、薄膜製造装置を用いた太陽電池の製造方法である。ここで、前記薄膜製造装置は、製膜室(6)と前記製膜室(6)内に設けられた放電電極(3)と、前記製膜室(6)内に設けられ、前記放電電極に対向する対向電極(2)とを備える。前記放電電極(3)は、互いに略平行に第1方向(X)へ伸びる二本の横電極(20)と、前記二本の横電極(20)の間に設けられ、互いに略平行に前記第1方向(X)に略垂直な第2方向(Y)へ伸びる複数の縦電極(21)とを備える。前記複数の縦電極(21)の各々は、一方の端部を一方の前記横電極(20)に、他方の端部を他方の前記横電極(20)に接続された電極本体(30)と、前記電極本体(30)の内部において前記第2方向(Y)へ伸び、ガスが流通可能なガス流通路(31)と、前記電極本体(30)の外面において前記第2方向(Y)へ伸び、前記ガス流通路(31)を流通する前記ガスが外部へ分散可能な複数の孔(37/43/45)を有するガス分散部(36/40/48)と、電極本体(30)の内部において、前記ガス流通路(31)外周に所定の間隔で前記第2方向(Y)に並んで設けた複数のガス噴出し孔(32)と、前記電極本体(30)の内部において前記第2方向(Y)へ伸び、前記ガスが流通可能なように一側面を前記ガス流通路(31)に接し、前記ガスが流通可能なように他の一側面を前記ガス分散部(36/40)に接するガス拡散路(34、35)とを含む。前記太陽電池の製造方法は、(a)前記対向電極(2)に基板を保持する工程と、(b)前記製膜室(6)内に前記ガス流通路(31)、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路(34、35)及び前記ガス分散部(36/40/48)を介して製膜用の前記ガスを導入する工程と、(c)前記ガスを導入しながら、前記放電電極(3)と前記対向電極(2)との間に電力を印加して、前記基板上に太陽電池用の薄膜を形成する工程とを具備する。
上記の太陽電池の製造方法において、前記ガス分散部(36)は、前記電極本体(30)の前記対向電極側の第1外面を覆う板状体または多孔体である。前記ガス分散部(36)と前記ガス拡散路(32、34)とが接する第1部分の断面積は、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路(34)とが接する第2部分の断面積よりも大きい。前記(b)工程は、(b1)前記ガスを、前記第2部分から前記第1部分へ空間的に広がりながら、前記複数の穴(37)を介して前記製膜室(6)へ導入する工程を備える。
上記の太陽電池の製造方法において、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路(34)は、前記電極本体(30)における前記第1方向(X)での中心としての第1中心に沿って設けられている。前記ガス分散部(40)は、前記電極本体(30)の前記対向電極側の第1外面において、前記第1中心の所定領域の両側に、前記第1方向(X)に伸び、前記第2方向(Y)に並んだ互いに平行な複数の溝(41)を備える。前記複数の溝(41)の各々は、一端が前記複数の孔(43)を介して前記ガス拡散路(34)に接続し、他端が前記電極本体(30)の側面に達して前記電極本体(30)間の隙間空間(29)に接続している。前記(b)工程は、(b2)前記ガスを、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路(34)から前記複数の孔(43)及び前記複数の溝(41)を介して前記製膜室(6)へ導入する工程を備える。
上記の太陽電池の製造方法において、前記電極本体(30)の第1外面と隣り合う前記電極本体(30)の第1外面との間に前記第2方向(Y)へ伸びるように設けられ、前記隙間空間(29)のうちの前記対向電極側を覆う蓋部(39)を更に具備する。前記複数の溝(41)の各々は、前記他端が複数の排気孔(44)を介して前記隙間空間(29)に接続する。前記(b2)工程は、(b21)前記ガスを、前記複数の排気孔(44)を介して前記対向電極(2)のある側から排出する工程を含む。
上記の太陽電池の製造方法において、前記ガス拡散路(34)は、前記ガス分散部(48)側において、前記電極本体(30)における前記第1方向(X)での中心としての第1中心に沿って所定の間隔で設けられている。前記ガス分散部(48)は、前記電極本体(30)の前記第1方向(X)側の一方の側面から他方の側面へ貫通し、かつ、前記ガス拡散路(34)と接続するように、前記第1方向(X)に伸び、前記第2方向(Y)に並んだ複数の流路(47)を備えている。前記(b)工程は、(b3)前記ガスを、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路(34)から前記複数の流路(47)及び前記複数の孔(45)を介して前記製膜室(6)へ導入する工程を備える。
上記の太陽電池の製造方法において、前記複数の縦電極(21)の各々は、前記電極本体(30)の内部において前記第2方向(Y)へ伸び、熱媒体が流通可能な熱媒体流通路(36)を備えている。前記太陽電池の製造方法は、(d)製膜中に、前記基板の温度が所定の温度範囲に収まるように、温度制御された前記熱媒体を前記熱媒体流通路(33)へ流通させる工程を更に具備する。熱媒体の流通により、前記製膜室(6)内の熱バランスを適正化させて、基板(8)に発生する表裏温度差を抑制して基板のソリ変形を防止する。
上記の放電電極において、前記複数の縦電極(21)の各々は、前記電極本体(30)間の隙間空間のうち前記対向電極(2)側の隙間の一部を少なくするように設けられた連続した突起28を備える。
本発明により、基板と電極との間の距離を狭くし、製膜圧力を高して製膜する場合でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することが出来る。そして、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制しながら高速製膜により生産性を向上することが可能となる。
以下、本発明の放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の薄膜製造装置の第1の実施の形態の構成について説明する。図4は、本発明の薄膜製造装置の第1の実施の形態の構成を示す概略図である。薄膜製造装置1の側面から見た図である。薄膜製造装置1は、製膜室6、対向電極2、均熱板5、均熱板保持機構11、放電電極3、防着板4、支持部7、高周波給電伝送路12、整合器13、高真空排気部19、低真空排気部17、台18を具備する。なお、本図において、ガス供給に関する構成は省略している。
製膜室6は、真空容器であり、その内部で基板8に膜を製膜する。製膜室6は、台18上に保持されている。
対向電極2は、基板8を保持可能な保持手段(図示されず)を有する金属製の板である。対向電極2は、製膜時、放電電極3に対向する電極(例示:接地側)となる。対向電極2は、一方の面を均熱板5の表面に密接するように保持されている。そして、製膜時に他方の面を基板8の表面と密接する。均熱板5及び基板8と密接することで、均熱板5と基板8との間の熱交換を容易に行い、基板8全体を均一な温度にすることができる。
均熱板5は、全体が概ね均一な温度を有し、接触している対向電極2の温度を均一化する機能を有する。非磁性で熱伝導性の良い材料で製造されていて、セルフクリーニング実施時のフッ素への耐食性があることが望ましく、アルミ合金やインコネルなどのNi合金が例示される。対向電極2の表面が均熱板5の表面に接触したとき、均熱板5が熱の経路となり、その部材の温度分布を緩和することができる。均熱板5は、内部に温度制御された熱媒体を流したり、温度制御されたヒーターを組み込むことで、自身で温度を制御することも可能である。
均熱板保持機構11は、均熱板5及び対向電極2を製膜室6の側面(図1の右側)に対して略平行となるように保持する。そして、製膜時、均熱板5、対向電極2及び基板8を、放電電極3へ近づける。
放電電極3は、複数の梯子状の電極に分割され形成されている。高周波給電伝送路12aが接続された給電点53と、高周波給電伝送路12bが接続された給電点54とから、それぞれ高周波電力を受電する。製膜時、対向電極2(例示:接地側)に対向する電極(例示:高周波電力投入側)となる。放電電極3と対向電極2との間の放電で発生するプラズマにより基板8に膜が製膜される。
防着板4は、接地され、プラズマの広がる範囲を抑えることにより、膜が製膜される範囲を制限する。図1の場合、製膜室6の内側における防着板4の後ろ側(基板8と反対の側)の壁に膜が製膜されないようにしている。
支持部7は、製膜室6の側面(図1の左側)から内側へ放電電極3に対して垂直に延びている。防着板4に結合し、放電電極3における対向電極2と反対側の空間を覆うように防着板4を保持する。それと共に、放電電極3と絶縁的に結合し、製膜室6の側面(図1の左側)に対して略平行となるように放電電極3を保持する。
