JP2007092669A - エンジンの排気装置 - Google Patents

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保 高群
Hidetsugu Oda
英嗣 小田
Kengo Okumura
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Abstract

【課題】本発明は、排気マニホールドの分岐管部を偏平形状としたエンジンの排気装置において、生産性等の要求により、排気マニホールドへOセンサをオフセットして取り付けた場合であっても、各気筒間における酸素濃度の検出精度のばらつきを抑えることができるエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】管材で構成した1番分岐管部31aは、その下流側通路60を、集合部32を構成する板金プレス体32Aの中に所定量差し込むことで、延長部61を構成して、1番気筒の排気ガスをOセンサS1側に導くようにしている。
【選択図】図5

Description

この発明は、エンジンの排気系を構成する排気装置に関し、特に、直列多気筒エンジンの排気ポートに接続される排気マニホールドと、その排気マニホールドに取り付けられるOセンサと、を備えたエンジンの排気装置に関する。
エンジンの排気装置は、エンジンの排気ポートに接続されて排気ガスの通路となる排気マニホールドを備えているが、この排気マニホールドには、各気筒に対応する複数の分岐管部と、各分岐管部を集合させる集合部と、分岐管部を排気ポート側に締結する締結フランジ部とを有している。
直列多気筒エンジンにおいては、この排気マニホールドの占有スペース等を考慮して、各分岐管部が、上流側端部と下流側端部とが略同一高さとなるように、ほぼ偏平状となった排気マニホールドを採用する場合がある。
例えば、下記特許文献1には、こうした偏平状の分岐管部を採用した排気マニホールドが開示されている(文献中の図1〜図5参照)。
ところで、排気マニホールドには、排気ガス中の酸素濃度を検出するOセンサを、分岐管部から排気ガスを集合させる集合部に取り付ける場合がある。
この場合、Oセンサは、全ての気筒の燃焼状態を一本で検出する必要があるため、各気筒から均等な位置に設置されるのが望ましく、直列四気筒エンジンであれば、気筒列方向の中央位置(2番気筒と3番気筒との間)に取り付けられるのが理想的である。前述の特許文献1でも、Oセンサは、気筒列方向の中央位置に取り付けられている。
特開2000−204945号公報
ところで、エンジン等を量産する場合には、生産効率を高めることが求められる。そこで、前述のOセンサも、予め排気マニホールドに組み付けておき、排気マニホールドとともに、エンジンへ組み付けることが考えられる。
もっとも、排気マニホールドをエンジンへ組み付ける場合には、締結フランジ部で締結固定することから、集合部の上方で突出するOセンサと、締結フランジ部中央の締結部とがオーバーラップしてしまい、締結作業時において、インパクトレンチ等の締結ツールと、Oセンサとが干渉してしまう可能性があった。
そこで、締結フランジ部の中央締結部の締結作業空間を確保するため、Oセンサの設置位置を、気筒列方向の何れか一方にオフセットさせることが考えられる。
しかしながら、このようにOセンサをオフセットして設置すると、各気筒間で酸素濃度の検出精度がばらついてしまうという問題がある。
これは、まず、Oセンサをオフセット配置すると、両端の1番気筒と4番気筒との間でOセンサまでの距離が大きく異なってしまい、オフセットした反対側の気筒からの排気ガスを十分に捕捉することができないという要因があり、また、そのオフセットした反対側の気筒からの排気ガスは、隣接気筒である2番気筒又は3番気筒からの排気ガスにより、排気干渉の影響も受けてしまい、よりOセンサまで到達させにくいという要因があり、さらに、2番気筒と3番気筒との間においても、Oセンサまでの距離が異なることから検出精度に差が生じるという要因があるからである。
そこで、本発明は、排気マニホールドの分岐管部を偏平状としたエンジンの排気装置において、生産性等の要求により、排気マニホールドへOセンサをオフセットして取り付けた場合であっても、各気筒間における酸素濃度の検出精度のばらつきを抑えることができるエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
