JP2004292345A - スキンケアシート及びスキンケア方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】網目構造を有する親水性高分子に、ゲル体表面に滲出する水性液体を含浸させたシート状含水ゲルからなり、前記液体として、コエンザイムQ10、該コエンザイムQ10が溶解する油性成分、該油性成分を前記液体中に分散させる界面活性剤、コエンザイムQ10を含む前記液体をゲル体表面に滲出させる滲出剤、及び水が少なくとも含まれている。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コエンザイムQ10を含有する含水ゲル状のスキンケアシート及びそれを用いたスキンケア方法に関する。さらに詳しくは、コエンザイムQ10を含有するゲル状シートを皮膚表面に密着させることにより紫外線や加齢の影響で損傷を受けた肌の状態を著しく改善する新規なスキンケアシート及びスキンケア方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コエンザイムQ10(以下CoQ10と称する場合がある。)は、補酵素Q1 0あるいはユビキノン−10ともいわれる生理活性成分である。その作用は細胞内のミトコンドリアにおけるエネルギー供給や呼吸の維持回復などのほか、細胞膜の損傷・異常の抑制作用等が知られている。また、加齢にともなう皮膚の乾燥などに対しても改善効果をもたらすとされる。
【0003】
CoQ10は、虚血性心不全の治療薬として従来から内服薬として用いられてきた。また、化粧品の分野でも、紫外線などで生じた肌荒れ、しわ、しみ等を目立たなくする効果があるとしてスキンケア用途で用いられてきた成分である。これを用いたスキンケアの手法としては、乳液やクリーム、ローションなど、粘性が高く油性成分を多く含む製剤を直接肌に塗布する方法が一般的である。これはCoQ10が油溶性であるため、安定化するために乳化したり、粘度を上げる必要があるためである。
【0004】
また、パック剤としても利用されており、ペースト状のパック剤を肌にまんべんなく塗り広げてしばらく放置した後、洗い流したり、形成された皮膜をはがしとる方法が用いられてきた。
【0005】
従来、CoQ10を含有する化粧料についても提供されている(特許文献1)。それによると、CoQ10は皮膚からの吸収性があり、クリーム、乳液、塗布型パックなどの剤型で、いずれも肌荒れ改善や、美白の効果が得られている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−180410号公報
【0007】
また、CoQ10を含有する老年性皮膚乾燥症処置用の組成物も提供されている(特許文献2)。同文献によれば、CoQ10を配合した当該組成物の使用により、特に紫外線などの光線の影響による皮膚の老化現象に対する防護のみならず、損傷した皮膚に対する修復効果も持つことが示されている。
【0008】
【特許文献2】
特表平9−510725号公報
【0009】
これら先行技術によりCoQ10のスキンケア効果は実証されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のCoQ10の施用は、従来どおりの乳液やクリームなどのエマルジョンを指で塗布する方式をとっているため、CoQ10の効果を十分に引き出しているとは言えなかった。すなわち、CoQ10は、CoQ10と共に水分を供給してやることで、しわや肌の乾燥の改善に大きな効果が得られるのだが、乳液やクリームは、皮膚表面に塗り広げても、水分は塗布面から急速に乾燥して奪われてしまう。
【0011】
使い勝手の面でも、ペースト状の剤形では塗り広げる際に指などにも付着してしまううえに、塗り広げる際にもむらが出やすく、均一な効果を得られない。
【0012】
一方、上記の文献には、CoQ10をパック剤に配合することに関する記載もある。パック剤は皮膚を完全に覆う閉塞効果により毛穴などが広がり、CoQ10の皮膚吸収に有効な剤形である。しかし、従来型の塗って伸ばすピールオフ型やウォッシュオフ型のパック剤では上記の乳液等と同じ指などへの付着や塗布ムラの問題が残る。また、近年普及している、ゲル状の膏体に薬効成分を配合したタイプのシートパックでも、CoQ10を吸収しやすい状態を作るが、ゲル体の保液力が強いためゲル中に含まれる有効成分が十分に表面に放出されず、CoQ10を皮膚に効率よく供給することはできなかった。
【0013】
