JP2007112757A - シート状組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲル内から短時間で水や保湿剤、美肌成分等を含む液体を効率良く持続的に滲出させることのできるシート状組成物の提供。
【解決手段】少なくとも(A)ポリ(メタ)アクリル酸類、(B)水及び(C)架橋剤を含有し、さらに(D)(D1)平均分子量が190〜425のポリプロピレングリコール、(D2)平均分子量が190以上のポリプロピレングリコールに、1モル以上の酸化エチレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子及び(D3)少なくとも分子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコール、糖アルコール又は糖類に、3モル以上の酸化プロピレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子、の群より選ばれる1種もしくは2種以上の溶液滲出剤を含有する含水ゲルからなるシート状組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、含水ゲルからなるシート状組成物に関し、さらにゲル表面に少なくとも水及び溶液滲出剤を含んだ溶液の滲出による、みずみずしい潤い感、保湿効果に優れたシート状組成物に関する。
ポリアクリル酸類からなるゲル体に含まれる水は、ゲルの網目構造中に束縛されており、ゲル体表面には自由水が存在しないため、当該ゲル体を肌に貼付した時に、短時間では潤い感や保湿効果を実感するのが困難であった。これに対して、ポリアクリル酸類を賦形剤とした含水ゲルからなるシート状組成物において、ゲルからの水の放出性や揮散性を促進する技術や、シート表面に液体を保持したシート状組成物が報告されている。
例えば、ゲル組成物に平均分子量が200〜600のポリエチレングリコール、あるいは平均分子量が150〜500のポリエチレングリコール、あるいは平均分子量が500〜3000のポリプロピレングリコールを配合することにより、ゲルからの水の放出性や揮散性を促進し、使用時により多くの水を外部に放出させる技術(特許文献1、2)、ゲルからの溶液滲出剤として、ゲル組成物にグリセリンの吸湿度を100とした場合に比吸湿率が2〜55の範囲にある非イオン性水溶性高分子、あるいは電解質を配合する技術(特許文献3)、ゲル体の表面に硬化処理を施すことにより、ゲル体を構成する溶媒を表面に滲出させる技術(特許文献4)、ゲル体の表面に多価金属イオン化合物、あるいは水分と多価アルコールを塗工、又は噴霧することにより、ゲル体表面に水分層を形成する技術(特許文献5)が報告されている。
特開平8−188527号公報 特開2001−302447号公報 特開2003−183147号公報 特開2001−104468号公報 特開2001−335428号公報
しかし、特許文献1及び2に記載の、平均分子量が200〜600のポリエチレングリコール、あるいは平均分子量が150〜500のポリエチレングリコールを配合した含水ゲルでは、水以外の配合基剤がポリアクリル酸の網目構造から放出されにくく、さらにゲルから放出される水は直接大気中に蒸散しやすいため、当該含水ゲルを肌に貼付した場合、一般的なシート状化粧料の実使用時間である2時間以内に、潤い感を実感できる量の液体がゲル表面に滲出しないという問題を有している。
また、特許文献1及び2に記載の、平均分子量が500〜3000のポリプロピレングリコールを配合した含水ゲルでは、親水性の低いポリプロピレングリコールが親水性の高いポリアクリル酸の網目構造から放出され、ゲル表面に滲出するが、前記平均分子量が500〜3000のポリプロピレングリコールは水との相溶性が悪いので、ゲルから放出される水は当該ポリプロピレングリコールと相溶せず、直接大気中に蒸散してしまう。その結果、ゲル表面に滲出する総液量は少なくなり、さらに滲出液に含まれる水分が少ないために、みずみずしい潤い感が実感しにくいという問題を有している。さらに滲出液量を増やすために、当該ポリプロピレングリコールを多量にゲルに配合したり、あるいは油剤成分を多量に配合しても、ゲル表面に滲出する総液量は増加するが、滲出液に含まれる水分は殆ど増加しないため、みずみずしい潤い感が実感しにくい。さらに、ポリアクリル酸となじみが悪いポリプロピレングリコールを多量に配合すると、ゲル形成が困難になるため、多量のポリプロピレングリコールをゲル内に安定かつ均一に分散させるためには、多量の界面活性剤を併用してポリプロピレングリコールを微細乳化する必要があり、製造コストが上がる問題を有している。
また、特許文献3に記載の、比吸湿率が2〜55の範囲にある非イオン性水溶性高分子、あるいは電解質を配合した含水ゲルでは、ゲル形成時から72時間後に1mm厚のゲル表面に滲出する液体量が1.5〜20mg/cm2であると規定されているが、かかる比吸湿度で特定される非イオン性水溶性高分子を配合した含水ゲルが、一般的なシート状化粧料の実使用時間である2時間以内に、潤い感を実感できる量の液体がゲル表面に滲出するとは限らない。さらに電解質を配合した含水ゲルでは、皮膚に対して高濃度の塩溶液が付着する可能性があるため、皮膚に炎症を起こしやすいという問題を有する。
また、特許文献4に記載の、ゲル体の表面に硬化処理を施す技術や、特許文献5に記載の、ゲル体の表面に多価金属イオン化合物、あるいは水分と多価アルコールを塗工、又は噴霧して、ゲル体表面に液体層を形成する技術については、一般的なゲル製造工程に比べて工程数が増えるため、製造コストが上がるという問題を有している。
従って、本発明の目的はゲル内から短時間で水や保湿剤、美肌成分等を含む液体を効率良く持続的に滲出させることのできるシート状組成物を提供することにある。
そこで本発明者は、一般的なシート状化粧料の使用時間内に、ゲル内から水や保湿剤、さらに美肌成分などの有効成分を含む液体を、効率よく持続的に滲出させ、肌への潤い感や保湿効果が実感できるシート状組成物を開発すべく、鋭意検討を行った。
その結果、ポリアクリル酸塩を賦形剤とした含水ゲルからなるシート状組成物において、特定の分子構造を有する水溶性高分子を配合することにより、肌に貼付する前からシート表面に、少なくとも水と当該水溶性高分子を含む溶液が滲出しており、さらに肌に貼付すると、ゲル内から短時間でかつ持続的に溶液が滲出し、肌に対して効果的に潤い感を与え、保湿効果が実感できることを見出した。
