JP2007113252A - 扉の引き違い構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】これまでの引き戸と同様に取り付け並びに操作が可能で、各戸板を面一にした状態で閉止することができる扉の引き違い構造を提供する。
【解決手段】第一戸板1を、支持体10と、当該支持体10に支持され閉止状態(Q)において隣接する第二戸板2の表面2aに対して面一に配置され得る表面材11と、当該表面材11を前後方向に進退動作させ得る進退機構Yとを有するものとし、重合状態(P)及び閉止状態(Q)の間で第一戸板或いは第二戸板を横方向へ移動させる動作を表面材11の進退動作へと変換する動作変換機構Zを具備してなる引き違い構造Xを適用した引き戸Hである。
【選択図】図3

Description

本発明は、引き戸等に適用される扉の引き違い構造に関するものである。
従来、建物において人が出入りする開口や、収納家具に設けられた開口を開閉するための手段として、引き戸が用いられている。これらの引き戸はこれまで、引き戸を構成する複数の戸板はそれぞれのレールに沿って移動して各戸板が重合する開放状態を構成するため、引き戸を閉めた閉止状態においては各戸板の表面材がそれぞれ支持されたレールの位置に基づいて配置されることから、戸板の移動方向に直交する前後方向に互いに段差が生じたものとなっている。
そこで近年、各戸板を閉止した状態においても各戸板の表面材を前後方向に面一に配置することができる構造を有する引き戸が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−47858号公報 特開2003−35064号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示したようなものであると、引き戸を閉止状態とする際に構成する各戸板を面一にするための動作や、閉止状態から引き戸を開放状態へ移動させる際には特定の引き戸を前後方向に移動させる動作といった進退動作を更に必要とするものとなっている。このようなものであると、一般の引き戸の使用に慣れている使用者にとっては前記進退動作が格別の違和感を与えてしまうこととなり、使用者に対して従来の引き戸よりも使い勝手が劣るという印象を与えてしまう可能性がある。また特に、上記各特許文献に挙げたものであると、引き戸を支持するレールに、戸板を前後方向に移動させるための格別の構造を設けているので、通常の引き戸を取り付けるためのレールにそのまま取り付けるということができない。
本発明は、このような不具合に着目したものであり、これまでの引き戸等と同様に取り付け並びに操作が可能で、複数の扉を面一にした状態で閉止することができる扉の引き違い構造を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る扉の引き違い構造は、複数の扉を重合させた重合状態から前記扉を面方向に移動させて前記重合を解除又は略解除した閉止状態とをとり得る扉の引き違い構造であって少なくとも何れか一の扉を、支持体と、当該支持体に支持され前記閉止状態において隣接する隣接扉の表面に対して面一に配置され得る表面材と、当該表面材を前記扉の重合方向に沿って進退動作させ得る進退機構とを有するものとし、前記重合状態及び前記閉止状態の間で前記複数の扉の距離を変更させる動作を前記表面材の進退動作へと変換する動作変換機構を具備してなることを特徴とするものである。
また、静止させた壁と当該壁に隣接する隣接扉とによって構成される引き戸などに好適に適用される本発明に係る扉の引き違い構造は、前記壁が、支持体と、当該支持体に支持され前記閉止状態において前記隣接扉の表面に対して面一に配置され得る表面材と、当該表面材を前記壁と前記隣接扉との重合方向に沿って進退動作させ得る進退機構と、前記重合状態及び前記閉止状態の間で前記壁と前記隣接扉との距離を変更させる動作を前記表面材の進退動作へと変換する動作変換機構とを具備してなることを特徴としている。
これらのようなものであれば、互いに隣接する複数の扉の表面を面一に構成した状態を実現しつつ、扉の開閉動作のみで扉の表面材を有効に退避させて扉を重合させた重合状態とすることができる。すなわち、通常の引き戸の操作と同様の操作によって、表面が面一な引き戸を構成することが可能となる。そして、例えばレールといった扉以外の構成要素に対して格別の手段を用いることがないので、既存の引き戸を取り付けるレールに対してそのまま本発明に適用することができる。
閉止状態において表面材を隣接扉に対して好適に面一な配置とするためには、進退機構を、前記閉止状態において前記表面材を前記隣接扉に面一な位置まで前記支持体から突出させる突出姿勢と、前記重合状態において前記支持体に添接する退避姿勢をとり得るように構成しているものとすることが望ましい。そして表面材を隣接扉に対して面一とする具体的な構成として、進退機構が、突出姿勢において表面材を隣接扉に面一な位置で表面材と隣接扉とを係止する係止手段を具備したものであることが好ましい。
