JP2007100608A - エンジンの排気装置 - Google Patents

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直樹 中村
Yukio Haneda
幸雄 羽田
Shinji Seike
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Tamotsu Takamure
保 高群
Hidetsugu Oda
英嗣 小田
Kengo Okumura
健吾 奥村
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Abstract

【課題】本発明は、所謂直キャタ式を採用したエンジンの排気装置において、触媒担体の保持材端部の風食を、別部材を設けることなく、簡便な構造で防止することができるエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】接続コーン51の下流側先端を、全周に亘りさらに触媒担体42側に延ばすことで、「ガスブロック片部」52として、接続コーン51に一体的に形成している。すなわち、コンバータケース41の縮径段部41aに嵌挿される部位よりも、下流側に大きく延出する延出部位(ガスブロック片部52)を、接続コーン51に設けることで、保持マット47側への排気ガスGの流動を堰き止めるのである。
【選択図】図5

Description

この発明は、エンジンの排気系を構成する排気装置に関し、特に、排気マニホールドと触媒コンバータを連続して配置するエンジンの排気装置に関する。
従来から、エンジンの排気装置には、排気ポートに接続された排気マニホールドの下流側に直接、排気ガスの浄化を行う触媒コンバータを設置するものが知られている。
こうした排気装置は、触媒コンバータの設置形態から「直キャタ式」と呼ばれ、排気ガスを直ちに触媒コンバータ内に導入することから、触媒の活性化が早期に行われ、排気ガスの清浄化を図りやすいというメリットがある。
ところで、触媒コンバータでは、筒状ケース内に、例えばアルミナ・ムライト繊維等からなる「マット」という保持材を介在させて触媒担体を保持しているが、触媒コンバータの排気ガス導入側(上流側)においては、導入される排気ガスが常に触媒担体の上流側端面に均一に導入されるわけではなく、時として一方向に偏向して、前述のマットの端部に集中的に導入(ガスアタック)されることがある。
このように排気ガスが集中的に導入されると、長期間にわたり利用される触媒コンバータ内で、マット端部がガス風により侵食(風食)されてしまい、マットによる触媒担体の保持が不安定になるという問題がある。
この問題に対しては、下記特許文献1と下記特許文献2が提案されている。
まず、特許文献1では、マット端部の上流側にさらにガス耐久性の高いメッシュリングを装着することで、マット端部の風食を防いでいる。また、特許文献2では、マット端部の風食部分を他の部分よりも下流側に後退させて、マット端部の風食を防いでいる。
特開平7−80319号公報 特開2002−180826号公報
しかしながら、この特許文献1や特許文献2も、量産性等を考慮すると、決して好ましいものではなかった。
特許文献1では、「メッシュリング」という別部材を装着する必要があるため、その分、生産コストが高まり、またその組み付け性も考慮しなければならないという問題がある。
また、特許文献2では、マット端部の後退量をどの程度に設定するべきか明らかでなく、また、後退させた場合に、触媒担体の支持剛性が低下して結果的に保持材としての機能を果たし得ない等の問題がある。
そこで、本発明は、所謂直キャタ式を採用したエンジンの排気装置において、触媒担体の保持材端部の風食を、別部材を設けることなく、簡便な構造で防止することができるエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
この発明のエンジンの排気装置は、多気筒エンジンの各排気ポートに連通する複数の分岐管部と、該分岐管部の下流に設けた集合部とを備え、該集合部に連通して内部に触媒担体を収容するコンバータケース部とを有するエンジンの排気装置であって、前記コンバータケース部内で触媒担体の周囲に位置して触媒担体を保持する保持材と、前記集合部とコンバータケース部の間をつなぐ筒部材とを備え、前記コンバータケース部の上流側を、縮径段部として形成し、前記筒部材の下流側を、該縮径段部の内側に嵌挿すると共に、該筒部材の下流側に、触媒担体の端面に近接するように延びるガスブロック片部を一体形成したものである。
上記構成によれば、集合部とコンバータケース部をつなぐ筒部材の下流側をコンバータケースの縮径段部の内側に嵌挿し、その筒部材の下流側にガスブロック片部を形成することで、排気ガスの保持材側への流動を防止する。
