JPH05295964A - 雨 戸 - Google Patents

雨 戸

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JPH05295964A
JPH05295964A JP10123592A JP10123592A JPH05295964A JP H05295964 A JPH05295964 A JP H05295964A JP 10123592 A JP10123592 A JP 10123592A JP 10123592 A JP10123592 A JP 10123592A JP H05295964 A JPH05295964 A JP H05295964A
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Japan
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movable rail
door plate
upper movable
door
opening
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Jiro Umeda
二郎 梅田
Shinji Yokoyama
信二 横山
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UMEDA KINZOKU KK
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UMEDA KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口部の脇の空間を有効に活用すると同時
に、格納状態での室外側への張り出し幅を縮小させ、閉
鎖時と開放時の外観意匠性を向上させる。 【構成】 開口部の上側に固定される上部ガイド枠1
と、上部ガイド枠1に長さ方向に相対移動自在に支持さ
れる上部可動レール2と、上部可動レール2に見込み方
向に相対移動自在に接続され、開放時に上部可動レール
2に対して室内側へ移動して格納される先行戸板3と、
先行戸板3と同一軌道上に位置し、開放時に同一軌道上
を移動して先行戸板3の室外側に格納される後続戸板4
とから構成され、開放時に先行戸板3が上部可動レール
の延長線上より外壁側へ寄って格納されることにより閉
鎖時と開放時のいずれのときも両戸板3,4を上部可動
レール2の延長線より室内側に位置させ、開口部の脇の
空間を有効に活用すると同時に、格納状態での室外側へ
の張り出し幅も縮小させ、外壁からの突出を必要最小量
に抑え、外観意匠性を向上させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は戸袋を不在にした雨戸
に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】複数枚の
戸板を収納した雨戸は開放時に戸板を開口部の片側,も
しくは両側に重ねて格納することから、開口部回りの壁
面には格納のための戸袋が設置され、開口枠からは戸袋
まで戸板の移動を案内する雨戸枠が連続して敷設される
が、戸袋は戸板の枚数分だけ雨戸枠から室外側へ張り出
すため開口部の脇に大きなスペースを占有し、開口部回
りの外観を低下させる他、設置時には外壁との取合いの
検討や外壁との間の目地の止水処理等の問題を伴う等、
使用上及び施工上の不利益が指摘されることから、特公
昭60-35518号では戸袋を不要化することにより施工上の
問題を解消する雨戸が提案されている。
【0003】これは室外側の戸板を固定し、室内側の戸
板を走行自在に収納した可動枠を面内方向に移動自在に
開口枠に支持させ、室内側の戸板を移動させて両戸板を
可動枠と共に開口枠の片側に寄せることにより戸袋を不
在にしたものであるが、室外側の戸板を可動枠に固定し
たことによって必然的に複数枚の戸板が可動枠内に引き
違い状態に収納され、雨戸は開口枠の室外側にこれに対
