JP2007104889A - 回転電機用鉄心片の製造方法及び製造装置 - Google Patents

回転電機用鉄心片の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】積層して回転電機の固定子積層鉄心、回転子積層鉄心を組立てるための薄い鉄心片を製品性能を低下させることなく能率良く製造する。
【解決手段】鉄心片の素材たる帯状磁性鋼板のコイルをアンコイルして素材鋼板を所定速度で送り出す工程と、円柱形状でその外周表面に製造する鉄心片の形状に合せた凸状切刃を形成したカッターローラと円柱形状で平滑な外周表面を持つ受けローラとを互いに周面を突合せて対向配置し、互いに反対方向に同期回転させつつ両ローラ間に送り出した素材鋼板を挟み込ませ、カッターローラの凸状切刃と受けローラの外周表面との間で素材鋼板を凸状切刃で押切って凸状切刃の形状に対応する形状の鉄心片を切抜く工程と、切抜いた鉄心片を集積箱に集積する工程と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層して回転電機の固定子積層鉄心や回転子積層鉄心を組立てる部品である磁性鋼板製の鉄心片を製造するための、回転電機用鉄心片の製造方法及び製造装置に関する。
回転電機の固定子には、例えば図22の(a)に示すような、環状ヨーク部2から中心に向け突出した複数の磁極歯3を有する固定子用鉄心片1を、図22の(b)に示すように複数枚積層し、積層方向にかしめて組立てた固定子積層鉄心4が用いられる。また、図22の(a)に示した固定子用鉄心片1を磁極数分に分割展開した図23の(a)に示すような展開鉄心片5を製作し、それを積層後に筒状に塑性変形させ両端を溶接接合して図23の(b)に示すように組立てた固定子積層鉄心4´も用いられる。
他方の回転電機の回転子には、図24の(a)に示すような中心に回転軸挿通用の軸孔6を、外周部位に永久磁石埋設用の所要数のスロット7を形成した回転子用鉄心片8を複数枚積層し、積層方向にかしめて図24の(b)に示すように組立てた回転子積層鉄心9が用いられる。
ところで、例えばHEV用モータや分散型ガスタービン用高速発電機等においては、回転電機の小型化を進めるために、回転数を上げることが必要となってくる。回転電機の回転数を上げると、鉄心内で発生する鉄損、とりわけ渦電流損が増大し、モータの効率を低下させることになり、また、発熱防止の観点からも、鉄損の低減が必要である。鉄損を低減させるには、鉄心の材料である磁性鋼板を薄くすることが最も有効である。
従来、この固定子積層鉄心、回転子積層鉄心を組立てる部品である薄い鉄心片は、図25に示すように、帯状磁性鋼板のコイル11をアンコイルしてロールフィーダ12にて送り出し、プレス装置13を用いて型抜きする方法で製造されていた。
しかし、図25に示した従来の鉄心片の製造方法では、プレス装置13を使用した型抜き作業であるため素材供給をタクト送りにせざるを得ない。そのため、材料送り速度の限界から、生産能率が低くなるという問題があった。また、磁性鋼板の板厚が薄くなると型抜きの際に生ずるバリ(返り)が板厚に対して相対的に大きくなる。このため積層した場合に鉄心片端面の短絡による鉄損増加、積み精度低下などを招来して製品性能が低下するという問題もあった。さらに、プレス荷重が大きくなることに伴うプレス装置13の大型化により、設備コストのアップや、設置面積の大型化による製造ラインの固定費アップを招いていた。
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心とした場合に、その製品性能を低下させることのない鉄心片、とりわけ薄い鉄心片を能率良く製造することができる回転電機用鉄心片の製造方法及び製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の回転電機用鉄心片の製造方法は、積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心を組立てる部品である鉄心片を製造するための方法であって、前記鉄心片の素材たる帯状磁性鋼板のコイルをアンコイルして素材鋼板を所定速度で送り出す工程と、円柱形状でその外周表面に製造する前記鉄心片の形状に合せた凸状切刃を備えたカッターローラと円柱形状で平滑な外周表面を有する受けローラとを互いに周面を突合せた状態で対向配置し、それら両ローラを互いに反対方向に回転させて該両ローラ間に前記送り出された素材鋼板を挟んで引込みつつ、前記素材鋼板を前記カッターローラの凸状切刃で押切って鉄心片を切抜く切抜工程と、該切抜いた鉄心片を集積箱に集積する集積工程とを含むところに特徴を有する(請求項1の発明)。
また、本発明の回転電機用鉄心片の製造装置は、積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心を組立てる部品である鉄心片を製造するための装置であって、前記鉄心片の素材たる帯状磁性鋼板のコイルをアンコイルして素材鋼板を所定速度で送り出す送り出し装置と、円柱形状でその外周表面に製造する前記鉄心片の形状に合せた凸状切刃を備えたカッターローラと、円柱形状で平滑な外周表面を有する受けローラとを互いに周面を突合せた状態で対向配置し、それら両ローラを互いに反対方向に回転させて該両ローラ間に前記送り出された素材鋼板を挟んで引込みつつ、前記素材鋼板を前記カッターローラの凸状切刃で押切って鉄心片を切抜く切抜装置と、該切抜いた鉄心片を集積する集積箱とを備えるところに特徴を有する(請求項8の発明)。
本発明によれば、素材鋼板を連続送りしながら、回転する凸状切刃により鉄心片を高速連続切抜きすることができるため、生産性が非常に高くなる効果を奏する。また、鉄心片を押切って切抜くのでバリ(返り)の少ない鉄心片を製造することができる。従って、その鉄心片を積層して固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心とした場合、鉄心片の体積占有率は高くなり、積層鉄心としての鉄損も少なくなる効果を奏する。大形のプレス装置も必要ないので、設備コスト、設置面積の低減等を図ることができる。
本発明においては、前記カッターローラの外周表面に、前記固定子積層鉄心を組立てる部品となる鉄心片の形状に合せた形状の第1の凸状切刃と、前記回転子積層鉄心を組立てる部品となる鉄心片の形状に合せた形状の第2の凸状切刃とを、それぞれ1乃至複数個設けることにより、切抜工程において、前記カッターローラが1回転する間に前記固定子積層鉄心用の鉄心片と前記回転子積層鉄心用の鉄心片とがそれぞれ1乃至複数個切抜かれるように構成することができる(請求項2,9の発明)。これによれば、1個のカッターローラを用いながら、固定子積層鉄心用の鉄心片と回転子積層鉄心用の鉄心片との双方を製造することができる。