表面材の進退動作を高い精度で行わせるためには、進退機構を、前記支持体及び前記表面材を連結する平行リンク要素を具備したものとすることが望ましい。
そして、確実な重合状態並びに閉止状態を実現するためには、動作変換機構が、前記閉止状態から前記重合状態への近接動作を利用して前記表面材を前記突出姿勢から前記退避姿勢へと姿勢変更させる退避手段と、前記重合状態から前記閉止状態へ前記隣接扉が離間する離間動作を利用して前起表面材を前記退避姿勢から前記突出姿勢へと姿勢変更させる突出手段とを具備するものとすることが望ましい。
そして進退機構の具体的な構成として、支持体と表面材との間に介在させた進退部材を適用することが望ましい。
また、退避姿勢にある進退部材を好適に突出姿勢へと姿勢変更させ得る構成として、表面材自体の自重によって前記表面材を前記退避姿勢から前記突出姿勢へと姿勢変更させ得る誘導要素を採用したものを挙げることができる。
また、閉止状態から重合状態とする際に表面材を確実に退避させる具体的な構成として、前記退避手段を、前記隣接扉に設けた押圧部と支持体及び前記表面材を連結する前記平行リンク要素に連動し得る被押圧部とを具備したものとすることが望ましい。さらに、表面材と隣接扉との衝突を有効に回避しつつ表面材を確実に退避させる具体的な構成として、被押圧部を、前記平行リンク要素に付帯させて配置することが好ましい。そして、表面材を退避させる際の隣接扉の動作を小さな操作力で行うための具体的な構成として、被押圧部が、平行リンク要素に取り付けたローラ部材を具備したものを挙げることができる。
また勿論、ローラ部材を押圧部を構成する隣接扉に取り付けたものとしても、表面材を退避させる際の隣接扉の動作を小さな操作力で行わせることができる。
一方、重合状態から閉止状態とする際に表面材を好適に突出させる具体的な構成として、突出手段を、前記退避姿勢から前記突出姿勢へ向けて表面材を付勢する付勢部を具備したものとすることが望ましい。そして進退機構として平行リンク要素を用いる場合には、表面材を重力によって突出姿勢へ移動させる態様も考えられるが、付勢部を、平行リンク部材に取り付けたコイルバネによって構成すれば、確実に付勢し得るものとなるので望ましい。
本発明によれば、既存の引き戸を取り付けるレールや壁等に対してそのまま適用することができる。そして通常の引き戸の操作と同様の操作によって、表面が面一な引き戸を構成することが可能となる。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る扉の引き違い構造Xを適用した引き戸Hを図1〜図7に示す。この引き戸Hは、第一戸板1と第二戸板2とを有する所謂2枚引き戸を構成するものである。そして、本発明に係る引き違い構造Xを適用する事により、図1に示した閉止状態(Q)から、例えば第二戸板2を面方向すなわち横方向に移動させて図2に示す重合状態(P)を構成し得るものである。
ここで本実施形態に係る引き戸Hに適用された引き違い構造Xは、扉たる第一戸板1を、支持体10と、当該支持体10に支持され閉止状態(Q)において隣接する隣接扉たる第二戸板2の表面2aに対して面一に配置され得る表面材11と、当該表面材11を重合方向である前後方向に沿って進退動作させ得る進退機構並びに進退部材たる進退機構Yとを有するものとしている。そして、重合状態(P)及び閉止状態(Q)の間で複数の扉すなわち第一戸板1及び第二戸板2間の距離を変更させる動作を表面材11の進退動作へと変換する動作変換機構Zを具備してなることを特徴としている。
以下、引き戸Hにおける各部の具体的な構成について図3、図4及び図5を用いて説明する。なお本実施形態において、例えば住宅等の建築物に設けられた出入口や押し入れ、クロゼット等において通常の引き戸を設置するために設けられたレールR1、R2に第一戸板1及び第二戸板2を設置した態様を一例として示している。しかしながら本実施形態は、本発明に係る引き違い構造Xを収納庫やロッカーといった開口を有する家具に適用することを妨げるものではない。そして本明細書において、「前後方向」とは、引き戸Hの奥行き方向をさすものとし、当該前後方向において、前方とは第二戸板2の位置する側を指し、後方とは第一戸板1が位置する側を指すものとする。
引き戸Hは、図1、図2及び図3に示すように、本実施形態においては上述の通り例えば建築物に設けた2本のレールR1、R2にそれぞれ配置されたものである。なお、図3、図4及び図5は、引き戸Hの前後方向並びに前後方向に直交する横方向に係る各構成要素の配置の一例を模式的に示すものである。よって、これらの図は、後述する平行リンク要素Y11、Y12、係止部材Y2等といった各構成要素の上下位置或いは上下方向に係る数量を具体的に限定するものではない。
