JP2007108471A - 光電気複合フレキシブルプリント基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光部5を備えた発光素子3と、受光部6を備えた受光素子4とをそれぞれ準備し、前記発光素子3に有する電極と発光部5に有する電極を金属ワイヤ33で接続すると共に、前記受光素子4に有する電極と受光部6に有する電極を金属ワイヤ34でそれぞれ電気的に接続する。また、発光素子3を樹脂モールド7で覆うと共に、受光素子4を樹脂モールド8で覆う。また、樹脂モールド7で覆われた発光素子3及び樹脂モールド8で覆われた受光素子4を、フレキシブルプリント基板2の所定位置にそれぞれ形成した各電極27,28に固定し、発光素子3と受光素子4を接続するための光配線10を実装することにより、光電気複合フレキシブルプリント基板1とする。
【選択図】 図1
Description
このような光配線と電気配線とを組み合わせた構造の基板としては、たとえば、光導波路を形成した高分子フィルムに対して電気配線を形成した電気配線・光配線混載フレキシブルプリント配線板が提案されている(特許文献1)。
また、受光素子や発光素子を複数実装する場合、受光素子や発光素子を同一平面上に配列することとなるため、受光素子や発光素子の数が増加するに伴い実装面積が増加し、小型化を実現することが困難となる虞がある。
さらに、本発明の光電気複合フレキシブルプリント基板は、受光素子や発光素子の数が増加した場合に集積化が可能となるので、実装面積が小さく光電気複合モジュールの小型化を図ることもできる。
図1は、本発明の光電気複合フレキシブルプリント基板の第一の実施形態を示す概略平面図である。
本発明の光電気複合フレキシブルプリント基板1は、図1に示すように、可撓性を有する単一の基材であるフレキシブルプリント基板2と、該フレキシブルプリント基板2の少なくとも一面に実装(搭載)された発光素子3と受光素子4から構成される受発光ユニット、及び該発光素子3と該受光素子4との間を接続する光配線10を少なくとも備えている。
この発光素子3は、受光面と同じ側に電極23を有し、発光部5に形成した電極25とコンタクトを取るように金属ワイヤ33により電気的に接続される。また、発光素子3は、フレキシブルプリント基板2上に形成した電極27とコンタクトを取るように所定位置に実装され、この後に発光素子3を覆うように透光性の樹脂モールド7により覆われる。
この受光素子4は、発光点と同じ側に電極24を有し、受光部6に形成した電極26とコンタクトを取るように金属ワイヤ34により電気的に接続される。また、受光素子4は、前記発光素子3と同様に、フレキシブルプリント基板2上に形成した電極28とコンタクトを取るように所定位置に実装され、この後に受光素子4を覆うように透光性の樹脂モールド8により覆われる。
なお、金属ワイヤ33,34としては、たとえば金などの細線を用いることができる。また、モールド7,8を成形する透光性の樹脂としては、たとえばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などが使用できる。
まず、発光部5を備えた発光素子3と、受光部6を備えた受光素子4とをそれぞれ準備する(図2(a)参照)。
次に、ワイヤーボンディングなどの装置を用いて、発光素子3に備えた電極23と発光部5に備えた電極25を金属ワイヤ33接続すると共に、受光素子4に備えた電極24と受光部6に備えた電極26を金属ワイヤ34で電気的に接続する(図2(b)参照)。
次いで、金属ワイヤ33,34が断線や腐食といった不具合を生じないように、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂で前記発光素子3及び前記受光素子4をそれぞれ覆い、保護用の樹脂モールド7,8を形成する(図2(c)参照)。
さらに、樹脂モールド7で覆われた発光素子3を、フレキシブルプリント基板2の所定位置に形成した電極27に、ハンダなどの電気的に導通が確保できる方法で固定すると共に、樹脂モールド8で覆われた受光素子4を、フレキシブルプリント基板2の所定位置に形成した電極28に、ハンダなどの電気的に導通が確保できる方法で固定する(図2(d)参照)。
そして、最後に発光素子3と受光素子4との間に両者を接続するための光配線10を実装することにより、図1に示すような光電気複合フレキシブルプリント基板1を製造することが出来る。
図3は、本発明の光電気複合フレキシブルプリント基板の第二の実施形態を示す概略平面図である。
図3に示す光電気複合フレキシブルプリント基板11は、発光素子3(3a,3b,3c,3d)と受光素子4(4a,4b,4c,4d)から構成される複数個の受発光ユニットを同一のフレキシブルプリント基板2上に平面的に配列し、それぞれの発光素子3(3a,3b,3c,3d)と受光素子4(4a,4b,4c,4d)との間を、光ファイバなどの光配線10(10a,10b,10c,10d)を用いて光学的にそれぞれ接続している。そして、該受発光ユニットは個別に、前記発光素子3(3a,3b,3c,3d)と前記光配線10(10a,10b,10c,10d)との各接合部付近が、それぞれ透光性の樹脂モールド7・・7により覆われると共に、前記受光素子4(4a,4b,4c,4d)と前記光配線10(10a,10b,10c,10d)との各接合部付近が、それぞれ透光性の樹脂モールド8・・8により覆われている。
これにより、情報の伝送容量を増加させることが出来る。