あるいは、前記カッターローラと受けローラとの対ローラを、前記素材鋼板の送り方向に2対直列に設置することにより、切抜工程において、上流側の対ローラにて前記回転子積層鉄心用の円板状の鉄心片が切抜かれると共に、下流側の対ローラでは前記円板状の鉄心片を切抜いた跡穴周囲部の素材鋼板から前記固定子積層鉄心用の円環状の鉄心片が切抜かれるように構成することができる(請求項3,10の発明)。これによれば、固定子積層鉄心用と回転子積層鉄心用との形状の異なる2種類の鉄心片を、材料歩留り良く、連続して効率的に製造することができる。
本発明においては、前記カッターローラの前記凸状切刃が設けられていない外周表面に、前記凸状切刃の高さ寸法より小さい厚さ寸法の弾性体を固着することにより、前記切抜工程において、前記弾性体が素材鋼板に当接することによって、前記鉄心片の反り変形が規制されるように構成することができる(請求項4,11の発明)。これによれば、切抜かれる際の鉄心片の反りが規制され、切抜かれた後の鉄心片に残る反り変形を最小限に抑えることができる。
また本発明においては、前記受けローラを前記カッターローラの下側に設置すると共に、該受けローラの外周表層部に磁気吸着力を付与し、さらに該受けローラの下側部の表面に接触又は接近してストッパを設けることにより、前記切抜工程において、切抜かれた鉄心片が該受けローラに磁気吸着された状態で回転下降されるようになり、前記集積工程においては、前記回転下降した鉄心片が前記ストッパにあたって剥がれ落ち、その剥がれ落ちた鉄心片が前記集積箱に集積されるように構成することができる(請求項5,12の発明)。これによれば、切抜いた鉄心片を集積箱に整列した状態で集積し易くなる。
更に本発明においては、前記カッターローラに、前記凸状切刃に加えて、該素材鋼板に半切り状の切込みを入れる半切刃が設けられることにより、前記切抜工程において、前記鉄心片の切抜きと同時に、前記半切刃によって該鉄心片の所定個所に半切り状の切込みが形成されるように構成することができる(請求項6,13の発明)。これによれば、鉄心片の後工程で折曲げる所定箇所に半切り状の切込みを入れておくことができる。折曲げる部分に浅い切込みが入れてあれば、折曲げに要する力が小さくて済み、折曲げ作業が容易となる効果を奏する。
ところで、上記のように鉄心片を製造する場合、鉄心片の寸法精度を高めるためには、前記凸状切刃の刃先部を、鋭角的な稜部を有したものとすることが望ましい。ところが、素材鋼板を鋭角的な凸状切刃により押切るようにすると、その切り口が開口しにくく、鉄心片と素材鋼板の残材とが密着状態となったままローラから排出され、それらが容易に分離しなくなる不都合が生ずる。このような鉄心片と残材との密着は、単に、鉄心片の分離、集積に手間がかかるようになるばかりでなく、ローラから排出された残材部分が他の部位に当って歪みや変形が生じた際に、その変形力が鉄心片にも伝達されて、鉄心片が容易に変形し、ひいては回転電機の性能の悪化などの問題を招く。
そこで、本発明においては、前記カッターローラに、前記凸状切刃に加えて、その凸状切刃の周囲に前記素材鋼板の前記鉄心片を切抜いた残材に対して切込みを形成するための補助切刃を設けることにより、前記切抜工程において、前記鉄心片の切抜きと同時に、前記補助切刃によって前記残材に切込みが形成されるように構成することができる(請求項7,14の発明)。
これによれば、鉄心片の切抜きと同時に残材に切込みが形成されて切り刻まれるようになることにより、鉄心片の周囲部に位置する残材は、その切込み部分を起点として変形を始め、これに伴い凸状切刃による切断部分が容易に開口するようになり、鉄心片と残材とが自然に分離されるようになる。従って、鉄心片の変形を防止することができて、寸法精度の高い鉄心片を製造することが可能となる。また、残材部分の変形が、凸状切刃の素材鋼板への食込みを容易にして切断荷重を軽減する効果も期待できる。残材と鉄心片とを分離するための別の装置が不要となることは勿論である。
この場合、カッターローラの外周に設けられる切刃が、送り方向に直角に延びている場合には、切刃が素材鋼板に食い込んで一気に切断する形態となるのに対し、切刃がカッターローラの周方向に延びている場合、切刃が素材鋼板を押しながら徐々に切断する形態となり、素材鋼板の変形量を増すことになる。つまり、切刃の延びる方向(角度)によって、素材鋼板に対するせん断成分と圧延(押し出し)成分とが働き、切刃の延びる方向が周方向に近くなるに伴い、後者の力が増し、切刃の延びる方向を周方向とした場合には、切断効果が著しく減退する。
従って、上記のように補助切刃を設ける場合、補助切刃を、前記カッターローラの周方向に対して傾斜する方向に延びて設けることが望ましい(請求項15の発明)。これにより、残材に形成される切込みの切離し効果を維持しながら、残材を変形させて、鉄心片と残材とを容易に切離すことができるようになる。また、補助切刃を送り方向に直角に延びて設ける場合には、凸状切刃と同時に加圧される部位が多くなることから、凸状切刃における加圧力が不十分となる虞が生ずるが、傾斜する方向に延びて設けることにより、凸状切刃における加圧力を確保することができる。
また、上記鉄心片の素材となる帯状磁性鋼板(素材鋼板)としては、高硬度のものから低硬度のものまで様々な種類のものが存在する。そのなかで低硬度材(比較的軟らかい材料)は、切断時の変形能力が高く、これに対し、高硬度材(比較的脆い材料)では、脆性的な破壊が主流になるため、切断端部から先方に向けてクラックが発生しやすい事情がある。
そこで、上記補助切刃を、前記凸状切刃に一体的に形成することができる(請求項16の発明)。これによれば、凸状切刃による切込みと補助切刃による切込みとが連続するので、素材鋼板が変形しやすい低硬度のものでも、鉄心片と残材との切離し効果が高いものとなる。
これに対し、補助切刃を、前記凸状切刃と分離して設けるようにすれば(請求項17の発明)、素材鋼板が高硬度のものであり、補助切刃による切込みからクラックが進展することがあっても、切抜かれる鉄心片内部までクラックが進展することを防止でき、むしろそのクラックによって、凸状切刃による切込みと補助切刃による切込みとが連結されるようになって、鉄心片と残材との切離しを良好に行うことができる。
上記補助切刃を設ける場合、例えば鉄心片の寸法精度を高めるために、補助切刃の刃先部分が著しく鋭角的であったり、刃先部の片側の面を絶壁状の垂直面にしたりすると、カッターローラと受けローラとの当りが傾斜気味であったり、素材鋼板の引込みが斜めになったような場合に、補助切刃による切断時に素材鋼板が横方向に振れたり移動したりする現象が生ずる。このような素材鋼板の横振れによって、補助切刃(及び凸状切刃)に横方向の曲げ応力が作用し、刃先が欠けたりチッピングを生じたりする虞がある。
