JP2008220123A - 回転電機用鉄心片の製造装置及び製造方法 - Google Patents

回転電機用鉄心片の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】素材磁性鋼板から比較的大型の鉄心片を切抜く場合でも、装置を比較的コンパクトで安価に済ませながら切断を効率良く行い、切断時の鉄心片の撓み変形を抑える。
【解決手段】円板状の受けダイ12の上面に、予めリング状に裁断された素材磁性鋼板14が位置決め固定状態にセットされる平坦な載置面12aを設ける。受けダイ12を、その中心Oを回転中心として矢印A方向に回転させる回転駆動機構を設ける。受けダイ12の上部に、円錐形状をなす切断ローラ13を、軸線Xを中心に回転自在且つ載置面12aに押え付けられるように設ける。切断ローラ13の外周面部に、素材磁性鋼板14から複数個のスロット2部分を打抜く形状の凸状切刃15を設ける。受けダイ12の矢印A方向の回転により、切断ローラ13は矢印B方向に従動的に同期回転し、凸状切刃15により、素材磁性鋼板14から複数個のスロット2部分が円周方向に順に打抜かれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層して回転電機の固定子積層鉄心や回転子積層鉄心を組立てる部品である鉄心片を、素材となる磁性鋼板から切抜いて製造するための回転電機用鉄心片の製造装置及び製造方法に関する。
例えば交流モータやタービン発電機等の回転電機の固定子には、図10に示すように、円環状ヨーク部1aから内周側に向けて突出した複数の磁極歯1bを有するリング状の固定子用鉄心片1を、複数枚積層し、積層方向にかしめて組立てた固定子積層鉄心が用いられる。隣り合う磁極歯1b同士間の空間部が、巻線が配置されるスロット2となる。また、図示はしないが、回転電機の回転子には、中心に回転軸挿通用の軸孔を有すると共に、外周部位に永久磁石埋設用のスロットを有した円板状の固定子用鉄心片を、同様に複数枚積層してかしめて組立てた回転子積層鉄心が用いられている。
従来、この固定子積層鉄心(或いは回転子積層鉄心)を組立てる部品である薄い鉄心片1(例えば厚み寸法が0.1〜0.5mm)は、図11に示すように、帯状磁性鋼板のコイル3をアンコイルしてロールフィーダ4にて送り出し、プレス装置5を用いて型抜きする方法で製造されていた。
しかし、このようなプレス装置5を使用した従来の鉄心片1の製造装置では、素材供給をタクト送りにせざるを得ないため、生産能率が低くなる問題があった。また、特に大型の回転電機(例えばタービン発電機)用の固定子鉄心片1では、直径寸法が1〜2mにもなるものがあり、プレス荷重が大きくなることに伴うプレス装置5の大型化により、設備コストのアップや、設置面積の大型化による製造ラインの固定費アップを招いていた。更に、広幅な素材磁性鋼板に内在する板厚偏差により、精度管理に困難性が伴うものとなっていた。
そこで、別の従来例として、図12に示すような、いわゆるノッチング抜きを行うようにした製造装置も用いられている。この装置は、予めリング状に切断された素材鋼板6を円形の受けダイ7上に載せ、受けダイ7をスロット2の1ピッチずつ回転させながら、1個のスロット2に対応したプレス型8を用いて、1つのスロット2ずつ順に打抜いていくものである。ところが、このいわゆるノッチング抜きを行うようにした装置では、生産能率が更に低下してしまう問題点がある。
上記したプレス装置を用いた製造装置に対し、近年では、ロータリーダイカッターと称される、外周面に切断刃が設けられた円柱状のダイ(カッターローラ)と、円柱状のアンビル(受けローラ)との間で、紙やシート等の加工物を挟んで切断する切断装置が考えられている(例えば特許文献1参照)。このロータリーダイカッターによれば、加工物を連続的に送りながら、切断(切抜き)することができる。従って、この特許文献1に記載されたロータリーダイカッターを、上記した回転電機用の鉄心片1の製造に適用するようにすれば、生産効率を高めることができる。
特許第3147671号公報
しかしながら、上記した特許文献1のロータリーダイカッターを、回転電機用の鉄心片1の製造、特に広幅の磁性鋼板の切断に適用した場合、次のような不具合の発生が予測される。
即ち、広幅の磁性鋼板を切断するには、上記カッターローラ及び受けローラの直径寸法や幅寸法(軸方向長さ)が大きくなり、さほどのコンパクト化を図ることはできない。このとき、カッターローラの刃先部と受けローラとの外周面との接触状態が切断性能に大きく影響し、それら両ローラの平行度を保つ必要があるが、両ローラが幅広である(長い)と共に、広幅な素材磁性鋼板には板厚偏差が内在する事情があるため、その素材磁性鋼板の板厚偏差を吸収しながらそれらの平行度を保つことはかなりの困難性を伴うものとなる。両ローラの平行度の管理が不十分であると、未切断部位の発生等の虞がある。