整合器13(上側及び下側のうちの一方を整合器13a、他方を整合器13b)は、出力側のインピーダンスを整合可能である。図示されない高周波電源から高周波給電伝送路14(整合器13aに接続する方を高周波給電伝送路14a、整合器13bに接続する方を高周波給電伝送路14b)を介して高周波電力を供給され、高周波給電伝送路12を介して放電電極3へ送電する。
整合器13は、更に、例えば、熱媒体供給装置(図示されず)から熱媒体供給管15b(整合器13bに接続する方)を介して熱媒体を供給され、高周波給電伝送路12bを介して放電電極3(給電点54側)へ供給する。そして、放電電極3(給電点53側)から高周波給電伝送路12aを介して熱媒体を受け取り、熱媒体供給管15aを介して熱媒体供給装置へ送出する。熱媒体の温度を熱媒体供給装置で制御する(例示:計測温度と設定値との差に基づくPID制御)ことで、放電電極3の温度を所望の温度にすることが出来る。この場合、下側の整合器13bから上側の整合器13aへ向って熱媒体を流すことが好ましい。滞留箇所や未到達の箇所が発生することなく、熱媒体を放電電極3内に行き渡らせることができる。
高周波給電伝送路12は、例えば、その円管の中心部分に設けられた細管を用いて熱媒体を通し、その周辺部を用いて電力を給電し、その外側を製膜室6の壁面との間でOリング等を用いて真空シールをする。又は、この逆でも良い。更に、熱媒体用の専用の配管を設けても良い。
高周波給電伝送路12(整合器13aに接続する方を高周波給電伝送路12a、整合器13bに接続する方を高周波給電伝送路12b)は、一方を放電電極3に、他方を整合器13に、それぞれ電気的に接続されている。整合器13から供給される高周波電力を放電電極3へ供給する。
高真空排気部19は、製膜室6内の気体を排気する高真空排気用の真空ポンプと開閉弁とを含む。低真空排気部17は、製膜室6内の気体を排気する粗引き排気用の真空ポンプと開閉弁とを含む。
台37は、製膜室6を保持している。内部に低真空排気部17を含む領域を有する。台37は、製膜室6をz方向(鉛直方向)に対してθ=7°〜12°傾けて保持する。より好ましくは約10°傾ける。それにより、対向電極2の基板8に接する表面が、z方向に対して7°〜12°上に向くようする。基板8を垂直から僅かに傾けることは、基板8の自重を利用して少ない手間で基板8を保持するとともに、製膜室6の設置面積を少なくすることが出来て好ましい。
図5は、本発明の薄膜製造装置の第1の実施の形態の構成の一部を示す部分斜視図である。図中に矢印でXYZ方向を示す。放電電極3は、梯子状の電極を備える。本実施の形態では8個の梯子状電極としての放電電極3a〜3hを備える。ただし、梯子状電極の数は、この数に限定されるものではなく、高周波を均一に給電してプラズマを均一化できることと、製作が容易であることから適切な数を選定できる。また放電電極3を1個の梯子状電極で構成しても良い。放電電極3a〜3hの各々は、互いに略平行にX方向へ伸びる二本の横電極20と、二本の横電極20の間に設けられ、互いに略平行にX方向に略垂直なY方向へ伸びる複数の縦電極21とを備える。
放電電極3a〜3hの各々に対して、整合器13a、高周波給電伝送路14a、高周波給電伝送路12a、熱媒体供給管15a及び原料ガス配管16aが給電点53側にそれぞれ設けられ、整合器13b、高周波給電伝送路14b、高周波給電伝送路12b、熱媒体供給管15b及び原料ガス配管16bが給電点54側にそれぞれ設けられていて、製膜室6の壁面との間でOリング等を用いて真空シールをする。ただし、図5では、放電電極3aに関する整合器13、高周波給電伝送路14、高周波給電伝送路12、熱媒体供給管15及び原料ガス配管16についてのみ示している。
放電電極3a〜3hの各々は、給電点53近傍に原料ガス配管16aが接続され、原料ガス配管16aから原料ガスが供給される。同様に、給電点54近傍に原料ガス配管16bが接続され、原料ガス配管16bから原料ガスを供給される。放電電極3a〜3hの各々は、供給された原料ガスを、図中の矢印に示す方向、すなわち基板8の方向へその表面から放出する。
ただし、第1の実施形態において8分割した放電電極3a〜3hへの電力供給を、8個に限定することはない。8個未満の整合器13a及び高周波給電伝送路14aと整合器13b及び高周波給電伝送路14bとの組みで行うことも可能である。その場合、その組の数に対応するように、放電電極3a〜3hを組み分けする。
図6は、本発明の薄膜製造装置の第1の実施の形態における高周波電力の供給に関する構成を示す概略ブロック図である。薄膜製造装置1は、更に、電源部60を具備する。電源部60は、RFアンプ(高周波電源A)62、RFアンプ(高周波電源B)63、高周波(RF)発振器64、高周波(RF)発振器65、切り替えスイッチ66、ファンクションジェネレータ67を備える。
高周波(RF)発振器64は、例えば60MHzの高周波(RF)を発振してRFアンプ62と切り替えスイッチ66とへ送信する。その際、内部に有するフェーズシフターを用いて、いずれかの高周波を位相変調する。高周波(RF)発振器65は、例えば58.5MHzの高周波(RF)を発振して、切り替えスイッチ66へ送信する。その際、その周波数を例えば58.5MHzから59.9MHz、あるいは60.1MHzから61.5MHzのように変動させる。切り替えスイッチ66は、高周波発振器64、65からの高周波を受け、これらを切り替えてRFアンプ63に供給する。ファンクションジェネレータ67は、切り替えスイッチ66による高周波発振器64、65からの高周波の切り替えに際し、これらの高周波の時間割合、すなわちデューティ比を変化させる。RFアンプ62及びRFアンプ63は、供給された高周波を増幅して出力することにより、高周波電源として機能する。
高周波発振器64は、例えば60MHzの高周波を発振してこれをRFアンプ62、切り替えスイッチ66に送り、高周波発振器65は例えば58.5MHzの高周波を発振して切り替えスイッチ66に送る。そしてこの切り替えスイッチ66は、高周波発振器64から送られてきた60MHzと高周波発振器65から送られてきた58.5MHzの高周波とを一定サイクルで切り替え、RFアンプ63に送る。そのためRFアンプ62は、60MHzの高周波を給電点53に給電し、RFアンプ63は、一定サイクルで切り替わる60MHzと58.5MHzの高周波を給電点54に給電する。
切り替えスイッチ66は、高周波発振器64から送られてきた60MHzの高周波と高周波発振器65から送られてきた58.5MHzの高周波との切り替えを、ファンクションジェネレータ17からの信号で変化させる。ファンクションジェネレータ67は、ガス圧やガス種などのガス条件に対応した信号により、高周波の切り替えの時間割合すなわちデューティ比を変化させる。高周波発振器64は、フェーズシフターにより、RFアンプ62及び切り替えスイッチ66のいずれかに一方へ送る高周波を、他方へ送る高周波とは位相をずらせられるようにしてある。高周波発振器65は、その発振周波数を例えば58.5MHzから59.9MHz、あるいは60.1MHzから61.5MHzのように変動可能に構成してある。
ただし、放電電極3a〜3hは、それぞれ個別の8個の電源部60から電力を供給されても良い。あるいは、放電電極3a〜3hは、8個未満の電源部60から供給されても良い。その場合、その電源部60の数に対応するように、放電電極3a〜3hを組み分けする。また、放電電極3を1個の梯子状電極で構成して、1個の電源部60から電力を供給しても良い。
この動作の詳細は、特開2002−322563号公報のとおりである。この構成及び動作により、放電電極3での定在波等で生じるプラズマ発生状況の不均一などを防止し、大面積でのプラズマ発生状況をより均一とすることができる。
図7は、本発明の放電電極の第1の実施の形態の構成を示す平面図及び断面図である。図7(a)は、図5のBB断面のうちの放電電極3aを示す。図7(b)は、図7(a)の放電電極3aうちの一つをその図7(a)における下側から見た平面を示す。図7(c)は、図7(a)の放電電極3aうちの一つにおけるガスの流れを模式的に示す。放電電極3(3a)の複数の縦電極21(21a)の各々は、電極本体30a、ガス流通路31、ガス分散部36、ガス拡散路34、35、ガス噴出し孔32、及び熱媒体流通管33を含む。XYZ方向は、図5の場合と同じである。
電極本体30aは、一方の端部を一方の横電極20に、他方の端部を他方の横電極20に接続されている。一方の横電極20は高周波給電伝送路12aに、他方の横電極20は高周波給電伝送路12bに接続されている。
ガス流通路31は、電極本体30aの内部において、電極本体30aの一方の端部から他方の端部までY方向へ伸びる管(空間)である。一端を原料ガス配管16aに、他端を原料ガス配管16bに接続されている。その内部を製膜用のガスが流通可能である。
