JP2009079265A - プラズマ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成膜対象である基板の大型化に伴う問題点を解決し得るプラズマ装置を提供すること。
【解決手段】製膜室内に配置された基板17の一方の面側に接地電極120を配設し、他方の面側に接地電極120と対面する高周波電極110を配設し、プラズマ放電によって基板17の他方の面に薄膜を成膜するプラズマ装置100であって、高周波電極110の基板17に対面する側の面とは反対側の面に対面すると共に該高周波電極110に接続され、外部から供給される高周波電力を高周波電極110に給電する電源接続平板電極106と、成膜を行うためのガスを溜めるガス溜り部111と、該ガス溜り部111に溜まったガスを基板17側に導出する複数の孔114とを有する高周波電極110とを具備し、電源接続平板電極106は、外部から供給される成膜を行うためのガスを高周波電極110のガス溜り部111に導入するガス流通孔131を内部に形成する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、平行平板電極間に電圧を印加してプラズマを発生させる容量結合型のプラズマ装置に関する。
反応容器内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させ、原料ガスの分解、反応により薄膜を形成するプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置は、半導体製造を始めとする薄膜形成に広く利用されている。特に平行平板電極間に電圧を印加してプラズマを発生させるいわゆる容量結合型プラズマCVD装置は、装置構成が簡単であることから、一般に利用されている。
図4は、従来の容量結合型のプラズマCVD装置の断面図である。このプラズマCVD装置1においては、真空容器2の内部に、高周波電源3及び整合回路4から給電線5を通して高周波電力が供給される高周波電極10と、この高周波電極10に対向する接地電極20とが配置されている。
真空容器2と給電線5とは、互いに電気的に絶縁されている。なお、接地電極20は、必ずしも接地電位である必要はなく、目的に応じて直流又は高周波電圧の印加が可能な構成が設けられている場合もある。
係るプラズマCVD装置1を用いて、基板17の表面に薄膜を形成する手順としては、基板温度を成膜する際の温度に設定し、数種類の原料ガスを適当な流量比で混合した混合ガスを真空容器2内に流して適当な圧力で保持した後に、高周波電極10に電力を供給し、高周波電極10と接地電極20との間の放電空間15にプラズマを発生させて基板17の表面に薄膜を形成する。例えば、種々の成膜条件で基板17表面に多層膜を形成し、薄膜太陽電池等を製造する。
一方、従来のプラズマCVD装置として、反応ガスの導入側である高周波電極側にガス分散板を配置することにより、第1及び第2のガス溜りを設けて反応ガスの不均一供給を防止するようにした構成のものが考えられている(特許文献1参照)。
特開平6−151411号公報
ところで、近年、大型基板上に薄膜を形成する大面積成膜技術は急速に進歩しており、プラズマCVD装置において、生産性の向上を目的とした大面積基板上へ薄膜を形成する大面積成膜技術の研究もなされている。
基板のサイズとして例えば1辺が1m以上となるような大面積成膜工程では、膜厚の均一性を得るため、反応容器の容積、基板の面積、成膜速度に合ったガス流量を制御し制度よく導入して成膜面内に混合ガスを均等に等配し、均等に排気し、広い成膜面上にガス流れの偏移がないことが重要であり、電極面から混合ガスをシャワー状に噴出させる供給方式が用いられている。
しかしながら、装置レイアウト上、反応容器外から混合ガスを電極に導くガス経路を確保することになるが、基板が大型化してガス経路が長くなる場合、耐食性のある金属細管を用い、また絶縁が必要な場合は絶縁細管によりガス経路を確保する必要がある。このようにガス経路を確保すると、電極の近傍に細管が這うこととなり、電極と細管との間において電磁波が影響して高周波電位の均一性が損なわれ、放電分布が悪化し、この結果、膜厚の均一性が低下する問題があった。
また、基板のサイズが大型化して成膜面積が大面積になると、成膜に必要な混合ガスの流量が増加し、未分解生成物であるパウダーが増える傾向にあり、高周波電極の裏面にパウダーが多く堆積する。従って、平行平板電極方式のプラズマCVD装置において、安定した成膜を行うためには、電極交換、反応室内のパウダー除去等のメンテナンスが不可欠となる。