さらには、磁性鋼板は塑性変形を生ずる材料であるため、切断時にカッターローラの刃先部が素材磁性鋼板を受けローラの外周面に向けて押込むようになり、切抜かれた鉄心片に受けローラの外周面に沿う撓みが生ずるようになる不具合もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、素材磁性鋼板から比較的大型の鉄心片を切抜く場合でも、装置を比較的コンパクトで安価に済ませることができながら、切断を効率良く行うことができ、しかも切断時の鉄心片の撓み変形を抑えることができる回転電機用鉄心片の製造装置及び製造方法を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の回転電機用鉄心片の製造装置は、素材磁性鋼板がセットされる平坦な載置面を有し、その載置面に垂直な回転軸を中心に回転される受けダイと、この受けダイの載置面の回転中心から放射方向に延びる軸線を有した円筒状をなし、外周表面にその展開形状が切抜かれる鉄心片の円周方向に繰返されるパターンに対応した凸状切刃を備え、前記受けダイの載置面側に押付けられた状態で前記軸線を中心に回転される切断ローラとを具備し、前記受けダイの載置面上に配置された素材磁性鋼板に、前記切断ローラを押え付けた状態で、それら受けダイ及び切断ローラを同期して回転させることにより、前記素材磁性鋼板を、前記載置面と前記凸状切刃との間で押切って前記鉄心片を切抜くように構成されているところに特徴を有する(請求項1の発明)。
また、本発明の回転電機用鉄心片の製造方法は、平坦な載置面を有しその載置面に垂直な回転軸を中心に回転される受けダイの載置面上に素材磁性鋼板をセットし、前記受けダイの載置面の回転中心から放射方向に延びる軸線を有した円筒状をなし、外周表面にその展開形状が切抜かれる鉄心片の円周方向に繰返されるパターンに対応した凸状切刃を備え、前記軸線を中心に回転される切断ローラを、前記載置面上の素材磁性鋼板に押付けた状態とし、それら受けダイ及び切断ローラを同期して回転させることにより、前記素材磁性鋼板を、前記載置面と前記凸状切刃との間で押切って前記鉄心片を切抜くところに特徴を有する(請求項12の発明)。
本発明は、回転電気用の鉄心片の形状が、通常、円周方向に見て同等のパターンが繰返されるものであることに着目し、そのパターンに対応した凸状切刃を備える切断ローラを用いて、回転される受けダイの載置面上にセットされた素材磁性鋼板を、切断ローラを回転させながら載置面と凸状切刃との間で押切って鉄心片を切抜くものである。これによれば、切断ローラの外周面には、繰返しパターンの1単位分だけの凸状切刃を設ければ良いので、素材磁性鋼板から比較的大型の鉄心片を切抜く場合でも、切断ローラを比較的小型のもので済ませることができる。
また、受けダイ及び切断ローラを連続回転させながら繰返しパターンを連続的に切抜くことができるので、いわゆるノッチング抜きを行うものと比べて、効率良い作業を行うことができる。そして、切断ローラを小型で済ませることができることと併せて、受けダイの載置面は平坦であるため、切断ローラの凸状切刃と載置面との平行度を確保することが容易となり、優れた切断性能を得ることができる。切断ローラに対する加圧力も小さく済ませることができる。更には、凸状切刃を平坦な載置面に押え付けて素材磁性鋼板を切抜くものであるから、切抜かれた鉄心片に撓みが生ずることを抑えることができる。
本発明においては、受けダイを回転させる回転駆動機構を設けると共に、切断ローラを回転自在な状態で載置面側に押付ける加圧機構を設け、受けダイが、回転駆動機構により回転されると共に、切断ローラは、回転自在な状態で加圧機構により載置面側に押付けられるようにすることができる(請求項2,13の発明)。これによれば、回転と加圧の機能を、受けダイ側と切断ローラとに分担させることができ、構成の簡単化を図ることができる。
前記切断ローラを、その外径寸法が、受けダイの載置面における径方向位置の周速と同期するように、前記軸線方向に沿って変化する円錐形状に形成することができる(請求項3の発明)。受けダイの載置面ひいては素材磁性鋼板の周速は、回転半径に比例するので、切断ローラをそれに対応した円錐形状とすることによって、凸状切刃の刃先の滑り等を防止し、鉄心片の切断精度を高めることができる。
本発明においては、前記載置面上にセットされた素材磁性鋼板を、押えローラにより該載置面に対して押え付けるように構成することができる(請求項4,14の発明)。これによれば、素材磁性鋼板の撓みや載置面からの浮き上がりを押えローラにより矯正しながら、切断ローラにより切断することができ、鉄心片の切断精度をより高めることができる。
また、本発明においては、鉄心片の切断形状を複数のパートに分けた各パートに夫々対応した凸状切刃を有する複数個の切断ローラを、受けダイに対し周方向に並んで配置し、それら複数個の切断ローラによって鉄心片の全体が切抜かれるように構成しても良い(請求項5,15の発明)。或いは、鉄心片の切断形状を径方向に複数のパートに分けた各パートに夫々対応した凸状切刃を有する複数個の切断ローラを、受けダイに対し径方向に並んで配置し、それら複数個の切断ローラによって鉄心片の全体が切抜かれるように構成しても良い(請求項6,16の発明)。