第一戸板1は、図3等に示すように、支持体10と、表面材11と、進退機構Yとによって主に構成されている。
支持体10は、直接レールR1上を移動し得るものであって、支持体10自身はレールR1に支持されながら、表面材11を平行リンク要素Y11、Y12を介して支持しているものである。具体的には、支持体10は表面材11を主に支持する支持体本体101と、支持体本体101に隣接し、且つ第二戸板2の表面2aと面一な位置まで前方に迫り出す様に形成された露出部102とによって主に構成されている。支持体本体101は、同図において平面を模式的に示すのみであるが、表面材11を好適に支持し得るものであれば例えば平板状のものであっても、枠状のものであってもよく、具体的形状は問わない。また露出部102が前方に迫り出して設けられることにより第二戸板2が第一戸板1を越えて図示左側へ位置することを防止する役割を果たすとともに、上下方向略中央部に把手1tを設けることにより、閉止状態(Q)、重合状態(P)に拘わらず、使用者が第一戸板1を前方から操作し得るものとなっている。
表面材11は、例えば、第二戸板2の表面2aと同様の面材を適用して、露出部102を除く支持体10の正面視略全面を覆う様に構成している。そして本実施形態では、図5に示すように、この表面材11の端面11bから第二戸板2の方へ向かって横方向に、後述する係止手段Y2を突出させて取り付けている。
進退機構Yは、図3〜図7に示すように、本実施形態では平行リンク要素Y11、Y12と、係止手段Y2とによって構成している。そして当該進退機構Yを、閉止状態(Q)において表面材11の表面11aを第二戸板2の表面2aに対して面一な位置まで支持体本体101から突出させる図3、図4及び図5に示す突出姿勢(f)と、図6及び図7に示すような、支持体本体101に添接する退避姿勢(g)との間で進退動作するように構成している。この進退機構Yによる具体的な進退動作については後述する動作変換機構Zとともに詳述する。
そして本実施形態では特に図4に示すように、第一戸板1の平行リンク要素Y11、Y12に、具体的には平行リンク要素Y11、Y12と支持体本体101とに跨ってそれぞれコイルバネspを取り付けている。また一方、平行リンク要素Y11、Y12には被押圧部たるローラ部材rが取り付けられている。また、特に図5に示すように第一戸板1の表面材11の端面11b及び裏面11cに、第二戸板2に向かって係止部材Y2を取り付けている。そして上述のコイルバネspによって、表面材11が常に突出する方向へ平行リンク要素Y11、Y12が付勢されるとともに、コイルバネspの付勢によって、表面材11に取り付けた上述した係止手段Y2を隣接扉たる第二戸板2の所定位置に当接させることによって図5に示すような、表面材11と第二戸板2の表面2aとが面一となる突出姿勢(f)を実現している。また、この平行リンク要素Y11、Y12に付帯させたローラ部材rが第二戸板2の端面2b又は裏面2cに押圧されることによって退避姿勢(g)が実現しているが、これらの点については後に詳述する。なお本実施形態では図5に示すように第一戸板1に取り付けた係止手段Y2が第二戸板2の端面2bに、凹陥等を形成することによって、好適に表面材11の表面11aと第二戸板2の表面2aとが面一な状態を形成し得るものとなっているが、係止手段Y2の具体的な形状は図示のものに限定されるものではない。
第二戸板2は、本実施形態において、図3、図4に示すようにレールR2に支持された通常の引き戸を構成する戸板と基本的に同様の構成としている。具体的には、一方の端面2bを傾斜させた傾斜面とし、表面2aにおける他方の端面付近には把手2tを設けたものとしている。そして閉止状態(Q)において、特に図4に示すように端面2bが上述のローラ部材r、具体的にはY12に付帯させたローラ部材rに略当接するように配置されている。また図6及び図7に示すように、この第二戸板2を重合姿勢(P)とする際にはローラ部材rを端面2bから裏面2cにかけて順に押圧するように構成しており、当該端面2b並びに裏面2cが、後述する動作変換機構Zの押圧部を構成している。
しかして本実施形態に係る引き戸Hに適用している引き違い構造Xは上述の通り、重合状態(P)及び閉止状態(P)の間の動作、具体的には第一戸板1と第二戸板2との相対移動動作を表面材11の進退動作へと変換する動作変換機構Zを具備してなるものである。
詳述すると、動作変換機構Zは、閉止状態(Q)から重合状態(P)への移動動作を利用して表面材11を突出姿勢(f)から退避姿勢(g)へと姿勢変更させる退避手段と、重合状態(Q)から閉止状態(P)へ隣接扉たる第二戸板2が離間する離間動作を利用して表面材11を退避姿勢(g)から突出姿勢(f)へと姿勢変更させる突出手段とによって構成されている。
退避手段は、上述の通り押圧部と、被押圧部とによって構成している。すなわち押圧部とは、本実施形態において第二戸板2の端面2bと裏面2cとを指し、被押圧部とは、本実施形態においては押圧部に押圧されるローラ部材rを指している。
