JP2007100743A - 差動制限装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品コストの低減化を図ること、常に安定性、信頼性の高い差動制限を行うこと等が可能な差動制限装置を提供する。
【解決手段】差動制限装置10に、横Gが発生すると、横Gに応じて動作するリンク機構37によって、左右、或いは前後の駆動輪の差動を制限するための多板クラッチ18,19を締結させて、左右、或いは前後の駆動輪に駆動トルクを伝達させる横G感応型機械式差動制限機構部12と、左右、或いは前後の駆動輪のうち1輪が空転すると、エンジン駆動力によって回転駆動されるディファレンシャルケース14と共に回転する十字型ピニオンシャフト20が左右一対のプレッシャーリング16,17を押し広げることによって多板クラッチ18,19を締結させて、空転している駆動輪の駆動トルクを減少させると共に、空転していない駆動輪の駆動トルクを増大させるトルク感応型機械式差動制限機構11とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、差動制限装置に関し、さらに詳しくは、フロントデフ、リヤデフやセンタデフ等、車両の駆動輪間の差動装置に組み込まれる差動制限装置に関する。
一般に、差動制限装置(リミテッドスリップデフ)は、フロントデフ、リヤデフやセンタデフ等の差動装置に組み込まれて、ぬかるみ、砂地、凍結路等路面摩擦係数の小さい路面で駆動輪の1輪が空転する、または旋回時に駆動輪の1輪が浮くと、駆動トルクを残りの駆動輪に伝達して走行性能の低下を防止する差動制限機構を備えている。
従来、このような差動制限装置には、横Gセンサが検出した検出値に基づいて車両の旋回状態を判断し、その車両の旋回状態に応じて摩擦多板クラッチの締結力をきめ細かく電子制御することによって、駆動輪の差動制御(トルク配分制御)を行う差動制限機構部が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記した従来の差動制限装置にあっては、摩擦多板クラッチの締結力をきめ細かく電子制御するための横Gセンサ及び電子制御部は、部品コストが高い。そのため、横Gセンサ及び電子制御部の採用は車両コストの上昇を招くという問題があった。また、横Gセンサ及び電子制御部は、回路不良や断線等が発生する虞があり、それらが発生すると、差動制御が不安定になってしまうという問題があった。
特開平09−193686号公報
そこで、この発明は、上記した従来技術が有している問題点を解決するためになされたものであって、部品コストの低減化を図ること、常に安定性、信頼性の高い差動制限を行うこと等が可能な差動制限装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明は、車両の駆動輪間の差動装置に組み込まれる差動制限装置であって、
横Gが発生すると、前記横Gに応じて動作するリンク機構によって、左右、或いは前後の駆動輪の差動を制限するための多板クラッチを締結させて、前記左右、或いは前後の駆動輪に駆動トルクを伝達させる横G感応型機械式差動制限機構部を備えたことを特徴とする。
上記目的を達成するため第2の発明は、第1の発明において、左右、或いは前後の駆動輪のうち1輪が空転すると、エンジン駆動力によって回転駆動されるディファレンシャルケースと共に回転する駆動力伝達部材が左右一対のプレッシャーリングを押し広げることによって前記多板クラッチを締結させて、空転している駆動輪の駆動トルクを減少させると共に、空転していない駆動輪の駆動トルクを増大させるトルク感応型機械式差動制限機構部を備えていることを特徴とする。
