JP2011171541A - Cvd装置 - Google Patents

Cvd装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011171541A
JP2011171541A JP2010034481A JP2010034481A JP2011171541A JP 2011171541 A JP2011171541 A JP 2011171541A JP 2010034481 A JP2010034481 A JP 2010034481A JP 2010034481 A JP2010034481 A JP 2010034481A JP 2011171541 A JP2011171541 A JP 2011171541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
anode electrode
cathode
supply port
gas supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010034481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5455221B2 (ja
Inventor
Taku Iwade
卓 岩出
Toyoji Terada
豊治 寺田
Masamitsu Yamashita
雅充 山下
Hiroshi Sakai
博史 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Engineering Co Ltd filed Critical Toray Engineering Co Ltd
Priority to JP2010034481A priority Critical patent/JP5455221B2/ja
Publication of JP2011171541A publication Critical patent/JP2011171541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5455221B2 publication Critical patent/JP5455221B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができるCVD装置を提供する。
【解決手段】チャンバと、チャンバ内に設けられ、基板が載置されるとともに、載置された基板の温度を上昇させる基板ヒータ部を有するアノード電極と、アノード電極に対向する位置に配置され、チャンバ内に原料ガスを供給するガス供給口が形成されたカソード電極を有するカソードユニットと、を備え、カソードユニットには、アノード電極側に流路制御板が設けられており、この流路制御板は、ガス供給口から吐出された原料ガスのアノード電極側への流れを抑える遮蔽部と、カソード電極側とアノード電極側とに連通して開口するガス流通孔とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜半導体、特に、アモルファスシリコン又は微結晶シリコン薄膜太陽電池に適したCVD装置に関するものである。
従来より、アモルファスシリコン膜を用いた太陽電池の研究が進められており、実用化に至っている。このような太陽電池は、プラズマCVD装置を用いて形成されている。一般には、下記特許文献1に記載されているように、チャンバ内にカソード電極とアノード電極とが互いに対向する位置に配置されており、カソード電極に高周波電力を投入することにより、カソード電極と、基板との間でプラズマを励起させる。そして、チャンバ内に供給された原料ガスがプラズマにより分解されることにより、基板上に製膜ラジカル(長寿命ラジカル)が堆積されてアモルファスシリコン膜が製膜される。
ここで、アモルファスシリコン膜の膜質は生成温度に影響を受けるため、アノード電極には一般にヒータが内蔵されている。すなわち、原料ガスの分解が低温で行われると、製膜ラジカルの生成と同時に膜質を低下させる高エネルギ粒子(短寿命ラジカルを含む製膜に不要な粒子)が大量に発生し、アモルファスシリコン膜の膜質が低下する。したがって、アノード電極のヒータにより、基板が製膜に適した温度(例えば100℃〜400℃程度)に調節されるのと同時に、ヒータによる輻射熱により供給された原料ガスが暖められつつプラズマに分解されることにより、基板上にアモルファスシリコン膜が生成されていた。
特開2000−138169
しかし、上述のCVD装置では、膜質の低下を抑えきれないという問題があった。すなわち、CVD装置では、カソード電極とアノード電極とが互いに対向する位置に接近して配置されており、また、カソード電極から原料ガスが供給されるガス供給口がアノード電極側に開口しているため、供給された原料ガスがヒータによる輻射熱により十分に暖められる前に直接基板に到達する場合がある。その場合には、製膜に適した設定温度に調節されるはずの基板が冷却され、実際には設定温度以下の温度で製膜されてしまうという問題があった。