これらによれば、鉄心片の形状が、比較的複雑であったり、ピッチの相違する複数の繰返しパターンを有していたりするような場合に、各部位の切断を複数の切断ローラに夫々分担させることができる。従って、個々の切断ローラの小型化や、各切断ローラの凸状切刃の形状の簡単化ひいては刃先の長寿命化等を図ることができると共に、各切断ローラに付与する加圧力を小さくすることもできる。
上記のように複数個の切断ローラを配置した場合、それら複数個の切断ローラを受けダイの載置面側に押付けるための加圧機構を、複数個の切断ローラ全体を加圧する全加圧部と、個々の切断ローラの加圧力を調整可能な中間加圧部とを有して構成することができる(請求項7の発明)。これにより、比較的簡単な構成で、全ての切断ローラに対して適切な加圧力を付与することができる。
さらに、本発明においては、前記切断ローラの周方向近傍に除去部材を設け、受けダイの回転に伴い、切断ローラにより切断された素材磁性鋼板の切抜片が、その除去部材により素材磁性鋼板の表面から除去されるように構成することができる(請求項8,17の発明)。また、前記除去部材を、切抜片を、素材磁性鋼板の外周方向に導いて排出する機能を有するように構成することができる(請求項9の発明)。これにより、切断後の切抜片が、素材磁性鋼板上の切断前の部位に飛び散ったりして、切断に支障を来すといった不具合を未然に防止することができる。
このとき、前記除去部材により除去された切抜片を、エア吸引機構により吸引して収集したり、磁気吸引機構により吸引して収集したりする構成としても良く(請求項10,11,18の発明)、これにより、切抜片を受けダイの載置面上或いは素材磁性鋼板上から速やかに排除することができ、より効果的となる。
本発明の回転電機用鉄心片の製造装置及び製造方法によれば、素材磁性鋼板から比較的大型の鉄心片を切抜く場合でも、装置を比較的コンパクトで安価に済ませることができながら、切断を効率良く行うことができ、しかも切断時の鉄心片の撓み変形を抑えることができるという優れた効果を得ることができる。
以下、本発明を具体化したいくつかの実施例について、図1ないし図10を参照しながら説明する。尚、以下の各実施例においては、本発明を、図10に示したような、大型のモータ或いはタービン発電機の固定子用の鉄心片1を製造する場合に適用したものである。上記したように、この鉄心片1は、円環状のヨーク部1aから内周側に向けて突出した複数の磁極歯1bを有する(隣り合う磁極歯1b同士間にスロット2を有する)ものであり、円周方向に見て同等のパターンが繰返される形状を有している。
(1)第1の実施例
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施例について述べる。図1は、本実施例に係る回転電機用鉄心片の製造装置11の構成を概略的に示している。この製造装置11は、受けダイ12、切断ローラ13、前記受けダイ12を回転駆動する回転駆動機構(図示せず)、前記切断ローラ13を加圧する加圧機構(図示せず)を備えて構成されている。
前記受けダイ12は、例えば超硬合金等の硬質な金属材料から、前記鉄心片1よりも大型な円板状に構成され、その上面部が、素材磁性鋼板14がセットされる平坦な載置面12aとされている。ここでは、受けダイ12は、前記載置面12aが水平となり、且つ、その中心O(垂直方向に延びる回転軸)を回転中心として回転可能に設けられている。図示はしないが、前記回転駆動機構は、駆動減となるモータや回転伝達機構を備えて構成されており、この回転駆動機構により、受けダイ12は、矢印A方向(上から見て反時計回り方向)に回転されるようになっている。
ここで、前記素材磁性鋼板14は、厚み寸法が例えば0.1〜0.5mmの薄板状の電磁鋼板からなり、予め、製造されるべき鉄心片1の内径、外径寸法に応じたリング状に裁断されて供給されるようになっている。この素材磁性鋼板14は、前記受けダイ12の載置面12a上に載置され、図示しない位置決め機構により、その中心が受けダイ12の回転中心Oに一致するように、固定的にセットされるようになっている。前記位置決め機構により、素材磁性鋼板14のずれ動きが防止されるようになっている。
これに対し、前記切断ローラ13は、外形が円筒状この場合円錐(円錐台)状をなし、その両端面部には、軸線(中心線)X方向に延びる軸部13a,13aが一体に設けられている。この切断ローラ13の外周面部には、素材磁性鋼板14から鉄心片1を切抜くための凸状切刃15が突出状態に形成されている。この凸状切刃15は、素材磁性鋼板14から複数個(例えば5個)のスロット2部分を打抜く形状、つまり、展開形状が、鉄心片1の内周側部分の円周方向の一部(複数個のスロット2(磁極歯1b)に渡る部分)のパターンに対応するように設けられている。尚、この切断ローラ13は、少なくとも凸状切刃15部分については、例えば超硬合金等の硬質な材料から構成されている。