ガス拡散路34、35は、電極本体30aの内部において、電極本体30aの一方の端部から他方の端部までY方向へ伸びる空間である。ガス噴出し孔32は適当な間隔で小孔が多数設けられていて、ガス流通路31からガス拡散路34、35へ向って略均一にガスが噴出する。ガス噴出し孔の孔径は例えばφ0.3mmである。+Z方向(ガス分散部36の方向)について、ガス流通路31側から順にガス噴出し孔32、ガス拡散路34、ガス拡散路35である。ガス噴出し孔32は、一側面をガス流通路31に、他の一側面をガス拡散路34にそれぞれガス流通可能に接している。ガス拡散路34は、一側面をガス噴出し孔32に、他の一側面をガス拡散路35にそれぞれガス流通可能に接している。ガス拡散路35は、一側面をガス流通路34に、他の一側面をガス分散部36にそれぞれ流通可能に接している。これにより、ガス流通路31のガスが、ガス噴出し孔32を経て、ガス拡散路34、35において、Y方向へ流通しながら、+Z方向へも拡散し、ガス分散部36へ達することが出来る。ガス分散部36とガス拡散路35とが接する部分の断面積は、ガス拡散路34とガス噴出し孔32とが接する部分の断面積よりも大きい。また、ガス拡散路34の長さと幅は、ガス拡散が効果的に行われるとともに、電極本体30aのサイズが大きくなりすぎないように、その長さと幅の比が2から5程度に選定される。同様に、ガス拡散路35の長さと幅は、ガス拡散路34の長さとガス拡散路35の長さを合計したものが、ガス拡散路35の幅以上になるように選定される。
ガス分散部36は、電極本体30aの対向電極2側の外表面において、電極本体30aの一方の端部から他方の端部までY方向へ伸びる板状体または多孔体である。ガス流通路31を流通するガスが外部(基板8の表面)へ分散可能な貫通した複数の孔37を有する。ガス分散部36は、電極本体30aの外面の大部分を覆うように設けられている。これにより、対向電極2上の基板8へガスを概ね均等に供給することが出来る。また、ガス分散部36は、より細かい孔が多数存在する多孔体により構成されても良い。多孔体により、より均等に基板8へガスを供給することができる。
ガス分散部36は、非磁性材料で熱伝導性が良く、セルフクリーニング(反応性イオンエッチング)に実施時にフッ素耐性のある金属が好ましい。また、溶接が容易な金属であることがより好ましい。そのような金属の一つは、アルミ合金に例示される。電極本体30aも同様であることが好ましい。
複数の孔37を例えば円とする。その場合、孔37の直径は、例えば、0.3mm以上3.0mm以下である。0.3mm未満の場合、流速が速くなり、基板8上の孔直下の領域とそうでない領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。3.0mmより大きい場合、ガスが通りやすくなり、基板8上のガス噴出し孔32直下の領域とそうでない領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。なお、孔の形状は不問であり、円形以外に楕円や四角形、三角形、星型などの適宜な形状が使用可能である。
さらに、ガス分散部36の面積に占める複数の孔37の面積の割合(複数の孔37の開口率)は、5%以上50%以下が好ましい。5%未満の場合、基板8上の孔直下の領域とそうでない領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。50%より大きい場合、基板8上のガス噴出し孔32直下の領域とそうでない領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。
熱媒体流通管33は、電極本体30aの内部において、Y方向へ伸び、熱媒体が流通可能である。一端を熱媒体供給管15aに、他端を熱媒体供給管15bに接続されている。温度を制御された熱媒体を流通させることにより、電極本体30aを所望の温度に制御することが出来る。ここでは、二本の熱媒体流通管25を示しているが、一本でも三本以上でも良い。隣り合う縦電極21aとの隙間空間29は、ガスの残りや生成した他のガスを排気する通路となる。隙間空間29が狭すぎると排気コンダクタンスが減少しすぎてガス流れが不均一となり易く、隙間空間29が広いと隣り合う電極21aとの間でプラズマ分布が生じやすく好ましくない。隙間空間29は2mmから4mmが例示される。また、対向電極2側の外表面側に連続した突起28を設けても良い。連続した突起28を設けることで、放電電極3の全面に均一のプラズマ分布を生成し排気コンダクタンスを小さくして均一に排気することが出来る。隣り合う縦電極の突起28どうしの間の隙間は1mmから2mmが例示される。
次に、本発明の太陽電池の製造方法について説明する。ここでは、上記に示した放電電極及び薄膜製造装置を用いて、シリコン系薄膜の太陽電池を製造する場合を説明する。
ただし、シリコン系とは、シリコン(Si)やシリコンカーバイド(SiC)やシリコンゲルマニウム(SiGe)を含む。ここでは、シリコン系薄膜として、微結晶シリコン又はアモルファスシリコンを例とする。
(1)ガラスのような透光性の基板8を薄膜製造装置1へ導入し、対向電極2にセットする。基板8は、例えば、1.4m×1.1m、板厚4mmのソーダフロートガラスで、基板端面は破損防止にコーナー面取りやR面取り加工されていることが望ましい。基板8の表面には酸化錫膜を主成分とする透明導電膜を約500nmから800nmの膜厚となるよう熱CVD装置にて約500℃で形成されている。多接合型(タンデム型)太陽電池において微結晶シリコン層をボトム電池層として製膜する際は、基板8には透明導電膜とアモルファスシリコン太陽電池層(p層、i層、n層)が形成されている。その後、製膜室6を所定の真空度(例示:10−6Pa)にする。対向電極2の温度は、例えば200℃で一定となるように均熱板5を温度制御されている。基板−電極間距離は、2mmから15mmが例示され、例えば、5mmである。
(2)製膜用のガスを、原料ガス配管16a、ガス流通路31、ガス噴出し孔32、ガス拡散路34、35及びガス分散部36(複数の孔37)を介して放電電極3と基板8との間に供給する。微結晶シリコン薄膜又はアモルファスシリコン薄膜を形成する場合、ガスは、例えば、H+SiH(SiH分圧:2〜20%)である。ただし、p層やn層を形成する場合には、更にドーパントを加えたガスとする。製膜圧力の範囲は、例えば、微結晶シリコン薄膜を形成する場合、800〜1800Paであり、アモルファスシリコン薄膜を形成する場合、200〜600Paである。ガスは、孔37を介して供給され、隙間空間29から排出される。
(3)整合器13の出力側のインピーダンスの整合をとりながら、出力側に接続された高周波給電伝送路12を介して放電電極3へ所定の高周波電力を供給する。これにより、放電電極3と対向電極2との間にガスのプラズマが発生し、基板8上にシリコン薄膜が製膜される。微結晶シリコン薄膜を形成する場合、高周波電力及び基板温度と膜厚は、例えば、1W/cm及び200℃と1.5μmから3μmである。アモルファスシリコン薄膜を形成する場合、高周波電力及び基板温度と膜厚は、例えば、0.2W/cm及び200℃と約300nmである。
(4)製膜前から製膜終了まで、高周波給電伝送路12の内部に設けられた熱媒体供給管20を介して、放電電極3の内部に設けられた熱媒体流通管25へ熱媒体を流通させる。それにより、放電電極3の温度を制御する。電極本体30aの温度は、例えば50℃から180℃の間の適切な温度に制御される。すなわち、電極本体30aの温度は、製膜時の基板加熱温度とプラズマ投入電力と製膜室6から排出される熱の熱バランスにおいて、基板8の表裏温度差により発生する基板ソリ変形が抑制されるように制御される。
(5)p層シリコン薄膜、i層シリコン薄膜、及びn層シリコン薄膜のそれぞれについて、上記の(1)から(4)を繰り返す。
(6)その後、n層上に銀やアルミニウムによる裏面導電膜をスパッタリング装置で形成して、太陽電池が製造される。
なお、p層シリコン薄膜、i層シリコン薄膜、及びn層シリコン薄膜をそれぞれ異なる製膜室6で形成しても良い。更には異なる薄膜製造装置で形成しても良い。また、必要に応じて各層の間に他の薄膜を形成しても良い。そのような他の膜や透明導電膜、裏面導電膜については、本発明の薄膜製造装置用いなくても良い。また、特に記載していないが、太陽電池として直列集積構造するために、途中工程にYAGレーザーなどを用いた膜のエッチング工程を実施する。
上記の太陽電池の製造方法では、アモルファスシリコン太陽電池、又は微結晶シリコン太陽電池を一つ製造する例を示している。しかし、本発明がこの例に限定されるものではなく、アモルファスシリコン太陽電池と微結晶シリコン太陽電池とを各1層〜複数層に積層させた多接合型太陽電池のような他の種類の薄膜太陽電池にも同様に適用可能である。
更に、本発明は、金属基板のような非透光性基板上に製造された、基板とは反対側から光が入射する型の太陽電池にも同様に適用可能である。
複数の孔37を+Z方向へ送出されたガスは、基板8へ向かいプラズマ生成に寄与しつつ、一部は隣り合う縦電極21aの下へ移動するが、多くは隣り合う縦電極21aとの隙間から排出されると考えられる。ガスを供給する複数の孔37(ガス分散部36)とガスを排出する縦電極21a間の隙間とが近接しているため、プラズマ中のガス滞在時間が短くなる。それにより、良好な膜質を有する膜の生成を阻害するナノクラスターの成長や膜内への取り込みを抑制することが可能となる。