して移動可能な引き違い窓を単純に付加した恰好となっ
ているため、閉鎖時の雨戸の見込み幅は開放時のそれと
同一で、従来の雨戸より室外側へ大きく張り出してお
り、雨戸枠の見込み幅を徒に拡大し、開放時,並びに閉
鎖時の意匠性を犠牲にすると同時に、可動枠に加わる荷
重を増大させる結果となっている。このことは可動枠に
強度を持たせる必要上、各枠材の断面寸法の拡大を招く
ことになる。
【0004】また室内側の戸板は室外側の戸板の背面側
に重なった状態で可動枠と共に平行移動して開放状態と
なるため、格納時には可動枠と外壁との間に無駄な空間
を生むことに加え、格納状態での見込み方向への張り出
し幅が従来の雨戸と同程度あり、依然開口部の脇に大き
なスペースを占め、開放時の意匠性の問題も解決されな
い。
【0005】この発明は戸袋を不在にした上記構造の実
情を踏まえてなされたもので、閉鎖時の見込み幅と開放
時の外壁からの突出幅を縮小する構造の雨戸を新たに提
案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では開口部の上側
に固定され、戸板を支持しながらその開閉を案内する上
部ガイド枠に、戸板を吊り支持する上部可動レールをそ
の長さ方向に相対移動自在に支持させ、この上部可動レ
ール内に閉鎖時、複数枚の戸板を同一軌道上に収納する
ことにより戸板閉鎖時の雨戸の見込み幅を縮小し、雨戸
枠の一部である上部ガイド枠の荷重負担を抑え、また開
放時には全戸板を上部ガイド枠に支持させたまま上部可
動レールの延長線上より外壁側へ寄せ、重ねて格納する
ことにより閉鎖時と開放時のいずれのときも戸板を上部
可動レールの延長線より室内側に位置させ、開口部の脇
の空間を有効に活用すると同時に、格納状態での外壁か
らの張り出し幅も縮小させ、閉鎖時と開放時の外観意匠
性を向上させる。
【0007】上部可動レールの開放側にはその軌道より
室内側へ寄って格納される先行戸板が上部可動レールの
見込み方向に相対移動自在に接続され、閉鎖側には上部
可動レールの軌道上を移動して格納される後続戸板が上
部可動レールに沿ってその長さ方向に走行自在に吊り支
持され、先行戸板と後続戸板は閉鎖時、同一軌道上に位
置する。
【0008】雨戸の閉鎖時に先行戸板と後続戸板が同一
軌道上に並ぶことにより戸板の閉鎖状態は従来の戸袋を
持つ雨戸のそれと同じであり、閉鎖時の外壁面からの突
出量は小さく、上部可動レールの見込み幅と負担荷重が
抑えられる。
【0009】先行戸板は開放時、これに接続した上部可
動レールと共に上部ガイド枠に沿って移動し、その幅寸
法に相当する距離だけ移動したところで、上部可動レー
ルに対して見込み方向の室内側へ相対移動し、格納され
る。上部可動レールは先行戸板が格納される位置まで移
動して停止し、上部ガイド枠から張り出した状態でこれ
に支持される。後続戸板は上部可動レールに沿って閉鎖
時と同一の軌道上を走行してその延長線上の、先行戸板
の室外側に格納される。
【0010】雨戸の開放時には先行戸板が閉鎖時の軌道
から室内側へ移動して格納されることにより先行戸板と
外壁との間に無駄な空間が発生せず、開口部の脇の空間
が有効に活用され、また後続戸板が、先行戸板が開放側
へ移動した位置まで閉鎖時の軌道上を移動し、そのまま
格納されることにより雨戸の開放時の外壁面からの突出
量は閉鎖時のそれと等しく、開放時の外壁からの張り出
し幅が縮小され、閉鎖時と開放時のいずれのときも外観
意匠性が高められる。
【0011】先行戸板は上部可動レールに連結された揺
動装置に連結されることにより上部可動レールに対して
見込み方向に相対移動自在に接続される。揺動装置は上
部可動レールに先行戸板を面外方向に移動自在に支持さ
せる装置で、例えば上部可動レールに連結される上部軸
と、先行戸板に連結される下部軸と、両軸に両端が鉛直
軸回り,もしくは水平軸回りに回動自在に連結される揺
動アームとから構成され、この場合は揺動アームが上部
軸と下部軸回りに回動することにより先行戸板の格納