詳しく図示はしないが、この切断ローラ13は、両端の軸部13aが、夫々軸受を介して取付部材に回転自在に支持された状態で、凸状切刃15の刃先が前記受けダイ12の載置面12aに接触するように設けられる。このとき、切断ローラ13は、その軸線X方向が、前記受けダイ12の回転中心Oからの放射方向に一致するようにして、内周側に径小部、外周側に径大部が来るように配置される。この切断ローラ13の外径寸法は、受けダイ12の載置面12aにおける径方向位置の周速と同期するように前記軸線X方向に沿って変化する、つまり、接触している位置の受けダイ12の回転半径に比例するような径寸法を有する円錐状となるように構成されている。
また、図示はしないが、本実施例の切断ローラ13は、前記取付部材に、上下方向(受けダイ12の載置面12aに対して接離する方向)に若干の変位が可能に弾性支持されていると共に、例えば取付部材と軸受との間に設けられた複数個のばねから構成される加圧機構により、下方つまり受けダイ12の載置面12a側に向けての押圧力が付与されるようになっている。この加圧機構により、切断ローラ13は、凸状切刃15の刃先が受けダイ12の載置面12aに押付けられるようになっている。
これにより、受けダイ12が、回転駆動機構により、回転中心Oを中心として矢印A方向(上から見て反時計回り方向)に回転されると、切断ローラ13は、軸線Xを中心に矢印B方向に従動的に同期回転するようになる。これにて、載置面12a上にセットされた素材磁性鋼板14が矢印A方向に回転されると同期して、切断ローラ13が、前記凸状切刃15を素材磁性鋼板14に押付けながら回転し、もって、素材磁性鋼板14が前記載置面12aと前記凸状切刃15との間で押切られ、素材磁性鋼板14から複数個のスロット2部分が円周方向に順に打抜かれるようになっている。
上記構成の鉄心片1の製造装置11においては、まず、受けダイ12の載置面12a上に、予めリング状に構成された素材磁性鋼板14を位置決め固定状態にセットし、切断ローラ13をその素材磁性鋼板14に押付けた状態とし、受けダイ12を回転駆動させるようにする。すると、載置面12a上にセットされた素材磁性鋼板14が矢印A方向に回転されると同期して切断ローラ13が矢印B方向に回転し、素材磁性鋼板14が、載置面12aと切断ローラ13の凸状切刃15との間で押切られ、素材磁性鋼板14から複数個のスロット2部分が円周方向に順に打抜かれていく。受けダイ12が1回転することにより、素材磁性鋼板14の全周においてスロット2が打抜かれ、もって、鉄心片1が切抜かれるのである。
この場合、切断ローラ13の外周面には、スロット2(磁極歯1b)の繰返しパターンの1単位分(この場合5個)だけの凸状切刃15を設ければ良いので、素材磁性鋼板14から比較的大型の鉄心片1を切抜く場合でも、切断ローラ13を比較的小型のもので済ませることができる。また、受けダイ12及び切断ローラ13を連続回転させながら繰返しパターンを連続的に切抜くことができるので、いわゆるノッチング抜きを行うものと比べて、効率良い作業を行うことができる。
そして、切断ローラ13を小型で済ませることができることと併せて、受けダイ12の載置面12aは平坦であるため、切断ローラ13の凸状切刃15と載置面12aとの平行度を確保することが容易となり、優れた切断性能を得ることができる。切断ローラ13に対する加圧力も小さく済ませることができる。更には、凸状切刃15を平坦な載置面12あに押え付けて素材磁性鋼板14を切抜くものであるから、切抜かれた鉄心片1に撓みが生ずることを抑えることができる。
このように、本実施例の鉄心片1の製造装置11及び製造方法によれば、素材磁性鋼板14から比較的大型の鉄心片1を切抜く場合でも、切断ローラ13を含む製造装置11を比較的コンパクトで安価に済ませることができながら、切断を効率良く行うことができ、しかも切断時の鉄心片1の撓み変形を抑えることができるという優れた効果を得ることができる。
また、特に本実施例では、受けダイ12を回転させる回転駆動機構を設けると共に、切断ローラ13を回転自在な状態で載置面12a側に押付ける加圧機構を設ける構成としたので、回転と加圧の機能を、受けダイ12側と切断ローラ13とに分担させることができ、構成の簡単化を図ることができる。さらに本実施例では、切断ローラ13を、円錐形状に構成したことによって、凸状切刃15の刃先の滑り等を防止し、鉄心片1の切断精度を高めることができるといった利点も得ることができる。
(2)第2〜第4の実施例
次に、図2及び図3を参照して、本発明の第2の実施例について述べる。尚、以下に述べる各実施例においては、上記第1の実施例と同一部分については、同一符号を付して新たな図示や詳しい説明を省略し、第1の実施例と異なる点を中心として説明する。
図2は、本実施例に係る鉄心片1の製造装置21の要部を示しており、この第2の実施例が、上記第1の実施例と異なるところは、上記切断ローラ13に代えて、鉄心片1の切断形状を複数(この場合2つ)のパートに分けた各パートに夫々対応した凸状切刃22,23を夫々有する複数個この場合2個の切断ローラ24,25を、受けダイ12に対し周方向に並んで配置し、それら複数個の切断ローラ24,25によって鉄心片1の全体が切抜かれるように構成した点にある。