このため、従来から設けている筒部材を利用して、触媒担体を保持する保持材の風食を防ぐことができる。
なお、ここでの「ガスブロック片部」は、縮径段部の嵌挿部位よりも触媒担体側へ延びて排気ガスの保持材側への流動を防ぐものであれば、どのような形状であっても良く、例えば、そのままストレート形状に円筒形状で延びるものであっても良いし、また、先端をやや絞った円筒形状であっても良い。さらに、風食が生じやすい部位のみで延びる片状のものであっても良い。
また、ガスブロック片部と触媒担体の端面との間隔(隙間)は、ガス圧の程度やガスブロック片部の熱膨張率等を考慮して決定することになるが、約3〜4mm程度に設定するのが望ましい。
この発明の一実施態様においては、前記筒部材と前記コンバータケース部の縮径段部との間に、両者の嵌挿深さを規制する嵌挿規制部を形成したものである。
上記構成によれば、嵌挿規制部により、筒部材のガスブロック片部のコンバータケース部への嵌挿深さを規定できる。
このため、目視できないコンバータケース部内であってもガスブロック片部の先端位置を、確実に規定できる。
よって、組み付け時及び組み付け後のガスブロック片部と触媒担体との接触を防ぐことができ、触媒担体の損傷を確実に防止できる。
なお、嵌挿規制部は、筒部材側に形成しても、コンバータケース部の縮径段部側に形成しても、さらには両側に形成してもよい。
この発明の一実施態様においては、前記分岐管部、集合部、筒部材、及びコンバータケース部を、管材又は板金成形材を溶接することで構成したものである。
上記構成によれば、排気マニホールド及び触媒コンバータの構成部材を薄肉の板材で形成して、各部材を接合することで排気装置を構成することができる。
よって、鋳造で成形したものよりも、軽量に構成することができ、排気装置全体の軽量化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記分岐管部の排気ガス流動方向に対して、前記コンバータケース部の排気ガス流動方向を屈曲させたものである。
上記構成によれば、分岐管部の排出ガス流動方向に対し、コンバータケース部の排出ガス流動方向が屈曲しているため、排気ガスがコンバータケース部内の一方向に偏向しやすくなる。
しかし、前述のようにガスブロック片部で排気ガスの保持材側への流動を防いでいるため、保持材の風食を防止することができる。
よって、より効果的に、ガスブロック片部による効果を得ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記複数の分岐管部を略同一平面内に偏平形状に配置し、前記集合部の下方に、筒部材とコンバータケース部を上下方向に連なって配置したものである。
上記構成によれば、分岐管部を同一平面内に偏平形状に配置して、筒部材とコンバータケース部を集合部の下方に上下方向に連なって配置したことで、分岐管部、集合部、筒部材、及びコンバータケース部からなる排気経路を、長手方向及び上下方向に短くレイアウトできる。
よって、排気装置の構成部品が増加しても、排気装置の占有スペースをコンパクトに構成することができる。
この発明によれば、集合部とコンバータケース部をつなぐ筒部材の下流側をコンバータケースの縮径段部の内側に嵌挿し、その筒部材の下流側にガスブロック片部を形成することで、排気ガスの保持材側への流動を防止する。
このため、従来から設けている筒部材を利用して、触媒担体を保持する保持材の風食を防ぐことができる。
よって、所謂直キャタ式を採用したエンジンの排気装置において、触媒担体の保持材端部の風食を、別部材を設けることなく、簡便な構造で防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第一実施形態)
まず、図1〜図6により、第一実施形態について説明する。図1は本実施形態のエンジン排気装置を車両に搭載した状態を示した全体側面図、図2はエンジン排気装置の側面図、図3はエンジン排気装置の平面図、図4はエンジン排気装置の後面図、図5は図4のA−A線矢視断面図、図6は本実施形態の特徴部分の詳細断面図ある。
本実施形態のエンジン排気装置1は、図1に示すように、車両前部のエンジンルームE内に横置きに搭載されたエンジン2の車両後方側に配置されるもので、エンジン2の排気ポートに連通する排気マニホールド11と、排気ガスを浄化する触媒コンバータ12とを備える。
本実施形態のエンジン2は、直列四気筒のI型エンジンであり、車両前方側に吸気マニホールド21とサージタンク22等からなる吸気系を配置し、車両後方側に排気マニホールド11と排気管13等からなる排気系を配置する、所謂「後方排気レイアウト」を採用している。
