JP2004035458A - 透明液状化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)尿素、(B)ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びそれらの誘導体からなる群より選択される脂溶性ビタミンの1種又は2種以上、(C)乳酸、リン酸、クエン酸、エデト酸及びそれらの塩からなる群より選択される1種又は2種以上、及び(D)HLB値が10以上である非イオン性界面活性剤の2種以上を含有することを特徴とする透明液状化粧料。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧水等の透明液状化粧料に関し、詳しくは、優れた透明性及び保存安定性を有する透明液状化粧料であり、且つノンガスフォーマー容器に充填した場合には、クリーミィ感及びボリューム感に優れた、良質な泡が得られる透明液状化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
NMF(天然保湿因子)の1つとして知られている尿素は、角質内水分保持作用、創傷治癒作用、殺菌作用等、皮膚に対して優れた作用を有している。そして尿素を配合した皮膚外用剤が多数開発されている。(特開昭52−105225号公報、特開昭51−48441号公報、特開平3−291221号公報、特開平4−1129号公報、特開平6−24954号公報等)
【0003】
また生体の必須ビタミンであるビタミンA、ビタミンE、ビタミンK等の脂溶性ビタミンは、種々の薬理効果を有し、例えばビタミンE及びその誘導体は、抗酸化作用、末梢血管拡張作用、血行促進作用等、皮膚の老化防止に優れた効果を発揮することが知られている。そしてビタミンE及びその誘導体を配合した皮膚外用剤も多数開発されている。(特開昭59−44375号公報、特開昭61−215309号公報、特開平1−151516号公報等)
【0004】
しかしながら尿素は水の存在下において、酸、アルカリ、熱等により容易に加水分解反応を生じ、二酸化炭素とアンモニアに分解される。このため、水を含有する製剤に尿素を配合して長期間保存すると、アンモニア臭が発生したり、また製剤のpHが上昇する等、保存安定性の面で大きな問題があった。
【0005】
またビタミンE等の脂溶性ビタミンを水性の製剤に配合した場合、白濁が生じたり、経日で液分離が生じる等の問題があり、優れた透明性及び保存安定性を有する製剤の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況下でなされたものであり、本発明は、皮膚に対して優れた作用を有する尿素及び脂溶性ビタミンを共に含有し、且つ優れた透明性及び保存安定性を有する透明液状化粧料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記事情に鑑み、鋭意研究した結果、尿素及び脂溶性ビタミンを含有する液状化粧料において、更に乳酸、リン酸、クエン酸、エデト酸及びそれらの塩からなる群より選択される1種又は2種以上と、HLB値が10以上である非イオン性界面活性剤の2種以上とを配合することにより、優れた透明性及び保存安定性を有する透明液状化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
更に本発明者等は、得られた透明液状化粧料をノンガスフォーマー容器に充填することにより、優れた泡質を有するホイップ状化粧料となることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち本発明の請求項1は、(A)尿素、(B)ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びそれらの誘導体からなる群より選択される脂溶性ビタミンの1種又は2種以上、(C)乳酸、リン酸、クエン酸、エデト酸及びそれらの塩からなる群より選択される1種又は2種以上、及び(D)HLB値が10以上である非イオン性界面活性剤の2種以上を含有することを特徴とする透明液状化粧料である。
【0010】
また本発明の請求項2は、更に(E)多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1記載の透明液状化粧料である。
【0011】
また本発明の請求項3は、更にノンガスフォーマー容器に充填することを特徴とする請求項1又は2記載の透明液状化粧料である。
【0012】
【発明の実施の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
【0014】
本発明に用いられる(A)尿素は、化粧品原料として公知の化合物であり、その配合量は、透明液状化粧料の総量を基準として0.1〜25質量%(以下、単に%で示す)が好ましく、特に好ましくは0.5〜20%である。配合量が0.1%未満では保湿効果が不十分の場合があり、また25%を超えて配合しても、それに見合った効果の増大が得られない場合があり、また尿素の保存安定性を維持することが困難な場合がある。
【0015】