また、供給された原料ガスが、ヒータの輻射熱で十分暖められていない状態で分解されると、高エネルギ粒子が大量に発生することにより、高エネルギ粒子が基板上に堆積しアモルファスシリコン膜の膜質が低下してしまうという問題もあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができるCVD装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明のCVD装置は、チャンバと、前記チャンバ内に設けられ、基板が載置されるとともに載置された基板の温度を上昇させる基板ヒータ部を有するアノード電極と、前記アノード電極に対向する位置に配置され、前記チャンバ内に原料ガスを供給するガス供給口が形成されたカソード電極を有するカソードユニットと、を備え、前記カソードユニットには、前記アノード電極側に流路制御板が設けられており、この流路制御板は、前記ガス供給口から供給された原料ガスのアノード電極側への流れを抑える遮蔽部と、前記カソード電極側と前記アノード電極側とに連通して開口するガス流通孔とを有することを特徴としている。
上記CVD装置によれば、前記流路制御板の遮蔽部により、ガス供給口から供給された原料ガスのアノード電極側への流れが妨げられるため、アノード電極に載置された基板に原料ガスが直接到達するのを抑えることができる。したがって、暖めきれていない原料ガスが直接基板に到達するのを抑えることができるため、基板が製膜温度以下の状態でアモルファスシリコン膜が製膜されるのを抑えることができる。また、前記流路制御板の遮蔽部により原料ガスのアノード電極側への流れが妨げられるため、カソードユニットに原料ガスを一時的に滞留させることができる。これにより、供給された原料ガスがアノード電極の基板ヒータ部からの輻射熱を受ける時間を長くとることができるため、遮蔽部がない場合に比べて原料ガスを十分暖められた状態で分解することができる。したがって、原料ガスが製膜に適した温度に設定されやすくなることにより、高エネルギ粒子の発生が抑えられ、低温の原料ガスが原因となる膜質の低下の問題を抑えることができる。
また、具体的な前記遮蔽部の様態としては、前記遮蔽部は、前記ガス供給口から離間した位置に配置され、かつ、少なくとも前記ガス供給口の開口領域を覆う構成とすることができる。
これにより、前記ガス供給口から噴出された原料ガスがアノード電極側に流れるのを抑えることができる。これにより、原料ガスが直接基板に到達するのを抑えることができ、原料ガスを製膜に適した温度に暖めることができる。
また、前記ガス供給口と前記ガス流通孔とは、カソード電極及びアノード電極の電極配置方向から見て、それぞれ互いに異なる位置に設けられている構成にすることができる。
この構成によれば、ガス供給口から噴出した原料ガスが、直接ガス流通孔から流出するのを抑えることができ、原料ガスの流れを抑えることができる。
また、前記カソード電極と前記流路制御板とによって、前記ガス供給口から供給された原料ガスが一時的に滞留する一時滞留部が形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、原料ガスがカソード電極と流路制御板との間で滞留させることができるため、原料ガスを十分に暖めることができる。
また、前記一時滞留部は、前記流路制御板に形成される流路溝であって、この流路溝は、前記ガス供給口と前記ガス流路孔とに連通して接続されている構成としてもよい。
この構成によれば、一時滞留部を流路溝にすることにより一時滞留部の容積を小さくすることができるため、カソード電極のヒータ部から効率よく原料ガスに伝熱させることができる。
また、前記カソードユニットには、原料ガスの温度を上昇させるヒータ部を有する構成とすることもできる。
この構成によれば、原料ガスを基板ヒータ部の輻射熱だけでなく、ヒータ部によっても暖めることができるため、原料ガスを製膜に適した温度に設定しやすくなる。
本発明のCVD装置によれば、原料ガスが製膜に適した温度に設定されやすくなることにより、低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができる。
本発明の一実施形態におけるCVD装置を示す図である。 アノード電極側から見た流体制御板の一部を示す図である。 図2のA−A断面における流体制御板が取付けられたカソード電極を示す図である。 他の実施形態におけるCVD装置を示す図である。 流体制御板が取付けられたカソード電極の他の実施形態における図である。
図1は、本発明の一実施形態におけるCVD装置を示す概略図である。
図1に示すように、CVD装置は、チャンバ1と、このチャンバ1内に互いに対向する位置に配置されるカソード電極20を有するカソードユニット2と、アノード電極3とを有している。そして、カソード電極20に高周波電力を投入することによりプラズマが発生し、供給されたモノシランガスを主成分とする原料ガスがプラズマにより分解され製膜ラジカルが発生する。そして、製膜ラジカルがアノード電極3側に移動することにより、基板5上にアモルファスシリコン膜が製膜される。なお、製膜ラジカルとは、製膜に必要な長寿命ラジカル(SiH3)のことであり、その他、膜質を低下させる粒子(短寿命ラジカルを含む製膜に不要な粒子)を高エネルギ粒子と呼ぶことにする。
チャンバ1は、その内部で製膜ラジカルを発生させて基板5上にアモルファスシリコン膜を形成させる容器であり、その内部が所定の圧力に保たれるように密封して構成されている。また、チャンバ1全体は、アースされており、生成した製膜ラジカルが基板5に到達する前に電気的な影響を受けるのを回避できるようになっている。
このチャンバ1の底面には、カソードユニット2のカソード電極20と対向する位置に、アノード電極3が設けられている。このアノード電極3は、ステンレスやアルミニウム等の金属材料で形成されており、図1に示すように、アースされている。