本発明の目的は、指などへの付着がなく、皮膚に対してCoQ10を水分と共にむらなく、効率良く、十分に供給することができ、この有効成分を効果的に作用させることができるスキンケアシート及びスキンケア方法を提供するところにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこれらの問題に鑑み、CoQ10および該CoQ10が溶解する油性成分を含有するゲル体中の液体が、使用時に表面に滲出するシート状含水ゲルを作製したところ、滲出液によって十分な水分補給が得られるとともに、CoQ10を効果的に作用させ得ることを見出した。
【0015】
本発明は、網目構造を有する親水性高分子に、ゲル体表面に滲出する水性液体を含浸させたシート状含水ゲルからなり、前記液体が、コエンザイムQ10、該コエンザイムQ10が溶解する油性成分、該油性成分を前記液体中に分散させる界面活性剤、コエンザイムQ10を含む前記液体をゲル体表面に滲出させる滲出剤、及び水を少なくとも含むスキンケアシートである。
【0016】
また、CoQ10を含むシート状含水ゲルにおいて、支持体として開口率の大きな透明または半透明の布状基材を厚み方向に内在又は積層させてやることで、ゲルの強度と支持体の強度が補いあい、且つ、ゲル体表面に滲出する前記液体が支持体によって吸収されることのない、実用上問題のないスキンケア用のシートを得ることができた。
【0017】
すなわち本発明は、網目構造を有する親水性高分子に、開口率の大きな透明または半透明の布状基材が内在又は積層すると共に、ゲル体表面に滲出する水性液体が含浸されているシート状含水ゲルからなり、前記液体として、コエンザイムQ10、該コエンザイムQ10が溶解する油性成分、該油性成分を前記液体中に分散させる界面活性剤、コエンザイムQ10を含む前記液体をゲル体表面に滲出させる滲出剤、及び水を少なくとも含むスキンケアシートである。なお、本発明において、開口率が大きい布状基材とは、透明性が維持される程度の開口率を、織布または不織布などの布状基材が備えていることをいう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[シート状含水ゲル]
本発明を構成するシート状含水ゲルは、網目構造を有する親水性高分子に、水、油性成分及び、CoQ10を少なくとも含む水性液体を含浸した高分子ゲル体で構成される。
【0019】
[親水性高分子]
ゲル体を構成する親水性高分子としては、網目構造を有し、少なくとも水を含浸させるとゲル体を形成することができさえすれば特に限定されない。含水ゲルを化粧品、医薬品、医薬部外品、衛生材料、雑貨等の分野で経皮用途として使用する場合は、当該分野で許容される高分子が使用できる。特に水と親和性がある高分子が使用されるが、中でもアニオン性官能基を有する合成高分子が好ましく用いられる。そのような合成高分子の例としては、カルボキシル基を官能基として有するアクリル酸、メタクリル酸等の重合性不飽和単量体の重合物及び、それらの塩(たとえば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等)、スルホン酸基を官能基として有するt−ブチルアクリルアミドスルホン酸等の重合性不飽和単量体の重合物及び、それらの塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)が挙げられる。
【0020】
この合成高分子の網目構造は、架橋前の合成高分子の架橋により得ることができる。すなわち、架橋前の合成高分子に架橋剤を添加し、必要に応じて加熱することで、網目構造を得ることができる。架橋剤としては、たとえば、水酸化アルミニウム、カリミョウバン、硫酸アルミニウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、塩化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。また、架橋剤の作用に最適なpHに調整し、架橋をより確実にする目的で、酒石酸、乳酸、クエン酸、塩酸等の各種有機酸や無機酸をpH調整剤として使用してもよい。
【0021】
なお、架橋前の合成高分子は、シート状含水ゲルの製造を妨げない限りは、部分的に架橋していてもよい。また、製造時の取り扱い性を考慮すると、重量平均分子量が10万〜500万の範囲の、架橋前の合成高分子を使用することが好ましい。
【0022】