本発明に用いられる(B)脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びそれらの誘導体からなる群より選択され、1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。具体的には、レチノール、レチナール、ビタミンA1酸(レチノイン酸)、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビタミンA1酸メチル、ビタミンA1酸エチル、ビタミンA1酸レチノール等のビタミンA及びその誘導体、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)、ビタミンD3(コレカルシフェロール)、ジヒドロタキステロール等のビタミンD及びその誘導体、DL−α−トコフェロール、D−δ−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロールカルシウム、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、リノール酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE及びその誘導体、ビタミンK1(フィロキノン)、ビタミンK2(ファルノキノン)等のビタミンK及びその誘導体が挙げられるが、DL−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、及びニコチン酸DL−α−トコフェロールは、透明性及び保存安定性に優れ、特に好ましい。
【0016】
本発明に用いられる(B)脂溶性ビタミンの配合量は、透明液状化粧料の総量を基準として0.01〜1%が好ましく、特に好ましくは、0.05〜0.5%である。配合量が0.01%未満では脂溶性ビタミンの薬理効果を十分に得られない場合があり、1%を超えて配合すると、透明性及び保存安定性が不十分な場合がある。
【0017】
本発明に用いられる(C)成分は、乳酸、リン酸、クエン酸、エデト酸及びそれらの塩からなる群より選択され、塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩等が挙げられる。これらは1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができ、また乳酸、乳酸ナトリウム、及び乳酸カリウムは、尿素の分解を抑制する効果に優れ、特に好ましい。
【0018】
本発明に用いられる(C)成分の配合量は、透明液状化粧料の総量を基準として0.1〜15%が好ましく、特に好ましくは、0.5〜10%である。配合量が0.1%未満では尿素の安定性を維持することが困難な場合があり、15%を超えて配合すると、皮膚に一過性の刺激が生じる場合があり、安全性上好ましくない。
【0019】
本発明に用いられる(D)非イオン性界面活性剤は、HLB値が10以上のもの、好ましくはHLB10〜17のものであり、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限されない。HLB値が10未満のものでは、透明性及び保存安定性において満足なものが得られない。尚、HLBとは親水性−親油性のバランス(Hydrophilic−Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村等による次式を用いて算出した値を用いている。
【0020】
( 式 )
HLB=(Σ無機性値/Σ有機性値)×10
【0021】
HLB値が10以上である非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、モノ又はポリグリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、トリメチロールプロパン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油ピログルタミン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンピログルタミン酸エステル等のポリオキシアルキレン型非イオン性界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル類、アルキルグルコシド類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類等が挙げられる。これらは、アルキル基、フェニル基、脂肪酸残基等の疎水基の炭素数が8〜36のものが好ましい。
【0022】
より具体的には、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(15)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(20)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(25)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレン(25)ヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(16)オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(20)オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(25)オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(15)グリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレン(30)グリセリルモノイソステアレート、ポリオキシエチレン(30)グリセリルトリイソステアレート、ポリオキシエチレン(40)グリセリルトリイソステアレート、ポリオキシエチレン(30)トリメチロールプロパントリミリステート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレート、ポリオキシエチレン(6)ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン(60)ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノイソステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビトールモノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビトールヘキサオレート、ポリオキシエチレン(60)ソルビトールテトラオレート、ポリオキシエチレン(6)ソルビットモノラウレート、ポリオキシエチレン(60)ソルビットテトラステアレート、ポリオキシエチレン(30)ソルビットテトラオレート、ポリオキシエチレン(40)ソルビットテトラオレート、ポリオキシエチレン(60)ソルビットテトラオレート、ポリオキシエチレン(22)ポリオキシプロピレン(16)グリコール、ポリオキシエチレン(92)ポリオキシプロピレン(16)グリコール、ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(21)グリコール、ポリオキシエチレン(15)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等が挙げられる。
【0023】
これらのうち、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は透明性及び保存安定性に優れ、また透明液状化粧料をノンガスフォーマー容器に充填して使用する場合には、起泡性及び泡質に優れた泡を得ることができ、特に好ましい。
【0024】
本発明の(D)非イオン性界面活性剤を、1種単独で用いた場合は、十分な透明性及び保存安定性を得ることができず、また透明液状化粧料をノンガスフォーマー容器に充填して使用する場合には、良質な泡を得ることができない為、2種以上を組み合わせて用いる。その配合量は、透明液状化粧料の総量を基準として0.5〜5%が好ましく、特に好ましくは、1〜3%である。配合量が0.5%未満では十分な透明性を得ることができない場合があり、また透明液状化粧料をノンガスフォーマー容器に充填して使用する際に、クリーミィな泡を得ることができない場合がある。一方、配合量が5%を超えると、皮膚に一過性の刺激が生じる場合があり、安全性上好ましくない。
【0025】
本発明に用いられる(E)多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、POP(9)ジグリセリン、ヘキシレングリコール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、POE(10)メチルグルコシド、POE(20)メチルグルコシド等が挙げられる。
【0026】
本発明に用いられる(E)多価アルコールは、1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの多価アルコールを適宜配合することにより、透明液状化粧料の感触、延展性等を任意に調整することができる。その配合量は、透明液状化粧料の総量を基準として0.1〜20%が好ましく、特に好ましくは1〜15%である。配合量が0.1%未満では肌へのなじみが悪い場合があり、また延展性に欠ける場合がある。配合量が20%を超える場合、延展性が重く悪く、乾く際にべたつき感が生じる場合がある。
【0027】
本発明の透明液状化粧料には、上述の必須成分以外に、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種任意成分を、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜配合することができる。例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の一価アルコール、メチルパラベン、エチルパラベン、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール等の防腐剤、β−グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、アラントイン等の消炎剤、殺菌剤、色素、香料等が挙げられる。
【0028】
本発明の透明液状化粧料は、非イオン性界面活性剤を可溶化剤として使用し、脂溶性ビタミン等の油性物質が水中に透明かつ均一に可溶化されたものであり、分光光度計にて450nmの波長の光の透過率を測定した場合に、透過率が70%以上(好ましくは80%以上)の値を示すものである。
【0029】
本発明の透明液状化粧料は、化粧料の他に、医薬部外品、指定医薬部外品、医薬品等にも適用することが可能であり、使用形態としては、化粧水、美溶液、アフターシェーブローション等のスキンケア製品、ヘアローション、ヘアートニック等のヘアケア製品、、ボディーローション、クレンジングローション、プレメーキャップ用ローション等として有用であるが、特にノンガスフォーマー容器に充填することにより、クリーミィ感及びボリューム感に優れた泡質を有するホイップ状化粧料となる。
【0030】
本発明の透明液状化粧料は、脂溶性ビタミン等の油性物質が水中に透明かつ均一に可溶化されている為、ノンガスフォーマー容器に充填した場合に、メッシュ等に目詰まりすることなく良好に使用され、また優れた泡質の泡を得ることができる。
【0031】
本発明に用いられるノンガスフォーマー容器は、容器内の化粧料を空気と混合し、多孔質膜等の泡生成手段を通過させることにより発泡させ、噴出するものであり、LPGやDME等の噴射剤を使用しないものである。具体的には、ノズルを押すことにより泡を噴出するポンプフォーマー、ボトル胴部を手で押すことにより泡を噴出するスクイズフォーマー等を例示することができる。多孔質膜としては、例えばスポンジ、焼結体、ネット等が挙げられ、70〜400メッシュのものが好ましく、より好ましくは150〜350メッシュのものである。70メッシュ未満では孔が大きすぎて泡立ちが悪くなる場合があり、400メッシュ超では透明液状化粧料の目詰まりが生じる場合があり好ましくない。また多孔質膜は、1枚又は複数枚用いることができるが、経済性、及び良好な泡質を得るために、2枚であることが好ましい