図8は、図7の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。縦軸は製膜速度で、2.5nm/sの製膜速度を1.0として正規化して表示している。横軸は基板上の計測位置番号で、各点は等間隔で計測したものである。評価した電極本体30aの基準としたガス噴出し孔32に対応する基板位置を計測点番号:0としている。グラフ中のB1、B2及びB3は、図7(a)におけるB1、B2及びB3に対応している。このB1、B2及びB3での製膜速度(ほぼ膜厚の傾向と同等)を従来技術(図2及び図3)の場合と比較すると、製膜圧力に関わらず、製膜速度分布=膜厚分布が小さくなっていることがわかる。加えて、製膜速度そのものも大きくなっていることがわかる。更に、図示しないが膜質、例えば、微結晶シリコンの場合ではラマン散乱の強度比:I(520cm−1)/I(480cm−1)の分布が小さくなり、B1、B2及びB3のいずれにおいても強度比の値が3から5以上と大きく微結晶的となった。このように、高圧力条件下での製膜速度(膜厚)分布は、従来技術の場合と比較して、大幅に改善している。
局所的な膜厚分布及び膜質分布は、ガスを供給する部分(例:ガス分散部36)からガスを排気する部分(例:隣り合う縦電極21a同士の隙間)にかけて、ガスが消費され濃度分布(特にSiHガス濃度)が発生すること、および、隣り合う縦電極21a同士の隙間でガス流速が早くなるとともにプラズマが弱い部分で原料ガスの分解が低下すること、の二つの要因で発生するものと推測される。
本発明の放電電極3では、ガス分散部36を電極本体30の外面の大部分を覆うように設けていること、及び、孔37の大きさ及び開口率を適正な範囲にしていることにより、ガスの供給部分を広げつつ、ガスの供給を均一化することができる。それにより、ガス濃度分布の発生を抑制することができ、膜厚及び膜質をより均一化することが可能となる。
本発明の放電電極3では、隣り合う縦電極21a同士の隙間空間29を電極−基板距離よりも小さくして、例えば2mmから4mmと狭く構成するとともに、ガス分散部36として平板の板状体または多孔体を用いているので、放電電極3の対向電極2側がほぼ平坦とすることが出来る。それにより、プラズマの生成をより均一化することがで、膜厚及び膜質をより均一化することが可能となる。
以上のように、本発明により、基板と電極との間の距離を狭くし、製膜圧力を高して製膜する場合でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することが出来る。そして、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制しながら高速製膜により生産性を向上することが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の薄膜製造装置の第2の実施の形態の構成について説明する。本実施の形態では、放電電極3の構成が第1の実施の形態と異なっている。
図4、図5に示す本発明の薄膜製造装置の第2の実施の形態の構成、図6に示す本発明の薄膜製造装置の第2の実施の形態における高周波電力の供給に関する構成については、第1の実施の形態の場合と同様である。したがって、それらの説明を省略する。
図9は、本発明の放電電極の第2の実施の形態の構成を示す斜視図である。放電電極3を対向電極2と反対の側から見ている。XYZ方向は、図5の場合と同じである。放電電極3(3a)の複数の縦電極21(21b)の各々は、電極本体30b、ガス流通路31、ガス分散部40、ガス拡散路32、34、及び熱媒体流通管33を含む。
電極本体30bは、一方の端部を一方の横電極20に、他方の端部を他方の横電極20に接続されている。一方の横電極20は高周波給電伝送路12aに、他方の横電極20は高周波給電伝送路12bに接続されている。
ガス流通路31は、電極本体30bの内部において、電極本体30bの一方の端部から他方の端部までY方向へ伸びる管(空間)である。一端を原料ガス配管16aに、他端を原料ガス配管16bに接続されている。その内部を製膜用のガスが流通可能である。
ガス噴出し孔32はガス流通路31のZ方向に適当な間隔で設けてある。ガス拡散路34は、電極本体30bの内部において、電極本体30bの一方の端部から他方の端部までY方向へ伸びる空間である。ガス噴出し孔32、ガス拡散路34は、電極本体30bのガス分散部40側において、電極本体30bにおけるX方向での中心に沿って設けられている。Z方向(ガス分散部40の方向)について、ガス流通路31側から順にガス噴出し孔32、ガス拡散路34である。ガス噴出し孔32は、一側面をガス流通路31に、他の一側面をガス拡散路34にそれぞれガス流通可能に接している。ガス拡散路34は、一側面をガス噴出し孔32に、他の一側面をガス分散部40にそれぞれ流通可能に接している。これにより、ガス流通路31のガスが、ガス噴出し孔32で略均一に噴出されて、ガス拡散路34において、Y方向へ流通しながら、Z方向へも拡散し、ガス分散部40へ達することが出来る。
ガス分散部40は、電極本体30bの対向電極2側においてY方向へ伸びる外表面の領域である。ガス分散部40は、電極本体30bにおけるX方向での中心の所定領域38の両側でX方向に伸びかつY方向に並んだ互いに平行な複数の溝41と、隣り合う溝41の間の凸領域42とを備えている。所定領域38は、ガス拡散路34の対向電極2側を覆うように設けられている。
溝41は、一端の下部が所定領域38において孔43を介してガス拡散路34に接続している。孔43は、ガス拡散路34のX方向側面の+Z方向の端に設けられている。溝41は、他端が電極本体30bのX方向側面に達して電極本体30b間の隙間空間29に接続している。ガス流通路31を流通するガスは、ガス噴出し孔32、ガス拡散路34を介し、複数の溝41の一端に設けられた複数の孔43から、複数の溝41に沿って外部へ分散可能である。孔43は、対向電極2側へ広がりながら対向電極2と略平行な方向へガスを送出する。そのガスの一部及び生成したガスは、隙間空間29から排出される。これにより、対向電極2上の基板8へガスを概ね均等に供給するとともに、原料ガスの濃度分布をより均一にすることが出来る。
ガス分散部40は、非磁性材料で熱伝導性が良く、セルフクリーニング(反応性イオンエッチング)実施時のフッ素耐性のある金属が好ましい。また、溶接が容易な金属であることがより好ましい。そのような金属の一つは、アルミ合金に例示される。電極本体30bも同様であることが好ましい。また、ガス分散部40は、電極本体30bと一体であっても良い。
複数の孔43を例えば正方形とする。その場合、孔43の一辺は、例えば、1.0mm以上5.0mm以下である。1.0mm(断面積1.0mm)未満の場合、流速が速くなり、基板8側へ広がるガスの分布が大きくなり、基板8上における溝41の一方の端の領域と他方の端の領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。5.0mm(断面積25mm)より大きい場合、ガスが通りやすくなるが溝41の他方の端の領域にまでガスが送出されにくいこと、およびプラズマの分布が発生するために、基板8上における溝41直下の領域とそうでない領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。なお、孔の形状は不問である。
さらに、ガス分散部40の対向電極2側の面積に対する複数の孔43の面積の割合は、5%以上40%以下が好ましい。5%未満の場合、対向電極2側の面積に対して溝41の通路面積が少ないために溝41付近とそうでない領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。さらに、流速が早く基板8側へ広がるガスの分布が大きくなり、基板8上における溝41の一方の端の領域と他方の端の領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。40%より大きい場合、溝41部分のプラズマ分布の影響のために基板8上における溝41直下の領域とそうでない領域とで膜質に分布が発生しやすくなる。これにより、孔43と溝41のサイズとピッチが選定され、孔43を幅1mm×深さ5mm、溝43ピッチを5mmから15mmとすることが例示される。
熱媒体流通管33は、電極本体30bの内部において、Y方向へ伸び、熱媒体が流通可能である。一端を熱媒体供給管15aに、他端を熱媒体供給管15bに接続されている。温度を制御された熱媒体を流通させることにより、電極本体30bを所望の温度に制御することが出来る。ここでは、二本の熱媒体流通管25を示しているが、一本でも三本以上でも良い。
図10は、本発明の放電電極の第2の実施の形態の構成を示す他の斜視図である。放電電極3を対向電極2の側から見ている。XYZ方向は、図9の場合と同じである。溝41は、一端の下部が所定領域38側面の孔43を介してガス拡散路34に接続している。溝41は、他端が電極本体30bの側面に達して電極本体30b間の隙間空間29に接続している。