第1、2の発明によれば、差動制限装置の差動制限装置の横G感応型機械式差動制限機構部は、横Gが発生すると、横Gに応じて動作するリンク機構が多板クラッチを締結させ、左右、或いは前後の駆動輪に駆動トルクを伝達させる。また、差動制限装置のトルク感応型機械式差動制限機構部は、左右、或いは前後の駆動輪のうち1輪が空転すると、エンジン駆動力によって回転駆動されるディファレンシャルケースと共に回転する駆動力伝達部材が左右一対のプレッシャーリングを押し広げることによって多板クラッチを締結させ、空転している駆動輪の駆動トルクを減少させると共に、空転していない駆動輪の駆動トルクを増大させる。これにより、コーナ脱出時における全駆動輪のトラクションが確保され、旋回性能をより向上させることができると共に、スタック時の脱出性及び直進時の安定性を確保することができる。また、いずれの差動制限機構部も機械式に作動するため、従来の電子式の差動制限機構部に比べて、作動レスポンスを向上させることができるうえに、車両構造を簡素化することができる。そのうえ、部品コストのかかる電子部品を用いていないので、製造コストを低減化することができると共に、作動が確実で、信頼性を向上させることができる。
上記目的を達成するため第3の発明は、第1または第2の発明の構成に加えて、前記リンク機構は、前記多板クラッチを納めたハウジングから車体前後方向に向かって張り出され、且つ前記リンク機構のほぼ左右対称となる位置に重りが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
第3の発明によれば、リンク機構は、多板クラッチを納めたハウジングから車体前後方向に向かって張り出されていると共に、リンク機構のほぼ左右対称となる位置には重りが着脱可能に取り付けられている。そして、リンク機構は、加わった横Gに応じて動作することによって、左右、或いは前後の駆動輪の差動を制限するための多板クラッチを締結させる。これにより、第1または第2の発明の作用効果に加えて、リンク機構の張り出し量や重りの重量を変更すると、横Gが加わった際の動作量が変化するので、多板クラッチを締結させる締結力を容易に調整することができる。
横Gが発生すると、機械式に多板クラッチを締結させて、左右、或いは前後の駆動輪に駆動トルクを伝達させると共に、左右、或いは前後の駆動輪のうち1輪が空転すると、機械式に多板クラッチを締結させ、空転している駆動輪の駆動トルクを減少させると共に、空転していない駆動輪の駆動トルクを増大させる機械式差動制限機構部を差動制限装置に備えた。これにより、部品コストの低減化を図ること、常に安定性、信頼性の高い差動制限を行うこと等が可能な差動制限装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る差動制限装置が装着された差動装置の断面図、図2は、同例におけるピニオンシャフトとプレッシャーリングとの噛み合い状態を示した模式図である。
本発明の差動制限装置について説明する。図1に示されるように、本差動制限装置10は、トルク感応型機械式差動制限機構部11と横G感応型機械式差動制限機構部12とを備えている。
トルク感応型機械式差動制限機構部11は、ハウジング13、ディファレンシャルケース14、リングギヤ15、左右一対のV型カム(プレッシャーリング)16,17、多板クラッチ18,19、駆動力伝達部材としての十字型ピニオンシャフト20、複数のデフベベルピニオン21、左右一対のデフベベルギヤ(サイドギヤ)22,23を備えて構成されている。
差動装置(リヤデフ)24の外殻をなすハウジング13の内部には、エンジンからの駆動力を伝達するためのプロペラシャフト25が、テーパーローラベアリング26によって回転可能に軸支されている。このプロペラシャフト25の軸端部にはピニオンギヤ27が一体的に設けられている。このピニオンギヤ27に噛み合うリングギヤ15は、固定用ボルト28によってディファレンシャルケース14に固定されていると共に、このディファレンシャルケース14は、その左右端部がそれぞれテーパーローラベアリング29,30によって軸支されることによって、ハウジング13内部において回転可能とされている。これにより、エンジンからの駆動力によってディファレンシャルケース14が回転駆動される。
このディファレンシャルケース14の内部には、図示しない複数の嵌合溝が一体的に形成されていると共に、これらの嵌合溝には、左右一対のプレッシャーリング16,17が車体幅方向に向かってスライド可能に嵌合している。さらに、これらプレッシャーリング16,17によって十字型ピニオンシャフト20のV型の先端部が支持されていると共に(図2参照)、プレッシャーリング16,17の内側において、十字型ピニオンシャフト20の各シャフト端部に一体的に設けられた複数のデフベベルピニオン21が左右1対のデフベベルギヤ22,23にそれぞれ噛み合わされている。図中左側のデフベベルギヤ22には、左の駆動輪を回転駆動する駆動軸(アクスルドライブシャフト)31がスプライン嵌合していると共に、図中右側のデフベベルギヤ23には、右の駆動輪を駆動する駆動軸(アクスルドライブシャフト)32がスプライン嵌合している。