突出手段は、本実施形態では上述の通り、リンク要素Y11、Y12に設けた付勢部たるコイルバネspによって構成している。このコイルバネspの弾性反発力を利用することによって、重合状態(Q)において表面材11が支持体本体101に添接した退避姿勢(g)から、表面材11が、当該表面材11の表面11aが隣接扉たる第二戸板2の表面2aと面一或いは略面一となる突出姿勢(f)となるように表面材11を付勢している。
以下、図3、図6及び図7を用いて、引き戸Hを動作させる際の動作変換機構Zの作用について詳述する。
まず図3に示す閉止状態(Q)において、支持体本体101と平行リンク要素Y11、Y12に跨って取り付けたコイルバネspによって表面材11が付勢され且つ係止部材Y2が第二戸板2に当接することによって表面材11の表面11aと第二戸板2の表面2aとが面一或いは略面一な状態に位置決めされている。このとき、第二戸板2の端面2bがローラ部材rに略接した状態となっている。次に第二戸板2を第一戸板1側へ横方向に移動させると、図6に示すように、ローラ部材rが回転しながら第二戸板2の端面2bから裏面2cにかけて押圧されることにより平行リンク部材Y11、Y12がそれぞれ移動して、表面材11が支持体本体101に添接した退避姿勢(g)となる。そしてさらに第二戸板2を移動させると、第二戸板2は左側のリンク要素Y12に取り付けられたローラ部材rをも押圧しながら移動して表面材11と第二戸板2とが前後方向に略重なり合うことにより、図7に示すように重合状態(P)となる。また勿論、図7に示す重合状態(P)から第二戸板2を図示右側へ移動させていくと、図示右側の平行リンク要素Y12に取り付けたローラ部材rに対する第二戸板2の押圧が解除されることにより、コイルバネspの弾性反発力によって表面材11が突出姿勢(f)となり、図3に示す閉止状態(Q)を構成することとなる。他方、図示しないが、図3に示す閉止状態(Q)から第一戸板1を第二戸板2側へ移動させた場合においても、表面材11が退避姿勢(g)をとることとなり、第二戸板2の位置へ第一戸板1が重合して、図7と同様の重合状態(P)を構成する。
以上のように、本発明に係る扉の引き違い構造Xは、進退機構Yと動作変換機構Zとを具備しているので、扉たる第一戸板1の表面材11の表面1aと隣接扉たる第二戸板2の表面2aとを面一に構成した閉止状態(Q)を実現しつつ、引き戸Hの開閉動作のみで表面材11を有効に退避させた重合状態(P)とすることができる。すなわち、通常の引き戸の操作と同様の操作によって、表面11a、2aが互いに面一となる引き戸Hを構成している。そして、例えばレールR1、R2といった扉すなわち引き戸H以外の構成要素に対しては格別の手段を用いることがないので、既存の引き戸を取り付けるレールR1、R2に対してそのまま本発明に係る引き違い構造Xを適用することができる。
また、進退機構並びに進退部材たる進退機構Yが、閉止状態(Q)においては表面材11の表面11aを隣接扉たる第二戸板2の表面2aに対して面一な位置にまで支持体本体101から突出させる突出姿勢(f)と、重合状態(P)において支持体本体101に添接させた退避姿勢(g)をとり得るように構成しているので、表面材11を好適に第二戸板2に対して面一とした態様を構成することができる。さらに、表面材11から係止部材Y2を第二戸板2に向けて突出させることにより、表面材11の正確な位置決めを実現している。
そして、支持体10と表面材11とを連結する平行リンク要素Y11、Y12を適用することによって、支持体10が好適に表面材11を支持し得る構造を実現するとともに、進退機構Yは単純な構成を用いながら精度の高い進退動作を実現し得るものとなっている。
一方、動作変換機構Zが表面材11を突出姿勢(f)から退避姿勢(g)へと姿勢変更させる退避手段と、表面材11を退避姿勢(g)から突出姿勢(f)へと姿勢変更させる突出手段とを具備した構成とすることにより、上述した進退機構Yの動作に干渉せずに正確な動作を担保しつつ、確実に重合状態(Q)並びに閉止状態(P)を構成し得るものとなっている。特に退避手段を、隣接扉たる第二戸板2の押圧部すなわち端面2b並びに裏面2cと、平行リンク要素Y11、Y12に連動し得る被押圧部すなわちローラ部材rとによって構成することにより、引き戸Hの開閉動作を有効に利用し得るものとなっている。加えて被押圧部をローラ部材rとして、開閉動作の際の摩擦を極力抑えて引き戸Hの開閉動作すなわち第一戸板1と第二戸板2との相対移動をスムーズに行い得るものとなっている。さらに被押圧部たるローラ部材rを、平行リンク要素Y11、Y12に直接付帯させているので、表面材11と第二戸板2との衝突を有効に回避しつつローラ部材rが受ける押圧力を正確に進退機構Yすなわち平行リンク要素Y11、Y12に伝達することができる。また突出手段としては、表面材11をコイルバネspによって積極的に付勢することによって確実な突出姿勢(f)とし得るものとなっている。具体的には平行リンク要素Y11、Y12に対してコイルバネspを取り付けることにより、付勢部を設けるスペースを最小限に抑えたものとしている。