また、このエンジン2の搭載角度αは、図1に示すように、車両後方側に約10°傾斜している。また、エンジン2の排気ポート面2aも傾斜角βを約10°持って形成されている。このため、エンジン排気装置1の排気ポートとの合わせ面1aは、車両搭載状態で鉛直線から約20°後傾した角度γを持って設置されることになる。
このエンジン排気装置1では、排気マニホールド11の下流側に、直接触媒コンバータ12を設置する、所謂「直キャタ式」を採用している。そして、その下流側には、排気管13を接続して、車両後部に排気ガスを導くように構成している。
このエンジン排気装置1が採用する「直キャタ式」によると、燃焼後の排気ガスが直ちに触媒コンバータ12内に導入されることから、触媒の活性化が早期に行われ、排気ガスの浄化を図りやすいという効果が得られる。
また、本実施形態のエンジン2では、前述のように「後方排気レイアウト」を採用していることから、触媒コンバータ12の触媒がより高温状態で維持されて、活性化をより促進することができ、排気ガスの浄化をより確実に行うことができるという効果も得られる。
もっとも、このように「後方排気レイアウト」と「直キャタ式」でエンジン排気装置1を構成していることから、本実施形態では、エンジン2後方のダッシュパネル3が過熱され、車室C側に熱害が生じる可能性がある。
よって、本実施形態では、エンジン排気装置1の後方に遮熱板14を設置すると共に、触媒コンバータ12をできるだけエンジン2に近い位置で上下方向に直立するよう設置することで、ダッシュパネル3への熱害を可及的に防止している。
なお、図1で、4はボンネット、5はフロントパンパー、6は前輪、7はアンダーカバーを示している。
次に、このエンジン排気装置1の詳細構造を、図2〜図4により説明する。
このエンジン排気装置1は、前述のように、排気マニホールド11と触媒コンバータ12とを備えている。
このうち、排気マニホールド11は、図3に示すように、エンジン2の1番〜4番気筒23a〜23dの各排気ポート24a〜24dに対応すべく4つの分岐管部31a〜31dを有し、その下流位置に排気ガスを集合させる集合部32を有している。
また、分岐管部31a〜31dのエンジン側(上流側)には、エンジン2に対して締結固定する平板状の締結フランジ33を溶接固定している。図4に示すように、この締結フランジ33には、各分岐管部31a〜31d間に千鳥状に締結ボルトを挿通するボルト挿通孔34…を形成しており、これにより、各分岐管部31a〜31dと排気ポート24a〜24dの間を強固に締結固定するように構成している。
分岐管部31a〜31dは、1番気筒23aに対応する分岐管部31aを管材(パイプ材)で構成し、その他の分岐管部31b〜31dをプレス成形の板金成形材を「もなか状」に二枚重ねることで構成している。この板金成形材による分岐管部31b〜31dは、周縁に接合フランジ35…を設け、内部に空洞を形成することで、排気通路として構成している。
また、集合部32も、この分岐管部31b〜31dに連なって、板金成形材を「もなか状」に二枚重ねて周囲の接合フランジ35を溶接することで構成している。この集合部32の中央上面には、Oセンサ(図示せず)を取り付けるためのセンサボス部36を形成している。
この排気マニホールド11は、図4に示すように、4つの分岐管部31a〜31dを略同一平面に偏平状に配置しつつ、やや上方側に隆起するように形成して、集合部32を上方に位置するように設定している。これにより、その下方に位置する触媒コンバータ12の設置スペースを確保して、エンジン排気装置1全体のコンパクト化を図っている。
図2に示すように、触媒コンバータ12は、円筒状のコンバータケース41と、コンバータケース41に所定の間隔をおいて直列に配置され、それぞれコンバータケース内で保持される2つの触媒担体42、42と、その下流位置で上方側に屈曲した屈曲シェル43と、さらにその下流位置で車両後方側に屈曲した屈曲パイプ44と、排気管13に連結される球面ジョイント部45とを備えている。
このうち、コンバータケース41には、その中央にOセンサ(図示せず)のセンサボス部46を形成している。
コンバータケース41の大きさは、内部に収容する触媒担体42の大きさによって決まるが、本実施形態では、排気ガスのさらなる早期活性化を考慮して、長さの短い触媒担体42、42を2つ直列配置する構造を採用していることから、コンバータケース41を長いもので構成している。
また、コンバータケース41の上流側端と下流側端には、それぞれ縮径段部41a、41bを形成しており、排気ガスの流入口と排出口をそれぞれ絞っている。
触媒担体42は、詳細には図示しないが、セラミック製のモノリス担体で構成され、ハニカム構造を有している。そして、その内部のガス通路面に触媒金属を担持させて、その通路内に排気ガスを導入することで、排気ガスを浄化できるように構成している。
図2及び図4に示すように、排気マニホールド11と触媒コンバータ12との間には、両者を連通する接続コーン51を介装している。