しかしながら、電極面積は、成膜面積に比例して大きくなり、大面積成膜の場合は、電極面積も大面積となって重量が増加し、メンテナンスの施工性が悪くなるという問題があった。
このように、基板のサイズが大型化すると、膜厚の均一性の低下やメンテナンス性の低下といった問題が生じることとなった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、成膜対象である基板の大型化に伴う問題点を解決し得るプラズマ装置を提供することを目的とする。
本発明のプラズマ装置は、製膜室内に配置された基板の一方の面側に接地電極を配設し、他方の面側に前記接地電極と対面する高周波電極を配設し、プラズマ放電によって前記基板の他方の面に薄膜を成膜するプラズマ装置であって、前記高周波電極の前記基板に対面する側の面とは反対側の面に対面すると共に該高周波電極に接続され、外部から供給される高周波電力を前記高周波電極に給電する電源接続平板電極と、前記成膜を行うためのガスを溜めるガス溜り部と、該ガス溜り部に溜まったガスを前記基板側に導出する複数の孔とを有する前記高周波電極とを具備し、前記電源接続平板電極は、外部から供給される前記成膜を行うためのガスを前記高周波電極のガス溜り部に導入するガス流通孔を内部に形成したことを特徴とする。
この構成によれば、高周波電極に対面する電源接続平板電極の内部にガス流通路を形成することにより、基板に成膜された膜厚の均一性を保つことができる。
また本発明は、上記プラズマ装置において、前記高周波電極は、前記基板に対面する領域が複数に分割形成され、該分割形成された各々のセルが前記電源接続平板電極に対して着脱可能であることを特徴とする。
この構成によれば、高周波電極が複数のセルに分割され、その各々のセルが取り外し可能となっていることにより、各セルの重量は、高周波電極全体の重量よりも軽くなる。これにより、高周波電極を取り外してメンテナンスを行う際には、全体に比べて軽量のセルごとに取り外すことができ、取り扱いが容易になる。
また本発明は、上記プラズマ装置において、前記電源接続平板電極に形成された前記ガス流通孔と外部に設けられた前記ガスの供給源とを接続し、一部に可撓性の管部が設けられたガス供給管を具備することを特徴とする。
この構成によれば、電源接続平板電極とガスの供給源とを接続するガス供給管の一部を可撓性の管部としたことにより、構成部品の熱膨張によってガス供給管が破損することを防止することができる。
また本発明は、上記プラズマ装置において、前記電源接続平板電極に固定される間隔維持接続板と、前記間隔維持接続板に設けられ、前記高周波電極を接続位置に位置決めする位置決め部とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、間隔維持接続板を介して、高周波電極を電源接続平板電極に接続すると共に、間隔維持接続板に高周波電極の位置決め用の位置決め部を設けることにより、高周波電極の着脱を容易に行うことができる。
また本発明は、上記プラズマ装置において、一方が開口し、前記高周波電極及び前記電源接続平板電極を内部に収める函体を具備し、前記函体の開口に対向する前記接地電極と前記函体の側壁の開口側端部との間に前記基板を挟むことにより、該基板と前記函体とによって成膜空間を形成することを特徴とする。
この構成によれば、未分解物質であるパウダーが函体の内部に溜ることとなり、メンテナンス性を一段と向上することができる。
本発明によれば、成膜対象である基板の大型化に伴う問題点を解決し得るプラズマ装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプラズマCVD装置100を示す断面図である。このプラズマCVD装置100は、アモルファスSiや微結晶Si等のSi系薄膜を基板17上に堆積させることにより、薄膜Si系太陽電池を製造する容量結合型の平行平板電極方式のプラズマCVD装置である。
このプラズマCVD装置100においては、真空容器102の内部に、高周波電源103及び整合回路104から給電線105を介して高周波電力が供給される高周波電極110と、この高周波電極110に対向する接地電極120とが配置されている。