<変形例>
そして、本発明に係る引き違い構造は上述のような戸板を2枚有する引き戸のみに適用するものではない。
本実施形態の第一変形例に係る引き違い構造AXを適用した引き戸AHについて図8及び図9を参照して説明する。
引き戸AHは、上記実施形態に係る第一戸板1に代えて、静止している壁A1に支持体A10を設けた構成としているものである。なお本変形例において、上記実施形態と同様の構成要素については同様の符号の先頭に「A」を付した符号とし、その詳細な説明を省略するものとする。
この引き戸AHが適用している引き違い構造AXは、図8に示す閉止状態(Q)から隣接扉たる第二戸板A2を面方向に移動させて静止させた壁A1と当該壁A1に隣接する第二戸板A2とを重合させた図9に示す重合状態(P)とをとり得るものである。この場合、壁Aを、支持体A10と、当該支持体A10に支持され閉止状態(Q)において第二戸板A2の表面A2aに対して面一に配置され得る表面材A11と、当該表面材A11を前後方向に進退動作させ得る進退機構AYとを有するものとしている。すなわち、表面材A11並びに進退機構AYを壁A1側の構成要素としている。そして、上記実施形態と同様に、重合状態(P)及び閉止状態(Q)の間で壁A1と第二戸板A2との相対距離を変更させる動作を表面材A11の進退動作へと変換する動作変換機構AZを具備していることを特徴としている。
このような構成とすることにより、1本のレールR1のみが設けられた場合であっても壁A1側と面一な閉止状態(Q)を得ることができる引き戸AHを構成することが可能である。また勿論、上記実施形態と同様に、進退機構AYと動作変換機構AZとを具備しているので、表面材A11と第二戸板2の表面A11a、A2aをそれぞれ面一に構成した閉止状態(Q)を実現しつつ、通常の引き戸の操作と同じ開閉動作のみで表面材A11を有効に退避させた重合状態(P)とすることができる。
なお、本変形例では壁A1の一部そのものが支持体A10を構成する構成としていたが、例えば壁A1に別体の支持体を設けた構成としたものであってもよい。
<変形例>
さらに、本実施形態に係る第二の変形例として、図10に示すように、4枚の戸板を有した引き戸BHについて説明する。なお本変形例において、上記実施形態と同様の構成要素については同様の符号の先頭に「B」を付した符号とし、その詳細な説明を省略するものとする。さらに第一戸板B1‘並びに第二戸板B2‘を構成する各構成要素に関して、符号の末尾に「‘」を付した以外は第一戸板B1並びに第二戸板B2と同様の作用を奏するものとしている。
すなわち引き戸BHは、上記実施形態と略同様の構成を有する第一戸板B1、第二戸板B2に対して左右対称の構造を有するそれぞれ2枚の扉すなわち第一戸板B1‘並びに第二戸板B2‘を有するものとして、より大きな開口を閉止する閉止状態(Q)を構成するとともに、より大きな開口を得る重合状態(P)(図示せず)を実現するように構成したものである。
このように、いわゆる4枚引き戸の構成を有した引き戸BHに対しても、本発明に係る引き違い構造BHを有効に適用させることができる。
<第二実施形態>
次に、本発明に係る第二実施形態として、3本のレールR1、R2及びR3が配置された箇所に設置する、いわゆる3枚引き戸である引き戸CHに対して引き違い構造CXを適用した態様について図11〜14を参照して詳述する。
ここで、引き戸CHを構成する各構成要素については全て先頭に「C」を付した符号を付すともに、上記実施形態と同様の作用を奏するものは当該「C」以外は同じ符号を用い、その詳細な説明を省略するものとする。
なお本実施形態において、隣接する2枚の表面材C11、C21の表面C11a、C21aと第三戸板C3の表面C3aとがそれぞれ互いに面一となる図示しない構成を適宜適用しているものとする。このような構成は上記実施形態に係る係止部材Y2の他にも、種々の態様のものを適用することができる。また、第二戸板C2と第三戸板C3の何れかに、第三戸板C3が第二戸板C2よりも図示右側へ移動し得ない構成を有しているものとし、このような構成についても既存の種々のものを適用することができるので、図示並びに詳細な説明を省略する。
引き戸CHは、図11に示すように、第一戸板C1と第二戸板C2とに加え、第三戸板C3を具備している。