すなわち、本発明は、少なくとも(A)ポリ(メタ)アクリル酸類、(B)水及び(C)架橋剤を含有し、さらに(D)(D1)平均分子量が190〜425のポリプロピレングリコール、(D2)平均分子量が190以上のポリプロピレングリコールに、1モル以上の酸化エチレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子及び(D3)少なくとも分子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコール、糖アルコール又は糖類に、3モル以上の酸化プロピレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子、の群より選ばれる1種もしくは2種以上を含有する含水ゲルからなるシート状組成物を提供するものである。
本発明のシート状組成物は、温度が25±1℃、湿度が50±5%RHの大気中に放置した時に、当該シート状組成物の表面に、少なくとも水、及び前記溶液滲出剤を含む溶液が、2時間以内に1.5〜20mg/cm2滲出するという特性を有する。従って、これを肌に貼付すると、通常のシート状化粧料の使用時間内に、ゲル内から持続的に溶液が滲出するので、肌に対して効果的に水、保湿剤、美肌成分等が供給され、優れた化粧効果が得られる。さらに、ゲル内に二酸化炭素を溶解させれば、肌に対する速やかで持続的な血行促進効果が得られる。
本発明のシート状組成物は、少なくとも(A)ポリ(メタ)アクリル酸類、(B)水及び(C)架橋剤を含有し、さらに(D)特定の溶液滲出剤を含有する。
本発明における、(A)ポリ(メタ)アクリル酸類としては、(メタ)アクリル酸のホモポリマー又はコポリマー、(メタ)アクリル酸塩のホモポリマー又はコポリマー、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸塩のコポリマー又はその部分中和物、あるいはこれらポリマーの混合物が挙げられる。ポリ(メタ)アクリル酸塩の塩の種類としては特に制限はないが、ナトリウム、カリウム、リチウム等の1価の金属塩が好ましい。
ポリ(メタ)アクリル酸類の含有量としては含水ゲル中0.5〜25質量%が好ましく、より好ましくは3〜10質量%である。ポリ(メタ)アクリル酸類の含有量が少なすぎると含水ゲルの保形性が低下し、使用時にゲルがちぎれる等の不具合が生じるため好ましくない。また、その含有量が多すぎると製造中に過度に粘度が増し、作業性の低下を招くと共に、含水ゲルの網目構造が密になりすぎて、含水ゲル中に保持する保湿剤や有効成分の配合量が少なくなりすぎるなどの不具合が生じるため好ましくない。尚、必要に応じて、後述するような他の水溶性高分子化合物と併用する場合には、含水ゲルの保形性が低下しない範囲で、ポリ(メタ)アクリル酸類の含有量を、上記範囲よりも少なくすることができる。
(B)水は特に限定されず、天然水、水道水、精製水、イオン交換水等の各種水が使用できるが、不要な成分が紛れ込むのを防ぐために、精製水やイオン交換水の使用が好ましい。
水の含有量としては、含水ゲル中50〜95質量%が好ましく、より好ましくは55〜85質量%である。水の含有量が少なすぎると、ポリ(メタ)アクリル酸類や溶液滲出剤などの水溶性高分子、保湿剤、架橋剤、有効成分、防腐剤などの分散、溶解性が不十分となり、製造時の作業性の低下や、ゲルの保形性の低下や不均一化などの不具合が生じるので好ましくない。また、その含有量が多すぎると、含水ゲルの保形性が低下し、使用時にゲルがちぎれる等の不具合が生じるため好ましくない。
(C)架橋剤としては、2価、あるいは3価の金属イオン化合物や、多官能性エポキシ化合物を使用することができる。前記金属イオン化合物としては、例えば、水酸化アルミニウム、カリミョウバン、硫酸アルミニウム、酸化アルミニウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、含水珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、塩化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、カオリン、合成ヒドロタルサイトなどが挙げられる。多官能性エポキシ化合物としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を配合して用いることができる。
架橋剤の含有量としては、含水ゲル中に0.01〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。架橋剤の含有量が少なすぎると、ポリ(メタ)アクリル酸類の架橋度が不十分となり、含水ゲルの保形性が低下し、使用時にゲルがちぎれる等の不具合が生じるため好ましくない。また、その含有量が多すぎると、ポリ(メタ)アクリル酸類の架橋度が過度となるため、含水ゲルが硬くなり使用感の低下を招くと共に、他の配合成分の保持性も低下するため好ましくない。
尚、架橋剤の作用に最適なpHに調整し、架橋をより確実にする目的で、後述するようなpH調整剤を使用してもよい。
(D)溶液滲出剤とは、含水ゲル内の溶液をゲル形成直後から効率的に、かつ持続的にゲル表面に滲出させるために使用される成分である。例えば、水と相溶性がありながら、ある程度の疎水性を有する水溶性高分子をゲルに配合することにより、当該水溶性高分子が水や他の水溶性基剤等と相溶した溶液となってゲル内から滲出するため、ゲル形成後にゲル表面には水を含む液体層が若干形成されており、さらに当該含水ゲルを肌に貼付した後も、ゲル内から持続的に溶液を滲出させることができる。
本発明ではこのような溶液滲出剤として、(D1)平均分子量が190〜425のポリプロピレングリコール、(D2)平均分子量が190以上のポリプロピレングリコールに、1モル以上の酸化エチレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子及び(D3)少なくとも分子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコール、糖アルコール又は糖類に、3モル以上の酸化プロピレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子が用いられ、これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
(D1)平均分子量が190〜425のポリプロピレングリコールとしては、特に、平均分子量が200〜400の範囲が好ましい。平均分子量が190よりも小さいポリプロピレングリコールは、親水性が強すぎるため、ポリ(メタ)アクリル酸類の網目構造中に滞留しやすくなり、当該ポリプロピレングリコールを含む溶液がゲルから滲出しにくくなる。平均分子量が425よりも大きいポリプロピレングリコールは、疎水性が強いので、当該ポリプロピレングリコール自身はゲル内から滲出しやすいが、当該ポリプロピレングリコールは水との相溶性が悪いため、当該ポリプロピレングリコールを含む滲出液中の水分が非常に少なくなり、潤い感が不足するおそれがある。さらに、含水ゲルを構成するポリ(メタ)アクリル酸類とのなじみが悪くなり、含水ゲルを構成することが困難になる恐れがある。具体的には、ポリプロピレングリコール200、ポリプロピレングリコール400などが挙げられる。