真空容器102と給電線105とは、互いに電気的に絶縁されている。なお、接地電極120は、必ずしも接地電位である必要はなく、目的に応じて直流又は高周波電位の印加が可能な構成が設けられる場合もある。
給電線105と高周波電極110との間には、電源接続平板電極106が設けられている。この電源接続平板電極106は、全体が平板状に形成されており、一方の主面106aに給電線105が接続され、他方の主面106bの中心部には、間隔維持接続板140が固定され、この間隔維持接続板140を介して高周波電極110が接続されている。また、電源接続平板電極106の内部には、その端面106cから中心部に向かってガス流通孔131が形成されている。端面106c及び主面106bの中心部には、ガス流通孔131の開口部106d及び106eが形成されている。
開口部106dには、絶縁体からなる絶縁筒108が接続されており、この絶縁筒108には、空容器102の外部から供給される混合ガスの流路である可撓性のある円筒管109が接続されている。これにより、外部から供給された混合ガスは、円筒管109及び絶縁筒108を介して、電源接続平板電極106内のガス流通孔131に導入されるようになっている。なお、円筒管109は円筒部材であるが、図1においては、これを簡略的に線によって示している。
また、電源接続平板電極106の主面106bの中心部には、ガス流通孔131の開口部106eを覆う位置に、外形が略円板形状に形成された間隔維持接続板140が固定されている。この固定された間隔維持接続板140と電源接続平板電極106の主面106eとの間には、間隙135が形成されるようになっている。また、間隔維持接続板140の電源接続平板電極106との接続側の面には、凹状のガス共通路141が形成されている。このガス共通路141は、間隔維持接続板140の外形(円板形状)に沿った円環状に形成されており、その一部には、間隔維持接続板140の他方の面に連通する複数のガス導入孔142が等間隔で形成されている。これにより、外部からガス流通孔131に導入された混合ガスは、電源接続平板電極106の主面106bの開口部106e、電源接続平板電極106と間隔維持接続板140との間に形成された間隙135、間隔維持接続板140のガス共通路141を介してガス導入孔142に導入されるようになされている。ガス導入孔142に導入された混合ガスは、間隔維持接続板140に接続された高周波電極110に導入される。
すなわち、高周波電極110は、裏面平板電極110aと表面平板電極110bとが枠状の中間電極110cを介して接続された構成を有しており、裏面平板電極110aと表面平板電極110bとの間に形成されると共に周囲を中間電極110cによって封止された間隙によってガス溜り部111を形成するようになっている。
間隔維持接続板140においては、高周波電極110を接続する面に円柱形状の案内突起143が複数形成されており、高周波電極110の中間電極110cに形成されている位置決め孔112に挿入されることによって、間隔維持接続板140と高周波電極110との接続位置を決めるようになっている。また、高周波電極110の裏面平板電極110aには、間隔維持接続板140と高周波電極110との接続位置が決められた状態において、間隔維持接続板140のガス導入孔142と連通する位置にガス導入孔113が形成されており、ガス導入孔142に導入された混合ガスを、ガス導入孔113を介して、高周波電極110のガス溜り部111に導入するようになっている。
高周波電極110の表面平板電極110bには、複数の吹出し孔114が形成されており、ガス溜り部111に溜まった混合ガスは、この吹出し孔114を介して、表面平板電極110bに対向する接地電極120側に吹き出すようになっている。このように、複数の吹出し孔114が形成されていることにより、混合ガスは、この複数の吹出し孔114から真空容器102内に等配して導入されることになる。
接地電極120には、図示しない搬送手段によって基板17が配置されており、複数の吹出し孔114から等配して吹出された混合ガスが基板17の表面に均等に付着する。これにより、混合ガスにより基板17に形成される薄膜は均一な膜厚となる。
次に、高周波電極110の詳細な構成について説明する。本実施の形態のプラズマCVD装置100においては、複数の吹出し孔114が形成され、接地電極120に対面する高周波電極110が複数に分割可能となっている。