即ち、受けダイ12上には、第1の切断ローラ24と、第2の切断ローラ25とが周方向に並んで設けられる。そのうち第1の切断ローラ24は、円錐形状を有し、その外周面に、前記鉄心片1の磁極歯1bの内周側端部(スロット2の開口部部分)に対応した形状の第1の凸状切刃22を有している。この第1の切断ローラ24は、やはり、両端の軸部24a,24aが、夫々軸受(図示せず)を介して取付部材26(図3参照)に回転自在に支持された状態で、その軸線X1方向が受けダイ12の回転中心Oからの放射方向に一致するようにして、凸状切刃22の刃先が前記受けダイ12の載置面12aに接触するように設けられる。
一方、第2の切断ローラ25は、円錐形状を有し、その外周面に、前記鉄心片1のスロット2の残りの部分(スロット2の奥側)に対応した形状の第2の凸状切刃23を有している。この第2の切断ローラ25は、図3に示すように、両端の軸部25a,25aが、夫々軸受27,27を介して前記取付部材26に回転自在に支持された状態で、その軸線X2方向が受けダイ12の回転中心Oからの放射方向に一致するようにして、凸状切刃23の刃先が前記受けダイ12の載置面12aに接触するように設けられる。
そして、本実施例では、図3に示すように、上記第1及び第2の切断ローラ24及び25を載置面12a側に押付ける加圧機構28が設けられる。このとき、上記のように、2個の切断ローラ24,25は、1つの取付部材26に支持されており、前記加圧機構28は、例えばばねによりこの取付部材26を下方に押圧して、両方の切断ローラ24,25全体を加圧する全加圧部29を備えている。これと共に、図3では第2の切断ローラ25を代表させて示しているように、各切断ローラ24,25(軸受27,27)は、取付部材26に対して個々にばね等によって下方に押圧され、このばね等から個々の切断ローラ24,25の加圧量が調整可能な中間加圧部30が構成されている。
上記構成においては、素材磁性鋼板14を載置面12a上にセットした受けダイ12が、回転駆動機構により、回転中心Oを中心として矢印A方向に回転されると、第1の切断ローラ24が、軸線X1を中心に矢印B方向に従動的に同期回転すると共に、第2の切断ローラ25が、軸線X2を中心に矢印B方向に従動的に同期回転する。これにより、素材磁性鋼板14が、載置面12aと第1の切断ローラ24の凸状切刃22との間で押切られると共に、載置面12aと第2の切断ローラ25の凸状切刃23との間で押切られ、それら2個の切断ローラ24,25によって鉄心片1の全体が切抜かれるのである。
この場合、上記第1の実施例と同様の作用・効果が得られることに加え、鉄心片1の各部位の切断を複数の切断ローラ24,25に夫々分担させることができるので、鉄心片1の形状が、比較的複雑であったり、ピッチの相違する複数の繰返しパターンを有していたりするような場合にも対応することができる。そして、個々の切断ローラ24,25の小型化や、各凸状切刃22,23の形状の簡単化ひいては刃先の長寿命化等を図ることができると共に、各切断ローラ23,25に付与する加圧力を小さくすることもできる。
また、特に本実施例では、切断ローラ24,25を受けダイ12の載置面12a側に押付けるための加圧機構28を、複数個の切断ローラ24,25全体を加圧する全加圧部29と、個々の切断ローラ24,25の加圧力を調整可能な中間加圧部30とを有して構成したので、比較的簡単な構成で、全ての切断ローラ24,25に対して適切な加圧力を付与することができる利点を得ることができる。
尚、図示はしないが、ピッチの相違する複数の繰返しパターンを有する場合の例として、上記したスロット2以外に、鉄心片1の外周側の複数個所(例えば3箇所)にボルト挿通用の穴を形成したいような場合があり、この場合、スロット2形成用の切断ローラと、ボルト挿通用の穴の形成用の切断ローラとを設けることができる。
図4は、本発明の第3の実施例を示すものである。この第3の実施例が、上記第2の実施例と異なるところは、第1の切断ローラ24の円周方向前方(手前側)に位置して、載置面12a上にセットされた素材磁性鋼板14を該載置面12aに対して押え付けるための押えローラ31を設けるようにした点にある。また、この実施例では、第2の切断ローラ32の外周面に、素材磁性鋼板14を該載置面12aに対して押え付ける機能を有した押え部32aを設けるようにしている。
前記押えローラ31は、例えばアルミ等の金属剛体から円錐形状に構成され、その両端の軸部31a,31aが、夫々図示しない軸受を介して回転自在且つ載置面12a側に加圧された状態で設けられる。また、前記第2の切断ローラ32は、その外周面に、鉄心片1のスロット2の奥側部分に対応した形状の第2の凸状切刃23を有しているのであるが、前記押え部32aは、その内周側及び外周側に位置して夫々設けられている。これら押え部32aは、素材磁性鋼板14の厚みを考慮して、該素材磁性鋼板14を押える径の平滑なテーパ面状に設けられている。尚、この押え部32aは第2の切断ローラ32に一体に設けても良く、押え部32a部分だけ別の部材(金属剛体や硬質ゴム等)を取付けるようにしても良い。