また、アノード電極3は、基板ホルダ31を有している。この基板ホルダ31は、基板5を保持するものであり、薄膜を形成する基板5の表面がカソード電極20と対向し、かつ、カソード電極20とほぼ平行をなす姿勢で保持されるようになっている。また、アノード電極3には、基板ヒータ部33が設けられており、この基板ヒータ部33により、基板ホルダ31に載置された基板5が所定の温度になるように制御されるようになっている。具体的には、プロセス温度として室温以上であればよく、好ましくは、100〜400℃、より好ましくは、200〜300℃に制御される。なお、この基板ヒータ部33から照射される輻射熱の影響により、カソードユニット2に供給された原料ガスが暖められるようになっている。
また、このチャンバ1には、製膜ラジカルを生成するカソードユニット2と、このカソードユニット2に接続されるガス供給部22とガス排気部23とが設けられている。カソードユニット2は、プラズマを発生させるカソード電極20と、このカソード電極20を覆うアースシールド26とを有している。具体的には、チャンバ1の天壁から絶縁性のアースシールド26が延伸して設けられており、このアースシールド26にカソード電極20が絶縁板24を介して取付けられている。
また、ガス排気部23は、チャンバ1内のガスを排気するものであり、チャンバ1の上方ほぼ中央部分に設けられている。このガス排気部23は、アースシールド26内をチャンバ1の天壁に延びる配管23aによってカソードユニット2と連結されており、この配管23aが真空ポンプ23bと連結されている。これにより、真空ポンプ23bを作動させると、チャンバ1内のガスがこの配管23aを通じて排気されるようになっている。具体的には、本実施形態のカソード電極20には、後述するようにガス排気孔21bが形成されており、このガス排気孔21bが配管23aと連通して接続されている。したがって、真空ポンプ23bを作動させるとガス排気孔21bを通じてチャンバ1内のガスが排気されるようになっている。
ガス供給部22は、チャンバ1内に原料ガスを供給するものであり、チャンバ1の側壁に設けられている。このガス供給部22は、チャンバ1の側壁に延びる配管22aによってカソードユニット2と連結されており、この配管22aと原料ガスが収容されたガスボンベ22bとが連結されている。具体的には、カソードユニット2のカソード電極20には、ガス供給口21aが設けられており、カソードユニット2に設けられたガスマニホールド27と連通して接続されている。そして、ガスマニホールド27と配管22aとが連結されていることにより、ガス供給口21aとガスボンベ22bとが連通して接続されている。これにより、配管22aの途中に設けられた可変バルブ(不図示)を調節することで、原料ガスが所定流量でカソード電極20のガス供給口21aに供給されるようになっている。
カソードユニット2のカソード電極20は、高周波電力を投入することでガス排気孔21bにスポット状にプラズマを発生させて、原料ガスを分解し製膜ラジカルを生成するものである。カソード電極20は、ステンレスやアルミニウムなどの金属材料で形成されており、このカソード電極20上には絶縁板24が設けられている。そして、絶縁板24の上には、ヒータ25が設けられており、このヒータ25により、カソード電極20全体が所定の温度に制御されるようになっている。具体的には、プロセス温度として室温以上であればよく、好ましくは、100〜400℃、より好ましくは、200〜300℃に制御される。
また、このカソード電極20には、図2、図3に示すように、ガス供給口21aとガス排気孔21bとが複数形成されており、これらが互いに隣り合う位置に配置されている。すなわち、カソード電極20の基板5側表面は、多数の孔が形成されたシャワーヘッド形状に形成されている。なお、図2は、カソードユニット2の流体制御板40をアノード電極3側から見た図であり、図3は、図2のA−A断面における概略図である。
ガス供給口21aは、チャンバ1内に原料ガスを供給する孔であり、筒状に形成されている。そして、ガス供給口21aの一方端はアノード電極3側に開口して形成されており、他方端は原料ガスが供給されるガスマニホールド27を介してガス供給部22と連結されている。これにより、ガス供給部22から原料ガスが所定の圧力で供給されると、原料ガスがガスマニホールド27を介してそれぞれのガス供給口21aの開口部分から噴出されるようになっている。
また、ガス排気孔21bは、チャンバ1内の排ガスを排気する孔であり、筒状に形成されている。このガス排気孔21bはガス供給口21aと隣り合う位置に形成されており、一方端はアノード電極3側に開口して形成されており、他方端は上述のガス排気部23の配管23aに連通されている。これにより、真空ポンプ23bを作動させると、すべてのガス排気孔21bからチャンバ1内のガスがガス排気部23を通じて排気されるようになっている。
また、ガス排気孔21bの径は、カソード電極20に所定の電圧が負荷されることにより、プラズマが発生する寸法に形成されている。したがって、カソード電極20に連結された高周波電源6から高周波電力が投入されると、ホロー効果により、すべてのガス排気孔21bにプラズマが発生するようになっている。
また、カソード電極20のアノード電極3側には、流路制御板40が設けられている。流路制御板40は、ガスの流れを制御するものであり、原料ガスがアノード電極3側への流れを抑える遮蔽部41と、カソード電極20側及びアノード電極3側に開口するガス流通孔42とを有しており、このガス流通孔42同士を連結する流路溝43a(本発明の一時滞留部43)が形成されている。具体的には、図2に示すように、この流路制御板40は、遮蔽部41がほぼ平板形状に形成されており、ガス流通孔42が遮蔽部41を厚み方向に貫通するように所定間隔で複数形成されている。そして、流路溝43aは、これらのガス流通孔42を連結するようにカソード電極20側表面から所定深さで形成されている。本実施形態では、流路溝43aは図2の破線で示すように形成されている。