第一戸板C1は、レールR1に支持される支持体C10と、表面材C11と、進退機構CYとを具備している。支持体C10は、表面材C11を支持している支持体本体C101と露出部C102とによって主に構成されており、露出部C102はレールR3を跨いで第三戸板C3の表面C3aに対して面一となるように突出させて設けている。そして、進退機構CYは同図において、表面材C11の表面C11aを露出部C102と面一となる位置にまで突出する突出姿勢(f)を成している。またこの状態において被押圧部を、リンク要素CY11、CY12に取り付けたローラ部材Crとし、当該ローラ部材Crは、同図に示す閉止状態(Q)において、第二戸板C2の支持体C20の端面C20bに略接した状態となっている。
第二戸板C2は、支持体C20と、表面材C21と、進退機構CYとを具備したものである。支持体C20は第一戸板C1とは異なり露出部C102を有さない構成となっている。また、支持体C20の端面C20bは上述の通り、図11に示す閉止状態(Q)において、第一戸板C1の図示右側のローラ部材Crに略接した状態となっている。そして、この第二戸板C2を第一戸板C1に対して前後方向に重ね合わせる際には、第一戸板C1のローラ部材Crを端面C20bから裏面C20cが順に押圧するように構成している。すなわち、支持体C20の端面C20b並びに裏面C20cが、本発明に係る動作変換機構CZの押圧部を構成している。また支持体C20は進退機構CYすなわち平行リンク要素CY21、CY22を介して表面材C21を進退可能に支持しており、この第二戸板C2の表面は図11に示す突出姿勢(f)において第一戸板C1の表面材C11の表面C11a並びに第三戸板C3の表面C3aに対して面一又は略面一となっている。加えて、平行リンク要素CY22に取り付けた図示右側のローラ部材Crは、図11に示す閉止状態(Q)において第3戸板C3の端面C3bに略接した状態となっている。
第三戸板C3は、上記第一実施形態に係る第二戸板2と略同様の構成を有している。すなわち基本的には、レールR3に支持された通常の引き戸を構成する戸板とほぼ同様の構成としている。具体的には一方の端面3bを傾斜させた傾斜面とし、表面C3aにおける他方の端面付近には把手C3tを設けている。そして閉止状態(Q)において端面C3bが上述したローラ部材Crに対して略当接するように構成している。また、この第三戸板C3を第二戸板C2に対して重ねる際には第二戸板C2のローラ部材Crを端面C3bから裏面C3cが順に押圧するように構成しており、当該端面C3b並びに裏面C3cが、動作変換機構CZの押圧部を構成している。
そして、引き戸CHを閉止状態(Q)から重合状態(P)へと移行させる動作について図11〜14に示して詳述する。
まず、図11に示す閉止状態(Q)から、第二戸板C2に対しての隣接扉である第三戸板C3を移動させて第二戸板C2と第三戸板C3とを重ねる際には、押圧部たる第三戸板C3の端面C3bが被押圧部たる第二戸板C2の右側の平行リンク要素CY22に取り付けたローラ部材Crを押圧することによって、進退機構Yを構成する平行リンク要素CY21、CY22を動作させて表面材C21が退避姿勢(g)となる。そして押圧部たる第三戸板C3の裏面C3cが平行リンク要素CY21、CY22に取り付けた2つのローラ部材Cr、Crを順に押圧することによって第二戸板C2の表面材C21は退避姿(g)勢が維持されることとなる。すなわち、図11に示した閉止状態(Q)から図12に示す状態に至る過程において、第二戸板C2及び第三戸板C3に設けた動作変換機構Zの作用によって、第二戸板C2並びに第三戸板C2は互いに重なり合った状態となる。
続いて、図12に示した状態から図13に至る過程において、すなわち第一戸板C1に対しての隣接扉である第二戸板C2を横方向へ移動させる際には、押圧部たる第二戸板C2の支持体C20の端面C20bが、被押圧部たる第一戸板C21の図示右側の平行リンク要素CY12に取り付けたローラ部材Crを押圧し、進退機構Yを構成する平行リンク要素CY11、CY12がそれぞれ動作することにより、第一戸板C1の表面材C11が退避姿勢(g)となる。そして第二戸板C2を移動させる過程において、第一戸板C1のローラ部材Crは第二戸板C2の支持体C20の端面C20bから裏面C20cへと押圧される。その後、第二戸板C2の移動に伴い、被押圧部たる第一戸板C1の2つのローラ部材Cr、Crは順に裏面C20cに押圧されることにより、図14に示すような、第一戸板C1、第二戸板C2及び第三戸板C3が前後方向に重なり合った重合姿勢(P)を構成することとなる。すなわち、図12に示した状態から図13を経て図14に至る過程において、第一戸板C1及び第二戸板C2に設けた動作変換機構Zの作用によって、第一戸板C1並びに第二戸板C2は互いに重なり合った状態となる。
このように、本実施形態に係る引き違い構造CXでは、第一戸板C1及び第二戸板C2に対しての隣接扉である第二戸板C2及び第三戸板C3の移動に伴って、動作変換機構CZが当該第一戸板C1及び第二戸板C2の表面材C11、C21を退避姿勢(g)とすることによって重なることにより、好適に重合状態(P)を構成することができる。また一方で各リンク要素CY11、CY12、CY21、CY22にはコイルバネCspを取り付けているため、第三戸板C3と第二戸板C2との重なり合い、及び第二戸板C2と第一戸板C1との重なり合いが解除されると、コイルバネCspの弾性反発力によって、第一戸板C1の表面材C11と第二戸板C2の表面材C21は、それぞれ突出姿勢(f)へと戻ることとなる。