図11は、本発明の放電電極の第2の実施の形態の構成を示す平面図である。放電電極3を対向電極2の側から見ている。矢印は、ガスの流れを示している。ガスは、所定領域38側面の孔43から略X方向へ向かって、溝41に沿って送出される。そして、Y方向や+Z方向へ広がりながら、対向電極2と放電電極3との間の空間を移動する。このとき、対向電極2と放電電極3との間に電力が供給されている場合、そのガスはプラズマを生成し、膜を形成する。そのガスの残りや生成した他のガスは、隙間空間29を通り、放電電極3の裏側(対向電極2と向かい合う側と反対の側)へ排出される。
次に、本発明の太陽電池の製造方法については、放電電極として、図9〜図11に記載のものを使用するほかは、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
複数の孔43をX方向へ送出されたガスは、+Z方向及びY方向へも広がりながら基板8と放電電極3との間のプラズマ生成に寄与しつつ、一部は隣り合う縦電極21bと基板8との間へ移動するが、多くは隣り合う縦電極21bとの隙間空間29から排出されると考えられる。ガスを供給する複数の孔43(ガス分散部40)とガスを排出する縦電極21b間の隙間空間29とが近接しているため、プラズマ中のガス滞在時間が短くなる。それにより、良好な膜質を有する膜の生成を阻害するナノクラスターの成長と膜内への取り込みを抑制することが可能となる。
図12は、図9〜図11の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。縦軸は製膜速度で、2.5nm/sの製膜速度を1.0として正規化して表示している。横軸は基板の計測位置番号で、各点は等間隔で計測したものである。評価にあたり基準とした電極の隙間空間29の中心に対応する基板位置を計測点番号:0としている。グラフ中のC1、C2及びC3は、図9及び図11におけるC1、C2及びC3に対応している。このC1、C2及びC3での製膜速度(ほぼ膜厚の傾向と同等)を従来技術(図2及び図3)の場合と比較すると、製膜圧力に関わらず、製膜速度分布=膜厚分布が小さくなっていることがわかる。加えて、製膜速度そのものも大きくなっていることがわかる。更に、図示しないが膜質、例えば、微結晶シリコンの場合ではラマン散乱の強度比:I(520cm−1)/I(480cm−1)の分布が小さくなり、C1、C2及びC3のいずれにおいても強度比の値が3から5以上と大きく微結晶的となった。このように、高圧力条件下での製膜速度(膜厚)分布は、従来技術の場合と比較して、大幅に改善している。
図13は、図9〜図11の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。横軸は製膜速度で、2.5nm/sの製膜速度を1.0として正規化して表示している。縦軸は基板上の位置を示す。グラフ中のD1、及びD2は、図11におけるD1、及びD2に対応している。すなわち、図12の場合と略垂直な方向における製膜速度の分布を示している。この場合にも、図12の場合と同様に、製膜圧力に関わらず、製膜速度分布=膜厚分布が小さく、製膜速度そのものも大きくなっていることがわかる。更に、図示しないが、図12の場合と同様に、膜質、例えば、微結晶シリコンの場合ではラマン散乱の強度比の分布が小さくなり、D1、及びD2のいずれにおいても強度比が大きく微結晶的となった。このように、高圧力条件下での製膜速度(膜厚)分布は、従来技術の場合と比較して、大幅に改善している。
本発明の放電電極3は、ガスを供給するガス分散部40に、X方向へガスを流す孔43、及びその孔43に続く溝41を有している。それにより、ガスが基板8へ直接供給されることを抑制することができる。したがって、ガスが直接基板8へ向かう場合に比較して、孔直下の領域とそれ以外の領域との間のガス濃度膜厚分布をより容易に均一にすることが出来る。加えて、ガスが溝41に流れながら一部が溝41の途中から基板8方向へ(プラズマ中へ)供給されるので、孔43からガスが排気される隙間空間29にかけてのガス濃度分布をより容易に均一にすることが可能となる。更に、ガスの排出する隙間空間29がガスの供給する孔43の近くにあるので、製膜中のガス交換をスムーズに行うことが出来る。それらにより、ガス濃度分布の発生を抑制することができ、膜厚及び膜質をより均一化することが可能となる。
本発明の放電電極3では、ガス分散部40は、溝41以外はほぼ平坦な面を有しているので、放電電極3の対向電極2側をほぼ平坦とすることが出来る。それにより、プラズマの生成をより均一化することがで、膜厚及び膜質をより均一化することが可能となる。
以上のように、本発明により、基板と電極との間の距離を狭くし、製膜圧力を高して製膜する場合でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することが出来る。そして、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制しながら高速製膜により生産性を向上することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の薄膜製造装置の第3の実施の形態の構成について説明する。本実施の形態では、放電電極3の構成が第1の実施の形態、及び第2の実施の形態と異なっている。
図4、図5に示す本発明の薄膜製造装置の第3の実施の形態の構成、図6に示す本発明の薄膜製造装置の第3の実施の形態における高周波電力の供給に関する構成については、第1の実施の形態の場合と同様である。したがって、それらの説明を省略する。
図14は、本発明の放電電極の第3の実施の形態の構成を示す斜視図である。放電電極3を対向電極2と反対の側から見ている。XYZ方向は、図9の場合と同じである。放電電極3(3a)の複数の縦電極21(21c)の各々は、電極本体30c、ガス流通路31、ガス分散部40、蓋部39、ガス拡散路34、ガス噴出し孔32、及び熱媒体流通管33を含む。
本実施の形態の放電電極3(3a)は、隣り合う縦電極21同士の間の隙間空間29のうち、対向電極2側が蓋部39で覆われている点で第2の実施の形態と異なる。その他の電極本体30c、ガス流通路31、ガス分散部40、ガス拡散路34、ガス噴出し孔32、及び熱媒体流通管33は、第2の実施の形態の電極本体30b、ガス流通路31、ガス分散部40、ガス拡散路34、ガス噴出し孔32、及び熱媒体流通管33と同様なのでその説明を省略する。
蓋部39は、電極本体30cの外表面と隣り合う電極本体30cの外表面との間に、Y方向へ伸びるように設けられている。すなわち、蓋部39は、隙間空間29のうちの対向電極2側を覆うように設けられている。このとき、溝41は、他端(電極本体30cの側面に達している方)が排気孔44を介して隙間空間29に接続している。すなわち、排気孔44は、隙間空間29のX方向側面の+Z方向の端に設けられている。
ガス流通路31を流通するガスは、ガス拡散路34、ガス噴出し孔32を介し、複数の溝41の一端に設けられた複数の孔43から、複数の溝41に沿って外部へ分散可能である。更に、そのガスの一部及び生成したガスは、隙間空間29から排出される。これにより、対向電極2上の基板8へガスを概ね均等に供給することが出来る。
蓋部39もまた、非磁性材料で熱伝導性が良く、セルフクリーニング(反応性イオンエッチング)実施時のフッ素耐性のある金属が好ましい。また、溶接が容易な金属であることがより好ましい。そのような金属の1つは、アルミ合金に例示される。また、蓋39は、ガス分散部40、及び、電極本体30cと一体であっても良い。
排気孔44の大きさ及び開口率は、孔43と概ね等しいか大きいことが好ましい。小さい場合、ガスの排出が効率的に行えず、不要なガスが滞留して、膜厚や膜質の分布の原因となる可能性があるからである。
図15は、本発明の放電電極の第3の実施の形態の構成を示す他の斜視図である。放電電極3を対向電極2の側から見ている。XYZ方向は、図14の場合と同じである。溝41は、一端の下部が所定領域38側面の孔43を介してガス拡散路34に接続している。溝41は、他端が電極本体30cの側面に達し、その他端の下部が蓋部39の下部の排気孔44を介して隙間空間29に接続している。
図16は、本発明の放電電極の第3の実施の形態の構成を示す平面図である。放電電極3を対向電極2の側から見ている。矢印は、ガスの流れを示している。ガスは、所定領域38側面の孔43から略X方向へ向かって、溝41に沿って送出される。そして、Y方向や+Z方向へ広がりながら、対向電極2と放電電極3との間の空間を移動する。このとき、対向電極2と放電電極3との間に電力が供給されている場合、そのガスはプラズマを生成し、膜を形成する。そのガスの残りや生成した他のガスは、排気孔39から隙間空間29を通り、放電電極3の裏側(対向電極2と向かい合う側と反対の側)へ排出される。
次に、本発明の太陽電池の製造方法については、放電電極として、図14〜図16に記載のものを使用するほかは、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