そして、遮蔽部41とガス流通孔42は、流路制御板40がカソードユニット2に取付けられた状態で、カソード電極20のガス供給口21aが遮蔽部41と対向し、カソード電極20のガス排気孔21bがガス流通孔42と対向するように配置されている。具体的には、カソード電極20のガス供給口21aは、流路溝43aが交差する位置に配置され、流路溝43aの底面部分、すなわち、遮蔽部41に対向する位置に配置されている(図2参照)。このように、ガス供給口21aとガス流通孔42とは、カソード電極20及びアノード電極3の電極配置方向から見て、それぞれ互いに異なる位置に配置されている。そして、遮蔽部41は、ガス供給口21aから流路溝43aだけ離れた位置に配置されており、ガス供給口21aの開口領域全体を覆う状態になっている。
このような流路制御板40により、カソード電極20のガス供給口21aから噴出した原料ガスの流れが制御される。すなわち、図3に示すように、ガス供給口21aから噴出したガスは、流路溝43aを経てガス供給口21aに対向する遮蔽板41に堰き止められる。すなわち、原料ガスのアノード電極3側への流れが妨げられる。また、遮蔽板41に堰き止められた原料ガスは、流路溝43aで一時的に滞留し、カソード電極20のガス排気孔21bに吸引される。そして、ガス排気孔21bに吸引された原料ガスは、ガス排気孔21bに発生しているプラズマにより分解され、製膜ラジカルは、ガス排気孔21bからガス流通孔42を飛び出してアノード電極3側に移動するとともに、高エネルギ粒子はガス排気孔21bから排気される。
これにより、原料ガスが製膜に適した温度に設定されやすくなり、低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができる。すなわち、一度ガス供給口21aからアノード電極3に向かって噴出した原料ガスは、流路制御板40の遮蔽部41によりアノード電極3側への流れが妨げられる。これにより、十分に暖められていない原料ガスがアノード電極3に直接到達するのが抑えられるため、アノード電極3上の基板に原料ガスが直接到達するのを抑えることができる。また、ガス供給口21aから噴出した原料ガスが流路溝43aで一時的に滞留するため、一時的に滞留している間に、原料ガスがカソードユニット2のヒータ25、及び、アノード電極3の基板ヒータ部33からの輻射熱により暖められる。したがって、原料ガスがガス排気孔21bに到達する際には原料ガスが十分に暖められるため、プラズマにより分解される際に発生する高エネルギ粒子の割合は、十分に暖められていない原料ガスを分解する場合に比べて抑えることができる。すなわち、原料ガスが流路溝43aで一時的に滞留することにより原料ガスが十分に暖められるため、低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができる。
以上、本発明における上記実施形態のCVD装置では、カソード電極20にホローカソード電極を用いたCVD装置の場合について説明したが、図4に示すように、平行平板電極を用いたCVD装置の場合であってもよい。この平行平板電極のCVD装置では、ガス排気部23がチャンバ1の上部に独立して設けられ、このガス排気部23によりチャンバ1内のガスを排気できるようになっている。そして、カソードユニット2に高周波電源を供給すると、カソードユニット2とアノード電極3との間でプラズマが発生し、カソードユニット2から供給された原料ガスがカソードユニット2とアノード電極3との間のプラズマによって分解され製膜ラジカルが生成されるようになっている。その他の構成については、上記実施形態と同様である。
このような平行平板電極のCVD装置であっても、低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができる。すなわち、ガス供給口21aからアノード電極3に向かって噴出した原料ガスは、流路制御板40の遮蔽部41によりアノード電極3側への流れが妨げられる。これにより、十分に暖められていない原料ガスがアノード電極3に直接到達するのを抑えることができる。すなわち、アノード電極3上の基板に原料ガスが直接到達することにより基板が冷却されるのを抑えることができる。また、ガス供給口21aから噴出した原料ガスが流路溝43aで一時的に滞留するため、この一時的に滞留している間に、原料ガスがカソードユニット2のヒータ25、及び、アノード電極3の基板ヒータ部33からの輻射熱により製膜に適した温度に暖められる。したがって、原料ガスが流路溝43aで一時的に滞留することにより、原料ガスが十分に暖められつつ、基板が製膜に適した温度に制御されるため、低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができる。
また、上記実施形態では、一時滞留部43として流路溝43aである場合について説明したが、図5に示すように、一時滞留部43が、溝形状ではなく、カソード電極20と流路制御板40の遮蔽部41との間に形成される一様な空間であってもよい。この場合であっても、ガス供給口21aから噴出した原料ガスは、遮蔽部41によりアノード電極3側への流れが妨げられることにより、低温の原料ガスが直接基板に到達するのを抑えることができる。また、この一時滞留部43に供給された原料ガスは、カソードユニット2のヒータ25、及び、アノード電極3の基板ヒータ部33からの輻射熱により製膜に適した温度に暖められる。よって、原料ガスが十分に暖められつつ、基板が製膜に適した温度に制御されるため、低温の原料ガスが原因となる膜質低下の問題を抑えることができる。
1 チャンバ
2 カソードユニット
3 アノード電極
5 基板
20 カソード電極