この発明のエンジンの排気装置は、直列多気筒エンジンの各排気ポートに連通する複数の分岐管部と、該分岐管部の下流に設けた集合部と、前記各分岐管部の上流をエンジン本体に締結する締結フランジ部とを有する排気マニホールドを備えたエンジンの排気装置において、前記各分岐管部の上流側端部と下流側端部とが略同一高さとなるように各分岐管部を偏平状に構成し、前記集合部の上面に気筒列方向の一方側にオフセットさせてOセンサを設置して、前記分岐管部の内、前記Oセンサのオフセット方向とは反対側端部の分岐管部の下流側通路を、隣接する分岐管部の下流側通路の開口の前方位置まで一部重なるように延長して、該反対側端部の分岐管部の下流側通路を前記Oセンサに指向するように設置したものである。
上記構成によれば、Oセンサのオフセット方向と反対側端部の分岐管部(以下、反対側分岐端部)の下流側通路をOセンサに指向するように設置したことで、反対側分岐管部からOセンサへ排気ガスが到達しやすくなり、また、その下流側通路が隣接する分岐管部の下流側通路の開口の前方位置に一部重なることで、反対側分岐管部の下流側通路における通路壁が仕切り壁となって、隣接する分岐管部から排出される排気ガスの影響を受けにくくできる。さらに、この通路壁が、隣接する分岐管部からの排気ガスをOセンサ側へガイドする案内壁となる。
このため、反対側分岐管部の下流側通路を延長したことにより、反対側分岐管部からの排気ガスの酸素濃度の検出を精度良く行うことができ、またその下流側通路の通路壁によって、隣接する分岐管部からの排気ガスの影響を受けにくくでき、その隣接する分岐管部からの排気ガスをもOセンサ側へ案内することができる。
なお、Oセンサのオフセット方向は、気筒列方向の中心からいずれか一方側にオフセットするものであれば良く、例えば、直列4気筒エンジンであれば、2番気筒側、3番気筒側、何れにオフセットしても良い。
また、排気マニホールド自体は、プレス成形によって形成しても、鋳造成形によって形成してもよい。
この発明の一実施態様においては、前記Oセンサを、エンジン本体の側面視で、前記締結フランジ部の中間締結部位を避けてオフセット配置したものである。
上記構成によれば、Oセンサを締結フランジ部の中間締結部位を避けてオフセット配置したことで、排気マニホールドをエンジン本体に締結固定する際に、締結ツールとOセンサが干渉することがない。
このため、Oセンサを予め排気マニホールドを組み付けていても、にエンジン本体に排気マニホールドを締結固定することができる。
よって、Oセンサを予め組み付けることで、生産効率を高めて排気マニホールドをエンジン本体に取り付けることができる。
この発明の一実施態様においては、前記反対側端部の分岐管部をパイプ材で構成する一方、他の分岐管部を上下二分割の板金プレス体を溶接して構成しており、前記反対側端部の分岐管部の一部を前記板金プレス体の内方に挿入固定して構成したものである。
上記構成によれば、反対側分岐管部をパイプ材で構成して、他の分岐管部を上下二分割の板金プレス体で構成することになる。
よって、反対側分岐管部における延長部分(通路壁)を、容易且つ安価に製作するができ、また、排気マニホールド自体も、軽量化を図りつつ低コスト化も図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記集合部の下方位置に、触媒担体を収容する触媒コンバータを、直接上下方向に延びるように設置したものである。
上記構成によれば、集合部の下方に上下方向に延びるように、直接触媒コンバータを設置することで、所謂「直キャタ」レイアウトを採用しつつも、触媒コンバータの占有スペースを水平方向に広げることなく、コンパクトに構成できる。
よって、偏平状の排気マニホールドと相まって、排気装置をコンパクトに構成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記分岐管部の上流側端部より下流側端部を、エンジン本体の側面視で上方側に位置するように設定したものである。
上記構成によれば、分岐管部の下流側端部を上方側に位置させることで、触媒コンバータの設置位置を上方側に設定することができる。
よって、上下方向に延びる長い触媒コンバータを直接排気マニホールドの下方に設置しても、下方側への突出量を少なくできるため、排気装置をよりコンパクトに構成することができる。
この発明によれば、反対側分岐管部の下流側通路を延長したことにより、反対側分岐管部からの排気ガスの酸素濃度の検出を精度良く行うことができ、また、その下流側通路の通路壁によって、隣接する分岐管部からの排気ガスの影響を減少させつつ、その排気ガス自体もOセンサ側に案内することができる。
よって、排気マニホールドの分岐管部を偏平状としたエンジンの排気装置において、生産性等の要求により、排気マニホールドへOセンサをオフセットして取り付けた場合であっても、各気筒間における酸素濃度の検出精度のばらつきを抑えることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第一実施形態)