本発明のシート状含水ゲルを構成する前記親水性高分子は、シート状含水ゲルの総量に対して0.5〜35重量%含まれているのが好ましい。親水性高分子の配合量が0.5重量%より少ない場合、含水ゲルの腰強度が弱くなり、含水ゲルの保形性が不安定となり、こうして得られたシート状含水ゲルは、使用の際に、ちぎれて操作性が悪くなるおそれがある。また、高分子の配合量が35重量%より多い場合、ゲル強度は強くなるものの、含水ゲルの高分子構造が密になりすぎて、ゲル中に保持できる水やCoQ10の量が少なくなりすぎるおそれがある。高分子の配合量は、上記範囲の中でも特に、1〜30重量%であるのが好ましく、2〜25重量%であるのがより好ましい。
【0023】
[水性液体]
この水性液体は、少なくとも水、CoQ10、該CoQ10が溶解する油性成分からなる。
(水)
水は特に限定されず、水道水、精製水、イオン交換水等の各種の水が使用できる。水は、網目構造を有する前記親水性高分子100重量部に対して200〜10,000重量部含ませることが好ましい。水をこの範囲内で含ませることにより、含水ゲルの保形性を確保しながら、CoQ10を十分な水分量を伴って供給してやることができ、しわや肌の乾燥の改善に大きな効果が得られる。水が前記油性成分100重量部に対して200重量部未満であると、含水ゲル中に含まれる水分量が十分でなくなるため、CoQ10を十分な水分量を伴って供給すことができなくなるほか、含水ゲル表面へCoQ10と油性成分を含んだ液体が滲出しにくくなる。その結果、CoQ10が十分に皮膚に供給されず、その効果が得られにくいほか、潤い感、保湿効果も不足するようになる。逆に、ゲル体に占める水の割合が親水性高分子100重量部に対して10,000重量部を超えると、ゲル体の腰強度が弱くなり、含水ゲルの保形性が不安定となる。こうして得られたシート状含水ゲルは、使用の際に、ちぎれて操作性が悪くなるおそれがある。
【0024】
(油性成分)
油性成分としては、スキンケア用途の分野で許容される成分が使用できるが、該CoQ10が溶解する油性成分を使用することが重要である。例えば、ホホバ油、オリーブ油、アボガド油、アマニ油、ククイナッツ油、グレープシード油、サフラワー油、マカデミアナッツ油等の植物油、馬油、ミンク油、卵黄脂肪油等の動物油脂、レチノール、レチナール、レチノイン酸、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビタミンA1酸メチル、ビタミンA1酸エチル、ビタミンA1酸レチノール、モノステアリン酸アスコビル、モノパルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、DL−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール等の脂溶性ビタミン、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン等の炭化水素類、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール等の高級アルコール類、エチレングリコールジオクチルエーテル等のエーテル類、ミリスチン酸イソプロピル、カプリル酸セチル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、コハク酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル等のエステル類が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0025】
特に、ホホバ油、オリーブ油、アボガド油、アマニ油、ククイナッツ油、グレープシード油、サフラワー油、マカデミアナッツ油等の植物油、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、ミリスチン酸イソプロピル、カプリル酸セチル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、コハク酸ジオクチル及びステアリン酸コレステリルの群から選ばれる少なくとも1種の油成分が、該CoQ10をよく溶解し、ゲル体表面に滲出しやすい点で好ましい。
【0026】