(D2)平均分子量が190以上のポリプロピレングリコールに、1モル以上の酸化エチレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子としては、平均分子量が230〜5200、さらに230〜4600、特に230〜4000のものが好ましい。さらに、酸化エチレンの付加モル数が1〜50で、酸化プロピレンの付加モル数が3〜50のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールが好ましい。このうち特に、一般式(1):
(式中、X,Yはゼロ又は正の整数、Zは正の整数であり、かつ、1≦X+Y≦50、3≦Z≦50、かつ、Z≦(X+Y)+14≦8×Zを満たす)
で示される水溶性高分子が好ましい。ポリプロピレングリコールに対する酸化エチレンの付加モル数が大きすぎる場合、当該水溶性高分子の親水性が強すぎるために、当該水溶性高分子がポリ(メタ)アクリル酸類の網目構造中に滞留しやすく、当該水溶性高分子を含む溶液がゲルから滲出しにくくなる。また、ポリプロピレングリコールに対する酸化エチレンの付加モル数が小さすぎる場合、当該水溶性高分子の疎水性が強すぎるため、当該水溶性高分子を含む滲出液中の水分が非常に少なくなり、潤い感が不足するおそれがある。さらに、含水ゲルを構成するポリ(メタ)アクリル酸類とのなじみが悪くなり、含水ゲルを構成することが困難になる恐れがある。
具体的には、
ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(9)グリコール、
ポリオキシエチレン(22)ポリオキシプロピレン(16)グリコール、
ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(17)グリコール、
ポリオキシエチレン(8)ポリオキシプロピレン(17)グリコール、
ポリオキシエチレン(16)ポリオキシプロピレン(17)グリコール、
ポリオキシエチレン(23)ポリオキシプロピレン(17)グリコール、
ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール、
ポリオキシエチレン(19)ポリオキシプロピレン(21)グリコール、
ポリオキシエチレン(22)ポリオキシプロピレン(21)グリコール、
ポリオキシエチレン(22)ポリオキシプロピレン(25)グリコール、
ポリオキシエチレン(16)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、
ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、
ポリオキシエチレン(26)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、
ポリオキシエチレン(28)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、
ポリオキシエチレン(38)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、
ポリオキシエチレン(26)ポリオキシプロピレン(31)グリコール、
ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(33)グリコール、
ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(35)グリコール、
ポリオキシエチレン(48)ポリオキシプロピレン(35)グリコール、
ポリオキシエチレン(35)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、
ポリオキシエチレン(50)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、
などが挙げられる。
(D3)少なくとも分子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコール、糖アルコール又は糖類に、3モル以上の酸化プロピレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子を構成する多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。糖アルコールとしては、エリスリトール、キシリトール、アラビニトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、パラチニット、イノシトール等が挙げられる。糖類としては、グルコース、メチルグルコシド、果糖、ガラクトース、マンノース、キシロース、アラビノース、ソルビタン、ショ糖、マルトース、ラクトース、イソマルトース、セロビオース、パラチノース、トレハロース等が挙げられる。
酸化プロピレンの付加モル数の好ましい範囲は、前記多価アルコール等の分子骨格や、分子中に含まれる水酸基の数によって異なり、前記多価アルコール等の分子骨格が、多価アルコールの場合、当該多価アルコールの分子中に含まれる水酸基の数をM、酸化プロピレンの付加モル数をNとすると、好ましい酸化プロピレンの付加モル数は、一般式(2):
0.3×M+2≦N≦0.3×M+24・・・(2)
(式中、M,Nは正の整数で、3≦M≦20を満たす)
で示される範囲が好ましく、さらに好ましい付加モル数は、一般式(3):
0.3×M+4≦N≦0.3×M+15・・・(3)
(式中、M,Nは正の整数で、3≦M≦20を満たす)
で示される範囲が好ましい。
酸化プロピレンの付加モル数が、少なすぎると、親水性が強すぎるために、当該水溶性高分子を含む溶液がゲルから滲出しにくくなる。酸化プロピレンの付加モル数が、多すぎると、疎水性が強すぎるため、当該水溶性高分子を含む滲出液中の水分が非常に少なくなり、潤い感が不足するおそれがある。さらに、含水ゲルを構成するポリアクリル酸類とのなじみが悪くなり、含水ゲルを構成することが困難になる恐れがある。
また、前記多価アルコール等の分子骨格が、糖アルコール又は糖類の場合、当該糖アルコール又は糖類の分子中に含まれる水酸基の数をM、酸化プロピレンの付加モル数をNとすると、好ましい酸化プロピレンの付加モル数は、一般式(4):
M≦N≦M+21・・・(4)
(式中、M,Nは正の整数で、3≦M≦10を満たす)
で示される範囲が好ましく、さらに好ましい付加モル数は、一般式(5):