この接続コーン51は、所謂「じょうご」を逆にしたような筒状部材で構成され、図2に示すように、排気マニホールド11の集合部32下面の開口部32aと、触媒コンバータ12の上流側の縮径段部41aとに、それぞれ上下端を差込むことで、両者の間を連通している。
この接続コーン51と、排気マニホールド11及び触媒コンバータ12との接合構造について、図5を利用して、さらに詳細に説明する。
図5に示すように、接続コーン51は、その上部の開口51aを排気マニホールド11の開口部32aの内側に嵌挿し、下部の開口51bを触媒コンバータ12のコンバータケース41の内側に嵌挿している。特に、下部の開口51bは、コンバータケース41の上流側の縮径段部41aの内側に差し込むことで結合している。そして、各部材を組み上げた後、アーク溶接で肉盛り溶接U…することで、各部材11,51,41を接合固定している。
このように、接合固定されることで、接続コーン51を介して、排気マニホールド11と触媒コンバータ12とが略直角に屈曲配置されることになり、エンジン排気装置1を長手方向でもコンパクトに構成している。
ところで、図5にも示すように、排気ガスGは、排気マニホールド11から触媒コンバータ12に流れ込むが、前述のように排気マニホールド11と触媒コンバータ12が屈曲配置されているため、排気ガスGの流動方向も、ほぼ直角に屈曲することになり、矢印に示すように、触媒コンバータ12の一方側、具体的には車両後方側(図面では右側)に偏向して流動することになる。
このため、排気ガスGが、触媒担体42とコンバータケース41の間に位置する触媒担体42の保持材たる「保持マット」47の側に、集中的に偏向して流動してしまうことになる。
ここで、保持マット47とは、例えば、アルミナ・ムライト繊維等を織り合わせて構成したものであり、円柱状の触媒担体42の周囲に巻き付け、コンバータケース41内に挿入することで、厚み方向に圧縮されて、触媒担体42に所定の面圧を与えた状態で、触媒担体42を保持するものである。
前述のように、保持マット47側に排気ガスGが集中的に流動する状態(ガスアタック)が長期間続くと、排気ガスのガス風により、保持マット47の端部が侵食されてしまうことになり、所謂「風食」が生じる。この風食により、保持マット47の面圧力が低下して、保持マット47の触媒担体42の保持機能が低下するという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、接続コーン51の下流側先端を、全周に亘りさらに触媒担体42側に延ばすことで、「ガスブロック片部」52として、接続コーン51に一体的に形成している。すなわち、コンバータケース41の縮径段部41aに嵌挿される部位よりも、下流側に大きく延出する延出部位(ガスブロック片部52)を、接続コーン51に設けることで、保持マット47側への排気ガスGの流動を防止しているのである。
具体的には、図6に示すように、接続コーン51の下流側先端を、ガスブロック片部52(クロスハッチングした部位)として触媒担体42の端面42a側に延設している。
このため、破線矢印に示すような排気ガスG´の保持マット47側への流動を防ぐことができ、保持マット47端部の風食を防ぐことができる。
但し、このガスブロック片部52が触媒担体42に当接してしまうと、触媒担体42の端面42aを損傷させるおそれがあるため、あまり延設するのは望ましくない。そこで、本実施形態では、排気ガスのガス圧やガスブロック片部52の熱膨張率並びに各部材の組み付け誤差等を考慮して、触媒担体42の端面42aとガスブロック片部52との隙間Sを約3〜4mmとなるように設定している。
このように、ガスブロック片部52を設定することで、保持マット47端部の風食を防ぐことができつつも、組み付け時や組み付け後の触媒担体42の損傷を防止することができる。
なお、この隙間Sの設定は、組立て治具によって規定することで管理することができる。
次に、本実施形態における作用効果について、詳述する。
本実施形態によれば、集合部32とコンバータケース41をつなぐ接続コーン51の下流側をコンバータケース41の縮径段部41aの内側に嵌挿し、その接続コーン51の下流側にガスブロック片部52を形成することで、保持マット47側への排気ガスの流動を防止する。
このため、従来から設けている接続コーン51を利用して、触媒担体42を保持する保持マット47の風食を防ぐことができる。
よって、所謂直キャタ式を採用したエンジン排気装置1において、触媒担体42の保持マット47の端部の風食を、別部材を設けることなく、簡便な構造で防止することができる。
なお、排気ガスの流動の偏向は、本実施形態では、排気マニホールド11と触媒コンバータ12の配置関係で生じているが、これ以外の要因で、流動の偏向が生じる場合であっても、本実施形態のように、接続コーン51の下流側にガスブロック片部52を設けて、保持マット47の風食を防止するようにしても良い。