本発明においては、上記補助切刃の先端部を、両側に傾斜面を有した山形に構成することができる(請求項18の発明)。これにより、補助切刃による素材鋼板の切断時に、山形の傾斜面が、素材鋼板を押え付けて固定する作用を呈し、素材鋼板の横振れを防止する効果が得られる。従って、素材鋼板の横振れに起因して、補助切刃や凸状切刃の刃先に不要な横方向の曲げ応力が作用することを防止し、補助切刃及び凸状切刃の刃先部の欠損などの不具合を防止して寿命を長くすることができる。
このとき、補助切刃の先端部の傾斜面のうち、凸状切刃とは反対側を向く側の面の傾斜を、凸状切刃を向く側の面の傾斜よりも緩やかとなるように構成することができる(請求項19の発明)。これによれば、補助切刃による切断時に、補助切刃の先端部の緩やかな側の傾斜面により、素材鋼板に対し、切込みから凸状切刃とは反対側、つまり鉄心片から残材を離す方向に押す力を得ることができ、鉄心片と残材との切離しがより良好に行われるようになる。
また、鉄心片の外形形状ひいては凸状切刃の形状が例えば複雑な湾曲形状となっているような場合には、スペース的に、先端部に緩やかな傾斜面を有した補助切刃を配置できないようなケースが生ずる。そこで、補助切刃の先端部の傾斜面のうち、前記凸状切刃とは反対側を向く側の面の傾斜が、前記凸状切刃から離れるに従って次第に緩やかとなるように構成すれば(請求項20の発明)、凸状切刃の近傍ではスペースが狭い場合でも、凸状切刃から離れてスペースが広くなった部分において緩やかな傾斜面を設けることによって、鉄心片と残材との切離しを良好とする効果を得ることができる。
さらには、前記補助切刃のうち、前記凸状切刃に近い側を、硬度の高い材料から構成し、凸状切刃から遠い側を、靭性の高い材料から構成することができる(請求項21の発明)。これによれば、補助切刃のうち凸状切刃に近い側の、素材鋼板を切込む部分においては、高硬度の材料から構成されるので、刃先が鈍ることなく大きな荷重に耐え得るものとすることができる。一方、補助切刃のうち凸状切刃から遠い側は、切断の機能よりも残材を分離する機能を重視することから、この部分を靭性の高い材料から構成することにより、全体を高硬度材料から構成する場合に比べて、加工し易く、安価に済ませることができる。
そして、本発明においては、前記カッターローラの幅方向に延びる線に沿って配列された、前記凸状切刃と前記補助切刃とを加えた刃数が、該カッターローラの円周方向のいずれの位置においても、刃先限界耐力以内に収まるように構成することができる(請求項22の発明)。これによれば、凸状切刃の刃先荷重の負担を軽減することができる。このとき、前記刃数を、カッターローラの円周方向に関してほぼ同数となるように構成すれば(請求項23の発明)、極端に大きな刃先荷重が発生しなくなり、凸状切刃及び補助切刃の寿命を向上させることができる。
本発明の回転電機用鉄心片の製造方法及び製造装置によれば、積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心とした場合に、その製品性能を低下させることのない鉄心片、とりわけ薄い鉄心片を能率良く製造することができるという優れた効果を得ることができる。
以下、本発明を具体化したいくつかの実施例について、図1ないし図24を参照しながら説明する。尚、以下の実施例においても、本発明を、図22〜図24に示したような、固定子用の鉄心片1、展開鉄心片5、回転子用の鉄心片8を製造する場合に適用したものである。従って、それらについては、新たな図示及び詳しい説明を省略し、符号も共通して使用するものとする。
(1)第1の実施例
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の第1の実施例について述べる。図1は、本実施例に係る鉄心片の製造装置(製造ライン)の構成を概略的に示している。回転電機の固定子に使用する積層鉄心あるいは回転子に使用する積層鉄心を組立てる部品である鉄心片(例えば展開鉄心片5)は、電磁鋼板などの磁性鋼板で製作される。素材である磁性鋼板としては、帯状の鋼板(以下、素材鋼板22という。)をコイル状に巻いたコイル材20が使用される。
前記コイル材20は、アンコイラー装置21に水平軸を中心に回転可能にセットされる。このコイル材20から素材鋼板22の一端が引出されてレベラフィーダ23に引入れられる。レベラフィーダ23はアンコイルした素材鋼板22の巻き癖を矯正し一定速度で矢印F方向に送り出すようになっている。これらアンコイラー装置21及びレベラフィーダ23から送り出し装置が構成される。本実施例の製造方法では、鉄心片5を従来のようなダイとパンチを使用した型抜きではなく、回転ロールの外周表面に形成した凸状切刃を使用した連続切抜きにより製造する。このため、素材鋼板22はタクト送りでなく一定速度で連続的に送り出される(送り出し工程)。
レベラフィーダ23から送り出された素材鋼板22は、次に鉄心片切抜装置25に送り込まれる。鉄心片切抜装置25は、製造する固定子積層鉄心4´(あるいは回転子積層鉄心)に応じた所望形状の鉄心片5を、素材鋼板22から切抜く装置である。その主要部はカッターローラ26と受けローラ27とを組合せて構成されている。
カッターローラ26は、図2に示すような外観略円柱状に形成されたロールであり、ロール両端部には幅狭の大径部29が形成され、その両端大径部29間には小径部30が形成されている。尚、小径部30の幅寸法は、素材鋼板22の幅寸法よりやや大きく構成されている。他方の受けローラ27は平滑な外周表面をもつ円柱状ロールである。カッターローラ26と受けローラ27とは、それぞれの軸線X1、X2を互いに平行として回転可能に設けられている。このとき、カッターローラ26の大径部29を受けローラ27の外周表面に突合せた状態で、カッターローラ26を上側にして対向配置されている。
両ローラ26、27の軸方向両端面には、回転軸32、33が突設して設けられている。その片側(図2で右側)の回転軸32a、33aには、互いに噛合する歯車35、36が取付けられている。また、カッターローラ26の反対側回転軸32bには駆動モータ39が取付けられている。この駆動モータ39によりカッターローラ26が回転駆動され、これに伴い、歯車35、36により受けローラ27がカッターローラ26とは反対方向に同期回転駆動され、両ローラ26、27は周速をほぼ同一にして回転する。尚、受けローラ27はフリー状態であっても、両ローラ26、27間の圧力によりほぼ同期して回転する。フリー状態であれば、後述する切刃と受けローラ27面の当接する部位が少しずつずれることにより、受けローラ27面の寿命を延ばす効果がある。
カッターローラ26の小径部30の外面中央部分には、先端部断面が三角形状の凸状切刃40が形成されている。その凸状切刃40は先端が大径部29より数μm程度突出する高さで、平面展開した形状が両ローラ26、27間に送り込まれた素材鋼板22から切抜く鉄心片5の形状と同一となるように形成されている。