まず、図1〜図6により、第一実施形態について説明する。図1は本実施形態のエンジンの排気装置を車両に搭載した状態を示した全体側面図、図2はエンジンの排気装置の側面図、図3はエンジンの排気装置の平面図、図4はエンジンの排気装置の後面図、図5は排気マニホールドの平面図、図6は図4のA−A線矢視断面図である。
本実施形態のエンジンの排気装置1は、図1に示すように、車両前部のエンジンルームE内に横置きに搭載されたエンジン2の車両後方側に配置されるもので、エンジン2の排気ポートに連通する排気マニホールド11と、排気ガスを浄化する触媒コンバータ12とを備える。
本実施形態のエンジン2は、直列四気筒のI型エンジンであり、車両前方側に吸気マニホールド21とサージタンク22等からなる吸気系を配置し、車両後方側に排気マニホールド11と排気管13等からなる排気系を配置する、所謂「後方排気レイアウト」を採用している。
また、このエンジン2の搭載角度αは、図1に示すように、車両後方側に約10°傾斜している。また、エンジン2の排気ポート面2aも傾斜角βを約10°持って形成されている。このため、排気装置1の排気ポートとの合わせ面1aは、車両搭載状態で鉛直線から約20°後傾した傾斜角γを持つことになる。
この排気装置1では、排気マニホールド11の下流側に、直接触媒コンバータ12を設置する、所謂「直キャタ式」を採用している。そして、その下流側には、排気管13を接続して、車両後部に排気ガスを導くように構成している。
この排気装置1が採用する「直キャタ式」によると、燃焼後の排気ガスが直ちに触媒コンバータ12内に導入されることから、触媒の活性化が早期に行われ、排気ガスの浄化を図りやすいという効果が得られる。
特に、触媒コンバータ内の触媒担体42a、42bを上下二つに直列配置したことで、大きな触媒担体一つを加熱するよりも、触媒担体を早期に加熱することができ、より触媒の活性化が促進される。
また、本実施形態のエンジン2では、前述のように「後方排気レイアウト」を採用していることから、触媒コンバータ12の触媒がより高温状態で維持されて、活性化をより促進することができ、排気ガスの浄化をより確実に行うことができるという効果も得られる。
もっとも、このように「後方排気レイアウト」と「直キャタ式」でエンジンの排気装置1を構成していることから、本実施形態では、エンジン2後方のダッシュパネル3が過熱され、車室C側に熱害が生じる可能性がある。
よって、本実施形態では、エンジンの排気装置1の後方に遮熱板14を設置すると共に、触媒コンバータ12をできるだけエンジン2に近い位置で上下方向に延びるように設置することで、ダッシュパネル3への熱害を可及的に防止している。
なお、図1で、4はボンネット、5はフロントパンパー、6は前輪、7はアンダーカバーを示している。
次に、この排気装置1の詳細構造を、図2〜図4により説明する。
この排気装置1は、前述のように、排気マニホールド11と触媒コンバータ12とを備えている。
このうち、排気マニホールド11は、図3に示すように、エンジン2の1番〜4番気筒23a〜23dの各排気ポート24a〜24dに対応すべく4つの分岐管部31a〜31dを有し、その下流に排気ガスを集合させる集合部32を有している。また、各分岐管部31a〜31dのエンジン側の端部(上流側端部)には、エンジン2に対して締結固定する平板状の締結フランジ部33を溶接固定している。
図4に示すように、締結フランジ部33には、千鳥状に各分岐管部31a〜31d間に等間隔で締結ボルトを挿通するボルト挿通孔34…を形成している。このため、各排気ポート24a〜24dに対して、均等の締結面圧を与えて各分岐管部31a〜31dに固定することができる。
分岐管部31a〜31dは、1番気筒23aに対応する分岐管部31a(以下、1番分岐管部)を管材(パイプ材)で構成し、その他の分岐管部31b〜31dをプレス成形の板金プレス体32A,32Bを「もなか状」に二枚重ねることで構成している。この板金プレス体32A,32Bによる分岐管部31b〜31dは、周縁に接合フランジ34…を設け、内部に空洞を形成することで、排気通路を構成している。
また、集合部32も、この分岐管部31b〜31dに連なって、板金プレス体32A,32Bを「もなか状」に上下二枚重ねて、周囲の接合フランジ35を溶接することで構成している。この集合部32の中央上面には、OセンサS1(一点鎖線)を取り付けるセンサボス部36を形成している。
このOセンサS1のセンサボス部36は、エンジン2本体の側面視で、気筒列方向の中央位置から、やや3番気筒23c側(図3の上方側)にオフセットして形成されている。これは、締結フランジ部33の中央部位のボルト挿通孔34aと気筒列方向でオーバーラップしないようにするためである。