複数の孔43をX方向へ送出されたガスは、+Z方向及びY方向へも広がりながら基板8と放電電極3との間のプラズマ生成に寄与しつつ、一部は隣り合う縦電極21cと基板8との間へ移動するが、多くは複数の排気孔44を介して縦電極21cとの隙間空間29から排出されると考えられる。ガスを供給する複数の孔43(ガス分散部40)とガスを排出する縦電極21c間の隙間空間29とが近接しているため、プラズマ中のガス滞在時間が短くなる。それにより、良好な膜質を有する膜の生成を阻害するナノクラスターの成長と膜内への取り込みを抑制することが可能となる。
図17は、図14〜図16の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。縦軸は製膜速度で、2.5nm/sの製膜速度を1.0として正規化して表示している。横軸は基板上の計測位置番号で、各点は等間隔で計測したものである。評価にあたり基準とした電極の隙間空間29の中心に対応する基板位置を計測点番号:0としている。グラフ中のE1、E2及びE3は、図14及び図16におけるE1、E2及びE3に対応している。このE1、E2及びE3での製膜速度(ほぼ膜厚の傾向と同等)を従来技術(図2及び図3)の場合と比較すると、製膜圧力に関わらず、製膜速度分布=膜厚分布が小さくなっていることがわかる。加えて、第1の実施形態、第2の実施形態に比べて、製膜速度そのものも大きくなっていて、正規化した製膜速度1.0を超えるものが多く、その変動幅も小さいことがわかる。更に、図示しないが膜質、例えば、微結晶シリコンの場合ではラマン散乱の強度比:I(520cm−1)/I(480cm−1)の分布が小さくなり、E1、E2及びE3のいずれにおいても強度比の値が3から5以上と大きく微結晶的となった。このように、高圧力条件下での製膜速度(膜厚)分布は、従来技術の場合と比較して、大幅に改善している。
図18は、図14〜図16の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。横軸は製膜速度で、2.5nm/sの製膜速度を1.0として正規化して表示している。縦軸は基板上の位置を示す。グラフ中のF1、及びF2は、図16におけるF1、及びF2に対応している。すなわち、図17の場合と略垂直な方向における製膜速度の分布を示している。この場合にも、図17の場合と同様に、製膜圧力に関わらず、製膜速度分布=膜厚分布が小さく、製膜速度そのものも大きくなっていることがわかる。更に、図示しないが、図17の場合と同様に、膜質、例えば、微結晶シリコンの場合ではラマン散乱の強度比の分布が小さくなり、F1、及びF2のいずれにおいても強度比が大きく微結晶的となった。このように、高圧力条件下での製膜速度(膜厚)分布は、従来技術の場合と比較して、大幅に改善している。
本発明の放電電極3の場合も、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。更に、隙間空間29の対向電極2側を蓋部39で覆っているので、放電電極3は概ね隙間無く平坦な面と近似できる。それにより、第1の実施の形態および第2の実施の形態と比べ、よりプラズマを均一にすることが出来、膜厚及び膜質をより均一化することが可能となる。
以上のように、本発明により、基板と電極との間の距離を狭くし、製膜圧力を高して製膜する場合でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することが出来る。そして、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制しながら高速製膜により生産性を向上することが可能となる。
図19は、従来技術と本発明の薄膜製造装置とで、製膜圧力条件における局所領域での製膜速度の分布を比較したグラフを示す。縦軸は局所製膜速度分布を示し、横軸は製膜圧力を示す。ただし、局所製膜速度分布とは、放電電極3の一つの隙間空間29からその隣の隙間空間29までの縦電極21と対向する基板8上での膜厚分布を評価したものである。
第1の実施の形態、乃至第3の実施の形態における放電電極3を用いた場合、従来技術の放電電極103(図2)を用いた場合と比較して、特に800Pa以上の高圧力の条件で大幅に膜厚分布が改善されていることがわかる。図示しないが、膜質分布(例示:ラマン強度比)についても同様であった。このように、本発明により、高圧狭ギャップ条件においても、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することが出来る。なお、図19に記載の図は、900Paで均一となるよう設計した電極での結果であり、構造の寸法を変更することにより、更に高圧条件でも均一製膜が可能である。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の薄膜製造装置の第4の実施の形態の構成について説明する。本実施の形態では、放電電極3の構成が第1の実施の形態、乃至第3の実施の形態と異なっている。ガス流通路31のガスは、その一部が、ガス分散部48から隙間空間29を介して拡散などで基板8へ概ね均等に供給され、一方、その残り及び生成したガスが、隙間空間29から排出される。これにより、基板8へのガスの供給を、ガス濃度勾配による拡散を用いて間接的に供給することで、ガス濃度分布の発生を抑制し、かつプラズマを均一とすることができる。
図4、図5に示す本発明の薄膜製造装置の第4の実施の形態の構成、図6に示す本発明の薄膜製造装置の第4の実施の形態における高周波電力の供給に関する構成については、第1の実施の形態の場合と同様である。したがって、それらの説明を省略する。
図20は、本発明の放電電極の第4の実施の形態の構成を示す斜視図である。放電電極3を対向電極2と反対の側から見ている。XYZ方向は、図9の場合と同じである。放電電極3(3a)の複数の縦電極21(21d)の各々は、電極本体30d、ガス流通路31、ガス分散部48、ガス噴出し孔32、及び熱媒体流通管33を含む。
電極本体30dは、一方の端部を一方の横電極20に、他方の端部を他方の横電極20に接続されている。一方の横電極20は高周波給電伝送路12aに、他方の横電極20は高周波給電伝送路12bに接続されている。
ガス流通路31は、電極本体30bの内部において、電極本体30bの一方の端部から他方の端部までY方向へ伸びる管(空間)である。一端を原料ガス配管16aに、他端を原料ガス配管16bに接続されている。その内部を製膜用のガスが流通可能である。
ガス噴出し孔32は、電極本体30dの内部において、電極本体30dにおけるX方向での中心に沿って、所定の間隔で設けられていて、ガス流通路31のガスを略均一に噴出す。ガス噴出し孔32は、Z方向(ガス分散部48の方向)について、一側面をガス流通路31に、他の一側面を流路47にそれぞれガス流通可能に接している。これにより、ガス流通路31のガスが、ガス噴出し孔32から送出され、流路47において、Y方向へ流通しながら、+Z方向へも拡散し、ガス分散部48へ達することが出来る。
ガス分散部48は、電極本体30dのX方向側方の外面においてY方向へ伸び、ガス流通路31を流通するガスが外部へ分散可能な複数の孔45を有する。ガス分散部48は、複数の流路47とその流路47間を埋める中間部46とを備える。流路47は、電極本体30dのY方向の途中の位置に、X方向の一方の側面から他方の側面へ貫通している。そして、所定の間隔で設けられたガス噴出し孔32と接続するようにY方向に並んでいる。また、中間部46は熱媒体流通管33との伝熱性を向上させる効果がある。
流路47は、ガス噴出し孔32から供給されるガスが流通する。図20では、一つの流露47と接するガス噴出し孔32の数は5個であるが、個数に制限は無く、1個でも複数個でも良い。流路47は、電極本体30dの側面に孔45を有し、その孔45を介してガスを外部へ分散可能である。ガスは、対向電極2と略平行な方向へ送出される。そのガスの一部は、隙間空間29を介して拡散などで対向電極2上の基板8へガスを概ね均等に供給される。一方、そのガスの残り及び生成したガスは、隙間空間29から排出される。基板8での製膜に直接寄与するガスは全原料ガスの数%と少ないため、隙間空間29を介したガス拡散でも十分に製膜に必要なガスを基板8へと供給が可能である。
又、流路47の孔45は、隣り合う縦電極21d同士で、互い違いの位置(対向しない位置)に設けることがより好ましい。隙間空間29へのガス供給をより均等に行うためである。流路47の孔45のサイズは、ガス拡散のためには、幅が大きいスリット状とすることが望ましい。但し、熱媒体流通管33との伝熱を中間部46が果たしていることから、流路47の孔45の幅はガス分散部48のY方向長さの50%から70%が適当である。流路47の孔45の高さは狭すぎると流速が早くなりガス拡散が不十分になり易いこと、広すぎると拡散のために長い距離が必要になることから、1mmから5mmが適当である。