この油性成分の配合量は、CoQ10の配合量に応じて、その滲出に十分な量を配合することが重要である。油性成分は、前記水100重量部に対して少なくとも0.1重量部配合することが好ましい。油性成分が前記水100重量部に対して0.1重量部未満であると、保湿効果が弱くなるほか、CoQ10の滲出が十分でなくなり、皮膚にCoQ10の作用を効果的に与え難い。油性成分は、水100重量部に対して0.1重量部以上であれば、上限値に特に制限はなく、油性成分の他の使用目的に応じて適宜設定される。例えば、肌荒れにより不足した油分を皮膚に供給し、皮膚本来の水分蒸散に対する防御機能を補い、皮膚の正常化と肌荒れの進行を防止したり、油性成分が持つ生理作用を発揮させたりすることを所望する場合、油性成分の前記液体に占める配合量は前記水100重量部に対して20重量部以下であることが好ましい。また20重量部を超えると、高価な油性成分を多量に配合するためコストが高くなるほか、水分の減少により潤い感が損なわれたり、使用後にべたつく恐れがある。このようなことから、前記油性成分は、前記水100重量部に対して0.1〜20重量部含有することが好ましい。
【0027】
CoQ10は、既述の通り、次の化学式1に示す構造を有する。CoQ10は市販の粉体等が使用できる。
【0028】
【化1】
【0029】
CoQ10は、前記油性成分100重量部に対して1〜50重量部含有することが好ましい。CoQ10が前記油性成分100重量部に対して1重量部未満であると、皮膚に対するCoQ10の供給量が少なすぎる。CoQ10が前記油性成分100重量部に対して50重量部を超えると、CoQ10の前記油性成分に対する溶解性が低下し、CoQ10がシート状含水ゲルに含まれた液体中において均一分散し難くなる。
【0030】
(界面活性剤)
界面活性剤は、シート状含水ゲル体に含まれる前記液体中の水と油性成分を均一分散させて配合するために使用される。界面活性剤を使用することにより、CoQ10が溶解している油性成分をO/Wエマルションにして含水ゲル体へと均一分散させて配合することが容易になる。界面活性剤としては、通常、スキンケア用途の化粧品等で許容される界面活性剤が使用できるが、皮膚への影響の少なさや、CoQ10など他の成分との相互作用の少なさから、非イオン系の界面活性剤を用いるのが好ましい。
【0031】
このような界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、モノオレイン酸ポリエチレレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル等の、多価アルコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類等が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることが好ましい。また、油性成分の分散を安定して保持するためには、HLB値9〜20の間のものを少なくとも1種は用いることが好ましい。
【0032】
界面活性剤の添加量は、油性成分を安定にして均一に分散可能な範囲で適宜決定すればよいが、好ましくは、油性成分100重量部に対して、5〜200重量部の範囲である。この範囲より少ないと、CoQ10を含む油性成分を安定したO/Wエマルジョンに保持することが困難である。この範囲より多いと、油性成分の添加量に比べ過剰に多く、皮膚への悪影響なども懸念される。
【0033】
(液体滲出剤)
さらに、含水ゲル内のCoQ10を含む液体を効果的に含水ゲル表面に滲み出させるためには、液体滲出剤を使用する。ここで、液体滲出剤(滲出剤)とは、含水ゲル内のCoQ10を含む液体を効果的に含水ゲル表面に滲み出させるための添加成分をいう。
【0034】
液体滲出剤としては、例えば、親水性でありながらも、ある程度の疎水性を有する物質、または、含水ゲルの網目構造を引き締める効果で含水ゲル内のCoQ10や油性成分を含んだ液体を含水ゲル表面に滲出させることができる物質が挙げられ、前者の例としては含水ゲル内の水を効果的に吐出させることができる非イオン性水溶性高分子が挙げられ、後者の例としては電解質が挙げられる。
【0035】
前記非イオン性水溶性高分子としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン等のグリコール、多価アルコール等の重合体が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0036】
特に、グリセリンの吸湿度を100とした場合、2〜55の範囲の比吸湿度を示す非イオン性水溶性高分子を用いることが好ましい。例えば、比吸湿度2〜55を示す非イオン性水溶性高分子であって、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール及びポリグリセリンの群から選ばれた少なくとも1つの非イオン性水溶性高分子が好ましい。比吸湿度が2より小さい場合、保水力が十分でないために含水ゲル表面への液体滲出量が多くなりすぎてベタツキの原因になったり、含水ゲルを構成する合成高分子とのなじみが悪くなり、含水ゲルを構成することが困難になったりする恐れがある。比吸湿度が55より大きい場合、非イオン性水溶性高分子が持つ保水力が大きすぎるために含水ゲル内の液体が含水ゲル表面に滲出しにくくなり、CoQ10の滲出量や、潤い感、保湿効果が不足する恐れがある。さらに好ましい比吸湿度の範囲は20〜45である。
【0037】
前記非イオン性水溶性高分子、特に2〜55の範囲の比吸湿度を示す非イオン性水溶性高分子は、前記水100重量部に対して0.2〜20重量部含まれていることが好ましい。前記非イオン性水溶性高分子が、前記水100重量部に対して0.2重量部より少ない場合は、CoQ10や油性成分を含んだ液体を十分に滲出することができない場合があり、20重量部を超えると、ゲルを構成すべき高分子が凝集しゲルを形成しない場合や、液体滲出量が多くなりすぎて、ベタツキの原因となる場合がある。
【0038】
電解質としては、易水溶性であり、化粧品等での使用実績のあるものであれば使用可能であるが、溶解性やpH変動が少ない等の点から、強酸と強アルカリとの中性塩が好適に用いられる。このような電解質としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0039】
このような電解質、特に塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム及び硫酸カリウムの群から選ばれる少なくとも1つの電解質は、前記水100重量部に対して0.2〜20重量部含まれていることが好ましい。前記電解質が、前記水100重量部に対して0.2重量部より少ない場合、CoQ10や油性成分を含んだ液体を滲出するにあたって、網目構造を引き締める効果が十分ではないため含水ゲル表面への液体滲出量が不足する恐れがある。また、配合量が20重量部より多い場合、含水ゲルを構成する高分子の収縮が起こり、相分離を起こす場合がある。
【0040】
非イオン性水溶性高分子と電解質はどちらか一方を単独で配合してもよいし、両者を併用してもよい。なお、液体滲出剤として非イオン性水溶性高分子と電解質を両方使用する場合は、双方の単独使用の場合より滲出量が多くなるため、水100重量部に対する合計の配合量を0.2重量部を上限とすることが好ましい。
【0041】
これら液体滲出剤の使用方法としては、液体の配合時にあらかじめ加えておいてもよいし、スキンケアに使用する直前に、ゲル表面に塗布などの方法で添加してもよい。
【0042】
(その他の成分)
本発明のシート状含水ゲルには、上記の各種成分以外に各種の添加剤を本発明の目的を阻害しないように適宜配合することができる。例えば水以外の溶媒、湿潤剤、美容、美顔および皮膚の治療等を目的とする薬効成分のほか、香料、着色料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、抗菌剤等が挙げられる。
【0043】
水以外の溶媒としては、水と相分離を起こさないものであり、含水ゲルの使用分野(例えば、化粧品、医薬品、医薬部外品、衛生材料、雑貨等の分野)で許容されている溶媒を使用することができる。具体的には、エチルアルコール等のモノアルコール類、1,3−ブチレングリコール等のグリコール類、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0044】
液体に占める水以外の溶媒の割合は、水100重量部に対して50重量部以下であるのが好ましい。かかる割合が50重量部を超えると、水の含有量が低下するため、含水ゲル中に配合される各種の添加剤等を容易に溶解できなくなるおそれがある。さらに、含水ゲルの腰強度が弱くなり、含水ゲルの保形性が不安定となる。こうして得られたシート状含水ゲルは、使用の際に、ちぎれて操作性が悪くなる場合がある。
【0045】
湿潤剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,3ブチレングリコール、ソルビトール、マルビトール、トレハロース、ラフィノース、キシリトール、マンニトール、ヒアルロン酸及びその塩、トレハロースやラフィノース等の各種誘導体、トリメチルグリシン、サイクロデキストリン、ヒアルロン酸及びその塩等のグリコール類、多価アルコール類及び多糖類等が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることが好ましい。
【0046】
これら湿潤剤の配合量は、水100重量部に対して2〜20重量部であることが好ましい。もし、配合量が2重量部より少ない場合、必要な水分を十分に保持することが困難になる場合があり、また、配合量が20重量部より多い場合、含水ゲルを構成すべき高分子と湿潤剤とが相溶せず、高分子が凝集しゲルを形成しない場合や、湿潤剤が含水ゲルから分離してべたつきの原因となる場合がある。
【0047】
(スキンケアシートの構成等)
本発明のスキンケアシートは、スキンケア成分としてのCoQ10と、水、油性成分を含み網目構造を有するシート状含水ゲル体からなるが、シート状含水ゲルの引裂強度と取扱い易さを向上させ、かつゲル体表面の滲出液体の肌への移行を阻害しないことを目的として、CoQ10の液体を含むシート状含水ゲル体に、開口率の大きな透明または半透明の布状基材を厚み方向に内在又は積層する構成を採用することができる。
【0048】
上記の布状基材は柔軟性に富むため、これらを支持体として用いたシート状含水ゲルは肌へ容易に密着させることができる。また、上記の布状基材はゲル体表面へ滲み出してきたCoQ10を含む液体を吸収することがないため、ゲル体表面にCoQ10を含む液体が滲出した状態を保つことができる。
【0049】
開口率の大きな透明または半透明の布状基材としては、次の式、
【式1】
(ここでWはg/m2で表される布状基材の目付量、dは構成する繊維のデニール繊量、ρは繊維の構成成分のg/cm3で示した密度)
で表される、1m2当たりの、繊維による仮定上の遮蔽面積N(m2/m2)が、
0.05≦N≦2.0
の範囲内にあることが好ましい。
【0050】
Nが0.05%より小さい場合は、織布又は不織布の強度が十分ではなく、支持体としての機能を十分に果たせない場合がある。また、Nが2.0%より大きい場合には、剛性が強すぎるために柔軟性を欠いたり、ゲル体表面に滲出したCoQ10を含む液体を吸収してしまう場合がある。
【0051】
本発明のシート状含水ゲルの厚みは、その使用状況に応じて適宜設定すればよく、全体に均一であっても、部分的に厚さが異なっていてもよい。被着体が皮膚の場合、貼り付けたときの違和感や強度を考慮すると、0.1〜3mmの範囲であるのが好ましい。シート状含水ゲル全体の厚みが0.1mmを下回るとシート状含水ゲルの強度が弱くなったり、CoQ10を含む液体の滲出量が減少する恐れがある。一方、3mmを超えると、シート状含水ゲルの自重が大きくなりすぎて、皮膚に貼り付けたときに違和感が生じるおそれがある。なお、シート状含水ゲル全体が厚くないのであれば、部分的にシートの厚みを6mm程度にまで厚くすることが可能である。
【0052】
(スキンケア方法)
本発明のスキンケアシートは、それを構成するシート状ゲル体を皮膚表面にあて、当該シート状ゲル体から滲出する既述したCoQ10含有の液体層を、皮膚表面に被覆することによってスキンケアをすることができる。
【0053】
(製造方法)
本発明のスキンケアシートの製造方法は、特に限定されるものではないが、好ましい一例を以下に説明する。
【0054】
親水性高分子と水との混合時には、溶解途中でダマ状の塊ができやすく、均一な溶液を得るには長時間を要する場合があるので、湿潤剤と一旦十分混練した後に水を加えて攪拌しながら溶解させるのが、短時間で均一な溶液を得ることができて好ましい。湿潤剤を用いない場合は、攪拌しながら少量ずつ水に溶解させることが望ましい。
【0055】
CoQ10は、あらかじめ油性成分と均一に混合して溶液状にしておくのが好ましい。この混合溶液と、界面活性剤、架橋剤やその他の成分を、先の親水性高分子の水溶液中で混合攪拌して均一な混合溶液とした後、架橋反応を開始させる。
【0056】
架橋反応の開始は、すべての配合成分を一度に混合すると直ちに始まるようにしてもよいし、架橋剤の種類によっては、酸などの添加によってpHを調整することで開始させたり、加熱することで開始させたりすることも可能である。
【0057】
架橋反応を開始した配合液は、硬化が完了するまでの間に、所定の厚みのシート状に成形したり、所定の形状の型に流し込んで硬化を完了させる。シート状に硬化させたものは、使用に好適な形状に更に打ち抜き加工をしてもよい。このようにして得られたシートは、使用するまでは水分の蒸散などを防ぐため、密封包装しておくことが望ましい。
【0058】
【実施例】
以下、実施例をもって本発明の説明をおこなうが、本発明はこれらに限定されない。
(実施例)
次の表1に示すゲル形成用組成物を用いて、以下の手順に従って各実施例のスキンケア用ゲルシートを作成した。ポリアクリル酸ソーダと酒石酸に、メチル及びエチルパラベンをあらかじめ溶解させておいたジプロピレングリコールを加え、よく混練してなじませた。その混合物に精製水を加えて十分に混練し、均一な粘液状になったところに、油性成分にCoQ10を加えて溶液としたものを加え更に均一になるまで混練した。この混合物に、界面活性剤、滲出剤、更には合成ケイ酸アルミニウムに精製水を加えてよく分散させスラリーとしたものを加えて合計100部として、十分に混練攪拌する。
【0059】
次に、平滑なガラス板上に乗せた38μm厚みのPETフィルムの四隅に1mmの厚みのスペーサーを置き、その中央部分に適量の上記組成物を混合終了後直ちに流し込み、目付け量17g/m2のナイロン編布(トリコットハーフ)と、もう一枚の38μm厚のPETフィルムを重ね、その上からガラス板で挟んでそのまま24時間放置し、厚さ1mmのゲルシートを得た。
【0060】
比較のため、表1に示す比較例1の成分を混合してCoQ10を含有する白色粘液状のピールオフパック剤を作成した。また、表1に示す比較例2〜9の組成で実施例と同様にしてゲルシートを作成した。
【0061】
次に、既述の様にして得られた実施例及び比較例2〜9の各ゲルシートを、上下のPETフィルム及び、内部のナイロン編布ごと50mm四方の角形にカットした後、水蒸気バリア性のアルミラミネートフィルム製の袋に密閉して更に48時間静置し、その後袋から取出し、各ゲルシートについて、滲出量、保湿感、ベタツキ感、皮膚刺激の有無のほか、パック材としての適正を評価した。CoQ10を含有するピールオフパック剤についても、滲出量を除き同様に評価した。
これらの結果を表1に示す。
【0062】
[滲出量測定]
ゲルシートからの液体の滲出量は以下のように測定した。
ゲルシートは測定直前に袋から取出して両面のPETフィルムをはがし、重量(a)を測定した後、片面のみにPETフィルムを貼りつけておく。2枚のガラス板(100×100mm 厚さ3mm)と、ろ紙(アドバンテック製5A直径150mm円形)を用意し、ろ紙の重量(b)を測定して1枚のガラス板上にのせる。ろ紙の中央部にゲル面を下に向けてゲルシートを貼り、その上からもう一枚のガラス板をのせ10分間静置する。その後、ガラス板とゲルシート上のPETフィルムを取り除き、更に、ゲルを取り除いて円形ろ紙のみの重量(c)を測定し、あらかじめ測定しておいたろ紙重量との差から、滲出した液の重量を算出する。この液量を元のゲル重量に対する比率で表し滲出量((c−b)/a)とする。測定値は同様のテストを3枚のゲルで行った結果の平均値を用いる。
【0063】
[パック剤としての評価]
上記のように形成したゲルシートを5人の女性被験者の頬に貼りつけ、20分間静置した後剥すという操作を、1日1回就寝前に行ってもらい、1週間継続した後の肌状態の改善度合いを下記の0〜4の5段階で表現してもらい、パック剤としての総合評価として評価した。これらの評価の値はCoQ10の効果の大小を示している。その結果を表1に示す。
改善度合い 評価
著しく肌が滑らかになった 4
肌が滑らかになった 3
肌が滑らかになった気がする 2
どちらとも言えない 1
肌の状態は悪化した 0
【0064】
また、この評価とあわせて、保湿感、ベタツキ感、皮膚刺激の有無についても評価した。保湿感は、5人の女性被験者の全員が保湿感があると感じた場合を「あり」、1人でも保湿感がないと感じた場合を「なし」と評価した。ベタツキ感は、5人の女性被験者の全員がベタツキ感がないと感じた場合を「なし」、1人でもベタツキ感があると感じた場合を「あり」と評価した。皮膚刺激は、5人の女性被験者の全員が皮膚刺激がないと感じた場合を「なし」、1人でも皮膚刺激があると感じた場合を「あり」と評価した。
【0065】
なお、比較例1のピールオフパック剤の評価は、5人の女性被験者に、頬の部分に均一に塗り広げ、20分程度静置して皮膜を形成させた後剥すという操作を、1日1回就寝前に行ってもらい、1週間継続した後の肌状態の改善度合いを0〜4の5段階で表現してもらい、パック剤としての効果を評価した。また保湿感、ベタツキ感、皮膚刺激の有無についても前記と同様に評価した。その結果も表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
表1より、CoQ10を含有する本発明の実施例のゲルシート(スキンケアシート)は、CoQ10を含有していない比較例2のゲルシートと比較して、パック剤としての総合評価が大きく、CoQ10の効果が良好であることが認められる。
また、実施例のゲルシートは、同じくCoQ10を含有している比較例1のピールオフパック剤と比べても、パック剤としての総合評価が大きく、CoQ10の効果が良好であることが認められる。特に、CoQ10の含有量が比較例1より一桁小さい実施例3、7でも、比較例1よりパック剤としての総合評価は大きい。
滲出剤を含まない比較例3のゲルシートは、CoQ10を含まない比較例2のゲルシートと比べて、パック剤としての総合評価はさほど変わらないが、滲出剤を配合した実施例ではいずれもCoQ10の効果が顕著に向上している。
また実施例のゲルシートはいずれも保湿感が良好であり、ベタツキ感及び皮膚の刺激はなかった。
【0068】
また、表1より、ゲルシート中に、油性成分は前記水100重量部に対して0.1〜20重量部、CoQ10は前記油性成分100重量部に対して1〜50重量部、界面活性剤は油性成分100重量部に対して5〜200重量部含まれていることが好ましいことが認められる。
【0069】
なお、滲出量測定時にろ紙に吸収された滲出液は、比較例2のゲルシートでは無色であったが、実施例のゲルシートではいずれもCoQ10特有の黄色を呈していた。
【0070】
【発明の効果】
本発明のスキンケアシートは、上記の通り、直接指などで皮膚に塗り広げるものではないので指などへの付着がなく、また、皮膚に対してCoQ10を水分と共にむらなく、効率良く、十分に供給することができ、CoQ10の有効成分を皮膚に効果的に作用させることができる。
Claims (10)
- 網目構造を有する親水性高分子に、ゲル体表面に滲出する水性液体を含浸させたシート状含水ゲルからなり、前記液体が、コエンザイムQ10、該コエンザイムQ10が溶解する油性成分、該油性成分を前記液体中に分散させる界面活性剤、コエンザイムQ10を含む前記液体をゲル体表面に滲出させる滲出剤、及び水を少なくとも含むスキンケアシート。
- 前記界面活性剤として非イオン系界面活性剤が含まれている請求項1記載のスキンケアシート。
- 前記水が、網目構造を有する親水性高分子100重量部に対して200〜10,000重量部、前記油性成分が、前記水100重量部に対して0.1〜20重量部、前記コエンザイムQ10が、前記油性成分100重量部に対して1〜50重量部、前記界面活性剤が、前記油性成分100重量部に対して5〜200重量部含まれている請求項1又は2記載のスキンケアシート。
- 前記滲出剤として、グリセリンの吸湿度を100とした場合、2〜55の範囲の比吸湿度を示す非イオン性水溶性高分子、及び電解質の少なくともいずれかの物質が含まれている請求項1〜3のいずれかの項に記載のスキンケアシート。
- 前記非イオン性水溶性高分子が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール及びポリグリセリンの群から選ばれた少なくとも1つの高分子であって、前記水100重量部に対して0.2〜20重量部含まれている請求項4記載のスキンケアシート。
- 前記電解質が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム及び硫酸カリウムの群から選ばれた少なくとも1つの電解質であって、前記水100重量部に対して0.2〜20重量部含まれている請求項4記載のスキンケアシート。
- 前記滲出剤が非イオン性水溶性高分子及び電解質を含み、当該非イオン性水溶性高分子及び電解質は、前記水100重量部に対して0.2重量部以下含まれている請求項4記載のスキンケアシート。
- 前記コエンザイムQ10を溶解する油成分が、植物油、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、ミリスチン酸イソプロピル、カプリル酸セチル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、コハク酸ジオクチル及びステアリン酸コレステリルの群から選ばれる少なくとも1種の油成分である請求項1〜7のいずれかの項に記載のスキンケアシート。
- 網目構造を有する親水性高分子に、開口率の大きな透明または半透明の布状基材が内在又は積層すると共に、ゲル体表面に滲出する水性液体が含浸されているシート状含水ゲルからなり、前記液体には請求項1〜8のいずれかの項に記載の成分が含まれているスキンケアシート。
- 請求項9記載のスキンケアシートを構成するシート状ゲル体により、当該シート状ゲル体から滲出する請求項1〜8のいずれかの項に記載のコエンザイムQ10含有の液体層を、皮膚表面に被覆することを特徴とするスキンケア方法。
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2003
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