この構成により、上記第2の実施例と同様の作用・効果に加えて、素材磁性鋼板14の撓みや載置面12aからの浮き上がりを押えローラ31及び押え部32aにより矯正しながら、切断ローラ24,32により切断することができ、鉄心片1の切断精度をより高めることができるものである。
図5は、本発明の第4の実施例を示すものである。この実施例が、上記第2の実施例と異なるところは、第1及び第2の切断ローラ24及び25に加えて、第3の凸状切刃33を有する第3の切断ローラ34を設け、それら3個の切断ローラ24,25,34によって鉄心片1の全体が切抜かれるように構成した点にある。これら3個の切断ローラ24,25,34は、受けダイ12に対し径方向(及び周方向)に並んで配置され、それらが有している凸状切刃22,23,33は、鉄心片1の切断形状をこの場合3つのパートに分けた各パートに夫々対応したものとなる。
第3の切断ローラ34は、薄型の円筒状をなし、その外周面部に設けられる第3の凸状切刃33は、鉄心片1の外周縁を切断する形状、この場合円板状に形成されている。この第3の切断ローラ34は、やはり、両端の軸部34a,34aが、夫々軸受(図示せず)を介して取付部材に回転自在に支持された状態で、その軸線X3方向が受けダイ12の回転中心Oからの放射方向に一致するようにして、凸状切刃33の刃先が前記受けダイ12の載置面12aに接触するように設けられる。また、図示しない加圧機構により、凸状切刃33が載置面12aに押し付けられるようになっている。
この構成においては、素材磁性鋼板35は、第3の切断ローラ34(第3の凸状切刃33)により、鉄心片1の外周に応じた円形に切抜かれるようになる。従って、素材磁性鋼板35として、内周部には円形の穴が予め形成されているものの、外周部については、鉄心片1の外径よりも大きければ、四角形状などラフに裁断されているものでも良く、上記した素材磁性鋼板14のような、予め、製造されるべき鉄心片1の内径、外径寸法に応じたリング状に裁断したものを用いずとも済む。上記第2の実施例と同様の作用・効果が得られることは勿論である。
(3)第5〜第8の実施例、その他の実施例
図6は、本発明の第5の実施例を示すものであり、切断ローラ13部分を外周側から見た図である。この実施例では、切断ローラ13の周方向近傍(素材磁性鋼板14の送り方向手前側)に、切抜片を除去するための除去部材としてのクリーンパッド41を設けるようにしている。このクリーンパッド41は、例えば、不織布の積層体等の繊維材料からブロック状に形成され、前記切断ローラ13を支持する取付部材42に設けられた支持片部42aの下端に取付けられている。このクリーンパッド41は、その下面が、載置面12a上の素材磁性鋼板14の上面に摺接するように設けられている。
ここで、切断ローラ13によって素材磁性鋼板14からスロット2部分を打抜くため、スロット2の形状に対応した素材磁性鋼板14の切抜片が生じ、飛び散る虞がある。この切抜片が素材磁性鋼板14の未切断部分の上面に載っていると、切断ローラ13に巻込まれる等切断作業に支障をきたしたり、凸状切刃15を早期に損傷させたりする虞がある。本実施例では、クリーンパッド41を設けたことにより、素材磁性鋼板14上に切抜片が飛び散っても、切断ローラ13に至る直前にクリーンパッド41によって素材磁性鋼板14の表面から除去されるようになる。
従って、切抜片が、素材磁性鋼板14上の切断前の部位に飛び散ったりして、切断に支障を来すといった不具合を未然に防止することができる。また、クリーンパッド41が、素材磁性鋼板14の上面を押え付けるようになり、上記第3の実施例の押えローラ31を設けたものと同様の効果も期待できる。
図7は、本発明の第6の実施例を示すものである。この実施例では、上記第5の実施例のクリーンパッド41に加えて、切断ローラ13の周方向近傍(素材磁性鋼板14の送り方向先方側)に、切抜片を除去するための除去部材としてのクリーンローラ43を設けるようにしている。このクリーンローラ43は、上下両端部が、取付部材42に設けられた支持片部42bの下端に回転自在に取付けられているのであるが、図7(b)に示すように、周方向から見て、下側が素材磁性鋼板14の内周側に対応し、上側が外周側に傾くように設けられている。
これにより、切断ローラ13によって素材磁性鋼板14から切抜かれた切抜片が、上方に跳ねたような場合、クリーンローラ43の外周面に当たって素材磁性鋼板14の外周側に跳ね飛ばされるようになっている。従って、このクリーンローラ43は、切抜片を、素材磁性鋼板14の外周方向に導いて排出する機能を有するように構成されているのである。従って、この構成によれば、切断後の切抜片が、切断に支障を来すといった不具合をより効果的に防止することができる。
図8は、本発明の第7の実施例を示すもので、上記第5の実施例と異なるところは、クリーンパッド41によって素材磁性鋼板14の上面から除去された切抜片を、エア吸引機構44により吸引して収集するように構成した点にある。このエア吸引機構44は、前記切断ローラ13及びクリーンパッド41を支持する取付部材45に添設され、上下方向に延びる吸引ダクト44aを備えると共に、その吸引ダクト44aの基端側に接続された真空ポンプ(図示せず)を備えて構成されている。吸引ダクト44aの先端部は、クリーンパッド41の近傍(素材磁性鋼板14の送り方向手前側)にて開口している。