両ローラ26、27間に素材鋼板22が送り込まれ両ローラ26、27が駆動モータ39により回転駆動され、受けローラ27上を移動する素材鋼板22上にカッターローラ26の凸状切刃40が回転押圧される。そして、凸状切刃40と受けローラ27の周面との間で素材鋼板22が押切られ、凸状切刃40を平面展開した形状と同一形状の鉄心片5が切抜かれて落下する(切抜工程)。
切抜かれた鉄心片5の落下を容易にするためカッターローラ26は上側に、受けローラ27はその下側に配置されている。落下した鉄心片5は、受けローラ27の下に配置された集積箱44に集積される(集積工程)。
このような本実施例の製造方法及び製造装置によれば、カッターローラ26の凸状切刃40を平面展開した形状と同一形状の鉄心片5を素材鋼板22から切抜くことができる。従って、凸状切刃40の平面展開形状を図22の(a)又は図23の(a)に示した形状に形成しておけば、それぞれ図22の(b)又は図23の(b)に示した形状の固定子積層鉄心4、4´を組立てる鉄心片1、5を製作することができる。また、凸状切刃40を図24の(a)に示した形状に形成しておけば図24の(b)に示した形状の回転子積層鉄心9を組立てる鉄心片8を製作することができる。
このような凸状切刃40と受けローラ27の周面との間で素材鋼板22を押切る本実施例の製造法で製作した鉄心片5は、従来のダイとパンチを使用した型抜きにより製造した鉄心片に比べてバリ(返り)が非常に少なくなる特徴がある。これは鉄心片5の切抜きがダイとパンチという2つの刃による切断ではなく、凸状切刃40と受けローラ27との間で素材鋼板22を凸状切刃40の形状に押切って切抜く方法であるため、押切りの際に受けローラ27がバリの発生を防止しているためと考えられる。従って、本製造方法で製作した鉄心片5を積層鉄心4´を組立てる部品として使用すれば、バリが少ないため鉄心片端面の短絡による鉄損が少なくなる効果を奏する。また、バリが少ないため積み精度が向上し、積層した場合の鉄心片の体積占有率も高くなる。
更に、本製造方法は従来のように素材鋼板をタクト送りしながらプレス装置13で型抜きするのと違って、素材鋼板22を連続送りしながら回転する凸状切刃40により高速連続切抜きすることができ、生産性が非常に高くなる効果を奏する。さらに切抜きは線接触で行なわれるため凸状切刃40に加える圧力が少なくて済む。従って、従来のような大きなプレス機を必要とせず、設備コスト及び設備面積が少なくて済む効果も奏する。
尚、回転電機は固定子積層鉄心と回転子積層鉄心の2種類の積層鉄心を必要とするため、鉄心片も2種類製作する必要がある。図示は省略するが、この2種類の鉄心片を製作するには、カッターローラの小径部に、固定子積層鉄心4用の鉄心片1に合せた形状の第1の凸状切刃と、回転子積層鉄心9用の鉄心片8に合せた形状の第2の凸状切刃の2種類の凸状切刃をそれぞれ1乃至複数個形成しておくと良い。そのようにしておけば、1個のカッターローラが1回転する間に固定子積層鉄心用の鉄心片1と回転子積層鉄心用の鉄心片8とを同時に切抜くことができ便利である。
(2)第2の実施例
図3〜図5は本発明の第2の実施例を示すものであり、以下、上記第1の実施例と異なる点について述べる。
同一のコイル材から固定子積層鉄心用と回転子積層鉄心用の形状の異なる2種類の鉄心片を製造するには、図3に示すようにカッターローラ26と受けローラ27との対ローラからなる鉄心片切抜装置41,42を素材鋼板22の送り方向に2式直列に設置し、一方で固定子積層鉄心用の鉄心片を、他方で回転子積層鉄心用の鉄心片を製造するようにしてもよい。
このとき、固定子積層鉄心4用の鉄心片1の形状が図22の(a)の形状であり、回転子積層鉄心9用の鉄心片8が図24の(a)の形状である場合には、上流側の鉄心片切抜装置41で、鉄心片8を切抜き、下流側の鉄心片切抜装置42で鉄心片1を切抜くように構成する。
同一回転電機用の回転子積層鉄心9用の鉄心片8は、図4に示すように固定子積層鉄心4用の鉄心片1の円形穴内に僅かの隙間47を隔てて納まる大きさである。従って、まず上流側の鉄心片切抜装置41において、図5の(a)に示すように素材鋼板22の幅中央に凸状切刃40が当たるようにしておいて回転子積層鉄心9用の鉄心片8を切抜く。切抜くと図5の(b)に示すように素材鋼板22の幅中央に切抜いた跡穴48ができる。
続く下流側の鉄心片切抜装置42においては、図5の(c)に示すように跡穴48の周囲部に凸状切刃40が当たるようにしておいて固定子積層鉄心9用の鉄心片8を切抜く。切抜くと図5の(d)に示すように素材鋼板22の幅中央には切抜いた跡穴49が残る。このようにして切抜けば、固定子積層鉄心4用の鉄心片1の占める面積の素材鋼板22から2種類の鉄心片8、1を材料歩留り良く製造することができる。尚、図5の(c)に示すような位置に下流側の鉄心片切抜装置42の凸状切刃40が当たるようにするには、下流側装置42のカッターローラ26の回転を上流側装置41のカッターローラ26の回転位置に機械的又は電気的に追随させるようにする。
(3)第3の実施例
図6は、本発明の第3の実施例に係る、カッターローラ45の構成を部分縦断面図で示したものである。この場合のカッターローラ45は、小径部30の外周表面における凸状切刃40が形成されていないに部分に弾性のある合成樹脂、ゴム等の材料で形成した弾性体(弾性薄板)50を貼り付けたものである。弾性体の厚さは凸状切刃40の高さ寸法より小さい寸法としてある。この弾性体50は切抜きの際に鉄心片5に反りが生じ、その反りが切抜かれた後の鉄心片5にも残ることを防止するためのものである。
鉄心片5の素材である素材鋼板22の厚さ寸法は凸状切刃40の高さ寸法より小さい。従って凸状切刃40による押切りの際には、小径部30外周表面と受けローラ27の外周表面との間に凸状切刃40の高さと素材鋼板22の厚さの差に相当する隙間ができる。素材鋼板22からの鉄心片5の切抜きは凸状切刃40による押切りであるため、そのような隙間が残っていると図6の(b)に示すように押切りの際に切抜かれる鉄心片5が隙間51内で反ることになる。この反りは、切抜かれた後の鉄心片5にも残ることがある。
これに対して弾性体50を小径部30に貼り付けたカッターローラ45で切抜く場合には、図6の(c)に示すように弾性体50がその隙間51を塞いて切抜かれる鉄心片5を背面側から受けローラ27に押しつける。このため、切抜きの際の鉄心片5の反りが少なくなり、切抜かれた後の鉄心片5に残る反りを最小限に抑えることができる。
(4)第4の実施例
図7は、本発明の第4の実施例を示すものである。この実施例では、受けローラ52の構成、及び、切抜かれた鉄心片5の集積の仕方が、上記第1の実施例と異なっている。この場合の受けローラ52は、外周表面の周方向にN極、S極が一定間隔で交互に並ぶように表層部が磁化され、以て磁気吸着部52aが形成されている。凸状切刃40により切抜かれた鉄心片5は、磁化された受けローラ52の表層部に吸着された状態で受けローラ52の下側位置まで運ばれる。受けローラ52の下側には、先端部を受けローラ52の下側表面に接触又は接近させたストッパ53が設けられている。吸着された状態で受けローラ52の下側位置まで運ばれた鉄心片5は、そのストッパ53に当たって剥がし落とされ、集積箱44に集積される。