40 流路制御板
41 遮蔽部
42 ガス流通孔
43 一時滞留部
43a 流路溝

Claims (6)

  1. チャンバと、
    前記チャンバ内に設けられ、基板が載置されるとともに、載置された基板の温度を上昇させる基板ヒータ部を有するアノード電極と、
    前記アノード電極に対向する位置に配置され、前記チャンバ内に原料ガスを供給するガス供給口が形成されたカソード電極を有するカソードユニットと、
    を備え、
    前記カソードユニットには、前記アノード電極側に流路制御板が設けられており、この流路制御板は、前記ガス供給口から吐出された原料ガスのアノード電極側への流れを抑える遮蔽部と、前記カソード電極側と前記アノード電極側とに連通して開口するガス流通孔とを有することを特徴とするCVD装置。
  2. 前記遮蔽部は、前記ガス供給口から離間した位置に配置され、かつ、少なくとも前記ガス供給口の開口領域を覆うことを特徴とする請求項1に記載のCVD装置。
  3. 前記ガス供給口と前記ガス流通孔とは、カソード電極及びアノード電極の電極配置方向から見て、それぞれ互いに異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のCVD装置。
  4. 前記カソード電極と前記流路制御板とによって、前記ガス供給口から供給された原料ガスが一時的に滞留する一時滞留部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のCVD装置。
  5. 前記一時滞留部は、前記流路制御板に形成される流路溝であって、この流路溝は、前記ガス供給口と前記ガス流路孔とに連通して接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のCVD装置。
  6. 前記カソードユニットには、原料ガスの温度を上昇させるヒータ部を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のCVD装置。
JP2010034481A 2010-02-19 2010-02-19 Cvd装置 Expired - Fee Related JP5455221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010034481A JP5455221B2 (ja) 2010-02-19 2010-02-19 Cvd装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010034481A JP5455221B2 (ja) 2010-02-19 2010-02-19 Cvd装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011171541A true JP2011171541A (ja) 2011-09-01
JP5455221B2 JP5455221B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=44685338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010034481A Expired - Fee Related JP5455221B2 (ja) 2010-02-19 2010-02-19 Cvd装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5455221B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150034992A (ko) * 2013-09-27 2015-04-06 엘지디스플레이 주식회사 가스분사유닛 및 이를 구비하는 기판처리장치
CN109839426A (zh) * 2017-11-28 2019-06-04 中国科学院大连化学物理研究所 一种同时提高离子迁移管内气流和温度均匀性的方法
CN110391125A (zh) * 2018-04-20 2019-10-29 应用材料公司 具有集成气体分配的模块化高频源

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001093843A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd プラズマcvd装置およびシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法
JP2007115757A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法
JP2007266094A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる半導体薄膜の成膜方法
JP2009239160A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Toray Ind Inc プラズマcvd装置及びプラズマcvd法
JP2009289782A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Toray Ind Inc プラズマcvd装置およびアモルファスシリコン薄膜の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001093843A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd プラズマcvd装置およびシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法