すなわち、図2は、高周波電極110及びこの裏面側に設けられる電源接続平板電極106を示す斜視図である。図2に示すように、高周波電極110は、外形が四角形の平板状に構成されており、複数のセル115a、115b、115c及び115dに分割されている。各セル115a、115b、115c及び115dは、それぞれ裏面平板電極110a、表面平板電極110b及び中間電極110cによって構成されており、角部には、間隔維持接続板110の案内突起143を挿入するための位置決め孔112が設けられている。この位置決め孔112に対してそれぞれ案内突起143を挿入することにより、これら複数のセル115a、115b、115c及び115dは、外形が全体として1枚の平板状となるように間隔維持接続板140に接続される。
各セル115a、115b、115c及び115dにおいては、裏面平板電極110aと表面平板電極110bとが枠状の中間電極110cを介して接続された構成を有しており、裏面平板電極110aと表面平板電極110bとの間に形成されると共に周囲を中間電極110cによって封止された間隙によってガス溜り部111をそれぞれ形成するようになっている。このガス溜り部111は、各セル115a、115b、115c及び115dにおいてそれぞれ独立した空間を形成するようになっており、それぞれのガス溜り部111に対応して、間隔維持接続板140のガス導入孔142及び裏面平板電極110aのガス導入孔113が設けられている。従って、各セル115a、115b、115c及び115dのガス溜り部111には、それぞれのガス導入孔142、113を介して混合ガスが導入されるようになっている。
なお、本実施の形態の場合、各セル115a、115b、115c及び115dの各位置決め孔112に間隔維持接続板140の案内突起143を挿入した状態において、この案内突起143に形成されているねじ孔にねじ116(図1)を螺合することにより、各セル115a、115b、115c及び115dを間隔維持接続板140に固定するようになっている。従って、各セル115a、115b、115c及び115dは、間隔維持接続板140に対して、ねじ116によって簡単に着脱することが可能となっている。
高周波電極110への高周波電圧の印加は、高周波電源103から整合回路104、給電線105、電源接続平板電極106及び間隔維持接続板140を介して行われる。
以上説明したプラズマCVD装置100において、基板17の表面に薄膜を形成する手順を説明する。まず、真空容器2内を図示しない排気機構によってある程度の真空まで真空引きを行い、その後に必要に応じて、接地電極120上の基板17を加熱するヒータ(図示せず)によって基板17を加熱する。真空引き直後の場合には、真空容器2の内壁面や基板17の表面等に水分等が吸着している場合が多く、これらの不純物が十分に脱ガスされない状態で薄膜形成を行うと、膜中に大量の不純物が含まれてしまい、膜質の低下につながることとなる。そこで、真空容器2内の脱ガスを促進する目的で薄膜形成前に円筒管109及び絶縁筒108を介してガスを導入し、図示しない圧力制御器と図示しない原料ガス排気ラインによって真空容器2内を一定の圧力に保持したまま真空容器2内の加熱(ベーキング)を行う。
ベーキング中に流すガスは、H等のような熱伝導性が比較的良いガス、He、Ar等の不活性ガス、あるいは成膜を行う際に流す原料ガス等を採用する。脱ガス後に、基板17の温度を成膜する際の温度に設定し、数種類の原料ガスを適当な流量比で混合した混合ガスを、円筒管109及び絶縁筒108を介して電源接続平板電極106の内部のガス流通孔131に所定の圧力で導入する。ガス流通孔131に導入された混合ガスは、間隔維持接続板140のガス共通路141、ガス導入孔142及び裏面平板電極110aのガス導入孔113を介して、高周波電極110の各セル115a、115b、115c及び115dのガス溜り部111に導入される。
各セル115a、115b、115c及び115dのガス溜り部111に導入された混合ガスは、ここで一時滞留した後、各セル115a、115b、115c及び115dの表面平板電極110bに形成された複数の吹出し孔114から成膜室(真空容器102内の高周波電極110と接地電極120との間に形成される空間)に均等に導入される。この状態において、高周波電極110に電力を供給し、高周波電極110と接地電極120との間の放電空間にプラズマを発生させて基板17の表面に薄膜を形成する。これにより、例えば、種々の成膜条件で基板17表面に多層膜を形成し、薄膜太陽電池等を製造することができる。