また、本実施形態では、分岐管部31a〜31d、集合部32、接続コーン51、及びコンバータケース41を、管材又は板金成形材を溶接することで構成している。
このため、排気マニホールド11及び触媒コンバータ12の構成部材を薄肉の板材で形成して、各部材を接合することでエンジン排気装置1を構成することができる。
よって、鋳造で成形したものよりも、軽量に構成することができ、エンジン排気装置1全体の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、複数の分岐管部31a〜31dを略同一平面内に偏平形状に配置し、集合部32の下方に、接続コーン51とコンバータケース41を上下方向に連なって配置している。
このため、分岐管部31a〜31d、集合部32、接続コーン51、及びコンバータケース41からなる排気経路を、長手方向及び上下方向に短くレイアウトできる。
よって、エンジン排気装置1の構成部品が増加しても、エンジン排気装置1の占有スペースをコンパクトに構成することができる。
特に、本実施形態のように、後方排気レイアウトを採用したエンジン2では、ダッシュパネル3との間のレイアウトスペースが制限されるため、本実施形態のエンジン排気装置1のようにコンパクトに構成することが、有効である。
(第二実施形態)
次に、図7で第二実施形態について説明する。図7は、第一実施形態の図5に対応する断面図であり、同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、図示していない構成要素については、第一実施形態と同様である。
この第二実施形態は、接続コーン151に、外側に突出する規定ダボ部153を形成することで、接続コーン151の嵌挿時における嵌挿深さを規定するものである。
具体的には、図7に示すように、接続コーン151の嵌挿部位の上端位置に、全周に三箇所(図面では二箇所)、外方側に突出する規定ダボ部153を形成して、この規定ダボ部153を、コンバータケース41への嵌挿時に、コンバータケース41の縮径段部41a端部に係合するように構成して、接続コーン51の嵌挿深さを規定するものである。
このように、規定ダボ部153を設けたことにより、組立て時に、作業者が規定ダボ部153をコンバータケース41の縮径段部41aの端部に係合するよう嵌挿するだけで、確実に接続コーン51の嵌挿深さを規定することができる。
このため、前述した触媒担体42端面とガスブロック片部52との隙間S(図6参照)を、確実に確保することができ、目視できないコンバータケース41内での隙間Sの管理を確実に行うことができる。
本実施形態によれば、規定ダボ部153により、接続コーン51のガスブロック片部52のコンバータケース41部への嵌挿深さを規定できる。
このため、目視できないコンバータケース41内であっても、ガスブロック片部52の先端位置を、確実に規定できる。
よって、組み付け時及び組み付け後のガスブロック片部52と触媒担体42との接触を防ぐことができ、触媒担体42の損傷を確実に防止できる。
なお、その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
また、この第二実施形態の変形形態として、規定ダボ部153の点在に代えて、全周に環状ビード部を形成してもよい。
(第三実施形態)
次に、図8で第三実施形態について説明する。図8も、第一実施形態の図5に対応する断面図であり、同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、図示していない構成要素については、第一実施形態と同様である。
この第三実施形態も、接続コーン251に凹状に窪む規定凹部253aを形成する共に、コンバータケース41の縮径段部41aに対応する規定凸部253bを形成することで、接続コーン251の嵌挿時における嵌挿深さを規定するものである。
すなわち、接続コーン251だけではなく、コンバータケース41にも嵌挿深さを規定する規定部(253b)を設けることで、接続コーン51の嵌挿深さを規定するものである。
このように、コンバータケース41にも、嵌挿深さを規定する規定凸部253bを形成したことにより、接続コーン251の規定凹部253aと相俟って、接続コーン251の抜け方向においても、位置が規定されるため、より確実に、接続コーン251の嵌挿深さを規定することができる。
また、規定凹部253aと規定凸部253bの周方向位置を適切に設定した場合には、接続コーン251とコンバータケース41との周方向位置も規定することができるため、嵌挿方向(軸方向)だけでなく、周方向においても両者251,41の位置を規定することができる。