上記第1の実施例の受けローラ27では、切抜かれた鉄心片5は受けローラ27の表面を滑り落ちる。そのため鉄心片5は集積箱44に乱雑に集積される。これに対して、この第4の実施例の場合には、切抜いた鉄心片5を集積箱44に整列した状態で集積し易くなる。
(5)第5の実施例
図8ないし図11は、本発明の第5の実施例を示している。この実施例では、カッターローラ54の構成が、上記第1の実施例等と異なる。図8に示すように、このカッターローラ54には、小径部に素材鋼板22を押切る凸状切刃40が設けられていると共に、これに加えて刃の高さが凸状切刃40より低い半切刃55が設けられている。この半切刃55は、素材鋼板22から切抜かれる鉄心片57(図9〜図11参照)の所望個所に、半切りの切込み63(図11参照)を入れておくためのものであり、例えば次のような場合に使用する。
通常、切抜かれた鉄心片57は複数枚が積層された後、かしめ結合により積層鉄心とされる。図9に示すように、回転子積層鉄心用の鉄心片57の場合には、かしめ結合を行うにあたり、例えば4箇所にかしめ部58が設けられる。図10(a)はそのかしめ部58のX−X線での切断断面図を、同(b)は(a)のY−Y線での切断断面図の一例である。この例では鉄心片57に舌形状の切起し突片部60を形成し、且つ鉄心片57に切起し突片部60の自由端部側に連ねてスキュー逃げ孔61が設けてある。そして、その鉄心片57に、図中に破線で示すように、同形状の他の鉄心片57を積層していくのであるが、この場合、他の鉄心片57の切起し突片部60は、先行する鉄心片57の切起し突片部60の跡穴部位にスキューして嵌合し重畳される。
この舌形状の切起し突片部60の折曲げは、従来のプレス装置を使用した型抜きによる製造法の場合には順送りの型抜き工程中にプレス加工にて行なわれる。これに対して本実施例のようなローラによる切抜きでは、切起し突片部60の形成に必要な部分の周囲を切断しておくことはできても、図10の(b)に示すような形状に折曲げることができない。そのため折曲げ加工は、後工程で別途実施する必要がある。その後工程で舌形状の切起し突片部60を折曲げる際に、折曲げ加工がし易いように、図11の(a)に示すように、折曲げ部に浅い切込み63を入れておくために半切刃55を使用する。このような浅い切込み63を入れておけば、後工程にて図11の(b)のように折曲げる際の押圧力が少なくて済み、折曲げ作業が容易となる効果を奏する。
(6)第6、第7の実施例
次に、図12ないし図15を参照して、本発明の第6の実施例について述べる。図12は、この第6の実施例に係る鉄心片の製造装置の構成を概略的に示している。この製造装置は、上記第1の実施例と同様に、素材鋼板22をコイル状に巻いたコイル材20がセットされるアンコイラー装置21、及び、引出された素材鋼板22の巻き癖を矯正し一定速度で矢印F方向に送り出すレベラフィーダ23からなる送り出し装置、素材鋼板22から鉄心片5を切抜く切抜装置71、切抜かれた鉄心片5を回収する集積箱44などを備えている。尚、詳しく図示はしないが、切抜装置71のさらに下流部には、素材鋼板22の残材73を、ローラ等を経て回収するための回収部が設けられている。
本実施例においては、前記切抜装置71は、やはりカッターローラ72と受けローラ27とを備えて構成される。図13に示すように、前記カッターローラ72は、やはり両端の大径部29間に小径部30を有しており、その小径部30の外周面部には、鉄心片5の外形(輪郭)形状に対応した凸状切刃40が設けられている。そして、本実施例では、カッターローラ72(小径部30)に、前記凸状切刃40に加えて、その凸状切刃40の周囲に、前記素材鋼板22の前記鉄心片5を切抜いた残材73に対して切込み73a(共に図14参照)を形成するための多数個の補助切刃74が設けられている。
この補助切刃74は、図13に示すように、凸状切刃40の外側周囲に位置して、主としてカッターローラ72の幅方向(素材鋼板22の送り方向(円周方向)に対して直角方向)に所定長さ延びるように(一部は円周方向に所定長さ延びるように)、多数本が設けられている。また、本実施例では、図15に示すように、補助切刃74は、凸状切刃40の外面部から連続して一体的に設けられている。
このような構成においては、切抜工程において、カッターローラ72と受けローラ27との間に素材鋼板22を挟んで引込みつつ、凸状切刃40と受けローラ27の周面との間で素材鋼板22を押切って鉄心片5が打抜かれるのであるが、鉄心片5の切抜きと同時に、前記補助切刃74によって残材73に切込み73aが形成されるようになる。
ここで、上記した第1の実施例等のように、補助切刃74が存在しない構成では、鉄心片5の寸法精度を高めるために、凸状切刃40の刃先部を鋭角的に構成した場合、その切り口が開口しにくく、鉄心片5と素材鋼板22の残材73とが密着状態となってローラから排出され、それらが容易に分離しなくなる虞がある。このような鉄心片と残材との密着は、単に、鉄心片5の分離、集積に手間がかかるようになるばかりでなく、ローラから排出された残材73部分の歪みや変形が鉄心片5にも伝達されて、鉄心片5が容易に変形し、ひいては回転電機の性能の悪化などの問題を招く。
ところが、この実施例では、図14に示すように、鉄心片5の切抜きと同時に残材73に切込み73aが形成されることにより、鉄心片5の周囲部に位置する残材73は、その切込み73a部分を起点として変形を始め、これに伴い凸状切刃40による切断部分が容易に開口するようになり、鉄心片5と残材73とが自然に分離されるようになる。従って、鉄心片5の変形を防止することができて、寸法精度の高い鉄心片5を製造することが可能となる。また、残材73部分の変形が、凸状切刃40の素材鋼板22への食込みを容易にして切断荷重を軽減する効果も期待できる。
また、特に本実施例では、補助切刃74を、凸状切刃40に一体的に設けるようにしたので、素材鋼板22に形成される凸状切刃40による切込みと補助切刃74による切込み73aとが連続するようになり、例えば素材鋼板22が変形しやすい低硬度のものでも、鉄心片5と残材73との切離し効果が高いものとなる。
図16は、本発明の第7の実施例を示すものであり、上記第6の実施例と異なる点は、補助切刃75を、凸状切刃40とは分離して(若干間隔をあけて)設けたところにある。かかる構成によれば、素材鋼板22が高硬度のものであって補助切刃75による切込み73aからクラックが進展しやすい事情があっても、切抜かれる鉄心片5内部までクラックが進展することを防止でき、むしろそのクラックによって、凸状切刃40による切込みと補助切刃75による切込みとが連結されるようになって、鉄心片5と残材73との切離しを良好に行うことができる。