すなわち、本実施形態に係る引き違い構造CXはいわゆる3枚引き戸である引き戸CHに対しても好適に適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
<変形例>
例えば、上述した実施形態は、ローラ部材を平行リンク要素すなわち第一戸板側のみに設けた態様に限定されるものではない。
すなわち、図15に模式的に示すように、第二戸板D2の端面D2bにローラ部材r1を設けた態様としてもよい。具体的に説明すると、同図に示した引き戸DHは、第二戸板D2の端面D2b側にローラ部材r1を設けることにより、第二戸板D2をスライド移動させたときに当該ローラ部材r1が表面材D10と当接し、表面材D11を平行リンク要素DY12を介して退避させながら表面材D11の端面D11bから表面材D11の表面D11aにかけて転接するものである。
ここで、引き戸DHを構成する各構成要素については全て先頭に「D」を付した符号を付すともに、上記実施形態と同様の作用を奏するものは当該「D」以外は同じ符号を用い、その詳細な説明を省略するものとする。
斯かる構成により、上述した各実施形態と同様に、表面材D11を好適に退避姿勢(f)へと移動させることができる。
<変形例>
加えて、本発明は上下端をレールによって支持された態様の引き戸に限られるものではなく、例えば、主に上端部のみを支持された構成を採用した引き戸たる吊り戸EHにおいても好適に好適に適用し得るものである。
ここで、吊り戸EHを構成する各構成要素については全て先頭に「E」を付した符号を付すともに、上記実施形態と同様の作用を奏するものは当該「E」以外は同じ符号を用い、その詳細な説明を省略するものとする。
そのような場合、上述した変形例では進退機構並びに進退部材として平行リンク要素DY11(図示せず)、DY12を採用した態様のみならず、以下のような態様とすることが可能である。
すなわち、図16に模式的に示す第一戸板E1のように、図示しないスライド支持機構によって上側から吊り下げられた支持体E10と表面材E11との間に、表面材E11の自重によって表面材E11を突出姿勢(f)とし得る誘導部材EY12を採用したものであっても良い。
具体的には、表面材E11は同図に示すように、支持体E10に対して上下方向にやや傾斜させて設けられた誘導部材EY12によって上端部E11uをスライド移動可能に支持されることによって、吊り戸EHが閉止状態(Q)にある際には自重によって突出姿勢(f)となり、図示しない第二戸板を移動させると、第二戸板に押圧されることによって誘導部材EY12に沿って図示右側へ移動し、退避姿勢(g)へと姿勢変更し得るものである。
斯かる構成により、進退部材たる誘導部材EY12に沿って表面材E11を前後方向に移動させることによって、好適に表面材E11を移動させ得る進退機構EYを構成することが可能となる。
例えば、上記実施形態において進退機構は表面材を前方へ突出させる態様のみを開示したが、当該進退機構による表面材の突出方向が限定されるものではなく、例えば後方へ突出する進退機構を適用しても良い。そして、上記実施形態並びに変形例において適用した引き違い構造を適宜組み合わせて種々の構成を有する引き戸を構成することも可能である。そして、第二実施形態では3枚の戸板が前後方向に重なる態様を例示したが、例えば各戸板における進退機構の突出寸法や突出方向を適宜変更することによって、前後方向に4枚以上の戸板を重ねた重合姿勢を構成し得る引き違い構造を実現することも可能である。そしてそのような場合であっても特殊な構造を有したレールは必要なく、従来の戸板を移動させ得る既存のレールを適用することが可能であることが云うまでもない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の第一実施形態に係る扉の引き違い構造を示す外観図。 同上。 同実施形態に係る模式的な構成説明図。 同実施形態に係る要部説明図。 同上。 同実施形態に係る動作説明図。 同上。 同実施形態の第一の変形例に係る構成説明図。 同変形例に係る動作説明図。 同実施形態の第二の変形例に係る構成説明図。 本発明の第二実施形態に係る構成説明図。 同実施形態に係る動作説明図。 同上。 同上。 同実施形態の変形例に係る模式的な要部説明図。 同実施形態の他の変形例に係る模式的な構成説明図。
符号の説明
1、B1、B1'、C1…扉(第一戸板)
2、A2、B2、B2'、C2…扉、隣接扉(第二戸板)
C3…扉、隣接扉(第三戸板)
P…重合状態
Q…閉止状態
X、AX、BX、CX…引き違い構造