すなわち、前述のように、締結フランジ部33には、各気筒間に等間隔でボルト挿通孔34…を形成しているが、中央部位のボルト挿通孔34aの締結作業の際に、生産効率を高めるためにセンサボス部36に予め組み付けられたOセンサS1と、締結ツールたるインパクトレンチ(図示せず)とが干渉してしまうのを避けるため、センサボス部36を3番気筒23d側にオフセットして形成されているのである。
この排気マニホールド11は、図4に示すように、4つの分岐管部31a〜31dの上流側端部311(図2参照)と下流側端部312(図2参照)とが略同一平面で偏平状に位置するように構成して、さらに、分岐管部の下流側端部312がやや上方に位置するように構成している。そして、その下流の集合部32を、やや上方側に位置するように構成している。
このように構成することで、分岐管部の上下方向に占めるスペースをコンパクトに構成して、さらに、その下方位置に直接配置する上下方向に延びる触媒コンバータ12の設置スペースを上下方向で確保して、下方に突出する触媒コンバータ12の量を少なくして排気装置1全体のコンパクト化を図っている。
図2に示すように、触媒コンバータ12は、円筒状のコンバータケース41と、コンバータケース41内で保持される触媒担体42a、42bと、その下流位置で上方側に屈曲した屈曲シェル43と、さらにその下流位置で車両後方側に屈曲した屈曲パイプ44と、排気管13に連結される球面ジョイント部45とを備えている。
このうち、コンバータケース41には、その中央位置に、第二のOセンサS2(一点鎖線)のセンサボス部46を形成している。
この第二のOセンサS2は、集合部32のOセンサS1と共に、排気ガスの酸素濃度を検出して、エンジン制御の制御ユニット(図示せず)に所定の検出信号(例えば、排気ガス浄化率信号等)を送信するように構成している。
コンバータケース41の大きさは、内部に収容する触媒担体42a、42bの大きさによって決まるが、本実施形態では、排気ガスの浄化性を考慮して、二つの触媒担体42a、42bを直列に収容していることから、コンバータケース41も長いもので構成している。
また、コンバータケース41の上流側端と下流側端には、それぞれ縮径段部41a、41bを形成しており、排気ガスの流入口と排出口をそれぞれ絞っている。
触媒担体42は、詳細には図示しないが、セラミック製のモノリス担体で構成され、ハニカム構造を有している。そして、その内部のガス通路面に触媒金属を担持させて、その通路内に排気ガスを導入することで、排気ガスを浄化できるように構成している。
また、図2及び図4に示すように、排気マニホールド11と触媒コンバータ12との間には、両者を連通する接続コーン51を介装している。
以上のような構成により、本実施形態の排気装置が構成されるが、本実施形態の特徴部分は、前述の1番分岐管部31aと、集合部32との結合部位の構造である。そこで、次に、この結合部位の構造について説明する。
図5に示すように、管材で構成した1番分岐管部31aは、その下流側通路60を、集合部32を構成する板金プレス体32Aの中に所定量挿入固定することで、延長部61を構成して、1番気筒23a(図3参照)の排気ガスをOセンサS1側に導くようにしている。
この延長部61は、図6にも示すように、近接する気筒である2番気筒の分岐管部(以下、2番分岐管部)31bの下流側通路の開口の前方位置まで、一部が重なるように延設しており、また、その延長部61aの開口は、気筒列方向中央のOセンサS1(図5参照)側を指向している。なお、この延長部61の長さは、特に規定しないが、例えば、2〜3cmにすることが考えられる。
このように、1番分岐管部31aに延長部61を設けることで、エンジンの排気ガスは、図6に示すように流動する。
まず、1番分岐管部31aの排気ガス(矢印a)は、集合部32内に入っても、下流側通路60の延長部61で流動方向が一定方向に規定されるため、OセンサS1側へ、より排気ガスが流動しやすくなる。
また、延長部61のエンジン側(図面上方側)の通路壁61aが、仕切り壁としての機能を果たすため、2番分岐管部31bからの排気ガス(矢印b)の影響が、可及的に抑えられることになり、1番分岐管部31aの排気ガスの方向性が失われることはない。
さらに、その通路壁61aがあることにより、2番分岐管部の排気ガス(矢印b)も、気筒列中央側(図面右側)に流動しやすくなり、この通路壁61aが2番分岐管部31bの排気ガスの案内壁としても機能することになる。
このように、排気ガスが流動することで、気筒列方向にOセンサS1をオフセットして設置した場合であっても、検出精度を高めて各気筒間の検出精度のばらつきをなくすことになる。
すなわち、OセンサS1を3番気筒23c側にオフセットして設置した場合には、1番気筒23aからの距離が長くなり、1番気筒23aの排気ガスを十分に流動させることができなくなるが、延長部61を設けたことで、1番気筒23aの排気ガスを確実にOセンサS1側に流動させることができ、OセンサS1へ排気ガスが到達しやすくなる。