さらに、ディファレンシャルケース14とプレッシャーリング16,17との間には、多板クラッチ18,19が配設されている。多板クラッチ18,19は、ディファレンシャルケース14に固定されフリクションプレート18A,19Aと、デフベベルギヤ22,23に固定されたフリクションディスク18B,19Bとが交互に配置されることによって構成されている。さらに、この多板クラッチ18,19の側方には、ディファレンシャルケース14に固定されたスプリングプレート33,34と、デフベベルギヤ22,23に固定されたスプリングディスク35,36とが交互に配置されており、これらにより多板クラッチ18,19にはプレッシャーリング16,17に向けて常時圧力が掛けられている。
ディファレンシャルケース14とデフベベルギヤ22,23とをつなぐクラッチ作用に必要な荷重は、図2に示されるように、ピニオンシャフト20とプレッシャーリング16,17のV型カム接触面とで発生し、その荷重の大きさはディファレンシャルケース14に伝達された駆動トルクに比例する。ディファレンシャルケース14に伝達された駆動トルクはプレッシャーリング16,17に伝達され、ディファレンシャルケース14とプレッシャーリング16,17とが一体となって回転する。プレッシャーリング16,17が図中矢印方向に回転しようとすると、V字型カムで支持しているピニオンシャフト20に駆動トルクが伝達され、プレッシャーリング16,17はその反力を受ける。反力は、プレッシャーリング16,17を左右方向に向かって押し開き、多板クラッチ18,19の押し付け荷重として作用する。これにより、アクセル操作による車両の加減速と多板クラッチ18,19の締結のタイミングとがほぼ一致する。
そして、左右駆動輪に回転差がある場合(例えば、右駆動輪が空転)、ディファレンシャルケース14より速く回転しようとする右側のデフベベルギヤ23には、プレッシャーリング17に押圧された多板クラッチ19によってブレーキが掛けられた状態になる。ブレーキがかけられた状態の右側のデフベベルギヤ23からは、多板クラッチ19を介してディファレンシャルケース14に駆動トルクの一部が伝達される。一方、右駆動輪の空転に伴って低速回転しようとする左側のデフベベルギヤ22には、高速回転するディファレンシャルケース14から左側の多板クラッチ18を介して駆動トルクが伝達される。これにより、左側のデフベベルギヤ22には、デフベベルピニオン21から伝達される駆動トルクの他に、右側のデフベベルギヤ23から左右の多板クラッチ18,19及びディファレンシャルケース14を介して伝達される駆動トルクが加えられる。すなわち、トルク感応型機械式差動制限機構部は、加減速時に左右の駆動輪のうち1輪が空転すると、直ちに空転している駆動輪の駆動トルクを減少させると共に、空転していない駆動輪の駆動トルクを増大させることによって、左右駆動輪の駆動力の変化に応じて左右駆動輪へ適切にトルク配分する。
なお、十字型のピニオンシャフト20を用いたトルク感応型機械式差動制限機構部に代えて、カムを用いたトルク感応型カム式差動制限機構部を用いることが可能である。また、十字型ピニオンシャフト20の先端形状を、加減速時に押し付け荷重を発生させる2ウェイ形状に代えて、加速時にのみ押し付け荷重を発生させる1ウェイ、或いは加速時に発生させる押し付け荷重よりも減速時に発生させる押し付け荷重を小さくする1.5ウェイ形状とすることも可能である。
次に、横G感応型機械式差動制限機構部12について説明する。横G感応型機械式差動制限機構部12は、図1に示されるように、トルク感応型機械式差動制限機構部11に付設されたリンク機構37、左右一対のフォーク38,39、スリーブ40,41、ピストン42,43、プレッシャプレート44,45、重り46を備えて構成されている。
リンク機構37は、平面視コ字状となるように、ハウジング13から車体後方に向かって張り出され、且つ旋回方向外側に向かって回動可能となるようにハウジング13に支持された左右一対の第1及び第2のアーム37A,37Bと、これら第1及び第2のアーム37A,37Bの後端部を結び、且つそれぞれの後端部に左右両端部が回動可能に取り付けられた第3のアーム37Cとを備えている。