M+2≦N≦M+11・・・(5)
(式中、M,Nは正の整数で、3≦M≦10を満たす)
で示される範囲が好ましい。
酸化プロピレンの付加モル数が、少なすぎると、親水性が強すぎるために、当該水溶性高分子を含む溶液がゲルから滲出しにくくなる。酸化プロピレンの付加モル数が、多すぎると、疎水性が強すぎるため、当該水溶性高分子を含む滲出液中の水分が非常に少なくなり、潤い感が不足するおそれがある。さらに、含水ゲルを構成するポリアクリル酸類とのなじみが悪くなり、含水ゲルを構成することが困難になる恐れがある。
尚、当該シート状組成物を医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等の分野で、経皮用途として使用する場合には、前記水溶性高分子の中でも、特に、日局や粧原基、粧配規等の公定書に収載されている原材料の使用が好ましく、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール又はメチルグルコシドに、酸化プロピレンを付加重合して得られる水溶性高分子が好ましい。具体的には、ポリオキシプロピレン(10)グリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン(14)ジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン(9)ソルビット、ポリオキシプロピレン(10)メチルグルコシド、ポリオキシプロピレン(20)メチルグルコシドなどが挙げられる。
(D)溶液滲出剤の含有量は、含水ゲル中5〜35質量%が好ましく、さらに5〜25質量%が好ましい。溶液滲出剤の含有量が少なすぎると、ゲルからの液滲出量が少なく、潤い感や、保湿効果などが低下するため好ましくない。また、その含有量が多すぎると、含水ゲルを構成するポリ(メタ)アクリル酸類が網目構造を形成するのが困難になる場合や、液滲出量が多くなりすぎて、ベタツキなどの使用感の低下を招くため、好ましくない。また、当該シート状組成物において、前記溶液滲出剤(D1)、(D2)、(D3)を、各々単独又は2種以上を混合して用いることができる。特に、(D1)、(D2)、(D3)の混合条件を変えることによって、溶液滲出剤と相溶して滲出する各種効果剤(保湿剤、美肌成分、薬効成分、酸化防止剤、油剤、紫外線吸収剤、等)の濃度を高めたり、滲出する溶液の肌感触を変えることができる。従って、配合する各種効果剤と前記溶液滲出剤との溶解性や、目標とする肌感触(さっぱり感、しっとり感、油性感など)の方向性に応じて、前記溶液滲出剤(D1)、(D2)、(D3)の混合条件を、適宜設定し併用することが好ましい。
本発明のシート状組成物は、前記成分(A)ポリ(メタ)アクリル酸類、(B)水、(C)架橋剤及び(D)溶液滲出剤を含有する含水ゲルからなるものであり、25±1℃、湿度が50±5%RHの大気中に放置した時に、当該シート状組成物の表面に、少なくとも水及び前記溶液滲出剤を含む溶液が、2時間以内に1.5〜20mg/cm2滲出するという特性を有する。ここで、シート状組成物から滲出する溶液は、少なくとも水と溶液滲出剤を含み、さらにゲルに配合した成分を含む液体である。また、溶液滲出量測定時のシート状組成物の厚さは2mmとした。
また、溶液滲出量の測定方法は、具体的には次の如くして行われる。架橋反応が終了した2mm厚のゲルシートを非通気性容器の中から取り出し、50mm×50mm×2mmのシート片に切り抜いて、予め精密天秤で重量を秤量した厚さ75μmのPETフィルム上にすばやく広げて載せ、温度が25±1℃、湿度が50±5%RHの大気中に放置する。一定時間放置した後、予め精密天秤で重量を秤量したろ紙で、ゲルシート表面に滲出した溶液を、素早くかつまんべんなく拭き取り、滲出液が付着したろ紙とPETフィルムの合計重量を精密天秤で秤量する。ろ紙とPETフィルムの初期合計重量に対する秤量値の増加分を、ゲルの単位面積当たりに換算した値を、溶液滲出量とした。本測定方法では、ゲル表面に液体として滲出した溶液量を測定しており、ゲルから気体として直接大気中に蒸散する水分量などは含まれない。
前記条件下で、水及び溶液滲出剤を含む溶液が2時間以内に1.5〜20mg/cm2滲出することにより、当該溶液が通常シート状化粧料の使用時間内に、ゲル内から肌へ持続的に供給される。2時間以内に1.5mg/cm2以上の滲出がないと、通常のシート状化粧料の使用時間内で十分な効果が得られない。また、20mg/cm2を超える滲出量となる場合には、ベタツキや液ダレ、及び貼付直後にシートが肌から滑り落ちてしまうなどの使用感の低下を招くので好ましくない。特に、身体が起き上がった状態で、目尻や頬などに貼付したシートの肌接着性をより向上させるためには、液滲出量が1.5〜15mg/cm2であるのが好ましい。
本発明のシート状化粧料は、厚さ2mmの当該シート状組成物の光透過率が70%以上、さらに80%以上、特に88%以上であるのが好ましい。このような透過率を有すれば、外観が透明であるために、肌に貼付した時に違和感がなく、みずみずしい潤い感を連想させると共に、美肌成分や薬効成分による肌の変化がシートを貼付したままで確認できるため、不透明なものに比べて使用感が良く、消費者の満足度が高い。光透過率が低すぎると、透明な外観が得られず、皮膚に貼付した時の違和感が大きく、皮膚の紅潮など変化が容易に確認できない。
尚、ここでいう光透過率は、例えば、2mm厚に調整したシートを、島津製作所社製のUV測定装置、UV−3100PCを用いて、直接測定することにより得られる。また、皮膚の紅潮の変化についての判別性をより向上させるには、波長550nmの光透過率の他に、波長660nmの光透過率が75%以上、さらに85%以上、特に90%以上であることが好ましい。
尚、ゲルシートの一部に嗜好性や判別性を上げる為に、模様として透過率が70%未満となるような部分や、粒子などを分散させても、それ以外の部分の透過率が70%以上であれば問題はない。
本発明のシート状化粧料には、pH7以下で、25℃において二酸化炭素を150〜3,000ppm含有させることもできる。二酸化炭素を含有させることにより、シートを皮膚に貼付したときに優れた血行促進効果が得られる。尚、3,000ppmを超える二酸化炭素を含有させることは困難である。
ここで、二酸化炭素は、含水ゲル中に溶存していることが必要である。好ましい二酸化炭素濃度は300〜2,000ppm、さらに好ましくは500〜2,000ppmである。また、二酸化炭素は、アルカリ条件下では炭酸塩(CO3 2-)となってしまうことから、ゲルシートのpHは7以下、好ましくは3.5〜6.5であり、より好ましくは4.5〜6.5である。尚、このpHは、二酸化炭素を溶存したゲルシートのpHであるが、基本的に二酸化炭素を含有させる前にゲルシートや、二酸化炭素が散逸したあとのゲルシートであっても、pH7以下であることが好ましい。