上記構成においては、素材磁性鋼板14上に飛び散っていた切抜片が、切断ローラ13に至る直前にクリーンパッド41に捕獲されるようになると共に、その切抜片が吸引ダクト44aから吸込まれて、図示しない収集箱などに収集されるようになる。従って、この実施例によれば、切抜片を素材磁性鋼板14上から速やかに排除することができ、より効果的となる。
図9は、本発明の第8の実施例を示すものであり、この実施例では、上記第7の実施例のエア吸引機構44に代えて、磁気吸引機構46を設けるようにしている。この磁気吸引機構46は、クリーンパッド41の近傍(素材磁性鋼板14の送り方向手前側)に配設された円筒状の永久磁石47、この永久磁石47を矢印C方向に回転させるモータ等の回転駆動機構、永久磁石47により吸引された切抜片を図示しない収集箱まで排出する排出ダクト48を備えて構成されている。
この構成においては、素材磁性鋼板14上に飛び散っていた切抜片が、切断ローラ13に至る直前にクリーンパッド41に捕獲されるようになると共に、その切抜片が永久磁石47に吸引捕獲され、永久磁石47に吸着したまま矢印C方向に導かれ、引剥がし用の爪48aによって引剥がされて排出ダクト48に落下し、排出ダクト48を通って収集箱に収集されるようになる。従って、この実施例によっても、切抜片を素材磁性鋼板14上から速やかに排除することができ、効果的となる。
尚、本発明は、上記し図面に示した各実施例に限定されるものではなく、例えば、第1の実施例(図1)の構成に押えローラを付加するようにしても良く、また、第2〜第4の実施例のように複数の切断ローラを備えたものにおいてクリーンパッド41やクリーンローラ43、吸引機構を設けるようにしても良い等、複数の実施例を組合せた構成とすることも可能である。
その他、例えば、受けダイ(載置面)を水平でなく傾斜させて設け、傾斜した軸を中心に回転させる構成としても良く、また、吸引機構を設ける場合、切断ローラに対して送り方向先方側に位置して設けるようにしても良く、さらには、製造すべき鉄心片1ひいては積層鉄心の形状についても、様々な変形が可能であるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の第1の実施例を示すもので、製造装置の要部構成を概略的に示す斜視図 本発明の第2の実施例を示すもので、製造装置の要部の平面図 加圧機構部分の構成を示す縦断側面図 本発明の第3の実施例を示す図2相当図 本発明の第4の実施例を示す図1相当図 本発明の第5の実施例を示す切断ローラ部分の外周側からの側面図 本発明の第6の実施例を示す図6相当図(a)及びクリーンローラ部分の周方向から見た側面図(b) 本発明の第7の実施例を示す図6相当図 本発明の第8の実施例を示す図6相当図 固定子用の鉄心片の平面図 従来例を示す製造装置の概略的側面図 他の従来例を示す平面図
符号の説明
図面中、1は鉄心片、2はスロット、11,21は製造装置、12は受けダイ、12aは載置面、13,24,25,32,34は切断ローラ、14,35は素材磁性鋼板、15,22,23,33は凸状切刃、28は加圧機構、29は全加圧部、30は中間加圧部、31は押えローラ、41はクリーンパッド(除去部材)、43はクリーンローラ(除去部材)、44はエア吸引機構、46は磁気吸引機構を示す。

Claims (18)

  1. 積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心を組立てる部品である鉄心片を、該鉄心片の素材となる磁性鋼板から切抜いて製造するための製造装置であって、
    前記素材磁性鋼板がセットされる平坦な載置面を有し、前記載置面に垂直な回転軸を中心に回転される受けダイと、
    この受けダイの載置面の回転中心から放射方向に延びる軸線を有した円筒状をなし、外周表面にその展開形状が前記鉄心片の円周方向に繰返されるパターンに対応した凸状切刃を備え、前記受けダイの載置面側に押付けられた状態で前記軸線を中心に回転される切断ローラとを具備し、
    前記受けダイの載置面上に配置された素材磁性鋼板に、前記切断ローラを押え付けた状態で、それら受けダイ及び切断ローラを同期して回転させることにより、前記素材磁性鋼板を、前記載置面と前記凸状切刃との間で押切って前記鉄心片を切抜くように構成されていることを特徴とする回転電機用鉄心片の製造装置。