第1及び第2のアーム37A,37Bの前部には、それぞれ上下方向に2又状とされたフォーク38,39が車体前方に向かって延びるように設けられている。これらのフォーク38,39は、ハウジング14を挟み込むように左右の駆動軸31,32に摺動可能に嵌合された左右一対のスリーブ40,41に揺動可能に嵌合している。スリーブ40,41のハウジング対向面側には、スリーブ40,41と同様、駆動軸31,32に摺動可能に嵌合された筒状のピストン42,43の外端部が離脱可能に接合している。これらのピストン42,43は、その内端部がディファレンシャルケース14内部に達するように延設されていると共にその内端部は拡径されている。そして、その内端部がディファレンシャルケース14内部の側端面に離脱可能に接合することによって、ディファレンシャルケース14からのピストン42,43の抜け止めが行われている。これらピストン42,43の内端部と多板クラッチ18,19との間には、環状のプレッシャプレート44,45が配設されている。また、第3のアーム37Cのほぼ左右対称となる中央位置には、予め設定された重量の重り46が着脱可能に固定されている。
リンク機構37は、コーナリング中に発生する横Gを受けた重り46によって旋回方向外側に首振り動作し、このリンク機構37に連なった旋回方向外側のフォーク38がスリーブ40を介してピストン42をディファレンシャルケース14内部方向に向かって押圧する。押圧されたピストン42は、プレッシャプレート44を介して多板クラッチ18を圧着させる。左右の多板クラッチ18,19が圧着すると、ディファレンシャルケース14から左右の多板クラッチ18,19を介して左右のデフベベルギヤ22,23に駆動トルクが伝達される。このように、リンク機構37の首振り動作は、多板クラッチ18,19を圧着させる押し付け荷重として作用し、リンク機構37の動作量、つまり横Gに比例して多板クラッチ18,19の締結力を増加させる。そして、多板クラッチ18,19が互いに摩擦し合って動きを止めた場合には、左右の駆動輪はロックされる。
このように、横G感応型機械式差動制限機構部12は、横Gのかからないコーナ入口では、差動制限を行わないことで回頭性を向上させると共に、特に、コーナ出口のように、大きな横Gがかかり、且つ早くコーナを脱出するために大きな駆動力が必要となる状態にあっては、差動制限を確実に行うことで左右の駆動輪のトラクションを確保し、駆動力を路面に有効に伝達させることによって旋回性能を向上させるように構成されている。
なお、トルク感応型機械式差動制限機構部11と横G感応型機械式差動制限機構部12とが同時に作動した場合には、差動制限力、つまり多板クラッチ18,19の圧着力が強い方の作動が優先されるようになっており、差動制限力の強い方の差動制限機構部の作動に支障を来すようなことはない。
なお、多板クラッチの圧着力18,19は、第1、第2及び第3のアーム37A〜37Cの長さや形状、重り46の重量等を適宜変更することによって、多板クラッチ18,19の圧着特性を容易に変更することができる。例えば、横Gが小さくても圧着力を強めたり、或いは横Gが大きくても圧着力を弱めたりすることが可能とされている。
また、重り27は第3のアーム37Cに取り付けられる構造に限定されるものではなく、例えば、図3に示されるように、第1及び第2のアーム37A,37Bの後端部にそれぞれ同じ重量の重り47,48を取り付けた構造とすることも可能である。
さらに、リンク機構37の変更により、左右の駆動輪にエンジントルクを伝達するフロントデフ、リヤデフ等の差動装置24のみに適用されるものではなく、前後の駆動輪にエンジンからの駆動力を伝達するセンタデフにも適用することができる。センタデフに本発明が適用された場合には、横Gセンサ等を用いての電子制御は行わないため、電子制御にありがちな不自然さを感じさせることがなくなるうえに、作動レスポンスが向上し、前後輪へのトルク配分がより正確、且つ的確になり、全駆動輪は常に最適なトラクションを発揮することができるようになる。