本実施の形態のプラズマCVD装置100においては、混合ガスを導入するための円筒管109として可撓のある管を途中に設けることにより、高周波電極110及び電源接続平板電極106が加熱された際に、絶縁筒108自体の線膨張及び他の構成部品の線膨張によって絶縁筒108が損傷することが防止される。
また、高周波電極110に対面する電源接続平板電極106の内部にガス流通路131を形成したことにより、従来(図4)に示したように、混合ガスを導入するための金属管9を高周波電極の近傍に這うように設ける場合に比べて、この金属管9を省いたことによる高周波電極110と金属管9との間の電磁波による影響が減少する。これにより、高周波電位の均一性が維持され、基板17に成膜される膜厚が均一になる。
また、高周波電極110を複数のセル115a、115b、115c及び115dに分割し、個別に間隔維持接続板140に着脱自在に構成したことにより、着脱可能な各セル115a、115b、115c及び115dの個々の重量は、高周波電極110全体の重量よりも格段に軽量化される。これにより、電極交換や反応室(真空容器102)内の未分解生成物であるパウダー除去等のメンテナンスが容易になり、保守時間も短縮する。
また、ガス流通孔131が形成された電源接続平板電極106に対して、高周波電極110の各セル115a、115b、115c及び115dを取り外し可能な構成としたことにより、配管の着脱といった煩雑な作業を行うことなく、電極部分(セル115a、115b、115c及び115d)のみを容易に取り外すことができ、メンテナンス性を向上することが可能となる。
また、平板状の電源接続平板電極106にガス流通孔131を形成して、混合ガスを高周波電極110の各セル115a、115b、115c及び115dに供給する構成としたことにより、電源接続平板電極106内であればどのようにガス流通路131を形成しても、成膜の均一性に影響を与えることがなくなるので、各セル115a、115b、115c及び115dへの混合ガスの導入位置の決定に自由度を与えることが可能となる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るプラズマCVD装置200を示す断面図である。本実施の形態のプラズマCVD装置200は、第1の実施の形態のプラズマCVD装置100に比べて、基板17自体で封止される反応室201を形成する点が異なる。従って、図3においては、図1との対応部分には同一符号を付して、重複した説明を省略する。
図3に示すように、プラズマCVD装置200においては、真空容器102内の電源接続平板電極106が、枠体206及び絶縁枠207によって真空容器102に固定されている。枠体106は、真空容器102の接地電位と同電位である。電源接続平板電極106は、真空シールを介して絶縁枠207に固定されている。
接地電極120は、図示しないアクチュエータによって、矢印b方向及びこれとは反対方向に移動可能となっている。接地電極120を矢印b方向に移動させ、枠体206と接地電極120とによって、基板17の周囲を挟むことにより、基板17、枠体206、絶縁枠207及び電源接続平板電極106によって反応室201が形成される。この反応室201は、真空容器102内の他の空間から隔離された空間となる。
このように、プラズマCVD装置200においては、隔離された反応室201が形成されることにより、基板17に薄膜を成膜するために必要な空間を狭くすることができ、未分解生成物であるパウダーが反応室201にまとまるため、パウダー除去の保守時間の短縮が図られる。
(他の実施の形態)
上述の第1及び第2の実施の形態においては、高周波電極110の各セル115a、115b、115c及び115dにそれぞれ1つのガス溜り部111を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、各セル115a、115b、115c及び115dにそれぞれ表面平板電極110bと同様に複数の孔が形成された平板を設けることにより、各セル115a、115b、115c及び115dにそれぞれ複数段のガス溜り部を形成するようにしてもよい。このようにすれば、一段と均等混合ガスを吹き出して、基板17に均一な薄膜を成膜することができる。