(7)第8の実施例
図17は、本発明の第8の実施例に係るカッターローラ81の構成を示しており、上記第6の実施例と異なる点について述べる。この第8の実施例においても、カッターローラ81(小径部30)の外周面部には、鉄心片5を切抜くための凸状切刃40に加えて、素材鋼板22の鉄心片5を切抜いた残材73に対して切込みを形成するための多数本の補助切刃82が設けられている。この補助切刃82は、凸状切刃40の外側周囲に位置して、カッターローラ81の周方向に対して傾斜する方向に延びて設けられている。また、補助切刃82は、凸状切刃40の外側に連続するものと、凸状切刃40から離間しているものとが混在している。
さらに、本実施例においては、前記カッターローラ81の幅方向に延びる線に沿って配列された、前記凸状切刃40と前記補助切刃81とを合せた刃数が、該カッターローラ81の円周方向のいずれの位置においても、刃先限界耐力以内に収まり、且つ、カッターローラ81の円周方向に関してほぼ同数となるように構成されている。つまり、カッターローラ81の幅方向に延びる線として、図に一点鎖線A,B、Cで例示する各ライン上において、全て刃数が4となるように補助切刃81が形成されているのである。
ここで、カッターローラ81の外周に設けられる切刃(凸状切刃及び補助切刃を含む)が、送り方向に直角に延びている場合には、切刃が素材鋼板22に食い込んで一気に切断する形態となるのに対し、切刃がカッターローラ81の周方向に延びている場合、切刃が素材鋼板22を押しながら徐々に切断する形態となり、素材鋼板22の変形量を増すことになる。つまり、切刃の延びる方向(角度)によって、素材鋼板22に対するせん断成分と圧延(押し出し)成分とが働き、切刃の延びる方向が周方向に近くなるに伴い、後者の力が増し、切刃の延びる方向を周方向とした場合には、切断効果が著しく減退する。
従って、本実施例のように、補助切刃82を、カッターローラ82の周方向に対して傾斜する方向に延びて設けることにより、残材73に形成される切込みの切離し効果を維持しながら、残材73を変形させて、鉄心片5と残材73とを容易に分離させることができるようになる。また、補助切刃を送り方向に直角に延びて設ける場合には、凸状切刃40と同時に加圧される部位が多くなることから、凸状切刃40における加圧力が不十分となる虞が生ずるが、補助切刃82を傾斜する方向に延びて設けることにより、凸状切刃30における加圧力を確保することができる。
また、本実施例では、カッターローラ81の幅方向に延びる線に沿って配列された、凸状切刃40と補助切刃81とを合せた刃数が、該カッターローラ81の円周方向のいずれの位置においても、刃先限界耐力以内に収まるように構成したので、凸状切刃40の刃先荷重の負担を軽減することができる。このとき、その刃数を、カッターローラ81の円周方向に関してほぼ同数(4本)となるように構成したので、極端に大きな刃先荷重が発生しなくなり、凸状切刃40及び補助切刃82の寿命を向上させることができる。
(8)第9〜第12の実施例、その他の実施例
図18〜図21は、夫々本発明の第9〜第12の実施例に係る補助切刃の構成を示している。
ここで、上記した第6〜第8の実施例のように、カッターローラ72,81に補助切刃を設ける場合、例えば鉄心片5の切抜きの寸法精度を高めるために、補助切刃の刃先部分を著しく鋭角的にしたり、刃先部の片側の面を絶壁状の垂直面にしたりすると、カッターローラ72,81と受けローラ27との当りが傾斜気味であったり、素材鋼板22の引込みが斜めになったような場合に、補助切刃による切断時に素材鋼板22が横方向に振れたり移動したりする現象が生ずる。このような素材鋼板22の横振れによって、補助切刃(及び凸状切刃40)に横方向の曲げ応力が作用し、刃先が欠けたりチッピングを生じたりする虞がある。第9〜第12の実施例は、そのような不具合を解消するものであり、以下、これら第9〜第12の実施例について順に述べる。
図18に示すように、本発明の第9の実施例に係る補助切刃83は、その先端の刃先部が、両側に傾斜面83a,83aを対称的に有した山形に構成されている。これにより、補助切刃83による素材鋼板22の切断時に、山形の傾斜面83a,83aが、素材鋼板22を押え付けて固定する作用を呈し、素材鋼板22の横振れを防止する効果が得られる。従って、素材鋼板22の横振れに起因して、補助切刃83や凸状切刃40の刃先に不要な横方向の曲げ応力が作用することを防止し、補助切刃83及び凸状切刃40の刃先部の欠損などの不具合を防止して寿命を長くすることができる。
図19に示すように、本発明の第10の実施例に係る補助切刃84は、先端の刃先部の傾斜面84a,84bのうち、凸状切刃40とは反対側を向く側の傾斜面84bの傾斜を、凸状切刃40を向く側の傾斜面84aの傾斜よりも緩やかとなるように構成している。これによれば、補助切刃84による切断時に、補助切刃84の先端部の緩やかな側の傾斜面84bにより、素材鋼板22に対し、切込みから凸状切刃40とは反対側、つまり鉄心片5から残材73を離す方向に押す力を得ることができ、鉄心片5と残材73との切離しがより良好に行われるようになる。
図20は、本発明の第11の実施例に係る補助切刃85を示しており、上記第10の実施例の補助切刃84とは次の点が異なる。即ち、この実施例の補助切刃85は、その先端(刃先部)部に傾斜面85a,85bを有しているのであるが、前記凸状切刃40に近い部分では、刃先部の傾斜面85a,85bが比較的鋭角的に構成されると共に、前記凸状切刃40とは反対側を向く側の傾斜面85bについては、その傾斜が、前記凸状切刃40から離れるに従って次第に緩やかとなるように構成されている。
ここで、上記第10の実施例で述べた、緩やかな傾斜面84bを有した補助切刃84は、全体を比較的厚肉にしなければならない事情があるが、鉄心片5の外形形状ひいては凸状切刃40の形状が例えば複雑な湾曲形状となっているような場合には、スペース的に、先端部に緩やかな傾斜面を有した補助切刃84を配置できないようなケースが生ずる。そこで、本実施例のように、傾斜面85bを、凸状切刃40から離れるに従って次第に傾斜が緩やかとなるように構成すれば、凸状切刃40の近傍ではスペースが狭い場合でも、凸状切刃40から離れてスペースが広くなった部分において緩やかな傾斜面85bを設けることができ、鉄心片5と残材73との切離しを良好とすることができる。
図21は、本発明の第12の実施例に係る補助切刃86を示しており、上記第11の実施例の補助切刃85とは次の点が異なる。即ち、この実施例の補助切刃86は、全体としては前記補助切刃85と同等の形状を備えるのであるが、前記凸状切刃40に近い側と遠い側との2つの部分86a,86bから構成されており、それらの材料を異ならせるようにしている。この場合、凸状切刃40に近い部分86aは、例えば超硬などの硬度の高い材料から構成され、凸状切刃40から遠い部分86bは、例えば工具鋼などの硬度は比較的低いが靭性の高い材料から構成されている。