よって、本実施形態によれば、より確実に接続コーン51の嵌挿深さを規定することができると共に、周方向においても接続コーン51とコンバータケース41の位置を規定することができる。
したがって、組み付け時及び組み付け後のガスブロック片部52と触媒担体42との接触を確実に防ぐことができると共に、周方向においても、ガスブロック片部52と触媒担体42との位置を管理することができる。
その他の作用効果については、前述の第一、第二実施形態と同様である。
(第四実施形態)
次に、図9で第四実施形態について説明する。図9も、第一実施形態の図5に対応する断面図であり、同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、図示していない構成要素については、第一実施形態と同様である。
この第四実施形態は、接続コーン351のガスブロック片部のうち、車両前方側部分(図面右側部分)を短縮、又は無くすことで、排気ガスが偏向する車両後方側部位を中心にしてガスブロック片部352を設けたものである。
この実施形態では、接続コーン351の下流側の開口351bを傾斜させてガスブロック片部352を形成しているが、その他、一部を突出させてガスブロック片部を形成してもよい。
このように、一部分(排気ガスの偏向部分)にのみガスブロック片部352を設けた場合でも、排気ガスの偏向位置にガスブロック片部352を設けていれば、その他の部分では、保持マット47に直接排気ガスのガス風が作用しないため、保持マット47の風食を防ぐことができる。
本実施形態では、ガスブロック片部352の車両前方側部分を短縮、又は無くしているため、接続コーン351を効率的に形成することができ、接続コーン351の生産性をより向上することができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明のコンバータケース部は、コンバータケース41に対応し、
以下、同様に、
保持材は、保持マット47に対応し、
筒部材は、接続コーン51、接続コーン151、接続コーン251、接続コーン351に対応し、
嵌挿規制部は、規定ダボ部153、規定凹部253a、規定凸部253bに対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるエンジンの排気装置に適用する実施形態を含むものである。
第一実施形態のエンジン排気装置を車両に搭載した状態の全体側面図。 エンジン排気装置の側面図。 エンジン排気装置の平面図。 エンジン排気装置の後面図。 図4のA−A線矢視断面図。 本実施形態の特徴部分の詳細断面図。 第二実施形態の断面図。 第三実施形態の断面図。 第四実施形態の断面図。
符号の説明
E…エンジンルーム
G…排気ガス
1…エンジン排気装置
2…エンジン
11…排気マニホールド
12…触媒コンバータ
31a〜31d…分岐管部
32…集合部
41…コンバータケース(コンバータケース部)
41a…縮径段部
42…触媒担体
47…保持マット(保持材)
51,151,251,351…接続コーン(筒部材)
52,352…ガスブロック片部
153…規定ダボ部(嵌挿規制部)
253a…規定凹部(嵌挿規制部)
253b…規定凸部(嵌挿規制部)

Claims (5)

  1. 多気筒エンジンの各排気ポートに連通する複数の分岐管部と、該分岐管部の下流に設けた集合部とを備え、該集合部に連通して内部に触媒担体を収容するコンバータケース部とを有するエンジンの排気装置であって、
    前記コンバータケース部内で触媒担体の周囲に位置して触媒担体を保持する保持材と、
    前記集合部とコンバータケース部の間をつなぐ筒部材とを備え、
    前記コンバータケース部の上流側を、縮径段部として形成し、
    前記筒部材の下流側を、該縮径段部の内側に嵌挿すると共に、該筒部材の下流側に、触媒担体の端面に近接するように延びるガスブロック片部を一体形成した
    エンジンの排気装置。
  2. 前記筒部材と前記コンバータケース部の縮径段部との間に、両者の嵌挿深さを規制する嵌挿規制部を形成した
    請求項1記載のエンジンの排気装置。
  3. 前記分岐管部、集合部、筒部材、及びコンバータケース部を、管材又は板金成形材を溶接することで構成した
    請求項1又は2記載のエンジンの排気装置。
  4. 前記分岐管部の排気ガス流動方向に対して、前記コンバータケース部の排気ガス流動方向を屈曲させた
    請求項1〜3記載のいずれか1つのエンジンの排気装置。
  5. 前記複数の分岐管部を略同一平面内に偏平形状に配置し、
    前記集合部の下方に、筒部材とコンバータケース部を上下方向に連なって配置した
    請求項1〜4記載のいずれか1つのエンジンの排気装置。
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