本発明のシート状化粧料は、ビタミンE及び/又はその誘導体を0.001〜2.0質量%含有するのが好ましい。ビタミンE及び/又はその誘導体を含有させることにより、シートを皮膚に貼付したときに得られた血行促進効果が得られる。また、ビタミンE等の含有量が多すぎると、皮下に浸透する有効成分量が殆ど変化せず、原料コストが増加するため、好ましくない。また、前記ビタミンE及び/又はその誘導体の酸化を防ぐために、併せて抗酸化成分を添加することが好ましい。具体的な抗酸化成分としては、ビタミンC脂肪酸誘導体や、トコトリエノール、アスタキサンチン、ユビデカレノン(コエンザイムQ10)、αリポ酸(チオクト酸)、などが挙げられる。
本発明のシート状組成物は、例えば、(A)ポリ(メタ)アクリル酸類、(B)水、(C)架橋剤、(D)溶液滲出剤およびその他の成分を、撹拌機中で均一に混合及び/又は溶解し、架橋前の高粘度ゲル体を形成し、これをシート状に押し出す方法、所望の鋳型に流し込む方法等により製造することができる。シート状に押し出す方法の場合、さらに抜き型で打ち抜くことで、所望の形状に成形してもよい。(A)ポリ(メタ)アクリル酸類と(B)水との混合時には、ダマ状の塊ができやすく、均一に混合及び/又は溶解させるには長時間要する場合があるので、一旦(A)ポリ(メタ)アクリル酸類を(D)溶液滲出剤やポリオール等と混合し、十分に均一分散させた後に、(B)水を加えて撹拌し、混合及び/又は溶解させることが好ましい。(C)架橋剤は、一般的には最後に添加することが好ましいが、架橋剤の種類や混合時の温度、pHによって、(A)ポリ(メタ)アクリル酸類との反応性が異なるため、製造時の作業性に影響を与えないのであれば、添加のタイミングを適宜設定してもよい。さらに架橋反応を促進させるために、製造工程中に加熱や光照射をしてもよい。シート状組成物が支持体を含む場合の製法としては、当該支持体上に前記高粘度ゲル体を塗工する方法や、剥離性のフィルム上に前記高粘度ゲル体をシート状に押し出した後、当該支持体を積層する方法、あるいは架橋前の前記高粘度ゲル体に当該支持体を浸漬させた後、架橋させる方法などが挙げられる。当該支持体としては、シート状、布状、網目状のフィルム、織布、不織布等が挙げられる。また、支持体の材質としては、ポリエチレン、ポリエステル、紙、セルロース、エチレン−ビニルアルコールコポリマー等の非水溶性基材や、ゲル体を塗工する際にはシート状であり、塗工後に徐々に吸水溶解し、最終的にゲル体と一体化してしまうポリビニルアルコールやビニルアルコール−酢酸ビニルコポリマーのような水溶性基材が挙げられる。また、本発明のシート状組成物の厚みは、その使用状況に応じて適宜設定することができ、全体的に均一であっても、部分的に厚みが異なってもよい。肌に貼付する場合、0.1mm〜3mmが好ましい。厚みが薄すぎるとシート状組成物から溶液滲出量が少なくなり、十分な効果が得られないとともに、シート状組成物の機械的強度が低下する恐れがある。一方、厚みが厚すぎると、シート状組成物の自重が重くなるため、使用時に剥がれ落ちる恐れがある。尚、本発明のシート状組成物は、保存中における汚染、揮発性物質の蒸散などによる効果の低下を防止する観点から、使用時までは密封性の容器中に保存しておくことが望ましい。
本発明のシート状組成物は、その内部又は外側にフィルムを積層して構成するのが好ましい。フィルムの材質としては特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、エチレン−ビニルアルコールコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、アイオノマー、ポリアミド、ポリイミド、スチレンブチレンコポリマー等のフィルムが挙げられ、これらの単一素材フィルム、あるいは2種以上の素材の異なるフィルムを積層した多層構造のフィルムも使用できる。さらに、これらフィルムにアルミニウム蒸着させたものやガラス蒸着させたフィルムや、さらにこれらをラミネートしたフィルムも使用できる。また、含水ゲルとの投錨性を高めるために、不織布や織布とこれらフィルムを積層したシートを使用することもできる。
フィルムの厚さとしては、特に限定されないが、使用感の面からなるべく薄いものが好ましく、好ましい厚さの範囲は、4〜100μm、より好ましくは4〜50μmである。
また、シート状組成物が炭酸ガスを含有する場合、フィルムを積層することにより、シートを肌に貼付した時に、貼付面とは反対側のシート面からの炭酸ガスの散逸が抑制され、シート内の二酸化炭素濃度を高濃度で維持できると共に、長時間二酸化炭素を皮膚に浸透させることができるため、血流促進効果が長時間持続する。この場合、使用されるフィルムとしては、二酸化炭素を透過しにくいものがより好ましい。
さらに、シート状組成物が透明な外観を有する場合、積層するフィルムの光透過率は70%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは88%以上であることが好ましい。
本発明のシート状組成物は、二酸化炭素非透過性の容器に保存されており、さらに二酸化炭素を含有させる方法が、シート状組成物を調製後に、シート状組成物を二酸化炭素非透過性の容器に充填時又は充填後に、容器内のガスを二酸化炭素に置換する方法であるのが特に好ましい。二酸化炭素非透過性の容器としては、二酸化炭素非透過性を満たすものであれば、容器の形状や、容器を構成する素材は、特に限定されないが、作業性やコストの面から、アルミピローが好ましい。
また、当該シート状組成物を二酸化炭素非透過性の容器に充填時又は充填後、容器内のガスを二酸化炭素に置換し、シート状組成物に二酸化炭素を含有させる方法を用いることにより、高濃度二酸化炭素溶存ゲルの調整槽などの設備が不要となり、作業性やコスト面でメリットがある。
本発明のシート状組成物には、ポリ(メタ)アクリル酸類、水、架橋剤、溶液滲出剤に加えて、必要に応じて従来公知の水溶性高分子化合物や、保湿剤、美肌成分、薬効成分、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、油剤、界面活性剤、溶解剤、着色料、香料等を適宜配合できる。
ポリ(メタ)アクリル酸類と組み合わせて使用する水溶性高分子化合物としては、例えば、ゼラチン、寒天、カラギーナン、アルギン酸、ポリアルギン酸、ペクチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、トラガントガム、アラビアガム、グルコマンナン、グアーガム、プルラン等の天然高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカルボキシ共重合体、ポリビニルピロリドン・ビニルアセテート共重合体、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の合成高分子等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