これによれば、補助切刃86のうち凸状切刃40に近い部分86a、つまり素材鋼板22を切込む部分においては、高硬度の材料から構成されるので、刃先が鈍ることなく大きな荷重に耐え得るものとすることができる。一方、補助切刃86のうち凸状切刃40から遠い部分86bは、切断の機能よりも残材73を分離する機能を重視することから、この部分86bを靭性の高い材料から構成し、緩やかな傾斜面を形成することにより、全体を高硬度材料から構成する場合に比べて、加工し易く、安価に済ませることができる。
尚、本発明は、上記し図面に示した各実施例に限定されるものではなく、例えば、切抜装置の構成としては、カッターローラと受けローラとを横に並べて、素材鋼板を上下方向に送るように構成しても良く、また、製造すべき鉄心片ひいては積層鉄心の形状についても、様々な変形が可能であるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の第1の実施例を示すもので、鉄心片の製造装置の構成を概略的に示す側面図 切抜装置の要部の送り方向下流側からの斜視図 本発明の第2の実施例を示すもので、図1相当図 固定子積層鉄心用の鉄心片と回転子積層鉄心用の鉄心片との関係を示す平面図 回転子積層鉄心用の鉄心片と固定子積層鉄心用の鉄心片とを連続切抜きする場合の手順を説明するための図 本発明の第3の実施例を示す、カッターローラの断面図(a)、弾性体を設けない場合の切抜時のカッターローラ及び受けローラ部分の断面図(b)、弾性体を設けた場合の切抜時のカッターローラ及び受けローラ部分の断面図(c) 本発明の第4の実施例を示す、切抜装置部分の側面図 本発明の第5の実施例を示すもので、カッターローラ及び受けローラ部分の断面図 鉄心片の平面図 鉄心片のかしめ部部分の拡大縦断面図 折曲げ加工前(a)及び加工後(b)の鉄心片の拡大縦断面図 本発明の第6の実施例を示すもので、図1相当図 カッターローラの表面部の形状を示す平面図 素材鋼板に切込みが形成された様子を示す平面図 補助切刃部分の拡大斜視図 本発明の第7の実施例を示す図15相当図 本発明の第8の実施例を示す図13相当図 本発明の第9の実施例を示す図15相当図 本発明の第10の実施例を示す図15相当図 本発明の第11の実施例を示す図15相当図 本発明の第12の実施例を示す図15相当図 固定子積層鉄心用の鉄心片の平面図(a)及び固定子積層鉄心の斜視図(b) 異なる形状の固定子積層鉄心用の鉄心片の平面図(a)及び固定子積層鉄心の斜視図(b) 回転子積層鉄心用の鉄心片の平面図(a)及び回転子積層鉄心の斜視図(b) 従来の製造装置を示す側面図
符号の説明
図面中、1、5、8、57は鉄心片、4、4´は固定子積層鉄心、9は回転子積層鉄心、20はコイル材、22は素材鋼板、25、41、42、71は鉄心片切抜装置、26、45、54、72、81はカッターローラ、27、52は受けローラ、40は凸状切刃、44は集積箱、48は跡穴、50は弾性体、52aは磁気吸着部、53はストッパ、55は半切刃、58はかしめ部、60は切起し突片部、63は切込み、73は残材、73aは切込み、74、75、82、83、84、85は補助切刃、83a、84a、84b、85a、85bは傾斜面を示す。

Claims (23)

  1. 積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心を組立てる部品である鉄心片を製造するための方法であって、
    前記鉄心片の素材たる帯状磁性鋼板のコイルをアンコイルして素材鋼板を所定速度で送り出す工程と、
    円柱形状でその外周表面に製造する前記鉄心片の形状に合せた凸状切刃を備えたカッターローラと円柱形状で平滑な外周表面を有する受けローラとを互いに周面を突合せた状態で対向配置し、それら両ローラを互いに反対方向に回転させて該両ローラ間に前記送り出された素材鋼板を挟んで引込みつつ、前記素材鋼板を前記カッターローラの凸状切刃で押切って鉄心片を切抜く切抜工程と、
    該切抜いた鉄心片を集積箱に集積する集積工程と、を有することを特徴とする回転電機用鉄心片の製造方法。
  2. 前記カッターローラの外周表面には、前記固定子積層鉄心を組立てる部品となる鉄心片の形状に合せた形状の第1の凸状切刃と、前記回転子積層鉄心を組立てる部品となる鉄心片の形状に合せた形状の第2の凸状切刃とがそれぞれ1乃至複数個設けられており、
    前記切抜工程において、前記カッターローラが1回転する間に前記固定子積層鉄心用の鉄心片と前記回転子積層鉄心用の鉄心片とがそれぞれ1乃至複数個切抜かれることを特徴とする請求項1記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  3. 前記カッターローラと受けローラとの対ローラが、前記素材鋼板の送り方向に2対直列に設置されており、
    前記切抜工程において、上流側の対ローラにて前記回転子積層鉄心用の円板状の鉄心片が切抜かれると共に、下流側の対ローラでは前記円板状の鉄心片を切抜いた跡穴周囲部の素材鋼板から前記固定子積層鉄心用の円環状の鉄心片が切抜かれることを特徴とする請求項1記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  4. 前記カッターローラの前記凸状切刃が設けられていない外周表面に、前記凸状切刃の高さ寸法より小さい厚さ寸法の弾性体が固着されており、
    前記切抜工程においては、前記弾性体が素材鋼板に当接することによって、前記鉄心片の反り変形が規制されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  5. 前記受けローラは前記カッターローラの下側に設置されていると共に、該受けローラの外周表層部には磁気吸着力が付与されており、さらに該受けローラの下側部の表面に接触又は接近してストッパが設けられており、
    前記切抜工程においては、切抜かれた鉄心片が該受けローラに磁気吸着された状態で回転下降されるようになり、前記集積工程においては、前記回転下降した鉄心片が前記ストッパにあたって剥がれ落ち、その剥がれ落ちた鉄心片が前記集積箱に集積されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  6. 前記カッターローラには、前記凸状切刃に加えて、該素材鋼板に半切り状の切込みを入れる半切刃が設けられており、