と、上部可動レールの軌道上への復帰を行う。
【0012】鉛直軸回りに回動する揺動アームを持つ揺
動装置は回動によって先行戸板を上部可動レールに対し
て見込み方向に移動させ、先行戸板の鉛直変位を伴うこ
とがないことから、半径、すなわち揺動アームの長さが
大きくなることにより上部可動レールと先行戸板の上端
間距離を一定に保ちながら先行戸板の見込み方向の移動
量を拡大し、その長さの範囲内で3枚以上の戸板を上部
可動レールの延長線上の室内側へ格納することを可能に
する。
【0013】先行戸板と後続戸板は上部ガイド枠と上部
可動レールに吊り支持されることにより両者に案内され
て開閉するが、開口部の下側に、上部ガイド枠と共に両
戸板を保持する下部ガイド枠と、上部可動レールと共に
両戸板の移動を案内する下部可動レールが設置されるこ
とにより戸板は面外方向の移動が拘束されながら開閉す
る。
【0014】下部ガイド枠は開口部の下側に固定され、
開閉時の戸板の下端と下部可動レールを保持し、下部可
動レールは下部ガイド枠にその長さ方向に相対移動自在
に支持され、先行戸板と後続戸板の下端を面外方向に拘
束しながら先行戸板と共に移動し、後続戸板の走行を案
内する。
【0015】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0016】まず請求項1記載の発明を説明する。
【0017】この発明の雨戸は図1,図4に示すように
開口部の上側に固定される上部ガイド枠1と、上部ガイ
ド枠1に支持される上部可動レール2と、閉鎖時に上部
可動レール2の軌道上に並ぶ先行戸板3及び後続戸板4
とから構成され、上部ガイド枠1と上部可動レール2と
によって先行戸板3と後続戸板4を開閉自在に支持した
もので、開放時に先行戸板3と後続戸板4が上部可動レ
ール2の延長線上より室内側へ格納されるものである。
図4,図5,図11に示す雨戸は先行戸板3と後続戸板4
の2枚の戸板を収納した2枚建ての場合の実施例である
が、3枚建ての場合は図6,図7に示すように先行戸板
3と後続戸板4の間に中間部戸板5が収納され、いずれ
の場合も戸板は開口部の片側に格納される。それ以上の
枚数の戸板が収納された場合は開口部の両側に分かれて
格納される。
【0018】上部ガイド枠1は先行戸板3と後続戸板4
の閉鎖時にこれらと上部可動レール2を収納可能に、図
5,図7に一点鎖線で示すように雨戸の開口幅に相当す
る長さを持ち、開閉操作時に上部可動レール2と、先行
戸板3及び後続戸板4を吊り支持したままこれらの移動
を案内する。
【0019】上部ガイド枠1は図4,図11,図6に示す
ように開口枠6の上枠61上に位置し、開口部回りの躯体
に固定される。上部ガイド枠1の内部の、先行戸板3や
後続戸板4の室内側の位置には上部ガイド枠1と同程度
の長さを持ち、その一部となる上部アタッチメント7が
上枠61に沿って接続され、この上部アタッチメント7は
上部ガイド枠1の室外側の下端と共に閉鎖時の先行戸板
3と後続戸板4の上端を面外方向の両面から挟み込み、
保持している。
【0020】上部可動レール2は図4,図11に示すよう
にこれと上部ガイド枠1のいずれか一方に軸支される戸
車21によって上部ガイド枠1にその長さ方向に走行自在
に支持される。戸車21は上部ガイド枠1に軸支される場
合は上部可動レール2に形成されるレール22に沿って、
上部可動レール2に軸支される場合は上部ガイド枠1に
形成されるレール11に沿って走行し、上部可動レール2
を上部ガイド枠1から出入りさせる。戸車21は図1に示
すように上部可動レール2の長さ方向に適当な間隔をお
いて数箇所設置され、上部ガイド枠1上に載ることによ
って上部可動レール2と先行戸板3及び後続戸板4を常
に上部ガイド枠1に支持させる。
【0021】上部可動レール2は先行戸板3と後続戸板
4の各幅寸法を加えた程度の長さを持ち、両戸板3,4
の閉鎖時は上部ガイド枠1内に収納され、開放時には図
5に二点鎖線で示すように先行戸板3の幅寸法分の長さ
だけ上部ガイド枠1から開放側へ張り出し、戸車21によ
って上部ガイド枠1に片持ち式に支持される。
【0022】上部可動レール2には図4,図11に示すよ
うに後続戸板4を走行させるためのレール23が形成さ
れ、後続戸板4はこのレール23に沿って上部可動レール
2に対して走行する。
【0023】先行戸板3は図5に示すように上部可動レ
ール2の開放側に位置し、上部可動レール2に連結され
た揺動装置8に連結されることによってその見込み方向
に相対移動自在に上部可動レール2に接続される。
【0024】先行戸板3は図5に示すように全幅が上部
ガイド枠1から突出するまで上部可動レール2と共に上
部ガイド枠1に沿って開放側へ移動した後、揺動装置8
に案内されることによりその軌道から室内側へ寄って上
部可動レール2と外壁との間に格納される。先行戸板3
の室内側への移動は単独で直接室内側へ引き寄せられる
ことにより、もしくは実施例の場合は後述するように後
続戸板4を開放側へ移動させ、後続戸板4の移動に伴っ
て先行戸板3をその軌道から室内側へ引き寄せることに
より行われる。
【0025】後続戸板4を開放側へ移動させ、これを先
行戸板3に接触させることにより先行戸板3を室内側へ
引き寄せることは図5に示すように先行戸板3と後続戸
板4の突合せ面31,41に互いに平行な傾斜を付けると同
時に、幅寸法分だけ移動した後の先行戸板3の開放側へ
の移動を上部可動レール2の端部キャップやストッパ等
によって制限することにより可能となる。この傾斜は後
続戸板4が開放側へ移動するときに先行戸板3が受ける
力の抗力の成分が室内側を向く方向に付けられる。先行
戸板3の室内側への移動はまた、先行戸板3が開放側へ
移動した位置からこれを室内側へ押す付勢手段を設置す
ることによっても可能であり、これらの場合、両戸板
3,4の格納は後続戸板4を移動操作するのみで行われ
る。先行戸板3と後続戸板4の各突合せ面31,41には互
いに対向する側に密着し、閉鎖時の水密性を確保するモ
ヘア等の水密材9が高さ方向に敷設される。
【0026】揺動装置8は図1に示すように上部可動レ
ール2と先行戸板3のそれぞれに連結され、先行戸板3
を吊り支持しながらその格納時にこれを面外方向に変位
させ、上部可動レール2の軌道から室内側へ移動させ
る。
【0027】図1〜図3では上部可動レール2と先行戸
板3に対して鉛直軸回りに回動することにより先行戸板
3を平行移動させる機構の揺動装置8を示しているが、
揺動装置8は先行戸板3を上部可動レール2に支持させ
たまま面外方向に相対移動自在に支持すればよく、他に
図8〜図11に示すように水平軸回りに回動自在に上部可
動レール2と先行戸板3に連結され、両者に対して水平
軸回りに回動することにより先行戸板3を面外方向に移
動させる等、揺動装置8の機構は任意に構成される。
【0028】図1〜図3の実施例に示す揺動装置8は上
部可動レール2に連結される上部軸81と先行戸板3に連
結される下部軸82と、両端が両軸81,82に鉛直軸回りに
回動自在に連結される揺動アーム83とから、図8〜図11
に示す揺動装置8は同じく上部軸84及び下部軸85と、両
軸84,85に水平軸回りに回動自在に連結される揺動アー
ム86とから構成され、いずれの揺動装置8も後続戸板4
の移動に伴い、先行戸板3が後続戸板4から室内側を向
く力を受けることによって揺動アーム83,86が上部軸
81,84と下部軸82,85回りに回転し、先行戸板3を上部
可動レール2の軌道から室内側へ平行移動させ、格納さ
せる。揺動装置8は先行戸板3を安定して移動させるた
めに中央部に1箇所,もしくはその面内方向に均等に数
箇所設置される。
【0029】図1〜図3に示す揺動アーム83を持つ揺動
装置8は上部可動レール2と先行戸板3の上端との間の
距離を一定に保ちながら、すなわち先行戸板3に鉛直変
位を生じさせることなくこれを面外移動させるため、上
部ガイド枠1の見込み幅の範囲内で揺動アーム83の長さ
を大きくすることが可能であり、揺動アーム83が長くな
ることにより先行戸板3の移動量が拡大されることか
ら、先行戸板3と後続戸板4の間に中間部戸板5が格納
される、図6,図7に示す3枚建ての雨戸にも対応す
る。
【0030】後続戸板4は図5,図7に示すように上部
可動レール2の閉鎖側に位置し、図4,図11に示すよう
に上部可動レール2のレール23に載る戸車101 を持つ吊
り金物10に接続され、上部可動レール2と共に移動可能
で、また上部可動レール2に対して長さ方向に相対移動
自在に上部可動レール2に支持される。
【0031】後続戸板4は先行戸板3の開放側への面内
移動と室内側への面外移動後に、または先行戸板3や上
部可動レール2と同時に開放側へ移動する。前者の場合
は先行戸板3と共に移動済みの上部可動レール2に沿
い、先行戸板3に重なるまで走行して、後者の場合は上
部可動レール2と共に上部ガイド枠1に対して移動した
後に上部可動レール2に沿って走行し、実施例のように
突合せ面31,41に傾斜が付けられた場合は先行戸板3に
重なり始めると同時に、これを室内側へ押して先行戸板
3と共に走行した軌道上に格納される。
【0032】先行戸板3と後続戸板4は独立して移動可
能であるが、先行戸板3と後続戸板4の突合せ面31,41
に傾斜が付けられた実施例の場合は、図1,図8に示す
先行戸板3と後続戸板4の閉鎖状態から後続戸板4が開
放側へ押されることにより両戸板3,4の開放操作が行
われる。
【0033】後続戸板4の移動と同時に先行戸板3とこ
れに接続した上部可動レール2が移動し、上部可動レー
ル2が図2,図9に示すように先行戸板3の幅寸法分だ
け上部ガイド枠1から張り出したところで、上部ガイド
枠1のいずれかの位置に設置され、上部可動レール2が
上記所定の長さだけ張り出した位置でこれを停止させる
ストッパによって上部可動レール2のそれ以上の移動が
制限される。このとき、先行戸板3の移動も前記の通
り、上部可動レール2の開放側の端部によって制限さ
れ、先行戸板3は面外方向にのみ移動可能となる。後続
戸板4は上部可動レール2の停止位置までは上部可動レ
ール2と共に上部ガイド枠1に対して移動する。
【0034】上部可動レール2が停止した位置からは後
続戸板4が更に押されることにより上部可動レール2に
沿って走行し、突合せ面41が突合せ面31を押すことによ
り揺動装置6を揺動させ、先行戸板3を室内側へ移動さ
せてこれを格納し、後続戸板4はそのまま図2,図9に
示すように上部可動レール2の軌道上を移動し、図3,
図10に示すように2枚建ての場合は先行戸板3の室外側
に重なって格納される。図7に示す3枚建ての場合は後
続戸板4に押された中間部戸板5が先行戸板3を押すこ
とによりまずこれを格納し、更に後続戸板4が中間部戸
板5を格納した後に自身が格納される。
【0035】開放状態からは後続戸板4と先行戸板3を
独立して移動させる、もしくは後続戸板4のみを移動さ
せることにより図1,図8に示す閉鎖状態へ復帰する。
【0036】後者の場合、後続戸板4がその閉鎖側への
移動に伴って上部可動レール2の閉鎖側の端部に係合す
ることにより上部可動レール2と先行戸板3を共に移動
させるが、その場合、後続戸板4は開放位置から閉鎖側
へ上部可動レール2に係合するまで移動したところで、
上部可動レール2を移動させ、同時にその開放側の端部
に係合している先行戸板3を移動させ、先行戸板3と共
に閉鎖する。
【0037】次に請求項3記載の発明を説明する。
【0038】この発明は上記発明の雨戸に、開口部の下
側に固定され、戸板3,4の開閉時の下端を保持する下
部ガイド枠11と、下部ガイド枠11にその長さ方向に相対
移動自在に支持され、先行戸板3と後続戸板4の下端を
規制しながらこれらと共に移動する下部可動レール12を
付加したもので、先行戸板3と後続戸板4が下側で面外
方向の移動を拘束されながら開閉するものである。
【0039】下部ガイド枠11は上部ガイド枠1と同様に
雨戸の開口幅相当の長さを持ち、閉鎖時は図4,図11に
示すように下部可動レール12と、先行戸板3及び後続戸
板4の下端を収納し、その面外方向の移動を規制しなが
ら開閉を案内する。
【0040】下部ガイド枠11は開口枠6の下枠62に固定
された、下部ガイド枠11と同程度の長さを持つ下部アタ
ッチメント13に接続され、上部ガイド枠1と同じく下部
アタッチメント13と共に先行戸板3と後続戸板4の下端
を面外方向の両面から挟み込み、保持する。
【0041】下部可動レール12は上部可動レール2と同
様に図4,図11に示すようにこれと下部ガイド枠11のい
ずれか一方に軸支される戸車121 によって下部ガイド枠
11にその長さ方向に走行自在に支持され、戸車121 が図
1〜図3に示すように下部可動レール12に軸支される場
合は下部ガイド枠11と下部アタッチメント13の少なくと
もいずれか一方に形成されるレール111, 131によって戸
車121, 121が走行し、下部可動レール12を下部ガイド枠
11から出入りさせる。戸車121 は戸車21と同じく下部可
動レール12の長さ方向に適当な間隔をおいて数箇所設置
され、下部ガイド枠11や下部アタッチメント13上に載る
ことによって下部可動レール12を常に下部ガイド枠11に
支持させる。
【0042】下部可動レール12は上部可動レール2と同
程度の長さを持ち、両戸板3,4の閉鎖時は下部ガイド
枠11内に収納され、開放時にはその1枚の幅寸法分の長
さだけ下部ガイド枠11から開放側へ張り出す。
【0043】この発明では先行戸板3と後続戸板4の下
端に図1,図8に示すように下部ガイド枠11と下部可動
レール12に接触するローラ32, 42が軸支され、先行戸板
3はローラ32が下部ガイド枠11に沿って転動することに
よって、また後続戸板4はローラ42が下部ガイド枠11と
下部可動レール12に沿って転動することによってそれぞ
れ抵抗なく移動する。
【0044】下部可動レール12の開放側の端部と閉鎖側
の端部には図1〜図3に示すように先行戸板3の開放側
への移動時と、後続戸板4の閉鎖側への移動時にそれぞ
れに係合する被係合部122, 122が形成され、下部可動レ
ール12は開放側の被係合部122 に先行戸板3が係合する
ことによりその移動と共に開放側へ移動し、また閉鎖側
の被係合部122 に後続戸板4が係合することによりその
移動と共に閉鎖側へ移動する。
【0045】先行戸板3と後続戸板4は下部可動レール
12の被係合部122, 122へはローラ32,42、もしくは図1
〜図3や図8〜図10に示すようにローラ32,42とは別個
に突設されるピン33,43が係合して下部可動レール12を
移動させる。
【0046】図1に示す閉鎖時からの開放操作時、下部
可動レール12は上部可動レール2と対となって先行戸板
3と共に移動し、上部可動レール2が停止したときに同
時に停止する先行戸板3によって停止し、後続戸板4の
走行を案内する。
【0047】逆に閉鎖操作時は後続戸板4が図2に示
す、その幅寸法分だけ移動したときに下部可動レール12
に係合し、これが後続戸板4と共に移動を開始し、開放
側の被係合部122 が先行戸板3に係合することによりこ
れを閉鎖側へ移動させ、図1に示す閉鎖状態となる。
【0048】格納状態からの先行戸板3の閉鎖側への移
動は、図5,図7〜図10に示すように先行戸板3と後続
戸板4の格納側の縦枠14に設置されたガイドローラ15や
ガイドブロック16によって円滑に行われる。ガイドブロ
ック16は例えば縦枠14の上下端に接続され、ガイドロー
ラ15はこのガイドブロック16に軸支される。
【0049】ガイドローラ15は上部可動レール2と下部
可動レール12の位置の少なくともいずれか一方に、軸を
鉛直に向けて軸支され、一部が縦枠14の表面から格納側
へ露出し、先行戸板3の突合せ面31に接触することによ
り主に先行戸板3の閉鎖時の移動を案内する。ガイドロ
ーラ15はまた、図示するように室外側と格納側を向いて
露出し、先行戸板3の室内側の側面にも接触することに
より先行戸板3の開閉時の走行を案内する役目も兼ね
る。
【0050】ガイドブロック16はガイドローラ15と同一
位置の縦枠14に設置され、先行戸板3の突合せ面31に平
行な、室内側から室外側へかけて先行戸板3を閉鎖側へ
導く傾斜が付けられ、ガイドローラ15と共に先行戸板3
を円滑に走行状態へ復帰させる。
【0051】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、開口部の
上側に固定され、戸板を支持しながらその開閉を案内す
る上部ガイド枠に戸板を吊り支持する上部可動レールを
その長さ方向に相対移動自在に支持させ、この上部可動
レール内に閉鎖時、複数枚の戸板を同一軌道上に収納し
たものであるため、戸板閉鎖時の雨戸の見込み寸法が小
さく、閉鎖時に雨戸が面一状態に納まるため、閉鎖時の
外観意匠性が良好であるとともに、雨戸枠である上部ガ
イド枠の荷重負担を抑えることができる。
【0052】また開放時には全戸板を上部ガイド枠に支
持させたまま上部可動レールの延長線上より室内側へ寄
せ、重ねて格納することにより戸袋を不在にしたもので
あるため、開口部の脇の外壁との間の空間が有効に活用
されると同時に、格納状態での室外側への張り出し幅も
縮小され、開放時と閉鎖時のいずれのときも外壁からの
突出量が抑えられ、外観意匠性を高めることができる。
併せて戸袋がなくなることにより外壁の仕上げやシール
作業等が簡易化され、施工性も向上する。
【0053】先行戸板が接続する揺動装置が鉛直軸回り
の回動によって先行戸板を上部可動レールに対して見込
み方向に移動させる場合は、揺動アームの長さを変える
ことにより先行戸板の見込み方向の移動量が自由に変え
られるため、揺動アームの長さの範囲内で3枚以上の戸
板を上部可動レールの延長線上の室内側へ格納すること
が可能である。
【0054】加えて先行戸板と後続戸板の下側に下部ガ
イド枠と下部可動レールを設置することにより両戸板の
面外方向の移動が拘束され、先行戸板と後続戸板の開閉
を円滑,且つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行戸板と後続戸板の閉鎖状態を示した斜視図
である。
【図2】先行戸板と後続戸板をそれぞれの幅寸法分だけ
開放側へ移動させたときの様子を示した斜視図である。
【図3】先行戸板と後続戸板の格納状態を示した斜視図
である。
【図4】2枚建ての雨戸を示した縦断面図である。
【図5】2枚建ての雨戸の閉鎖時の様子を示した平面図
である。
【図6】3枚建ての雨戸を示した縦断面図である。
【図7】3枚建ての雨戸の閉鎖時の様子を示した平面図
である。
【図8】他の実施例の先行戸板と後続戸板の閉鎖状態を
示した斜視図である。
【図9】図8の状態から先行戸板と後続戸板をそれぞれ
の幅寸法分だけ開放側へ移動させたときの様子を示した
斜視図である。
【図10】図9の状態から先行戸板と後続戸板を格納し
た状態を示した斜視図である。
【図11】図8〜図10に示す揺動装置を使用した2枚建
ての雨戸を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1……上部ガイド枠、11……レール、2……上部可動レ
ール、21……戸車、22……レール、23……レール、3…
…先行戸板、31……突合せ面、32……ローラ、33……ピ
ン、4……後続戸板、41……突合せ面、42……ローラ、
43……ピン、5……中間部戸板、6……開口枠、61……
上枠、62……下枠、7……上部アタッチメント、8……
揺動装置、81,84……上部軸、82,85……下部軸、83
86……揺動アーム、9……水密材、10……吊り金物、10
1 ……戸車、11……下部ガイド枠、111 ……レール、12
……下部可動レール、121 ……戸車、122 ……被係合
部、13……下部アタッチメント、131 ……レール、14…
…縦枠、15……ガイドローラ、16……ガイドブロック。
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】上部可動レール2が停止した位置からは後
続戸板4が更に押されることにより上部可動レール2に
沿って走行し、突合せ面41が突合せ面31を押すことによ
り揺動装置8を揺動させ、先行戸板3を室内側へ移動さ
せてこれを格納し、後続戸板4はそのまま図2,図9に
示すように上部可動レール2の軌道上を移動し、図3,
図10に示すように2枚建ての場合は先行戸板3の室外側
に重なって格納される。図7に示す3枚建ての場合は後
続戸板4に押された中間部戸板5が先行戸板3を押すこ
とによりまずこれを格納し、更に後続戸板4が中間部戸
板5を格納した後に自身が格納される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】ガイドブロック16はガイドローラ15と同一
位置の縦枠14に設置され、先行戸板3の突合せ面31に室
内側から室外側へかけて先行戸板3を閉鎖側へ導く傾斜
が付けられ、ガイドローラ15と共に先行戸板3を円滑に
走行状態へ復帰させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部の上側に固定され、戸板を支持し
    ながらその開閉を案内する上部ガイド枠1と、上部ガイ
    ド枠1にその長さ方向に相対移動自在に支持される上部
    可動レール2と、上部可動レール2にその見込み方向に
    相対移動自在に接続され、上部可動レール2と共に上部
    ガイド部材1に対してその長さ方向に移動し、開放時に
    上部可動レール2に対して室内側へ移動して格納される
    先行戸板3と、先行戸板3と同一軌道上に位置し、上部
    可動レール2にその長さ方向に走行自在に支持され、開
    放時に同一軌道上を移動して先行戸板3の室外側に格納
    される後続戸板4とから構成される雨戸。
  2. 【請求項2】 先行戸板3は上部可動レール2に連結さ
    れた揺動装置8に連結されて上部可動レール2に対して
    その見込み方向に相対移動自在となっており、揺動装置
    8は上部可動レール2に連結される上部軸81,84と、先
    行戸板3に連結される下部軸82,85と、上部軸81,84
    び下部軸82,85に両端が鉛直軸回り,もしくは水平軸回
    りに回動自在に連結される揺動アーム83,86とから構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の雨戸。
  3. 【請求項3】 開口部の上側に固定され、戸板を支持し
    ながらその開閉を案内する上部ガイド枠1と、開口部の
    下側に固定され、戸板開閉時の下端を保持する下部ガイ
    ド枠11と、上部ガイド枠1にその長さ方向に相対移動自
    在に支持される上部可動レール2と、下部ガイド枠11に
    その長さ方向に相対移動自在に支持され、戸板の下端を
    規制する下部可動レール12と、上部可動レール2にその
    見込み方向に相対移動自在に接続され、上部可動レール
    2及び下部可動レール12と共にその長さ方向に移動し、
    開放時に上部可動レール2及び下部可動レール12に対し
    て室内側へ移動して格納される先行戸板3と、先行戸板
    3と同一軌道上に位置し、上部可動レール2にその長さ
    方向に走行自在に支持され、開放時に上部可動レール2
    及び下部可動レール12に沿い、同一軌道上を移動して先
    行戸板3の室外側に格納される後続戸板4とから構成さ
    れる雨戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007113252A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Kokuyo Furniture Co Ltd 扉の引き違い構造

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