当該水溶性高分子化合物の含有量は、含水ゲル中0.2〜5質量%の範囲が好ましい。
保湿剤としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、平均分子量425を超えるポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリセリルエーテル、メチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、トレハロース等の多価アルコール類、糖アルコール類、糖類や、アミノ酸及びその誘導体や、蛋白質およびその誘導体等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。当該保湿剤の含有量は、含水ゲル中1〜25質量%の範囲が好ましい。
美肌成分とは、美白効果、小じわ・たるみの改善効果、ターンオーバー改善効果、スリミング効果、保湿効果、収斂効果、皮膚軟化効果等の作用が認められる成分である。
美肌成分としては、従来の化粧料に使用されている各種の美肌用活性物質がいずれも使用でき、例えば、セラミド類、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、及びその誘導体など)、ヒアルロン酸及びその塩、コンドロイチン硫酸及びその塩、チューベロース多糖体、アミノ酸及びその誘導体や蛋白分解物、ヒドロキシ酸等の有機酸類、ラクトフェリン等の糖蛋白質、ユビデカレノン(コエンザイムQ10)、αリポ酸(チオクト酸)、動植物抽出液、尿素などが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。美肌成分の含有量は、含水ゲル中0.01〜20質量%の範囲が好ましい。
薬効成分とは、血行促進作用、消炎鎮痛作用、鎮痒作用等の作用が認められる成分である。薬効成分としては、特に制限はなく、例えば、ニコチン酸及びその塩、ビタミンEやその誘導体、サリチル酸及びその塩、グリチルリチン酸及びその塩、アラントイン、グアイアズレン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩化リゾチームなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。薬効成分の含有量は、含水ゲル中0.01〜20質量%の範囲が好ましい。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸及びその塩、ソルビン酸及びその塩、デヒドロ酢酸塩、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジンなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。防腐剤の含有量は、含水ゲル中0.01〜5質量%の範囲が好ましい。
酸化防止剤としては、アスコルビン酸及びその塩、アスコルビン酸エステル、カロチン、アスタキサンチン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエンなどが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸及びそのエステル類、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、オキシベンゾン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、シノキサートなどが挙げられる。
pH調整剤としては、酒石酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酢酸、グリコール酸、塩酸、シュウ酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジプロピルアミン、トリプロピルアミン、モノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、クエン酸塩、リン酸塩、炭酸塩、などが挙げられる。
油剤としては、ホホバ油、オリーブ油、アボガド油、ハッカ油、ツバキオイル、グレープシードオイル等の植物油、ミンク油、ラノリン等の動物油、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン等の炭化水素類、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油類、エチレングリコールジオクチルエーテル等のエーテル油類、ジメチルシリコーンオイル、アルコール変性シリコーン油、アルキル変性シリコーン油、アミノ変性シリコーン油等のシリコーン油類、パーフルオロポリエーテル等のフッ素油、などが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。油剤の配合量としては、油剤の使用目的に応じて、適宜設定されるが、例えば、不足した油分を肌に供給し、皮膚からの過剰な水分蒸散を防止して保湿効果を高める、あるいは薬効成分の皮膚浸透性を高めるなどの油剤の持つ機能を発揮させるために使用する場合では、油剤の含有量は、含水ゲル中0.01〜20質量%の範囲が好ましい。特に、本発明では溶液滲出剤を配合しているために、ゲル内から保湿剤や薬効成分を含む溶液を効率よく滲出できるという利点があるため、油剤の含有量を含水ゲル中0.01〜5質量%にすることも可能である。
尚、透明な外観を有するシート状組成物を調整する場合、油剤の含有量が多すぎると光透過性が低下するおそれがあるため、油剤の含有量としては、含水ゲル中0.01〜5質量%の範囲が好ましい。
界面活性剤は、油剤を乳化、あるいは可溶化して含水ゲル内に均一に分散させるために使用される。界面活性剤としては、従来公知の界面活性剤が使用でき、例えば、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、アルキルアルフェート塩等の陰イオン界面活性剤、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等の陽イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン等の非イオン界面活性剤、ステアリルベタイン、ラウリルジメテルアミンオキサイド等の両性界面活性剤などが挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることができる。界面活性剤の含有量は、使用する油剤の種類や配合量により適宜設定されるが、含水ゲル中0.01〜10質量%の範囲であることが好ましい。尚、透明な外観を有するシート状組成物を調整する場合、界面活性剤の油剤の含有量が少なすぎると、光透過性が低下するおそれがあるため、界面活性剤の含有量としては、含水ゲル中0.05〜10質量%の範囲が好ましい。