JP2007115757A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放電電極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法
JP2007266094A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる半導体薄膜の成膜方法
JP2009239160A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Toray Ind Inc プラズマcvd装置及びプラズマcvd法
JP2009289782A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Toray Ind Inc プラズマcvd装置およびアモルファスシリコン薄膜の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150034992A (ko) * 2013-09-27 2015-04-06 엘지디스플레이 주식회사 가스분사유닛 및 이를 구비하는 기판처리장치
KR102098071B1 (ko) * 2013-09-27 2020-04-07 엘지디스플레이 주식회사 가스분사유닛 및 이를 구비하는 기판처리장치
CN109839426A (zh) * 2017-11-28 2019-06-04 中国科学院大连化学物理研究所 一种同时提高离子迁移管内气流和温度均匀性的方法
CN110391125A (zh) * 2018-04-20 2019-10-29 应用材料公司 具有集成气体分配的模块化高频源
JP2019216086A (ja) * 2018-04-20 2019-12-19 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 一体化されたガス分配装置を有するモジュール型高周波源
JP7351636B2 (ja) 2018-04-20 2023-09-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 一体化されたガス分配装置を有するモジュール型高周波源
CN110391125B (zh) * 2018-04-20 2024-03-15 应用材料公司 具有集成气体分配的模块化高频源

Also Published As

Publication number Publication date
JP5455221B2 (ja) 2014-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3762233B2 (ja) ラジカル蒸着のためのシャワーヘッド装置
JP6177567B2 (ja) 対称プラズマ処理チャンバ
US9224581B2 (en) Parallel plate reactor for uniform thin film deposition with reduced tool foot-print
US7927455B2 (en) Plasma processing apparatus
US20100024729A1 (en) Methods and apparatuses for uniform plasma generation and uniform thin film deposition
TWI500809B (zh) 電漿cvd裝置及矽薄膜之製造方法
JP6175721B2 (ja) オゾン発生装置、及び、オゾン発生方法
KR101420709B1 (ko) 기판 지지 장치 및 이를 구비하는 기판 처리 장치
US20140338601A1 (en) Deposition apparatus
AU2003271089A1 (en) Method for forming thin film and apparatus therefor
JP5455221B2 (ja) Cvd装置
KR101373746B1 (ko) 플라즈마를 이용한 기판 처리 장치
JP5748858B2 (ja) プラズマ成膜装置およびプラズマ成膜方法
JP2012054377A (ja) プラズマcvd装置
KR100457455B1 (ko) 박막 증착 속도를 조절하는 샤워헤드를 구비한 화학 기상증착 장치.
TW201209888A (en) Thin film forming apparatus
KR101407068B1 (ko) 고속 원거리 플라즈마 원자층 증착장치
JP5862027B2 (ja) プラズマcvd装置及び薄膜基板の製造方法
JPH06275547A (ja) 薄膜生成装置
KR20120025656A (ko) 플라즈마 발생장치
JP5691740B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5529509B2 (ja) Cvd装置
JP5585294B2 (ja) プラズマ処理装置およびそれを用いた薄膜の製造方法
KR20180134426A (ko) 전체-영역 대향류 열 교환 기판 지지부
JP2011035248A (ja) Cvd装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5455221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees