JP2012140372A - 身体貼付用シート剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材層(A1)の疎水性フィルム面に、アニオン性ポリマーの架橋構造体を含有する含水ゲル層(B)が積層された身体貼付用シート剤であって、含水ゲル層(B)の質量に対するアニオン界面活性剤の質量比(アニオン界面活性剤/含水ゲル層)が5.0×10-6〜5.0×10-4であり、基材層(A1)と含水ゲル層(B)との層間剥離力(X)が、3.0gf以上である身体貼付用シート剤。
【選択図】図6
Description
[基材層(A1)]
本発明の身体貼付用シート剤の支持体として機能する基材層(A1)は、少なくとも片面が、疎水性フィルムからなる面で構成され、かかる面に後述する含水ゲル層(B)が直接積層される。すなわち、基材層(A1)は単層から構成されていてもよく、基材層(A1)を含む多層から構成されていてもよく、基材層(A1)の片面と含水ゲル層(B)の片面とが直接接合されて身体貼付用シート剤を構成する。このように、基材層(A1)の疎水性フィルム面が基材層(A1)の少なくとも片面を構成することにより、身体へ貼付したときに、かかる面に直接積層された含水ゲル層(B)に追従して基材層(A1)も身体に貼付され、貼付されている間は含水ゲル層(B)からの水分蒸発を有効に抑制して、含水ゲル層(B)の物性を経時的に安定化するとともに、含水ゲル層(B)に含まれる薬効成分等の皮膚への浸透性を促進することができる。
まず、図1に示す基材層(A1)11と基材層(A1)11との間に含水ゲル層(B)21を積層した短冊試験片10(幅d1=12mm)を用意し、その片端を図2に示すメトラー天秤面3に固定(テープ留め)する(図2のA1)。次に、試験片10の他端において、下側に位置する基材層(A1)11の端部をメトラー天秤面3に固定(テープ留め)する(図2のB1)。さらに、上側に位置する基材層(A1)11を弛ませた状態で、その端部を引き上げ装置(テンシロン)5に固定(テープ留め)する(図2のC1)。基材層(A1)11の端部が弛んだ状態で固定された様子を図3の部分拡大図に示す。
本発明の身体貼付用シート剤は、基材層(A1)の含水ゲル層(B)が積層された面と反対側の面に、さらに基材層(A2)が積層されていても良い。基材層(A2)は、基材層(A1)よりも大きい剛性を有する層である。すなわち、製造時や輸送時において基材層(A2)は基材層(A1)及び含水ゲル層(B)を堅固に支持する機能を発揮し、本発明の身体貼付用シート剤を身体に貼付したときには、基材層(A1)から基材層(A2)を剥離して使用するため、基材層(A1)は含水ゲル層(B)に追従し、含水ゲル層(B)から蒸発する水分蒸発抑制効果を発揮することができるとともに、貼付後においても基材層(A1)と含水ゲル層(B)とにズレが生じて身体から剥離するのを有効に防止することができ、シート剤を良好に肌に密着させることができる。
まず、図5に示すように、架台50上に試験片設置台52(厚さ10mm)と押さえ具53とを、これらの端部が同一線上(基準線Q上)に重なるように、順に積み重ねる。次いで、試験片設置台52と押さえ具53との間に基材層の試験片40(幅d3=12mm)を挟み、25℃の環境下、基準線Qに対して垂直方向(S方向)に試験片40を少しずつ送り出す。試験片40が送り出されるにつれT方向に撓みはじめ、試験片40'から試験片40"のように変遷していくが、試験片40の先端が試験片設置台52と接触するまで送り出し、その接触した地点を接触点Rとする。そして、基準線Qから接触点Rまでの距離w(mm)を測定し、試験片40を構成する基材層の剛性の指標とする。距離wが長いほど、基材層の剛性が大きいことを示す。
0.3gf ≦ Y < 3gf ・・・(I)
層間剥離力(Y)が上記式(I)を満たすことにより、基材層(A1)と含水ゲル層(B)との層間剥離力(X)を超えることがない。よって、基材層(A2)を基材層(A1)から剥がして本発明の身体貼付用シート剤を身体に貼付するときに基材層(A1)は含水ゲル層(B)に追従し、貼付後においても基材層(A1)と含水ゲル層(B)とにズレが生じて身体から剥離するのを有効に防止することができ、含水ゲル層(B)から蒸発する水分蒸発抑制効果を発揮することができる。すなわち、基材層(A1)と含水ゲル層(B)との間の良好な接着性と、基材層(A2)と基材層(A1)との間の剥離性とをバランスよく発現することが可能となる。基材層(A1)の含水ゲル層(B)への追従性を良好に保持しながら、及び基材層(A1)との剥離性の向上を図る点から、Yの値は、好ましくは0.35gf以上2.5gf未満、より好ましくは0.4gf以上2.0gf未満である。
まず、図6に示す基材層(A2)31の上に基材層(A1)11を積層した短冊試験片30(幅d2=12mm)を用意し、その片端を図7に示すメトラー天秤面3に固定(テープ留め)する(図7のA2)。次に、試験片30の他端において、基材層(A2)31の端部を一部引き剥がし、その端部をメトラー天秤面3に固定(テープ留め)する(図2のB2)。さらに、引き剥がされた基材層(A1)11を弛ませた状態で、その端部を引き上げ装置(テンシロン)5に固定(テープ留め)する(図2のC2)。基材層(A1)11の端部が弛んだ状態で固定された様子を図8の部分拡大図に示す。
含水ゲル層(B)は、アニオン性ポリマーの架橋構造体により含水ゲルに形成された層であり、含水ゲル層(B)の質量に対するアニオン界面活性剤の質量比(アニオン界面活性剤/含水ゲル層)が5.0×10-6〜5.0×10-4である。かかるアニオン性ポリマーの架橋構造体は、アニオン性ポリマー、架橋剤及び水により、該アニオン性ポリマーが架橋剤と化学的に反応して、含水ゲル層(B)の基本骨格となる緻密な網目構造を形成している。アニオン性ポリマーが化学的に架橋してなる含水ゲル層(B)は非水溶性であるが、網目構造中に多量の水を保持して膨潤しているため、適度な弾力性や伸展性、柔軟性を有する。さらに、化学的に架橋してなる含水ゲルは、寒天ゲル等に比べて熱可塑性が小さいために、幅広い使用温度において安定した保形性を発現する。
ジェル層(C)は、含水ゲル層(B)の面のうち、基材層(A1)に積層される側の面とは反対側の面に積層される層であり、本発明の身体貼付用シート剤を身体に貼付したときに、その一部が皮膚上に転写される。ジェル層(C)は、充分な粘着性を発現するために、水溶性高分子が、水に溶解、或いは分散しており、ゲル化していない粘稠な液状の層である。皮膚への転写とは、本発明の身体貼付用シート剤のジェル層(C)側を皮膚に貼付し、一定時間後にシート剤を皮膚から剥がす際に、ジェル層(C)がシート剤の含水ゲル層(B)側から肌側に転写される、すなわちジェル層(C)が充分に肌に残ることを意味する。
基材(A1-1)として、市販のLLDPEフィルム(厚さ25μm,品番:FC-S/三井化学東セロ(株)製)を使用した。なお、上述の方法に従って測定した基材(A1-1)の剛性の値は18mmであった。
基材(A1-2)として、市販のCPPフィルム(厚さ20μm,品番:LU02/サントックス(株)製)を使用した。なお、上述の方法に従って測定した基材(A1-2)の剛性の値は19mmであった。
基材(A1-3)を形成する樹脂として、市販のポリエチレン樹脂(品番:LC602A/日本ポリエチレン(株)製)を使用し、基材(A2-1)として、市販のOPPフィルム(厚さ50μm,品番:PA-21/サントックス(株)製)を使用した。Tダイ押出ラミネート機を用い、加熱溶融したポリエチレン樹脂をTダイからカーテン状に押し出し(Tダイ押出し温度=320℃)、基材(A1-3)の厚さが5μmになるように、基材(A2-1)の上にラミネートした(ラミネート圧=0.08MPa)。
なお、製造したラミネートフィルムを引き剥がして、基材(A1-3)、及び基材(A2-1)にそれぞれ分けた後、上述の方法に従って測定した基材(A1-3)の剛性の値は6mm、基材(A2-1)の剛性の値は43mmであった。
基材(A2-2)として、市販のPETフィルム(厚さ75μm,品番:メリネックスS/帝人デュポンフィルム(株)製)を使用した。Tダイ押出ラミネート機を用い、製造例1と同様な方法で、基材(A2-2)の上に、厚さ5μmの基材(A1-3)をラミネートした。(Tダイ押出し温度=320℃,ラミネート圧=0.08MPa)。
なお、上述の方法に従って測定した基材(A2-2)の剛性の値は62mmであった。
基材(A2-3)として、市販のOPPフィルム(厚さ60μm,品番:60RL-01、片面シリコーン処理済/王子特殊紙(株)製)を使用し、製造例1と同様に、Tダイ押出ラミネート機を用いて、基材(A2-3)のシリコーン処理面に、厚さ5μmの基材(A1-3)をラミネートした。(Tダイ押出し温度=330℃,ラミネート圧=0.3MPa)。
なお、上述の方法に従って測定した基材(A2-3)の剛性の値は50mmであった。
基材(A1-4)を形成する樹脂として、市販のポリエチレン樹脂(品番:L1850K/旭化成ケミカルズ(株)製)を使用し、基材(A2-4)として、市販のOPPフィルム(厚さ25μm,品番:PA-20/サントックス(株)製)を使用した。Tダイ押出ラミネート機を用い、製造例1と同様な方法で、基材(A2-4)の上に、厚さ10μmの基材(A1-4)をラミネートした。(Tダイ押出し温度=285℃,ラミネート圧=0.1MPa)。
なお、上述の方法に従って測定した基材(A1-4)の剛性の値は10mm、基材(A2-4)の剛性の値は30mmであった。
基材(A1-5)を形成する樹脂として、市販のポリエチレン樹脂(品番:L1850K/旭化成ケミカルズ(株)製)を使用し、Tダイ押出ラミネート機を用い、製造例4と同様な方法で、基材(A2-4)の上に、厚さ10μmの基材(A1-5)をラミネートした。(Tダイ押出し温度=310℃,ラミネート圧=0.1MPa)。
<身体貼付用シート剤の調製方法>
表1〜2に示す処方の未架橋状態の含水ゲル原液を調製した。調製方法は、コハク酸と、水以外の原料を混練機に投入してスラリーを調製し、別途コハク酸を水に溶解した水溶液を混合した。この未架橋状態の含水ゲル原液を、片面をシリコーン処理したポリエステルフィルム(剥離フィルム)上に塗布し、さらに基材(A1-1)、又は基材(A1-2)のみの単層から構成された基材層(A)を直接積層して、ゲル厚が約1.5mmとなるようにベーカー式アプリケーターを用いて展延した。さらに、25℃で5日間熟成し含水ゲル層(B)の架橋反応を完了させ、5cm×5cmサイズに型抜きしてpH4.0〜6.5の弱酸性の身体貼付用シート剤を得た。なお、pH測定方法は、得られた5cm×5cmサイズの身体貼付用シート剤を、ポリエステルフィルム(剥離フィルム)を剥がしてから、約1.5〜2mm角程度の大きさに細かく切断してビーカーに入れ、更にイオン交換水を約10g加えて撹拌した後に、液層部を市販のpH測定器(HORIBA製、型番:B−212)で計測する方法を用いた。
2枚の基材(A1-1)、又は2枚の基材(A1-2)の間に、上述した方法で調製した含水ゲル原液をそれぞれ挟みこみ、ゲル厚が約0.5mmとなるようにベーカー式アプリケーターを用いて展延した。さらに、25℃で5日間熟成し含水ゲル層(B)の架橋反応を完了させ、層間剥離力(X)測定用サンプルを得た。
<身体貼付用シート剤の調製方法>
実施例1〜11と同じ方法により、表1に示す処方の未架橋状態の含水ゲル原液を調製した。この未架橋状態の含水ゲル原液を、片面をシリコーン処理したポリエステルフィルム(剥離フィルム)上に塗布し、さらに基材(A1-2)のみの単層から構成された基材層(A)を直接積層して、ゲル厚が約1.5mmとなるようにベーカー式アプリケーターを用いて展延した。さらに、50℃で5日間熟成し含水ゲル層(B)の架橋反応を完了させ、5cm×5cmサイズに型抜きして身体貼付用シート剤を得た。
2枚の基材(A1-2)の間に、上述した方法で調製した含水ゲル原液を挟みこみ、ゲル厚が約0.5mmとなるようにベーカー式アプリケーターを用いて展延した。さらに、50℃で5日間熟成し含水ゲル層(B)の架橋反応を完了させ、層間剥離力(X)測定用サンプルを得た。
<身体貼付用シート剤の調製方法>
表2に示す処方の含水ゲル原液を調製した。調製方法は、ビーカー内にグリセリンとプロピレングリコールの混合液を投入し、さらに水以外の原料を加えてスラリーを調製し、さらに水を加えて80℃の温浴中でプロペラ撹拌し、均一溶解した含水ゲル原液を調製した。この含水ゲル原液を、内面をシリコーン処理したプラスチック型枠内(5cm×5cmサイズ)に、液厚が約1.5mmになるように流し込み、さらに基材(A1-1)のみの単層から構成された基材層(A)を型枠サイズに成型して液面上に直接積層した後、5℃で冷却して含水ゲル層(B)を固化させ、身体貼付用シート剤を得た。
内面をコロナ処理したプラスチック型枠内に、型枠サイズに成型した基材(A1-1)を設置し、上述した方法で調製した含水ゲル原液を、液厚が約0.5mmとなるように流し込み、さらに型枠サイズに成型した基材(A1-1)を液面上に直接積層した後、5℃で冷却して含水ゲル層(B)を固化させ、層間剥離力(X)測定用サンプルを得た。
得られた身体貼付用シート剤のポリエステルフィルム(剥離フィルム)を剥がし、ゲル面に対して垂直方向(厚み方向)に、断面形状が10mmφの真円である円柱圧子を用いて、500gfの一定荷重を2秒間加えてから、荷重を開放した時の、含水ゲル層(B)の変形状態により評価した。
○:含水ゲル層(B)が変形せず、元の状態に戻る。
×:含水ゲル層(B)が変形し、元の状態に戻らない。
上述した層間剥離力(X)の測定方法に従って、基材層(A1)と含水ゲル層(B)との層間剥離力(X)(gf)を求めた。
基材層(A1)と含水ゲル層(B)とを剥離したときの感触により評価した。
◎:非常に良好な接着性を示した
○:良好な接着性を示した
×:容易に剥離してしまった
表1〜2によれば、含水ゲル層(B)中にアニオン界面活性剤を含有しない比較例1、上記比較例2、アニオン界面活性剤の代わりにアニオン界面活性剤以外の界面活性剤を含有する比較例3〜4、及びノニオン性ポリマーの架橋構造体を含む比較例5〜6に比して、実施例1〜12は含水ゲル層(B)の物性を良好に保持しながら、基材層(A1)と含水ゲル層(B)との接着性に優れることがわかる。
<身体貼付用シート剤の調製方法>
実施例1と同じ調製方法より、表3に示す処方の未架橋状態の含水ゲル原液を調製し、さらに実施例1の基材(A1-1)の代わりに、製造例1で得られた2層の基材から構成された基材層(A)を用い、この基材層(A1)の面に、含水ゲル層(B)を直接積層してなる、ゲル厚が約1.5mmの身体貼付用シート剤(5cm×5cm)を得た。
実施例1の基材(A1-1)の代わりに、製造例1で得られた2層の基材から構成された基材層(A)を2枚用いて、基材層(A1)の面で含水ゲルを挟みこんだ仕様の、層間剥離力(X)測定用サンプルを得た。
<身体貼付用シート剤の調製方法>
実施例12と同じ調製方法より、表3に示す処方の未架橋状態の含水ゲル原液を調製し、さらに実施例12の基材(A1-2)の代わりに、製造例2〜5で得られた2層の基材から構成された基材層(A)を用い、この基材層(A1)の面に、含水ゲル層(B)を直接積層してなる、ゲル厚が約1.5mmの身体貼付用シート剤(5cm×5cm)を得た。
実施例12の基材(A1-2)の代わりに、製造例2〜5で得られた2層の基材から構成された基材層(A)を2枚用いて、基材層(A1)の面で含水ゲルを挟みこんだ仕様の、層間剥離力(X)測定用サンプルを得た。
<身体貼付用シート剤の調製方法>
表3に示す処方でジェル液を調整し、PET製のプラスチックトレイの収納部(凹部サイズ:5.2cm×5.2cm×0.2cm)に、ジェル液を0.65g滴下して、その後、実施例17で調製した身体貼付用シート剤の片面のポリエステルフィルム(剥離フィルム)を剥がし、ゲル面剥離面にトレー内のジェル液が接するように配置した。さらにトレイをアルミニウムピローに封入し、25℃で3日間熟成を行った。その結果、含水ゲル層(B)表面に、ジェル液層(C)が均一に広がった構成の身体貼付用シート剤を得た。
実施例17と同様にして、層間剥離力(X)測定用サンプルを得た。
上述した層間剥離力(Y)の測定方法に従って、基材層(A1)と基材層(A2)との層間剥離力(Y)(gf)を求めた。
身体貼付用シート剤を身体に貼付した後、基材層(A2)のみを引き剥がしたときの感触により評価した。
◎:非常に良好に引き剥がすことができた
○:良好に引き剥がすことができた
×:引き剥がしにくかった
身体貼付用シート剤を身体に貼付した後、15分経過時までのシート剤の肌への密着性を目視により評価した。
◎:シート剤が非常に良好に肌に密着していた
○:シート剤が良好に肌に密着していた
2: 架台
3: メトラー天秤面
4: 天秤の表示値
5: 引き上げ装置
10:層間剥離力(X)を測定するための短冊試験片
11:基材層(A1)
21:含水ゲル層(B)
30:層間剥離力(Y)を測定するための短冊試験片
31:基材層(A2)
40、40'、40":基材層の剛性を測定するための試験片
50:架台
52:試験片設置台
53:押さえ具
d1: 短冊試験片10の幅
d2: 短冊試験片30の幅
d3: 試験片40の幅
w: 基準線Qから接触点Rまでの距離
Claims (7)
- 基材層(A1)の疎水性フィルム面に、アニオン性ポリマーの架橋構造体を含有する含水ゲル層(B)が積層された身体貼付用シート剤であって、
含水ゲル層(B)の質量に対するアニオン界面活性剤の質量比(アニオン界面活性剤/含水ゲル層)が5.0×10-6〜5.0×10-4であり、
基材層(A1)と含水ゲル層(B)との層間剥離力(X)が、3.0gf以上である身体貼付用シート剤。 - アニオン界面活性剤が、アルキルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、アシルアミノ酸、アルキルエーテルカルボン酸、脂肪酸及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の身体貼付用シート剤。
- 基材層(A1)の含水ゲル層(B)が積層された面と反対側の面に、さらに基材層(A2)が積層され、
基材層(A2)は基材層(A1)よりも大きい剛性を有し、かつ
基材層(A1)と基材層(A2)との層間剥離力(Y)が、下記式(I)を満たす、請求項1又は2に記載の身体貼付用シート剤。
0.3gf ≦ Y < 3gf ・・・(I) - 基材層(A1)が、厚さ3〜25μmの未延伸ポリエチレンである請求項1〜3のいずれかに記載の身体貼付用シート剤。
- 基材層(A2)の面のうち、少なくとも基材層(A1)に積層される側の面が、剥離性を向上させるための前処理が施されている請求項3〜4のいずれかに記載の身体貼付用シート剤。
- 含水ゲル層(B)の面のうち、基材層(A1)に積層される側の面とは反対側の面に、ジェル液層(C)を積層してなる請求項3〜5のいずれかに記載の身体貼付用シート剤。
- 基材層(A2)を基材層(A1)から剥離して、含水ゲル層(B)の面のうち、基材層(A1)に積層される側の面とは反対側の面を身体に貼付する請求項3〜6のいずれかに記載の身体貼付用シート剤。
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