溶解剤としては、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等の低級アルコールが挙げられる。
着色料については、特に限定されないが、使用感や肌の活性化感の向上につながるものである。着色料としては、赤色102号(ニューコクション)、赤色104号−(1)(フロキシンB)、赤色105号−(1)(ローズベンガル)、赤色106号(アッシドレッド)、赤色2号(アマランス)、赤色3号(エリスロシン)、黄色4号(タートラジン)、黄色5号(サンセットエローFCF)、緑色3号(ファストグリーンFCF)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)、青色2号(インジゴカルミン)等の法定色素が挙げられる。着色料の配合量としては、特に限定されないが、透明な外観を有するシート状組成物を調整する場合、着色料の含有量が多すぎると、光透過性が低下するおそれがあるため、波長550nmの光透過率が70%未満にならないように、配合量を調整することが好ましい。さらに、皮膚の紅潮の変化についての判別性を低下させないためには、波長660nmの光透過率が75%未満にならないように配合量を調整することが好ましい。
香料としては、特に限定されず、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等の分野で使用可能な香料の中から、適宜配合できる。
本発明シート状組成物は、身体の皮膚上(顔、手、足等)に貼付することにより使用することができる。このように使用することにより、皮膚上に水、溶液滲出剤及び各種成分を含有する溶液を短時間で供給することができる。その結果、優れた保湿効果、美肌効果、血行促進効果等が、持続的に得られる。貼付時間は特に制限されないが、本発明シート状組成物は短時間に水及び各種成分を含む溶液が皮膚上に供給されるので、5分程度の貼付時間で明らかな潤い感が実感できる。また、本発明シート状組成物が二酸化炭素を含有する場合には、3分程度の貼付時間で皮膚がほんのり紅潮し、血流促進効果が実感できる。より明確かつ持続的な効果を得るためには、15分〜2時間程度の連続貼付が好ましい。
次に、実施例により本発明をさらに説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
(実施例1) グリセリン0.2質量部にポリオキシエチレン(20)オクチルドデシルエーテル0.2質量部、酢酸dl−α−トコフェロール0.01質量部、及び香料0.005質量部を加えて加温し、均一に分散させた後、さらに精製水0.585質量部を加えて無色透明なマイクロエマルションを調製する。一方、グリセリン9.8質量部、1,3ブチレングリコール5質量部、及びポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル15質量部を混合した液に、ポリアクリル酸2質量部、及びポリアクリル酸ナトリウム4.5質量部、パラオキシ安息香酸メチル0.2質量部、水酸化アルミニウム0.2質量部を均一に分散させ、これに前記マイクロエマルション1質量部を加え、さらにヒドロキシエチルセルロース1.0質量部、酒石酸1.4質量部、アスナロエキス0.25質量部、及び精製水59.65質量部を加えて均一になるまで撹拌し、ゲル形成用増粘物を調製する。得られたゲル形成用増粘物を、無色透明のPETフィルム(厚さ75μm)と無色透明のPEフィルム(厚さ40μm)の間に挟み、ゲルの厚さが2mmとなるように、ベーカー式アプリケーターで展延した。これを非通気性のアルミピローの中に炭酸ガスと共に封入し、50℃の環境下で約1日保管して、架橋反応を終了させた。さらに、炭酸ガスをゲル中に十分溶存させるために、アルミピローに封入したまま室温下で約4日保管した。このようにして、厚さが2mmの炭酸ガスが溶存したシート状組成物を形成した。アルミピローの中から取り出した直後の、シート状組成物の外観は無色透明であり、さらにゲル表面には若干の液体が滲出していた。滲出液の感触はしっとりした、やや水っぽい感触であった。次いで、前記の方法により、溶液滲出量、及び光透過率を測定した。尚、溶液滲出量、及び光透過率は、前記PETフィルム及びPEフィルムを剥がして、含水ゲルのみで行った。
(実施例2〜6) 表1に示す配合剤及び配合量で、実施例1と同様に調製して、実施例2〜6のシート状組成物を得た。アルミピローの中から取り出した直後の、シート状組成物の外観はいずれも無色透明であり、さらにいずれのゲル表面にも若干の液体が滲出していた。また、滲出液の感触は配合した溶液滲出剤の違いによって若干異なっており、実施例2及び実施例3では、実施例1と同様なしっとりした、やや水っぽい感触であったが、実施例4及び実施例5では、実施例1〜3に比べてややヌルつく感触が強かった。一方、実施例6では、実施例水っぽさよりも、やや油っぽい感触が強かった。これらの感触の違いは、主に滲出液中の水と溶液滲出剤のバランスと、配合した溶液滲出剤固有の感触に起因するため、より好ましくは溶液滲出剤としても肌感触が良好なものを選択することが望まれる。次いで、得られた各実施例のシート状組成物を用いて、前記の方法により、溶液滲出量、及び光透過率を測定した。尚、溶液滲出量、及び光透過率は、前記PETフィルム及びPEフィルムを剥がして、含水ゲルのみで行った。
(実施例7) 実施例1と同じ配合剤、配合量及び調製方法によりゲル形成用増粘物を調製し、得られたゲル形成用増粘物を、無色透明のPETフィルム(厚さ75μm)と無色透明のPEフィルム(厚さ40μm)の間に挟み、ゲルの厚さが2mmとなるように、ベーカー式アプリケーターで展延した。これを非通気性のアルミピローの中に窒素ガスと共に封入し、50℃の環境下で約1日保管して架橋反応を終了させた。さらに、アルミピローに封入したまま室温下で約4日保管し、厚さが2mmの炭酸ガスが溶存していないシート状組成物を形成した。アルミピローの中から取り出した直後の、シート状組成物の外観は無色透明であり、さらにゲル表面には若干の液体が滲出していた。また、滲出液の感触は実施例1と同様に、しっとりした、やや水っぽい感触であった。次いで、前記の方法により、溶液滲出量、及び光透過率を測定した。尚、溶液滲出量、及び光透過率は、前記PETフィルム及びPEフィルムを剥がして、含水ゲルのみで行った。