また、上述の第1及び第2の実施の形態においては、1つの真空容器102内に一組の高周波電極110及び接地電極120を設ける場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、高周波電極110及び接地電極120を複数組設け、給電線105をその組数設置し、これら複数の給電線をそれぞれ高周波電極110に接続するようにしてもよい。
また、上述の第1及び第2の実施の形態においては、高周波電極110を4つのセル(115a、115b、115c及び115d)に分割する場合について述べたが、分割数はこれに限られるものではなく、種々の分割数で分割することができる。
また、上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明をプラズマCVD装置100、200に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばプラズマエッチング装置等、要はプラズマを発生させるための高周波電極及び接地電極とガスを導入するための手段とが必要なプラズマ装置に広く適用することができる。
さらに、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更して実施することが可能である。
本発明は、基板上に薄膜を成膜して薄膜太陽電池を製造する場合に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプラズマCVD装置を示す断面図 図1のプラズマCVD装置の高周波電極及び電源接続平板電極を示す斜視図 本発明の第2の実施の形態に係るプラズマCVD装置を示す断面図 従来のプラズマCVD装置を示す断面図
符号の説明
1、100、200…プラズマCVD装置、2、102…真空容器、3、103…高周波電源、4、104…整合回路、5、105…給電線、9…金属管、10、110…高周波電極、15…放電空間、17…基板、20、120…接地電極、106…電源接続平板電極、108…絶縁筒、109…円筒管、110a…裏面平板電極、110b…表面平板電極、110c…中間電極、111…ガス溜り部、112…位置決め孔、113、142…ガス導入孔、114…吹出し孔、115a、115b、115c、115d…セル、116…ねじ、131…ガス流通孔、140…間隔維持接続板、141…ガス共通路、143…案内突起

Claims (5)

  1. 製膜室内に配置された基板の一方の面側に接地電極を配設し、他方の面側に前記接地電極と対面する高周波電極を配設し、プラズマ放電によって前記基板の他方の面に薄膜を成膜するプラズマ装置であって、
    前記高周波電極の前記基板に対面する側の面とは反対側の面に対面すると共に該高周波電極に接続され、外部から供給される高周波電力を前記高周波電極に給電する電源接続平板電極と、
    前記成膜を行うためのガスを溜めるガス溜り部と、該ガス溜り部に溜まったガスを前記基板側に導出する複数の孔とを有する前記高周波電極とを具備し、
    前記電源接続平板電極は、外部から供給される前記成膜を行うためのガスを前記高周波電極のガス溜り部に導入するガス流通孔を内部に形成したことを特徴とするプラズマ装置。
  2. 前記高周波電極は、前記基板に対面する領域が複数に分割形成され、該分割形成された各々のセルが前記電源接続平板電極に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ装置。
  3. 前記電源接続平板電極に形成された前記ガス流通孔と外部に設けられた前記ガスの供給源とを接続し、一部に可撓性の管部が設けられたガス供給管を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラズマ装置。
  4. 前記電源接続平板電極に固定される間隔維持接続板と、
    前記間隔維持接続板に設けられ、前記高周波電極を接続位置に位置決めする位置決め部とを具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラズマ装置。
  5. 一方が開口し、前記高周波電極及び前記電源接続平板電極を内部に収める函体を具備し、
    前記函体の開口に対向する前記接地電極と前記函体の側壁の開口側端部との間に前記基板を挟むことにより、該基板と前記函体とによって成膜空間を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラズマ装置。
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