10、A10、B10、B10'、C10、C20、D10、E10…支持体
11、A11、B11、B11'、C11、C21、D11、E11…表面材
Y、AY、BY、CY、DY、EY…進退機構
Z、AZ、BZ、CZ、DZ…動作変換機構
A1…壁
f…突出姿勢
g…退避姿勢
Y2、AY2、BY2、CY2…係止手段
Y11、Y12、AY11、AY12、BY11、BY12、BY11'、BY12'CY21、CY22、DY12、EY12…進退部材、平行リンク要素(平行リンク要素)
2b、A2b、B2b、B2b'、C20b、C3b…退避手段、押圧部(端面)
2c、A2c、B2c、B2c'、C20c、C3c…退避手段、押圧部(裏面)
Dr…押圧部、ローラ部材(ローラ部材)
r、Ar、Br、Cr…退避手段、被押圧部、ローラ部材(ローラ部材)
sp、Asp、Bsp、Csp、Dsp…突出手段、付勢部、コイルバネ(コイルバネ)

Claims (14)

  1. 複数の扉を重合させた重合状態から前記扉を面方向に移動させて前記重合を解除又は略解除した閉止状態とをとり得る扉の引き違い構造であって、
    少なくとも何れか一の扉を、支持体と、当該支持体に支持され前記閉止状態において隣接する隣接扉の表面に対して面一に配置され得る表面材と、当該表面材を前記扉の重合方向に沿って進退動作させ得る進退機構とを有するものとし、
    前記重合状態及び前記閉止状態の間で前記複数の扉の距離を変更させる動作を前記表面材の進退動作へと変換する動作変換機構を具備してなることを特徴とする扉の引き違い構造。
  2. 静止させた壁と当該壁に隣接する隣接扉とを重合させた重合状態から前記隣接扉を面方向に移動させて前記重合を解除又は略解除した閉止状態とをとり得る扉の引き違い構造であって、
    前記壁を、支持体と、当該支持体に支持され前記閉止状態において前記隣接扉の表面に対して面一に配置され得る表面材と、当該表面材を前記壁と前記隣接扉との重合方向に沿って進退動作させ得る進退機構とを有するものとし、
    前記重合状態及び前記閉止状態の間で前記壁と前記隣接扉との距離を変更させる動作を前記表面材の進退動作へと変換する動作変換機構を具備してなることを特徴とする扉の引き違い構造。
  3. 前記進退機構を、前記閉止状態において前記表面材を前記隣接扉に面一な位置まで前記支持体から突出させる突出姿勢と、前記重合状態において前記支持体に添接する退避姿勢とをとり得るように構成している請求項1又は2記載の扉の引き違い構造。
  4. 前記進退機構を、前記突出姿勢において前記表面材を前記隣接扉に面一な位置で前記表面材と前記隣接扉とを係止する係止手段を具備したものとしている請求項3記載の扉の引き違い構造。
  5. 前記進退機構を、前記支持体及び前記表面材を連結する平行リンク要素を具備したものとしている請求項3又は4記載の扉の引き違い構造。
  6. 前記動作変換機構が、前記閉止状態から前記重合状態への近接動作を利用して前記表面材を前記突出姿勢から前記退避姿勢へと姿勢変更させる退避手段と、
    前記重合状態から前記閉止状態へ前記隣接扉が離間する離間動作を利用して前起表面材を前記退避姿勢から前記突出姿勢へと姿勢変更させる突出手段とを具備している請求項3、4又は5記載の扉の引き違い構造。
  7. 前記進退機構を、前記支持体と前記表面材との間に介在した進退部材を具備したものとしている請求項6記載の扉の引き違い構造。
  8. 前記進退部材を、前記表面材自体の自重によって前記表面材を前記退避姿勢から前記突出姿勢へと姿勢変更させ得る誘導要素を具備したものとしている請求項7記載の扉の引き違い構造。
  9. 前記進退部材を前記支持体及び前記表面材を連結する平行リンク要素を具備したものとし、
    前記退避手段を、前記隣接扉に設けた押圧部と前記平行リンク要素に連動し得る被押圧部とを具備したものとしている請求項7記載の扉の引き違い構造。
  10. 前記被押圧部を、前記平行リンク要素に付帯させて配置している請求項9記載の扉の引き違い構造。
  11. 前記被押圧部を、前記平行リンク要素に取り付けたローラ部材を具備したものとしている請求項10記載の扉の引き違い構造。
  12. 前記押圧部を、前記隣接扉に取り付けたローラ部材を具備したものとしている請求項9、10又は11記載の扉の引き違い構造。
  13. 前記突出手段を、前記退避姿勢から前記突出姿勢へ向けて表面材を付勢する付勢部を具備したものとしている請求項6、7、8、9、10、11又は12記載の扉の引き違い構造。
  14. 前記進退機構を前記支持体及び前記表面材を連結する平行リンク要素を具備したものとし、
    前記付勢部を、前記平行リンク部材に取り付けたコイルバネによって構成している請求項13記載の扉の引き違い構造。
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