(比較例1〜4) 表2に示す配合剤及び配合量で、実施例1と同様に調製して、比較例1〜4のシート状組成物を得た。アルミピローの中から取り出した直後の、シート状組成物の外観は、比較例1及び比較例2のシート状組成物では無色透明であったが、比較例3及び比較例4のシート状組成物では白濁不透明であり、かつ直径0.5〜2mm程度の油滴が偏析した不均一なゲルを形成していた。さらに比較例1及び比較例2のシート状組成物の表面には、液体の滲出が見られなかったが、比較例3及び比較例4のシート状組成物の表面には、極わずかに液体の滲出が見られた。この液体は非常に油剤感が強く、肌に貼付した際に違和感があった。次いで、得られた各比較例のシート状組成物を用いて、前記の方法により、溶液滲出量、及び光透過率を測定した。尚、溶液滲出量、及び光透過率は、前記PETフィルム及びPEフィルムを剥がして、含水ゲルのみで行った。
(比較例5) 比較例1と同じ配合剤、配合量及び調製方法によりゲル形成用増粘物を調製し、得られたゲル形成用増粘物を、無色透明のPETフィルム(厚さ75μm)と無色透明のPEフィルム(厚さ40μm)の間に挟み、ゲルの厚さが2mmとなるように、ベーカー式アプリケーターで展延した。これを非通気性のアルミピローの中に窒素ガスと共に封入し、50℃の環境下で約1日保管して架橋反応を終了させた。さらに、アルミピローに封入したまま室温下で約4日保管し、厚さが2mmの炭酸ガスが溶存していないシート状組成物を形成した。アルミピローの中から取り出した直後の、シート状組成物の外観は無色透明であったが、ゲル表面には液体の滲出が見られなかった。次いで、得られたシート状組成物を用いて、前記の方法により、溶液滲出量、及び光透過率を測定した。尚、溶液滲出量、及び光透過率は、前記PETフィルム及びPEフィルムを剥がして、含水ゲルのみで行った。
(試験例1) 溶液滲出量
実施例1〜7及び比較例1〜5の各シート状含水ゲルにおける、溶液滲出量の測定結果を表3及び表4に示す。表3及び表4から明らかなように、実施例1〜7のシート状含水ゲルは、比較例1〜5のシート状含水ゲルよりも早く溶液が滲出し、例えば30分後では2倍以上の溶液滲出量の差がある。さらに、炭酸ガスの有無によって溶液の滲出量は変化しないことがわかる。
(試験例2) 光透過率
実施例1〜7及び比較例1〜5の各シート状含水ゲルにおける、光透過率の測定結果を表5及び表6に示す。表5及び表6から明らかなように、実施例1〜7のシート状含水ゲルは、いずれも光透過率が高く、透明性が高いことがわかる。
(試験例3) 皮膚貼付時の皮膚の紅潮及び使用感
実施例1、実施例7及び比較例1、比較例5の各シート状組成物を、アルミピローから開封後、直ちに片面のPETフィルムのみを剥がして肌に貼付した時の、2分後、5分後及び15分後の皮膚紅潮の様子、2分後及び15分後の二酸化炭素濃度、さらに貼付15分後の肌の潤い感を調べた。その結果を表7に示す。表7から明らかなように、炭酸ガスを封入したシート状組成物では、シートを肌に貼付したままで皮膚の紅潮が認められるが、窒素ガス封入したシート状組成物では皮膚の紅潮が認められない。さらに、実施例1のシート状組成物の方が、比較例1のシート状組成物よりも、皮膚の紅潮が早く、肌の潤い感も高いことがわかる。すなわち、溶液の滲出が早いシート状組成物の方が、炭酸ガスの血流促進効果が早く、同時に肌の潤い感も高いことがわかる。
(試験例4) 積層フィルムの有無と、皮膚貼付時の皮膚の紅潮
実施例1のシート状組成物を、アルミピローから開封後、直ちに片面のPETフィルムのみ(使用方法A)、あるいはPETフィルムとPEフィルムの両方を剥がして(使用方法B)肌に貼付した時の、2分後、15分後の皮膚紅潮の様子、2分後及び15分後の二酸化炭素濃度、を調べた結果を表8に示す。表8から明らかなように、貼付面と反対側にPEフィルムが積層された状態で貼付されたシート状組成物の方が、ゲル中の二酸化炭素濃度が高濃度で維持されており、肌に貼付した面とは反対側からの二酸化炭素の散逸が抑制されていることがわかる。

Claims (8)

  1. 少なくとも(A)ポリ(メタ)アクリル酸類、(B)水及び(C)架橋剤を含有し、さらに(D)(D1)平均分子量が190〜425のポリプロピレングリコール、(D2)平均分子量が190以上のポリプロピレングリコールに、1モル以上の酸化エチレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子及び(D3)少なくとも分子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコール、糖アルコール又は糖類に、3モル以上の酸化プロピレンを付加した分子構造を有する水溶性高分子、の群より選ばれる1種もしくは2種以上の溶液滲出剤を含有する含水ゲルからなるシート状組成物。
  2. 温度が25±1℃、湿度が50±5%RHの大気中に放置した時に、当該シート状組成物の表面に、少なくとも水及び前記溶液滲出剤を含む溶液が、2時間以内に1.5〜20mg/cm2滲出することを特徴とする請求項1記載のシート状組成物。
  3. 当該含水ゲルが、該溶液滲出剤を5〜35質量%含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のシート状組成物。
  4. 厚さ2mmの当該シート状組成物における、波長550nmの光透過率が70%以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のシート状組成物。
  5. 当該含水ゲルが、pH7以下で、二酸化炭素を150〜3,000ppm含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のシート状組成物
  6. 当該含水ゲルが、ビタミンE及び/又はその誘導体を0.001〜2.0質量%含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のシート状組成物。
  7. 当該シート状組成物の内部又は外側にフィルムを積層してなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のシート状組成物。
  8. 当該シート状組成物が二酸化炭素非透過性の容器に保存されており、さらに当該シート状組成物に二酸化炭素を含有させる方法が、当該シート状組成物を調製後、当該シート状組成物を当該容器に充填時又は充填後に、容器内のガスを二酸化炭素に置換する方法であることを特徴とする、請求項5に記載のシート状組成物。
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