【0032】
また本発明に用いられるノンガスフォーマー容器としては、特公昭52−16567号公報、実公昭60−24426号公報、実開昭62−103458号公報、実公昭62−42785号公報、実公昭62−42786号公報、実公昭62−42787号公報、実開昭58−174272号公報、実開平3−7963号公報、米国特許第4531659号公報、米国特許第3709437号公報、及び特願2001−197866号の願書に最初に添付された明細書又は図面等に開示されている様な容器も用いることができる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。また実施例で行った試験方法は下記の通りである。
【0034】
<透明性試験方法>
試料をガラス瓶に充填し、0℃の恒温槽にて6ヶ月間保存した後、常温にて外観を下記の評価基準にて判定した。
○:透明である
△:やや白濁又は沈殿が認められる
×:白濁又は沈殿が認められる
【0035】
<保存安定性試験方法>
試料をガラス瓶に充填し、40℃の恒温槽にて6ヶ月間保存した後、アンモニア臭の有無を確認するとともに、pHを測定し、試料調製直後のpHと比較した。
【0036】
<泡質評価方法>
試料をポンプフォーマー(250メッシュ)[大和製罐社製]に充填し、専門パネラー20名に、ポンプを3回押して泡を噴出した際の、泡のクリーミィ感及びボリューム感について評価してもらい、下記の評価基準にて判定した。
◎:泡にクリーミィ感及びボリューム感があると答えた人が16人以上
○:泡にクリーミィ感及びボリューム感があると答えた人が11〜15人
△:泡にクリーミィ感及びボリューム感があると答えた人が6〜10人
×:泡にクリーミィ感及びボリューム感があると答えた人が5人以下
【0037】
実施例1、比較例1〜3
表1の組成の化粧水を常法により調製し、透明性試験及び保存安定性試験を行った。次いで、得られた化粧水をポンプフォーマー(250メッシュ)[大和製罐社製]に充填し、泡質について評価した。結果を表1に併せて示す。
【0038】
【表1】
【0039】
表1に示した通り、実施例1の化粧水は、透明性に優れ、pHの上昇も少なく、良好な保存安定性を示し、またホイップ状化粧料とした際には、メッシュが目詰まりすることなく、良質の泡を得ることができるものである。一方、比較例1の化粧水は、調製後24時間でpHの急上昇が認められ、また比較例2〜3の化粧水では、透明性、保存安定性、及び泡質について十分に満足する結果は得られなかった。
【0040】
実施例2
下記の組成の化粧水を常法により調製し、ポンプフォーマー(250メッシュ)[大和製罐社製]に充填し、ホイップ状化粧料とした。上記透明性試験、保存安定性試験、及び泡質評価を行ったところ、全てにおいて良好な結果が得られた。
【0041】
配合成分 配合量(質量%)
尿素 3.0
乳酸 2.0
乳酸ナトリウム 2.0
エデト酸二ナトリウム 0.5
ポリエチレングリコール200 3.0
ポリエチレングリコール400 1.0
イソプレングリコール 1.0
エタノール 32.0
ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油 1.5
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート 1.5
DL−α−トコフェロール 0.01
レチノール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
フェノキシエタノール 0.1
混合植物抽出液 0.5
[ファルコレックスBX32(一丸ファルコス社製)]
シソエキス 0.5
[ファルコレックス シソ(一丸ファルコス社製)]
チャ葉エキス 0.5
[緑茶リキッド(一丸ファルコス社製)]
ハマメリスエキス 0.5
[ファルコレックス ハマメリスB(一丸ファルコス社製)]
l−メントール 0.01
カンフル 0.01
ハッカ油 0.005
ユーカリ油 0.005
香料 0.01
精製水 残 量
【0042】
尚、上記実施例中で用いられた香料は、下記香料処方のものである。
【表2】
【0043】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明の透明液状化粧料は、優れた透明性及び保存安定性を有し、且つノンガスフォーマー容器に充填した場合には、クリーミィ感及びボリューム感に優れた良質な泡が得られることは明らかである。
Claims (3)
- (A)尿素、(B)ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びそれらの誘導体からなる群より選択される脂溶性ビタミンの1種又は2種以上、(C)乳酸、リン酸、クエン酸、エデト酸及びそれらの塩からなる群より選択される1種又は2種以上、及び(D)HLB値が10以上である非イオン性界面活性剤の2種以上を含有することを特徴とする透明液状化粧料。
- 更に(E)多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1記載の透明液状化粧料。
- 更にノンガスフォーマー容器に充填することを特徴とする請求項1又は2記載の透明液状化粧料。
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