また、直列多気筒エンジンで分岐管部31a〜31bを偏平状とした場合には、隣接する気筒から排出される排気ガスの影響を受けやすくなるが、延長部61の通路壁61aが仕切り壁として機能することで、1番気筒23aの排気ガスの流動に、2番気筒23bの排気ガスが影響を与えることがない。
加えて、2番気筒23bの排気ガスも、延長部61の通路壁61aが案内壁として機能することで、OセンサS1側に流動しやすくなるのである。
次に、本実施形態における作用効果について、詳述する。
本実施形態は、各分岐管部31a〜31bの上流側端部311と下流側端部312とが略同一高さとなるように各分岐管部を偏平状に構成し、集合部32の上面に気筒列方向の一方側(3番気筒23c側)にオフセットさせてOセンサS1を設置して、1番分岐管部31aの下流側通路60を、隣接する2番分岐管部31aの下流側通路の開口の前方位置まで一部重なるように延長して、1番分岐管部31aの下流側通路60をOセンサS1に指向するように設置したものである。
上記構成によれば、1番分岐管部31aの下流側通路60をOセンサS1に指向するように設置したことで、1番分岐管部31aからOセンサS1へ排気ガスが到達しやすくなり、また、その下流側通路60が隣接する2番分岐管部31bの下流側通路の開口の前方位置に一部重なることで、延長部61の通路壁61aが仕切り壁となって、2番分岐管部31bから排出される排気ガスの影響を受けにくくできる。さらに、この通路壁61aが、2番分岐管部31bからの排気ガスをOセンサS1側へガイドする案内壁となる。
このため、1番分岐管部31aの下流側通路に延長部61を設けたことにより、1番分岐管部31aからの排気ガスの酸素濃度の検出を精度良く行うことができ、また、その下流側通路の通路壁61aによって、2番分岐管部31bからの排気ガスの影響を受けにくくでき、その2番分岐管部31bの排気ガスも、OセンサS1側へ案内することができる。
よって、排気マニホールド11の分岐管部31a〜31dを偏平形状としたエンジンの排気装置1において、生産性の要求により、排気マニホールド11へOセンサS1をオフセットして取り付けた場合であっても、各気筒間における酸素濃度の検出精度のばらつきを抑えることができる。
なお、OセンサS1のオフセット方向は、本実施形態のように、3番気筒23c側に限られるものではなく、2番気筒23b側にオフセットしても良い。この場合は、4番気筒23dの分岐管部31dを管材で構成して、その下流側通路に延長部を設けることになる。
また、この実施形態は、1番分岐管部31aを管材(パイプ材)で構成する一方、他の分岐管部31b〜31dを上下二分割の板金プレス体32A,32Bを溶接することで構成しており、1番分岐管部31aの一部を前記板金プレス体32A,32Bの内方に挿入固定して、延長部61を構成したものである。
よって、1番分岐管部31aの延長部61(通路壁61a)を、容易且つ安価に製作するができ、また、排気マニホールド11自体も、軽量化を図りつつ低コスト化も図ることができる。
また、この実施形態は、集合部32の下方位置に、直接、触媒担体42a、42bを収容する触媒コンバータ12を、上下方向に延びるように設置したものである。
このため、所謂「直キャタ」レイアウトを採用しつつも、触媒コンバータ12の占有スペースを水平方向に広げることなく、コンパクトに構成できる。
よって、偏平状の排気マニホールド11と相まって、排気装置1を全体的にコンパクトに構成することができる。
また、この実施形態は、分岐管部31a〜31dの上流側端部311より下流側端部312を、エンジン本体の側面視で上方側に位置するように設定したものである。
このため、触媒コンバータ12の設置位置を上方側に設定することができる。
よって、上下方向に延びる長い触媒コンバータ12を直接排気マニホールド11の下方に設置しても、下方側への突出量を少なくできるため、排気装置1をよりコンパクトに構成することができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について、図7を利用して説明する。図7は、第一実施形態の図6に対応する断面図であり、同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、図示していない構成要素については、第一実施形態と同様である。
この第二実施形態は、1番分岐管部31aの延長部61の通路壁61aをやや通路内方側に傾斜させて、2番分岐管部31bの排気ガスの案内壁としての機能をさらに高めたものである。
具体的には、図7に示すように、延長部161の通路壁161aに傾斜角θを持たせ、2番分岐管部31bの排気ガスのOセンサS1側への流動を、抵抗をより少なくして、確実にガイドできるようにしている。