ガス分散部48は、非磁性材料で熱伝導性が良く、セルフクリーニング(反応性イオンエッチング)実施時にフッ素耐性のある金属が好ましい。また、溶接が容易な金属であることがより好ましい。そのような金属の1つは、アルミ合金に例示される。電極本体30dも同様であることが好ましい。また、ガス分散部48は、電極本体30dと一体であっても良い。
熱媒体流通管33は、電極本体30dの内部において、Y方向へ伸び、熱媒体が流通可能である。一端を熱媒体供給管15aに、他端を熱媒体供給管15bに接続されている。温度を制御された熱媒体を流通させることにより、電極本体30dを所望の温度に制御することが出来る。ここでは、一本の熱媒体流通管25を示しているが、二本以上でも良い。
図20の例では、電極本体30dは、ガス流通路31、ガス噴出し孔32及びガス分散部48のある電極本体30d−1と、熱媒体流通管33を有する電極本体30d−2とがZ方向に重なった構成になっている。しかし、本発明がこの例に限定されることは無く、電極本体30d−2の部分を無くし(ただし、流路47を形成できるように覆いは設ける)、熱媒体流通管33を電極本体30d−1中に設けても良い。あるいは、電極本体30d−1と電極本体30d−2のZ方向の位置関係、すなわち基板8との位置関係を逆にして、基板を−Z側に設置しても良い。
次に、本発明の太陽電池の製造方法については、放電電極として、図20に記載のものを使用するほかは、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。ただし、製膜圧力の範囲は、微結晶シリコン薄膜で800〜2600Paである。
孔45から送出されたガスは、対向電極2側の電極面と基板8の間に生成したプラズマにより、SiHなどの原料ガスが消費されてガス濃度勾配が発生した場合に、それらのプラズマに向って拡散すると考えられる。そして、ガスの濃度勾配が発生しない場合には、隙間空間29をプラズマとは反対側へ拡散し排出されることになると考えられる。すなわち、プラズマで消費された分のガスを供給する構造となるので、必要な量だけガスが供給量されることになり、ガス供給量の不均一に伴う膜厚及び膜質の分布の発生を抑制することが容易になる。
図21は、基板上のH/SiHの吸着量の比の分布を示すグラフである。縦軸は基板上のH/SiHの吸着量の比であり、縦電極21(21d)の中心位置:G1付近でのH/SiH吸着量比を1.0として正規化してある。横軸はの解析位置番号で、各点は等間隔で示している。評価にあたり基準とした縦電極21(21d)の中心に対応する基板位置を計測点番号:0としている。ただし、H/SiH吸着量比は、微結晶の膜質を評価する指針となるラマン強度比とみなすことができる。グラフ中のG1、G2及びG3は、図20におけるG1、G2及びG3に対応している。この図に示すように、分布は、10%以内に収まっている。そのため、本実施の形態の放電電極を用いれば、膜質分布が均一になる。
本発明により、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本発明の放電電極3は、本発明では、ガスの供給を、ガス濃度勾配による拡散を用いて間接的に供給とすることにより、ガス濃度分布の発生を抑制し、かつプラズマが均一とすることができる。それにより、局所的な膜厚及び膜質分布の発生をより抑制することが可能となる。
本発明の放電電極3では、ガス分散部48が隙間空間29側に設置されるので、隙間空間29以外はほぼ平坦な面を有しているので、放電電極3の対向電極2側をほぼ平坦とすることが出来る。それにより、プラズマの生成をより均一化することがで、膜厚及び膜質をより均一化することが可能となる。
以上のように、本発明により、基板と電極との間の距離を狭くし、製膜圧力を高して製膜する場合でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することが出来る。そして、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制しながら高速製膜を行い、生産性を向上することが可能となる。
上記の各実施の形態では、本発明の放電電極及び薄膜製造装置について、薄膜シリコン系太陽電池に使用する場合について説明している。しかし、本発明がこの例に限定されるものではない。プラズマCVD法で成膜する場合には、他の種類の膜の製造であっても本発明を同様に利用することができる。また、原料ガスが複数有り、局所的なガス濃度分布が発生する場合には、特に有効である。その場合にも、大面積基板における高圧狭ギャップでの高速製膜で、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制することができる。また、本発明の放電電極及び薄膜製造装置について、NFガスなどを用いたセルフクリーニングにおいても有効である。製膜と同様に均一なガス供給ができるため、NF3ガスの分解効率の向上とクリーニングの均一性を向上することが可能となる。
図1は、上記の従来技術に高圧狭ギャップ法を適用した場合における電極の断面と製膜速度分布との関係を示す図である。 図2は、従来技術に高圧狭ギャップ法を適用した場合における電極の断面と製膜速度分布との関係を示す図である。 図3は、図2の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。 図4は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態の構成を示す概略図である。 図5は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態の構成の一部を示す部分斜視図である。 図6は、本発明の薄膜製造装置の実施の形態における高周波電力の供給に関する構成を示す概略ブロック図である。 図7は、本発明の放電電極の第1の実施の形態の構成を示す平面図及び断面図である。 図8は、図7の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。 図9は、本発明の放電電極の第2の実施の形態の構成を示す斜視図である。 図10は、本発明の放電電極の第2の実施の形態の構成を示す他の斜視図である。 図11は、本発明の放電電極の第2の実施の形態の構成を示す平面図である。 図12は、図9〜図11の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。 図13は、図9〜図11の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。 図14は、本発明の放電電極の第3の実施の形態の構成を示す斜視図である。 図15は、本発明の放電電極の第3の実施の形態の構成を示す他の斜視図である。 図16は、本発明の放電電極の第3の実施の形態の構成を示す平面図である。 図17は、図14〜図16の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。 図18は、図14〜図16の電極を用いて製膜した場合における製膜速度の分布を示すグラフである。 図19は、従来技術と本発明の薄膜製造装置とで局所製膜速度分布を比較したグラフを示す。 図20は、本発明の放電電極の第4の実施の形態の構成を示す斜視図である。 図21は、基板上のH/SiHの吸着量の比の分布を示すグラフである。
符号の説明
1 薄膜製造装置
2 対向電極
3(3a〜3h)、103 放電電極
4 防着板
5 均熱板
6 製膜室
7 支持部
8、108 基板
10 温度制御装置
11 均熱板保持機構
11a 駆動部
11b 支持部
12、12a、12b 高周波給電伝送路
13、13a、13b 整合器
14、14a、14b 高周波給電伝送路熱
15、15a、15b 媒体供給管
16、16a、16b 原料ガス配管
17 低真空排気部
18 台
19 高真空排気部
20 横電極
21、21a、21b、21c、21d 縦電極
28 突起
29 隙間空間
30、30a、30b、30c、30d 電極本体
31、131 ガス流通路
32、132,137 ガス噴出し孔
34、35、134 ガス拡散路
33 熱媒体流通路
38 所定領域
39 蓋部
36、40、48 ガス分散部
41 溝
42 凸領域
37、43、45、137 孔
44 排気孔
46 中間部
47 流路
53、54 給電点
60 電源部
62 RFアンプ(高周波電源A)
63 RFアンプ(高周波電源B)
64 高周波(RF)発振器
65 高周波(RF)発振器
66 切り替えスイッチ
67 ファンクションジェネレータ
71 放電電極原料ガス流通管
73 原料ガス拡散部
74 原料ガス分散部
121a、121b 電極

Claims (16)

  1. 放電電極と前記放電電極に対向する対向電極とを備える薄膜製造装置用の前記放電電極であって、
    互いに略平行に第1方向へ伸びる二本の横電極と、
    前記二本の横電極の間に設けられ、互いに略平行に前記第1方向に略垂直な第2方向へ伸びる複数の縦電極と
    を具備し、
    前記複数の縦電極の各々は、
    一方の端部を一方の前記横電極に、他方の端部を他方の前記横電極に接続された電極本体と、