以上述べたように本発明によれば、差動制限装置10の横G感応型機械式差動制限機構部12は、コーナリング中に横Gが発生すると、横Gに応じて旋回方向外側に動作するリンク機構37が多板クラッチ18,19を締結させ、左右、或いは前後の駆動輪に駆動トルクを伝達させる。また、差動制限装置10のトルク感応型機械式差動制限機構部11は、左右、或いは前後の駆動輪のうち1輪が空転すると、エンジン駆動力によって回転駆動されるディファレンシャルケース14と共に回転する十字型ピニオンシャフト20が左右一対のプレッシャーリング16,17を押し広げることによって多板クラッチ18,19を締結させ、空転している駆動輪の駆動トルクを減少させると共に、空転していない駆動輪の駆動トルクを増大させる。これにより、コーナ脱出時における全駆動輪のトラクションが確保され、旋回性能をより向上させることができると共に、スタック時の脱出性及び直進時の安定性を確保することができる。また、いずれの差動制限機構部11,12も機械式に作動するため、従来の電子式の差動制限機構部に比べて、作動レスポンスを向上させることができるうえに、車両構造を簡素化することができる。そのうえ、部品コストのかかる電子部品を用いていないので、製造コストを低減化することができると共に、作動が確実で、信頼性を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、リンク機構37は、多板クラッチ18,19を納めたハウジング13から車体後方に向かって張り出されていると共に、リンク機構37のほぼ左右対称となる位置には重り46、或いは47,48が着脱可能に取り付けられている。そして、リンク機構37は、加わった横Gに応じて旋回方向外側に向かって首振り動作することによって、左右、或いは前後の駆動輪の差動を制限するための多板クラッチ18,19を締結させる。これにより、リンク機構37の張り出し量や重り46、或いは47,48の重量を変更すると、横Gが加わった際の旋回方向外側に向かった動作量が変化するので、多板クラッチ18,19を締結させる締結力を容易に調整することができる。
本実施形態に係る差動制限装置が装着された差動装置の断面図である。 同例におけるピニオンシャフトとプレッシャーリングとの噛み合い状態を示した模式図である。 同例とは形態の異なるリンク機構を備えた差動制限装置の断面図である。
符号の説明
10 差動制限装置
11 トルク感応型機械式差動制限機構部
12 横G感応型機械式差動制限機構部
13 ハウジング
14 ディファレンシャルケース
15 リングギヤ
16,17 プレッシャーリング
18,19 多板クラッチ
20 十字型ピニオンシャフト(駆動力伝達部材)
21 デフベベルピニオン
23,24 デフベベルギヤ
31,32 駆動軸
37 リンク機構
37A 第1のアーム
37B 第2のアーム
37C 第3のアーム
38,39 フォーク
40,41 スリーブ
42,43 ピストン
44,45 プレッシャプレート
46,47,48 重り

Claims (3)

  1. 車両の駆動輪間の差動装置に組み込まれる差動制限装置であって、
    横Gが発生すると、前記横Gに応じて動作するリンク機構によって、左右、或いは前後の駆動輪の差動を制限するための多板クラッチを締結させて、前記左右、或いは前後の駆動輪に駆動トルクを伝達させる横G感応型機械式差動制限機構部を備えたことを特徴とする差動制限装置。
  2. 左右、或いは前後の駆動輪のうち1輪が空転すると、エンジン駆動力によって回転駆動されるディファレンシャルケースと共に回転する駆動力伝達部材が左右一対のプレッシャーリングを押し広げることによって前記多板クラッチを締結させて、空転している駆動輪の駆動トルクを減少させると共に、空転していない駆動輪の駆動トルクを増大させるトルク感応型機械式差動制限機構部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の差動制限装置。
  3. 前記リンク機構は、前記多板クラッチを納めたハウジングから車体前後方向に向かって張り出され、且つ前記リンク機構のほぼ左右対称となる位置に重りが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の差動制限装置。
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