図4に示す光電気複合フレキシブルプリント基板21は、複数個の発光部15(15a,15b,15c,15d)を有する発光素子13と、複数個の受光部16(16a,16b,16c,16d)を有する受光素子14から構成される複数個の受発光ユニットを同一のフレキシブルプリント基板2上に平面的に配置し、発光素子13と受光素子14との間を、それぞれの発光部15(15a,15b,15c,15d)及び受光部16(16a,16b,16c,16d)毎に光ファイバなどの光配線20(20a,20b,20c,20d)を用いて光学的にそれぞれ接続している。そして、該受発光ユニットは一括して、前記発光素子13と前記光配線20(20a,20b,20c,20d)との接合部付近が、透光性の樹脂モールド17により覆われると共に、前記受光素子14と前記光配線20(20a,20b,20c,20d)との接合部付近が、透光性の樹脂モールド18により覆われている。
これにより、情報の伝送容量を増加させることが出来るとともに、発光素子及び受光素子の集積化が可能となって実装面積を大きくしなくても複数個の受発光ユニットを並べたのと同等の機能を有する光電気複合モジュールの小型化を実現することが出来る。しかも、受光部と発光部の数が同一の場合、大幅な素子の小型化が実現できるとともに、受発光ユニットが増加することに伴う実装コストの増加を抑えることもできる。
図5は、本発明の光電気複合フレキシブルプリント基板の他の製造方法を説明する概略図であり、図6は、図5に示す方法にて製造された本発明の光電気複合フレキシブルプリント基板の第四の実施形態を示す概略平面図である。
まず、発光部5を備えた発光素子3と、受光部6を備えた受光素子4とをそれぞれ準備し、前記発光素子3を、フレキシブルプリント基板2の所定位置に形成した電極27に、ハンダなどの電気的に導通が確保できる方法で固定すると共に、前記受光素子4を、フレキシブルプリント基板2の所定位置に形成した電極28に、ハンダなどの電気的に導通が確保できる方法で固定する(図5(a)参照)。
次に、ワイヤーボンディングなどの装置を用いて、発光素子3に備えた電極23と発光部5に備えた電極25を金属ワイヤ33で電気的に接続すると共に、受光素子4に備えた電極24と受光部6に備えた電極26を、金属ワイヤ34で電気的に接続する(図5(b)参照)。
この際、先に発光部5と受光部6との間に光配線10を実装してから、発光素子3に備えた電極23と発光部5に備えた電極25とを金属ワイヤ33で接続し、また、受光素子4に備えた電極24と受光部6に備えた電極26を、金属ワイヤ34で電気的に接続するようにしても良いが、光配線10としてプラスチックファイバを用いる場合には、金属ワイヤ33,34の接続時の熱でプラスチックファイバが溶けてしまう虞があるため、この場合には、耐熱温度が高いガラスファイバを用いることが望ましい。
最後に、発光素子3を全体的に覆うようにエポキシ樹脂やシリコーン樹脂で保護用の樹脂モールド27を形成すると共に、受光素子4を全体的に覆うようにエポキシ樹脂やシリコーン樹脂で保護用の樹脂モールド28を形成することで、図6に示すような光電気複合フレキシブルプリント基板41を製造することが出来る。
1)発光素子3及び受光素子4をそれぞれ覆っている樹脂モールド27,28によって光配線10も固定しているので、発光素子3及び受光素子4と光配線10との間で発生する損失の劣化が少ない。
2)光配線10の実装時に邪魔にならない場所に、金属ワイヤ33,34を配置することが可能である。
3)光配線10を実装する時に樹脂モールドが存在しないので、発光素子3及び受光素子4と光配線10との距離を短くすることが可能となる。その結果、光結合部での過剰な接続損失が小さくなり、素子全体の消費電力を小さくすることができる。
4)発光素子3及び受光素子4の各樹脂モールド27,28と光配線10との間には保護用の樹脂が充填されていて空気の層が存在しないので、空気の層が存在することで生じるフレネル反射に起因する光損失、光配線10及び樹脂モールド27,28の表面荒れに起因する光損失や、長期信頼性の悪化など素子特性に悪い類影響を及ぼすことが無く、信頼性の向上が図れる。
次に、本発明による光電気複合フレキシブルプリント基板は、受発光ユニットを複数個設けた場合に単に伝送容量を増加させるだけでなく、実装面積を抑えて光電気複合モジュールの小型化を実現できることを確認するため、外形寸法2×1cmの発光素子及び受光素子を用い、図3に示すように、発光素子と受光素子から構成される受発光ユニットを4つ平面的に配列し、該受発光ユニットを個別に樹脂モールドにより覆った場合の実装面積と、図4に示すように、発光素子と受光素子から構成される受発光ユニットを4つ平面的に配列し、該受発光ユニットを一括して樹脂モールドにより覆った場合の実装面積とで比較した。
Claims (6)
- 可撓性を有する単一の基材、
前記基材に実装された発光素子と受光素子から構成される受発光ユニット、及び、
前記発光素子と前記受光素子との間を接続する光配線、
を具備してなることを特徴とする光電気複合フレキシブルプリント基板。 - 前記受発光ユニットが複数個あり、該受発光ユニット毎に前記光配線を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光電気複合フレキシブルプリント基板。
- 前記光配線は、コアが高分子材料からなる光ファイバであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光電気複合フレキシブルプリント基板。
- 前記光配線は、コアがガラスからなる光ファイバであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光電気複合フレキシブルプリント基板。
- 前記受発光ユニットが複数個からなる場合、該受発光ユニットは個別に、前記発光素子及び前記受光素子と前記光配線との接合部付近がそれぞれ樹脂モールドにより覆われていることを特徴とする請求項2に記載の光電気複合フレキシブルプリント基板。
- 前記受発光ユニットが複数個からなる場合、該受発光ユニットは一括して、前記発光素子及び前記受光素子と前記光配線との接合部付近がそれぞれ樹脂モールドにより覆われていることを特徴とする請求項2に記載の光電気複合フレキシブルプリント基板。
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