    前記電極本体の内部において前記第2方向へ伸び、ガスが流通可能なガス流通路と、
    前記電極本体の外面において前記第2方向へ伸び、前記ガス流通路を流通する前記ガスが外部へ分散可能な複数の孔を有するガス分散部と、
    前記電極本体の内部において前記第2方向へ伸び、前記ガスが流通可能なように一側面を前記ガス流通路の外周に設けたガス噴出し孔に、他の一側面を前記ガス分散部に接するガス拡散路と
    を備える
    放電電極。
  2. 請求項1に記載の放電電極において、
    前記ガス分散部は、前記電極本体の前記対向電極側の第1外面を覆う板状体または多孔体であり、
    前記ガス分散部と前記ガス拡散路とが接する部分の断面積は、前記ガス流通路と前記ガス拡散路とが接する部分の断面積よりも大きい
    放電電極。
  3. 請求項1に記載の放電電極において、
    前記ガス分散部は、前記対向電極と略平行な方向へ前記ガスを送出するように前記複数の孔を有する
    放電電極。
  4. 請求項3に記載の放電電極において、
    前記ガス拡散路は、
    前記電極本体における前記第1方向での中心としての第1中心に沿って設けられ、
    前記ガス分散部は、
    前記電極本体の前記対向電極側の第1外面において、前記第1中心の所定領域の両側に、前記第1方向に伸び、前記第2方向に並んだ互いに平行な複数の溝を備え、
    前記複数の溝の各々は、一端が前記複数の孔を介して前記ガス拡散路に接続し、他端が前記電極本体の側面に達して前記電極本体間の隙間空間に接続する
    放電電極。
  5. 請求項4に記載の放電電極において、
    前記電極本体の第1外面と隣り合う前記電極本体の第1外面との間に前記第2方向へ伸びるように設けられ、前記隙間空間のうちの前記対向電極側を覆う蓋部を更に具備し、
    前記複数の溝の各々は、前記他端が複数の排気孔を介して前記隙間空間に接続する
    放電電極。
  6. 請求項3に記載の放電電極において、
    前記ガス拡散路は、
    前記ガス分散部側において、前記電極本体における前記第1方向での中心としての第1中心に沿って所定の間隔で設けられ、
    前記ガス分散部は、
    前記電極本体の前記第1方向側の一方の側面から他方の側面へ貫通し、かつ、前記ガス拡散路と接続するように、前記第1方向に伸び、前記第2方向に並んだ複数の流路を備える
    放電電極。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の放電電極において、
    前記複数の縦電極の各々は、
    前記電極本体間の隙間空間のうち前記対向電極側の隙間の一部を少なくするように設けられた連続した突起を備える
    放電電極。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の放電電極において、
    前記複数の縦電極の各々は、
    前記電極本体の内部において前記第2方向へ伸び、熱媒体が流通可能な熱媒体流通路を備える
    放電電極。
  9. 製膜室と、
    前記製膜室内に設けられ、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の放電電極と、
    前記製膜室内に設けられ、前記放電電極に対向する対向電極と
    を具備する
    薄膜製造装置。
  10. 薄膜製造装置を用いた太陽電池の製造方法であって、
    ここで、前記薄膜製造装置は、
    製膜室と
    前記製膜室内に設けられた放電電極と、
    前記製膜室内に設けられ、前記放電電極に対向する対向電極と
    を備え、
    前記放電電極は、
    互いに略平行に第1方向へ伸びる二本の横電極と、
    前記二本の横電極の間に設けられ、互いに略平行に前記第1方向に略垂直な第2方向へ伸びる複数の縦電極と
    を備え、
    前記複数の縦電極の各々は、
    一方の端部を一方の前記横電極に、他方の端部を他方の前記横電極に接続された電極本体と、
    前記電極本体の内部において前記第2方向へ伸び、ガスが流通可能なガス流通路と、
    前記電極本体の外面において前記第2方向へ伸び、前記ガス流通路を流通する前記ガスが外部へ分散可能な複数の孔を有するガス分散部と、
    前記電極本体の内部において、前記ガス流通路外周に所定の間隔で前記第2方向に並んで設けた複数のガス噴出し孔と、
    前記電極本体の内部において前記第2方向へ伸び、前記ガスが流通可能なように一側面を前記複数のガス噴出し孔に接し、前記ガスが流通可能なように他の一側面を前記ガス分散部に接するガス拡散路と
    を含み、
    前記太陽電池の製造方法は、
    (a)前記対向電極に基板を保持する工程と、
    (b)前記製膜室内に前記ガス流通路、前記ガス噴出し孔、前記ガス拡散路及び前記ガス分散部を介して製膜用またはクリーニング用の前記ガスを導入する工程と、
    (c)前記ガスを導入しながら、前記放電電極と前記対向電極との間に電力を印加して、前記基板上に太陽電池用の薄膜を形成する工程と
    を具備する
    太陽電池の製造方法。
  11. 請求項10に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記ガス分散部は、前記電極本体の前記対向電極側の第1外面を覆う板状体または多孔体であり、
    前記ガス分散部と前記ガス拡散路とが接する第1部分の断面積は、前記ガス噴出し孔と前記ガス拡散路とが接する第2部分の断面積よりも大きく、
    前記(b)工程は、
    (b1)前記ガスを、前記第2部分から前記第1部分へ空間的に広がりながら、前記複数の穴を介して前記製膜室へ導入する工程を備える
    太陽電池の製造方法。
  12. 請求項10に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記ガス噴出し孔と前記ガス拡散路とは、
    前記電極本体における前記第1方向での中心としての第1中心に沿って設けられ、
    前記ガス分散部は、
    前記電極本体の前記対向電極側の第1外面において、前記第1中心の所定領域の両側に、前記第1方向に伸び、前記第2方向に並んだ互いに平行な複数の溝を備え、
    前記複数の溝の各々は、一端が前記複数の孔を介して前記ガス拡散路に接続し、他端が前記電極本体の側面に達して前記電極本体間の隙間空間に接続し、
    前記(b)工程は、
    (b2)前記ガスを、前記ガス噴出し孔と前記ガス拡散路とから前記複数の孔及び前記複数の溝を介して前記製膜室へ導入する工程を備える
    太陽電池の製造方法。
  13. 請求項12に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記電極本体の第1外面と隣り合う前記電極本体の第1外面との間に前記第2方向へ伸びるように設けられ、前記隙間空間のうちの前記対向電極側を覆う蓋部を更に具備し、
    前記複数の溝の各々は、前記他端が複数の排気孔を介して前記隙間空間に接続し、
    前記(b2)工程は、
    (b21)前記ガスを、前記複数の排気孔を介して前記対向電極のある側から排出する工程を含む
    太陽電池の製造方法。
  14. 請求項10に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記ガス拡散路は、
    前記ガス分散部側において、前記電極本体における前記第1方向での中心としての第1中心に沿って所定の間隔で設けられ、
    前記ガス分散部は、
    前記電極本体の前記第1方向側の一方の側面から他方の側面へ貫通し、かつ、前記ガス拡散路と接続するように、前記第1方向に伸び、前記第2方向に並んだ複数の流路を備え、
    前記(b)工程は、
    (b3)前記ガスを、前記ガス噴出し孔(32)と前記ガス拡散路とから前記複数の流路及び前記複数の孔を介して前記製膜室へ導入する工程を備える
    太陽電池の製造方法。
  15. 請求項10乃至14のいずれか一項に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記複数の縦電極の各々は、
    前記電極本体の内部において前記第2方向へ伸び、熱媒体が流通可能な熱媒体流通路を備え、
    前記太陽電池の製造方法は、
    (d)製膜中に、前記基板の温度が所定の温度範囲に収まるように、温度制御された前記熱媒体を前記熱媒体流通路へ流通させる工程を更に具備する
    太陽電池の製造方法。
  16. 請求項10乃至15のいずれか一項に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記複数の縦電極の各々は、
    前記電極本体間の隙間空間のうち前記対向電極側の隙間の一部を少なくするように設けられた連続した突起を備える
    太陽電池の製造方法。
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