このように、本実施形態では、延長部161の通路壁161aを傾斜させたことで、2番分岐管部31bの排気ガスを、抵抗少なくして円滑にOセンサS1側へ流動させることができる。よって、より円滑に2番分岐管部31bの排気ガスをOセンサS1側へ案内することができる。
なお、その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
(第三実施形態)
次に、図8で第三実施形態について説明する。図8も、第一実施形態の図6に対応する断面図であり、同様の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、図示していない構成要素については、第一実施形態と同様である。
この第三実施形態は、各分岐管部231a、231bと集合部232を鋳造成形で構成したものである。この実施形態でも、1番分岐管部231aの下流側通路を延長することで、延長部261を構成して、その延長部261で、排気ガスのOセンサS1への流動を促進している。
具体的には、図8に示すように、1番分岐管部231aの下流側通路に、集合部232内方側まで延びる延長部261を形成して、その延長部261を2番分岐管部231bの下流側通路の開口の前方位置に一部重なるように構成している。
このように構成することで、延長部261(通路壁261a)が前述の第一実施形態と同様の機能を有し、オフセット配置されたOセンサS1(図5参照)の各気筒間の検出精度のばらつきを抑えることができる。
よって、本実施形態によっても、第一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、鋳造成形で構成しているため、管材やプレス成形体のように軽量化を図ることができないが、通路形状を確実に成形できるため、より確実に、排気ガスのOセンサS1への流動をコントロールすることができ、各気筒間の検出精度のばらつきを抑えることができる。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明の反対側端部の分岐管部は、1番気筒の分岐管部(1番分岐管部)31a、131a、231aに対応し、
以下、同様に、
隣接する分岐管部は、2番気筒の分岐管部(2番分岐管部)31b、231bに対応し、
中間締結部位は、中央部位のボルト挿通孔34aに対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるエンジンの排気装置に適用する実施形態を含むものである。
第一実施形態の排気装置を車両に搭載した状態の全体側面図。 排気装置の側面図。 排気装置の平面図。 排気装置の後面図。 排気マニホールドの平面図。 図4のA−A線矢視断面図。 第二実施形態の断面図。 第三実施形態の断面図。
符号の説明
E…エンジンルーム
S1…Oセンサ
1…排気装置
2…エンジン
11…排気マニホールド
12…触媒コンバータ
31a〜31d,131a,231a,231b…分岐管部
32,232…集合部

Claims (5)

  1. 直列多気筒エンジンの各排気ポートに連通する複数の分岐管部と、該分岐管部の下流に設けた集合部と、前記各分岐管部の上流をエンジン本体に締結する締結フランジ部とを有する排気マニホールドを備えたエンジンの排気装置において、
    前記各分岐管部の上流側端部と下流側端部とが略同一高さとなるように各分岐管部を偏平状に構成し、
    前記集合部の上面に気筒列方向の一方側にオフセットさせてOセンサを設置して、
    前記分岐管部の内、前記Oセンサのオフセット方向とは反対側端部の分岐管部の下流側通路を、隣接する分岐管部の下流側通路の前方位置まで一部重なるように延長して、該反対側端部の分岐管部の下流側通路の開口を前記Oセンサに指向するように設置した
    エンジンの排気装置。
  2. 前記Oセンサを、エンジン本体の側面視で、前記締結フランジ部の中間締結部位を避けてオフセット配置した
    請求項1記載のエンジンの排気装置。
  3. 前記反対側端部の分岐管部をパイプ材で構成する一方、
    他の分岐管部を上下二分割の板金プレス体を溶接して構成しており、
    前記反対側端部の分岐管部の一部を前記板金プレス体の内方に挿入固定して構成した
    請求項1又は2記載のエンジンの排気装置。
  4. 前記集合部の下方位置に、触媒担体を収容する触媒コンバータを、直接上下方向に延びるように設置した
    請求項1〜3記載のエンジンの排気装置。
  5. 前記分岐管部の上流側端部より下流側端部を、エンジン本体の側面視で上方側に位置するように設定した
    請求項4記載のエンジンの排気装置。

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