    前記切抜工程においては、前記鉄心片の切抜きと同時に、前記半切刃によって該鉄心片の所定個所に半切り状の切込みが形成されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  7. 前記カッターローラには、前記凸状切刃に加えて、その凸状切刃の周囲に前記素材鋼板の前記鉄心片を切抜いた残材に対して切込みを形成する補助切刃が設けられており、
    前記切抜工程において、前記鉄心片の切抜きと同時に、前記補助切刃によって前記残材に切込みが形成されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  8. 積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心を組立てる部品である鉄心片を製造するための装置であって、
    前記鉄心片の素材たる帯状磁性鋼板のコイルをアンコイルして素材鋼板を所定速度で送り出す送り出し装置と、
    円柱形状でその外周表面に製造する前記鉄心片の形状に合せた凸状切刃を備えたカッターローラと、円柱形状で平滑な外周表面を有する受けローラとを互いに周面を突合せた状態で対向配置し、それら両ローラを互いに反対方向に回転させて該両ローラ間に前記送り出された素材鋼板を挟んで引込みつつ、前記素材鋼板を前記カッターローラの凸状切刃で押切って鉄心片を切抜く切抜装置と、
    該切抜いた鉄心片を集積する集積箱とを備えることを特徴とする回転電機用鉄心片の製造装置。
  9. 前記カッターローラの外周表面には、前記固定子積層鉄心を組立てる部品となる鉄心片の形状に合せた形状の第1の凸状切刃と、前記回転子積層鉄心を組立てる部品となる鉄心片の形状に合せた形状の第2の凸状切刃とがそれぞれ1乃至複数個設けられていることを特徴とする請求項8記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  10. 前記切抜装置には、カッターローラと受けローラとの対ローラが、前記素材鋼板の送り方向に2対直列に設置されており、
    そのうち上流側の対ローラのカッターローラには、前記回転子積層鉄心用の円板状の鉄心片を切抜くための凸状切刃が設けられると共に、下流側の対ローラのカッターローラには、前記円板状の鉄心片を切抜いた跡穴周囲部の素材鋼板から前記固定子積層鉄心用の円環状の鉄心片を切抜くための凸状切刃が設けられていることを特徴とする請求項8記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  11. 前記カッターローラの前記凸状切刃が形成されていない外周表面に、前記凸状切刃の高さ寸法より小さい厚さ寸法を有する反り変形規制用の弾性体が固着されていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  12. 前記受けローラは前記カッターローラの下側に設置されていると共に、該受けローラの外周表層部には、切抜かれた鉄心片を磁気吸着して下方に運ぶための磁気吸着力が付与されており、
    該受けローラの下側部の表面に接触又は接近して、下降された鉄心片が当接することにより該鉄心片を前記受けローラから剥がし落とすためのストッパが設けられていることを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  13. 前記カッターローラには、前記前記凸状切刃に加えて、前記鉄心片の切抜きと同時に該鉄心片の所定個所に半切り状の切込みを形成するための半切刃が設けられていることを特徴とする請求項8ないし12のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  14. 前記カッターローラには、前記凸状切刃に加えて、その凸状切刃の周囲に、前記鉄心片の切抜きと同時に前記素材鋼板の前記鉄心片を切抜いた残材に対して切込みを形成する補助切刃が設けられていることを特徴とする請求項8ないし13のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  15. 前記補助切刃は、前記カッターローラの周方向に対して傾斜する方向に延びて設けられていることを特徴とする請求項14記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  16. 前記補助切刃は、前記凸状切刃に一体的に形成されていることを特徴とする請求項14又は15記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  17. 前記補助切刃は、前記凸状切刃とは分離して設けられていることを特徴とする請求項14又は15記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  18. 前記補助切刃の先端部は、両側に傾斜面を有した山形に構成されていることを特徴とする請求項14ないし17のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  19. 前記補助切刃の先端部の傾斜面のうち、前記凸状切刃とは反対側を向く側の面の傾斜が、前記凸状切刃を向く側の面の傾斜よりも緩やかとなるように構成されていることを特徴とする請求項18記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  20. 前記補助切刃の先端部の傾斜面のうち、前記凸状切刃とは反対側を向く側の面の傾斜が、前記凸状切刃から離れるに従って次第に緩やかとなるように構成されていることを特徴とする請求項18又は19記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  21. 前記補助切刃のうち、前記凸状切刃に近い側は、硬度の高い材料から構成され、前記凸状切刃から遠い側は、靭性の高い材料から構成されていることを特徴とする請求項14ないし20のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  22. 前記カッターローラの幅方向に延びる線に沿って配列された、前記凸状切刃と前記補助切刃とを加えた刃数が、該カッターローラの円周方向のいずれの位置においても、刃先限界耐力以内に収まるように構成されていることを特徴とする請求項14ないし21のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  23. 前記カッターローラの幅方向に延びる線に沿って配列された、前記凸状切刃と前記補助切刃とを加えた刃数が、該カッターローラの円周方向に関してほぼ同数となるように構成されていることを特徴とする請求項22記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
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