  2. 前記受けダイを回転させる回転駆動機構を備えると共に、前記切断ローラを回転自在な状態で前記載置面側に押付ける加圧機構を備えることを特徴とする請求項1記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  3. 前記切断ローラは、その外径寸法が、前記受けダイの載置面における径方向位置の周速と同期するように、前記軸線方向に沿って変化する円錐形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  4. 前記載置面上にセットされた素材磁性鋼板を、該載置面に対して押え付ける押えローラを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  5. 前記切断ローラは、前記鉄心片の切断形状を複数のパートに分けた各パートに夫々対応した凸状切刃を有する複数個が設けられ、それらが前記受けダイに対し周方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  6. 前記切断ローラは、前記鉄心片の切断形状を径方向に複数のパートに分けた各パートに夫々対応した凸状切刃を有する複数個が設けられ、それらが前記受けダイに対し径方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  7. 前記複数個の切断ローラを前記載置面側に押付ける加圧機構を備え、
    前記加圧機構は、複数個の切断ローラ全体を加圧する全加圧部と、個々の切断ローラの加圧力を調整可能な中間加圧部とを有していることを特徴とする請求項5又は6記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  8. 前記切断ローラの周方向近傍には、該切断ローラにより切断された素材磁性鋼板の切抜片を、素材磁性鋼板の表面から除去するための除去部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  9. 前記除去部材は、前記切抜片を、前記素材磁性鋼板の外周方向に導いて排出する機能を有することを特徴とする請求項8記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  10. 前記除去部材により除去された切抜片を吸引して収集するエア吸引機構が設けられていることを特徴とする請求項8又は9記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  11. 前記除去部材により除去された切抜片を吸引して収集する磁気吸引機構が設けられていることを特徴とする請求項8又は9記載の回転電機用鉄心片の製造装置。
  12. 積層して回転電機の固定子積層鉄心あるいは回転子積層鉄心を組立てる部品である鉄心片を、該鉄心片の素材となる磁性鋼板から切抜いて製造するための製造方法であって、
    平坦な載置面を有しその載置面に垂直な回転軸を中心に回転される受けダイの載置面上に前記素材磁性鋼板をセットし、
    前記受けダイの載置面の回転中心から放射方向に延びる軸線を有した円筒状をなし、外周表面にその展開形状が前記鉄心片の円周方向に繰返されるパターンに対応した凸状切刃を備え、前記軸線を中心に回転される切断ローラを、前記載置面上の素材磁性鋼板に押付けた状態とし、
    それら受けダイ及び切断ローラを同期して回転させることにより、前記素材磁性鋼板を、前記載置面と前記凸状切刃との間で押切って前記鉄心片を切抜くことを特徴とする回転電機用鉄心片の製造方法。
  13. 前記受けダイが、回転駆動機構により回転されると共に、前記切断ローラは、回転自在な状態で加圧機構により前記載置面側に押付けられることを特徴とする請求項12記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  14. 前記載置面上にセットされた素材磁性鋼板は、押えローラにより該載置面に対して押え付けられることを特徴とする請求項12又は13記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  15. 前記切断ローラは、前記鉄心片の切断形状を複数のパートに分けた各パートに夫々対応した凸状切刃を有する複数個が、前記受けダイに対し周方向に並んで配置されており、それら複数個の切断ローラによって鉄心片全体が切抜かれることを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  16. 前記切断ローラは、前記鉄心片の切断形状を径方向に複数のパートに分けた各パートに夫々対応した凸状切刃を有する複数個が、前記受けダイに対し径方向に並んで配置されており、それら複数個の切断ローラによって鉄心片全体が切抜かれることを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  17. 前記切断ローラの周方向近傍に除去部材が設けられており、前記受けダイの回転に伴い、前記切断ローラにより切断された素材磁性鋼板の切抜片が、前記除去部材により素材磁性鋼板の表面から除去されることを特徴とする請求項12ないし16のいずれかに記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
  18. 前記除去部材により除去された切抜片は、エア吸引機構又は磁気吸引機構により、吸引されて収集されることを特徴とする請求項17記載の回転電機用鉄心片の製造方法。
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